JP2000296463A - 両面研磨装置システム - Google Patents

両面研磨装置システム

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JP2000296463A JP10540799A JP10540799A JP2000296463A JP 2000296463 A JP2000296463 A JP 2000296463A JP 10540799 A JP10540799 A JP 10540799A JP 10540799 A JP10540799 A JP 10540799A JP 2000296463 A JP2000296463 A JP 2000296463A
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    • B24B49/00Measuring or gauging equipment for controlling the feed movement of the grinding tool or work; Arrangements of indicating or measuring equipment, e.g. for indicating the start of the grinding operation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転しない円運動をするキャリヤを備える両
面研磨装置システムについて、ワークの給排を自動的且
つ確実に効率良く行うこと。 【解決手段】 キャリヤの透孔内に配されたウェーハ1
0を、上下から挟むと共にウェーハ10に対して相対的
に移動して研磨する上定盤及び下定盤と、キャリヤを自
転しない円運動をさせてウェーハ10を旋回移動させる
キャリヤ旋回運動機構とを備える両面研磨装置11のシ
ステムにおいて、キャリヤ旋回運動機構に設けられ、キ
ャリヤを所定の位置に停止させるキャリヤ停止手段と、
キャリヤの透孔にウェーハ10を確実に供給すると共に
キャリヤの透孔内からウェーハ10を確実に排出するた
め、ウェーハの保持機構52が先端部に設けられたアー
ムロボット54、及びキャリヤの透孔及びウェーハ10
にかかる形状及び位置を認識する画像処理装置を有する
ワーク給排手段50とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は両面研磨装置システ
ムに関する。
【0002】本願出願人は、背景技術として、特開平1
0−202511号に開示された次のような両面研磨装
置を既に提案してある。その両面研磨装置によれば、薄
平板に透孔が設けられて成るキャリヤと、そのキャリヤ
の透孔内に配された板状のワークであるウェーハを、上
下から挟むと共にそのウェーハに対して相対的に移動し
て研磨する上定盤及び下定盤と、前記キャリヤを、キャ
リヤホルダーを介してキャリヤの面と平行な面内で自転
しない円運動をさせ、前記透孔内で上定盤と下定盤の間
に保持されたウェーハを旋回移動させるキャリヤ旋回運
動機構とを備える。なお、上定盤及び下定盤は、各々回
転(自転)運動するように設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記背
景技術の自転しない円運動をするキャリヤを備える両面
研磨装置では、ワークであるウェーハの給排を自動的に
行うことについて、検討がなされていないという課題が
ある。すなわち、人手によって、ウェーハをキャリヤの
透孔内に供給したり、ウェーハをキャリヤの透孔内から
排出する場合は、ウェーハを汚染したり、破損してしま
う危険が大きい。また、当然ながら人手の省力化ができ
ない。このため、ウェーハの給排を自動的に行うことが
要望されている。これに対し、キャリヤの透孔内にウェ
ーハが好適に配されて研磨されるように、例えば、キャ
リヤの透孔の内周縁とウェーハの外周縁との間隔は1m
m以下程度の小さな隙間に設定されている。キャリヤ
は、薄平板によって形成されているため若干ではあるが
波打ち易く、キャリヤホルダーと連繋する連繋手段に遊
びがあるなど、キャリヤの透孔の位置を正確に定めるこ
とが難しい。このため、ウェーハのキャリヤの透孔にか
かる給排を精度良く自動的に行うことが難しいという課
題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、自転しない円運
動をするキャリヤを備える両面研磨装置システムについ
て、ワークの給排を自動的且つ確実に効率良く行うこと
が可能になることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明にか
かる両面研磨装置システムは、薄平板に複数の透孔が設
けられて成るキャリヤと、該キャリヤの透孔内に配され
た板状の各ワークを、上下から挟むと共に該ワークに対
して相対的に移動して研磨する上定盤及び下定盤と、前
記キャリヤを、該キャリヤの面と平行な面内で自転しな
い円運動をさせ、前記透孔内で上定盤と下定盤との間に
