JP2000300704A - ゴルフクラブ - Google Patents

ゴルフクラブ

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JP2000300704A
JP2000300704A JP11111504A JP11150499A JP2000300704A JP 2000300704 A JP2000300704 A JP 2000300704A JP 11111504 A JP11111504 A JP 11111504A JP 11150499 A JP11150499 A JP 11150499A JP 2000300704 A JP2000300704 A JP 2000300704A
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golf club
shaft
head
outer diameter
center
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JP11111504A
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Tsutomu Ibuki
努 伊吹
Hiroaki Nobori
浩明 昇
Tetsuya Atsumi
哲也 渥美
Ikuro Takiguchi
郁朗 滝口
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺シャフトと大型ヘッドを採用しながらも
打球方向性に優れたゴルフクラブの提供を課題とする。 【解決手段】 シャフト2の軸線2aから重心Pcまで
の最短長さである重心距離Lcが38mm以上のウッド
用ゴルフクラブヘッド1を備えたゴルフクラブにおい
て、シャフト2の、少なくともグリップ側端部2bから
100mmに渡る部分の第1外径Dgが16.5mm以
上である構成を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブに関
し、特に長尺シャフトと大型ヘッドを有して打球方向性
に優れたゴルフクラブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のゴルフクラブは、飛距離増大と打
球方向性の向上を目的として、大型ヘッドと長尺シャフ
トを採用する傾向にある。すなわち、ヘッドを大型化す
ることで、ヘッドの慣性モーメントが増大するととも
に、スイートスポットが大きくなり、スイートスポット
を若干外した位置でボールを打撃してもヘッドが水平方
向に容易に回転しないようになるので、打球方向性が向
上するのである。また、シャフトの長さを長尺化するこ
とでゴルフクラブの全長が長くなり、ヘッドスピードを
上げることができるので、飛距離の増大を得ることが可
能となるのである。なお、シャフトの長尺化は打球方向
性の不安定化を生じることとなるが、これは、前述した
ようにヘッドの大型化による打球方向性の向上でカバー
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記説明の
従来のゴルフクラブでは、以下に説明する問題を有して
いた。すなわち、ヘッドの大型化によりスイートスポッ
トを大きくすることが可能となるが、一方、この大型化
は、シャフト軸線からヘッドの重心位置までの最短距離
である重心距離を長くする原因となり、ダウンスイング
からインパクトにかけてのヘッドがスクエアーに戻りに
くくなるので、打球方向性が悪くなる恐れがあるという
問題である。
【0004】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、長尺シャフトと大型ヘッドを採用しながらも
打球方向性に優れたゴルフクラブの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフクラブ
は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち請求項1記載のゴルフクラブは、シャフトの軸
線から重心までの最短長さである重心距離が38mm以
上のウッド用ゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブ
において、前記シャフトの、少なくともグリップ側端部
から100mmに渡る部分の第1外径が16.5mm以
上であることを特徴とする。上記請求項1記載のゴルフ
クラブによれば、シャフトの、グリップ側端部から10
0mmに渡る部分の第1外径を16.5mm以上に太く
することで、シャフトに対して少ない力でも十分な軸線
回りのトルクを与えられるのでコントロールしやすくな
る。
【0006】請求項2記載のゴルフクラブは、体積が2
80cm3以上で、ヘッド単体で測定した水平方向の慣
性モーメントが3100g・cm2以上であるウッド用
ゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブにおいて、前
記シャフトの、少なくともグリップ側端部から100m
mに渡る部分の第1外径が16.5mm以上であること
を特徴とする。上記請求項2記載のゴルフクラブによれ
ば、シャフトの、グリップ側端部から100mmに渡る
部分の第1外径を16.5mm以上に太くすることで、
