JP2000298278A - 液晶表示装置の製造装置と製造方法並びにこの方法を記録した記録媒体 - Google Patents

液晶表示装置の製造装置と製造方法並びにこの方法を記録した記録媒体

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JP2000298278A
JP2000298278A JP10803299A JP10803299A JP2000298278A JP 2000298278 A JP2000298278 A JP 2000298278A JP 10803299 A JP10803299 A JP 10803299A JP 10803299 A JP10803299 A JP 10803299A JP 2000298278 A JP2000298278 A JP 2000298278A
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crystal panel
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Toru Kojima
徹 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インプレーンスィッチング方式の液晶パネル
において、表示の焼付改善のために、配向規制力をより
大きくした液晶パネルを実現する。 【解決手段】 液晶注入の際に液晶および液晶パネルを
液晶のネマティック−アイソトロピック相転移点以上の
温度に加熱することで、液晶のメモリ効果を消して、注
入時の流動配向の影響を除去する。次に、温度を維持し
た状態で、配向膜の配向方向と一致するように磁場を印
加して、液晶を配向させて温度を下げる。温度がネマテ
ィック−アイソトロピック相転移点以下の温度になる
と、今度はメモリ効果により液晶と配向膜との間で吸着
が生じ、ラビングによる配向との相乗作用により、より
強い配向規制力を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の製
造装置と製造方法並びにこの方法を記録した記録媒体に
係わり、特に、インプレーンスイッチング方式の液晶表
示装置に好適な液晶表示装置の製造装置と製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】インプレーンスイッチング方式(以下、
IPS又はIPS方式という)の液晶ディスプレイは、
従来のツイストネマテック方式(以下、TN又はTN方
式という)の液晶ディスプレイに比べて大きな広視野角
特性を有しており、大型モニターや壁掛けテレビなどへ
の応用が進められている。いずれの液晶ディスプレイ
も、2枚の基板間に液晶を充填したセル構造となってい
るが、TN液晶ディスプレイが夫々の基板に透明電極が
形成されていて基板間に電界がかかるのに対して、IP
S液晶ディスプレイでは、電極が片側の基板にのみ形成
され、基板に平行に電界がかかることが特徴である。こ
の液晶セル中においては、基板界面の液晶は、基板上に
形成された配向膜により液晶分子の長軸方向が特定の方
向に束縛されている。この方向は容易軸(easy a
xis)と呼ばれ、液晶分子の長軸をこの方向に束縛す
る力を配向規制力と呼んでいる。配向規制力の大小は、
応答特性や焼き付などの表示不良の発生に影響を及ぼす
ので、これを制御することは高品位の液晶デイスプレイ
を製造する上で重要である。配向規制力には、極角方向
の動きを束縛する力と方位角方向の動きを束縛する力の
2種類がある。従って、電界が基板間にかかり液晶の長
軸方向を基板に対して極角方向に動かして透過光量を制
御するTNの場合は、極角方向の配向規制力が、電界が
基板に平行にかかり、液晶の長軸方向を基板に対して方
位角方向に動かして透過光量を制御するIPSの場合
は、方位角方向の配向規制力が表示特性を左右する要素
となる。ところで、極角方向の束縛力の方が方位角方向
の束縛力に比べて2桁ほど大きくなっている。したがっ
て、IPSの場合、十分な配向規制力を得るのは、TN
の場合に比べて極めて困難となる。配向規制力が大きく
するには、配向膜の材料を工夫したり、ラビングと呼ば
れる配向膜に液晶配向性も誘起するために布で配向膜を
擦る処理でより強くラビングを行うなどが考えられる。
しかしながら、量産品の液晶ディスプレイ用の配向膜と
して用いるには、様々な条件が課せられるため、選ぶこ
とができる材料には自ずと限りがある。ラビングを強く
するにしても、ある強度以上では配向特性は飽和してし
まい、それ以上大きくならないのが一般的な傾向であ
り、他にもラビングが強すぎると、配向膜自体をはがし
てしまう恐れが出てくる。これら以外の方法としては、
液晶を液晶セル中に注入する際にネマチック相での流動
配向による配向状態の乱れを除去することで液晶配向性
を改善する方法や、ラビング以外の方法で液晶配向膜の
配向性を改善する方法がある。その中で、韓国の金らは
磁場処理による方法を提案している(特開平10−10
4631号公報)。この装置を図12に示す。この方法
は、一定の方向に配向した液晶4によって高分子膜に異
方性が誘起されるメモリ効果を利用し、液晶4と高分子
膜の相混合温度以下まで高分子膜をヒータ6で加熱し
て、磁場7によって一定方向に配向させた液晶4と接触
させ、その後、磁場7中で液晶配向状態を維持しつつ冷
却することで、高分子膜に誘起した液晶配向方向13を
配向膜に固定化するというものである。しかしながら、
この方法は、熱可塑性高分子膜に限られ、量産でよく用
いられるポリイミド膜を使用することができず、又、メ
モリ効果のみを利用しているので、特に、方位角方向は
十分大きな配向規制力を得るのが難しいなどの欠点を有
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、IPS用として方
位角方向の配向規制力の大きい液晶配向性に優れた配向
