JP2000301326A - パッケージ封止装置とこれを用いた弾性表面波デバイスの製造方法 - Google Patents

パッケージ封止装置とこれを用いた弾性表面波デバイスの製造方法

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JP2000301326A JP11112048A JP11204899A JP2000301326A JP 2000301326 A JP2000301326 A JP 2000301326A JP 11112048 A JP11112048 A JP 11112048A JP 11204899 A JP11204899 A JP 11204899A JP 2000301326 A JP2000301326 A JP 2000301326A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージ破損を防止することのできるパッ
ケージ封止装置とこれを用いた弾性表面波デバイスの製
造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 パッケージ2の開口部を封止するリッド
3を加熱するためのヒータチップ4と、このヒータチッ
プ4に熱を供給するためのパルスヒート電源10と、こ
のヒータチップ4の温度を検知しパルスヒート電源10
へフィードバッグし、パルスヒート電源10の発熱温度
をコントロールするための熱電対11と、ヒータチップ
4を位置制御するクランプレバー8とを備え、ヒータチ
ップ4はシャンク部4aと発熱部4bとからなり、リッ
ド3との接触面を電気抵抗が大きくかつ熱伝導性に劣る
金属で形成したパッケージ封止装置を用いて封止工程を
行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は素子をパッケージ内
に気密封止した弾性表面波デバイスなどのパッケージ封
止装置とこれを用いた弾性表面波デバイスの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来圧電基板にIDT電極などを形成し
た弾性表面素子をアルミナ製パッケージ内に樹脂で仮固
定して収納し、次に弾性表面波素子とパッケージに設け
た外部端子とをワイヤで電気的に接続し、次いでパッケ
ージ開口部を金属製のリッドで封止して弾性表面波デバ
イスを得ていた。
【0003】このパッケージの封止は、パッケージの開
口部とリッドとの間に設けた半田をリフロー炉を用いて
溶融させて行うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法によると、長
時間高温でパッケージ全体を加熱することになり、弾性
表面波素子をパッケージに固定している樹脂からガスが
発生するなどの問題点を有していた。
【0005】そのため弾性表面波素子を固定するための
樹脂選択に大きな制限があった。
【0006】そこで本発明は、弾性表面波素子をパッケ
ージ内に固定する樹脂に悪影響を及ぼさないようなパッ
ケージ封止装置とこれを用いた弾性表面波デバイスの製
造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のパッケージ封止装置は、パッケージを加熱す
るための加熱手段と、この加熱手段に接続し熱を供給す
るための発熱手段と、前記加熱手段及び発熱手段に接続
して加熱手段の温度を検知すると共に発熱手段の発熱温
度をコントロールするための温度制御手段と、前記加熱
手段の位置をコントロールするための位置決め制御手段
とを備え、前記加熱手段は少なくとも二種類の金属を組
み合わせて形成したものであり、パッケージとの接触面
を電気抵抗が大きくかつ熱伝導性に劣る金属で形成した
ことを特徴とするものであり、加熱手段は熱応答性及び
温度再現性に優れたものであるので短時間でパッケージ
を封止することができ、素子を固定する樹脂に悪影響を
及ぼさないものとすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、パッケージを加熱するための加熱手段と、この加熱
手段に接続し熱を供給するための発熱手段と、前記加熱
手段及び発熱手段に接続して加熱手段の温度を検知する
と共に発熱手段の発熱温度をコントロールするための温
度制御手段と、前記加熱手段の位置をコントロールする
ための位置決め制御手段とを備え、前記加熱手段は少な
くとも二種類の金属を組み合わせて形成したものであ
り、パッケージとの接触面を電気抵抗が大きくかつ熱伝
導性に劣る金属で形成したことを特徴とするパッケージ
封止装置であり、短時間でパッケージ封止を行うことが
