JP2000299022A - リサイカブル電力ケーブル - Google Patents
リサイカブル電力ケーブルInfo
- Publication number
- JP2000299022A JP2000299022A JP10815999A JP10815999A JP2000299022A JP 2000299022 A JP2000299022 A JP 2000299022A JP 10815999 A JP10815999 A JP 10815999A JP 10815999 A JP10815999 A JP 10815999A JP 2000299022 A JP2000299022 A JP 2000299022A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- weight
- vinyl acetate
- acetate copolymer
- power cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/82—Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]
Landscapes
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Abstract
に優れ、シュリンクバックの小さい絶縁体であって、且
つ剥離性、回収作業性、リサイクル性に優れた絶縁体を
有する電力ケーブルを提供すること。 【解決手段】 導体、内部半導電層、絶縁体を有する電
力ケーブルにおいて、内部半導電層を高分子量のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体及び半導電性カーボンブラック
等で構成し、絶縁体をエチレン、プロピレン及びブテン
−1をモノマとして重合させて得られる耐熱性直鎖状ポ
リエチレンで構成する。
Description
リサイカブル電力ケーブルに関するものである。
表的なものとしては、導体上に、プラスチックにカーボ
ンブラックの如き半導電性材料を高配合した樹脂組成物
を押出形成した電力ケーブルが有る(図1参照)。
ルをリサイクルしようとした場合、絶縁体に使用されて
いる架橋ポリエチレンは熱可塑性を有しないため、分離
回収してもそのままリサイクル出来ず、サーモリサイク
ルする他に方法がなかった。しかも、従来の電力ケーブ
ルの構造においては、内部半導電層に含まれる半導電性
材料が不可避的に絶縁体に付着するので、絶縁体のみを
内部半導電層の構成成分から分離して回収することは出
来ず、この点から絶縁体材料としてのリサイクル(マテ
リアルリサイクル)は不可能であった。
の問題点を有効に解決するために案出されたものであ
る。
より剥がすことが可能で、回収に要する作業時間を短縮
することが出来、リサイクル作業性の高いフリスト内部
半導電層を有する電力ケーブルを提供することにある。
の高い内部半導電層を有し、絶縁体材料に半導電性材料
を付着せしめることなく絶縁体のみを確実に回収し、絶
縁体材料のグレードを落とすことなく再度絶縁体として
利用出来るリサイクル(マテリアルリサイクル)性の高
い電力ケーブルを提供することにある。
本発明は、導体、上記導体上の内部半導電層及び上記内
部半導電層上の絶縁体を有する電力ケーブルにおいて、
上記内部半導電層を数平均分子量が3×104 以上また
は、重量平均分子量が3×105 以上で、融点が60〜
80℃であるエチレン−酢酸ビニル共重合体及び上記エ
チレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対し、体積
抵抗率が常温で5000Ω・cm以下になる如き割合の
半導電性カーボンブラックを含有する半導電性樹脂組成
物によって構成し、又、上記絶縁体をエチレン、プロピ
レン及びブテン−1をモノマとして重合させて得られる
密度が0.915g/cm3 以下、メルトインデックス
が5g/10min以下で融点が120℃以上の非架橋
タイプで耐熱性の直鎖状ポリエチレンを用いた絶縁性樹
脂組成物によって構成する。これによって、例えば、電
力ケーブルの押出成形の工程に、上記半導電性樹脂組成
物及び上記絶縁性樹脂組成物を導入することによって、
導体上にフリストタイプの内部半導体層と、その上の目
的とする特徴を具備する絶縁体を有するリサイカブル電
力ケーブルが得られる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体及び上記半導電性カーボ
ンブラックに加えて、上記エチレン−酢酸ビニル共重合
体99〜50重量部に対し、1〜50重量部の割合の融
点が120℃以上のポリオレフィンであって高密度ポリ
エチレン、直鎖状ポリエチレン及びポリプロピレンから
選ばれる1種または2種以上のポリオレフィンを含有せ
しめられることが好ましい。
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体、上記半導電性カー
ボン及び上記融点120℃以上のポリオレフィンに加え
て、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体及び上記融点1