シャフトに対して少ない力でも十分な軸線回りのトルク
を与えられるのでコントロールしやすくなる。
【0007】請求項3記載のゴルフクラブは、請求項1
または2記載のゴルフクラブにおいて、その総重量であ
るクラブ重量を、その全長であるクラブ長さで除した重
量比が0.245g/mm未満であることを特徴とす
る。上記請求項3記載のゴルフクラブによれば、重量比
を0.245g/mm未満と軽量にすることで、クラブ
長さを例えば47インチ以上の超長尺にした場合、特に
非力な人であっても容易にスイングスピードを上げられ
る。
【0008】請求項4記載のゴルフクラブは、請求項1
から3のいずれかに記載のゴルフクラブにおいて、前記
シャフトの重量が55g未満であることを特徴とする。
上記請求項4記載のゴルフクラブによれば、シャフトの
重量を55g未満とすることで、ゴルフクラブの総重量
が軽量化すると共に、シャフト重量に対するゴルフクラ
ブヘッド重量の重量配分比が高くなる。
【0009】請求項5記載のゴルフクラブは、請求項1
から4のいずれかに記載のゴルフクラブにおいて、前記
シャフトの、少なくともヘッド側端部から40mmに渡
る部分の第2外径が9mm以上であることを特徴とす
る。上記請求項5記載のゴルフクラブによれば、シャフ
トの、ヘッド側端部から40mmに渡る部分の第2外径
を9mm以上とすることで、シャフトの曲げ剛性及び捻
り剛性が強化される。
【0010】請求項6記載のゴルフクラブは、シャフト
の軸線から重心までの最短長さである重心距離が40m
m以上のアイアン用ゴルフクラブヘッドを備えたゴルフ
クラブにおいて、前記シャフトの、少なくともグリップ
側端部から100mmに渡る部分の第1外径が16.5
mm以上であることを特徴とする。上記請求項6記載の
ゴルフクラブによれば、シャフトの、グリップ側端部か
ら100mmに渡る部分の第1外径を16.5mm以上
に太くすることで、シャフトに対して少ない力でも十分
な軸線回りのトルクを与えられるのでコントロールしや
すくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のゴルフクラブの一実施形
態として、図1に示すウッド用ゴルフクラブを参照しな
がら以下に説明するが、本発明がそれらに限定解釈され
るものでないことはもちろんである。図1において、符
号1はウッド用ゴルフクラブヘッドであり、符号2はシ
ャフトであり、符号3はグリップである。
【0012】ウッド用ゴルフクラブヘッド1は、シャフ
ト2の軸線2aから重心Pcまでの最短長さである重心
距離Lcが38mm以上であると共に、体積が280c
3以上、より好ましくは300cm3以上である。ま
た、ヘッド単体で測定した水平方向の慣性モーメントが
3100g・cm2以上の大型ヘッドである。その材質
としては、比重が低く強度の高いチタン系の合金や、ジ
ュラルミン、マレージング鋼、炭素繊維強化プラスチッ
ク等が好適であるが、これらに限定されるものではな
く、その他の材質を採用しても問題ない。
【0013】ウッド用ゴルフクラブヘッド1の体積とし
て280cm3以上のものを採用することは、スイート
スポットが大きくなるので打球方向性を向上させる点で
有効である。また、前記慣性モーメントを3100g・
cm2以上と大きくすることは、スイートスポットを離
れた箇所で打撃した場合でもウッド用ゴルフクラブヘッ
ド1が水平方向に回転しにくくなるので、打球方向性を
向上させる点で有効である。ただし従来の技術で説明し
たように、このような大型ヘッドを用いた場合、重心距
離Lcが長くなるので、ダウンスイングからインパクト
にかけてのヘッドがスクエアーに戻りにくくなって打球
方向性が悪くなる恐れがある。そこで、本発明では、以
下に説明を続けるように、シャフト2の太さを適切な外
径に太くすることでこの問題を克服している。
【0014】すなわち、シャフト2は、グリップ側端部
2bから軸線2aに沿ってL1=100mmに渡る部分
の第1外径Dgを16.5mm以上、より好ましくは1
7mm以上とすると共に、ヘッド側端部2cから軸線2
aに沿ってL2=40mmに渡る部分の第2外径Dhを
9mm以上と、従来にない太いものである。そして、シ
ャフト2の重量は、55g未満、より好ましくは50g
未満とするのが良い。このシャフト2の材質としては、
例えば炭素繊維強化プラスチックが最適であるが、これ
に限定されるものではなく、その他の材質を採用しても
問題ない。なお、シャフト2の形状は、軸線2a方向で
段差がなく、グリップ側端部2bからヘッド側端部2c
に向かって先細りとなるテーパ形状となっている。
【0015】シャフト2の重量を55g未満としたの
は、ゴルフクラブの総重量を軽量化することと、シャフ
ト重量に対するヘッド重量の重量配分比を高くしてヘッ
ドを利かせることとを目的とするものであるが、グリッ
プ3の重量を軽量化することでより重量配分比を高くし
て更にヘッドの利いたゴルフクラブとすることも可能で
ある。また、第2外径Dhを、通常の市販品では8.5
mmであるものを9mm以上と太くしたのは、シャフト
の曲げ剛性及び捻り剛性を強化するためである。
【0016】以上に説明したウッド用ゴルフクラブヘッ
ド1とシャフト2とグリップ3とを備えたゴルフクラブ
としては、その総重量であるクラブ重量を、その全長で
あるクラブ長さLt(図1参照)で除した重量比が0.