保持された前記ワークを旋回移動させるキャリヤ旋回運
動機構とを備える両面研磨装置システムにおいて、前記
キャリヤ旋回運動機構に設けられ、前記キャリヤを所定
の位置に停止させるキャリヤ停止手段と、前記キャリヤ
停止手段によって停止した前記キャリヤの透孔内に前記
ワークを確実に供給すると共に前記キャリヤの透孔内か
ら前記ワークを確実に排出するため、ワークの保持する
ワーク保持機構が先端部に設けられたアームロボット、
及びキャリヤの透孔及びワークにかかる形状及び位置を
認識する画像処理装置を有するワーク給排手段とを具備
する。
【0006】また、前記キャリヤ停止手段は、前記キャ
リヤを駆動させる駆動装置としてのサーボモータと、該
サーボモータを制御する制御装置から成るサーボ機構で
あることで、簡単な構成でキャリヤを所定の位置に好適
に停止できる。
【0007】また、前記キャリヤ旋回運動機構について
自転する円運動をさせて、前記キャリヤを所定の回転角
度位置に停止させるキャリヤ自転機構を備えることで、
複数のワークを順に所定の位置に移動させることがで
き、ストロークの短いアームロボットでも、ワークをキ
ャリヤの透孔内に給排できる。
【0008】また、前記アームロボットは水平多関節ロ
ボットであり、前記ワーク保持機構及び前記画像処理装
置のカメラが水平多関節ロボットの先端部に設けられて
いることで、キャリヤの透孔及びワークにかかる形状及
び位置を同時に好適に認識することができ、ワークのキ
ャリヤの透孔にかかる給排を効率良く好適に行うことが
できる。
【0009】また、ワーク保持用のカセットに縦置きさ
れた前記ワークを取り出し、ワーク保持用のカセットに
縦置きにワークを収納することが可能に、前記アームロ
ボットは垂直多関節ロボットであることで、ワークを前
記カセットから引き出す装置や、ワークを案内して前記
カセットへ収納するシュータ装置という付帯装置を要せ
ず、システムを簡略化且つコンパクト化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を添
付図面に基づいて詳細に説明する。先ず、従来技術の欄
で記載した背景技術を基礎とする両面研磨装置につい
て、図1〜3に基づいて詳細に説明する。図1は本発明
にかかる両面研磨装置の基礎となる一実施例を模式的に
示した斜視分解図であり、図2は図1の実施例が作動し
ている際の各構成の位置関係を示す側断面図である。本
実施例は、板状のワークであるシリコンのウェーハ10
を研磨する両面研磨装置であり、薄平板に複数の透孔1
2aが設けられて成るキャリヤ12と、そのキャリヤ1
2の透孔内に配された各ウェーハ10を、上下から挟む
と共にウェーハ10に対して相対的に移動して研磨する
上定盤14及び下定盤16とを備える。上定盤14及び
下定盤16のそれぞれの表面には、クロスと呼ばれる研
磨布14a、16aが付けられており、その研磨布14
a、16aによって研磨面が形成されている。また、本
実施例の上定盤14及び下定盤16は、キャリヤ12の
面に直交する方向に平行な軸心を中心に自転駆動され
る。ウェーハ10は、円形であり円形の透孔12a内に
遊嵌されており、透孔12aの中ではフリーに自転可能
なサイズになっている。キャリヤ12は、例えば、ガラ
スエポキシ板で形成され、厚さ0、8mmのウェーハ1
0に対して厚さ0、7mm程度に設定されたものが一般
的である。
【0011】20はキャリヤ旋回運動機構であり、キャ
リヤ12を、そのキャリヤ12の面と平行な面内で運動
をさせ、透孔12a内で上定盤14と下定盤16との間
に保持されたウェーハ10を運動させる運動機構の一例
である。本実施例におけるキャリヤ旋回運動機構20
は、キャリヤ12を、そのキャリヤ12の面と平行な面
内で自転しない円運動をさせ、透孔12a内で保持され
て上定盤14と下定盤16とによって挟持されたウェー
ハ10を旋回移動させる。すなわち、キャリヤ12の厚
さを考えない場合に、キャリヤ12の面と同一の面内
で、そのキャリヤ12に自転しない円運動をさせること
になる。このキャリヤ旋回運動機構20の具体的な構成
について以下に説明する。
【0012】22はキャリヤホルダーであり、リング状
に形成されており、キャリヤ12を保持している。ここ
で、キャリヤ12とキャリヤホルダー22とを連繋する
連繋手段について説明する。本実施例の連繋手段では、
キャリヤホルダー22側に設けられたピン23と、ピン
23に遊嵌すべくキャリヤ12にそのキャリヤ12の熱
膨張による伸び方向(本実施例では円形のキャリヤ12
の径方向)へクリアランスが設けられて形成された穴1
2b(図2参照)とを備える。穴12bのクリアランス
は、少なくともキャリヤ12の熱膨張による伸びを吸収
する方向に好適に設ければよく、例えば、長穴に形成さ
れていればよい。これにより、キャリヤ12を、そのキ
ャリヤ12が自転しないと共に、そのキャリヤ12の熱
膨張による伸びを吸収するように、キャリヤホルダー2
2へ連繋させ、そのキャリヤホルダー22で保持でき
る。
【0013】また、本実施例において、キャリヤ12