20℃以上のポリオレフィンの合量100重量部に対
し、1〜20重量部の割合の200℃における揮発量が
2%未満の炭化水素系ワックスを含有せしめることがさ
らに好ましい。
は、(1)上記のエチレン、プロピレン及びブテン−1
をモノマとして重合させて得られる密度が0.915g
/cm3 以下、メルトインデックスが5g/10min
以下で融点が120℃以上の非架橋タイプで耐熱性の直
鎖状ポリエチレンに加えて、(2)高圧ラジカル重合ポ
リエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエ
チルアクリレート共重合体、エチレンメタクリレート共
重合体、エチレンメチルメタクリレート共重合体、エチ
レンプロピレンゴム、エチレンブテンゴム、エチレンオ
クテンゴム、水添スチレンブタジエンゴム、水添スチレ
ンブタジエンスチレンゴムから選ばれる1種または2種
以上のエチレンコポリマを含有せしめることが好まし
い。
易くするには、一般的に半導電性樹脂組成物を工夫して
溶解性パラメータの差を大きくすること、即ち、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの濃度を上
げることが有効であると言われて来た点について鋭意検
討した結果、単に酢酸ビニルの濃度を大きくしただけで
は不十分であることを確認し、絶縁体と半導電層界面に
おけるポリマの分子拡散を抑制することによって剥離性
が向上するのではないかと考え、研究を重ねた結果、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の高分子量化、即ち、多段
重合技術により合成される分子量の大きいエチレン−酢
酸ビニル共重合体を配合成物に適用すると、酢酸ビニル
の濃度を極端に高めることなく、剥離性を著しく向上さ
せ得ることを見出だし本発明を完成した。
分としての、エチレン−酢酸ビニル共重合体としては高
分子量の共重合体、即ち、浸透圧法により測定した3×
104 以上、光散乱法により測定した重量平均分子量が
3×105 以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体が用い
られるが、その理由は、酢酸ビニルの濃度を極端に高め
ることなく著しく半導電層−絶縁体間の剥離性を向上さ
せ得ることに有り、これは酢酸ビニル成分による溶解パ
ラメータの差の拡大によるだけでなく、絶縁体と半導電
層界面におけるポリマの分子拡散を抑制する効果により
剥離性が向上するためと考えられる。また、このような
エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの濃度とし
ては、示差走査熱量計(DSC)の結晶融解ピークから
求めた融点が60〜80℃となる如き濃度とされる。こ
こで、融点を60〜80℃としたのは、融点が60℃未
満では、ケーブルのコアをドラムに多段に巻いた場合の
変形が大きくなり、また銅テープや、銅のワイヤの腐食
も大きくなるためであり、一方、融点が80℃を超える
と、分子量を上記のように規定しても、剥離強度が高く
なって、剥離性が不十分となってしまうためである。
チレン−酢酸ビニル共重合体としては、例えば多段重合
技術により合成される分子量の大きい共重合体から選択
されたものが挙げられる。
酢酸ビニル共重合体及び上記半導電性カーボンブラック
に加えて、上記酢酸ビニル共重合体99〜50重量部に
対し1〜50重量部となる割合の融点120℃以上のポ
リオレフィンであって高密度ポリエチレン、直鎖状ポリ
エチレン及びポリプロピレンから選ばれる1種類または
2種類以上から成るポリオレフィンを含有せしめること
が好ましいが、その理由は、これにより電力ケーブル実
使用時の加熱変形率をさらに小さく抑えることが可能と
なるためである。ここで、上記の融点120℃以上のポ
リオレフィンの配合量を1〜50重量部とした理由は、
規定量を超えると絶縁体と半導電層の剥離強度が高くな
りすぎて剥離が困難となるためである。
の、エチレン酢酸ビニル共重合体は、上記融点120℃
以上のポリオレフィンに加えて、上記エチレン−酢酸ビ
ニル重合体及び上記融点120℃以上のポリオレフィン
の合量100重量部に対し、200℃での揮発量が2%
未満の炭化水素系ワックス1〜20重量部を配合するこ
とがより好ましいが、その理由は、これにより、半導電
性樹脂組成物の粘度を下げ、加工性を改良することが出
来るためである。但し、熱重量解析(TGA)により、
常温から5℃/minの速度で200に昇温させて測定
した重量減少(揮発量)が2%以上のものは、押出被覆
に際して発泡が起こり、半導電層の内部にボイドが生成
したり、絶縁体との界面に剥離が生じるという問題が出
るために好ましくない。
ックスとしては、分子量が10000以下で、低分子量
の高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体などのエチレン系ポリマ
やポリプロピレン等から選択されたものが挙げられる。
としての、エチレン、プロピレン及びブテン−1をモノ
マとして重合させて得られる密度が0.915g/cm
