JP2000301392A - 回転式粉末圧縮成形機 - Google Patents
回転式粉末圧縮成形機Info
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- JP2000301392A JP2000301392A JP11108815A JP10881599A JP2000301392A JP 2000301392 A JP2000301392 A JP 2000301392A JP 11108815 A JP11108815 A JP 11108815A JP 10881599 A JP10881599 A JP 10881599A JP 2000301392 A JP2000301392 A JP 2000301392A
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- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B11/00—Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
- B30B11/02—Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
- B30B11/08—Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space co-operating with moulds carried by a turntable
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速型の粉末圧縮成形機であっても、杵と加
圧ロールの当接時の衝撃を小さくし、摩耗損傷を防止す
るようにした回転式粉末圧縮成形機を提供する。 【解決手段】 加圧ロール15、16が、ロール駆動軸
33に固定された内ロール31と、内ロール31に対し
回転自在に取付けられた外ロール32とからなり、内ロ
ール31はロール駆動軸33に形成されたフランジ部33
f に軸方向から押し付けられてロール駆動軸33にキー
34で固定されている。加圧ロール15、16のロール
駆動軸33はモータ38に直結されており、外ロール3
2の周速が杵11、12の移動接線速度よりわずかに早
く回転するよう構成されている。
圧ロールの当接時の衝撃を小さくし、摩耗損傷を防止す
るようにした回転式粉末圧縮成形機を提供する。 【解決手段】 加圧ロール15、16が、ロール駆動軸
33に固定された内ロール31と、内ロール31に対し
回転自在に取付けられた外ロール32とからなり、内ロ
ール31はロール駆動軸33に形成されたフランジ部33
f に軸方向から押し付けられてロール駆動軸33にキー
34で固定されている。加圧ロール15、16のロール
駆動軸33はモータ38に直結されており、外ロール3
2の周速が杵11、12の移動接線速度よりわずかに早
く回転するよう構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転式粉末圧縮成形
機に関する。さらに詳しくは、粉末を圧縮して錠剤や電
子部品用素材等を成形する回転式粉末圧縮成形機に関す
る。
機に関する。さらに詳しくは、粉末を圧縮して錠剤や電
子部品用素材等を成形する回転式粉末圧縮成形機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】錠剤や電子部品用素材等を成形するため
の回転式粉末圧縮成形機の代表的なものの一つは、つぎ
のように構成されている。すなわち、フレーム内に、回
転盤を立シャフトによって水平回転自在に支持し、その
回転盤の周縁部に複数の臼を間隔をあけて設けるととも
に、各臼に対応させて上杵及び下杵を上下摺動可能に保
持しており、回転盤の回転に伴って、上杵と下杵が上下
の加圧ロールを配置した押し込み位置に来たとき、加圧
ロールでそれぞれの杵先を臼内に押込み臼内に充填した
粉末を圧縮成形し、その後、製品排出装置において取り
出すように構成されている。
の回転式粉末圧縮成形機の代表的なものの一つは、つぎ
のように構成されている。すなわち、フレーム内に、回
転盤を立シャフトによって水平回転自在に支持し、その
回転盤の周縁部に複数の臼を間隔をあけて設けるととも
に、各臼に対応させて上杵及び下杵を上下摺動可能に保
持しており、回転盤の回転に伴って、上杵と下杵が上下