は、その外周縁についても、熱膨張した際に好適にスラ
イドできるように、キャリヤホルダー22の内周面22
aとの間にクリアランスが生じるように形成されてい
る。すなわち、内周面22aの内径よりもキャリヤ12
の外径が、所定の寸法小径に形成されている。そして、
上述したようにキャリヤ12の熱膨張を考慮してクリア
ランスを設けておいたキャリヤ12の穴12bを、キャ
リヤホルダー22のピン23に嵌めることで直接的にセ
ットしてある。このようにキャリヤ12の熱膨張による
伸びを吸収する連繋手段を備えることで、簡単な構成で
キャリヤ12をキャリヤホルダー22に対して回り止め
をした状態に好適に連繋させることができる。これによ
り、キャリヤ12の伸びを好適に逃がして吸収すること
ができ、キャリヤ12の変形を防止できる。また、キャ
リヤ12は、キャリヤホルダー22に嵌めることで装着
する構成であるので、装着時における作業の簡素化がな
される。
【0014】次に、キャリヤ旋回運動機構20にかかる
実施例について説明する。24はクランク部材であり、
上定盤14及び下定盤16の軸線Lに軸心が平行であっ
てキャリヤホルダー22に軸着されるホルダー側の軸2
4a、及びそのホルダー側の軸24aに軸心が平行であ
ると共に所定の距離をおいて基体30(図2参照)に軸
着される基体側の軸24bを備える。すなわち、クラン
ク機構のクランクアームと同様な機能を備えるように形
成されている。このクランク部材24は、本実施例では
基体30とキャリヤホルダー22との間の4ヶ所に配さ
れ、キャリヤホルダー22を支持すると共に、基体側の
軸24bを中心にホルダー側の軸24aを旋回させるこ
とで、キャリヤホルダー22を基体30に対して自転し
ない円運動をさせる。ホルダー側の軸24aは、キャリ
ヤホルダー22の外周面に突起して設けられた軸受け部
22cに回転可能に挿入されて軸着されている。これに
より、キャリヤ12は上定盤14及び下定盤16の軸線
Lから偏心Mして旋回(自転しない円運動)する。その
旋回円運動の半径は、ホルダー側の軸24aと基体側の
軸24bとの間隔(偏心Mの距離)と同じであり、キャ
リヤ12の全ての点が同一の小円の軌跡を描く運動とな
る。
【0015】また、28はタイミングチェーンであり、
各クランク部材24の基体側の軸24bに同軸に固定さ
れたスプロケット25(本実施例では4個)に掛け回さ
れている。このタイミングチェーン28と4個のスプロ
ケット25は、4個のクランク部材24が同期して円運
動するよう、4個の基体側の軸24b同士を連繋して同
期させる同期手段を構成している。この同期手段は、簡
単な構成であり、キャリヤ12を好適且つ安定的に運動
させることができる。これによって研磨精度を向上で
き、ウェーハの平坦度を向上できる。なお、同期手段と
しては、本実施例に限られることはなく、タイミングベ
ルト、またはギヤ等を用いてもよいのは勿論である。3
2はモータ(例えば、ギャードモータ)であり、34は
出力軸に固定された出力ギヤである。出力ギヤ34はク
ランク部材24の基体側の軸24bに同軸に固定された
ギヤ26に噛合している。これにより、クランク部材2
4を基体側の軸24bを中心に回転させる回転駆動装置
が構成されている。
【0016】なお、回転駆動装置としては、各クランク
部材24にそれぞれ対応して配された複数のモータ(例
えば、電動モータ)を利用することもできる。電動モー
タであれば、電気的に同期を取ることで、複数のクラン
ク部材24を同期運動させ、キャリヤ12をスムースに
運動させることができる。また、本実施例ではクランク
部材24を4個配設した場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、クランク部材24は最低3個あれ
ば、キャリヤホルダー22を好適に支持することができ
る。さらに、直交する2軸の直線運動の合成によって2
次元運動を得ることができるXYテーブルの移動体と、
前記キャリヤホルダー22とを一体化して運動できるよ
うにすれば、1個のクランク部材24の駆動によって、
キャリヤホルダー22を自転しない円運動させることが
できる。すなわち、XYテーブルの直交する2軸に延び
るガイドによって案内されることで、前記移動体は自転
しない運動をするのであって、この移動体の運動をキャ
リヤホルダー22の運動(自転しない円運動)に好適に
利用できる。また、クランク部材24を全く用いず、X
Yテーブル自体に駆動手段を設けるようにしてもよい。
すなわち、X軸及びY軸の部材をそれぞれ直接的に駆動
させるサーボモータとボールネジ、又はサーボモータと
タイミングチェーン等の組み合わせから成るX軸及びY
軸の駆動機構を使用することで、前記移動体と一体化し
たキャリヤホルダー22を運動(自転しない円運動)さ
せてもよい。この場合は、最低2個のモータを使用する
ことになるが、モータを制御することで旋回円運動の他
にも自転しない種々の2次元運動を得ることができ、そ
の運動をウェーハ10の研磨に利用できる。
【0017】36は下定盤回転用モータであり、下定盤
16を自転させる動力装置である。例えば、本実施例の