できるので、弾性表面波素子を固定する樹脂に悪影響を
及ぼさないものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、加熱手段を形成
する金属はステンレスとベリウム銅であり、パッケージ
との接触面をステンレスで形成した請求項1に記載のパ
ッケージ封止装置であり、熱応答性及び温度再現性に優
れた加熱手段を有するパッケージ封止装置となる。
【0010】請求項3に記載の発明は、加熱手段のパッ
ケージへの接触面はパッケージよりも大きくした請求項
1または請求項2に記載のパッケージ封止装置であり、
封止材料への均一な加熱を行うことができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、開口部を有する
パッケージの下部内に弾性表面波素子を収納する第1の
工程と、次にパッケージの上部を前記パッケージ下部の
開口部に封止材料を介して設置する第2の工程と、次い
で請求項1または請求項2に記載のパッケージ封止装置
の加熱手段により前記パッケージの上部を加熱して前記
封止材料を溶融し、前記パッケージを封止する第3の工
程とを備えた弾性表面波デバイスの製造方法であり、封
止工程における膨張及び収縮におけるパッケージの破損
のない弾性表面波デバイスを得ることができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、第3の工程にお
いてパッケージを設置する支持台は封止材料の融点より
も低く加熱されたものを用いる請求項4に記載の弾性表
面波デバイスの製造方法であり、封止材料の溶融をより
短時間で行うことができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、第3の工程にお
いて、封止材料を溶融後加熱手段を更にパッケージの上
部に圧接する請求項4または請求項5に記載の弾性表面
波デバイスの製造方法であり、パッケージの上部の沈み
込みによる不完全な封止を防止することができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、第3の工程にお
いて、加熱手段からパッケージの上部への荷重はパッケ
ージの内部の圧力が溶融した封止材料の表面張力を越え
ないようにする請求項4から請求項6のいずれか一つに
記載の弾性表面波デバイスの製造方法であり、封止材料
がパッケージの外部へ突出するのを防止できる。
【0015】請求項8に記載の発明は、第3の工程にお
いて、加熱手段は封止材料を溶融後パッケージの上部と
接触した状態で冷却する請求項4から請求項7のいずれ
か一つに記載の弾性表面波デバイスの製造方法であり、
加熱手段が半田の熱を奪い半田を急速に冷却し硬化させ
ることができる。
【0016】以下本発明の一実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
【0017】図1は本実施の形態におけるヒーターチッ
プの斜視図であり、4はヒーターチップ、4aはシャン
ク部、4bは発熱部である。また、図2は本実施の形態
に用いるパッケージ防止装置であり、1は下面ヒータ
ー、2は下面ヒーター1に設置したパッケージ、3はパ
ッケージ2の開口部に仮固定されたリッド、4はリッド
3を直接加熱するためのヒーターチップ、5はヒーター
チップ4を上下運動させる偏心カム、6は偏心カム5を
回転させるためのパルスモータ、7はヒーターチップ4
のユニットの上下運動をスムーズに行うためのLMガイ
ド、8は偏心カム5のユニットとヒーターチップ4のユ
ニットを一つのユニットとして動作させるためのクラン
プレバーで、9はクランプレバー8を動作させるための
シリンダ、10はヒーターチップ4を加熱するためのパ
ルスヒート電源、11は熱電対で、一端をヒーターチッ
プ4の先端に、他端をパルスヒート電源10に接続した
ものであり、100はヒーターチップ4に電流を流すケ
ーブル対で、パルスヒート電源10に接続されている。
【0018】このパッケージ封止装置は、パルスヒート
方式、すなわち、高抵抗材料で形成したヒーターチップ
4にパルスヒート電源10からパルス状の大電流を流
し、ここで発生したジュール熱を利用して加熱する方式
を用いてパッケージ2とリッド3間の半田等の封止材料
を溶融することによりパッケージの開口部をリッド3で
封止するものである。
【0019】また、熱電対11によりヒーターチップ4
の熱起電力をパルスヒート電源10にフィードバックし
て、パルスヒート電源10の設定温度とヒーターチップ
4のリッド3との接触面の温度とが一致するようにパル
スヒート電源10で電流をリアルタイムに制御し、ヒー
ターチップ4が設定時間、設定温度を保持するようにし
