JP2000295888A - ブラシレスモータの駆動制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動制御装置

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JP2000295888A
JP2000295888A JP11101785A JP10178599A JP2000295888A JP 2000295888 A JP2000295888 A JP 2000295888A JP 11101785 A JP11101785 A JP 11101785A JP 10178599 A JP10178599 A JP 10178599A JP 2000295888 A JP2000295888 A JP 2000295888A
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/12Monitoring commutation; Providing indication of commutation failure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧時におけるIC動作の不安定さに
影響されることなく、ブラシレスモータへの通電のため
のスイッチング素子を確実にオフ状態に維持することが
できるようにする。 【解決手段】 Low電圧OFF回路9は、電源電圧が
出力制御回路6の正常な動作が保証できないような低電
圧状態となっても所定電圧までは、出力回路5によるブ
ラシレスモータ1への通電が停止されるような制御信号
を出力するようになっており、出力制御回路6が電源電
圧の低下により仮に不安定な動作状態となっても、Lo
w電圧OFF回路9により、出力回路5のスイッチング
素子が確実にオフ状態に維持されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの駆動制御
に係り、特に、いわゆるブラシレスモータの駆動制御の
安定性等を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるブラシレスモータの駆動回路と
しては、例えば、実開平7−30579号公報に示され
たように、6個のトランジスタをいわゆる三相ブリッジ
接続した通電回路を設ける一方、永久磁石からなるロー
タの周囲に配置された3つのホール素子の検出信号に基
づいて、通電回路の各トランジスタのいわゆるオン・オ
フを制御するようにしたものが公知・周知となってい
る。
【0003】ところで、このような構成のブラシレスモ
ータの動作状態において、電源スイッチを開成して電源
供給を停止した場合、ロータは慣性力により回転を続
け、徐々にその回転速度が低下してゆくが、この際、ス
テータコイルに生ずる誘導起電力に起因してモータから
異音が発生し、耳障りであるという問題がある。すなわ
ち、電源スイッチが開成(オフ)された後の、一つのス
テータコイルの通電回路側の一端の電圧変化に注目する
と、全体的にはいわゆる回路時定数に応じた速度で時間
の経過と共に徐々に低下してゆくものとなる(図6参
照)。
【0004】ところが、このように全体の電圧が低下し
てゆく中で、ロータ回転によって生じた誘導起電圧が、
通電回路を構成する各トランジスタと並列接続状態で設
けられたいわゆる環流ダイオードの内、いわゆるハイサ
イド側のトランジスタ(供給電源側に接続されたトラン
ジスタ)に並列接続された3つの何れかの環流ダイオー
ドの順方向電圧を越えることがあり、環流ダイオードが
瞬時導通状態となり、対応するステータコイルに一時的
に電流が流れる。このような瞬時の電流の発生に起因し
て、モータにおいて例えば「ゴト」というような異音が
生じ、使用者の耳障りとなっていた。図6において、点
線で囲まれた箇所は、このようなダイオードの導通によ
る瞬間的な電圧降下を示す一例であり、このような瞬間
的な電圧降下は、全体的な電圧の低下の中で複数回生ず
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人は、このよ
うなブラシレスモータの駆動制御における問題を解決す
