JP2000301929A - 建設機械用キャブ - Google Patents

建設機械用キャブ

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JP2000301929A
JP2000301929A JP11109422A JP10942299A JP2000301929A JP 2000301929 A JP2000301929 A JP 2000301929A JP 11109422 A JP11109422 A JP 11109422A JP 10942299 A JP10942299 A JP 10942299A JP 2000301929 A JP2000301929 A JP 2000301929A
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高志 中川
Takeshi Sakyo
剛 佐京
Seiji Kojima
誠治 小島
Wataru Tadokoro
渉 田所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアカバーのリアカバー本体から上カバーを
取外すだけで外気フィルタの交換作業を容易に行い、フ
ィルタ交換時の作業性を向上できるようにする。 【解決手段】 キャブボックス11内には床板11F上
に運転席13を設け、その後側には空調ユニット14を
設ける。また、運転席の後側には空調ユニット14を支
持台21と共に保護するリアカバー22を設ける。そし
て、このリアカバー22を、空調ユニット14を上側か
ら覆う大きさに形成され、上端側に上向きの開口部23
Cが設けられたリアカバー本体23と、リアカバー本体
23の開口部23Cに着脱可能に設けられた上カバー2
5とから構成している。リアカバー本体23の開口部2
3Cをフィルタ用の交換口として、外気フィルタ20の
交換作業を上方から簡単に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ルまたは油圧クレーン等に好適に用いられる建設機械用
キャブに関し、特に、冷気または暖気を室内に供給する
空調ユニットを装備した建設機械用キャブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としての油圧ショベル
は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けら
れた作業装置とから大略構成されている。また、上部旋
回体のフレーム上には運転室としてのキャブが設けられ
ている。
【0003】そして、この種の従来技術による建設機械
用キャブは、フレーム上に設けられ内部に運転室を画成
するキャブボックスと、該キャブボックス内に位置して
床板上に設けられた運転席と、該運転席の後側に位置し
て前記床板上に設けられた空調ユニット等とから構成さ
れている(例えば、特開平8−258540号公報、特
開平9−316933号公報等)。
【0004】また、キャブボックス内には運転席の後側
に位置して、空調ユニット等を外側から覆うリアカバー
が設けられ、該リアカバーは例えば左,右方向に2分割
される構造となっている。そして、これらの左,右のリ
アカバーは、キャブボックスの床板等にそれぞれボルト
等を用いて着脱可能に設置され、例えば空調ユニットの
外気フィルタ等を交換するときには、前記ボルトを緩め
て左,右のリアカバーの片方を取外す構成としている。
【0005】ここで、リアカバーはキャブボックス内で
運転席の後側部位に配設された化粧板の役目を果たし、
空調ユニット等を上側から覆うことによってキャブ内の
美観を向上させると共に、空調ユニット等を外部の塵埃
等から保護する機能を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、運転席の後側に設置した空調ユニットを保
護するためキャブボックス内に左,右分割式のリアカバ
ーを設け、空調ユニットの外気フィルタを交換するとき
には、キャブボックスの運転席後側で左,右のリアカバ
ーの片方を取外すことにより行う構成としている。
【0007】このため、外気フィルタの交換時には、リ
アカバーをキャブボックスの床板等に固定している複数
本のボルトを取外し、この状態で左,右のリアカバーの
片方を相手方のリアカバーから分離するように取出す必
要があり、フィルタの交換作業に多大な労力と時間を費
やすという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、リアカバーのリアカバ