の加圧ロールを配置した押し込み位置に来たとき、加圧
ロールでそれぞれの杵先を臼内に押込み臼内に充填した
粉末を圧縮成形し、その後、製品排出装置において取り
出すように構成されている。
【0003】ところで、従来の回転式粉末圧縮成形機と
して、実公昭62−19433号公報に記載された成形
機がある。この従来例では、加圧ロールをモータで回転
駆動すると共に、ロール駆動軸と加圧ロール間で滑りが
可能なようにキー等で固定しないようにしている。
して、実公昭62−19433号公報に記載された成形
機がある。この従来例では、加圧ロールをモータで回転
駆動すると共に、ロール駆動軸と加圧ロール間で滑りが
可能なようにキー等で固定しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、加圧
ロールが杵に当たったとき、加圧ロールがロール駆動軸
まわりで回転することによって、杵と加圧ロールの損傷
摩耗を防止しようとしたものであるが、完全ではない。
とくに、本出願人が提供しようとしている一分間の生産
能力約400 個以上の成形機では回転盤の回転が非常な高
速になるので、上記従来例のままでは、杵と加圧ロール
の衝突時のショックは小さくならず、さらなる改善が望
まれていた。
ロールが杵に当たったとき、加圧ロールがロール駆動軸
まわりで回転することによって、杵と加圧ロールの損傷
摩耗を防止しようとしたものであるが、完全ではない。
とくに、本出願人が提供しようとしている一分間の生産
能力約400 個以上の成形機では回転盤の回転が非常な高
速になるので、上記従来例のままでは、杵と加圧ロール
の衝突時のショックは小さくならず、さらなる改善が望
まれていた。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、高速型の粉末
圧縮成形機であっても、杵と加圧ロールの当接時の衝撃
を小さくし、摩耗損傷を極力防止するようにした回転式
粉末圧縮成形機を提供することを目的とする。
圧縮成形機であっても、杵と加圧ロールの当接時の衝撃
を小さくし、摩耗損傷を極力防止するようにした回転式
粉末圧縮成形機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の回転式粉末圧
縮成形機は、回転盤を立シャフトによって水平面内で回
転自在に支持し、該回転盤の周縁部に複数の臼を間隔を
あけて設けるとともに、各臼に対応付けて複数の上杵お
よび下杵を上下摺動可能に保持し、回転盤の回転に伴っ
て加圧ロールを配置した押し込み位置に来たとき上下の
加圧ロールで上杵と下杵の杵先を臼内に押し込み、臼内
に充填した粉末を圧縮成形し、得られた成形品を排出す
るようにした回転式粉末圧縮成形機であって、前記加圧
ロールが、ロール駆動軸に固定された内ロールと、該内
ロールに対し回転自在に取付けられた外ロールとからな
ることを特徴とする。請求項2の回転式粉末圧縮成形機
は、前記加圧ロールのロール駆動軸が外部駆動源に接続
されており、外ロールの周速が杵の移動接線速度よりわ
ずかに早く回転するよう構成されていることを特徴とす
る。請求項3の回転式粉末圧縮成形機は、前記加圧ロー
ルが回転盤の半径方向に沿って設けられたロール駆動軸
に支持されており、前記ロール駆動軸は軸表面より半径
方向外側に突出させたフランジ部を有しており、前記加
圧ロールは前記フランジ部に軸方向より押付けて固定さ
れていることを特徴とする。請求項4の回転式粉末圧縮
成形機は、前記内ロールには前記外ロールを回転支持す
るすべり面に油潤滑構造が設けられていることを特徴と
する。
縮成形機は、回転盤を立シャフトによって水平面内で回
転自在に支持し、該回転盤の周縁部に複数の臼を間隔を
あけて設けるとともに、各臼に対応付けて複数の上杵お
よび下杵を上下摺動可能に保持し、回転盤の回転に伴っ
て加圧ロールを配置した押し込み位置に来たとき上下の
加圧ロールで上杵と下杵の杵先を臼内に押し込み、臼内
に充填した粉末を圧縮成形し、得られた成形品を排出す
るようにした回転式粉末圧縮成形機であって、前記加圧
ロールが、ロール駆動軸に固定された内ロールと、該内
ロールに対し回転自在に取付けられた外ロールとからな
ることを特徴とする。請求項2の回転式粉末圧縮成形機
は、前記加圧ロールのロール駆動軸が外部駆動源に接続
されており、外ロールの周速が杵の移動接線速度よりわ
ずかに早く回転するよう構成されていることを特徴とす
