JP2000297732A - イグナイタ制御装置 - Google Patents

イグナイタ制御装置

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JP2000297732A
JP2000297732A JP11105263A JP10526399A JP2000297732A JP 2000297732 A JP2000297732 A JP 2000297732A JP 11105263 A JP11105263 A JP 11105263A JP 10526399 A JP10526399 A JP 10526399A JP 2000297732 A JP2000297732 A JP 2000297732A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリ電圧の異常時にイグナイタへの駆動
信号の出力を停止する機能を有するイグナイタ制御装置
をIC化し、小型化を図る。 【解決手段】 バッテリ電圧+Bの異常時(過上昇)に
出力回路20からイグナイタ10への駆動信号の出力を
停止させる出力停止回路40を、バッテリ電圧+Bを分
圧して被判定電圧Vbを生成する分圧用抵抗R42,R
43と、定電圧電源60からの直流定電圧Vccを分圧
して異常判定電圧Vthを生成する分圧用抵抗R44,
R45と、各電圧Vb,Vthを比較し、被判定電圧V
bが異常判定電圧Vthを越えると出力回路20からの
駆動信号の出力を強制的に停止させる比較回路CMPと
から構成する。この結果、出力停止回路40をツェナー
ダイオードにて構成した従来装置のようにツェナーダイ
オードを外付けする必要がなく、イグナイタ制御装置全
てを一つの半導体集積回路内に組み込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリ電圧の異
常時にイグナイタによる点火コイルの一次巻線への通電
動作を停止してイグナイタを保護する保護機能を有する
イグナイタ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の点火装置の一つと
して、点火コイルの一次巻線への通電・非通電をパワー
トランジスタを介して切り換えることにより、点火コイ
ルの二次巻線に点火用高電圧を発生させて、二次巻線に
接続された点火プラグを火花放電させるイグナイタが知
られている。
【0003】また、イグナイタは、パワートランジスタ
を介して一次巻線の通電・非通電を切り換えるものであ
ることから、例えば、バッテリを充電する発電機(オル
タネータ)による異常電圧発生、バッテリに接続された
電源ラインへの高電圧ノイズの印加等によって、バッテ
リ電圧が通常よりも高くなると(例えば通常12Vであ
るバッテリ電圧が30V近くにまで上昇すると)、パワ
ートランジスタに過電流が流れて、パワートランジスタ
やその周辺素子が劣化若しくは破壊し、イグナイタが正
常動作しなくなることがある。
【0004】このため、従来より、イグナイタを駆動制
御するイグナイタ制御装置は、バッテリ電圧が異常判定
電圧を越えると、イグナイタへの駆動信号の出力(換言
すれば一次巻線の通電)を強制的に停止するように構成
されている。以下、従来のイグナイタ制御装置の一例を
説明する。
【0005】図4は、従来のイグナイタ制御装置の構成
例を表す電気回路図である。図4に示すイグナイタ制御
装置は、エンジンの各気筒をグループ化した各気筒グル
ープ毎のイグナイタ10に対応して設けられた複数(図
では2個)の出力回路20と、図示しないイグニッショ
ンスイッチがオンされ、イグニッションスイッチを介し
てバッテリの正極側から電源供給を受ける電源ラインL
Bの電圧(バッテリ電圧)+Bが立ち上がってから、所
定期間(数十msec.)の間、上記各出力回路20から対
応するイグナイタ10への駆動信号の出力を停止の動作
を停止させる電源投入時出力停止回路30と、バッテリ
電圧+Bの電圧異常時に、各出力回路20の動作を停止
させる電圧異常時出力停止回路40と、から構成されて
いる。
【0006】ここで、上記各気筒グループ毎に設けられ
る複数のイグナイタ10及びこれに対応した複数の出力
回路20は、夫々、同一構成である。そこで、以下の説
明では、これら各部を区別することなく、イグナイタ1
0及び出力回路20の一つの回路構成について説明す
る。
【0007】図4に示す如く、イグナイタ10は、一端
がイグニッションスイッチを介してバッテリの正極側に
接続された点火コイルの一次巻線の他端と、バッテリの
負極側が接地された車体側グランドラインとの間に設け
られ、点火コイルの一次巻線への通電経路を導通・遮断
することにより、一次巻線の通電・非通電を切り換える
ためのものであり、コレクタが点火コイルの一次巻線に
接続され、エミッタが微小抵抗R11を介してグランド
ラインに接地されたNPN型のパワートランジスタT1
1と、コレクタがパワートランジスタT11のコレクタ