3 以下、メルトインデックスが5g/10min以下で
融点が120℃以上の非架橋タイプで耐熱性の直鎖状ポ
リエチレンとして、代表的なものとしては、エチレン−
ブテン−1共重合体を主成分とし、少量のポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン
−1−プロピレン共重合体が含まれる重合物が挙げられ
る。ここで、上記のエチレン、プロピレン及びブテン−
1をモノマとして重合させて得られる直鎖状ポリエチレ
ンの密度を0.915g/cm3 以下に規定したのは、
従来の絶縁体に使用されている架橋ポリエチレンの対比
において、同等の耐熱性をもちながらより大きい可撓性
を有し、より結晶量が少なく、押出成形後の冷却過程で
の結晶化により収縮を小さく抑えることが可能なためで
ある。また、これによって、絶縁体に柔軟性が付与さ
れ、絶縁性樹脂組成物内に異物があった場合においても
絶縁性組成物と異物との界面の剥離が小さくなり、絶縁
破壊強さや耐水トリー特性を向上出来るためである。ま
たここで、上記のエチレン、プロピレン及びブテン−1
をモノマとして重合させて得られる直鎖状ポリエチレン
の融点が120℃以上に規定される理由は、JIS C
3005に規定されている試験方法において、120
℃での加熱変形率を小さくすることが出来るためであ
る。ここで規定される融点は、示差走査熱量計(DS
C)を用いて、10℃/minの昇温速度で測定した時
の吸熱ピーク温度をいう。また、ここで規定されるメル
トインデックスは、JIS K 7210に準拠して、
温度190℃、荷重2.16kg(21.18N)で測
定した値である。
としての上記の如きエチレン、プロピレン及びブテン−
1をモノマとして重合させて得られる直鎖状ポリエチレ
ンは、高圧ラジカル重合ポリエチレン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、
エチレンメタクリレート共重合体、エチレンメチルメタ
クリレート共重合体、エチレンプロピレンゴム、エチレ
ンブテンゴム、エチレンオクテンゴム、水添スチレンブ
タジエンゴム、水添スチレンブタジエンスチレンゴムか
ら選ばれる1種または2種以上のエチレンコポリマを配
合されることが好ましいが、その理由は、これにより電
力ケーブルの耐水トリーが更に向上するためである。
付図面を参照しながら、従来の技術による電力ケーブル
と比較し説明する。
態の断面概略説明図であり、図5及び図6は夫々図4に
示される電力ケーブルにより遂次に導体及び内部半導電
層を取出した状態の概略説明図である。また、図1、図
2及び図3は従来技術による電力ケーブルについての概
略説明図であって、夫々図4、図5及び図6に対応して
いる。さらにまた、図7は、本発明に係る電力ケーブル
の他の一形態の概略説明図である。
例においては、導体1、導体1上の押出形成された内部
半導電層(フリストタイプ半導電性樹脂組成物)2b、
内部半導電性2b上に形成された絶縁体(非架橋タイプ
樹脂)3b及びその上のPVCシース4から構成され
る。図5に示される如く、図4に示される電力ケーブル
より導体1を取り出し、次いで図6に示される如く内部
半導電層(フリストタイプ半導電性樹脂組成物)2bを
取出した状態において、絶縁体(非架橋タイプの耐熱性
ポリエチレン)3bの内側に内部半導電層(フリストタ
イプ半導電性樹脂組成物)2bの付着が全く認められな
い。
による電力ケーブルより、導体1を取り出し(図2)、
次いで内部半導電層(半導電性樹脂組成物)2aを取出
した状態における架橋ポリエチレン絶縁体3aの内側に
内部半導電層(半導電性樹脂組成物)2aの一部が付着
し残留する。
の他の一例においては、導体1、内部半導電層(フリス
トタイプ半導電性樹脂組成物)2b、絶縁体(非架橋タ
イプの耐熱性ポリエチレン)3b、外部半導電層(フリ
ストタイプ半導電性樹脂組成物)5及びPVCシース4
によって電力ケーブルが構成される。
半導電性樹脂組成物によって構成される内部半導電層及
び上記の如き非架橋型樹脂で構成される絶縁体を組合せ
た電力ケーブルであって、以下の実施例中に比較例と対
比しつつ例示される。
比しつつ説明する。
て、図4に示される如き、導体1上にフリストタイプ内
部半導電層2b及びその上にマテリアルリサイクルが可
能な非架橋タイプの絶縁体3bを施しPVCシース4を
被覆して成る電力ケーブルを製造した。
フリスト内部半導電層厚さ0.7mm(図6:t1)、
絶縁体厚さ4.5mm(図6:t2)とした。
としては、表2中のC,D及びE群に示される組成成分
のものを、絶縁体用の絶縁性樹脂組成物としては、表1
中のA群及びB群に示される組成成分のものと表4〜8
の如くに組合せて用いた。
めの電力ケーブルを押出成形した。内部半導体層用の半
導電性樹脂組成物としては、表3中のF群に示される組
成静物のものを、絶縁体用の絶縁性樹脂組成物として表
1中のA群及びB群に示されるものと組合せて用いた。
実験段階における参考比較絶縁性組成物の組成成分(及
び評価結果)を示す。
価のための試料に供され、評価結果は対応する表中に示
される。
物で、その組成成分は表1中に示される。エチレン、プ