245g/mm未満となるようにするのが好ましい。そ
れは、このような軽い重量比を採用することにより、ク
ラブ長さLtを例えば47インチあるいは48インチ以
上の超長尺にした場合、特に非力な人でも容易にスイン
グスピードを上げることができるからである。
【0017】本実施形態のゴルフクラブによれば、シャ
フト2のグリップ側端部2bからL1=100mmに渡
る部分の第1外径Dgを16.5mm以上に太くするこ
とで、シャフト2に対して少ない力でも十分な軸線2a
回りのトルクを与えられるのでコントロールしやすくな
り、スイング中のウッド用ゴルフクラブヘッド1のフェ
ース1aをスクエアーに戻す操作が容易になるので、長
尺シャフトと大型ヘッドを採用しながらも打球方向性に
優れたゴルフクラブを提供することが可能となる。
【0018】また、上記実施形態のゴルフクラブによれ
ば、重量比を0.245g/mm未満と軽量にすること
で、クラブ長さLtを例えば47インチ以上の超長尺に
した場合、特に非力な人であっても、容易にスイングス
ピードを上げて飛距離を増大できるゴルフクラブとする
ことが可能となる。
【0019】また、上記実施形態のゴルフクラブによれ
ば、シャフト2の重量を55g未満とすることで、ゴル
フクラブの総重量を軽量化できると共に、シャフト重量
に対するヘッド重量の重量配分比を高くすることができ
るので、ヘッドの利いたゴルフクラブとすることが可能
となる。
【0020】また、上記実施形態のゴルフクラブによれ
ば、シャフト2の、ヘッド側端部2cからL2=40m
mに渡る部分の第2外径Dhを9mm以上とすること
で、シャフト2の曲げ剛性及び捻り剛性が強化されるの
で、打撃時のシャフト2の変形が抑えられ、更に打球方
向性に優れたゴルフクラブとすることが可能となる。
【0021】なお、上記実施形態のゴルフクラブにおい
ては、シャフト2にウッド用ゴルフクラブヘッド1を取
り付けてウッド用のゴルフクラブとしたが、これに限ら
ず、図2に示すように、シャフト2にアイアン用ゴルフ
クラブヘッド1’を取り付けてアイアン用のゴルフクラ
ブに適用しても良い。このようなシャフト2の軸線2a
から重心Pc’までの最短長さである重心距離Lc’が
40mm以上のアイアン用ゴルフクラブヘッド1’を備
えたゴルフクラブにおいても、シャフト2の、グリップ
側端部2bからL1=100mmに渡る部分の第1外径
Dgを16.5mm以上とすることで、シャフト2に対
して少ない力でも十分な軸線2a回りのトルクを与えら
れるのでコントロールしやすくなり、スイング中のアイ
アン用ゴルフクラブヘッド1’のフェース1a’をスク
エアーに戻す操作が容易になるので、長尺シャフトと大
型ヘッドを採用しながらも打球方向性に優れたアイアン
用のゴルフクラブを提供することが可能となる。
【0022】また、上記実施形態のシャフト2の形状
は、段差のないテーパ形状としたが、これに限らず、図
3に示すように、軸線2a方向で異なるテーパ角を有す
るものや、図4に示すように、ストレートで太さの異な
る複数の円柱形状からなる等、その他の形状を採用して
も良い。
【0023】[実施例]表1に示すように材質や慣性モ
ーメント等が異なる4種類のウッド用ゴルフクラブヘッ
ドA〜Cと、表2に示すように質量や第1外径等の異な
るシャフトa、bとを、表3に示すように5通りに組み
合わせたゴルフクラブを実際に試作し、女性プロゴルフ
ァーに試打させる比較テストを行った。
【0024】
【表1】
【表2】
【表3】
【0025】なお、表1の慣性モーメントは、図5に示
すように、ウッド用ゴルフクラブヘッド1のソール1b
が水平面に着地するように置いたとき、すなわち通常の
使用位置としたときに、その重心Pcを通る鉛直軸H回
りのモーメントを言うものである。なお、慣性モーメン
トの測定は、図6に示す2本の吊り振り子法によって行
われたものである。図6において、符号1はウッド用ゴ
ルフクラブヘッドであり、このウッド用ゴルフクラブヘ
ッド1は、平坦な、円板状の慣性モーメントが既知であ
る支持台10上に載置されている。支持台10は2本の
ワイヤ11によって、基台12から宙吊り状態となって
いる。まず、この状態で、支持台10を捻った後解放し
て自由回動せしめ、その際の周期Tを測定する。そし
て、ここで測定された周期Tから、下式(A)によって
慣性モーメントを算出する。
【0026】
【数1】
【0027】また、ロフト角度は(株)鴨下精衡所製の