ように、ギャードモータを用いることができ、その出力
軸は下定盤16の回転軸に直結させてもよい。38は上
定盤回転用動力手段であり、上定盤14を自転させる。
下定盤回転用モータ36及び上定盤回転用動力手段38
は、回転方向及び回転速度を自由に変更できるものとす
れば、種々の研磨仕様に柔軟に対応できる。また、この
両面研磨装置では、キャリヤ12の透孔12a内に配さ
れたウェーハ10を、図2に示すように上定盤14と下
定盤16でサンドイッチにして、そのウェーハの研磨加
工がなされる。この際、ウェーハ10が挟圧される力
は、主に上定盤14側に設けられた加圧手段による。例
えば、空気圧を利用し、最大加圧力が上定盤14の自重
であり、空気圧を上昇させることで加圧力を低減させる
ように作用させるエアバック方式で上定盤14のウェー
ハ10への押圧力を調整するようにしてもよい。このエ
アバック方式では、空気圧を制御することで好適かつ容
易に加圧力を調整できる。なお、上定盤14側には加圧
手段の他に上定盤14を昇降動させる昇降装置40が設
けられ、ウェーハ10の給排のときなどに作動する。
【0018】次に、液状の研磨剤の供給手段について説
明する。上定盤14には、その上定盤14の研磨面14
aとウェーハ10が接触して該ウェーハ10を研磨する
研磨部へ、スラリー(液状の研磨剤)を供給する研磨剤
供給用の孔14bが設けられている。この研磨剤供給用
の孔14bは、ウェーハ10の研磨部へ液状の研磨剤を
十分且つ均一に供給でき、その研磨に悪影響を与えない
大きさ等に適宜に設けられればよく、その形態或いはそ
の数は特に限定されるものではない。なお、本実施例の
研磨剤供給用の孔14bは、上定盤14に等密度に分布
するようにマトリクス状に位置され、各々が小径に開け
られて設けられている。また、本実施例の研磨剤供給用
の孔14bは、上定盤14に上下方向に貫通して設けら
れている。また、図示しないが、研磨剤供給用の孔14
bの上端にはチューブ等が連結されており、ポンプ等に
よって汲み上げられた液状の研磨剤が、適宜分配されて
供給されるように設けられている。
【0019】そして、キャリヤ12には、研磨剤供給用
の孔14bより供給された液状の研磨剤を通過させて下
の定盤(下定盤16)の研磨面16aとウェーハ10が
接触して該ウェーハ10を研磨する研磨部へ、液状の研
磨液を供給する連通孔15が設けられている。この連通
孔15は、キャリヤ12の強度に影響を与えない位置
に、適当な形態に設けられればよく、そのサイズ、形状
或いはその数は限定されるものではない。なお、図1に
示した実施例では、キャリヤ12の中央と、キャリヤ1
2の円周方向に隣合う透孔12a同士間とに、合計で6
個の円形の連通孔15が開けられている。
【0020】このキャリヤ12によれば、液状の研磨液
を、研磨されるウェーハ10の両面に好適に供給するこ
とができ、好適に研磨することができる。すなわち、液
状の研磨液が、キャリヤ12に開けた孔である連通孔1
5から流れ落ち、ウェーハ10の裏面(研磨面16aと
接触する面)にも十分に流れ込むことができる。このた
め、研磨条件を均一に好適に維持でき、ウェーハ10の
両面を精度よく研磨できる。なお、研磨面16a上に供
給された液状の研磨液は、従来の両面研磨装置の場合と
同様に、順次その研磨面16aから外周方向へ溢れ出て
排出され、さらに回収されて適宜循環される。
【0021】また、図1に示すように、62はローラで
あって、上定盤14に当接し、その上定盤14のキャリ
ヤ12の面に平行な方向への揺れを阻止する振動防止手
段の一例である。このローラ62は、適宜に上定盤14
の外周14cに当接するよう、基体30上の上定盤14
近傍に設けられたガイドローラ本体(図示せず)に回転
自在に装着されている。この複数のローラ62によっ
て、研磨工程がなされる際に上定盤14を挟むことで、
上定盤14のキャリヤ12の面に平行な方向への移動を
規制し、振動を防止できるのである。
【0022】次に、図3に基づいて、本発明にかかる両
面研磨装置のキャリヤ停止手段の一実施例について説明
する。なお、以上に説明した実施例と同一の構成につい
ては、同一の符号を付して説明を省略する。43はキャ
リヤ停止手段であり、キャリヤ旋回運動機構20に設け
られ、キャリヤ12を所定の位置に停止させる。ウェー
ハ10を供給する際には、キャリヤ12の透孔12aを
所定の位置(定位置)に停止させ、ウェーハ10を排出
する際には、キャリヤ12の透孔12a内に保持された
ウェーハ10を所定の位置(定位置)に停止させる。な
お、その所定の位置とは、本実施例では所定の旋回角度
位置である定位置のことで、常に同一の位置であっても
よいし、場合によっては、所定の法則に従って、初期位
置に対して移動するものであってもよい。すなわち、後
述するウェーハ給排手段との関係で、所定の条件で特定
される位置であればよい。
【0023】また、本実施例のキャリヤ停止手段43
は、キャリヤ12を保持したキャリヤホルダー22を駆
動させる駆動装置としてのサーボモータ32aと、その
サーボモータ32aを制御する制御装置44から成るサ