膜を有する液晶セルを持つ液晶表示装置の製造装置と製
造方法を提供するものである。本発明の他の目的は、上
記液晶表示装置の製造装置用の制御プログラムを記録し
た新規な記録媒体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる液
晶表示装置の製造装置の第1態様は、インプレーンスィ
ッチング方式の液晶表示装置を製造する真空加熱槽を備
えた液晶表示装置の製造装置において、液晶及び液晶パ
ネルを液晶のネマティック−アイソトロピック相転移点
以上の温度まで加熱する第1の手段と、前記液晶パネル
を前記液晶に接触させて、液晶パネル内に液晶を注入せ
しめる第2の手段と、前記液晶パネルの配向膜の配向方
向と一致する方向に磁場を印加する第3の手段と、前記
真空加熱槽内の気圧を制御する第4の手段とで構成した
ことを特徴とするものであり、叉、第2態様は、インプ
レーンスィッチング方式の液晶表示装置を製造する真空
加熱槽を備えた液晶表示装置の製造装置において、液晶
及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロピッ
ク相転移点以上の温度まで加熱する第1の手段と、前記
液晶パネルを前記液晶に接触させて、液晶パネル内に液
晶を注入せしめる第2の手段と、前記液晶パネルの配向
膜の配向方向と一致する方向に磁場を印加する第3の手
段と、前記真空加熱槽内の気圧を制御する第4の手段
と、前記第3の手段の生成する磁場の方向を調節する第
5の手段とで構成したことを特徴とするものであり、
叉、第3態様は、インプレーンスィッチング方式の液晶
表示装置を製造する真空加熱槽を備えた液晶表示装置の
製造装置において、液晶及び液晶パネルを液晶のネマテ
ィック−アイソトロピック相転移点以上の温度まで加熱
する第1の手段と、前記液晶パネルを前記液晶に接触さ
せて、液晶パネル内に液晶を注入せしめる第2の手段
と、前記液晶パネルの配向膜の配向方向と一致する方向
に磁場を印加する第3の手段と、前記真空加熱槽内の気
圧を制御する第4の手段と、前記真空加熱槽内の液晶パ
ネルの配向膜の配向方向を調節する第6の手段とで構成
したことを特徴とするものであり、叉、第4態様は、前
記第1の手段の加熱温度及び加熱時間と前記第2の手段
の液晶パネルの位置制御と前記第3の手段の磁場の印加
タイミング及び印加時間と前記第4の手段の排気時間と
を制御する制御手段を有することを特徴とするものであ
り、叉、第5態様は、前記第1の手段の加熱温度及び加
熱時間と前記第2の手段の液晶パネルの位置制御と前記
第3の手段の磁場の印加タイミング及び印加時間と前記
第4の手段の排気時間と前記第5の手段の磁場の印加時
間とを制御する制御手段を有することを特徴とするもの
であり、叉、第6態様は、前記第1の手段の加熱温度及
び加熱時間と前記第2の手段の液晶パネルの位置制御と
前記第3の手段の磁場の印加タイミング及び印加時間と
前記第4の手段の排気時間と前記第6の手段とを制御す
る制御手段を有することを特徴とするものであり、叉、
第7態様は、前記制御手段は、前記液晶パネル内に液晶
を注入する際、液晶及び液晶パネルの加熱と液晶パネル
への磁場の印加とを同時に行うように制御することを特
徴とするものであり、叉、第8態様は、前記制御手段
は、前記液晶パネルを加熱した後、前記液晶パネル内に
液晶を注入し、液晶の充填後、液晶パネルへの磁場の印
加を行うように制御することを特徴とするものであり、
叉、第9態様は、前記第3の手段を、電磁石で構成した
ことを特徴とするものであり、叉、第10態様は、前記
第3の手段を、コイルで構成したことを特徴とするもの
であり、叉、第11態様は、前記第3の手段は、前記液
晶と液晶パネルとを囲んで回転可能に構成すると共に、
回転面に平行な磁場を前記液晶パネルに印加せしめるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0005】叉、本発明に係わる液晶表示装置の製造方
法の第1態様は、インプレーンスィッチング方式の液晶
表示装置の製造方法であって、液晶及び液晶パネルを液
晶のネマティック−アイソトロピック相転移点以上の温
度まで加熱すると共に、前記液晶パネルの配向膜の配向
方向と一致する方向に磁場を印加した状態で、前記液晶
パネルを液晶に接触させて、前記液晶パネル内に液晶を
注入せしめる第1の工程と、液晶パネルを液晶のネマテ
ィック−アイソトロピック相転移点以下の温度まで冷却
する第2の工程と、その後、前記磁場の印加を停止する
第3の工程とを少なくとも含むことを特徴とするもので
あり、叉、第2態様は、インプレーンスィッチング方式
の液晶表示装置の製造方法であって、液晶及び液晶パネ
ルを液晶のネマティック−アイソトロピック相転移点以
上の温度まで加熱する第1の工程と、前記液晶パネルを
液晶に接触させて、前記液晶パネル内に液晶を注入せし
める第2の工程と、前記液晶の充填後、前記液晶パネル
の配向膜の配向方向と一致する方向に磁場を印加した状
態で前記液晶パネルを冷却する第3の工程と、液晶パネ
ルを液晶のネマティック−アイソトロピック相転移点以
下の温度まで冷却した後、前記磁場の印加を停止する第
4の工程とを少なくとも含むことを特徴とするものであ
る。
【0006】叉、本発明に係わる記録媒体の第1態様
は、インプレーンスィッチング方式の液晶表示装置を製
造する真空加熱槽を備えた製造装置のコンピュータ制御
プログラムを記録した記録媒体であって、液晶及び液晶
パネルを液晶のネマティック−アイソトロピック相転移
点以上の温度まで加熱すると共に、前記液晶パネルの配
向膜の配向方向と一致する方向に磁場を印加せしめる第
1のステップと、前記液晶パネルを液晶に接触させて、
前記液晶パネル内に液晶を注入せしめる第2のステップ
と、液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロピッ
ク相転移点以下の温度まで冷却する第3のステップと、
その後、前記磁場の印加を停止する第4のステップとか