べく、ブラシレスモータの駆動制御方法及び駆動制御装
置に関する発明を行い、既に出願を行った(特願平9−
341888号)。本願発明は、上述の出願に係る発明
を、より充実させるべくなされたものである。すなわ
ち、上述の出願に係る発明においては、電源電圧の供給
が断たれ、電源回路に接続された電解コンデンサのため
に電源電圧が徐々に低下してゆく際に、ブラシレスモー
タへの通電を制御する制御信号を出力する制御部におい
て、電源電圧の低下のレベルに応じて、ブラシレスモー
タの通電用のトランジスタを、所定の導通・非導通状態
とするような制御信号を出力するような構成とし、先に
述べたような問題の解決を図っている。
【0006】ところで、上述のような構成において、制
御部は、いわゆるロジックICを用いて構成される場合
が多い。このロジックICは、その動作が保証される最
低の電源電圧がそれぞれメーカによって規定されてお
り、その動作保証の電圧が上述の制御部の動作を保証で
きない場合もあり得る。すなわち、先の出願に係る駆動
制御装置における制御部は、電源スイッチが断とされた
後のブラシレスモータの慣性回転に起因する発電電圧
が、第1の所定電圧(例えば7v)となったところで、
いわゆるブリッジ接続されたスイッチング素子の内、一
端がアース側に接続されているいわゆる下アーム側の3
つのスイッチング素子をオフとする。さらに、制御部
は、ブラシレスモータの発電電圧が第2の所定電圧(例
えば4v)となったところで、ブリッジ接続されたスイ
ッチング素子の上アーム側の3つのスイッチング素子を
完全にオフとするように構成されたものである。
【0007】かかる構成にあって、制御部を構成するI
Cは、特に、電源電圧が4vからさらに低下した場合
に、その電圧がICの動作保証の範囲外の電圧である
と、ICの動作が不安定となり、制御部から出力される
制御信号も不安定となる結果、上述のようにブリッジ接
続されたスイッチング素子の上アーム側の3つのスイッ
チング素子を完全にオフ状態(非導通状態)に維持する
ことができなくなる。特に、常温ではICの動作が正常
であっても、雰囲気温度が40℃程度となると、IC内
部の種々の素子の電気的特性が一定せず、その結果、オ
フ状態となるものや、不安定な状態となるものなどが混
在する状態となる。結局、このような低電源電圧でのI
C動作の不安定さから、本来目的としていたブラシレス
モータの電源断の際の通電電流の乱れを制御できなくな
り、先の本願出願人の出願に係る発明の目的であったブ
ラシレスモータからの異音発生の防止を図ることができ
なくなる。
【0008】また、上述した先の出願の後における本願
発明者によるさらなる研究の結果、モータからの異音発
生の原因としては、次のような場合もあることが判明し
た。すなわち、従来の駆動装置において、モータコイル
への通電を行うトランジスタに対して、その動作を制御
する制御信号を発生する制御回路を特に集積回路によっ
て構成した場合において、制御回路によるトランジスタ
の導通(オン)、非導通(オフ)の制御が正常に行われなく
なる状態に陥ることによるものである。集積回路は、既
に述べたように、電源電圧が低下した場合であっても、
通常、即座に動作停止状態となるものではなく、その正
常動作が保証される電源電圧の変動の範囲があり、その
範囲内の電源電圧の変動であれば、正常な動作が確保さ
れる。
【0009】しかしながら、その変動範囲内であって
も、個々の集積回路の電気的特性のばらつきのため、ま
たは、変動範囲の限界付近などでは、正常な動作が確保
できず、動作が不安定な状態に陥ることもある。このよ
うな集積回路の動作不安定が生ずることによって、例え
ば、本来、オフとされるべきタイミングでトランジスタ
がオンとなったり、また逆に、本来オンとされるべきタ
イミングでオフとされるようなことが生ずる。特に、オ
フとされるべきところでオンとされたトランジスタが存
在することで、その際オン状態にある他のトランジスタ
を含む新たな環流電流路が形成され、このときモータコ
イルに発生している誘導電圧による環流電流が、この新
たな環流電流路を流れることとなる。そして、この環流
電流の発生により、モータの回転に対してブレーキが生
じ、そのブレーキの発生により、モータにおける異音が