ロピレン、及びブテン−1をモノマとして重合して得ら
れる直鎖状ポリエチレンであって密度が0.915g/
cm3 以下、メルトインデックスが5g/10min以
下で融点が120℃以上に直鎖状ポリエチレンを主成分
とする。
物で、その組成成分は表1中に示される。エチレン、プ
ロピレン及びブテン−1をモノマとして重合させた密度
が0.915g/cm3 以下、メルトインデックスが5
g/10min以下で融点が120℃以上の直鎖状ポリ
エチレンにエチレンコポリマとしてエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体又はエチレンオクテンゴムを配合したものを
主成分とする。
成物で、その組成成分は表2中に示される。数平均分子
量が3×104 以上または、重量平均分子量が3×10
5 以上で、融点が60〜80℃であるエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体及び上記エチレン−酢酸ビニル共重合体1
00重量部に対し、体積抵抗率が常温で5000Ω・c
m以下になる如き割合の半導電性カーボンブラックを配
合したものを主成分とする。
成物で、その組成成分は表2中に示される。上記記載の
エチレン−酢酸ビニル共重合体99〜50重量部に対
し、融点120℃以上のポリオレフィン、即ち、高密度
ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン又はポリプロピレン
を1〜50重量部さらに混和したものを主成分とする。
成物で、その組成成分は表2中に示される。上記エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−酢酸ビニル共重
合体と融点120℃以上のポリオレフィン混合物100
重量部に対し、200℃での揮発量が2%未満の炭化水
素系ワックスを1〜20重量部さらに配合したものを主
成分とする。
組成物で、その組成成分は表2中に示される。
性樹脂組成物で、その組成成分は表1中に示される。な
お、A群、B群及び上記の表1中の比較例(1〜4)の
特性比較は、下記の(A)〜(C)の項目について実施
したが、該比較例の絶縁性樹脂組成物の場合には、
(A)JIS C 3005に準拠し120℃における
加熱変形率が25%を超えるかあるいは(及び)(B)
120℃に加熱した時の収縮量を測定した結果シュリン
クバックが1%以上であるか、あるいは(及び)(C)
導体内に注入した試料を90℃の温水中に浸漬し、導体
と水との間に50Hz/9kVの交流電圧を500日間
印加した後、試料の断面を薄くスライスしてメチレンブ
ルー水溶液で煮沸染色し光学顕微鏡にて測定して200
μm以上のボウタイトリー発生数が103 以上ありボウ
タイトリー特性が劣っていた。
くにして製造した電力ケーブルの導体1を取り除き(図
5)、フリストタイプ内部半導電層2bを非架橋タイプ
の絶縁体3bより剥がす(図6)際の強度(剥離強度)
をAEIC−CS5(SPECIFICATIONS FOR CROSS-LINKE
D POLYEHTYLENE INSULATED SHIELDED POWER CABLES PAT
ED 5 THROGH 46kV)に準拠して常温で測定した。この方
法で、0.5〜4kg/1/2 インチの剥離強度を有する
電力ケーブルであって、且つ図6の如く絶縁体に内部半
導電層成分の付着がないものを○印とし、フリスト内部
半導電層が0.5〜4kg/ 1/2インチで剥離出来ない
ものを×印とした。結果は表4に示す。
5に準拠して、120℃における試料の加熱変形が25
%以下のものを○印、25%を超えるものを▲印とし
た。結果は表5に示す。
に準拠して、体積抵抗率を測定し、これが常温で500
0Ω・cm以下、90℃で50000Ω・cm以下のも
のを○印、この範囲に入らないものを△印とした。
を○印、発泡して外観が悪いものを■印とした。結果は
表7に示す。
て○印のものを「合格」とし、1つでも×、▲、△、■
印が有れば、「不合格」とした。結果は表8に示す。
れる。表1〜8に示される如く、本発明の実施例の電力
ケーブルにおいては、一般特性に優れ、且つ半導電層材
料が混入していない絶縁体を容易に剥離・回収出来た。
これによって絶縁体材料のリサイクルが可能となった。
導体上にフリスト内部半導電層を押出した上に絶縁体を
施し、その上にフリスト内部半導電層と同じ半導電性樹
脂組成物(フリスト外部半導電層)を押出したもの(図
7)においても、上記の如き効果が得られた。
に優れ、又、押出成形性が良く、加熱変形率とシュリン
クバックが小さく、耐水トリー(特に耐ボウタイトリー
特性)にも優れた絶縁体(A群、B群)と絶縁体との剥
離性に優れ、加熱変形性にも優れるフリスト半導電性樹
脂組成物(C群、D群、E群)を組み合わせて使用する
ことによって、材料としてのリサイクル(マテリアルリ
サイクル)が可能なケーブルが得られ、その工業的価値
は著しく高い。
と共に、絶縁体の剥離性、回収作業性、リサイクル性に
優れた電力ケーブルが得られる。
明図である。
剥離した状態説明図である。
明図である。
取出した状態説明図である。