らなる一連の処理を記録したことを特徴とするものであ
り、叉、第2態様は、インプレーンスィッチング方式の
液晶表示装置を製造する真空加熱槽を備えた製造装置の
コンピュータ制御プログラムを記録した記録媒体であっ
て、液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソ
トロピック相転移点以上の温度まで加熱する第1のステ
ップと、前記液晶パネルを液晶に接触させて、前記液晶
パネル内に液晶を注入せしめる第2のステップと、前記
液晶の充填後、前記液晶パネルの配向膜の配向方向と一
致する方向に磁場を印加した状態で前記液晶パネルを冷
却する第3のステップと、液晶パネルを液晶のネマティ
ック−アイソトロピック相転移点以下の温度まで冷却し
た後、前記磁場の印加を停止する第4のステップとから
なる一連の処理を記録したことを特徴とするものであ
り、叉、第3態様は、前記磁場の方向を調節する第5の
ステップを含むことを特徴とするものであり、叉、第4
態様は、前記真空加熱槽内の液晶パネルの配向膜の配向
方向を調節する第6のステップを含むことを特徴とする
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係わる液晶表示装置の製
造装置と製造方法について、図1を参照して説明する
と、真空にした真空加熱槽内において、通常のラビング
を施した配向膜を有する基板を用いて組み立てた液晶セ
ルと液晶を満たした液晶槽とを、液晶のネマテック−ア
イソトロピック相転移温度以上に加熱し、液晶セルを液
晶を満たした液晶槽内に浸漬させて液晶セルの注入口と
液晶とを接触させ、真空加熱槽内を大気圧に戻すこと
で、液晶を液晶セル内に注入する。磁場印加装置によ
り、磁場の向きと液晶セルのラビング方向とを一致させ
た上で、磁場を印加する。磁場の印加は、液晶セルと液
晶を接触させる直前に開始するか、または、液晶セル中
に液晶を充填し終わった後に開始するが、いずれにして
も、冷却して液晶の充填された液晶セルの温度が液晶の
ネマテック−アイソトロピック相転移温度以下に下がる
まで印加し続ける。液晶のネマテック−アイソトロピッ
ク相転移温度以下に液晶セルの温度が十分に下がってか
ら、磁場の印加を終えて、液晶の充填された液晶セルを
真空加熱槽より取り出し、次工程に送り出す。
【0008】本発明では、液晶をネマチック−アイソト
ロピック相転移点以上の温度に加熱して等方的な液体と
することで、流動配向の影響を除去して、液晶セル内に
液晶を充填させ、更に、磁場または電場の印加によって
液晶を一定方向に配向させた状態でネマチック−アイソ
トロピック相転移点以下の温度まで冷却することで、今
度はメモリ効果により、液晶の配向異方性を配向膜に転
写する。液晶の配向方向をラビング方向と一致させるこ
とで、ラビングによる配向とメモリ効果による配向の重
ね合わせにより、より大きな配向規制力を生み、特に方
位角方向の液晶配向性を改善するものである。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係わる液晶表示装置の製造
装置と製造方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説
明する。 (第1の具体例)図2は、本発明の第1の具体例を示す
図である。
【0010】本発明の液晶表示装置の製造方法の第1の
方法は、液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−ア
イソトロピック相転移点以上の温度まで加熱すると共
に、前記液晶パネルの配向膜の配向方向と一致する方向
に磁場を印加した状態で、前記液晶パネルを液晶に接触
させて、前記液晶パネル内に液晶を注入せしめる第1の
工程と、液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
ピック相転移点以下の温度まで冷却する第2の工程と、
その後、前記磁場の印加を停止する第3の工程とを少な
くとも含むことを特徴とするものであり、また、第2の
方法は、液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−ア
イソトロピック相転移点以上の温度まで加熱する第1の
工程と、前記液晶パネルを液晶に接触させて、前記液晶
パネル内に液晶を注入せしめる第2の工程と、前記液晶
の充填後、前記液晶パネルの配向膜の配向方向と一致す
る方向に磁場を印加した状態で前記液晶パネルを冷却す
る第3の工程と、液晶パネルを液晶のネマティック−ア
イソトロピック相転移点以下の温度まで冷却した後、前
記磁場の印加を停止する第4の工程とを少なくとも含む
ことを特徴とするものである。
【0011】以下に、第1の具体例を更に詳細に説明す
る。図2は、真空加熱槽1の内部の構成を示したもので
ある。液晶セル2及び液晶槽5に満たされた液晶4を分
離した状態で真空加熱槽1の内部に導入し、その後、真
空加熱槽1の内部を真空に引く。同時に、ヒータ6によ
り液晶セル2及び液晶4を加熱し、液晶セル2及び液晶
4の温度を液晶4のネマチック−アイソトロピック相転
移温度以上に上げる。真空加熱槽1が十分に真空に引か
れ、液晶セル2及び液晶4の温度が液晶4のネマチック
−アイソトロピック相転移温度以上に上昇したら、液晶
セル2と液晶4とを接触させる。前記第1の方法の場合
は、この接触の前に、液晶セル4のラビング方向3と平
行になるように磁場7を電磁石8によって印加する。電
磁石8は、0.1テスラから1テスラの磁場7を印加で
きる。その後、真空加熱槽1の内部を大気圧に戻し始め
て、液晶4を液晶セル2の内部への注入を開始する。液
晶4が十分に液晶セル2の内部に充填するまでこの状態
を維持する。十分に充填された後、液晶セル2と液晶4
とを分離する。
【0012】一方、前記第2の方法の場合は、液晶セル
2内に液晶を充填した後、電磁石8によって磁場7を印
加し始める。前記第1、第2の方法共に、磁場7をラビ
ング方向3と平行に印加した状態で、液晶セル2の冷却
を開始する。通常は、ヒータ6を切って大気圧に戻すた
めに、真空加熱槽1の内部に導入した気体の流れによっ
て冷却する。こうして液晶4のネマチック−アイソトロ
ピック相転移温度以下にまで液晶セル2を十分に冷却し
た後、電磁石8による磁場7の印加を停止する。これに
より、液晶4の分子は液晶セル2のラビング方向3の向
きに配向し、メモリ効果によって磁場7を印加しない場
合よりも強くラビング方向3の方向に束縛されるように
なる。 (第2の具体例)図3は、本発明の第2の具体例を示す
図であり、図3には、インプレーンスィッチング方式の
液晶表示装置を製造する真空加熱槽を備えた液晶表示装
置の製造装置において、液晶4及び液晶パネル2を液晶
のネマティック−アイソトロピック相転移点以上の温度
まで加熱する第1の手段21(6)と、前記液晶パネル
2を前記液晶4に接触させて、液晶パネル2内に液晶4
を注入せしめる第2の手段22と、前記液晶パネル2の
配向膜の配向方向と一致する方向に磁場を印加する第3
の手段23(8)と、前記真空加熱槽内の気圧を制御す
る第4の手段24とで構成したことを特徴とする液晶表
示装置の製造装置が示され、又、インプレーンスィッチ
ング方式の液晶表示装置を製造する真空加熱槽を備えた
液晶表示装置の製造装置において、液晶4及び液晶パネ
ル2を液晶のネマティック−アイソトロピック相転移点
以上の温度まで加熱する第1の手段21(6)と、前記
液晶パネル2を前記液晶4に接触させて、液晶パネル2
内に液晶4を注入せしめる第2の手段22と、前記液晶
パネル2の配向膜の配向方向3と一致する方向に磁場7
を印加する第3の手段23と、前記真空加熱槽内の気圧
を制御する第4の手段24と、前記第3の手段23の生
成する磁場7の方向を調節する第5の手段25とで構成
したことを特徴とする液晶表示装置の製造装置が示さ
れ、又、前記第1の手段21の加熱温度及び加熱時間と
前記第2の手段22の液晶パネル2の位置制御と前記第
3の手段23の磁場7の印加タイミング及び印加時間と
前記第4の手段24の排気時間とを制御する制御手段2
7を有することを特徴とする液晶表示装置の製造装置が
示され、又、前記第1の手段21の加熱温度及び加熱時
間と前記第2の手段22の液晶パネル2の位置制御と前
記第3の手段23の磁場7の印加タイミング及び印加時
間と前記第4の手段24の排気時間と前記第5の手段2
5の磁場7の印加時間とを制御する制御手段27を有す
ることを特徴とする液晶表示装置の製造装置が示され、
更に、前記第3の手段23は、前記液晶4と液晶パネル
2とを囲んで回転可能に構成すると共に、回転面に平行
な磁場7を前記液晶パネル2に印加せしめるように構成
したことを特徴とする液晶表示装置の製造装置が示され
ている。
【0013】なお、前記制御手段27は、前記液晶パネ
ル2内に液晶4を注入する際、液晶4及び液晶パネル2
の加熱と液晶パネル2への磁場7の印加とを同時に行う
ように制御しても良いし、又、前記制御手段27は、前
記液晶パネル2を加熱した後、前記液晶パネル2内に液
晶4を注入し、液晶4の充填後、液晶パネル2への磁場
7の印加を行うように制御しても良い。
【0014】以下に、第2の具体例について詳細に説明
する。図3は、真空加熱槽1の内部の構成を示したもの
である。電磁石8は回転枠9に取り付けられ、回転枠9
の回転面内で自由に回転できるようになっている。この
為、磁場7の方向を回転枠9の回転面内で任意の方向に
設定ができる。したがって、液晶セル2のラビング方向
3がどのような方向に向いていても、ラビング方向3に
平行に磁場7の方向を設定することができる。液晶セル
2に液晶4を注入する手順については、第1の具体例と
同じで、まず、液晶セル2及び液晶槽5に満たされた液
晶4を分離した状態で真空加熱槽1の内部に導入し、そ
の後、真空加熱槽1の内部を真空に引く。同時にヒータ
6により、液晶セル2及び液晶4を加熱し、液晶セル2
及び液晶4の温度を液晶4のネマチック−アイソトロピ
ック相転移温度以上に上げる。真空加熱槽1が十分に真
空に引かれ、液晶セル2及び液晶4の温度が液晶4のネ
マチック−アイソトロピック相転移温度以上に上昇した
ら、液晶セル2及び液晶4を接触させる。
【0015】真空加熱槽1の内部を大気圧に戻し始める
と、液晶4が液晶セル2の内部へ注入し始める。液晶4
が十分に液晶セル2の内部に充填するまで、この状態を
維持する。十分に充填された後、液晶セル2と液晶4と
を分離する。そして、磁場7をラビング方向3と平行に
印加した状態で、液晶セル2の冷却を開始する。こうし
て液晶4のネマチック−アイソトロピック相転移温度以
下にまで液晶セル2を十分に冷却した後、電磁石8によ
る磁場7の印加を停止する。液晶4を充填した液晶セル
2は真空加熱槽1から取り出され、次工程に送られる。
【0016】なお、磁場を印加するタイミングは、液晶
セル2及び液晶4の温度を液晶4のネマチック−アイソ
トロピック相転移温度以上に上げ、略同時に、液晶セル
4のラビング方向3と平行になるように磁場7を電磁石
8によって印加するように制御しても良いし、液晶パネ
ル内に液晶を注入する時点で印加するように制御しても
良い。 (第3の具体例)図4は、本発明の第3の具体例を示す
図であり、図4には、インプレーンスィッチング方式の
液晶表示装置を製造する真空加熱槽を備えた液晶表示装
置の製造装置において、液晶4及び液晶パネル2を液晶
のネマティック−アイソトロピック相転移点以上の温度
まで加熱する第1の手段21(6)と、前記液晶パネル
2を前記液晶4に接触させて、液晶パネル2内に液晶4
を注入せしめる第2の手段22と、前記液晶パネル2の
配向膜の配向方向3と一致する方向に磁場7を印加する
第3の手段23(8)と、前記真空加熱槽内の気圧を制
御する第4の手段24と、前記真空加熱槽内の液晶パネ
ル2の配向膜の配向方向3を調節する第6の手段26
(10)とで構成したことを特徴とする液晶表示装置の