に接続され、エミッタがパワートランジスタT11のベ
ースに接続された、NPN型の駆動トランジスタT12
とを備える。
【0008】これら2つのトランジスタT11,T12
は、所謂パワーダーリントントランジスタを構成するも
のであり、駆動トランジスタT12の制御端子であるベ
ースにHighレベルの駆動信号を受けることにより、各ト
ランジスタT11,T12にベース電流が流れて、各ト
ランジスタT11,T12がオン状態となり、点火コイ
ルの一次巻線に電流が流れることになる。
【0009】また、イグナイタ10には、駆動トランジ
スタT12のベースにコレクタが接続され、ベースが抵
抗R12を介してパワートランジスタT11のエミッタ
に接続され、エミッタがグランドラインに接地されたN
PN型の保護トランジスタT13が備えられる。そし
て、この保護トランジスタT13は、パワートランジス
タT11を介して点火コイルの一次巻線に流れる電流が
過大となって、微小抵抗R11の両端電圧が、保護トラ
ンジスタT13のベース−エミッタ間の順方向電圧(約
0.7V)で決まる所定電圧以上に達したときに、オン
状態となって、駆動トランジスタT12,延いてはパワ
ートランジスタT11を強制的にオフし、パワートラン
ジスタT11を過電流から保護する。
【0010】また、駆動トランジスタT12のベース
は、抵抗R13,R14を介して、出力回路20の駆動
信号出力端子Saに接続されると共に、抵抗R13を介
して、出力回路20の駆動信号引込端子Sbに接続され
ており、更に、抵抗R14と抵抗R13との接続点に
は、アノードがグランドラインに接地されたツェナーダ
イオードZD1のカソードが接続されている。尚、この
ツェナーダイオードZD1は、出力回路20からイグナ
イタ10に入力される駆動信号の電圧レベルを、ツェナ
ーダイオードZD1の降伏電圧以下に制限することによ
り、イグナイタ10に入力される駆動信号が通常よりも
高い高電圧になった際に、その駆動信号によりイグナイ
タ10内のトランジスタT11,T12に過大なベース
電流が流れて、これらが劣化若しくは破壊するのを防止
するためのものである。
【0011】一方、出力回路20は、マイクロコンピュ
ータ(マイコン)からなるエンジン制御装置50からの
点火制御信号IGを入力端子Sinに受けてイグナイタ
10のパワートランジスタT11のオン・オフ状態を切
り換えるためのものであり、点火制御信号IGがHighレ
ベル(例えば直流5V)であるとき、駆動信号出力端子
Saにバッテリからの電源ラインLBを接続することに
より、駆動信号出力端子Saからイグナイタに出力する
駆動信号をHighレベル(バッテリ電圧+B)とし、この
駆動信号(バッテリ電圧+B)とイグナイタ10側回路
定数で決まるパワートランジスタT11駆動用の電流
(詳しくは駆動トランジスタT12のベース電流)を流
し出す電流流出回路22と、点火制御信号IGがLow レ
ベル(グランド電位)であるとき、駆動信号引込端子S
bをグランドラインに接地させることにより、それまで
駆動信号出力端子Saからイグナイタ10に流れ出して
いた電流を引き込み、イグナイタ10のパワートランジ
スタT11を速やかにオフさせる電流流出停止回路24
とから構成されている。
【0012】そして、電流流出回路22には、バッテリ
からの電源ラインLBにエミッタが接続され、コレクタ
が駆動信号出力端子Saに接続されたPNP型の出力ト
ランジスタT21と、出力トランジスタT21のベース
と電源ラインLBとの間に設けられた抵抗R21と、コ
レクタが抵抗R22を介して出力トランジスタT21の
ベースに接続され、エミッタがグランドラインに接地さ
れたNPN型の制御トランジスタT22と、エンジン制
御装置50からの点火制御信号IGをグランドラインと
の間で分圧して制御トランジスタT22のベースに印加
する分圧用の抵抗R23,R24とが備えられ、更に、
出力トランジスタT21のエミッタ−コレクタ間には、
出力端子Sa側をアノードとして、ノイズ吸収用のダイ
オードD23が接続されている。
【0013】一方、電流流出停止回路24は、エンジン
制御装置50や当該イグナイタ制御装置に対して動作用
の定電圧を供給する定電圧電源(電源IC)60からの
出力電圧Vcc(直流定電圧;例えば5V)を受けて動
作するものであり、この定電圧電源60からの電源ライ
ンLCに接続されている。
【0014】そして、電流流出停止回路24には、コレ
クタが駆動信号引込端子Sbに接続され、エミッタがグ
ランドラインに接地されたNPN型の電流引込トランジ
スタT23と、電流引込トランジスタT23のベース−
エミッタ間に設けられた抵抗R25と、コレクタが抵抗
R26を介して電流引込トランジスタT23のベースに
接続され、エミッタが定電圧電源60からの電源ライン
LCに接続されたPNP型の制御トランジスタT24
と、この制御トランジスタT24のベース−エミッタ間
に接続された抵抗R27と、アノードが抵抗R28を介