ーボ機構である。このように、サーボモータ32aを備
える構成によれば、極めて簡単に好適な位置決め(停
止)のできるキャリヤ停止手段43を得ることができ
る。装置が複雑化することなく、製造コストを低減でき
る。なお、キャリヤ停止手段43は、これに限らず、例
えば、キャリヤホルダー22の外周の所定の位置にマー
クを付け、そのマークを検出するセンサーを基体30に
設けて構成してもよい。センサーがマークを検出するこ
とで、その信号によってキャリヤホルダー22の運動を
停止させ、そのキャリヤホルダー22を介してキャリヤ
12を所定の位置(旋回角度位置)に停止させることが
できる。さらに、キャリヤ停止手段43としては、図に
示すように平面形状が円形に形成されたクランク部材2
4の外周の所定の位置にマークを付け、そのマークを検
出するセンサーを基体30に設けて構成しても、同様の
効果を得ることができる。
【0024】46はワーク供給手段であり、キャリヤ停
止手段43によって停止したキャリヤ12の透孔12a
内に、ウェーハ10を供給する。また、48はワーク排
出手段であり、キャリヤ停止手段43によって停止した
キャリヤ12の透孔12a内から、ウェーハ10を排出
する。このワーク供給手段46及びワーク排出手段48
は、キャリヤ12が定位置に停止されることで、キャリ
ヤ12の透孔12aの位置を容易に特定でき、毎回同一
の動作によってウェーハ10の給排を容易に行うことが
できる。従って、ワーク供給手段46及びワーク排出手
段48自体の構成を簡素化でき、また、その制御に関し
ても簡素化できる。なお、45はテンションローラであ
り、各クランク部材24が好適に同期して作動するよう
に、タイミングチェーン28にテンションを与えてい
る。
【0025】次に、図4〜8に基づいて、本発明の特徴
的な構成であるワーク給排手段(ウェーハ給排手段)の
実施例について詳細に説明する。図4はウェーハ給排手
段を含む両面研磨装置システムの全体にかかる一実施例
を説明する平面図である。また、図5はアームロボット
の先端部を説明する側面図であり、図6はアームロボッ
トの先端部を説明する底面図である。図7はキャリヤ自
転機構を説明する断面図である。また、図8はウェーハ
給排手段を含む両面研磨装置システムの全体にかかる他
の実施例を説明する平面図である。図1〜3の両面研磨
装置と同一の構成については、同一の符号を付して説明
を省略する。
【0026】11は両面研磨装置であり、上述したよう
に、キャリヤ旋回運動機構20によって自転しない円運
動をするキャリヤ12を備える。この両面研磨装置11
は、前述したキャリヤ停止手段43(図3参照)を備え
ており、図7に示すようにサーボ機構を構成するサーボ
モータ32aが配設されている。なお、本実施例では、
図1〜3のように1個のサーボモータ32aでチェーン
28及び4個のクランク部材24を介してキャリヤホル
ダー22を旋回させるのではなく、3個のサーボモータ
32aを同期させてキャリヤホルダー22を旋回させる
構造としてある。このように3個のサーボモータ32a
を同期させることで、よりバランスのとれたスムースな
旋回運動を得ることができる。50はウェーハ給排手段
であり、キャリヤ停止手段43によって停止したキャリ
ヤの透孔12a内にウェーハ10を確実に供給すると共
にキャリヤの透孔12a内からウェーハ10を確実に排
出するため、ウェーハ10の保持するウェーハ保持機構
52が先端部53に設けられたアームロボット(水平多
関節ロボット54)、及びキャリヤの透孔12a及びウ
ェーハ10にかかる形状及び位置を認識する画像処理装
置を有する。
【0027】図4に示す実施例では、アームロボットは
水平多関節ロボット54であり、ウェーハ保持機構52
及び画像処理装置の小型のカメラ55が水平多関節ロボ
ット54のアームの先端部53に設けられている。本実
施例のウェーハ保持機構52は、図5及び図6に示すよ
うに、複数のツメ56によってウェーハ10を保持する
ように、同一円周上に等間隔に3個が配設されている。
このツメ56は、本実施例のように最低3個設けること
によって、円形のウェーハ10を好適に保持できる。3
個のツメ56は、根元部の開閉チャック58によって、
半径方向に同期して開閉可能に設けられている。なお、
キャリヤの透孔12aのツメ56に対応する部位には、
切り欠き(図示せず)を設けておけばよく、その切り欠
きにツメ56を入れる状態で、ウェーハ10を供給した
り、ウェーハ10を下定盤16の研磨面から剥がして掬
い取るようにして排出する。また、キャリヤ12は自転
しない旋回運動をするが、自転しないため位置を合わせ
易く、上記の切り欠きの位置とツメ56の位置とを合わ
せることも容易に行うことができる。なお、ウェーハ保
持機構52としては、上記のようなツメ56によるもの
に限らず、吸着装置を利用してもよい。
【0028】また、本実施例のカメラ55は、図6に示
すように、円形のウェーハ10及びキャリヤの透孔12
aを認識するため、本実施例では同一円周上に等間隔に
3台が配設されている。また、本実施例のカメラ55の