製造装置が示され、又、前記第1の手段21の加熱温度
及び加熱時間と前記第2の手段22の液晶パネルの位置
制御と前記第3の手段23の磁場の印加タイミング及び
印加時間と前記第4の手段24の排気時間と前記第6の
手段26とを制御する制御手段27を有することを特徴
とする液晶表示装置の製造装置が示されている。
【0017】以下に、第3の具体例について詳細に説明
する。図4は、真空加熱槽1の内部の構成を示したもの
である。液晶槽5は傾斜台10に取り付けられ、傾斜台
10の可動範囲内において傾斜角度を自由に設定できる
ようになっている。したがって、液晶槽5の上に固定し
た液晶セル4のラビング方向3も傾斜台10の可動範囲
内において自由に変えることができ、これによりラビン
グ方向3を、電磁石8による磁場7に平行になるように
設定することができる。こうして角度を設定した後は、
これまでの具体例と同じく、液晶セル2及び液晶槽5に
満たされた液晶4を分離した状態で真空加熱槽1の内部
に導入し、その後、真空加熱槽1の内部を真空に引く。
同時に、ヒータ6により液晶セル2及び液晶4を加熱
し、液晶セル2及び液晶4の温度を液晶4のネマチック
−アイソトロピック相転移温度以上に上げる。真空加熱
槽1が十分に真空に引かれ、液晶セル2及び液晶4の温
度が液晶4のネマチック−アイソトロピック相転移温度
以上に上昇したら、液晶セル2及び液晶4を接触させ
る。そして、この接触の前に、液晶セル4のラビング方
向3と平行になるように磁場7を電磁石8によって印加
する。その後、真空加熱槽1の内部を大気圧に戻し始め
て、液晶4を液晶セル2の内部への注入を開始する。液
晶4が十分に液晶セル2の内部に充填するまでこの状態
を維持する。十分に充填された後、液晶セル2と液晶4
とを分離する。なお、液晶セル2に液晶4を充填後、電
磁石8で磁場7を印加するようにしても良い。何れの方
法でも、磁場7をラビング方向3と平行に印加した状態
で、液晶セル2の冷却を開始する。こうして液晶4のネ
マチック−アイソトロピック相転移温度以下にまで液晶
セル2を十分に冷却した後、電磁石8による磁場7の印
加を停止する。液晶4を充填した液晶セル2は真空加熱
槽1から取り出され、次工程に送られる。 (第4の具体例)図5及び図6は、本発明の第4の具体
例を示す図である。
【0018】先に示した第1乃至第3の具体例の手順を
自動的に行えるように、各可動部には駆動装置を取り付
けて、それら駆動装置の制御を計算機11に実行させ
る。また、真空加熱槽1の排気系、ヒータ6、電磁石8
の制御も実行させて真空度、温度、磁場7の大きさも制
御させる。計算機11には、第1乃至第3の具体例の手
順を組み込んだプログラムを入れておく。これにより、
第1乃至第3の具体例の手順が自動的に実行され、液晶
4が注入された液晶セル2が作られる。
【0019】従って、本発明の液晶表示装置を製造する
ためのプログラムを記録した記録媒体には、液晶及び液
晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロピック相転
移点以上の温度まで加熱すると共に、前記液晶パネルの
配向膜の配向方向と一致する方向に磁場を印加せしめる
第1のステップと、前記液晶パネルを液晶に接触させ
て、前記液晶パネル内に液晶を注入せしめる第2のステ
ップと、液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
ピック相転移点以下の温度まで冷却する第3のステップ
と、その後、前記磁場の印加を停止する第4のステップ
とからなる一連の処理が記録され、更に、前記磁場の方
向を調節する第5のステップが記録されている。
【0020】又、液晶及び液晶パネルを液晶のネマティ
ック−アイソトロピック相転移点以上の温度まで加熱す
る第1のステップと、前記液晶パネルを液晶に接触させ
て、前記液晶パネル内に液晶を注入せしめる第2のステ
ップと、前記液晶の充填後、前記液晶パネルの配向膜の
配向方向と一致する方向に磁場を印加した状態で前記液
晶パネルを冷却する第3のステップと、液晶パネルを液
晶のネマティック−アイソトロピック相転移点以下の温
度まで冷却した後、前記磁場の印加を停止する第4のス
テップとからなる一連の処理が記録され、更に、前記真
空加熱槽内の液晶パネルの配向膜の配向方向を調節する
第6のステップが記録されている。 (第5の具体例)図7は、本発明の第5の具体例を示す
図である。
【0021】図7は、真空加熱槽1の内部の構成を示し
たものである。これまでの具体例においては、磁場7を
電磁石8によって印加していたが、本具体例では、コイ
ル12によって磁場7を印加する。電磁石8と同じく、
コイル12に電流を流すと、その内部には磁場7を発生
させることができる。したがって、電磁石8を用いたこ
れまでの具体例と同じ手順で、液晶4を液晶セル2に注
入できる。液晶セル2及び液晶槽5に満たされた液晶4
を分離した状態で、真空加熱槽1の内部に導入し、その
後、真空加熱槽1の内部を真空に引く。同時に、ヒータ
6により液晶セル2及び液晶4を加熱し、液晶セル2及
び液晶4の温度を液晶4のネマチック−アイソトロピッ
ク相転移温度以上に上げる。真空加熱槽1が十分に真空
に引かれ、液晶セル2及び液晶4の温度が液晶4のネマ
チック−アイソトロピック相転移温度以上に上昇した
ら、液晶セル2及び液晶4を接触させる。そして、この
接触の前に、液晶セル4のラビング方向3と平行になる
ように磁場7をコイル12によって印加する。コイル1
2は、0.1テスラから1テスラの磁場7を印加でき
る。その後、真空加熱槽1の内部を大気圧に戻し始め
て、液晶4を液晶セル2の内部への注入を開始する。液
晶4が十分に液晶セル2の内部に充填するまでこの状態
を維持する。十分に充填された後、液晶セル2と液晶4
とを分離する。なお、液晶が充填された後、コイル12
で磁場7を印加するように構成しても良い。いずれにし
ても、磁場7をラビング方向3と平行に印加した状態
で、液晶セル2の冷却を開始する。通常は、ヒータ6を