して制御トランジスタT24のベースに接続され、カソ
ードが点火制御信号IGの入力端子Sinに接続された
ダイオードD21と、が備えられている。
【0015】このように構成された出力回路20では、
エンジン制御装置50から出力される点火制御信号IG
がHighレベル(例えば5V)であるとき、電流流出回路
22側の制御トランジスタT22がオンし、これに伴い
出力トランジスタT21がオンして、駆動信号出力端子
Saが略バッテリ電圧+Bとなって、駆動信号出力端子
Saからイグナイタ10に駆動信号(電流)が出力さ
れ、イグナイタ10側のパワートランジスタT11がオ
ン状態となって、点火コイルの一次巻線が通電される。
また、この状態では、電流流出停止回路24のダイオー
ドD21には電流が流れないので、電流流出停止回路2
4の制御トランジスタT24及び電流引込トランジスタ
T23は共にオフ状態となり、駆動信号引込端子Sbは
オープン状態に保持される。
【0016】一方、エンジン制御装置50から出力され
る点火制御信号IGがHighレベルからLow レベル(グラ
ンド電位)に立ち下がると、電流流出停止回路24のダ
イオードD21に順方向電流が流れ、抵抗R27,R2
8にも電流が流れる。この結果、抵抗R27に電流が流
れることにより生じる制御トランジスタT24のベース
電位の低下によって、制御トランジスタT24がオン
し、それに伴い電流引込トランジスタT23がオンす
る。この結果、駆動信号引込端子Sbは、グランドライ
ンに接地され、イグナイタ10側のパワートランジスタ
T11が速やかにターンオフする。またこの状態では、
電流流出回路22側の制御トランジスタT22及び出力
トランジスタT21もオフ状態となり、駆動信号出力端
子Saからの駆動信号(バッテリ電圧+B)の出力も遮
断される。
【0017】尚、電流流出停止回路24は、エンジン制
御装置50から出力される点火制御信号IGがHighレベ
ルからLow レベル(グランド電位)に立ち下がった際
に、パワートランジスタT11を速やかにオフさせ、点
火コイルの一次巻線に流れる電流を速やかに遮断して、
二次巻線側に発生する点火用高電圧の立ち上がりを急峻
にするためのものであり、この電流流出停止回路24を
備えない場合であっても、電流流出回路22の動作によ
って、イグナイタ10側のパワートランジスタT11を
オフさせることはできる。
【0018】次に、電源投入時出力停止回路30は、イ
グニッションスイッチがオンされ、定電圧電源60が起
動した後、予め設定された一定時間だけ定電圧電源60
から出力されるリセット信号(Low レベル)を受けて動
作し、そのリセット信号の入力期間中、電流流出停止回
路24の各トランジスタT23,T24をオン状態にし
て、イグナイタ10への駆動信号の出力を停止させるも
のである。
【0019】尚、リセット信号は、定電圧電源60がバ
ッテリ電圧+Bを受けて直流定電圧Vccの生成を開始
してから、その電圧Vccが安定して、エンジン制御装
置50が正常動作し始めるまでの所定時間の間、電源投
入時出力停止回路30を動作させるためのものであり、
定電圧電源60は、電源投入後(イグニッションスイッ
チのオン後)、一定時間経過するまでの間、リセット信
号の出力端子をLow レベルに保持し、その後、Highレベ
ルに切り換えることにより、リセット信号の出力を停止
するようにされている。
【0020】そして、電源投入時出力停止回路30に
は、エミッタが定電圧電源60からの電源ラインLCに
接続され、ベースが、抵抗R31を介して電源ラインL
Cに接続されると共に、抵抗R32を介して定電圧電源
60のリセット信号出力端子に接続されたPNP型の入
力トランジスタT31と、ベースが、抵抗R33を介し
て入力トランジスタT31のコレクタに接続されると共
に、抵抗R34を介してグランドラインに接地され、エ
ミッタがグランドラインに接地され、コレクタが、電流
流出停止回路24内のダイオードD22のカソードに接
続されたNPN型の出力トランジスタT32とが備えら
れている。尚、電流流出停止回路24において、ダイオ
ードD22のアノードは、ダイオードD21と抵抗R2
8との接続点に接続されている。
【0021】従って、電源投入時出力停止回路30にお
いて、定電圧電源60からリセット信号(Low レベル)
が出力されている間は、入力トランジスタT31及び出
力トランジスタT32が共にオン状態となって、電流流
出停止回路24内のダイオードD22のカソードを、出
力トランジスタT32を介してグランドラインに接地
し、逆に定電圧電源60からリセット信号が出力されな
くなると、入力トランジスタT31及び出力トランジス
タT32は共にオフ状態となって、電流流出停止回路2
4内のダイオードD22のカソードを開放させる。
【0022】よって、定電圧電源からリセット信号(Lo
w レベル)が出力されている間、出力回路20内の電流
流出停止回路24では、電流流出回路22の動作(換言