ー本体から上カバーを取外すだけで外気フィルタの交換
作業を容易に行うことができ、フィルタ交換時の作業性
を向上できるようにした建設機械用キャブを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、建設機械のフレーム上に設けられ内
部に運転室を画成するキャブボックスと、該キャブボッ
クス内に位置して床板上に設けられた運転席と、該運転
席の後側に配設され前記キャブボックス内に冷気または
暖気を供給する空調ユニットと、前記運転席の後側で該
空調ユニットを覆うリアカバーとを備えてなる建設機械
用キャブに適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記リアカバーを、前記空調ユニットを上側か
ら覆い外気フィルタ交換用の開口部が設けられたリアカ
バー本体と、該リアカバー本体の開口部に着脱可能に設
けられ外気フィルタの交換時に前記開口部を開,閉する
上カバーとから構成したことにある。
【0011】このように構成することにより、上カバー
をリアカバー本体の開口部から簡単に取外すことがで
き、上カバーを取外した状態では外気フィルタの交換作
業を開口部を通じて容易に行うことができる。
【0012】また、請求項2の発明は、空調ユニット
は、外気または内気を吸込み熱交換した後の冷気または
暖気を送風する送風機と、該送風機の外気取入口側に着
脱可能に可能に設けられた外気フィルタとを有し、リア
カバー本体の開口部は該外気フィルタの上方に位置し該
外気フィルタを前記リアカバー本体の外部から交換する
ための交換口を構成している。
【0013】これにより、空調ユニットの送風機は外
気、内気を吸込みつつ、この空気を空調ユニットの熱交
換器等で冷却または加温し、これによる冷気または暖気
をキャブボックス内へと送風することができる。そし
て、外気取入口側に設けた外気フィルタに目詰まり等が
発生したときには、リアカバー本体の開口部を外気フィ
ルタ用の交換口として、外気フィルタの交換作業を上方
から簡単に行うことができる。
【0014】また、請求項3の発明は、リアカバー本体
の開口部はキャブボックスの左,右方向に細長く延びる
横長の筒形状をなし、上カバーはリアカバー本体の開口
部に外側から嵌合する構成としている。
【0015】これにより、空調ユニットの外気フィルタ
をキャブボックスの左,右方向に配置した場合でも、リ
アカバー本体の開口部を外気フィルタの横幅よりも大き
い横長の開口とすることができ、フィルタの交換作業を
開口部を通じて円滑に行うことができる。そして、上カ
バーによりリアカバー本体の開口部を閉じるときには、
上カバーを開口部に対し外側から嵌合させることによっ
て、リアカバー本体内への水浸入を防ぐことができる。
【0016】さらに、請求項4の発明は、上カバーに
は、空調ユニットからの冷気または暖気をキャブボック
ス内に向けて吹出す吹出口を設けると共に、上端側が該
吹出口を囲んで取付けられ下端側が前記空調ユニットの
送風口に着脱可能に接続される通気ダクトを設ける構成
としている。
【0017】これにより、リアカバー本体の開口部を上
カバーで閉じたときには、上カバーと一体の通気ダクト
を下端側で空調ユニットの送風口に接続でき、空調ユニ
ットからの冷気または暖気を上カバーの吹出口を通じて
キャブボックス内に供給することができる。一方、リア
カバー本体の開口部から上カバーを取外したときには、
上カバーと一体の通気ダクトをリアカバー本体内から抜
取ることができ、この状態で外気フィルタの交換作業等
を容易に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械用キャブを油圧ショベルに適用した場合を例に
挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
【0019】図中、1は下部走行体、2は該下部走行体
1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回
体2は旋回フレーム3を有し、該旋回フレーム3上に
は、後述のキャブ10と、キャブ10の後側に位置し、
原動機および油圧ポンプ(図示せず)等を収容した建屋
カバー4と、該建屋カバー4の後側に位置するカウンタ
ウェイト5等とが設けられている。
【0020】6は旋回フレーム3の前部中央に俯仰動可
能に設けられた作業装置で、該作業装置6はブーム7、
アーム8およびバケット9等から構成されている。そし
て、作業装置6はブーム7、アーム8を俯仰動させつ