切って、大気圧に戻すから、真空加熱槽1の内部に導入
した気体の流れによって冷却される。こうして液晶4の
ネマチック−アイソトロピック相転移温度以下にまで液
晶セル2を十分に冷却した後、コイル12による磁場7
の印加を停止する。これにより、液晶4の分子は液晶セ
ル2のラビング方向3の向きに配向し、メモリ効果によ
り磁場7を印加しない場合よりも強くラビング方向3の
方向に束縛されるようになる。 (第6の具体例)図8は、本発明の第6の具体例を示す
図である。
【0022】図8は、真空加熱槽1の内部の構成を示し
たものである。コイル12は回転枠9に取り付けられ、
回転枠9の回転面内で自由に回転できるようになってい
る。これにより、磁場7の方向を回転枠9の回転面内で
任意の角度に設定ができるのである。したがって、液晶
セル2のラビング方向3がどのような方向に向いていて
も、ラビング方向3に平行に磁場7の方向を設定するこ
とができる。液晶セル2に液晶4を注入する手順につい
ては、これまでの具体例と同じで、まず、液晶セル2及
び液晶槽5に満たされた液晶4を分離した状態で真空加
熱槽1の内部に導入し、その後、真空加熱槽1の内部を
真空に引く。同時に、ヒータ6により液晶セル2及び液
晶4を加熱し、液晶セル2及び液晶4の温度を液晶4の
ネマチック−アイソトロピック相転移温度以上に上げ
る。真空加熱槽1が十分に真空に引かれ、液晶セル2及
び液晶4の温度が液晶4のネマチック−アイソトロピッ
ク相転移温度以上に上昇したら、液晶セル2及び液晶4
を接触させる。そして、この接触の前に、液晶セル4の
ラビング方向3と平行になるように磁場7をコイル12
によって印加する。その後、真空加熱槽1の内部を大気
圧に戻し始めて、液晶4を液晶セル2の内部への注入を
開始する。液晶4が十分に液晶セル2の内部に充填する
までこの状態を維持する。十分に充填された後、液晶セ
ル2と液晶4とを分離する。なお、液晶が充填された
後、コイル12で磁場7を印加するように構成しても良
い。何れの場合も、磁場7をラビング方向3と平行に印
加した状態で、液晶セル2の冷却を開始する。こうし
て、液晶4のネマチック−アイソトロピック相転移温度
以下にまで液晶セル2を十分に冷却した後、コイル12
による磁場7の印加を停止する。液晶4を充填した液晶
セル2は、真空加熱槽1から取り出され、次工程に送ら
れる。 (第7の具体例)図9は、本発明の第7の具体例を示す
図である。
【0023】図9は、真空加熱槽1の内部の構成を示し
たものである。液晶槽5は傾斜台10に取り付けられ、
傾斜台10の可動範囲内において、傾斜角度を自由に設
定できるようになっている。したがって、液晶槽5の上
に固定した液晶セル4のラビング方向3も傾斜台10の
可動範囲内において自由に変えることができ、これによ
り、ラビング方向3をコイル12による磁場7に平行に
なるように設定することができる。こうして角度を設定
した後は、これまでの具体例と同じく、液晶セル2及び
液晶槽5に満たされた液晶4を分離した状態で真空加熱
槽1の内部に導入し、その後、真空加熱槽1の内部を真
空に引く。同時に、ヒータ6により液晶セル2及び液晶
4を加熱し、液晶セル2及び液晶4の温度を液晶4のネ
マチック−アイソトロピック相転移温度以上に上げる。
真空加熱槽1が十分に真空に引かれ、液晶セル2及び液
晶4の温度が液晶4のネマチック−アイソトロピック相
転移温度以上に上昇したら、液晶セル2及び液晶4を接
触させる。そして、この接触の前に、液晶セル4のラビ
ング方向3と平行になるように磁場7をコイル12によ
って印加する。その後、真空加熱槽1の内部を大気圧に
戻し始めて、液晶4を液晶セル2の内部への注入を開始
する。液晶4が十分に液晶セル2の内部に充填するまで
この状態を維持する。十分に充填された後、液晶セル2
と液晶4とを分離する。なお、液晶が充填された後、コ
イル12で磁場7を印加するように構成しても良い。何
れの場合も、磁場7をラビング方向3と平行に印加した
状態で、液晶セル2の冷却を開始する。こうして、液晶
4のネマチック−アイソトロピック相転移温度以下にま
で液晶セル2を十分に冷却した後、コイル12による磁
場7の印加を停止する。液晶4を充填した液晶セル2は
真空加熱槽1から取り出され、次工程に送られる。 (第8の具体例)図10、11は、本発明の第8の具体
例を示す図である。
【0024】先に示した第5乃至第7の具体例の手順を
自動的に行えるように、各可動部には駆動装置を取り付
けて、それら駆動装置の制御を計算機11に実行させ
る。また、真空加熱槽1の排気系、ヒータ6、コイル1
2の制御も実行させて真空度、温度、磁場7の大きさも
制御させる。計算機11には、先に示した第5乃至第7
の具体例の手順を組み込んだプログラムを入れておく。
これにより、先に示した第5乃至第7の具体例の手順が
自動的に実行され、液晶4が注入された液晶セル2が作
られる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係わる液晶表示装置の製造装置
と製造方法は、上述のように構成したので、液晶配向規
制力が、ラビングによる配向性とメモリ効果による配向
性との重ね合わせにより得られ、その結果、十分に強い
配向規制力を持つ液晶セルが得られる。
【0026】更に、量産で用いるポリイミド膜が使用で
きるという優れた効果を有する。その理由は、メモリ効
果による配向性だけでなく、ポリイミド膜のラビングに
よる配向性との重ね合わせにより、強い配向性が得られ
るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の第1の具体例の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の具体例の構成を示す図である。
【図4】本発明の第3の具体例の構成を示す図である。
【図5】本発明の第4の具体例の構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の具体例の構成を示す図である。