生ずるというものである。
【0010】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、低電源電圧時におけるIC動作の不安定さに影響さ
れることなく、ブラシレスモータへの通電のためのスイ
ッチング素子を確実にオフ状態に維持することができ、
電源供給が断たれて慣性回転を経て停止するまでの間の
ブラシレスモータからの異音の発生を断つことができる
信頼性の高いブラシレスモータの駆動制御装置を提供す
るものである。本発明の他の目的は、電源電圧低下によ
る集積回路の動作不安定に起因するトランジスタの不要
なオン・オフを回避し、モータコイルにおける不要な環
流電流の発生を防止することで、モータから異音の発生
をなくすことができるブラシレスモータの駆動制御装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記発明の課題を解決す
るため、本発明に係るブラシレスモータの駆動制御装置
は、電源とアースとの間でスイッチング素子がブリッジ
接続されて、ブラシレスモータのステータコイルへの通
電を行う出力回路と、前記ブラシレスモータに設けられ
た回転位置検出手段からの検出信号と、ブラシレスモー
タの回転速度設定のため外部入力される信号とに基づい
て、前記出力回路のスイッチング素子の駆動を制御する
出力制御回路とを具備してなるブラシレスモータの駆動
制御装置において、電圧が低下し所定の電圧値以下とな
るまで、前記出力回路に対して、前記スイッチング素子
を非動作状態とするための制御信号を出力するLow電
圧OFF回路を設けてなるものである。
【0012】かかる構成においては、特に、電源電圧が
所定の電圧値に低下するまで、スイッチング素子を非動
作状態とする制御信号を出力するよう構成されたLow
電圧OFF回路を設け、この所定の電圧値を、例えば、
出力制御回路の動作が不安定となるような適宜な電圧に
設定することで、出力制御回路の動作が不安定となり、
スイッチング素子が本来全て非動作状態とされるべきタ
イミングに、動作状態とされるようなことが確実に回避
されることとなる。その結果、従来と異なり、本来のタ
イミングと異なるタイミングにおいてスイッチング素子
が動作状態とされることにより新たな環流電流路が形成
されることに起因するようなモータからの異音の発生を
なくすることが可能となるものである。
【0013】また、上記発明の課題を解決するため、本
発明に係るブラシレスモータの駆動制御装置は、電源と
アースとの間でスイッチング素子がブリッジ接続され
て、ブラシレスモータのステータコイルへの通電を行う
出力回路と、ブラシレスモータに設けられた回転位置検
出手段からの検出信号と、ブラシレスモータの回転速度
設定のため外部入力される信号とに基づいて、前記出力
回路のスイッチング素子の駆動を制御する出力制御回路
と、電源電圧が所定値以下となるまでの間、前記出力回
路のスイッチング素子を非動作状態とする信号を出力す
るLow電圧OFF回路と、を具備してなるブラシレス
モータの駆動制御装置であって、前記出力制御回路は、
前記ブラシレスモータの回転速度設定のための信号入力
が、第1の所定電圧以下となったときに、前記ブリッジ
接続されたスイッチング素子の内、前記アース側に一端
が接続されているスイッチング素子か、または、前記電
源側に一端が接続されたスイッチング素子の何れか一方
側のスイッチング素子の駆動を停止し、電源電圧が前記
第1の所定電圧よりも小さな第2の所定電圧以下におい
ては、残りのスイッチング素子の駆動を停止する制御信
号を発生すると共に、この制御信号と前記Low電圧O
FF回路の出力信号との論理和を生成して、その論理和
信号を前記出力回路へ出力するよう構成されてなるもの
である。
【0014】かかる構成においては、特に、電源電圧が
第2の所定電圧以下において、スイッチング素子を非導
通状態とする信号が、Low電圧OFF回路によるもの
と、出力制御回路によるものとの論理和として生成、出
力されるようになっており、しかもLow電圧OFF回
路は、電源電圧が第2の所定電圧以下で第3の所定値と
なるまでは、確実に出力がなされるようになっているた
めに、出力制御回路が第2の所定電圧以下で動作不安定