ている。
【0020】また、パルスモータ6は、正転、逆転のい
ずれも可能で、1回転(360°)あたり、500パル
ス(1パルス=0.72°)で構成した。
【0021】下面ヒータ1は、パッケージ2の封止を確
実に行うための補助加熱手段となるように加熱してお
く。下面ヒータ1の温度は、封止材料の融点よりも低く
する。なぜならば封止材料を冷却し、パッケージ2の開
口部にリッド3が固定されるまで下面ヒータ1上にパッ
ケージ2が存在するからである。また、パッケージ2の
支持台として下面ヒータ1を用いることにより、パッケ
ージ封止温度が安定し、封止材料を確実に溶融すること
ができるのである。
【0022】さらに偏心カム5は、ヒータチップ4を±
0.1mmの幅で上下運動できるようにしている。
【0023】以下、本発明のパッケージ封止装置におい
て最大の特徴であるヒータチップ4について説明する。
【0024】ヒータチップ4は、シャンク部4aと発熱
部4bからなり、発熱部4bすなわちリッド3に接触す
る部分は、均一な熱分布を有するように放熱性に劣る、
すなわち高抵抗の材料で形成することが望ましい。しか
しながら放熱性に劣るということは、繰り返し行うこと
による温度の再現性が悪くなるということである。従っ
て温度再現性に優れたヒータチップ4を実現するために
シャンク部4bは、冷却部としても働くように抵抗値が
小さい、すなわち放熱性に優れた材料を用いて形成する
ことが望ましい。また、発熱部4bを放熱性に劣る材料
で形成することにより、発熱部4bは均一な熱分布を維
持できるので、リッド3と接触する発熱部4bの面積を
大きくすることができる。従って、一種類のヒータチッ
プ4で他品種のパッケージ2を封止することができる。
【0025】しかしながら、温度再現性に優れたヒータ
チップ4とするために発熱部4bの大きさは、パッケー
ジ2とリッド3との間の封止材料が溶融するだけの十分
な温度を維持できる範囲でできるだけ小さくすることが
望ましい。本実施の形態においては、発熱部4bはステ
ンレスで形成し、シャンク部4aはベリリウム銅合金で
形成した後金メッキを施した。その結果、熱応答性及び
温度再現性に優れたヒーターチップ4となる。
【0026】また、シャンク部4aと発熱部4bと接合
の接触不良防止(火花防止)に注意することが大切であ
る。この接合は、ネジ止めあるいはロウ付けにより行う
ことができる。ロウ付けで行う場合は、パッケージ2と
リッド3との間の封止材料よりも高い融点を有するロウ
を用いてロウ付けすることが必要である。
【0027】また本実施の形態ではネジ止めにより接合
を行っているが、シャンク部4aの発熱部4bとの接合
面にも金メッキ層を設けることにより、接触不良を防止
している。
【0028】さらに、図3に示すようにヒータチップ4
にシャフト12を介して重り13を設けることにより、
パッケージ2を封止する際にリッド3等の傾きなどがあ
る場合、ヒータチップ4の発熱部4bがリッド3の上面
全体に接触するようにヒータチップ4の位置を重り13
で微調整することができる。
【0029】このパッケージ封止装置を用いた弾性表面
波デバイスの製造方法について説明する。図4〜図6
は、本実施の形態におけるパッケージ2をリッド3での
封止工程を説明するための断面図であり、20はシリコ
ン樹脂、21は弾性表面波素子、22はワイヤ、23は
半田層である。
【0030】まず、酸化アルミニウムを主成分とするパ
ッケージ2内にシリコン樹脂20を用いて弾性表面波素
子21を固定する。このパッケージ2は開口部となる上
端面に金属メッキ層を形成して、封止材料となる半田層
23となじむようにしている。次いでパッケージ2に設
けた外部端子と弾性表面波素子21とをワイヤ22で電
気的に接続する。次いでパッケージ2の開口部を封止す
るようにリッド3を位置合わせし、大気中で、加圧ブロ
ックにより3kgの加圧を約1秒かけて、リッド3とパ
ッケージ2を仮固定する。またこのときの加圧ブロック
は約300℃に設定している。
【0031】このリッド3はFe−Ni−Co合金であ
るコバール材を用いて形成したものであり、パッケージ
2側の表面に半田層23を形成したものである。また、
このときの半田層23の温度は、約180〜200℃く
らいになるようにする。この仮固定は、半田層23が溶
融して固定されたものでなく、加圧ブロックを用いて加
熱することにより、パッケージ2の上端部の金属メッキ
層、半田層23の金属間の拡散接合を促し、さらに加圧
により半田層23の変形によりパッケージ2の上端面に
半田を食い込ませる二つの機能で構成されている。この
接合状態は、パッケージ封止部分の一部のみ半田で固定
されているものである。また、確実に仮固定させるため