内部半導電層を剥離した状態説明図である。
略説明図である。
物) 3a 架橋ポリエチレン絶縁体 3b 絶縁体(非架橋タイプの耐熱性ポリエチレン) 4 PVCシース 5 外部半導電層(フリストタイプ半導電性樹脂組成
物)
Claims (6)
- 【請求項1】 導体、上記導体上の内部半導電層及び上
記内部半導電層上の絶縁体を有する電力ケーブルにおい
て、上記内部半導電層が数平均分子量が3×104 以上
または、重量平均分子量が3×105 以上で、融点が6
0〜80℃であるエチレン−酢酸ビニル共重合体及び上
記エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対し、
体積抵抗率が常温で5000Ω・cm以下になる如き割
合の半導電性カーボンブラックを含有する半導電性樹脂
組成物によって構成され、又、上記絶縁体がエチレン、
プロピレン及びブテン−1をモノマとして重合させて得
られる密度が0.915g/cm3 以下、メルトインデ
ックスが5g/10min以下で融点が120℃以上の
非架橋タイプで耐熱性の直鎖状ポリエチレンを用いた絶
縁性樹脂組成物によって構成されることを特徴とする電
力ケーブル。 - 【請求項2】 上記半導電性樹脂組成物が、上記エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体99〜50重量部に対し、1〜
50重量部の割合の融点が120℃以上のポリオレフィ
ンであって高密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン及
びポリプロピレンから選ばれる1種または2種以上のポ
リオレフィンを含有せしめられることを特徴とする請求
項1記載の電力ケーブル。 - 【請求項3】 上記半導電性樹脂組成物が、上記エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体及び上記の融点120℃以上の
ポリオレフィンの合量100重量部に対し、1〜20重
量部の割合の200℃における揮発量が2%未満の炭化
水素系ワックスを含有せしめられることを特徴とする請
求項2記載の電力ケーブル。 - 【請求項4】 導体、上記導体の上の内部半導電層及び
上記内部半導電層上の絶縁体を有する電力ケーブルにお
いて、上記内部半導電層が数平均分子量が3×104 以
上または、重量平均分子量が3×105 以上で、融点が
60〜80℃であるエチレン−酢酸ビニル共重合体及び
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対
し、体積抵抗率が常温で5000Ω・cm以下になる如
き割合の半導電性カーボンブラックを含有する半導電性
樹脂組成物によって構成され、又、上記絶縁体がエチレ
ン、プロピレン及びブテン−1をモノマとして重合させ
て得られる密度が0.915g/cm3 以下、メルトイ
ンデックスが5g/10min以下で融点が120℃以
上の非架橋タイプで耐熱性の直鎖状ポリエチレン及び高
圧ラジカル重合ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重
合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、エチレン
メタクリレート共重合体、エチレンメチルメタクリレー
ト共重合体、エチレンプロピレンゴム、エチレンブテン
ゴム、エチレンオクテンゴム、水添スチレンブタジエン
ゴム、水添スチレンブタジエンスチレンゴムから選ばれ
る1種または2種以上のエチレンコポリマを含有する絶
縁性樹脂組成物によって構成されることを特徴とする電
力ケーブル。 - 【請求項5】 上記半導電性樹脂組成物が、上記エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体99〜50重量部に対し、1〜
50重量部の割合の融点が120℃以上のポリオレフィ
ンであって高密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン及
びポリプロピレンから選ばれる1種または2種以上のポ
リオレフィンを含有せしめられることを特徴とする請求
項4記載の電力ケーブル。 - 【請求項6】 導体、上記導体上の内部半導電層及び上
記内部半導電層上の絶縁体を有する電力ケーブルにおい
て、上記内部半導電層が(1)数平均分子量が3×10
4 以上または、重量平均分子量が3×105 以上で、融
点が60〜80℃であるエチレン−酢酸ビニル共重合
体、(2)上記エチレン−酢酸ビニル共重合体100重
量部に対し、体積抵抗率が常温で5000Ω・cm以下
になる如き割合の半導電性カーボンブラック、(3)上
記エチレン−酢酸ビニル共重合体99〜50重量部に対
し、1〜50重量部の割合の融点が120℃以上のポリ
オレフィンであって高密度ポリエチレン、直鎖状ポリエ
チレン及びポリプロピレンから選ばれる1種または2種
以上のポリオレフィン及び(4)上記エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体及び融点120℃以上のポリオレフィンの
合量100重量部に対し、1〜20重量部の割合の20