となっても、Low電圧OFF回路からの出力信号によ
り出力回路のスイッチング素子が確実に非導通状態に維
持されることとなるものである。
【0015】また、上記発明の課題を解決するため、本
発明に係るブラシレスモータの駆動制御装置は、電源と
アースとの間でスイッチング素子がブリッジ接続され
て、ブラシレスモータのステータコイルへの通電を行う
出力回路と、ブラシレスモータに設けられた回転位置検
出手段からの検出信号と、ブラシレスモータの回転速度
設定のため外部入力される信号とに基づいて、前記出力
回路のスイッチング素子の駆動を制御する出力制御回路
と、電源電圧が所定値以下となるまでの間、前記出力回
路のスイッチング素子を非動作状態とする信号を出力す
るLow電圧OFF回路と、を具備してなるブラシレス
モータの駆動制御装置であって、前記出力制御回路は、
電源電圧が、第1の所定電圧以下となったときに、前記
ブリッジ接続されたスイッチング素子の内、前記アース
側に一端が接続されているスイッチング素子か、また
は、前記電源側に一端が接続されたスイッチング素子の
何れか一方側のスイッチング素子の駆動を停止し、電源
電圧が前記第1の所定電圧よりも小さな第2の所定電圧
以下となったときに、残りのスイッチング素子の駆動を
停止し、電源電圧が第2の所定電圧以下においては、残
りのスイッチング素子の駆動を停止する制御信号を発生
すると共に、この制御信号と前記Low電圧OFF回路
の出力信号との論理和を生成して、その論理和信号を前
記出力回路へ出力するよう構成されてなるものであって
もよいものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図7を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、図1を参照しつつ、この発明の実
施の形態におけるブラシレスモータの駆動制御装置の概
略的な構成について説明する。この駆動制御装置は、出
力制御回路6と、出力回路5と、Low電圧OFF回路
9とを主たる構成要素としてなり、後述するようにして
ブラシレスモータ1の駆動を制御するようになっている
ものである。ブラシレスモータ1は、例えば、車両用空
調装置において、いわゆる空調ブロアファンを駆動する
ためのモータアクチュエータにおいて用いられるもの
で、出力制御回路6、出力回路5及びLow電圧OFF
回路9は、電源スイッチ(例えばイグニッションスイッ
チ)7を介して電源が供給されるようになっている。
【0017】まず、出力回路5は、この種のモータの駆
動電流の通電を制御する複数のスイッチング素子(例え
ばトランジスタ)がいわゆるブリッジ接続されてなる公
知・周知の回路構成を有するもので、出力制御回路6か
らの制御信号に応じて複数のスイッチング素子が導通・
非導通状態とされてブラシレスモータ1の通電が制御さ
れるようになっているものである。出力制御回路6は、
ブラシレスモータ1に設けられた回転位置検出手段とし
てのホール素子(図示せず)の出力信号を基に、出力回
路5への制御信号を生成し、出力するようになっている
ものである。Low電圧OFF回路9は、電源電圧の供
給が断たれ、電源電圧の低下による出力制御回路6の誤
動作が生じ、それによる出力回路5の不安定な動作に起
因するブラシレスモータ1からの異音の発生を防止する
ため、所定の制御信号を出力制御回路6へ出力するよう
になっているものである。
【0018】すなわち、出力制御回路6は、電源スイッ
チ7が閉成されており、電源電圧が正常に供給されてい
る状態においては、ホール素子(図示せず)の出力信号
を基に、出力回路5を構成する複数のスイッチング素子
(図示せず)へ対して、その導通・非導通を制御する信
号を生成し、出力するようになっている。一方、電源ス
イッチ7が開成された場合、Low電圧OFF回路9及
び出力制御回路6に接続された電源ラインには、電解コ
ンデンサ21が接続されているため、Low電圧OFF
回路9及び出力制御回路6における電源電圧の低下は、
比較的緩慢なものとなる。
【0019】かかる状態にあって、出力制御回路6は、
電源ラインの電圧が第1の所定電圧(例えば7v程度)
を下回った際に、出力回路5のいわゆるブリッジ接続さ