【図7】本発明の第5の具体例の構成を示す図である。
【図8】本発明の第6の具体例の構成を示す図である。
【図9】本発明の第7の具体例の構成を示す図である。
【図10】本発明の第8の具体例の構成を示す図であ
る。
【図11】本発明の第8の具体例の構成を示す図であ
る。
【図12】従来例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 真空加熱槽 2 液晶セル 3 ラビング方向 4 液晶 5 液晶槽 6 ヒータ 7 磁場 8 電磁石 9 回転枠 10 傾斜台 11 計算機 12 コイル 13 液晶配向方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA02 EA62 FA10 FA17 FA25 FA30 GA02 HA02 HA03 JA04 KA20 KA24 MA18 2H089 NA25 NA31 NA35 NA60 QA15 RA04 SA17 TA04 UA09 2H090 HB08Y HC18 HD14 KA04 MA05 MB01 MB09 MB13

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インプレーンスィッチング方式の液晶表
    示装置を製造する真空加熱槽を備えた液晶表示装置の製
    造装置において、 液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
    ピック相転移点以上の温度まで加熱する第1の手段と、 前記液晶パネルを前記液晶に接触させて、液晶パネル内
    に液晶を注入せしめる第2の手段と、 前記液晶パネルの配向膜の配向方向と一致する方向に磁
    場を印加する第3の手段と、 前記真空加熱槽内の気圧を制御する第4の手段と、 で構成したことを特徴とする液晶表示装置の製造装置。
  2. 【請求項2】 インプレーンスィッチング方式の液晶表
    示装置を製造する真空加熱槽を備えた液晶表示装置の製
    造装置において、 液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
    ピック相転移点以上の温度まで加熱する第1の手段と、 前記液晶パネルを前記液晶に接触させて、液晶パネル内
    に液晶を注入せしめる第2の手段と、 前記液晶パネルの配向膜の配向方向と一致する方向に磁
    場を印加する第3の手段と、 前記真空加熱槽内の気圧を制御する第4の手段と、 前記第3の手段の生成する磁場の方向を調節する第5の
    手段と、 で構成したことを特徴とする液晶表示装置の製造装置。
  3. 【請求項3】 インプレーンスィッチング方式の液晶表
    示装置を製造する真空加熱槽を備えた液晶表示装置の製
    造装置において、 液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
    ピック相転移点以上の温度まで加熱する第1の手段と、 前記液晶パネルを前記液晶に接触させて、液晶パネル内
    に液晶を注入せしめる第2の手段と、 前記液晶パネルの配向膜の配向方向と一致する方向に磁
    場を印加する第3の手段と、 前記真空加熱槽内の気圧を制御する第4の手段と、 前記真空加熱槽内の液晶パネルの配向膜の配向方向を調
    節する第6の手段と、 で構成したことを特徴とする液晶表示装置の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の手段の加熱温度及び加熱時間
    と前記第2の手段の液晶パネルの位置制御と前記第3の
    手段の磁場の印加タイミング及び印加時間と前記第4の
    手段の排気時間とを制御する制御手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の手段の加熱温度及び加熱時間
    と前記第2の手段の液晶パネルの位置制御と前記第3の
    手段の磁場の印加タイミング及び印加時間と前記第4の
    手段の排気時間と前記第5の手段の磁場の印加時間とを
    制御する制御手段を有することを特徴とする請求項2記
    載の液晶表示装置の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の手段の加熱温度及び加熱時間
    と前記第2の手段の液晶パネルの位置制御と前記第3の
    手段の磁場の印加タイミング及び印加時間と前記第4の
    手段の排気時間と前記第6の手段とを制御する制御手段
    を有することを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置
    の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記液晶パネル内に液
    晶を注入する際、液晶及び液晶パネルの加熱と液晶パネ
    ルへの磁場の印加とを同時に行うように制御することを
    特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の液晶表示装
    置の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記液晶パネルを加熱
    した後、前記液晶パネル内に液晶を注入し、液晶の充填
    後、液晶パネルへの磁場の印加を行うように制御するこ
    とを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の液晶表
    示装置の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記第3の手段を、電磁石で構成したこ
    とを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の液晶表
