JP2000302127A - 樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋およびその製造方法 - Google Patents

樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋およびその製造方法

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JP2000302127A
JP2000302127A JP11207799A JP11207799A JP2000302127A JP 2000302127 A JP2000302127 A JP 2000302127A JP 11207799 A JP11207799 A JP 11207799A JP 11207799 A JP11207799 A JP 11207799A JP 2000302127 A JP2000302127 A JP 2000302127A
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opening
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opening groove
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Reiko Sugihara
玲子 杉原
Masayoshi Kurihara
正好 栗原
Masahisa Fujikake
政久 藤掛
Yoshinori Yomura
吉則 余村
Yuji Yamazaki
雄司 山崎
Yutaka Mihara
豊 三原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面に樹脂皮膜が形成された鋼板からなる缶
蓋に開口用溝を形成する際に、缶蓋の両面に形成されて
いるメッキ層および樹脂皮膜の損傷による補修塗装を必
要とせず、しかも、子供や老人でも容易に開缶すること
ができる。 【解決手段】 熱可塑性樹脂の1種または2種以上から
構成され、100%以上の破断伸び、10kg/mm2
以上の引張強度、100kg/mm2以上の引張弾性
率、および、10〜100μmの厚みを有する樹脂皮膜
が両面に形成された鋼板からなる缶蓋パネルの表面およ
び裏面の少なくとも一方に、破断して開缶するための開
口用溝が形成されているイージーオープン缶蓋におい
て、前記開口用溝の底断面形状は、半径が0.1〜1.
0mmの曲面であり、且つ、前記開口用溝の最薄部の厚
さは、0.025〜0.080mmの範囲内である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、缶体の缶蓋に形
成された開口部を破断して開缶する、飲料用缶や食缶の
缶蓋に使用される樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビール、ジュース、コーヒー等の各種飲
料や食品を収容する缶の缶蓋として、缶蓋に形成された
開口部を指で破断して開缶するイージーオープン缶蓋が
広く使用されている。イージーオープン缶蓋は、主とし
て飲料缶に使用されるパーシャルオープンタイプの缶蓋
と、主として食缶に使用されるフルオープンタイプの缶
蓋とに大別される。
【0003】パーシャルオープンタイプの缶蓋は、プル
トップ・タブ・タイプの缶蓋と、ステイオン・タブ・タ
イプの缶蓋とに大別される。
【0004】図9は、プルトップ・タブ・タイプの缶蓋
の一例を示す概略平面図である。図9に示すプルトップ
・タブ・タイプの缶蓋の開口は、以下のようにして行わ
れる。
【0005】鋼、アルミニウム等の金属板からなる缶蓋
1の中央パネル部11の中心にリベット機構9により固
定されているタブ3を引き上げることによって、中央パ
ネル部11に開口用溝2が刻設されている破断開口部1
0を、てこの作用により、タブ3の作用端が押し下げ
る。その結果、開口用溝2は破断し、更にタブ3を引張
ることによって、破断した開口片は缶蓋1から完全に切
り離される。
【0006】図10は、ステイオン・タブ・タイプの缶
蓋の一例を示す概略平面図である。
【0007】図10に示すステイオン・タブ・タイプ缶
蓋の開口は、以下のようにして行われる。
【0008】缶蓋1の中央パネル部11の中心にリベッ
ト機構9により固定されているタブ3を引き上げること
によって、中央パネル部11に開口用溝2が刻設されて
いる破断開口部10を、てこの作用により、タブ3の作
用端が押し下げる。その結果、開口用溝2は破断し、更
に、タブ3の引起こし端を引き上げることによって破断
を進行させ、その際に生じた破断開口片の一部を缶蓋1
に連結させたまま缶内に押し込む。
【0009】また、フルオープンタイプの缶蓋は、缶蓋
の外周縁に沿って開口用溝が刻設されておリ、缶蓋外周
縁近くのパネル部に取り付けられたタブを指先等で引き
上げることによって、プルトップタイプの場合と同様
に、開口片を缶蓋から切り離すようになっている。
【0010】このようなイージーオープン缶蓋における
開口用溝の形成は、従来、図11に示すように、所定の
開口部輪郭が形成された刃先状突起を有する加工工具1
2を使用し、缶蓋の表面側より蓋板13の厚さの1/2
以上の深さの開口用溝が形成されるような高い荷重でプ
レスにより押圧成形することによって行われており、こ
れによって断面V字状の開口用溝2が形成されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、開口用溝
の形成は、加工工具を使用し、プレスによる高荷重の押
圧成形で行われるために、両面に樹脂皮膜が形成された
鋼板からなる缶蓋の場合には、押圧成形時に、缶蓋の両
面に形成されている樹脂皮膜が損傷し、耐食性が劣化す
る間題が生ずる。従って、耐食性の劣化を防止するため
に、押圧成形後に補修塗装を行わなければならず、多く
の手間および費用を要していた。
【0012】最近は、缶蓋の材料に、樹脂皮膜が損傷を
受けても錆の生じないアルミニウムが使用されている
が、アルミニウムの使用は、コスト高となる上、リサイ
クルの点からも間題がある。
【0013】樹脂皮膜が形成された表面処理鋼板からな
る缶蓋に開口用溝を形成する際に生ずる、上述した問題
の対策として、特開平6−115546号、特開平6−
115547号、特開平6−115548号公報には、
複合押出し加工によって開口用溝を形成する方法が開示
されている。上記公報の記載によれば、複合押出し加工
によって開口用溝が形成されるので、樹脂皮膜の損傷が
なく補修塗装が不要であるとされているが、複合押出し
の加工条件や溝形状の詳細が不明であり、安定して開口
用溝が形成される再現性の判断が困難である。
【0014】また、特開平8−99140号公報には、
肩半径が0.1〜1.0mmの上下金型により温間加工
によって開口用溝を形成し、最薄部の板厚を元厚の1/
2以下にする方法が開示されている。しかしながら、肩
半径が0.1〜1.0mmの金型を使用することは、樹
脂皮膜の損傷に対しては効果があるが、開缶力は、開口
用溝の最薄部の板厚の絶対値および強度によって決まる
ために、元厚の1/2以下にしても良好な開缶性を示す
とは限らない。
【0015】実公昭63−40439号公報には、指の
挿入および指掛け挟持部の挟持を容易にするために、缶
蓋の中央パネル部とタブの指掛け挟持部との間隙を広め
る目的で、タブの指掛け挟持部の下方の中央パネル部に
指挿入用凹部を形成することが開示されている。
【0016】また、実開平5−40133公報には、タ
ブの中心軸が破断開口部の中心軸からずれた開口不可位
置から、タブの中心軸と破断開口部の中心軸とが一致す
る開口可能位置に回転移動可能な程度にタブをリベット
止めし、タブが開口不可位置から開口可能位置に移動す
る間に、リベットとタブの指掛け挟持部の間に位置する
中央パネル部に設けたテーパー状の突起によってタブの
指掛け挟持部を浮き上がらせ、かくして、缶蓋の中央パ
ネル部とタブの指掛け挟持部との間隙への指の挿入、お
よび、指掛け挟持部への指掛かりを容易にすることが開
示されている。
【0017】上記缶蓋によれば、指挿入用凹部またはテ
ーパー状の突起が形成されていることにより、それらが
形成されていないものと比較して、缶蓋の中央パネル部
とタブの指掛け挟持部との間隙への指の挿入、および、
指掛け挟持部への指掛かりは容易になるが、開缶時のタ
ブの引上げ力は変わらないために、開缶力の低減までに
は至っていない。
【0018】従って、この発明の目的は、上述した従来
技術の有する問題点を解決し、両面に樹脂皮膜が形成さ
れた鋼板からなる缶蓋に開口用溝を形成する際に、缶蓋
の両面に形成されているメッキ層および樹脂皮膜の損傷
による耐食性劣化を防止するための補修塗装を必要とせ
ず、しかも、子供や老人でも容易に開缶することができ
る、樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋およびその製
造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
問題点を解決し、開缶性に優れしかも衝撃破壊の生ずる
ことがないイージーオープン缶蓋を開発すべく鋭意研究
を重ねた。
【0020】従来、開缶時における開口用溝の破断は、
せん断変形によって生ずると考えられており、そのよう
な考えに基づいて開口用溝の形状を設計していた。しか
しながら、本発明者等による研究の結果、開口用溝の破
断は、せん断変形によって生ずるのではなく、主として
引張り変形によって生じ、従って、開缶力を低下させる
ためには、開口用溝の最薄部の厚さの絶対値を小さくす
ることが最も効果的であるといった知見を得た。
【0021】この発明は、上述した知見に基づいてなさ
れたものである。
【0022】請求項1記載の発明は、熱可塑性樹脂の1
種または2種以上から構成され、100%以上の破断伸
び、10kg/mm2以上の引張強度、100kg/m
2以上の引張弾性率、および、10〜100μmの厚
みを有する樹脂皮膜が両面に形成された鋼板からなる缶
蓋パネルの表面および裏面の少なくとも一方に、破断し
て開缶するための開口用溝が形成されているイージーオ
ープン缶蓋において、前記開口用溝の底断面形状は、半
径が0.1〜1.0mmの曲面であり、且つ、前記開口
用溝の最薄部の厚さは、0.025〜0.080mmの
範囲内であることに特徴を有するものである。
【0023】請求項2記載の発明は、前記樹脂皮膜は、
単層あるいは二層以上のポリエステル樹脂から構成され
ることに特徴を有するものである。
【0024】請求項3記載の発明は、熱可塑性樹脂の1
種または2種以上から構成され、100%以上の破断伸
び、10kg/mm2以上の引張強度、100kg/m
2以上の引張弾性率、および、10〜100μmの厚
みを有する樹脂皮膜が両面に形成された鋼板からなる缶
蓋パネルの表面および裏面の少なくとも一方に、上下少
なくとも一方の金型が0.1〜1.0mmの先端半径を
有する曲面型である1対の金型を使用して、最薄部の厚
さが0.025〜0.080mmの範囲となるように押
圧成形を施し、かくして、破断して開缶するための開口
用溝を前記缶蓋パネルに形成することに特徴を有するも
のである。
【0025】請求項4記載の発明は、前記開口用溝の形
成加工を、液体または固体の潤滑剤を使用して行うこと
に特徴を有するものである。
【0026】請求項5記載の発明は、前記樹脂皮膜は、
単層あるいは二層以上のポリエステル樹脂から構成され
ることに特徴を有するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を更に詳細に説
明する。
【0028】この発明は、素材と加工方法とを組み合わ
せることにより達成される発明である。まず、素材につ
いて説明する。
【0029】この発明に使用される鋼板としては、特に
限定されるものではないが、一般に、0.15〜0.3
0mmの板厚のアルミニウム板や表面処理鋼板等が使用
される。
【0030】鋼板の両面に形成される樹脂皮膜は、破断
伸びが100%以上、引張強度が10kg/mm2
上、そして、引張弾性率が100kg/mm2以上であ
る必要がある。このような樹脂皮膜は、プレス加工によ
る開口用溝成形時に、密着性よく素地に追随して優れた
加工性を有することにより、加工後も素地を完全に被覆
しており、従来必要であった補修塗装を不要とするもの
である。
【0031】樹脂皮膜の物性として、破断伸びが100
%未満では、後述する開口用溝成形に対して伸び不足に
より、樹脂皮膜に多数の欠陥を生じることになり不適で
ある。従って、樹脂皮膜の破断伸びは、100%以上、
より好ましくは200%以上であることが望ましい。な
お、樹脂皮膜の伸び率はASTM‐D882に準じた方
法で測定される値を採用する。
【0032】引張弾性率とは、引張比例限度内における
引張応力とこれに対応する歪みの比であり、引張試験に
おける応力−歪み曲線に直線部分が無い場合には、変形
開始点における接線の傾斜により求められる。引張強度