すれば点火制御信号IGの状態)にかかわらず、電流引
込トランジスタT23がオンして、イグナイタ10に駆
動信号が出力されるのを強制的に停止させることにな
る。
【0023】また次に、電圧異常時出力停止回路40
は、カソードが、電流制限用の抵抗R41を介してバッ
テリからの電源ラインLBに接続され、アノードが電源
投入時出力停止回路30の入力トランジスタT31のコ
レクタに接続されたツェナーダイオードZD0と、カソ
ードが、定電圧電源60からの電源ラインLCに接続さ
れ、アノードが電源投入時出力停止回路30の入力トラ
ンジスタT31のコレクタに接続されたダイオードD4
1とから構成されている。
【0024】このため、電圧異常時出力停止回路40に
おいては、バッテリ電圧+BがツェナーダイオードZD
0の降伏電圧で決定される所定電圧を越えると、バッテ
リ側の電源ラインLBから、電源投入時出力停止回路3
0の出力トランジスタT32のベースへと、ツェナーダ
イオードZD0を介して電流を流し、出力トランジスタ
T32をオンすることになる。
【0025】つまり、電圧異常時出力停止回路40は、
電流流出停止回路24を強制的に動作させるための出力
トランジスタT32を、電源投入時出力停止回路30と
共用し、電源ラインLBを介して供給されるバッテリ電
圧+BがツェナーダイオードZD0の降伏電圧で決まる
所定電圧を越えると、出力トランジスタT32をオンさ
せることにより、電流流出停止回路24の電流引込トラ
ンジスタT23を強制的にオンして、イグナイタ10に
駆動信号が出力されるのを停止させる。
【0026】尚、電圧異常時出力停止回路40におい
て、ダイオードD41は、出力トランジスタT32のベ
ース側電位の上限を、電源ラインLCの直流定電圧Vc
cにダイオードの順方向電圧降下分を加えた電圧に制限
するためのものであり、電源ラインの電源ラインLBか
らツェナーダイオードZD0を介して出力トランジスタ
T32のベース側に流れ込んだ電流のオーバフロー分を
電源ラインLC側に流し、電源ラインLCに設けられた
電圧安定化用のコンデンサC61を充電する。また、定
電圧電源60は、バッテリからの電源ラインLBと直流
定電圧Vcc側の電源ラインLCとの間に設けられたパ
ワートランジスタ(エミッタが電源ラインLBに、コレ
クタが電源ラインLCに接続されたPNP型トランジス
タ)のベース電流を制御することにより、電源ラインL
Cの電圧を一定電圧(直流定電圧Vcc)に制御するも
のである。
【0027】以上詳述したように、従来のイグナイタ制
御装置には、ツェナーダイオードZD0を利用して、バ
ッテリ電圧+Bの異常時(高電圧時)に、出力回路20
からイグナイタ10への駆動信号の出力を強制的に停止
させる電圧異常時出力停止回路40が備えられていた。
そして、従来のイグナイタ制御装置は、プリント基板に
上記各回路を構成する回路素子を実装することにより構
成されていた。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
エンジン制御用のECU(電子制御ユニット)への要求
仕様の増大、基板サイズの制約等により、ECU内に組
み込まれるイグナイタ制御装置の小型化が要求されてい
る。そして、上述のイグナイタ制御装置を小型化するに
は、一つの半導体集積回路としてIC化すればよいので
あるが、従来のイグナイタ制御装置では、電圧異常時出
力停止回路40を、ツェナーダイオードZD0にて構成
しているため、上述したイグナイタ制御装置としての機
能を一つのICに持たせることはできず、少なくともツ
ェナーダイオードZD0については、別部品として、E
CUの基板上に別途実装する必要があった。
【0029】つまり、ツェナーダイオードZD0は、バ
ッテリ電圧+Bが通常(例えば12V)の2倍又はそれ
以上の設定電圧(例えば27V)を越えたときに導通し
て、バッテリ側の電源ラインLBから、出力停止用の回
路に電流を流し込む必要があることから、その降伏電圧
を大きくする必要があり、このような特性を有するツェ
ナーダイオードは、ICに組み込むチップ部品として実
現されていない。このため、図4に示したイグナイタ制
御装置をIC化するには、少なくともツェナーダイオー
ドZD0だけは外付けする必要があり、従来のイグナイ
タ制御装置の小型化には限界があるのである。
【0030】尚、ツェナーダイオードZD0を半導体集
積回路内に組み込むために、ツェナーダイオードZD0
を、IC化し得る降伏電圧の小さいツェナーダイオード
を多数縦続接続することにより構成し、その縦続回路全
体で所望の降伏電圧を得るようにすることも考えられる
が、このようにすると、縦続回路全体での降伏電圧のば
らつきは、個々のツェナーダイオードの特性のばらつき
の総和であることから、降伏電圧のばらつきが大きくな
りすぎ、電圧異常時出力停止回路として正常動作させる
ことができなくなってしまう。従って、ツェナーダイオ
ードZD0を、IC化が可能な多数のツェナーダイオー