    示装置の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記第3の手段を、コイルで構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の液晶
    表示装置の製造装置。
  11. 【請求項11】 前記第3の手段は、前記液晶と液晶パ
    ネルとを囲んで回転可能に構成すると共に、回転面に平
    行な磁場を前記液晶パネルに印加せしめるように構成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の液晶表示装置
    の製造装置。
  12. 【請求項12】 インプレーンスィッチング方式の液晶
    表示装置の製造方法であって、 液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
    ピック相転移点以上の温度まで加熱すると共に、前記液
    晶パネルの配向膜の配向方向と一致する方向に磁場を印
    加した状態で、前記液晶パネルを液晶に接触させて、前
    記液晶パネル内に液晶を注入せしめる第1の工程と、 液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロピック相
    転移点以下の温度まで冷却する第2の工程と、 その後、前記磁場の印加を停止する第3の工程と、 を少なくとも含むことを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 インプレーンスィッチング方式の液晶
    表示装置の製造方法であって、 液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
    ピック相転移点以上の温度まで加熱する第1の工程と、 前記液晶パネルを液晶に接触させて、前記液晶パネル内
    に液晶を注入せしめる第2の工程と、 前記液晶の充填後、前記液晶パネルの配向膜の配向方向
    と一致する方向に磁場を印加した状態で前記液晶パネル
    を冷却する第3の工程と、 液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロピック相
    転移点以下の温度まで冷却した後、前記磁場の印加を停
    止する第4の工程と、 を少なくとも含むことを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 インプレーンスィッチング方式の液晶
    表示装置を製造する真空加熱槽を備えた製造装置のコン
    ピュータ制御プログラムを記録した記録媒体であって、 液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
    ピック相転移点以上の温度まで加熱すると共に、前記液
    晶パネルの配向膜の配向方向と一致する方向に磁場を印
    加せしめる第1のステップと、 前記液晶パネルを液晶に接触させて、前記液晶パネル内
    に液晶を注入せしめる第2のステップと、 液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロピック相
    転移点以下の温度まで冷却する第3のステップと、 その後、前記磁場の印加を停止する第4のステップと、 からなる一連の処理を記録したことを特徴とする記録媒
    体。
  15. 【請求項15】 インプレーンスィッチング方式の液晶
    表示装置を製造する真空加熱槽を備えた製造装置のコン
    ピュータ制御プログラムを記録した記録媒体であって、 液晶及び液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロ
    ピック相転移点以上の温度まで加熱する第1のステップ
    と、 前記液晶パネルを液晶に接触させて、前記液晶パネル内
    に液晶を注入せしめる第2のステップと、 前記液晶の充填後、前記液晶パネルの配向膜の配向方向
    と一致する方向に磁場を印加した状態で前記液晶パネル
    を冷却する第3のステップと、 液晶パネルを液晶のネマティック−アイソトロピック相
    転移点以下の温度まで冷却した後、前記磁場の印加を停
    止する第4のステップと、 からなる一連の処理を記録したことを特徴とする記録し
    た記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記磁場の方向を調節する第5のステ
    ップを含むことを特徴とする請求項15又は16記載の
    記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記真空加熱槽内の液晶パネルの配向
    膜の配向方向を調節する第6のステップを含むことを特
    徴とする請求項15又は16記載の記録媒体。
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JP2011081139A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Lg Display Co Ltd 液晶表示装置及びその製造方法
JP2011081187A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Lg Display Co Ltd 液晶表示装置及びその製造方法

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JP2011081139A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Lg Display Co Ltd 液晶表示装置及びその製造方法
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