の値および引張弾性率の値は、ASTM‐D882に準
じた方法による測定値を採用する。
【0033】引張強度が10kg/mm2未満では加工
による破断を生じやすく、引張弾性率が100kg/m
2未満では、金型との摩擦部分での削れ、傷入りが避
けられず、不適である。従って、樹脂皮膜の引張強度
は、10kg/mm2以上、そして、引張弾性率は、1
00kg/mm2以上である必要がある。
【0034】樹脂皮膜の厚みは、10μm未満では薄す
ぎて加工により皮膜の破断が生じやすく、逆に、100
μmを超えると開缶後にフェザー性の劣化を招きやす
く、しかも、経済面からもコストアップとなり好ましく
ない。従って、樹脂皮膜の厚みは、10〜100μmの
範囲内とする必要がある。
【0035】適用する樹脂皮膜としては、食品衛生性、
耐食性、加工性等の性能から、ポリエステル、ポリアミ
ド等の熱可塑性樹脂の1種または2種以上から構成され
る樹脂フィルムを用いる。より好ましくは、単層及び二
層以上のポリエステル樹脂から構成されたフィルムを用
いることが、フィルム破断伸び、引張強度、引張弾性率
等のフィルム物性が高い水準でバランスするために望ま
しい。
【0036】具体的に使用されるポリエステル樹脂フィ
ルムとしては、ジカルボン酸とジオールの縮重合で得ら
れる線状熱可塑性ポリエステルフィルムであり、ポリエ
チレンテレフタレートで代表されるものである。ジカル
ボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フ
タル酸等の単独または混合物であり、ジオール成分とし
ては、エチレングリコール、ブタジエングリコール、デ
カンジオール等の単独または混合物である。2種以上の
ジカルボン成分やジオール成分による共重合体や、ジエ
チレングリコール等の他のモノマーやポリマーとの共重
合体であっても良い。なお、ラミネート方法としては、
フィルム自体を熱接着するか、熱硬化型接着剤を塗布し
て鋼板表面に貼り付けるものとする。
【0037】次に、この発明の樹脂被覆鋼板製イージー
オープン缶蓋およびその製造方法を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0038】図1は、この発明のイージーオープン缶蓋
の第1実施態様を示す、缶蓋に形成された開口用溝部分
の断面図である。
【0039】この実施態様においては、図1に示すよう
に、両面に樹脂皮膜8を有する、厚さ(to)の缶蓋1
の表面1aに、半径(R)が0.1mm〜1.0mmで
あって、その最薄部2aの厚さ(ts)が0.025〜
0.080mmの範囲内の、断面が曲面形状の開口用溝
2が形成されている。
【0040】図2は、この発明のイージーオープン缶蓋
の第2実施態様を示す、缶蓋に形成された開口用溝部分
の断面図である。
【0041】この実施態様においては、図2に示すよう
に、両面に樹脂皮膜8を有する、厚さ(to)の缶蓋1
の表面1aおよび裏面1bに、各々半径(R)が0.1
〜1.0mmの範囲内であって、その最薄部2aの厚さ
(ts)が0.025〜0.080mmの範囲内の、断
面が曲面形状の開口用溝2、2が形成されている。
【0042】缶蓋1の表面1aまたは表面1aおよび裏
面1bに、上述した半径(R)の、曲面形状の開口用溝
2が形成されていることによって、子供や老人でも容易
に開缶することができる程度にまで開缶力を安定して低
減化することができ、しかも、衝撃破壊の発生が防止さ
れる。
【0043】開口用溝2の半径(R)が0.1mm未満
では、樹脂皮膜を損傷することなく、缶蓋パネルに上記
開口用溝2を形成することが因難になる。一方、開口用
溝2の半径(R)が1.0mmを超えると、缶蓋1にお
ける薄肉部の面積が多くなるために、開口部の破断位置
が不安定になって開口形状が悪化する上、破断部の一部
が垂れ下がる「だれ」が大きくなる問題が生じ、また、
限られたスペースの缶蓋パネル上に、1.0mmを超え
る幅の開口用溝2を形成することは実用上困難である。
【0044】また、開口用溝2の最薄部2aの厚さが
0.025mm未満では、成形加工時に樹脂皮膜が損傷
し、また、缶蓋パネルが破断する恐れがあり、このよう
な缶蓋が取付けられた缶体を落としたり、缶体が外部か
ら衝撃等を受けたときに、その聞口部が破断する危険性
が生ずる。一方、開口用溝2の最薄部2aの厚さが0.