ドを使って構成することにより、イグナイタ制御装置全
体をIC化する、といったこともできない。
【0031】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、バッテリ電圧の異常時にイグナイタへの駆動
信号の出力を停止する機能を有するイグナイタ制御装置
において、その装置を構成する電子部品を全て半導体集
積回路内に組み込めるようにすることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載のイグナイタ制御装置においては、
バッテリ電圧の異常時に出力回路からの駆動信号の出力
を強制的に停止させる出力停止回路が、第1分圧回路に
て定電圧電源からの出力電圧を分圧することにより、異
常判定電圧を生成すると共に、第2分圧回路にてバッテ
リからの出力電圧を分圧することにより、この出力電圧
に対応した被判定電圧を生成し、比較回路にて、これら
各分圧回路からの出力を比較し、被判定電圧が異常判定
電圧よりも高い場合に、出力回路からの駆動信号の出力
を停止させる。
【0033】つまり、本発明のイグナイタ制御装置は、
出力停止回路を、従来装置のようにツェナーダイオード
を用いて構成するのではなく、2つの分圧回路と比較回
路とを用いて構成することにより、イグナイタ制御装置
の各回路を構成する電子部品を全て半導体集積回路内に
組み込むことができるようにし、これらを一つの半導体
集積回路内に組み込むようにしている。
【0034】このため、本発明によれば、従来IC化が
困難であったイグナイタ制御装置をIC化し、イグナイ
タ制御装置(延いてはこれが組み込まれるエンジン制御
用のECU)の小型化を図ることが可能になる。また本
発明では、定電圧電源からの出力電圧を分圧して異常判
定電圧を生成することにより、異常判定電圧を、バッテ
リ電圧の影響を受けることなく常に安定した電圧値と
し、これとバッテリ電圧に対応した被判定電圧とを比較
して、被判定電圧が異常判定電圧よりも高いときに、出
力回路からの駆動信号の出力を停止させることから、出
力停止回路が駆動信号の出力を停止させる際のバッテリ
電圧の異常判定を常に安定して行うことができる。よっ
て、本発明によれば、例えば、イグナイタが正常動作し
得るバッテリ電圧の範囲内では、イグナイタへの駆動信
号の出力を許可し、イグナイタの動作に悪影響を与える
条件下でのみ、イグナイタへの駆動信号の出力を停止さ
せる、といったこともできる。
【0035】ここで、出力回路は、例えば、バッテリの
正極側に接続された電源ラインとパワートランジスタの
制御端子との間の駆動電流出力経路に設けられた駆動用
スイッチング素子を、エンジン制御装置からの点火制御
信号に従いオン・オフさせることにより、パワートラン
ジスタの制御端子に駆動用の電流を流し出すように構成
したものであってもよく、或いは、請求項2に記載のよ
うに、こうした電流流出回路に加えて、バッテリの負極
側と同電位のグランドラインとパワートランジスタの制
御端子との間の駆動電流引込経路に設けられた電流引込
用スイッチング素子を、電流流出回路とは逆位相でオン
・オフさせる電流流出停止回路を備えたものであっても
よい。尚、パワートランジスタの制御端子とは、パワー
トランジスタがバイポーラ型のトランジスタであれば、
そのトランジスタのベースであり、パワートランジスタ
がMOS型FET等の電界効果トランジスタであれば、
そのトランジスタのゲートである。
【0036】そして、出力回路が、電流流出回路だけで
構成されている場合には、出力停止回路を、電流流出回
路の駆動用スイッチング素子を強制的にオフさせること
により、出力回路からの駆動信号の出力を停止させるよ
う構成すればよく、出力回路が、電流流出回路と電流流
出停止回路とから構成されている場合には、出力停止回
路を、請求項2に記載のように、電流流出回路の駆動用
スイッチング素子を強制的にオフさせるか、或いは、電
流流出停止回路の電流引込用スイッチング素子を強制的
にオンさせることにより、出力回路からの駆動信号の出
力を停止させるよう構成すればよい。
【0037】尚、請求項2に記載のように、出力回路
を、電流流出回路と電流流出停止回路とから構成した場
合には、電流流出回路だけで構成した場合に比べて、エ
ンジン制御装置からの点火制御信号の出力が停止した際
に、イグナイタ側のパワートランジスタをより速やかに
ターンオフさせ、点火コイルの二次巻線の電流の立ち上
がりを急峻にすることが可能になる。また、請求項2に
記載のように、出力回路が、電流流出回路と電流流出停
止回路とから構成されている場合には、出力停止回路
を、電流流出回路の駆動用スイッチング素子を強制的に
オフさせると同時に、電流流出停止回路の電流引込用ス
イッチング素子を強制的にオンさせるようにしても良
い。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図面と
共に説明する。図1は、本実施例のイグナイタ制御装置
