JPH08194225A - 液晶配向修正方法及び液晶配向修正装置 - Google Patents

液晶配向修正方法及び液晶配向修正装置

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JPH08194225A
JPH08194225A JP447795A JP447795A JPH08194225A JP H08194225 A JPH08194225 A JP H08194225A JP 447795 A JP447795 A JP 447795A JP 447795 A JP447795 A JP 447795A JP H08194225 A JPH08194225 A JP H08194225A
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crystal panel
heated
magnetic field
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JP447795A
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Tsuyoshi Maeda
強 前田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶パネル内の部分的な配向不良領域の修正
を行い、パネル内全域で均一な液晶分子初期配向を得る
ことを目的とする。 【構成】 液晶配向不良部が存在する液晶表示装置にお
いて、配向不良部をスポットヒーターで加熱し、磁界,
電界,圧力,光,超音波などを印加しながら冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶配向不良部が存在
する液晶パネルの液晶配向修正法及び液晶配向修正装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、低消費電力,低電圧駆
動,携帯性,省スペース性などの優れた特性を持ってい
るため、テレビやワープロ,パーソナルコンピューター
などのOA用ディスプレイとして広く利用されている。
これらの液晶表示装置は、パネル内側に設けられた電極
間に電圧を印加することによって、表示が行われてい
る。パネル内の液晶分子は、電圧を印加しないときは一
定の秩序で配向(配列)しており、電圧を印加すると初
期配向状態すなわち元の液晶分子配向状態に変化を生
じ、これにともなって光学的性質も変化し表示を行う。
つまり、電圧印加部と非印加部との光学的性質の違いに
よって、表示が可能となる。従って、良好な表示特性を
得るためには、電圧を印加していない状態つまり初期配
向状態で液晶分子が一定の秩序で配向している必要があ
る。例えば、ツイステッドネマティック(TN)モード
やスーパーツイステッドネマティック(STN)モード
において図5(b)のように一部初期配向状態に不良5
01が生じていると、その部分がリタデーションの違い
により色づいたり、しきい値ムラになってしまい、高コ
ントラストなどの良好な表示を得ることができない。図
5(a)は初期液晶配向が均一なパネルの上から見たモ
デル図であり、(b)は初期液晶配向に不良が存在する
モデル図である。このような部分的に配向不良501が
存在する液晶パネルはパネル全体を加熱することによっ
て再生処理を施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、部分的
に配向不良が存在する液晶パネルを加熱処理しても、ふ
つう初期配向不良部は配向膜と液晶分子とのアンカリン
グエネルギーが弱いので修正が困難であった。アンカリ
ングエネルギーを説明するためのモデル図を図6に示
す。電極付き基板605上に配向膜606が形成されて
おり、この配向膜606と液晶分子604との吸着強度
を示すものである。アンカリングエネルギーには2種類
あり、方位角方向のアンカリングエネルギー603と極
角方向のアンカリングエネルギー602とに分けること
ができる。特に、方位角方向のアンカリングエネルギー
603が弱いと基板面内で液晶分子の配向の秩序が低下
し、均一な液晶分子配向を得ることができない。また、
近年一つの基板内で異なる配向処理を施す方法が、特開
昭54−5754号,特開昭60−211421号,特
開昭62−67517号,特開昭63−106624
号,特開昭64−88520号,特開平05−1075
44号,特開平05−173137号,特開平05−1
88374号,特開平05−196942号,特開平0
5−203951号,特開平05−210099号,特
開平05−281545号などの公報で提案されてい
る。これらの技術は、1画素内で異なる配向処理領域を