配列は、ウェーハ保持機構52のツメ56の配列と同心
円になっている。この画像処理装置によれば、ウェーハ
10のキャリヤの透孔12aに対する位置を、図示しな
い演算処理装置によって数値解析し、その結果に基づい
て水平多関節ロボット54を介してウェーハ10を保持
したウェーハ保持材52の位置を微調整し、ウェーハ1
0をキャリヤの透孔12aに供給する。すなわち、画像
処理によれば、ウェーハ10とキャリヤの透孔12aと
の隙間を確認して、ウェーハ10がキャリヤの透孔12
aの中に完全に入ったことを確認できる。従って、ウェ
ーハ10のキャリヤの透孔12aへの給排を確実に行う
ことができる。
【0029】また、カメラ55とウェーハ保持機構52
の両方がアームの先端部53に設けられているから、キ
ャリヤの透孔12a及びウェーハ10にかかる形状及び
位置を同時に好適に認識することができ、ウェーハ10
のキャリヤの透孔12aにかかる給排を効率良く行うこ
とができる。また、画像処理によれば、ウェーハ10の
外周の一部に形成されるオリエンテーションフラット
(オリフラ)やノッチの形状を認識することができ、そ
のオリフラやノッチを図示しない駆動手段で所望の位置
に合わせることができる。従って、所定の同一条件でウ
ェーハ10を順次研磨することができ、ウェーハ10の
研磨加工にかかる管理を好適に行うことができる。な
お、カセット内に収納されているウェーハ10につい
て、そのオリフラやノッチの位置を、予め公知の技術で
所望の位置に合わせておいてもよい。これによれば、画
像処理を用いた位置合わせは、予め位置合わせされたオ
リフラやノッチの確認を行うか、その位置の微調整を行
うことで容易になされ、工程の効率を向上できる。
【0030】本実施例によれば、キャリヤ停止手段43
によって、予め、キャリヤ12が所定の位置に停止され
る。これにより、キャリヤの透孔12aを予め設定され
た位置へ、精度高く行うことはできないが、概略位置さ
せることができる。なお、キャリヤ停止手段43として
は、単純なサーボ機構に限らず、前述したようにセンサ
ーを用いてもよいのは勿論である。このようにキャリヤ
12を概略所定の位置に停止した上で、アームロボット
(水平多関節ロボット54)を作動させる。すなわち、
アームの先端部53を、概略所定の位置に停止したキャ
リヤの透孔12a上に移動させる。この移動の際には、
画像処理を行うことを要しないから、素早くアームの先
端部53を移動できる。そして、画像処理装置による情
報によって、水平多関節ロボット54を制御駆動してア
ームの先端部53の位置を微調整し、ウェーハ10をキ
ャリヤの透孔12a内へ供給する。キャリヤの透孔12
aは予め概略所定の位置に停止されているから、アーム
の先端部53の位置の微調整は僅かでよく、作業効率を
向上できる。
【0031】また、図4に示すように、70はローダー
カセット部であり、ウェーハ10が収納されたカセット
が載置される部分である。72はセンターリング装置で
あり、ここで中心が出されたウェーハ10が、ウェーハ
保持機構52によって保持され、前述したようにキャリ
ヤの透孔12a内へ供給される。74はコンベアーであ
り、ローダーカセット部72のカセットに収納されたウ
ェーハ10をセンターリング装置72に供給する装置で
ある。また、76はウォーターシューターであり、78
はアンローダーウォーターカセット部である。ウォータ
ーシューター76は公知のもので、水が噴出して流れる
斜面を有し、その斜面に沿って、ウェーハ10を所定の
方向へ案内できるように設けられている。水平多関節ロ
ボット54によってキャリヤの透孔12a内から排出さ
れたウェーハ10が、ウォーターシューター76に案内
されて、アンローダーウォーターカセット部78に水没
されたカセット内へ収納される。すなわち、ウェーハ保
持機構52によるウェーハ10の保持をウォーターシュ
ーター76上で解除することで、ウェーハ10がウォー
ターシューター76の斜面に受けられて案内される。
【0032】また、図7に示すように、80はキャリヤ
自転機構であり、キャリヤ旋回運動機構20について自
転する円運動をさせて、キャリヤ12を所定の回転角度
位置に停止する。81はホルダーベース部であり、キャ
リヤホルダー22を旋回させるキャリヤ旋回運動機構2
0(サーボモータ32a等)を支持し、下定盤16を自
転可能に保持する基体30に、自転可能に装着されてい
る。82はベアリングであり、基体30に、下定盤16
及び上定盤14の回転(自転)軸心と同軸に設けられて
おり、このベアリング82を介してホルダーベース部8
1が好適に自転できる。なお、86は下定盤の駆動源で
あり、減速機とモータから構成されている。83は外周
歯車であり、ホルダーベース部81の下部に固設されて
いる。84はキャリヤ自転用モータであり、基体30に
固定されている。また、85はピニオンギヤであり、キ
ャリヤ自転用モータ84の出力軸に固定され、外周歯車
83に噛合している。
【0033】従って、キャリヤ自転用モータ84が駆動
することで、ホルダーベース部81を自転回動させるこ