る。請求項3の回転式粉末圧縮成形機は、前記加圧ロー
ルが回転盤の半径方向に沿って設けられたロール駆動軸
に支持されており、前記ロール駆動軸は軸表面より半径
方向外側に突出させたフランジ部を有しており、前記加
圧ロールは前記フランジ部に軸方向より押付けて固定さ
れていることを特徴とする。請求項4の回転式粉末圧縮
成形機は、前記内ロールには前記外ロールを回転支持す
るすべり面に油潤滑構造が設けられていることを特徴と
する。
【0007】請求項1の発明によれば、内ロールに対し
外ロールが回転し、外ロールは加圧ロール全体より質量
が小さくなるので、杵との衝突時の衝撃が小さくなる。
このため杵も加圧ロールも損傷摩耗が少なくなる。請求
項2の発明によれば、外ロールの周速が杵の移動線方向
速度よりもわずかに早いので、接触開始点における杵と
加圧ロールの相対速度差をほぼ零とでき、振動騒音を小
さくできる。請求項3の発明によれば、加圧ロールは杵
と接触している間、杵により軸方向のスラスト力を受け
るが、このスラスト力はロール駆動軸のフランジ部で支
えることができるので、加圧ロールがロール駆動軸上で
ずれるような事故を防止できる。請求項4の発明によれ
ば、内ロールと外ロールの間が油で潤滑されるので、衝
撃の吸収がしやすく、さらに摩耗が生じにくいので寿命
が長くなる。
外ロールが回転し、外ロールは加圧ロール全体より質量
が小さくなるので、杵との衝突時の衝撃が小さくなる。
このため杵も加圧ロールも損傷摩耗が少なくなる。請求
項2の発明によれば、外ロールの周速が杵の移動線方向
速度よりもわずかに早いので、接触開始点における杵と
加圧ロールの相対速度差をほぼ零とでき、振動騒音を小
さくできる。請求項3の発明によれば、加圧ロールは杵
と接触している間、杵により軸方向のスラスト力を受け
るが、このスラスト力はロール駆動軸のフランジ部で支
えることができるので、加圧ロールがロール駆動軸上で
ずれるような事故を防止できる。請求項4の発明によれ
ば、内ロールと外ロールの間が油で潤滑されるので、衝
撃の吸収がしやすく、さらに摩耗が生じにくいので寿命
が長くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。まず、本発明の一実施形態に係る回
転式粉末圧縮成形機の概略構成を説明しておく。図4は
本発明の一実施形態に係る粉末圧縮成形機の要部縦断面
図、図5は図4の圧縮成形機における圧縮成形作用を説
明する展開図である。
に基づき説明する。まず、本発明の一実施形態に係る回
転式粉末圧縮成形機の概略構成を説明しておく。図4は
本発明の一実施形態に係る粉末圧縮成形機の要部縦断面
図、図5は図4の圧縮成形機における圧縮成形作用を説
明する展開図である。
【0009】図4において、1は立シャフトで、軸受
2、3を介してフレーム4に回転自在に支持され、立シ
ャフト1の下端は継手5で減速機付きモータ6に接続さ
れている。立シャフト1の上端部には回転盤7が固定さ
れており、またフレーム4に対して軸受8で回転自在に
支持されている。よって、前記モータ6の駆動によっ
て、回転盤7が水平面内において所定の回転数で回転さ
せられる。
2、3を介してフレーム4に回転自在に支持され、立シ
ャフト1の下端は継手5で減速機付きモータ6に接続さ
れている。立シャフト1の上端部には回転盤7が固定さ
れており、またフレーム4に対して軸受8で回転自在に
支持されている。よって、前記モータ6の駆動によっ
て、回転盤7が水平面内において所定の回転数で回転さ
せられる。
【0010】前記回転盤7は平面視では略円板状の部材
であり、その周縁部では、円周方向に等間隔に孔があけ
られ、臼9が取付けられている。臼9の数は通常数10
個程度であり、図示しない粉末供給機構によって所定量
ずつ粉末が供給されるようになっている。前記各臼9に
対応付けて、複数の上杵11と下杵12が設けられてお
り、それらは回転盤7に形成した上保持部13と下保持
部14で上下方向に摺動自在に支持されている。
であり、その周縁部では、円周方向に等間隔に孔があけ
られ、臼9が取付けられている。臼9の数は通常数10
個程度であり、図示しない粉末供給機構によって所定量
ずつ粉末が供給されるようになっている。前記各臼9に
対応付けて、複数の上杵11と下杵12が設けられてお
り、それらは回転盤7に形成した上保持部13と下保持
部14で上下方向に摺動自在に支持されている。
【0011】一方、上杵11と下杵12および臼9は回