の構成を表す電気回路図である。図1に示すイグナイタ
制御装置は、一つの半導体集積回路内に組み込み、IC
化したものであり、その回路ブロックは、図4に例示し
た従来装置と同様、エンジンの各気筒をグループ化した
各気筒グループ毎のイグナイタ10に対応して設けられ
た複数(図では2個)の出力回路20と、電源投入時出
力停止回路30と、電圧異常時出力停止回路40と、か
ら構成されている。
【0039】そして、図4の従来装置と異なる点は、電
圧異常時出力停止回路40の全体構成及び出力回路20
内の電流流出回路22の一部の構成であり、それ以外の
構成については、既述した従来装置と全く同じである。
そこで、以下の説明では、電圧異常時出力停止回路40
の構成及び電流流出回路22の従来装置からの変更点に
ついてのみ詳細に説明し、他の構成(詳しくは、イグナ
イタ10,出力回路20内の電流流出停止回路24,電
源投入時出力停止回路30,マイコンからなるエンジン
制御装置50とイグナイタ制御装置との接続状態,定電
圧回路(電源IC)60及びその周辺回路と各電源ライ
ンLB,LCとの接続状態等)については、図1におい
て図4の従来装置と同一符号を付与し、その説明を省略
する。
【0040】図1に示す如く、本実施例の電圧異常時出
力停止回路40は、一端がバッテリ側の電源ラインLB
に接続された外付けの抵抗R41を介してバッテリ電圧
+Bを取り込むように構成されており、その取り込んだ
バッテリ電圧+Bを、第2分圧回路としての分圧用抵抗
R42,R43を介して抵抗分圧することにより、バッ
テリ電圧+Bに対応した被判定電圧を生成する。
【0041】尚、抵抗R42と抵抗R43とは、外付け
抵抗R41が接続される端子とグランドラインとの間に
直列に接続されており、電源ラインLB側の抵抗R42
とグランドライン側の抵抗R43との接続点の電圧を、
被判定電圧Vbとして生成する。このため、本実施例で
は、被判定電圧Vbは、これら各抵抗R42,R43
と、外付け抵抗R41との抵抗値によって決まる分圧値
にてバッテリ電圧+Bを分圧した電圧(Vb=+B×R
43/(R41+R42+R43))となり、その分圧
値は、外付け抵抗R41の抵抗値を調整することによ
り、自由に設定できることになる。
【0042】また、定電圧電源60側の電源ラインLC
には、抵抗R44の一端が接続されており、抵抗R44
の他端は、抵抗R45を介して、グランドラインに接地
されている。これら各抵抗R44,R45は、電源ライ
ンLC−グランドライン間の直流定電圧Vccを分圧す
ることにより、これら各抵抗R44,R45の抵抗値で
決まる一定の異常判定電圧Vth(Vth=Vcc×R
45/(R44+R45)を生成するためのものであ
り、前述の第1分圧回路として機能する。尚、この異常
判定電圧Vthは、通常のバッテリ電圧+B(例えば1
2V)よりも高い異常電圧(例えば24V〜27V程
度)に対応した値に設定されている。そして、これら各
分圧回路にて分圧された被判定電圧Vb及び異常判定電
圧Vthは、比較回路(所謂コンパレータ)CMPに夫
々入力され、比較回路CMPにおいて、各電圧の大小比
較がなされる。
【0043】ここで、比較回路CMPは、バッテリ側の
電源ラインLBから電源供給を受けて動作するようにさ
れており、非反転入力端子(+)に異常判定電圧Vth
を、反転入力端子(−)に被判定電圧Vbを、夫々受け
て、これら各電圧の大小判定を行う。このため、被判定
電圧Vbが異常判定電圧Vthよりも大きいときには、
比較回路CMP内の出力段に設けられた図示しないオー
プンコレクタの出力トランジスタがオン状態となり、逆
に、被判定電圧Vbが異常判定電圧Vth以下であれ
ば、出力トランジスタがオフ状態となる。そして、この
比較回路CMPの出力端子は、電源投入時出力停止回路
30の出力トランジスタT32のコレクタと同様、出力
回路20の電流流出停止回路24内のダイオードD22
のカソードに接続され、更に、その接続点には、抵抗R
46を介して、電源ラインLCが接続されている。
【0044】このため、本実施例の電圧異常時出力停止
回路40によれば、図2に示すように、被判定電圧Vb
が異常判定電圧Vth以下であれば、比較回路CMPの
出力がオープン状態となって、電流流出停止回路24内
のダイオードD22のカソードに、抵抗R46を介し
て、直流定電圧Vccを印加し、電流流出停止回路24
の動作を停止させるが、バッテリ電圧+Bが異常判定電
圧Vthにて規定される所定電圧(例えば25V)を越
え、被判定電圧Vbが異常判定電圧Vthを越えると、
比較回路CMPが、電流流出停止回路24内のダイオー
ドD22のカソードをグランドラインに接地して、電流
流出停止回路24内のトランジスタT24,T23を強
制的にオンさせ、イグナイタ10への駆動信号の出力を
停止させることになる(図2の電圧異常時出力停止期間
参照)。
【0045】尚、比較回路CMPの非反転入力端子
(−)への被判定電圧Vbの入力ラインには、カソード