080mmを超えると、大きな開缶力が必要になる問題
が生ずる。
【0045】従って、缶蓋の表面および裏面の少なくと
も一方の面に形成された開口用溝の断面形状は、半径
0.1〜1.0mmの曲面で且つその最薄部の厚さが
0.025〜0.080mmの範囲内であることが必要
である。
【0046】この発明の缶蓋は、上下少なくとも一方の
金型が先端半径0.1〜1.0mmの曲面型である1対
の金型を使用し、最薄部の厚さが0.025〜0.08
0mmの範囲内になるよう、両面に樹脂皮膜が形成され
た缶蓋パネルにプレス加工を施すことによって形成する
ことができる。曲面型金型を上記寸法形状としたのは、
缶蓋に前記寸法形状の開口用溝を形成するためであっ
て、開口用溝の寸法形状の限定理由は、前述した通りで
ある。
【0047】缶蓋パネルにプレス加工を施すに際し、液
体または固体の潤滑剤を使用すれば、金型と樹脂との間
の摩擦力が小さくなるので、樹脂に発生するせん断力が
小さくなり、樹脂と鋼板との界面における剥離の発生を
抑制することができる。
【0048】上述した断面曲面形状の開口用溝を有する
この発明の缶蓋は、図9に示すプルトップ・タブ・タイ
プ缶蓋または図10に示すステイオン・タブ・タイプの
缶蓋の何れにも適用することができる。
【0049】また、図3(a)に示すように、タブ3を
缶蓋1にタブ留め4を中心として回転可能に、タブ留め
4の位置を缶蓋1の中心から開口部5の反対側に所定長
さずらして取付け、且つ、タブ3のタブ留め4から先端
までの長さを従来よりも長くすることにより作用点にお
ける発生力を大となし、図3(b)に示すように、タブ
3を開口可能位置に回転させたときに、タブ3の引き起
こし側端部を、缶蓋外周よりも外側に位置させるように
した缶蓋に、この発明の曲面形状の開口用溝を形成すれ
ば、開缶力を一段と低下させることができる。
【0050】
【実施例】次に、この発明を実施例により比較例と対比
しながら更に詳細に説明する。
【0051】(実施例1)板厚0.25mmで、引張り
強さが440MPaの薄鋼板の両面に、クロメート処理
によって120mg/m2の量の金属クロム層と、その
上層の金属クロム換算で15mg/m2の量のクロム水
和酸化物層とからなるクロメート皮膜が形成されたティ
ンフリースチール鋼板の両面に、表1に示す樹脂フィル
ムをラミネートした。
【0052】このように、この発明の方法により、破断
伸び100%以上、引張強度10kg/mm2以上、引
張弾性率100kg/mm2以上、および、厚み10〜
100μmのフィルムがラミネートされた鋼板に対し、
少なくとも一方の金型が先端半径0.1〜1.0mmの
曲面型で、他方の金型が平型からなる1対の金型を使用
し、最薄部の厚さが0.025〜0.080mmの範囲
内になるように、缶蓋パネルに、潤滑剤を使用しまたは
潤滑剤を使用することなくプレス加工を施して、その表
面に開口用溝を形成し、表1に示す、本発明の載囲内の
ステイオンタブタイプのイージーオープン缶蓋の供試体
(以下、本発明供試体という)No.1から20を調製
した。
【0053】比較のために、上記ティンフリースチール
鋼板に対し、樹脂フィルムの特性、曲面型金型の開口用
溝の半径および/または最薄部の厚さが本発明の範囲外
であり、他方が平型からなる1対の金型を使用し、缶蓋
パネルに、潤滑剤を使用しまたは潤滑剤を使用すること
なくプレス加工を施して、その表面に開口用溝を形成
し、表2に示す、ステイオンタブタイプのイージーオー
プン缶蓋の供試体(以下、比較用供試体という)No.