れたスイッチング素子の内、一端がアース側に接続され
ているいわゆる下アーム側の3つのスイッチング素子を
オフとするべく制御信号を出力するようになっている。
さらに、出力制御回路6は、電源ラインの電圧が第2の
所定電圧(例えば4v)となったところで、出力回路5
において、ブリッジ接続されたスイッチング素子の上ア
ーム側の3つのスイッチング素子を完全にオフとするべ
く制御信号を出力するものとなっている。
【0020】一方、Low電圧OFF回路9からは、電
源電圧が第3の所定電圧(<第2の所定電圧)を下回る
までは、出力回路5の全てのスイッチング素子をオフと
する制御信号が出力されるようになっている。そして、
出力制御回路6においては、第2の所定電圧を下回る
と、出力回路5へ対する制御信号として、出力制御回路
6で発生された制御信号と、Low電圧OFF回路9か
ら入力された制御信号とが論理和された状態で、出力回
路5へ出力されるようになっている。したがって、電源
電圧が先の第2の所定電圧を下回り出力制御回路6が不
安定な動作状態となっても、出力回路5の全てのスイッ
チング素子は、Low電圧OFF回路9から制御信号に
よってオフ状態が確実に維持されることとなる。
【0021】次に、より具体的な構成例について、図2
乃至図6を参照しつつ説明する。最初に、図2に示され
た構成例について説明すれば、この構成例は、主に出力
回路5の具体的な構成例を示したものとなっている。こ
のブラシレスモータの駆動制御装置Sは、出力回路5
と、出力制御回路6と、LOW電圧OFF回路9とを主
たる構成要素として構成されてなるもので、後述するよ
うに、回転位置検出手段としてのホール素子4a〜4c
の検出信号に基づいて、出力回路5に対する制御信号が
出力制御回路6において生成、出力され、出力回路5に
よりブラシレスモータ1のステータコイル3a〜3cの
通電がなされ、ロータ2が回転されるようになっている
ものである。
【0022】ここで、ブラシレスモータ1について説明
すれば、このブラシレスモータ1は、永久磁石を用いて
なるロータ2と、U,V,W相の3つのステータコイル
3a〜3cと、ロータ2の周辺に適宜に配設された3つ
のホール素子4a〜4cとを主たる構成要素としてなる
公知・周知のものである。
【0023】出力回路5は、6つのスイッチング素子が
いわゆる三相ブリッジ接続されて、ステータコイル3a
〜3cに接続されており、出力制御回路6からの制御信
号に応じて各スイッチング素子がいわゆるオン・オフさ
れるようになっており(詳細は後述)、これによって直
流電源Vccからの直流電力が交流電力に変換されてステ
ータコイル3a〜3cへ供給されるいわゆるインバータ
回路が構成されたものとなっている。すなわち、出力回
路5は、スイッチング素子としての6つの第1乃至第6
のMOS FET10〜15を主たる構成要素として、
これら第1乃至第6のMOSFET10〜15がいわゆ
る三相ブリッジ接続されてなるものである。ここで、こ
の回路構成例における第1乃至第6のMOS FET1
0〜15としては、Nチャンネルのものが用いられてい
る。
【0024】出力回路5のより具体的な構成を説明すれ
ば、まず、第1のMOS FET10のソースと第4の
MOS FET13のドレインとが接続され、第1のM
OSFET10のドレインが電源側、第4のMOS F
ET13のソースがアース側となるように電源ライン1
7とアースとの間に直列接続されている。同様にして、
第2のMOS FET11と第5のMOS FET14
とが、第2のMOS FET11のドレインが電源側と
なるようにして、電源ライン17とアースとの間に直列
接続されている。さらに、第3のMOS FET12と
第6のMOS FET15とが、第3のMOS FET
12のドレインが電源側となるようにして、同様に電源
ライン17とアースとの間に直列接続されている。
【0025】そして、第1のMOS FET10のソー
スと第4のMOS FET13のドレインとの接続点に
は、U相の第1のステータコイル3aの一端及びW相の
第3のステータコイル3cの一端が接続されている。ま
た、第2のMOS FET11のソースと第5のMOS
FET14のドレインとの接続点には、U相の第1の