とができ、キャリヤホルダー22を含むキャリヤ旋回運
動機構20を介してキャリヤ12を自転することができ
る。各キャリヤの透孔12aについては、公転させるこ
とができる。また、このキャリヤ自転用モータ84に、
サーボモータを用いることで、所定の位置にキャリヤ1
2を停止させることができる。このようにキャリヤ12
を自転させて所定の位置で停止させることで、複数のキ
ャリヤの透孔12aを順に所定の角度位置に、移動(イ
ンデックス)させることができる。また、キャリヤ自転
機構80をキャリヤ停止手段43と合わせて用いれば、
複数のキャリヤの透孔12aを順次同一位置に停止させ
ることができる。従って、水平方向のストロークが短い
アームロボット(通常の垂直多関節ロボット)でも、ウ
ェーハ10をキャリヤの透孔12a内に好適に給排でき
る。
【0034】なお、水平多関節ロボット54のように、
水平方向のストロークが長く、両面研磨装置11の全面
をカバーできるような場合には、キャリヤ自転機構80
を要しなくともよい。すなわち、アームの先端部53を
所定の位置に停止された複数のキャリヤの透孔12aへ
順次移動するように制御すれば、ウェーハ10を好適に
複数のキャリヤの透孔12aに供給できる。また、この
キャリヤ自転機構80は連続回転しない機構としてもよ
い。すなわち、所定の角度、例えば360度一方に回転
したら、360度他方に戻るようにしてもよい。これに
より、コードが捩じ切れることを防止できる。
【0035】次に、図8に基づいてウェーハ給排手段を
含む両面研磨装置システムの全体にかかる他の実施例を
説明する。図4の実施例と同一の構成については、同一
の符号を付して説明を省略する。90は垂直多関節ロボ
ットであり、ウェーハ保持用のカセットに縦置きされた
ウェーハ10を取り出し、ウェーハ保持用のカセットに
縦置きにウェーハ10を収納することが可能に設けられ
ている。70はローダーカセット部であり、ウェーハ1
0が収納されたカセットが載置される部分である。72
はセンターリング装置であり、ここで中心が出されたウ
ェーハ10が、ウェーハ保持機構52によって保持さ
れ、前述したようにキャリヤの透孔12a内へ供給され
る。また、78はアンローダーウォーターカセット部で
あり、垂直多関節ロボット90によってキャリヤの透孔
12a内から排出されたウェーハ10が、アンローダー
ウォーターカセット部78に水没されたカセット内へ収
納される。92は洗浄装置であり、ウェーハ保持機構5
2を洗浄すると共に乾燥する。
【0036】以上の構成にかかる両面研磨装置システム
によれば、次のように作動する。先ず、ウェーハ保持機
構52の3個のツメ56で、ウェーハ10をその外周に
当接してチャックし、ローダーカセット部70のカセッ
トから直接取り出す。次にセンターリング装置72でウ
ェーハ10のセンタリングを行う。そして、ウェーハ1
0をキャリヤの透孔12a内に仕込む(供給する)。キ
ャリヤの透孔12aはキャリヤ自転機構80とキャリヤ
停止手段43とによって所定の位置に停止され、画像処
理装置によってアームの先端部53が微調整されて、ウ
ェーハ10がキャリヤの透孔12a内へ供給される。ま
た、キャリヤの透孔12a内からウェーハ10を取り出
す(排出する)には、ウェーハ保持機構52の3個のツ
メ56で、ウェーハ10をその外周に当接してチャック
する。そして、アームの先端部53をアンローダーウォ
ーターカセット部78へ移動させ、ウェーハ10を直接
カセットに入れて、ウェーハ10を水没させる。次にウ
ェーハ保持機構52のツメ56或いは吸着盤を、洗浄装
置92で洗浄する。本実施例のようにアームロボットが
垂直多関節ロボット90であることで、ウェーハをカセ
ットから引き出す装置や、ウェーハを案内してカセット
へ収納するシュータ装置という付帯装置を要せず、シス
テムを簡略化且つコンパクト化できる。
【0037】以上の実施例では、ワークの代表例である
シリコンのウェーハ10について説明したが、本発明は
これに限らず、他の薄板状のワークの研磨についても好
適に適用できるのは勿論である。他の薄板状のワークと
しては、例えば、材質がガラスであるもの、ワークの外
形が円形でないものが含まれる。また、以上の実施例で
はポリシング装置について説明したが、本発明はラッピ
ング装置にも好適に適用できるのは勿論である。以上、
本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明してきた
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発
明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るの
は勿論のことである。
【0038】
【発明の効果】本発明の両面研磨装置システムによれ
ば、キャリヤ停止手段と、そのキャリヤ停止手段によっ
て停止したキャリヤの透孔内にワークを確実に供給する
と共にキャリヤの透孔内からワークを確実に排出するた
め、ワークの保持するワーク保持機構が先端部に設けら
れたアームロボット、及びキャリヤの透孔及びワークに