クラブ角度計フォアセンターにより測定した。また、重
心距離及び重心角度の測定は、(株)フォーティーン社
製のC.G.マーカーFG−102RM型でフェース面
上の重心位置をマークした後、(株)フォーティーン社
製のC.G.レングス&アングルゲージFG−104R
M型で測定した。また、表2の振動数及びキックポイン
トの測定は、特開平10−225541号公報記載の方
法により行った。すなわち、振動数の測定は、藤倉ゴム
工業(株)製ゴルフクラブタイミングハーモナイザーを
用い、シャフトの細径側先端にクラブヘッドを模擬した
質量196gの重りを取り付け、シャフトの太径側端部
より180mmに渡ってシャフトを固定して測定した。
一方、キックポイントは、(株)フォーティーン社製キ
ックポイントゲージFG−105RMを用いてシャフト
を両側から圧縮し、そのときにできるシャフトのカーブ
の頂点の位置(細径側端部からの長さ)をシャフト全長
に対する比率で表した値である。
【0028】また、同表のトルクの計測は、特開平5−
337223号公報に記載されている、シャフト全体の
捻れ角の測定に従って測定した。すなわち、シャフト細
径側先端より1035mmの位置を固定し、シャフト細
径側先端部50mmに渡って取り付けたアーム型治具を
介して13.8kg・cmの捻りトルクをかけ、捻れ角
を測定したものである。
【0029】表3に示す実施例1は、295cm3の体
積及び187gの質量及び3280g・cm2の慣性モ
ーメント及び10.8゜のロフト角度及び39.9mm
の重心距離及び22.0゜の重心角度を有するジュラル
ミン製のウッド用ゴルフクラブヘッドAと、1145m
mの長さ及び46gの質量及び8.5mmφの第2外径
及び20.8mmφの第1外径及び250cpmの振動
数及び5.4゜のトルク及び42%のキックポイントを
有する三菱レイヨン(株)製のシャフトaと、45gの
質量を有する市販のグリップとを組み合わせて製作した
ウッド用ゴルフクラブである。このようにして製作され
た実施例1のウッド用ゴルフクラブは、クラブ長さが1
168mm、クラブ重量が283g(このクラブ重量を
クラブ長さで除した重量比は0.242g/mm)とな
っている。
【0030】同じく表3に示す実施例2は、295cm
3の体積及び196gの質量及び3110g・cm2の慣
性モーメント及び12.0゜のロフト角度及び38.6
mmの重心距離及び18.0゜の重心角度を有するチタ
ン系合金製のウッド用ゴルフクラブヘッドBと、114
5mmの長さ及び46gの質量及び8.5mmφの第2
外径及び20.8mmφの第1外径及び250cpmの
振動数及び5.4゜のトルク及び42%のキックポイン
トを有する三菱レイヨン(株)製のシャフトaと、45
gの質量を有する市販のグリップとを組み合わせて製作
したウッド用ゴルフクラブである。このようにして製作
された実施例2のウッド用ゴルフクラブは、クラブ長さ
が1168mm、クラブ重量が292g(このクラブ重
量をクラブ長さで除した重量比は0.250g/mm)
となっている。
【0031】同じく表3に示す実施例3は、236cm
3の体積及び198gの質量及び2860g・cm2の慣
性モーメント及び7.8゜のロフト角度及び38.8m
mの重心距離及び21.5゜の重心角度を有するチタン
合金製のウッド用ゴルフクラブヘッドCと、1145m
mの長さ及び46gの質量及び8.5mmφの第2外径
及び20.8mmφの第1外径及び250cpmの振動
数及び5.4゜のトルク及び42%のキックポイントを
有する三菱レイヨン(株)製のシャフトaと、45gの
質量を有する市販のグリップとを組み合わせて製作した
ウッド用ゴルフクラブである。このようにして製作され
た実施例3のウッド用ゴルフクラブは、クラブ長さが1
168mm、クラブ重量が294g(このクラブ重量を
クラブ長さで除した重量比は0.252g/mm)とな
っている。
【0032】同じく表3に示す比較例1は、250cm
3の体積及び186gの質量及び2580g・cm2の慣
性モーメント及び9.8゜のロフト角度及び35.1m
mの重心距離及び20.5゜の重心角度を有するチタン
合金製のウッド用ゴルフクラブヘッドDと、1145m
mの長さ及び59gの質量及び8.5mmφの第2外径
及び15.0mmφの第1外径及び250cpmの振動
数及び4.2゜のトルク及び42%のキックポイントを
有する三菱レイヨン(株)製のシャフトbと、45gの