0℃における揮発量が2%未満の炭化水素系ワックスを
含有する半導電性樹脂組成物によって構成され、又、上
記絶縁体がエチレン、プロピレン及びブテン−1をモノ
マとして重合させて得られる密度が0.915g/cm
3 以下、メルトインデックスが5g/10min以下で
融点が120℃以上の非架橋タイプで耐熱性の直鎖状ポ
リエチレン及び高圧ラジカル重合ポリエチレン、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共
重合体、エチレンメタクリレート共重合体、エチレンメ
チルメタクリレート共重合体、エチレンプロピレンゴ
ム、エチレンブテンゴム、エチレンオクテンゴム、水添
スチレンブタジエンゴム、水添スチレンブタジエンスチ
レンゴムから選ばれる1種または2種以上のエチレンコ
ポリマを含有する絶縁性樹脂組成物によって構成される
ことを特徴とする電力ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10815999A JP3835055B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | リサイカブル電力ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10815999A JP3835055B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | リサイカブル電力ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000299022A true JP2000299022A (ja) | 2000-10-24 |
JP3835055B2 JP3835055B2 (ja) | 2006-10-18 |
Family
ID=14477466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10815999A Expired - Fee Related JP3835055B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | リサイカブル電力ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3835055B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014008119A1 (en) * | 2012-07-02 | 2014-01-09 | Baker Hughes Incorporated | Method of accessing embedded elements of a cable |
KR20140126993A (ko) * | 2013-04-24 | 2014-11-03 | 엘에스전선 주식회사 | 전력 케이블 |
KR20140128585A (ko) * | 2013-04-29 | 2014-11-06 | 엘에스전선 주식회사 | 증가된 용량을 갖는 컴팩트 전력케이블 |
KR20140128584A (ko) * | 2013-04-29 | 2014-11-06 | 엘에스전선 주식회사 | 전력 케이블 |
KR20140134836A (ko) * | 2013-05-15 | 2014-11-25 | 엘에스전선 주식회사 | 전력 케이블 |
US10763004B2 (en) | 2014-03-12 | 2020-09-01 | 3M Innovative Properties Company | Conductive polymeric material |
-
1999
- 1999-04-15 JP JP10815999A patent/JP3835055B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014008119A1 (en) * | 2012-07-02 | 2014-01-09 | Baker Hughes Incorporated | Method of accessing embedded elements of a cable |
KR20140126993A (ko) * | 2013-04-24 | 2014-11-03 | 엘에스전선 주식회사 | 전력 케이블 |
KR102018922B1 (ko) * | 2013-04-24 | 2019-09-05 | 한국전력공사 | 전력 케이블 |
KR20140128585A (ko) * | 2013-04-29 | 2014-11-06 | 엘에스전선 주식회사 | 증가된 용량을 갖는 컴팩트 전력케이블 |
KR20140128584A (ko) * | 2013-04-29 | 2014-11-06 | 엘에스전선 주식회사 | 전력 케이블 |
KR102020069B1 (ko) | 2013-04-29 | 2019-11-04 | 한국전력공사 | 증가된 용량을 갖는 컴팩트 전력케이블 |