つくるためフォトレジストなどの有機材料を配向膜上で
用いる。このため、アンカリングエネルギーの低下が起
き、配向不良ができやすいという問題を有していた。こ
れらの配向不良は、製造工程の歩留まり低下の主要原因
の一つである。さらに、液晶表示装置の大画面化が進
み、パネル内全域で均一配向を得にくくなってきてい
る。
【0004】そこで、本発明は液晶パネル内の部分的な
配向不良領域の修正を行い、パネル内全域で均一な液晶
分子初期配向を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明においては、相対向して設けられ、内面に電
極と配向膜が順次積層されてなる一対の基板間に液晶を
封入してなる液晶パネルを加熱することにより、前記液
晶の液晶配向不良部の配向を修正する液晶配向修正方法
であって、 イ)前記配向不良部に磁界を印加しながら、前記液晶配
向不良部を加熱もしくは加熱後冷却することを特徴とす
る。
【0006】ロ)前記磁界の印加方向は、前記配向膜の
ラビング方向と平行または磁界の基板面内成分が平行で
あることを特徴とする。
【0007】ハ)フレデリックス遷移の臨界以上の磁界
が前記配向膜のラビング方向にかかるように磁界を印加
することを特徴とする。
【0008】ニ)前記配向不良部に電界を印加しなが
ら、前記液晶配向不良部を加熱もしくは加熱後冷却する
ことを特徴とする。
【0009】ホ)前記配向不良部に圧力を加えながら、
前記液晶配向不良部を加熱もしくは加熱後冷却すること
を特徴とする。
【0010】ヘ)前記配向不良部に光を照射しながら、
前記液晶配向不良部を加熱もしくは加熱後冷却すること
を特徴とする。
【0011】ト)前記配向不良部に超音波を印加しなが
ら、前記液晶配向不良部を加熱もしくは加熱後冷却する
ことを特徴とする。
【0012】チ)前記液晶パネルを、液晶−等方相転移
温度以上で加熱することを特徴とする。
【0013】また、本発明の液晶配向修正装置は、 リ)液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネル加熱手段に
より加熱された液晶パネルを冷却するための液晶パネル
冷却手段と、前記液晶パネルに磁界を印加するための磁
界印加手段と、液晶パネルの配向不良部を特定するため
の光学手段を有する。
【0014】ヌ)液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネ
ル加熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するため
の液晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに電界を印加
するための電界印加手段と、液晶パネルの配向不良部を
特定するための光学手段を有する。
【0015】ル)液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネ
ル加熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するため
の液晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに圧力を加え
るための加圧手段と、液晶パネルの配向不良部を特定す
るための光学手段を有する。
【0016】ヲ)液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネ
ル加熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するため
の液晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに光を照射す
るための光照射手段と、液晶パネルの配向不良部を特定
するための光学手段を有する。
【0017】ワ)液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネ
ル加熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するため
の液晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに超音波を印
加するための超音波印加手段と、液晶パネルの配向不良
部を特定するための光学手段を有する。
【0018】カ)前記液晶配向修正装置のうち少なくと
も2つ以上を搭載したことを特徴とする。
【0019】
【実施例】
(実施例1)対角21インチの薄膜トランジスタ(TF
T)素子基板及びカラーフィルター付き基板上にポリイ
ミド薄膜106を形成して、ラビング配向処理を施す。
この2枚の基板を用いて、ギャップ約4.5μm厚のパ
ネルを構成して、液晶材料(液晶−等方相転移温度:9
0℃)を注入する。このようにラビングなどの配向処理
を施して、パネル内全域で液晶の初期配向を得る。しか
し、本実施例のように大画面液晶パネルは部分的な液晶
の初期配向不良領域108がパネル検査で発見される。
そこで、図1のように配向不良部111にスポットヒー
ター112を当て、約80℃に加熱した後に約20kG
(キロガウス)の磁界113を配向不良部111に印加
しながら約30℃まで冷却した。この時の磁界113
は、磁界の印加方向と配向膜のラビング方向102とが
平行となるように印加するか、もしくは配向膜面のラビ
ング方向102と、磁界の基板面内成分(余弦成分)1
14が平行となるように印加する。図1(b)のように
配向不良領域111は液晶分子とラビング配向膜とのア
ンカリング力が弱いので、スポットヒーター112で加
熱すると配向膜近傍の液晶分子110は簡単に脱離す
る。図1(c)のように冷却して再び配向膜に吸着する
ときに磁界113が存在するので、磁界の余弦方向11
4つまりラビング方向102に液晶分子110の長軸を
向けて吸着させることができる。この時、配向不良領域
以外つまり液晶配向が良好な領域や対向基板の配向アン
カリングが良好な領域にも熱と共に磁界113が印加さ
れるが、液晶配向が良好な領域はアンカリングエネルギ
ーが強いためこのような外力を印加しても液晶配向に全
く影響が生じない。
【0020】図7に液晶配向秩序度Sと、ラビング方向
における磁界の強さHとの関係を示す。パラメータに3
つの温度状態を用いた。高温時に10kG以上の磁界を
印加することで、良好な結果が得られることが分かる。
本実施例においては、約80℃に加熱した後に約20k
Gの磁界113を配向不良部111に印加しながら約3
0℃まで冷却した。
【0021】このような配向修正を行った液晶パネルを
搭載した液晶表示装置は、配向不良の全くない液晶表示
装置と区別がつかないほど良好な液晶分子初期配向を示
した。また、電圧を印加して駆動しても、この領域のコ
ントラストは150以上あり、配向不良の全くない液晶
表示装置と同様に良好な表示特性を示した。
【0022】本実施例は、磁界113を液晶パネルに斜
め方向から印加したが、配向膜のラビング方向102と
平行に印加すると最も良い結果が得られた。また、液晶
材料の磁化率異方性を大きくすることで磁界強度を小さ
くすることもできた。
【0023】(実施例2)実施例1と同様に部分的に液
晶の初期配向不良領域108が存在する液晶パネルの配
向不良領域111にスポットヒーター112を当て、液
晶−等方相転移温度以上で加熱しながら約20kG(キ
ロガウス)の磁界113を印加した。その後、磁界11
3中で冷却する。磁界113の方向は実施例1と同じ方
向である。
【0024】図8に液晶の配向秩序度Sと加熱温度Tの
関係を示す。このグラフから、液晶−等方相転移温度以
上で高い配向秩序度が得られ、良好な結果を示すことが
分かる。本実施例においては、液晶−等方相転移温度以
上の約100℃で加熱しながら約20kGの磁界113
を印加し、その後約30℃まで冷却した。
【0025】このような配向修正を行った液晶パネルを
搭載した液晶表示装置は、配向不良の全くない液晶表示
装置と区別がつかないほど良好な液晶分子初期配向を示
した。また、電圧を印加して駆動しても、この領域のコ
ントラストは180以上あり、配向不良の全くない液晶
表示装置と同様に良好な表示特性を示した。
【0026】図9に本実施例または実施例1に用いた液
晶配向修正装置を示す。この装置は、温度調整装置90
4,磁界印加装置903,光学装置901を有し、光学
装置901によって液晶の配向不良部を特定し、磁界中
で加熱・冷却することによって液晶の配向の乱れを修正
する。
【0027】(実施例3)図2は、本実施例を説明する
ためのモデル図である。実施例1と同様に部分的に液晶
の初期配向不良領域208が存在する液晶パネルの配向
不良領域211にスポットヒーター212を当て、図2
(c)のように約80℃で加熱しながら約10Vの電圧
を印加した。その後、電界214中で30℃まで冷却す
る。電界214は液晶パネルに垂直方向に印加した。配
向不良領域211は液晶分子210とラビング配向膜と
のアンカリング力が弱いので、スポットヒーター212
で加熱し電界214を印加すると配向膜近傍の液晶分子
210は簡単に脱離する。冷却して再び配向膜に吸着す
るときに弱いながらもラビング配向処理によるアンカリ
ングエネルギーが存在するので、ラビング方向202に
液晶分子210の長軸を向けて吸着させることができ
る。
【0028】このような配向修正を行った液晶パネルを
搭載した液晶表示装置は、電圧を印加して駆動しても、
コントラストが150以上あり、配向不良の全くない液
晶表示装置と同様に良好な表示特性を示した。
【0029】本実施例では、液晶パネル垂直方向に電界
214を印加したが、実施例1の磁界と同様に斜め方向
や平行方向に印加しても良い。
【0030】図10に本実施例に用いた液晶配向修正装
置を示す。この装置は、温度調整装置1004,電界印
加装置1003,光学装置1001を有し、光学装置1
001によって液晶の配向不良部を特定し、電界中で加
熱・冷却することによって液晶の配向の乱れを修正す
る。
【0031】(実施例4)図3は、本実施例を説明する
ためのモデル図である。実施例1と同様に部分的に液晶
の初期配向不良領域308が存在する液晶パネルの配向
不良領域311にスポットヒーター312を当て、約8
0℃で加熱しながら図3(c)のように圧力313を加
えた。その後、室温まで冷却する。配向不良領域311
は液晶分子310とラビング配向膜とのアンカリング力
が弱いので、スポットヒーター312で加熱し圧力31
3を加えると配向膜近傍の液晶分子310は簡単に脱離
して、冷却中再び配向膜に吸着するときに弱いながらも
ラビング配向処理によるアンカリングエネルギーが存在
するので、ラビング方向302に液晶分子310の長軸
を向けて吸着させることができる。
【0032】このような配向修正を行った液晶パネルを
搭載した液晶表示装置は、電圧を印加して駆動しても、
コントラストが150以上あり、配向不良の全くない液
晶表示装置と同様に良好な表示特性を示した。
【0033】図11に本実施例に用いた液晶配向修正装
置を示す。この装置は、温度調整装置1104,加圧装
置1103,光学装置1101を有し、光学装置110
1によって液晶の配向不良部を特定し、圧力を加えなが
ら加熱・冷却することによって液晶の配向の乱れを修正
する。
【0034】(実施例5)図4は、本実施例を説明する
ためのモデル図である。実施例1と同様に部分的に液晶
の初期配向不良領域408が存在する液晶パネルの配向
不良領域410にスポットヒーター412を当て、液晶
−等方相転移温度以上の約100℃で加熱しながら波長
260nmの直線偏光紫外線414を照射した。その
後、図4(c)のように直線偏光紫外線414を照射し
たまま30℃まで冷却する。直線偏光方向413は液晶
パネルのラビング方向402に平行にした。配向不良領
域410は液晶分子411とラビング配向膜とのアンカ
リング力が弱いので、スポットヒーター412で加熱し
すると配向膜近傍の液晶分子411は簡単に脱離する。
冷却して再び配向膜に吸着するときラビング方向402
に振動する直線偏光414が存在するので、ラビング方
向402に液晶分子411の長軸を向けて吸着させるこ
とができる。
【0035】このような配向修正を行った液晶パネルを
搭載した液晶表示装置は、電圧を印加して駆動しても、
コントラストが150以上あり、配向不良の全くない液
晶表示装置と同様に良好な表示特性を示した。
【0036】本実施例では、照射光の偏光方向413を
ラビング方向402と平行にしたが、偏光方向の余弦成
分がラビング方向402と平行になるように斜め方向か
ら照射しても良い。
【0037】図12に本実施例に用いた液晶配向修正装
置を示す。この装置は、温度調整装置1204,光照射
装置1203,光学装置1201を有し、光学装置12
01によって液晶の配向不良部を特定し、光を照射しな
がら加熱・冷却することによって液晶の配向の乱れを修
正する。
【0038】(実施例6)実施例1と同様に部分的に液
晶の初期配向不良領域が存在する液晶パネルの配向不良
領域にスポットヒーターを当て、約100℃で加熱しな
がら超音波を印加した。その後、超音波を印加しながら
30℃まで冷却する。配向不良領域は液晶分子とラビン
グ配向膜とのアンカリング力が弱いので、スポットヒー
ターで加熱し超音波を印加すると配向膜近傍の液晶分子
は簡単に脱離する。冷却して再び配向膜に吸着するとき
に弱いながらもラビング配向処理によるアンカリングエ
ネルギーが存在するので、ラビング方向に液晶分子の長
軸を向けて吸着させることができる。
【0039】このような配向修正を行った液晶パネルを
搭載した液晶表示装置は、電圧を印加して駆動しても、
コントラストが150以上あり、配向不良の全くない液
晶表示装置と同様に良好な表示特性を示した。
【0040】図13に本実施例に用いた液晶配向修正装
置を示す。この装置は、温度調整装置1304,超音波
発生装置1303,光学装置1301を有し、光学装置
1301によって液晶の配向不良部を特定し、超音波を
印加しながら加熱・冷却することによって液晶の配向の
乱れを修正する。
【0041】実施例1から実施例6では、ネマティック
液晶,コレステリック液晶,スメクティック液晶材料を
用いた液晶表示装置についてであったが、ポリマー材料
が添加された液晶材料を用いた液晶表示装置についても
同様に配向修正ができた。
【0042】(実施例7)部分的に液晶の初期配向不良
領域が存在する液晶パネルを設置することができ、実施
例1から実施例6で説明した機能を持つ液晶配向修正装
置を構成した。装置の模式図を図9から図13に示して
ある。この装置は、偏光顕微鏡などの光学装置で液晶配
向不良領域を見つけ出し、スポットヒーターなどの温度
調整装置で不良領域を加熱しながら外力(磁界,電界,
圧力,光,超音波)を加える。さらに外力を印加したま
まで室温まで冷却する構成となっている。個々の装置に
ついての説明は、それぞれの実施例の中で説明してある
ので、ここでは省くことにする。
【0043】このような液晶配向修正装置を液晶パネル
検査装置に搭載すると、液晶パネルを検査しながら、初
期配向不良領域を見つけたとき、すぐに配向修正ができ
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、加熱され
た前記液晶パネルの配向不良部に磁界を印加しながら、
加熱された液晶パネルを冷却するので、磁界の基板成分
方向に配向不良部の液晶分子を配向させることができ
る。この時、配向不良領域以外つまり液晶配向が良好な
領域や対向基板の配向アンカリングが良好な領域にも熱
と共に磁界が印加されるが、液晶配向が良好な領域はア
ンカリングエネルギーが強いためこのような外力を印加
しても液晶配向に全く影響が生じない。
【0045】請求項2記載の発明によれば、磁界の印加
方向が、配向膜のラビング方向と平行または磁界の基板
面内成分が平行であるので、磁界によってラビング方向
に配向不良部の液晶分子を再配向させることができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、フレデリッ
クス遷移の臨界以上の磁界が配向膜のラビング方向にか
かるので、さらに効果的に配向不良部の液晶分子を再配
向させることができる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、配向不良部
に電界を印加しながら、液晶配向不良部を加熱もしくは
加熱後冷却するので、配向不良領域の配向膜近傍の液晶
分子を容易に脱離させることができ、さらに電界によっ
て垂直配向した液晶分子が再び配向膜に吸着するとき配
向処理方向に再配向させることができる。
【0048】請求項5記載の発明によれば、配向不良部
に圧力を加えながら、液晶配向不良部を加熱もしくは加
熱後冷却するので、配向不良領域の配向膜近傍の液晶分
子を容易に脱離させることができ、配向処理方向に再配
向させることができる。
【0049】請求項6記載の発明によれば、配向不良部
に光を照射しながら、前記液晶配向不良部を加熱もしく
は加熱後冷却するので、光の偏光方向に液晶を再配向さ
せることができる。
【0050】請求項7記載の発明によれば、前記配向不
良部に超音波を印加しながら、前記液晶配向不良部を加
熱もしくは加熱後冷却するので、配向不良領域の配向膜
近傍の液晶分子を容易に脱離させることができ、配向処
理方向に再配向させることができる。
【0051】請求項8記載の発明によれば、熱温度が液
晶−等方相転移温度以上であるため、配向不良領域の配
向膜近傍の液晶分子を容易に脱離させることができる。
【0052】請求項9記載の発明によれば、液晶配向修
正装置は液晶パネル加熱手段と液晶パネル冷却手段と磁
界印加手段と光学手段を有しているので、光学手段によ
り配向不良部を特定し、容易に磁界中で加熱・冷却をす
ることができる。
【0053】請求項10記載の発明によれば、液晶配向
修正装置は液晶パネル加熱手段と液晶パネル冷却手段と
電界印加手段と光学手段を有しているので、光学手段に
より配向不良部を特定し、容易に電界中で加熱・冷却を
することができる。
【0054】請求項11記載の発明によれば、液晶配向
修正装置は液晶パネル加熱手段と液晶パネル冷却手段と
加圧手段と光学手段を有しているので、光学手段により
配向不良部を特定し、容易に加圧しながら加熱・冷却を
することができる。
【0055】請求項12記載の発明によれば、液晶配向
修正装置は液晶パネル加熱手段と液晶パネル冷却手段と
光照射手段と光学手段を有しているので、光学手段によ
り配向不良部を特定し、容易に光を照射しながら加熱・
冷却をすることができる。
【0056】請求項13記載の発明によれば、液晶配向
修正装置は液晶パネル加熱手段と液晶パネル冷却手段と
超音波印加手段と光学手段を有しているので、光学手段
により配向不良部を特定し、容易に超音波を印加しなが
ら加熱・冷却をすることができる。
【0057】請求項14記載の発明によれば、液晶配向
修正装置は液晶パネル加熱手段と液晶パネル冷却手段と
外力(磁界,電界,圧力,光,超音波)印加手段と光学
手段を少なくとも2つ以上有しているので、配向不良部
に複数の配向修正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における本発明の液晶配向修正法を説
明するための図。
【図2】実施例3における本発明の液晶配向修正法を説
明するための図。
【図3】実施例4における本発明の液晶配向修正法を説
明するための図。
【図4】実施例5における本発明の液晶配向修正法を説
明するための図。
【図5】液晶パネルの初期液晶配向状態を示す図。
【図6】液晶パネルにおけるアンカリングを説明するた
めの図。
【図7】加熱温度をパラメータとした時の磁界の強さに
対する液晶の配向秩序度を示す図。
【図8】磁界の強さを20kG一定とした時の加熱温度
に対する液晶の配向秩序度を示す図。
【図9】実施例1及び実施例2における本発明の液晶配
向修正装置を説明するための図。
【図10】実施例3における本発明の液晶配向修正装置
を説明するための図。
【図11】実施例4における本発明の液晶配向修正装置
を説明するための図。
【図12】実施例5における本発明の液晶配向修正装置
を説明するための図。
【図13】実施例6における本発明の液晶配向修正装置
を説明するための図。
【符号の説明】
101,201,301,401・・・上基板のラビン
グ配向処理方向 102,202,302,402・・・下基板のラビン
グ配向処理方向 103,203,303,403,503,604・・
・液晶分子 104,204,304,404・・・基板 105,205,305,405・・・電極 106,206,306,406,504,606・・
・配向膜 107,207,307,407・・・配向不良膜上の
液晶分子 108,208,308,408・・・配向不良領域 109,209,309,409・・・良好な配向を示
す配向膜上の液晶分子 110,210,310,411・・・熱によって配向
不良膜上から脱離した液晶分子 111,211,311,410・・・加熱された配向
不良領域 112,212,312,412・・・スポットヒータ
ー 113・・・磁界 114・・・磁界の余弦成分 115・・・磁界の正弦成分 213・・・熱と電界が同時に印加された配向不良領域 214・・・電界 313・・・圧力 314・・・熱と圧力が同時に印加された配向不良領域 413・・・照射光の偏光方向 414・・・照射光の進行方向 501・・・配向不良領域 502,601・・・ラビング配向処理方向 602・・・極角方向のアンカリング 603・・・方位角方向のアンカリング 605・・・電極付き基板 701・・・液晶−等方相温度以上での磁界の強さに対
する液晶の配向秩序度を示す曲線 702・・・液晶−等方相温度から10℃低い温度での
磁界の強さに対する液晶の配向秩序度を示す曲線 703・・・室温での磁界の強さに対する液晶の配向秩
序度を示す曲線 801・・・磁界の強さ20kG一定とした時の加熱温
度に対する液晶の配向秩序度を示す曲線 901,1001,1101,1201,1301・・
・光学装置 902,1002,1102,1202,1302・・
・液晶パネルの位置調整装置 903・・・磁界印加装置 904,1004,1104,1204,1304・・
・温度調整装置 905,1005,1105,1205,1305・・
・ガラス基板 906,1006,1106,1206,1306・・
・液晶層 1003・・・電界印加装置 1103・・・加圧装置 1203・・・光照射装置 1303・・・超音波発生装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対向して設けられ、内面に電極と配向膜
    が順次積層されてなる一対の基板間に液晶を封入してな
    る液晶パネルを加熱することにより、前記液晶の液晶配
    向不良部の配向を修正する液晶配向修正方法であって、 前記配向不良部に磁界を印加しながら、前記液晶配向不
    良部を加熱もしくは加熱後冷却することを特徴とする液
    晶配向修正方法。
  2. 【請求項2】前記磁界の印加方向は、前記配向膜のラビ
    ング方向と平行または磁界の基板面内成分が平行である
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶配向修正方法。
  3. 【請求項3】フレデリックス遷移の臨界以上の磁界が前
    記配向膜のラビング方向にかかるように磁界を印加する
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶配向修正方法。
  4. 【請求項4】相対向して設けられ、内面に電極と配向膜
    が順次積層されてなる一対の基板間に液晶を封入してな
    る液晶パネルを加熱することにより、前記液晶の液晶配
    向不良部の配向を修正する液晶配向修正方法であって、 前記配向不良部に電界を印加しながら、前記液晶配向不
    良部を加熱もしくは加熱後冷却することを特徴とする液
    晶配向修正方法。
  5. 【請求項5】相対向して設けられ、内面に電極と配向膜
    が順次積層されてなる一対の基板間に液晶を封入してな
    る液晶パネルを加熱することにより、前記液晶の液晶配
    向不良部の配向を修正する液晶配向修正方法であって、 前記配向不良部に圧力を加えながら、前記液晶配向不良
    部を加熱もしくは加熱後冷却することを特徴とする液晶
    配向修正方法。
  6. 【請求項6】相対向して設けられ、内面に電極と配向膜
    が順次積層されてなる一対の基板間に液晶を封入してな
    る液晶パネルを加熱することにより、前記液晶の液晶配
    向不良部の配向を修正する液晶配向修正方法であって、 前記配向不良部に光を照射しながら、前記液晶配向不良
    部を加熱もしくは加熱後冷却することを特徴とする液晶
    配向修正方法。
  7. 【請求項7】相対向して設けられ、内面に電極と配向膜
    が順次積層されてなる一対の基板間に液晶を封入してな
    る液晶パネルを加熱することにより、前記液晶の液晶配
    向不良部の配向を修正する液晶配向修正方法であって、 前記配向不良部に超音波を印加しながら、前記液晶配向
    不良部を加熱もしくは加熱後冷却することを特徴とする
    液晶配向修正方法。
  8. 【請求項8】前記液晶パネルを、液晶−等方相転移温度
    以上で加熱することを特徴とする請求項1から請求項6
    いずれか記載の液晶配向修正方法。
  9. 【請求項9】液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネル加
    熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するための液
    晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに磁界を印加する
    ための磁界印加手段と、液晶パネルの配向不良部を特定
    するための光学手段を有する液晶配向修正装置。
  10. 【請求項10】液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネル
    加熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するための
    液晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに電界を印加す
    るための電界印加手段と、液晶パネルの配向不良部を特
    定するための光学手段を有する液晶配向修正装置。
  11. 【請求項11】液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネル
    加熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するための
    液晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに圧力を加える
    ための加圧手段と、液晶パネルの配向不良部を特定する
    ための光学手段を有する液晶配向修正装置。
  12. 【請求項12】液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネル
    加熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するための
    液晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに光を照射する
    ための光照射手段と、液晶パネルの配向不良部を特定す
    るための光学手段を有する液晶配向修正装置。
  13. 【請求項13】液晶パネル加熱手段と、前記液晶パネル
    加熱手段により加熱された液晶パネルを冷却するための
    液晶パネル冷却手段と、前記液晶パネルに超音波を印加
    するための超音波印加手段と、液晶パネルの配向不良部
    を特定するための光学手段を有する液晶配向修正装置。
  14. 【請求項14】請求項9から請求項13の液晶配向修正
    装置のうち少なくとも2つ以上を搭載した液晶配向修正
    装置。
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