かかる形状及び位置を認識する画像処理装置を有するワ
ーク給排手段とを具備する。このため、キャリヤ停止手
段によって予め所定の位置に停止されたキャリヤの透孔
に、ワークの位置を画像処理装置で微調整して合わせ、
ワークをキャリヤの透孔内へ好適に供給でき、また、キ
ャリヤの透孔内のワークにワーク保持機構の位置を画像
処理装置で微調整して合わせ、ワークをキャリヤの透孔
内から好適に排出できる。キャリヤの透孔は予め所定の
位置に停止されているから、アームの先端部の位置の微
調整は僅かでよい。従って、本発明によれば、自転しな
い円運動をするキャリヤを備える両面研磨装置につい
て、ワークの給排を自動的且つ確実に、効率良く行うこ
とが可能になるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる両面研磨装置の背景技術を説明
する斜視分解図である。
【図2】図1の背景技術の側断面図である。
【図3】本発明にかかるワーク給排システムの背景技術
を説明する平面図である。
【図4】本発明にかかるウェーハ給排手段を含む両面研
磨装置システムの全体にかかる一実施例を説明する平面
図である。
【図5】本発明にかかるアームロボットの先端部を説明
する側面図である。
【図6】図6はアームロボットの先端部を説明する底面
図である。
【図7】本発明にかかるキャリヤ自転機構を説明する断
面図である。
【図8】本発明にかかるウェーハ給排手段を含む両面研
磨装置システムの全体にかかる他の実施例を説明する平
面図である。
【符号の説明】
10 ウェーハ 11 両面研磨装置 12 キャリヤ 12a 透孔 12b 穴 14 上定盤 14a 研磨面 14b 研磨剤供給用の孔 15 連通孔 16 下定盤 16a 研磨面 20 キャリヤ旋回運動機構 22 キャリヤホルダー 23 ピン 24 クランク部材 24a ホルダー側の軸 24b 基体側の軸 28 タイミングチェーン 30 基体 32 モータ 32a サーボモータ 43 キャリヤ停止手段 44 制御装置 49 ワーク給排手段 50 ウェーハ給排手段 52 ウェーハ保持機構 53 アームの先端部 54 水平多関節ロボット 55 カメラ 56 ツメ 58 開閉チャック 80 キャリヤ自転機構 90 垂直多関節ロボット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄平板に複数の透孔が設けられて成るキ
    ャリヤと、 該キャリヤの透孔内に配された板状の各ワークを、上下
    から挟むと共に該ワークに対して相対的に移動して研磨
    する上定盤及び下定盤と、 前記キャリヤを、該キャリヤの面と平行な面内で自転し
    ない円運動をさせ、前記透孔内で上定盤と下定盤との間
    に保持された前記ワークを旋回移動させるキャリヤ旋回
    運動機構とを備える両面研磨装置システムにおいて、 前記キャリヤ旋回運動機構に設けられ、前記キャリヤを
    所定の位置に停止させるキャリヤ停止手段と、 前記キャリヤ停止手段によって停止した前記キャリヤの
    透孔内に前記ワークを確実に供給すると共に前記キャリ
    ヤの透孔内から前記ワークを確実に排出するため、ワー
    クの保持するワーク保持機構が先端部に設けられたアー
    ムロボット、及びキャリヤの透孔及びワークにかかる形
    状及び位置を認識する画像処理装置を有するワーク給排
    手段とを具備することを特徴とする両面研磨装置システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記キャリヤ停止手段は、前記キャリヤ
    を駆動させる駆動装置としてのサーボモータと、該サー
    ボモータを制御する制御装置から成るサーボ機構である
    ことを特徴とする請求項1記載の両面研磨装置システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記キャリヤ旋回運動機構について自転
    する円運動をさせて、前記キャリヤを所定の回転角度位
    置に停止させるキャリヤ自転機構を備えることを特徴と
    する請求項1又は2記載の両面研磨装置システム。
  4. 【請求項4】 前記アームロボットは水平多関節ロボッ
    トであり、前記ワーク保持機構及び前記画像処理装置の
    カメラが水平多関節ロボットの先端部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の両面研磨装
    置システム。
  5. 【請求項5】 ワーク保持用のカセットに縦置きされた
    前記ワークを取り出し、ワーク保持用のカセットに縦置
    きにワークを収納することが可能に、前記アームロボッ
    トは垂直多関節ロボットであることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の両面研磨装置システム。
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