1から24を調製した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】上述した本発明供試体および比較用供試体
の各々のポップ値、皮膜損傷、皮膜剥離および衝撃破壊
の有無を、後述する方法によって調べ、その結果を表1
および表2に併せて示した。
【0057】ポップ値(Kg)は、缶蓋のタブを一定の
力で引張ったときに缶蓋開口部が開き始める最初の力に
よって評価し、衝撃破壊は、図4に示すように、缶6を
高さ1mの位置からコンクリート床面上に、缶蓋1を下
方に向けた斜めの姿勢で落下させ、缶蓋1に図5に矢印
で示す方向に衝撃力が付加されたときの衝撃破壊の有無
によって評価した。皮膜損傷は、缶各供試体に対し耐食
性試験を施し、錆の発生の有無によって評価し、そし
て、皮膜剥離は、皮膜剥離発生の有無を断面観察によっ
て評価した。
【0058】表2から明らかなように、樹脂フィルムの
特性が本発明範囲外である比較用供試体No.1〜9
は、何れも皮膜損傷および皮膜剥離が発生し、断面曲面
形状の開口用溝の半径が本発明範囲を外れて小さい比較
用供試体No.10〜14は、何れも皮膜損傷および皮
膜剥離が発生し、最薄部の厚さが本発明範囲を外れて小
さい比較用供試体No.10および13は、衝撃破壊が
発生した。
【0059】開口用溝の半径が本発明範囲を外れて小さ
く且つ最薄部の厚さが本発明範囲を外れて大きい比較用
供試体No.15は、ポップ値が2.8と高かった。最
薄部の厚さが本発明範囲を外れて小さい比較用供試体N
o.16〜19、21は、何れも皮膜損傷、皮膜剥離お
よび衝撃破壊が発生した。最薄部の厚さが本発明範囲を
外れて大きい比較用供試体No.20、22は、ポップ
値が2.8以上と高かった。開口用溝の半径が本発明範
囲を外れて大きい比較用供試体No.21〜24は、何
れも開口形状が悪く、そして最薄部の厚さが本発明範囲
を外れて小さい比較用供試体No.21、23は、衝撃
破壊が発生した。
【0060】これに対し、表1に示す本発明供試体1か
ら20は、何れもポップ値が2.6以下と低く、且つ、
被膜損傷、皮膜剥離および衝撃破壊は発生せず、開口形
状も良好であった。
【0061】(実施例2)板厚が0.25mmで、引張
り強さが290MPaおよび440MPaの薄鋼板の表
面に、クロメート処理によって、120mg/m2の量
の金属クロム層と、その上層に金属クロム換算で15m
g/m2の量のクロム水和酸化物層とからなるクロメー
ト皮膜が形成され、且つ、クロメート皮膜の上に、PE
Tフィルム(破断伸び200%・引張強度23kg/m
2・引張弾性率300kg/mm2・厚み25μm)が
ラミネートされた、ティンフリースチール鋼板に対し、
この発明の方法により、一方の金型が先端半径0.1〜
1.0mmの曲面型で、他方の金型が平型からなる1対
の金型を使用し、最薄部の厚さを変えて、図8に示すよ
うな開口用溝2を有する引張り試験片7を調製し、引張
り試験片7の最薄部の厚さと引張り強度との関係を調ベ
た。その結果を図6に示す。図6において、○印は引張
り強さが290MPaの試験片であり、□印は引張り強
さが440MPaの試験片である。
【0062】比較のために、従来の開口用溝が形成され
た表3に示す市販のイージーオープン缶蓋No.1〜8
の試験片について、その最薄部の厚さと引張り強度との
関係を調べた。その結果を図6に併せて示す。
【0063】
【表3】
【0064】図6から明らかなように、市販缶の試験片
の引張り強度は4〜6Kgf/mmであるのに対し、本
発明試験片の引張り強度は、最薄部の厚さが0.025
〜0.080mmの場合に約2〜5Kgf/mmであ
り、市販缶に比較して引張り強度が低く、開缶力に優れ
ていた。
【0065】(実施例3)板厚0.25mmで、引張り
強さが440MPaの薄鋼板の表面に、クロメート処理
によって120mg/m2の量の金属クロム層と、その
上層の金属クロム換算で15mg/m2の量のクロム水
和酸化物層とからなるクロメート皮膜が形成され、且
つ、クロメート皮膜の上に、PETフィルム(破断伸び
200%・引張強度23kg/mm2・引張弾性率30
0kg/mm2・厚み25μm)がラミネートされた、
ティンフリースチール鋼板に対し、一方の金型が曲面型
で、他方の金型が平型からなる1対の金型を使用し、一
方の金型の先端半径および最薄部の厚さを変えてプレス
加工を施したときの皮膜損傷の有無を調ベた。その結果
を図7に示す。
【0066】図7から明らかなように、開口用溝の先端
半径が0.1〜1.0mmで、且つ、最薄部の厚さが
0.025〜0.080mmの範囲内の場合には、皮膜
損傷は発生しなかった。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
両面に樹脂皮膜が形成された鋼板からなる缶蓋に開口用
溝を形成する際に、缶蓋の両面に形成されているメッキ
層および樹脂皮膜の損傷による補修塗装を必要とせず、
しかも、子供や老人でも容易に開缶することができる、
開缶性の優れたイージーオープン缶蓋が得られる、工業
上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の缶蓋の第1実施態様を示す、缶蓋に
形成された開口用溝部分の断面図である。
【図2】この発明の缶蓋の第2実施態様を示す、缶蓋に