KR102020068B1 (ko) | 2013-04-29 | 2019-11-04 | 한국전력공사 | 전력 케이블 |
KR20140134836A (ko) * | 2013-05-15 | 2014-11-25 | 엘에스전선 주식회사 | 전력 케이블 |
KR102038709B1 (ko) | 2013-05-15 | 2019-10-30 | 한국전력공사 | 전력 케이블 |
US10763004B2 (en) | 2014-03-12 | 2020-09-01 | 3M Innovative Properties Company | Conductive polymeric material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3835055B2 (ja) | 2006-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR930002947B1 (ko) | 박리가능한 층을 가는 적층구조물 | |
US4150193A (en) | Insulated electrical conductors | |
US4576993A (en) | Low density polyethylene polymeric compositions | |
US4286023A (en) | Article of manufacture, the cross-linked product of a semi-conductive composition bonded to a crosslinked polyolefin substrate | |
DE69931429T2 (de) | Klebharzzusammensetzung und damit hergestellte wärmeschrumpfbare artikel | |
JPH0322416B2 (ja) | ||
CA2524252C (en) | Improved strippable cable shield compositions | |
US4246142A (en) | Vulcanizable semi-conductive compositions | |
CN1856844B (zh) | 绝缘屏蔽组合物、包含该组合物的电力电缆及其制造方法 | |
AU578095B2 (en) | Insulation composition for cables | |
CA2695313A1 (en) | Moisture-crosslinked polyolefin compositions | |
NO832147L (no) | Halvledende thermoplastmateriale som er motstandsdyktig mot varmeforvridning | |
JP2001014945A (ja) | 水架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル外部半導電層用剥離性半導電性樹脂組成物 | |
CN102177202A (zh) | 用于电缆的半导电组合物 | |
EP1283527A1 (en) | Electrically insulating resin composition and electric wire or cable both coated therewith | |
JP2000129042A (ja) | アイオノマーと直鎖状ポリオレフィンを用いた熱回復物品 | |
JP3835055B2 (ja) | リサイカブル電力ケーブル | |
JP5846359B2 (ja) | 絶縁電線及びケーブル | |
JP2006066262A (ja) | 電線・ケーブル | |
JP2014096252A (ja) | シラン架橋ポリエチレンを用いた電線・ケーブル及びその製造方法 | |
JP3835056B2 (ja) | リサイカブル電力ケーブル | |
JP3835048B2 (ja) | リサイカブル電力ケーブル | |
JP2001302856A (ja) | 半導電性樹脂組成物およびそれを用いた電力ケーブル | |
JP4533506B2 (ja) | 化学架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル外部半導電層用剥離性半導電性樹脂組成物 | |
JP2799884B2 (ja) | 走水防止用組成物及びそれを用いた走水防止ケーブル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040521 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060328 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060704 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060717 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |