JP2000298198A - 放射線画像データ取得方法および装置 - Google Patents

放射線画像データ取得方法および装置

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JP2000298198A
JP2000298198A JP2000008648A JP2000008648A JP2000298198A JP 2000298198 A JP2000298198 A JP 2000298198A JP 2000008648 A JP2000008648 A JP 2000008648A JP 2000008648 A JP2000008648 A JP 2000008648A JP 2000298198 A JP2000298198 A JP 2000298198A
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JP2000008648A
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English (en)
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Toshitaka Agano
俊孝 阿賀野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像データ取得方法および装置におい
て、サブトラクション処理後の画像の周辺部の画質の低
下を防止することができるようにする。 【解決手段】 放射線源10より発せられ被写体6を透
過した放射線Lが検出器20に照射される。検出層21
から放射線Lの強度に応じた画像信号S21が出力され
る。一方、検出層21に照射された放射線Lのうち、シ
ンチレータ21aにより可視光に変換されなかったもの
は、検出層21を透過して検出層22に到達し、検出層
22から画像信号S22が出力される。出力された両画
像信号S21,S22のうち画像信号S22はサイズ補
正手段30に入力され、補正後の画像信号S22’と画
像信号S21が担持する各画像のサイズが同一となるよ
うにサイズの補正演算が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像データ
取得方法および装置に関し、より詳細には、複数の放射
線固体検出層を有する放射線固体検出器を使用して、ワ
ンショット法によるエネルギーサブトラクション処理に
使用される複数の放射線画像データを同時に得る方法お
よび装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より医療診断を目的とする放射線撮
影において、放射線写真フイルムや、蓄積性蛍光体シー
トを利用した放射線画像記録読取装置が知られている。
【0003】また今日では、放射線を検出して放射線画
像情報を表す画像信号を出力する放射線固体検出器(半
導体を主要部とするもの)を使用した装置も各種提案、
実用化されている。この装置に使用される放射線固体検
出器としては、種々のタイプのものが提案されている。
【0004】例えば、放射線を電荷に変換する電荷生成
プロセスの面からは、放射線が照射されることにより蛍
光体から発せられた蛍光を光電変換素子で検出して得た
信号電荷を光電変換素子の蓄電部に一旦蓄積し、蓄積電
荷を画像信号(電気信号)に変換して出力する光変換方
式の放射線固体検出器(例えば特開昭59-211263 号、特
開平2-164067号、PCT国際公開番号WO92/06501号、
SPIE Vol.1443 Medical Imaging V;Image Physics(199
1) ,p.108-119 等)、或いは、放射線が照射されるこ
とにより放射線導電体内で発生した信号電荷を電荷収集
電極で集めて蓄電部に一旦蓄積し、蓄積電荷を電気信号
に変換して出力する直接変換方式の放射線固体検出器
(MATERIAL PARAMETERS IN THICK HYDROGENATED AMORPH
OUS SILICONRADIATION DETECTORS,Lawrence Berkeley L
aboratory.University of California,Berkeley.CA 947
20 Xerox Parc.Palo Alto.CA 94304、Metal/Amorphous
Silicon Multilayer Radiation Detectors,IEE TRANSAC
TIONS ON NUCLEAR SCIENCE.VOL.36.NO.2.APRIL 1989、
特開平1-216290号等)等がある。
【0005】また、蓄積された電荷を外部に読み出す電
荷読出プロセスの面からは、該蓄電部と接続されたTF
T(薄膜トランジスタ)を走査駆動して読み出すTFT
読出方式のものや、読取光(読取用の電磁波)を検出器
に照射して読み出す光読出方式のもの等がある。
【0006】また本願出願人は、特願平10-232824号 や
同10−271374号において改良型直接変換方式の放射線固
体検出器を提案している。改良型直接変換方式の放射線
固体検出器とは、直接変換方式、且つ光読出方式の1つ
であって、記録用の放射線に対して透過性を有する第1
の導電体層、該第1の導電体層を透過した記録用の放射
線の照射を受けることにより光導電性(正確には放射線
導電性)を呈する記録用光導電層、第1の導電体層に帯
電される電荷と同極性の電荷に対しては略絶縁体として
作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷に対しては略導電
体として作用する電荷輸送層、読取用の電磁波の照射を
受けることにより光導電性(正確には電磁波導電性)を
呈する読取用光導電層、読取用の電磁波に対して透過性
を有する第2の導電体層を、この順に積層して成るもの
であり、記録用光導電層と電荷輸送層との界面(蓄電
部)に、画像情報を担持する信号電荷(潜像電荷)を蓄
積するものである。第1の導電体層および第2の導電体
層は電極として機能するものである。また、この方式に
おける固体検出素子は、記録用光導電層、電荷輸送層お
よび読取用光導電層を主要部とするものである。
【0007】なお、この改良型直接変換方式において信
号電荷を読み出す方式としては、例えば第2の導電体層
(以下読取電極という)を平板状のものとし、この読取
電極側にレーザ等のスポット状の読取光を走査して信号
電荷を検出する方式と、読取電極をクシ歯状のストライ
プ状電極とし、ストライプ状電極の長手方向と略直角な
方向に延びたライン光源を該ストライプ状電極の長手方
向に走査して信号電荷を検出する方式がある。
【0008】一方、従来より、蓄積性蛍光体シート等を
利用した放射線画像の記録および読取において、同一被
写体に対して相異なるエネルギー分布を有する放射線を
照射せしめ、被写体の特定の構造物(例えば、臓器、
骨、血管等)が特有の放射線エネルギー吸収特性を有す
ることを利用して、特定の構造物が異なって描出された
2つの画像信号を得、その後この2つの画像信号に適当
な重みづけをした上で両信号間で減算(サブトラクト)
を行ない、放射線画像中の特定の被写体部分のみを強調
または抽出した放射線画像を得る、いわゆるエネルギー
サブトラクション処理が知られている(例えば、特開昭
59-83486号,特開昭60-225541 号,特開平3-109679号,
特許登録2627086号等)。
【0009】上記サブトラクション処理には、例えば上
記特開昭60-225541 号に記載されているように、互いに
エネルギーの異なる放射線を用いた複数回の放射線撮影
を行ない、その結果得られた複数枚の放射線画像を読み
取って得た画像信号に基づいてサブトラクション処理を
行なう複数ショット(2回のときには2ショット)法
と、上記特開昭59-83486号に記載されているように、フ
イルタを挾んだ複数枚(例えば2枚)の記録シートに被
写体を透過した放射線を照射すること等により、1回の
撮影で各シートにそれぞれ放射線の高エネルギー成分、
低エネルギー成分を担持する放射線画像を同時に蓄積記
録するワン(1)ショット法とがある。
【0010】複数ショット法は複数回の撮影の間に時間
差があるため、その間に被写体が動いてしまい、サブト
ラクション処理後の画像信号に基づいて再生した可視画
像に、この動きに起因する、複数の画像の不一致による
偽画像(モーションアーティファクト)が発生し、この
可視画像の画質が著しく低下するという問題がある。こ
れに対して、ワンショット法は、複数画像を同時に撮影
する方法であるため、被写体の動きによる偽画像は生じ
ないという利点がある。
【0011】また、本願出願人は、放射線固体検出器を
利用した放射線画像の記録および読取において、上記ワ
ンショット法を用いたエネルギーサブトラクション処理
を行なうのに好適な放射線固体検出器を提案している
(特開平7−84056号)。
【0012】この検出器は、複数の放射線固体検出層
(放射線検出器構成単位)を積層させて成るものであ
り、サブトラクション処理に好適なように、放射線の低
エネルギー成分吸収物質からなるフィルタ等をさらに積
層したものも提案している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7-84056 号に記載の検出器を使用してワンショット
法によるサブトラクション処理を行ったのでは、処理前
の各放射線画像が該画像の中心部と周辺部とで同様の画
質を備えたものであっても、各処理後の画像の周辺部の
画質が中心部の画質よりも低下してしまうという問題が
あった。
【0014】これは、従来のシート等を使用した場合と
同様に(上記特開平3-109679号,特許登録2627086 号参
照)、複数の検出層を有する検出器を使用してワンショ
ット法によるサブトラクション処理を行なうと、複数の
放射線画像が放射線源および被写体からの互いに距離の
異なる位置で記録され、これらの放射線画像の倍率が互
いに異なり、単純に画像信号にサブトラクション処理を
施すと周辺領域ほど倍率(画像の大きさ)の相違に起因
する画像のズレが大きくなるためである。
【0015】例えば、前側すなわち放射線源に近い方に
配された検出層と後側すなわち放射線源からより離れた
方に配された検出層との間が1mm離れていると、放射線
源と検出層との間の距離が1mのとき、前側の検出層に
対して後側の検出層の画像が、1001/1000倍さ
れてしまい、半切サイズ(読取有効サイズ352×42
8mm)読取りのときに画像の中央部では両者が一致(重
なる)していても、端では約200μmのズレが生じ、
両検出層により得られた画像信号に基づいてサブトラク
ション処理を行なっても、周辺部では正確な処理が行な
われず画像が暈けてしまう等画質が低下するという問題
を生じる。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、被写体の動きによる偽画像をなくすように1回
の撮影でサブトラクション処理に用いられる複数の画像
データを得るようにすると共に、サブトラクション処理
が施された画像の周辺部の画質の低下を防止することの
できる放射線画像データ取得方法および装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
データ取得方法は、被写体を透過した放射線を複数の放
射線固体検出層を積層させて成る放射線固体検出器で検
出することにより、エネルギーサブトラクション処理に
用いられる、被写体に関する複数の放射線画像データを
同時に得る放射線画像データ取得方法であって、複数の
放射線画像データが表す各画像のサイズが同一となるよ
うに該サイズの補正を行なうことを特徴とするものであ
る。
【0018】また、本発明による放射線画像データ取得
装置は、上記方法を実現する装置、すなわち、放射線源
および被写体を間に挟んで放射線源に対向して配される
複数の放射線固体検出層を積層させて成る放射線固体検
出器を備えて成り、放射線源から発せられ被写体を透過
した放射線を放射線固体検出器で検出することにより、
エネルギーサブトラクション処理に用いられる、被写体
に関する複数の放射線画像データを同時に得る放射線画
像データ取得装置であって、複数の放射線画像データが
表す各画像のサイズが同一となるように該サイズの補正
を行なうサイズ補正手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0019】上記方法および装置において「各画像のサ
イズが同一となるように該サイズの補正を行なう」に際
しては、各画像のサイズを同じにすることができる限り
どのような手法を用いてもよく、従来のシート等を使用
する場合における補正方法と同様の手法等、周知の方法
を適用することができる。
【0020】例えば、上記特開平3-109679号に記載され
ている手法を適用して、検出器から出力された複数の放
射線画像データに対してサイズの補正演算(拡大補正お
よび/または縮小補正の演算)を行なうものであっても
よい。
【0021】また上記特許登録2627086 号に記載されて
いる手法を適用して、拡大率に応じて走査速度やサンプ
リング周期を変更することによって各画像のサイズを同
じにするものであってもよい。
【0022】なお、従来のシート等を使用するものにお
ける手法を適用するに際しては、シート等と検出器の相
違によりシートにおける手法を直ちに適用することがで
きないときには、検出器の構成や作用に応じて適宜変更
を行なうのはいうまでもない。
【0023】また、拡大補正演算や縮小補正演算を行な
うに際しては、結果として各画像が同サイズになればよ
く、各画像の拡大率や縮小率をどのように設定するかは
自由であり、また、拡大と縮小とを組み合わせることも
可能であり、必ずしも複数の放射線画像データ全てに対
して拡大補正或いは縮小補正の一方のみを施すものに限
られるものではない。例えば2つの検出層からなる検出
器の場合には、一方を基準として他方のみを拡大または
縮小するものであってもよいし、双方を互いに異なる拡
大率または縮小率にするものであってもよい。また、3
つの検出層からなる検出器の場合には、中央に配される
検出層を基準として、前側を拡大し後側を縮小するもの
としてもよい。
【0024】上記方法および装置において使用される検
出器としては、複数の放射線固体検出層(放射線検出器
構成単位)を積層させて成るものである限りどのような
ものを使用してもよい。例えば、特開平7−84056号に記
載されたものが代表的なものである。また、特開平7−8
4056号に記載されているように、検出層だけでなく、例
えばエネルギーサブトラクション処理に好適なように、
放射線の低エネルギー成分吸収物質からなるフィルタ等
をさらに積層させて成るものであってもよい。
【0025】また、各検出層を構成するものとしては、
上述の光変換方式や直接変換方式、或いはTFT読出方
式や光読出方式、さらにはこれらを組み合わせた改良型
直接変換方式等種々の方式の検出器を基本とするものを
使用することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明による放射線画像データ取得方法
および装置によれば、複数の画像信号が担持する放射線
画像のサイズ(寸法)が互いに同一となるように画像サ
イズを補正するようにしたので、補正後の画像データに
基づいて、放射線画像のサブトラクション処理を行なう
ようにすれば、サブトラクション画像の周辺部の画質が
向上し、これにより画像が一層見やすいものとなる。
【0027】この画像サイズを補正するに際して、放射
線画像データに対して拡大補正や縮小補正を施すように
すれば、演算処理だけで各画像のサイズを一致させるこ
とができるようになるので、CPUおよび周辺回路から
なるハードウェアとソフトウェアとの組合せによって補
正演算を行なうことができるようになり、簡易な装置と
することができ好都合である。
【0028】また、本発明においては、前述した特開平
7−84056号に記載された検出器と同様に、複数の検出層
を備えた検出器を使用してワンショット法によるエネル
ギーサブトラクション処理を行なうものであるため、被
写体の動きに起因する画像の不一致による偽画像(モー
ションアーティファクト)も生じない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明による
放射線画像データ取得方法および装置を適用した、放射
線画像撮影読取装置の概略図である。
【0030】図1に示すように、この放射線画像撮影読
取装置1は、放射線源10、放射線固体検出器20、サ
イズ補正手段30、および画像処理手段40から成る。
【0031】放射線固体検出器20は、2つの検出層2
1,22を積層させて成り、各検出層21,22は平面
状のシンチレータ21a,22aと光電変換素子から成
る検出部21b,22bのそれぞれを積層させた、光変
換方式且つTFT読出方式の検出器である。検出層21
を構成するシンチレータ21aは放射線の低エネルギー
吸収物質を含有し、検出層21が検出層22よりも放射
線の低エネルギー成分吸収特性が高いものとして形成さ
れており、これにより、検出層22により検出される放
射線は検出層21により検出される放射線と比較して低
エネルギー成分が低減されたものとなり、検出器20は
エネルギーサブトラクション処理に好適な検出器として
構成される。
【0032】サイズ補正手段30は、検出層22の検出
部22bと接続され、検出部22bから出力された画像
信号S22に対して縮小補正演算を施して、両検出層2
1,22によって検出された画像のサイズを同じにする
ものである。なお図示しないが、該サイズ補正手段30
には、撮影時のFID(Focus Image Distance)fと検
出層21の厚さtがキー入力されるように構成される。
【0033】画像処理手段40は、検出層21の検出部
21bおよびサイズ補正手段30の出力部と接続され
る。なお、図示しないが、画像処理手段40は被写体の
放射線画像を可視画像として出力する再生手段と接続さ
れる。この再生手段としては、CRT等の電子的に表示
するもの、CRT等に表示された放射線画像をビデオプ
リンタ等に記録するものなど種々のものを採用すること
ができる。また、被写体の放射線画像は磁気テープ、光
ディスク等に記録保存するようにしてもよい。
【0034】以下、放射線画像撮影読取装置1の作用に
ついて説明する。
【0035】放射線源10より発せられた放射線Lは被
写体6に照射され、被写体6を透過する。被写体6を透
過した放射線Lは放射線固体検出器20に照射される。
検出器20に照射された放射線Lは、まず検出層21を
構成するシンチレータ21aに照射される。シンチレー
タ21aは照射された放射線Lの強度に応じた強度の可
視光に変換し、該可視光が検出部21bにより受光され
光電変換されて発光強度に応じた信号電荷が検出部21
bに蓄積される。その後この信号電荷が読み出され、電
気信号としての画像信号S21が出力される。
【0036】一方、検出層21に照射された放射線Lの
うち、シンチレータ21aにより可視光に変換されなか
ったものは、検出層21を透過して検出層22に到達
し、シンチレータ22aにより可視光に変換され、該可
視光が検出部22bにより受光され光電変換されて発光
強度に応じた信号電荷が検出部22bに蓄積される。そ
の後この信号電荷が読み出され、電気信号としての画像
信号S22が出力される。
【0037】出力された両画像信号S21,S22のう
ち画像信号S22はサイズ補正手段30に入力され、不
図示の内部メモリに格納され、補正後の画像信号S2
2’と画像信号S21が担持する各画像のサイズが同一
となるようにサイズの補正演算が行われる。尚、このサ
イズの補正演算は不図示のCPU等で実行されるが、こ
のサイズの補正演算を行なう機能を担うハードウェアと
ソフトウェアとの組合せが、本発明のサイズ補正手段の
一例と観念される。なお、補正演算のためのソフトウェ
ア部分は、CPU内にプログラム化して格納しておいて
もよいし、演算プログラムを記録した媒体(例えばCD
−ROM等)として供給するようにしてもよいのはいう
までもない。
【0038】以下、本実施の形態における、画像信号S
21,S22’が表わす2つの画像のサイズの補正演算
について説明する。尚、ここで説明する演算は特開平3-
109679号に記載されている、装置(第1図参照)におけ
る幾何学的配置に基づいてサイズの補正を行なう方法で
ある。
【0039】図1に示すように撮影時の前側の検出層2
1までの距離すなわちFIDをf,検出層21の厚さを
tとしたとき、前側の検出層21によって検出される画
像の大きさに対する、後側の検出層22によって検出さ
れる画像の大きさの倍率αは、 α=(f+t)/f ・・・(1) と表わされ、周辺になる程、前後の画像のズレが大きく
なる。
【0040】そこでサイズ補正手段30にf,tを不図
示のキーボードから入力することにより倍率αが求めら
れ、後側の検出層22から出力された画像信号S22が
表す画像のサイズを1/α倍する、すなわち、画像信号
S22が表す画像のサイズをf/(f+t)倍した画像
を表す画像信号S22’を求める縮小補正演算によって
2つの画像のサイズの補正が行なわれる。
【0041】尚、両検出層21,22を積層した一体構
成のものとすると、検出層21の厚さtは定数である場
合も多く、この場合はfのみを入力すればよく、撮影時
の放射線源10の位置を検出する検出手段を設け、該検
出手段と画像処理手段40(第1図)とを接続してfの
値も自動的に画像処理手段40に入力されるようにして
もよい。
【0042】以上のようにして2つの画像のサイズ補正
演算が行なわれた後、2つの画像信号S21,S22’
に基づいてサブトラクション処理、即ち、 S=Wa・S21−Wb・S22’+C ・・・(2) ただし、Wa ,Wbは重み付け係数、Cはバイアス分
を表すに従って重み付け減算が行なわれ、これにより、
2つの画像の差の画像に対応する画像信号Sが生成され
る。この画像信号Sは不図示の再生手段に送られ、この
画像信号Sに基づく可視画像(エネルギーサブトラクシ
ョン画像)が再生手段上に表示出力される。
【0043】ここで(1)式を用いて、倍率αの一例を
あげると、f=1000mm,t=1mmとしたとき、α=1.00
1 となる。すなわち、サイズ補正を行なわない場合画像
中心部では問題がなくても該中心部から1000画素離れる
毎に1画素のズレが発生する。一方、本発明を用いると
このズレをなくすことができるため、画像全体にわたっ
て高画質のサブトラクション画像を得ることができる。
【0044】以上詳細に説明したように、本発明による
放射線画像データ取得方法および装置によれば、一回の
撮影でサブトラクション処理を行なうことができ、しか
も2つの画像信号がそれぞれ担持する放射線画像のサイ
ズを補正してサブトラクション処理を行なうようにした
ため、処理後の画像に被写体の動きによる偽画像が生じ
ることがなく、また出力画像の周辺部の画質が特に劣化
することもなく、高画質の画像を得ることができる。
【0045】以上、本発明の好ましい実施の形態につい
て説明したが、上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、種々
の変更を行なうことが可能である。例えば、上述の実施
の形態では、後側の検出層によって検出された画像信号
に対して縮小補正演算(1/α倍)を行なうものについ
て説明したが、前側の検出層によって検出された画像信
号に対して拡大補正演算(α倍)を行なうようにしても
よい。
【0046】また、上述の説明は、装置における幾何学
的配置に基づいてサイズの補正を行なう方法について説
明したものであったが、これに限らず、上記特開平3-10
9679号に記載されている手法を適用して、被写体にマー
クを付し、このマークを表す画像信号の座標(画素位
置)に基づいて2つの画像のサイズの補正演算を行な
い、各画像のサイズを同じにするようにしてもよい。
【0047】さらに、上記説明は光変換且つTFT読出
方式の検出器を使用した場合について説明したものであ
るが、本発明は、他の方式の検出器を使用する場合にも
適用することが可能である。
【0048】例えば、本願出願人が特願平10-232824号
等において提案したような直接変換且つ光読出方式の検
出器を使用する場合には、上述したような演算処理によ
ってサイズ補正をすることに限らず、上記特許登録2627
086 号に記載されている手法を適用して、拡大率に応じ
て走査速度やサンプリング周期を変更することによって
各画像のサイズを同じにすることもできる。
【0049】なお、光読出方式の検出器を使用するに際
して、読取用光源として2次元状の液晶パネルやELパ
ネル等を使用すれば、発光タイミングを制御することで
読取光の走査を行なうことができるようになり、機械的
な走査手段を必要としないから、装置を簡易なものとす
ることができる。
【0050】また、上述した実施の形態においては、検
出器として検出層を2つ積層させて成る検出器を使用し
ているが、検出層は複数であればいくつ積層させるよう
にしてもよい。また、このように2以上の複数の検出層
を積層させた場合、放射線の低エネルギー成分を吸収す
るフィルタや放射線の透過率が被写体の所望とする部位
により異なる補償フィルタを層の間(何れの間でもよ
い)に積層するようにしてもよく、また層の数に応じて
複数のフィルタを積層するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線画像データ取得方法および
装置を適用した、放射線画像撮影読取装置の概略図
【符号の説明】
1 放射線画像撮影読取装置 10 放射線源 20 放射線固体検出器 21,22 検出層 30 サイズ補正手段 40 画像処理手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を透過した放射線を複数の放射
    線固体検出層を積層させて成る放射線固体検出器で検出
    することにより、エネルギーサブトラクション処理に用
    いられる、前記被写体に関する複数の放射線画像データ
    を同時に得る放射線画像データ取得方法において、 前記複数の放射線画像データが表す各画像のサイズが同
    一となるように該サイズの補正を行なうことを特徴とす
    る放射線画像データ取得方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の放射線画像データに対して
    拡大補正および/または縮小補正を施すことによって、
    前記各画像のサイズを一致させることを特徴とする請求
    項1記載の放射線画像データ取得方法。
  3. 【請求項3】 放射線源および被写体を間に挟んで前
    記放射線源に対向して配される複数の放射線固体検出層
    を積層させて成る放射線固体検出器を備えて成り、前記
    放射線源から発せられ前記被写体を透過した放射線を前
    記放射線固体検出器で検出することにより、エネルギー
    サブトラクション処理に用いられる、前記被写体に関す
    る複数の放射線画像データを同時に得る放射線画像デー
    タ取得装置において、 前記複数の放射線画像データが表す各画像のサイズが同
    一となるように該サイズの補正を行なうサイズ補正手段
    を備えたことを特徴とする放射線画像データ取得装置。
  4. 【請求項4】 前記サイズ補正手段が、前記複数の放
    射線画像データに対して拡大補正および/または縮小補
    正を施すことによって、前記サイズの補正を行なうもの
    であることを特徴とする請求項3記載の放射線画像デー
    タ取得装置。
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