質量を有する市販のグリップとを組み合わせて製作した
ウッド用ゴルフクラブである。このようにして製作され
た比較例1のウッド用ゴルフクラブは、クラブ長さが1
168mm、クラブ重量が295g(このクラブ重量を
クラブ長さで除した重量比は0.253g/mm)とな
っている。
【0033】同じく表3に示す比較例2は、295cm
3の体積及び187gの質量及び3280g・cm2の慣
性モーメント及び10.8゜のロフト角度及び39.9
mmの重心距離及び22.0゜の重心角度を有するジュ
ラルミン製のウッド用ゴルフクラブヘッドAと、114
5mmの長さ及び59gの質量及び8.5mmφの第2
外径及び15.0mmφの第1外径及び250cpmの
振動数及び4.2゜のトルク及び42%のキックポイン
トを有する三菱レイヨン(株)製のシャフトbと、45
gの質量を有する市販のグリップとを組み合わせて製作
したウッド用ゴルフクラブである。このようにして製作
された比較例2のウッド用ゴルフクラブは、クラブ長さ
が1168mm、クラブ重量が296g(このクラブ重
量をクラブ長さで除した重量比は0.253g/mm)
となっている。
【0034】以上説明の5本のウッド用ゴルフクラブを
用いて各10球づつ女性プロゴルファーに試打してもら
い、ボールの停止位置の平均より飛距離及び打球方向性
を求めて記録すると共に、打感の感想もあわせて表3に
記録した。その結果、表3に示すように、本発明で規定
した第1外径を有するシャフトaを採用している実施例
1〜実施例3と、従来寸法の第1外径を有するシャフト
bを採用している比較例1及び比較例2とを比較した場
合、打球方向性において顕著な差異が確認された。すな
わち、比較例1及び比較例2では15〜23mも打球が
左にずれたのに対して、実施例1〜実施例3ではずれが
3〜8m程度に狭められ、打球方向性が顕著に向上した
という結果を得たのである。
【0035】この打球方向性の向上は、特にシャフトa
の第1外径を、シャフトbの15.0mmに対して2
0.2mmと太くしたことにより、シャフトaに対して
少ない力でも充分な軸線回りのトルクを与えられるので
コントロールしやすくなり、スイング中のウッド用ゴル
フクラブヘッドA〜Cのフェースをスクエアーに戻す操
作が容易にできるようになったためであると考察され
る。この結果より、シャフトのグリップ側端部から10
0mmに渡る部分の第1外径を太くすることで、打球方
向性の向上を得られることが確証された。
【0036】次に、実施例1〜実施例3の三者間での比
較を行った場合、打球の飛距離が、実施例1、実施例
2、実施例3の順で210m、205m、195mと大
きくなっている。この飛距離の増大は、特に重量比を、
実施例1、実施例2、実施例3の順で0.242g/m
m、0.250g/mm、0.252g/mmと小さく
(軽く)したことにより、容易にスイングスピードを上
げることができるようになったためと考察される。この
結果より、重量比を軽減させることで、スイングスピー
ドを増して飛距離の増大を得られることが確証された。
【0037】
【発明の効果】本発明の上記請求項1及び2記載のゴル
フクラブによれば、シャフトのグリップ側端部から10
0mmに渡る部分の第1外径を16.5mm以上に太く
することで、シャフトに対して少ない力でも十分な軸線
回りのトルクを与えられるのでコントロールしやすくな
り、スイング中のウッド用ゴルフクラブヘッドのフェー
スをスクエアーに戻す操作が容易になるので、長尺シャ
フトと大型ヘッドを採用しながらも打球方向性に優れた
ゴルフクラブを提供することが可能となる。
【0038】また、上記請求項3記載のゴルフクラブに
よれば、重量比を0.245g/mm未満と軽量にする
ことで、クラブ長さを例えば47インチ以上の超長尺に
した場合、特に非力な人であっても、容易にスイングス
ピードを上げて飛距離を増大できるゴルフクラブとする
ことが可能となる。
【0039】また、上記請求項4記載のゴルフクラブに
よれば、シャフトの重量を55g未満とすることで、ゴ
ルフクラブの総重量を軽量化できると共に、シャフト重
量に対するヘッド重量の重量配分比を高くすることがで
きるので、ヘッドの利いたゴルフクラブとすることが可
能となる。
【0040】また、上記請求項5記載のゴルフクラブに
よれば、シャフトの、ヘッド側端部から40mmに渡る
部分の第2外径を9mm以上とすることで、シャフトの