転盤7の回転に伴って水平面内で回転し、1回転する間
に、粉末の供給を受け、圧縮し、成形された製品の取出
しを行う。すなわち、図4に示すように、粉末供給工程
Aで上杵11はガイドレール21で臼9の上方に保持し
ておき、図示しない粉末供給機構で粉末を臼9に供給
し、この間下杵にはガイドレール22で支えられて、杵
先を臼9内の上端まで挿入した状態から徐々に下げ供給
された粉末を受けとめ、杵先を臼9の底端で止めてお
く。つぎに上杵11を徐々に下降させ、予備加圧用の上
加圧ロール17と下加圧ロール18で上杵11と下杵1
2を若干臼9内に押し込み、さらに本加圧用の上加圧ロ
ール15と下加圧ロール16で、上杵11と下杵12を
臼9内に押し込み、(図4の左側を併せ参照)、数トン
の圧縮力で臼9内の粉末を圧縮し、円柱状に成形する。
転盤7の回転に伴って水平面内で回転し、1回転する間
に、粉末の供給を受け、圧縮し、成形された製品の取出
しを行う。すなわち、図4に示すように、粉末供給工程
Aで上杵11はガイドレール21で臼9の上方に保持し
ておき、図示しない粉末供給機構で粉末を臼9に供給
し、この間下杵にはガイドレール22で支えられて、杵
先を臼9内の上端まで挿入した状態から徐々に下げ供給
された粉末を受けとめ、杵先を臼9の底端で止めてお
く。つぎに上杵11を徐々に下降させ、予備加圧用の上
加圧ロール17と下加圧ロール18で上杵11と下杵1
2を若干臼9内に押し込み、さらに本加圧用の上加圧ロ
ール15と下加圧ロール16で、上杵11と下杵12を
臼9内に押し込み、(図4の左側を併せ参照)、数トン
の圧縮力で臼9内の粉末を圧縮し、円柱状に成形する。
【0012】その後、荷重センサ20で成形品Gの品質
を検出したあと、ガイドレール21で上杵11を上方に
引き上げ、押上げロール19で下杵12を押し上げ、成
形された製品Gを回転盤7上に取り出し、これを排出位
置Bで後述する製品排出装置により、外部に排出する。
その後、離型剤噴霧等の工程を実行して、1サイクルを
終了する。
を検出したあと、ガイドレール21で上杵11を上方に
引き上げ、押上げロール19で下杵12を押し上げ、成
形された製品Gを回転盤7上に取り出し、これを排出位
置Bで後述する製品排出装置により、外部に排出する。
その後、離型剤噴霧等の工程を実行して、1サイクルを
終了する。
【0013】つぎに、本実施形態の加圧ロール15、1
6の構成を説明する。図1は加圧ロール15の上半分の
断面図、図2は図1のII線矢視断面図、図3は回転盤に
保持された杵と加圧ロールの平面配置状態を示す説明図
である。図1に示すように、加圧ロール15は、内ロー
ル31と外ロール32とから構成されている。また、前
記内ロール31はロール半体31A 、31B を突き合わせて
構成されている。そして、内ロール31の各ロール半体
31A 、31B はキー34でロール駆動軸33に軸廻り回転
不能に取付けられている。また、この内ロール31は、
ロール駆動軸33の軸表面から半径方向外側に突出させ
て形成されたフランジ部33f に軸方向から押し付けるよ
うにナット33m で締付けて、ロール駆動軸33に固定さ
れている。
6の構成を説明する。図1は加圧ロール15の上半分の
断面図、図2は図1のII線矢視断面図、図3は回転盤に
保持された杵と加圧ロールの平面配置状態を示す説明図
である。図1に示すように、加圧ロール15は、内ロー
ル31と外ロール32とから構成されている。また、前
記内ロール31はロール半体31A 、31B を突き合わせて
構成されている。そして、内ロール31の各ロール半体
31A 、31B はキー34でロール駆動軸33に軸廻り回転
不能に取付けられている。また、この内ロール31は、
ロール駆動軸33の軸表面から半径方向外側に突出させ
て形成されたフランジ部33f に軸方向から押し付けるよ
うにナット33m で締付けて、ロール駆動軸33に固定さ
れている。
【0014】前記内ロール31の外周部には凹溝35が
形成されており、この凹溝35内に前記外ロール32が
回転自在に嵌められている。なお、36はリングパッキ
ン、37はパッキン押えである。
形成されており、この凹溝35内に前記外ロール32が
回転自在に嵌められている。なお、36はリングパッキ
ン、37はパッキン押えである。
【0015】前記内ロール31には外ロール32を回転
支持するすべり面に油潤滑構造が設けられている。すな
わち、図1〜2に示すように、ロール駆動軸33には、
その中心で軸方向に延びる給油孔41a と、この給油孔41
a から半径方向外側に向けて放射状に延びる複数本の給
油孔41b からなる軸側給油構造41が形成されている。
一方、内ロール31のロール半体31B には、その内周面
に形成された円周方向の環状溝42a と、その環状溝42a
から半径方向外側に向けて放射状に延びる複数本の給油
孔42b と、その給油孔42b の先端に連なり各ロール半体
31A 、31B の凹溝35の底表面に形成された油溜り42c
からなるロール側給油構造42が形成されている。そし
て、これらの給油構造41、42によって、内ロール3
1と外ロール32の間のすべり面を油潤滑するようにし
ている。
支持するすべり面に油潤滑構造が設けられている。すな
わち、図1〜2に示すように、ロール駆動軸33には、
その中心で軸方向に延びる給油孔41a と、この給油孔41
a から半径方向外側に向けて放射状に延びる複数本の給
油孔41b からなる軸側給油構造41が形成されている。
一方、内ロール31のロール半体31B には、その内周面
に形成された円周方向の環状溝42a と、その環状溝42a
から半径方向外側に向けて放射状に延びる複数本の給油
孔42b と、その給油孔42b の先端に連なり各ロール半体
31A 、31B の凹溝35の底表面に形成された油溜り42c
からなるロール側給油構造42が形成されている。そし
て、これらの給油構造41、42によって、内ロール3
1と外ロール32の間のすべり面を油潤滑するようにし
ている。
【0016】前記加圧ロール15、16のロール駆動軸
33は図4に示すように駆動モータ38が連結されてお
り、この駆動モータ38によりロール駆動軸33を駆動
回転するようになっている。この場合の回転速度は、外
ロール32と内ロール31の間に滑りが発生していない
状態で、外ロール32の外周の周速度が、杵11、12
の移動接線速度よりわずかに速い速度である。
33は図4に示すように駆動モータ38が連結されてお
り、この駆動モータ38によりロール駆動軸33を駆動
回転するようになっている。この場合の回転速度は、外
ロール32と内ロール31の間に滑りが発生していない
状態で、外ロール32の外周の周速度が、杵11、12
の移動接線速度よりわずかに速い速度である。
【0017】上記は上加圧ロール15の説明であるが、
下加圧ロール16も同様の構成である。なお、図5に示
す予備加圧ロール17、18、および押上げロール19
も前記加圧ロール15、16と同様の二重ロール構造と
することが好ましい。
下加圧ロール16も同様の構成である。なお、図5に示
す予備加圧ロール17、18、および押上げロール19
も前記加圧ロール15、16と同様の二重ロール構造と
することが好ましい。
【0018】上記の実施形態によれば、加圧ロール1
5、16が杵11、12と衝突したとき、外ロール32
の周速度は杵11、12の移動接線速度よりわずかに早
いので、大きな衝撃は発生せず、小さな衝撃しか発生し
ない。またその衝突エネルギーは外ロール32が内ロー
ル31に対し回転することで吸収される。しかもこの場
合、衝突後の杵の移動速度で急減速される物は外ロール
32のみであり、加圧ロール全体と比べると質量が小さ
いので衝撃も小さく、よって杵11、12および外ロー
ル32の損傷摩耗は極度に小さくなる。
5、16が杵11、12と衝突したとき、外ロール32
の周速度は杵11、12の移動接線速度よりわずかに早
いので、大きな衝撃は発生せず、小さな衝撃しか発生し
ない。またその衝突エネルギーは外ロール32が内ロー
ル31に対し回転することで吸収される。しかもこの場
合、衝突後の杵の移動速度で急減速される物は外ロール
32のみであり、加圧ロール全体と比べると質量が小さ
いので衝撃も小さく、よって杵11、12および外ロー
ル32の損傷摩耗は極度に小さくなる。
【0019】さらに、本実施形態では、つぎの利点があ
る。図3〜図4に示すごとく、杵11、12は回転盤7
に保持されて立シャフト1の回りに水平面内で円運動を
行っている。一方、加圧ロール15、16は駆動モータ
38による回転運動であり、その方向は杵11、12の
円運動の接線方向である。そして、杵11、12は加圧
行程の間は加圧ロール15、16と接触するので、加圧
ロール15、16にはその軸方向のスラスト力Fを受け
ることになる。このスラスト力Fはフランジ部33f が内
ロール31を半径方向外側から受止めることにより支持
するので、加圧ロール31が軸方向にズレるような不都
合は生じない。
る。図3〜図4に示すごとく、杵11、12は回転盤7
に保持されて立シャフト1の回りに水平面内で円運動を
行っている。一方、加圧ロール15、16は駆動モータ
38による回転運動であり、その方向は杵11、12の
円運動の接線方向である。そして、杵11、12は加圧
行程の間は加圧ロール15、16と接触するので、加圧
ロール15、16にはその軸方向のスラスト力Fを受け
ることになる。このスラスト力Fはフランジ部33f が内
ロール31を半径方向外側から受止めることにより支持
するので、加圧ロール31が軸方向にズレるような不都
合は生じない。
【0020】また、図1に示すごとく、外ロール32と
内ロール31間のすべり面は内ロール31の周部に形成
された凹溝部35の底面となるので、ロール駆動軸33
の外径より大きい。したがって、従来例(実公昭62−
19433号公報)のものに比べてすべり面が拡大され
ているので、すべり面が受ける面圧が小さくなって大き
な加圧力に耐えることができる。
内ロール31間のすべり面は内ロール31の周部に形成
された凹溝部35の底面となるので、ロール駆動軸33
の外径より大きい。したがって、従来例(実公昭62−
19433号公報)のものに比べてすべり面が拡大され
ているので、すべり面が受ける面圧が小さくなって大き
な加圧力に耐えることができる。
【0021】さらに、前記外ロール32の外周の周速度
が、杵11、12の移動接線速度よりわずかに速い速度
であることは、衝突衝撃を減少すること以外に重要な意
味を持っている。すなわち、外ロール32が杵11、1
2との衝突後に相対速度零で回っている時、内ロール3
1は外ロール32より速い速度で回っている。このこと
により、杵11、12の加圧力を回転盤7に取付けられ
た主軸1を回す駆動モータ(図示せず)と加圧ロール1
5、16を回す駆動モータ38とで分担することにな
る。つまり、大径のすべり面のために大きなヘルプ動力
が発生されるので、杵11、12に加わる衝撃時の接線
分力を減少させるだけでなく、加圧時に加わる杵11、
12の曲げモーメントも減少させ、細長い形状の杵1
1、12も使用可能とすることができる。
が、杵11、12の移動接線速度よりわずかに速い速度
であることは、衝突衝撃を減少すること以外に重要な意
味を持っている。すなわち、外ロール32が杵11、1
2との衝突後に相対速度零で回っている時、内ロール3
1は外ロール32より速い速度で回っている。このこと
により、杵11、12の加圧力を回転盤7に取付けられ
た主軸1を回す駆動モータ(図示せず)と加圧ロール1
5、16を回す駆動モータ38とで分担することにな
る。つまり、大径のすべり面のために大きなヘルプ動力
が発生されるので、杵11、12に加わる衝撃時の接線
分力を減少させるだけでなく、加圧時に加わる杵11、
12の曲げモーメントも減少させ、細長い形状の杵1
1、12も使用可能とすることができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、外ロールと杵
との衝突時の衝撃が小さくなる。このため杵も加圧ロー
ルも損傷摩耗が少なくなる。請求項2の発明によれば、
接触開始点における杵と外ロールとの相対速度差をほぼ
零とでき、振動騒音を小さくできる。請求項3の発明に
よれば、加圧ロールが杵と接触するときのスラスト力を
フランジ部で支えることができるので、加圧ロールが回
転軸上でずれるような事故を防止できる。請求項4の発
明によれば、内ロールと外ロールの間が潤滑され、衝撃
の吸収がしやすく、さらに摩耗が生じにくいので寿命が
長くなる。
との衝突時の衝撃が小さくなる。このため杵も加圧ロー
ルも損傷摩耗が少なくなる。請求項2の発明によれば、
接触開始点における杵と外ロールとの相対速度差をほぼ
零とでき、振動騒音を小さくできる。請求項3の発明に
よれば、加圧ロールが杵と接触するときのスラスト力を
フランジ部で支えることができるので、加圧ロールが回
転軸上でずれるような事故を防止できる。請求項4の発
明によれば、内ロールと外ロールの間が潤滑され、衝撃
の吸収がしやすく、さらに摩耗が生じにくいので寿命が
長くなる。
【図1】本発明の一実施形態に係る加圧ロールの上半分
の断面図である。
の断面図である。
【図2】図1のII線矢視断面図である。
【図3】回転盤に保持された杵と加圧ロールの平面配置
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図4】本発明に係る粉末圧縮成形機の要部縦断面図で
ある。
ある。
【図5】図3の圧縮成形機における圧縮成形作用を説明
する展開図である。
する展開図である。
15 加圧ロール 16 加圧ロール 31 内ロール 32 外ロール 33 ロール駆動軸 33f フランジ部
Claims (4)
- 【請求項1】回転盤を立シャフトによって水平面内で回
転自在に支持し、該回転盤の周縁部に複数の臼を間隔を
あけて設けるとともに、各臼に対応付けて複数の上杵お
よび下杵を上下摺動可能に保持し、回転盤の回転に伴っ
て加圧ロールを配置した押し込み位置に来たとき上下の
加圧ロールで上杵と下杵の杵先を臼内に押し込み、臼内
に充填した粉末を圧縮成形し、得られた成形品を排出す
るようにした回転式粉末圧縮成形機であって、前記加圧
ロールが、ロール駆動軸に固定された内ロールと、該内
ロールに対し回転自在に取付けられた外ロールとからな
ることを特徴とする回転式粉末圧縮成形機。 - 【請求項2】前記加圧ロールのロール駆動軸が外部駆動
源に接続されており、外ロールの周速が杵の移動接線速
度よりわずかに早く回転するよう構成されていることを
特徴とする請求項1記載の回転式粉末圧縮成形機。 - 【請求項3】前記加圧ロールが回転盤の半径方向に沿っ
て設けられたロール駆動軸に支持されており、前記ロー
ル駆動軸は軸表面より半径方向外側に突出させたフラン
ジ部を有しており、前記加圧ロールは前記フランジ部に
軸方向より押付けて固定されていることを特徴とする請
求項1記載の回転式粉末圧縮成形機。 - 【請求項4】前記内ロールには前記外ロールを回転支持
するすべり面に油潤滑構造が設けられていることを特徴
とする請求項1記載の回転式粉末圧縮成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108815A JP2000301392A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 回転式粉末圧縮成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108815A JP2000301392A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 回転式粉末圧縮成形機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000301392A true JP2000301392A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14494219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11108815A Pending JP2000301392A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 回転式粉末圧縮成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000301392A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006031797B3 (de) * | 2006-07-06 | 2008-03-13 | Korsch Ag | Rundläufer-Tablettiermaschine |
CN113910668A (zh) * | 2021-10-04 | 2022-01-11 | 丽申药业股份有限公司 | 一种复合酶片剂生产制备方法 |
-
1999
- 1999-04-16 JP JP11108815A patent/JP2000301392A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006031797B3 (de) * | 2006-07-06 | 2008-03-13 | Korsch Ag | Rundläufer-Tablettiermaschine |
CN113910668A (zh) * | 2021-10-04 | 2022-01-11 | 丽申药业股份有限公司 | 一种复合酶片剂生产制备方法 |
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