が電源ラインLCに接続されたダイオードD41のアノ
ードが接続されており、このダイオードD41によっ
て、バッテリ電圧+Bの過上昇に伴い、比較回路CMP
の被反転入力端子(−)への入力電圧が異常に高くなる
のを防止している。
【0046】一方、本実施例の電流流出回路22には、
図4に示した従来装置と同じ回路構成に加えて、更に、
入力端子が、比較回路CMPの出力端子からダイオード
D22のカソードに至る信号経路に接続されたインバー
タINV、及び、このインバータINVの出力端子にベ
ースが接続され、コレクタが制御トランジスタT22の
ベースに接続され、エミッタがグランドラインに接地さ
れたNPN型のトランジスタT26、が設けられてい
る。
【0047】このため、電流流出回路22では、電圧異
常時出力停止回路40がバッテリ電圧+Bの異常を判定
するか、或いは、電源投入時出力停止回路30の動作に
よって、電流流出停止回路24が動作を開始したとき
(詳しくはトランジスタT24,T23がオン状態とな
ったとき)には、トランジスタT26がオン状態となっ
て、エンジン制御装置50からの点火制御信号IGにか
かわらず、制御トランジスタT22が強制的にオフさ
れ、電流流出回路22からイグナイタ10への駆動信号
の出力も停止されることになる。
【0048】よって、本実施例のイグナイタ制御装置で
は、図4に示した従来装置のように、電源投入直後やバ
ッテリ電圧+Bの異常時に、電流流出回路22と電流流
出停止回路とが共に動作して、バッテリ側の電源ライン
LBから、電流流出回路22及び電流流出停止回路24
を通って、グランドライン側に電流が流れるのを防止で
きる。このため、イグナイタ制御装置をIC化した際の
ICでの消費電力を低減し、その発熱を抑制できること
になる。
【0049】また、更に、本実施例の電流流出回路22
は、電源ラインLBからイグナイタ10へ電流を流し出
す出力トランジスタが2段構成となっている。つまり、
一段目の出力トランジスタ(従来装置と同じPNP型ト
ランジスタ)T21のコレクタは、抵抗R29及び抵抗
R30を介して、駆動信号出力端子Saに接続されてお
り、これら各抵抗R29,R30の接続点には、2段目
の出力トランジスタであるNPN型のトランジスタT2
5のベースが接続されている。そして、この出力トラン
ジスタT25のコレクタは、バッテリ側の電源ラインL
Bに接続され、エミッタは、駆動信号出力端子Saに接
続されている。このため、電流流出回路22では、制御
トランジスタT22がオンした際には、各出力トランジ
スタT21,T25がオン状態となり、電源ラインLB
からイグナイタ10には、2段目の出力トランジスタT
26を介して、電流が流れ出すことになる。
【0050】以上説明したように、本実施例のイグナイ
タ制御装置によれば、電圧異常時出力停止回路40を、
従来装置のようにツェナーダイオードで構成するのでは
なく、比較回路CMPを用いた被判定電圧Vbと異常判
定電圧Vthとの比較により、バッテリ電圧+Bの異常
を判定した上で、出力回路20からイグナイタ10への
駆動信号の出力を強制的に停止させるように構成してい
るので、バッテリ電圧異常時の保護機能を有するイグナ
イタ制御装置を、ツェナーダイオードを用いることなく
構成でき、イグナイタ制御装置のIC化を容易に行うこ
とができる。よって、本実施例によれば、イグナイタ制
御装置を小型化して、エンジン制御用のECU内に組み
込むことができ、ECUの小型化を図ることができる。
【0051】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、イグナイタ制御装置内に、図4に示した従来装置と
同様の、電源投入時出力停止回路30を設けるものとし
て説明したが、本実施例のイグナイタ制御装置によれ
ば、必ずしも電源投入時出力停止回路30を設ける必要
はなく、図3に示す如く、電源投入時出力停止回路30
を削除するようにしてもよい。
【0052】即ち、電源投入時出力停止回路30は、定
電圧電源60からのリセット信号に従い、イグニッショ
ンスイッチがオンされてから所定時間の間、出力回路2
0からの駆動信号の出力を強制的に停止させることによ
り、定電圧電源60にて生成される直流定電圧が安定し
て、エンジン制御装置50が正常動作するまでの間に、
イグナイタ10に誤って駆動信号が出力されるのを防止
するものである。
【0053】これに対して、本実施例では、電圧異常時
出力停止回路40を、定電圧電源60から出力される直
流定電圧Vccにて生成した異常判定電圧Vthと、バ
ッテリ電圧+Bに対応した被判定電圧Vbとを比較し
て、被判定電圧Vbが異常判定電圧Vtよりも大きいと
きに、出力回路20からの駆動信号の出力を停止させる
ように構成しているため、図2に示す如く、電圧異常時
出力停止回路40は、イグニッションスイッチがオンさ
れ、電源ラインLBでのバッテリ電圧+Bが立ち上がっ
た直後から、定電圧電源60が動作を開始して、直流定