曲げ剛性及び捻り剛性が強化されるので、打撃時のシャ
フトの変形が抑えられ、更に打球方向性に優れたゴルフ
クラブとすることが可能となる。
【0041】また、上記請求項6記載のゴルフクラブに
よれば、シャフトのグリップ側端部から100mmに渡
る部分の第1外径を16.5mm以上に太くすること
で、シャフトに対して少ない力でも十分な軸線回りのト
ルクを与えられるのでコントロールしやすくなり、スイ
ング中のアイアン用ゴルフクラブヘッドのフェースをス
クエアーに戻す操作を容易にできるので、長尺で大型ヘ
ッドを採用しながらも打球方向性に優れたゴルフクラブ
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のゴルフクラブの一実施形態であるウ
ッド用ゴルフクラブを示す側面図である。
【図2】 本発明のゴルフクラブの他の実施形態である
アイアン用ゴルフクラブを示す側面図である。
【図3】 上記各実施形態のシャフトの変形例を示す側
面図である。
【図4】 上記各実施形態のシャフトの他の変形例を示
す側面図である。
【図5】 ウッド用ゴルフクラブヘッドの慣性モーメン
トを説明する図であって、断面図である。
【図6】 慣性モーメントの測定方法説明する図であっ
て正面図である。
【符号の説明】 1・・・ウッド用ゴルフクラブヘッド 1’・・・アイアン用ゴルフクラブヘッド 2・・・シャフト 2a・・・軸線 2b・・・グリップ側端部 2c・・・ヘッド側端部 Dg・・・第1外径 Dh・・・第2外径 Lt・・・クラブ長さ Lc、Lc’・・・重心距離 Pc、Pc’・・・重心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渥美 哲也 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 (72)発明者 滝口 郁朗 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 Fターム(参考) 2C002 AA02 AA05 CH04 CS05 LL01 MM02 MM04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの軸線から重心までの最短長さ
    である重心距離が38mm以上のウッド用ゴルフクラブ
    ヘッドを備えたゴルフクラブにおいて、 前記シャフトの、少なくともグリップ側端部から100
    mmに渡る部分の第1外径が16.5mm以上であるこ
    とを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 【請求項2】 体積が280cm3以上で、ヘッド単体
    で測定した水平方向の慣性モーメントが3100g・c
    2以上であるウッド用ゴルフクラブヘッドを備えたゴ
    ルフクラブにおいて、 前記シャフトの、少なくともグリップ側端部から100
    mmに渡る部分の第1外径が16.5mm以上であるこ
    とを特徴とするゴルフクラブ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のゴルフクラブに
    おいて、 その総重量であるクラブ重量を、その全長であるクラブ
    長さで除した重量比が0.245g/mm未満であるこ
    とを特徴とするゴルフクラブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のゴル
    フクラブにおいて、 前記シャフトの重量が55g未満であることを特徴とす
    るゴルフクラブ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のゴル
    フクラブにおいて、 前記シャフトの、少なくともヘッド側端部から40mm
    に渡る部分の第2外径が9mm以上であることを特徴と
    するゴルフクラブ。
  6. 【請求項6】 シャフトの軸線から重心までの最短長さ
    である重心距離が40mm以上のアイアン用ゴルフクラ
    ブヘッドを備えたゴルフクラブにおいて、 前記シャフトの、少なくともグリップ側端部から100
    mmに渡る部分の第1外径が16.5mm以上であるこ
    とを特徴とするゴルフクラブ。
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