形成された開口用溝部分の断面図である。
【図3】この発明の開口用溝を有するイージーオープン
缶蓋の一例を示す平面図であり、図3(a)は、タブを
タブ留めを中心として回転させた状態を示す平面図であ
り、図3(b)は、タブを開口可能位置に回転させた状
態を示す平面図である。
【図4】衝撃試験方法を示す説明図である。
【図5】缶蓋に対する衝撃力の付加位置を示す説明図で
ある。
【図6】試験片の最薄部の厚さと引張り強度との関係を
示すグラフである。
【図7】金型の先端半径および最薄部の板厚と皮膜損傷
の有無との関係を示すグラフである。
【図8】引張り試験片の平面図である。
【図9】プルトップ・タブ・タイプの缶蓋の一例を示す
概略平面図である。
【図10】ステイオン・タブ・タイプの缶蓋の一例を示
す概略平面図である。
【図11】イージーオープン缶蓋における開口用溝の従
来の形成方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1:缶蓋 1a:缶蓋の表面 1b:缶蓋の裏面 2:開口用溝 2a:開口用溝の最薄部 3:タブ 4:タブ留め 5:開口部 6:缶 7:引張り試験片 8:樹脂皮膜 9:リベット機構 10:破断開口部 11:中央パネル部 12:加工工具 13:蓋板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 正好 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤掛 政久 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 余村 吉則 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山崎 雄司 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 三原 豊 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3E093 AA01 BB03 BB06 CC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂の1種または2種以上から
    構成され、100%以上の破断伸び、10kg/mm2
    以上の引張強度、100kg/mm2以上の引張弾性
    率、および、10〜100μmの厚みを有する樹脂皮膜
    が両面に形成された鋼板からなる缶蓋パネルの表面およ
    び裏面の少なくとも一方に、破断して開缶するための開
    口用溝が形成されているイージーオープン缶蓋におい
    て、 前記開口用溝の底断面形状は、半径が0.1〜1.0m
    mの曲面であり、且つ、前記開口用溝の最薄部の厚さ
    は、0.025〜0.080mmの範囲内であることを
    特徴とする樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
  2. 【請求項2】 前記樹脂皮膜は、単層あるいは二層以上
    のポリエステル樹脂から構成されることを特徴とする請
    求項1記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂の1種または2種以上から
    構成され、100%以上の破断伸び、10kg/mm2
    以上の引張強度、100kg/mm2以上の引張弾性
    率、および、10〜100μmの厚みを有する樹脂皮膜
    が両面に形成された鋼板からなる缶蓋パネルの表面およ
    び裏面の少なくとも一方に、上下少なくとも一方の金型
    が0.1〜1.0mmの先端半径を有する曲面型である
    1対の金型を使用して、最薄部の厚さが0.025〜
    0.080mmの範囲となるように押圧成形を施し、か
    くして、破断して開缶するための開口用溝を前記缶蓋パ
    ネルに形成することを特徴とする樹脂被覆鋼板製イージ
    ーオープン缶蓋の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記開口用溝の形成加工を、液体または
    固体の潤滑剤を使用して行うことを特徴とする、請求項
    3記載のイージーオープン缶蓋の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂皮膜は、単層あるいは二層以上
    のポリエステル樹脂から構成されることを特徴とする、
    請求項3または4記載のイージーオープン缶蓋の製造方
    法。
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JP2005254627A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Jfe Steel Kk 缶蓋用ラミネート金属板及び缶蓋の製造方法
JP2005254628A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Jfe Steel Kk 缶蓋用ラミネート金属板及びその製造方法
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