にパッケージ2を約150℃、リッド3を約60℃に予
備加熱を行っている。
【0032】次いで仮固定後、直ちに図4に示すように
窒素雰囲気にしたチャンバ内に設けたパッケージ封止装
置の下面ヒータ1上にパッケージ2を設置し、ヒータチ
ップ4の発熱部4bをリッド3に当接させる。この位置
はセンサで検知する。このときすでにヒータチップ4は
パルスヒート電源10により半田層23の融点以下であ
る300℃に加熱されている。これはリッド3に当接後
できるだけ早く半田層23を溶融するためである。
【0033】まずヒータチップ4をリッド3に当接させ
た後、シリンダ9によってクランプレバー8を動作させ
てヒータチップユニットと偏心カムユニットとを一体化
させて、ヒータチップ4の上下運動を可能にする。次
に、ヒータチップ4の温度を半田層23の溶融温度以上
の370℃まで上昇させる(昇温速度約600℃/
秒)。次いで図5に示すようにヒータチップ4自身をさ
らに下降させてリッド3を加圧する(ヒータチップ4の
下降は、(原点に対して)50μmを0.03秒で行
う。)。その後、図6に示すように再びヒータチップ4
を上昇させる。ヒータチップ4を上昇させるタイミング
は、パッケージ2の内部圧力が上昇し始めた時がもっと
も好ましい。
【0034】ヒータチップ4を更に下降させて、再び上
昇させるのは以下のような理由である。すなわち、半田
溶融後リッド3は一旦沈み、封止が完了するとパッケー
ジ2の内部圧力が上昇し、リッド3を押し上げようとす
る。ヒータチップ4の高さを当初の位置に固定したまま
封止を行うと、半田層23に十分に伝わらず不完全な封
止となったり、完全に封止した場合でもパッケージ2の
内部圧力の影響により、半田の表面張力を越えてしま
い、パッケージ2の外部に半田が突出したいわゆる半田
コブが発生する。
【0035】従って、半田層23に十分な熱が加わるよ
うに半田溶融後さらにヒータチップ4を下降させ、パッ
ケージ2の内部圧力が上昇し始めるとヒータチップ4を
上昇させて封止がうまくいくようにするのである。
【0036】しかしながら、たとえ半田コブが発生した
としても、本発明においてはパッケージ2の内部圧力が
上昇し始めるとヒータチップ4を上昇させることによ
り、リッド3とともに半田も上昇するため、まだ硬化し
ていない半田コブを吸収して消滅させることができる。
【0037】またこのヒータチップ4を上昇させている
間に、パルスヒート電源10によるヒータチップ4の3
70℃での保持が終了する。このヒータチップ4の37
0℃での保持終了と共にヒータチップ4が半田層23の
熱を奪うこととなり、半田層23が急激に冷却されて、
パッケージ2の開口部はリッド3で封止完了となる。
【0038】リッド3を仮固定したパッケージ2をパッ
ケージ封止装置に配置してから、封止完了までは1パッ
ケージあたりわずか約6秒である。
【0039】以下、本発明の弾性表面波デバイスの製造
方法におけるポイントについて記載する。
【0040】(1)熱応答性及び温度再現性に優れたシ
ャンク部4aと発熱部4bとからなるヒータチップ4を
用いているので、局部的かつ瞬間的な加熱で封止でき
る。
【0041】従って、非常に短時間で封止を完了するこ
とができるので、従来のようにリフロー炉を用いてパッ
ケージ封止工程を行っていた場合のように、弾性表面波
素子21や弾性表面波素子21をパッケージ2に固定し
ているシリコン樹脂20への悪影響を防止することがで
きる。
【0042】(2)パッケージ2とリッド3との仮固定
は大気中で行い、パッケージ封止装置を用いた封止工程
のみ窒素雰囲気中のチャンバ内で行うので、チャンバサ
イズを小さくでき、チャンバ内の雰囲気制御が容易にな
る。
【0043】(3)均一に加熱するためにリッド3の面
積よりも、リッド3との接触面積が大きなヒータチップ
4を用いることが必要である。
【0044】(4)パッケージ2を封止するための封止
材料として半田層23を用いたが、低融点ガラスを用い
ても構わない。
【0045】(5)ヒータチップ4に接続した熱電対1
1により、常に発熱部4bの温度を検知し、パルスヒー
ト電源10にフィードバックしてパルスヒート電源10
からの発熱部4への熱供給を調整し、常に所望となるよ
うにする。
【0046】(6)半田層23が溶融してリッド3が沈
み込むのに対応してヒータチップ4を下降させることに
より、リッド3とヒータチップ4とが非接触の状態とな
り、ヒータチップ4の熱が半田層23に伝わりにくくな
るのを防止している。
【0047】
【発明の効果】以上本発明によると、短時間でパッケー
ジの封止を行うことができるため、封止後のパッケージ
破損を防止することのできる弾性表面波デバイスの製造
方法を提供することができる。
【0048】さらにパッケージ一つ一つについてヒータ
チップの位置決めを行うので、不完全な封止状態が発生
することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるヒータチップの
斜視図
【図2】本発明の一実施の形態におけるパッケージ封止
装置の模式図
【図3】本発明の他の実施の形態におけるヒータチップ
の正面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるパッケージ封止
工程を説明するための断面図
【図5】本発明の一実施の形態におけるパッケージ封止
工程を説明するための断面図
【図6】本発明の一実施の形態におけるパッケージ封止
工程を説明するための断面図
【符号の説明】
1 下面ヒータ 2 パッケージ 3 リッド 4 ヒータチップ 4a シャンク部 4b 発熱部 5 偏心カム 6 パルスモータ 7 LMガイド 8 クランプレバー 9 シリンダ 10 パルスヒート電源 11 熱電対 12 シャフト 13 重り 20 シリコン樹脂 21 弾性表面波素子 22 ワイヤ 23 半田層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 9/25 H03H 9/25 A // B23K 101:12 101:36 (72)発明者 松尾 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA28 AA34 HA04 HA10 JJ01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージを加熱するための加熱手段
    と、この加熱手段に接続し熱を供給するための発熱手段
    と、前記加熱手段及び発熱手段に接続して加熱手段の温
    度を検知すると共に発熱手段の発熱温度をコントロール
    するための温度制御手段と、前記加熱手段の位置をコン
    トロールするための位置決め制御手段とを備え、前記加
    熱手段は少なくとも二種類の金属を組み合わせて形成し
    たものであり、パッケージとの接触面を電気抵抗の大き
    な金属で形成したパッケージ封止装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段を形成する金属は、ステンレス
    とベリウム銅であり、パッケージとの接触面をステンレ
    スで形成した請求項1に記載のパッケージ封止装置。
  3. 【請求項3】 加熱手段のパッケージへの接触面は、パ
    ッケージよりも大きくした請求項1または請求項2に記
    載のパッケージ封止装置。
  4. 【請求項4】 開口部を有するパッケージの下部内に弾
    性表面波素子を収納する第1の工程と、次にパッケージ
    の上部を前記パッケージの下部の開口部に封止材料を介
    して設置する第2の工程と、次いで請求項1あるいは請
    求項2に記載のパッケージ封止装置の加熱手段により前
    記パッケージの上部を加熱して前記封止材料を溶融して
    前記パッケージを封止する第3の工程とを備えた弾性表
    面波デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 第3の工程において、パッケージを設置
    する支持台は封止材料の融点よりも低く加熱されたもの
    を用いる請求項4に記載の弾性表面波デバイスの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 第3の工程において、封止材料を溶融
    後、加熱手段を更にパッケージの上部に圧接する請求項
    4または請求項5に記載の弾性表面波デバイスの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 第3の工程において、加熱手段からパッ
    ケージの上部への荷重はパッケージの内部の圧力が溶融
    した封止材料の表面張力を越えないようにする請求項4
    から請求項6のいずれか一つに記載の弾性表面波デバイ
    スの製造方法。
  8. 【請求項8】 第3の工程において、加熱手段は封止材
    料を溶融後パッケージの上部と接触した状態で冷却する
    請求項4から請求項7のいずれか一つに記載の弾性表面
    波デバイスの製造方法。
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Cited By (4)

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