つ、バケット9を回動させることにより、土砂等の掘削
作業を行うものである。
【0021】10は運転室を画成するために旋回フレー
ム3上に設けられたキャブで、該キャブ10は、図2に
示す如く箱形状をなしたキャブボックス11と、該キャ
ブボックス11内に設けられた後述の運転席13および
リアカバー22等とによって構成されている。
【0022】ここで、キャブボックス11は、例えば薄
肉の鋼板(金属パネル)にプレス加工を施して互いの接
合部を溶接することにより、上面部11A、前面部11
B、後面部11C、左,右の側面部11D,11E(図
3参照)および床板11Fを有する箱状体として形成さ
れている。そして、キャブボックス11の前面部11
B、後面部11Cおよび左,右の側面部11D,11E
は、その下端側が床板11Fの周囲を外側から取囲む構
成となっている。
【0023】また、キャブボックス11には、例えば左
側の側面部11Dにドア12が設けられ、車両の運転者
は該ドア12を開閉することにより、キャブ10内へと
乗降可能となっている。そして、キャブボックス11の
内部には、後述する運転席13の前側および左,右両側
部位等に複数の操作レバー(いずれも図示せず)等が配
設され、運転者はこれらの操作レバーを傾転操作するこ
とにより下部走行体1、作業装置6等を作動させる。
【0024】13はキャブボックス11内に位置して床
板11F上に設けられた運転席で、該運転席13は図2
に示す如く床板11F上のほぼ中央部に配設され、運転
者は運転席13に着席した状態で前記操作レバー等を手
動操作するものである。
【0025】14は運転席13の後側に位置してキャブ
ボックス11内に設けられた空調ユニットで、該空調ユ
ニット14は図2、図4および図5に示す如く、キャブ
ボックス11の左,右方向に延び、空調ユニット14の
外枠を構成するユニットケース15と、該ユニットケー
ス15の一端(流入)側に設けられモータ16Aによっ
て回転駆動される送風機16と、該送風機16の流入側
に設けられ、内気取入口(図示せず)と外気取入口17
Aとを有し該外気取入口17Aがキャブボックス11の
後面部11C側に開口した流入ダクト17と、送風機1
6よりも下流側に位置してユニットケース15の長さ方
向中間部に配設された熱交換器18と、該熱交換器18
の下流側に位置してユニットケース15の他端(流出)
側に設けられた送風ダクト19等とにより構成されてい
る。
【0026】ここで、ユニットケース15内に設けた熱
交換器18は、例えば蒸発器(冷却器)としてのエバポ
レータと、加温器としてのヒータコア(いずれも図示せ
ず)等とから構成されている。そして、送風機16から
送り出される空気は前記エバポレータで冷却またはヒー
タコアで加温された後に、図4に示す下流側の送風ダク
ト19内へと送出される。
【0027】そして、該送風ダクト19にはキャブボッ
クス11内に冷気または暖気を供給する複数の送風口1
9A(1本のみ図示)が設けられ、そのうちの1本の送
風口19Aは後述の通気ダクト27と連通すべく上向き
に開口している。
【0028】また、空調ユニット14の流入ダクト17
は、図4および図5に示す如くキャブボックス11の後
面部11C側から送風機16側に向けて前,後方向に延
び、その途中部位には外気取入口17Aに近い位置にフ
ィルタ装着部17Bが設けられている。そして、該フィ
ルタ装着部17Bの上面側は左,右方向で細長の開口と
なり、この開口を通じてフィルタ装着部17Bには後述
の外気フィルタ20が上下方向(図4中の矢示A方向)
に交換可能に装着されている。
【0029】20は流入ダクト17のフィルタ装着部1
7Bに設けられた外気フィルタで、該外気フィルタ20
は、図4に示す如く横長の矩形状フィルタとして形成さ
れ、フィルタ装着部17B内で流入ダクト17の途中部
位を遮るように配設されている。また、外気フィルタ2
0の上端側には把手20Aが設けられ、外気フィルタ2
0は把手20Aを用いてフィルタ装着部17Bに着脱可
能に取付けられる。そして、外気フィルタ20は、送風
機16により流入ダクト17の外気取入口17Aから図
5中の矢示B方向に吸込まれる外気を清浄化するため、
空気中に含まれる塵埃等のダストを除去するものであ
る。
【0030】21は運転席13の後側に位置して床板1
1F上に設けられた支持台で、該支持台21はキャブボ
ックス11内で空調ユニット14を前側から部分的に取
囲むように配設され、少なくとも空調ユニット14の前
面側および上面側等を覆う構成となっている。そして、
支持台21上にはコントローラ等の制御機器(図示せ
ず)が配置されている。また、支持台21は剛性を有す
る金属パネル等で形成され、後述のリアカバー22が固
定される取付台も兼ねている。
【0031】22は運転席13の後側に位置してキャブ
ボックス11内に設けられたリアカバーで、該リアカバ
ー22は、例えば樹脂材料等を用いて図2ないし図4に
示すように成形され、空調ユニット14を上側から覆う
大きさに形成されたリアカバー本体23と、後述の上カ
バー25とから上,下に2分割される構成となってい
る。
【0032】そして、リアカバー本体23は、平坦面形
状をなすセンタカバー部23Aと、該センタカバー部2
3Aの左,右両側に配設された凸湾曲状のサイドカバー
部23B,23Bと、該各サイドカバー部23B間に位
置してセンタカバー部23Aの後端側に一体形成され、
角筒状をなして上向きに立上がった開口部23Cとによ
り大略構成されている。
【0033】また、開口部23Cは、図4に示す如くキ
ャブボックス11の左,右方向に細長く延びる横長の筒
形状に形成され、外気フィルタ20用の交換口を構成す
べく外気フィルタ20よりも大なる開口寸法を有してい
る。そして、外気フィルタ20の交換時には、作業者が
開口部23Cから腕等を挿入して外気フィルタ20を上
方に取出し得るようになっている。さらに、開口部23
Cの外側面には係止溝23Dが形成され、該係止溝23
Dには上カバー25が係脱可能に係止されるものであ
る。
【0034】ここで、リアカバー本体23は、図5に示
すようにキャブボックス11の後面部11C等に設けた
取付具24等を介してキャブボックス11に取付けら
れ、この状態で空調ユニット14および支持台21を上
側から覆うものである。また、リアカバー22のリアカ
バー本体23は、キャブボックス11内で運転席13の
後側部分に配設された化粧板の役目を上カバー25と共
に果たし、空調ユニット14や支持台21等を上側から
覆うことによってキャブ10内の美観を向上させる機能
を有している。
【0035】25はリアカバー本体23と共にリアカバ
ー22を構成する上カバーで、該上カバー25はリアカ
バー本体23と同様の樹脂材料により有蓋の角筒状に形
成され、例えば横長の矩形状をなし後述の各吹出口26
が形成された蓋部25Aと、該蓋部25Aの外縁側から
下向きに突出し、リアカバー本体23の開口部23Cに
外側から嵌合する角筒部25Bとにより構成されてい
る。
【0036】また、角筒部25Bの内面側には前記係止
溝23Dに係脱可能に係止される係止突起25Cが一体
形成され、該係止突起25Cにより上カバー25は開口
部23C上に着脱可能に被着される。そして、上カバー
25は空調ユニット14の外気フィルタ20を交換する
とき等に、図5に示す如くリアカバー本体23の開口部
23Cから上向きに取外され、開口部23Cを開,閉す
るものである。
【0037】26,26,…は上カバー25の蓋部25
Aに形成された空調用の吹出口で、該各吹出口26は図
3、図4に示すように例えば合計4個の矩形状開口から
なり、その内側には送風方向を調整するルーバ(図示せ
ず)等が取付けられている。そして、各吹出口26は空
調ユニット14からの冷気または暖気を、キャブボック
ス11内へと図4中の矢示C方向に吹出させるものであ
る。
【0038】27は上カバー25に設けられた通気ダク
トで、該通気ダクト27は上端側が横長の嵌合口部27
Aとなり、該嵌合口部27Aは蓋部25Aの裏面側に抜
止め状態で嵌合されている。そして、通気ダクト27は
嵌合口部27A側が各吹出口26を下側から囲むように
上カバー25に一体的に取付けられ、上カバー25から
図5に示す如く下向きに垂下される構成となっている。
【0039】また、通気ダクト27の下端側は先細り状
の接続口部27Bとなり、該接続口部27Bは図4、図
5に示す如く送風ダクト19の送風口19Aに着脱可能
に接続される。そして、空調ユニット14の送風口19
Aから送風される冷気または暖気は通気ダクト27によ
り矢示C方向に導かれ、上カバー25の各吹出口26か
らキャブボックス11内へと吹出すように供給されるも
のである。
【0040】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0041】まず、作業現場等では下部走行体1を作動
させて車両を前,後進させる。そして、土砂等の掘削作
業時には作業装置6のブーム7、アーム8を俯仰動させ
つつ、バケット9を回動させることにより、該バケット
9の先端側で土砂等を掘削する。
【0042】また、キャブ10内の居住性を高めるため
に空調ユニット14を作動させたときには、送風機16
が駆動されることにより流入ダクト17の内気取入口側
からキャブ10内の空気が内気となってユニットケース
15内に吸込まれる。また、流入ダクト17の外気取入
口17A側からは外気が矢示B方向に吸込まれ、吸込ん
だ空気中のダスト等は外気フィルタ20で除去される。
【0043】この場合、外気フィルタ20等で清浄化さ
れた空気は、送風機16により図4に示すユニットケー
ス15内へと送出され、該ユニットケース15内の熱交
換器18で冷却または加温された後に、冷気または暖気
となって下流側の送風ダクト19内へと流通して行く。
【0044】そして、送風ダクト19からの冷気または
暖気は、リアカバー22の外部へと送風されると共に、
その一部が図4に示す送風口19Aから通気ダクト27
内へと矢示C方向に導かれ、上カバー25の各吹出口2
6からキャブボックス11内へと送風される。
【0045】これにより、キャブボックス11内には運
転席13の後側から冷気または暖気が供給され、室内の
温度が適温に調整される。なお、運転席13の前側から
も他のダクト(図示せず)等を通じて冷気または暖気を
供給できる。
【0046】ところで、土砂の掘削作業時等には車両の
周囲で土埃りが激しく、このときの塵埃等はダストとな
って流入ダクト17内へと外気取入口17Aから吸込ま
れることが多いため、外気フィルタ20には外気中のダ
ストが付着して目詰まりを起こし易くなる。そして、外
気フィルタ20に多量のダストが付着したような場合に
は、空調ユニット14の送風機16による外気の吸込効
率が低下するため、外気フィルタ20の交換作業を行う
必要が生じる。
【0047】そこで、このような場合にはリアカバー2
2の上カバー25をリアカバー本体23の開口部23C
から図5に示す如く取外し、作業者は開口部23Cを開
いた状態で腕等をリアカバー本体23内へと挿入して外
気フィルタ20の把手20Aを掴み、外気フィルタ20
を流入ダクト17のフィルタ装着部17Bから引抜くと
共に、開口部23Cの外側へと矢示A方向に取出す。
【0048】そして、新品の外気フィルタ20または洗
浄後の外気フィルタ20を開口部23C側からフィルタ
装着部17Bに装着し、フィルタ交換作業の終了時には
再び上カバー25を開口部23Cに上側から被着して上
カバー25の係止突起25Cを開口部23Cの係止溝2
3Dに係脱可能に係止させる。この場合、上カバー25
の着脱作業はメンテナンス作業者等が手作業により簡単
に行うことができ、特別な工具等を使用する必要がなく
なる。
【0049】かくして、本実施の形態によれば、キャブ
ボックス11の床板11F上には運転席13の後側に位
置して空調ユニット14を設けると共に、該空調ユニッ
ト14を外側から保護するリアカバー22を設ける構成
としている。そして、このリアカバー22を、空調ユニ
ット14を上側から覆う大きさに形成され、上端側に上
向きの開口部23Cが設けられたリアカバー本体23
と、該リアカバー本体23の開口部23Cに着脱可能に
設けられた上カバー25とから構成している。
【0050】これにより、リアカバー22をリアカバー
本体23と上カバー25とから上,下に2分割可能な構
成とすることができ、リアカバー本体23の開口部23
Cを上カバー25によって開いた状態では、開口部23
C内を上側から覗くようにしてリアカバー22内の点検
作業を容易に行うことができる。
【0051】そして、リアカバー22内の空調ユニット
14に設けた外気フィルタ20に目詰まり等が発生する
ときには、リアカバー本体23の開口部23Cをフィル
タ用の交換口として、外気フィルタ20の交換作業を上
方から簡単に実行でき、メンテナンス時の作業性を確実
に向上できる。
【0052】また、リアカバー22の上カバー25に
は、空調ユニット14からの冷気または暖気をキャブボ
ックス11内に向けて吹出す複数の吹出口26,26,
…を設けると共に、該各吹出口26側に冷気または暖気
を導く通気ダクト27を一体的に設け、該通気ダクト2
7の下端側には送風ダクト19の送風口19Aに着脱可
能に接続される接続口部27Bを設ける構成としてい
る。
【0053】これにより、リアカバー本体23の開口部
23Cを上カバー25で閉じたときには、上カバー25
と一体の通気ダクト27を下端側の接続口部27Bで送
風口19Aに簡単に接続でき、空調ユニット14からの
冷気または暖気を上カバー25の各吹出口26を通じて
キャブボックス11内へと円滑に供給することができ
る。
【0054】一方、リアカバー本体23の開口部23C
から上カバー25を取外したときには、上カバー25と
一体の通気ダクト27をリアカバー本体23内から抜取
ることにより、この状態で開口部23Cの開口面積を大
きく確保でき、外気フィルタ20の交換作業等を容易に
行うことができる。
【0055】また、リアカバー本体23の開口部23C
はキャブボックス11の左,右方向に細長く延びる横長
の筒形状をなし、該開口部23Cには上カバー25の角
筒部25Bが外側から嵌合する構成としているので、開
口部23Cを外気フィルタ20の横幅よりも大きい横長
の開口とすることができ、外気フィルタ20の交換作業
を開口部23Cを通じて円滑に実施できる。
【0056】そして、上カバー25により開口部23C
を閉じるときには、上カバー25の角筒部25Bを開口
部23Cに対して外側から嵌合させることにより、リア
カバー本体23内への水浸入も良好に防ぐことができ
る。
【0057】即ち、油圧ショベルの作業現場等では土埃
りが激しく、これらは塵埃となってキャブ10内に入り
込んでくるため、例えばリース業者またはレンタル業者
等は掘削作業等の終了後に、キャブ10内に水道水等を
放水して水洗浄を行うことが多い。しかし、リアカバー
本体23の開口部23Cを上カバー25で閉塞すること
により、このような洗浄水等が開口部23Cからリアカ
バー本体23内に浸入するのを防止できる。
【0058】従って、本実施の形態によれば、運転席1
3の後側に位置してキャブボックス11内に設けた空調
ユニット14をリアカバー22により保護でき、室内の
美観を向上できると共に、リアカバー22のリアカバー
本体23から上カバー25を取外すだけで、外気フィル
タ20の交換作業等を容易に行うことができ、フィルタ
交換時の作業性を確実に向上させることができる。
【0059】なお、前記実施の形態では、図5に例示し
たようにキャブボックス11の後面部11C等に取付具
24を設け、リアカバー本体23を取付具24等を介し
てキャブボックス11に取付けるものとして述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば支持台21に対してリア
カバー本体23をボルト等で固定する構成としてもよ
い。
【0060】また、前記実施の形態では、建設機械用キ
ャブを油圧ショベルに適用した場合を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン、ホ
イールローダ等の建設機械用キャブに適用してもよい。
また、浚渫船等の船体上に上部旋回体と作業装置とを備
えた型式の建設機械キャブ等にも適用できるものであ
る。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、運転席の後側で空調ユニットを覆うリアカ
バーを、空調ユニットを上側から覆い外気フィルタ交換
用の開口部が設けられたリアカバー本体と、該リアカバ
ー本体の開口部に着脱可能に設けられ外気フィルタの交
換時に前記開口部を開,閉する上カバーとから構成して
いるため、リアカバーのリアカバー本体から上カバーを
取外すだけで外気フィルタの交換作業等を短時間で行う
ことができ、フィルタ交換時の作業性を確実に向上させ
ることができる。また、リアカバー本体の開口部を上カ
バーによって開いた状態では、リアカバー本体内の点検
作業等も容易に行うことができる。
【0062】また、請求項2に記載の発明は、空調ユニ
ットが送風機および外気フィルタ等を有し、該外気フィ
ルタの上方にはリアカバー本体の開口部を配置すると共
に、該開口部によって外気フィルタをリアカバー本体の
外部から交換するための交換口を構成しているので、空
調ユニットの送風機により外気取入口側から外気を吸込
みつつ、この外気を空調ユニットの熱交換器等で冷却ま
たは加温し、冷気または暖気をキャブボックス内へと送
風することができる。そして、外気取入口側に設けた外
気フィルタに目詰まり等が発生したときには、リアカバ
ー本体の開口部をフィルタ用の交換口として、外気フィ
ルタの交換作業を上方から簡単に行うことができる。
【0063】また、請求項3に記載の発明によると、リ
アカバー本体の開口部をキャブボックスの左,右方向に
細長く延びる横長の筒形状とし、リアカバー本体の開口
部には上カバーを外側から嵌合させる構成としているの
で、空調ユニットの外気フィルタをキャブボックスの
左,右方向に配置した場合に、リアカバー本体の開口部
を外気フィルタの横幅よりも大きい横長の開口とするこ
とができ、フィルタの交換作業を開口部を通じて円滑に
行うことができる。そして、上カバーによりリアカバー
本体の開口部を閉じるときには、上カバーを開口部に対
し外側から嵌合させることによって、リアカバー本体内
への水浸入を防ぐことができる。
【0064】さらに、請求項4に記載の発明によると、
上カバーに吹出口と通気ダクトとを設ける構成としてい
るので、リアカバー本体の開口部を上カバーで閉じたと
きに、上カバーと一体の通気ダクトを下端側で空調ユニ
ットの送風口に接続でき、空調ユニットからの冷気、暖
気を上カバーの吹出口を通じてキャブボックス内に供給
することができる。一方、リアカバー本体の開口部から
上カバーを取外したときには、上カバーと一体の通気ダ
クトをリアカバー本体内から抜取ることができ、この状
態で開口部を大きく開口させることにより、外気フィル
タの交換作業等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による建設機械用キャブを
備えた油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中のキャブを拡大して示す一部破断の正面
図である。
【図3】キャブ内の後部側に配設したリアカバー等を拡
大して示す斜視図である。
【図4】リアカバーの上カバーと外気フィルタとの位置
関係等を示す図2中の矢示IV−IV方向からみた拡大断面
図である。
【図5】リアカバーの開口部から上カバーを取外した状
態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 旋回フレーム(フレーム) 6 作業装置 10 キャブ 11 キャブボックス 11F 床板 13 運転席 14 空調ユニット 16 送風機 17 流入ダクト 17A 外気取入口 17B フィルタ装着部 19A 送風口 20 外気フィルタ 22 リアカバー 23 リアカバー本体 23C 開口部 25 上カバー 26 吹出口 27 通気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 誠治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 田所 渉 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3L011 BE01 BR01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械のフレーム上に設けられ内部に
    運転室を画成するキャブボックスと、該キャブボックス
    内に位置して床板上に設けられた運転席と、該運転席の
    後側に配設され前記キャブボックス内に冷気または暖気
    を供給する空調ユニットと、前記運転席の後側で該空調
    ユニットを覆うリアカバーとを備えてなる建設機械用キ
    ャブにおいて、 前記リアカバーは、前記空調ユニットを上側から覆い外
    気フィルタ交換用の開口部が設けられたリアカバー本体
    と、該リアカバー本体の開口部に着脱可能に設けられ外
    気フィルタの交換時に前記開口部を開,閉する上カバー
    とから構成したことを特徴とする建設機械用キャブ。
  2. 【請求項2】 前記空調ユニットは、外気または内気を
    吸込み熱交換した後の冷気または暖気を送風する送風機
    と、該送風機の外気取入口側に着脱可能に可能に設けら
    れた外気フィルタとを有し、前記リアカバー本体の開口
    部は該外気フィルタの上方に位置し該外気フィルタを前
    記リアカバー本体の外部から交換するための交換口を構
    成してなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  3. 【請求項3】 前記リアカバー本体の開口部は前記キャ
    ブボックスの左,右方向に細長く延びる横長の筒形状を
    なし、前記上カバーはリアカバー本体の開口部に外側か
    ら嵌合する構成としてなる請求項1または2に記載の建
    設機械用キャブ。
  4. 【請求項4】 前記上カバーには、前記空調ユニットか
    らの冷気または暖気を前記キャブボックス内に向けて吹
    出す吹出口を設けると共に、上端側が該吹出口を囲んで
    取付けられ下端側が前記空調ユニットの送風口に着脱可
    能に接続される通気ダクトを設ける構成とした請求項
    1,2または3に記載の建設機械用キャブ。
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