電圧Vccが所定電圧Vc1に達するまでの間(図に示
す△Tの間)、異常判定電圧Vthが、被判定電圧Vb
よりも小さくなり、その期間△T中は、イグナイタ10
への駆動信号の出力が強制的に停止されることになる。
【0054】従って、上記実施例のイグナイタ制御装置
では、電圧異常時出力停止回路40が、電源投入時出力
停止回路30としても機能することになり、電源投入時
出力停止回路30を削除しても、イグニッションスイッ
チがオンされてから所定期間△Tの間、イグナイタ10
への駆動信号の出力を強制的に停止させることができる
ようになる。
【0055】尚、この出力停止期間△Tは、定電圧電源
60から出力される直流定電圧Vccの立ち上がり特性
によって変化し、この立ち上がり特性は、定電圧電源6
0(電源IC)を構成する回路素子や、電源ラインLC
に設けられた電圧安定化用のコンデンサC61の容量等
で決定されることから、その立ち上がり特性によって
は、上記実施例の電圧異常時出力停止回路40だけで、
電源投入後、エンジン制御装置50が正常動作するまで
の間、出力回路20からイグナイタ10への駆動信号の
出力を停止させることができないことも考えられる。
【0056】そこで、このような場合には、図3に点線
で示すように、異常判定電圧Vthを生成する分圧抵抗
R44,R45の内、グランドライン側の抵抗R45に
並列にコンデンサC41を設け、これら各分圧抵抗R4
4,R45にて生成される異常判定電圧Vthの立ち上
がり特性を、このコンデンサC41の容量にて調整する
ようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のイグナイタ制御装置の構成を表わす
電気回路図である。
【図2】 電圧異常時出力停止回路の動作を表すタイム
チャートである。
【図3】 イグナイタ制御装置の他の構成例を表す電気
回路図である。
【図4】 従来のイグナイタ制御装置の構成を表す電気
回路図である。
【符号の説明】
10…イグナイタ、20…出力回路、22…電流流出回
路、24…電流流出停止回路、30…電源投入時出力停
止回路、40…電圧異常時出力停止回路、50…エンジ
ン制御装置(マイコン)、60…定電圧電源(電源I
C)、CMP…比較回路、R42,R43,R44,R
45…抵抗(第1分圧回路,第2分圧回路)、LB,L
C…電源ライン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリから点火コイルの一次巻線への
    通電・非通電を切り換えるイグナイタのパワートランジ
    スタに対して、エンジン制御装置からの点火制御信号に
    従い駆動信号を出力し、前記パワートランジスタをオン
    させる出力回路と、 前記バッテリからの出力電圧が予め設定された異常判定
    電圧を越えると、前記出力回路からの駆動信号の出力を
    強制的に停止させる出力停止回路と、 を備えたイグナイタ制御装置であって、 前記出力停止回路を、 前記バッテリから電源供給を受けて定電圧を生成する定
    電圧電源からの出力電圧を分圧することにより前記異常
    判定電圧を生成する第1分圧回路と、 前記バッテリからの出力電圧を分圧して該出力電圧に対
    応した被判定電圧を生成する第2分圧回路と、 前記各分圧回路からの出力を比較し、前記被判定電圧が
    前記異常判定電圧よりも高い場合に、前記出力回路から
    の駆動信号の出力を停止させる比較回路と、 から構成することにより、前記出力回路と前記出力停止
    回路とを一つの半導体集積回路内に組み込んだことを特
    徴とするイグナイタ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記出力回路は、 前記バッテリの正極側に接続された電源ラインと前記パ
    ワートランジスタの制御端子との間の駆動電流出力経路
    に設けられた駆動用スイッチング素子を、前記エンジン
    制御装置からの点火制御信号に従いオン・オフさせる電
    流流出回路と、 前記バッテリの負極側と同電位のグランドラインと前記
    パワートランジスタの制御端子との間の駆動電流引込経
    路に設けられた電流引込用スイッチング素子を、前記エ
    ンジン制御装置から出力される点火制御信号に応じて、
    前記電流流出回路とは逆位相でオン・オフさせる電流流
    出停止回路と、 を備え、前記出力停止回路は、 前記電流流出回路の駆動用スイッチング素子を強制的に
    オフさせるか、或いは、前記電流流出停止回路の電流引
    込用スイッチング素子を強制的にオンさせることによ
    り、前記出力回路からの駆動信号の出力を停止させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のイグナイタ制御装置。
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