ステータコイル3aの他端及びV相の第2のステータコ
イル3bの一端が接続されている。さらに、第3のMO
S FET12のソースと第6のMOS EFT15の
ドレインとの接続点には、V相の第2のステータコイル
3bの他端及びW相の第3のステータコイル3cの他端
が接続されている。
【0026】また、第1乃至第6のMOS FET10
〜15の各ゲートは、出力制御回路6の出力段に接続さ
れており、特に、第1乃至第3のMOS FET10〜
12のゲートには、後述するように第1乃至第3のホー
ル素子4a〜4cに応じたオン・オフのためのゲート信
号が出力されるようになっており、図2においては、こ
のようなゲート信号を出力する出力制御回路6の出力段
を「Hiロジック出力」と表記してある。一方、第4乃
至第6のMOS FET13〜15の各ゲートには、後
述するようにいわゆるPWM制御のための繰り返しパル
ス信号がゲート信号として入力されるようになってお
り、図2においては、このようなゲート信号を出力する
出力制御回路6の出力段を「Loロジック(Duty出
力)」と表記してある。
【0027】なお、第1乃至第3のMOS FET10
〜12のドレインは、電源スイッチ(例えばイグニッシ
ョンスイッチ)7を介して直流電源8に接続されて、電
源電圧Vccが印加されるようになっている。また、電源
スイッチ7の直流電源8に接続された一方の端子とは反
対側の端子とアースとの間には、平滑用の電解コンデン
サ21が接続されている。さらに、第1乃至第6のMO
S FET10〜15には、それぞれ第1乃至第6の環
流ダイオード20a〜20fが、そのアノード側が対応
するMOS FETのソース側となるように、ドレイン
とソースとの間に並列接続されている。
【0028】出力制御回路6は、外部から入力される速
度設定信号VINDと第1乃至第3のホール素子4a〜4
cの検出信号とを入力し、これらの入力信号に基づい
て、第1乃至第3のMOS FET10〜12のいわゆ
るオン・オフ駆動のためのパルス信号を出力すると共
に、第4乃至第6のMOS FET13〜15をPWM
制御するための速度設定信号VINDに対応したデューテ
ィ比を有する繰り返しパルス信号を出力するように構成
されてなるものである。このような機能を有する回路
は、例えば、いわゆるディジタルICとアナログICと
の組み合わせにより構成され、この発明の実施の形態に
おける出力制御回路6は、特に、論理回路の部分、すな
わち、第1乃至第3のホール素子4a〜4cからの検出
信号に基づいて、第1乃至第6のMOS FET10〜
15のオン・オフのタイミングを設定する回路部分は、
電源電圧が第2の所定値としての略4v以上であれば動
作するようなものとなっている。また、出力制御回路6
は、先に図1を用いて概略説明したようにLow電圧O
FF回路9からの信号によっても、出力回路5の動作を
制御するように構成されている。なお、このような論理
回路の部分は、例えばCPUを用いて簡易に実現するこ
とができる。そして、電源電圧が低下した場合に、如何
なる電圧まで動作可能かは、現実的には、使用されるI
Cや半導体素子の電気的特性に依存することが大であ
る。
【0029】速度設定信号VINDは、可変抵抗器22に
より電源電圧Vccを基に生成される電圧信号となってい
る。すなわち、可変抵抗器22の一端は、電源スイッチ
7を介して直流電源8に接続されるようになっており、
他端はアースに接続され、摺動端子22aが出力制御回
路6の入力段に接続されている。そして、摺動端子22
aを摺動させることで、その摺動位置に応じた電圧が、
速度設定信号VINDとして出力制御回路6に印加される
ようになっている。
【0030】出力制御回路6においては、入力された速
度設定信号VINDの大きさに応じてPWM制御における
繰り返しパルス信号のデューティ比が設定されるように
なっている。すなわち、例えば、図4に示されたよう
に、速度設定信号VINDの増大し始める最初の部分にい
わゆるヒステリシス特性が設けられている点を除けば、
全体的には、速度設定信号VINDの増大に比例して第4
乃至第6のMOS FET13〜15のゲートには、デ
ューティ比の大きな繰り返しパルス信号が印加されるよ
うになっている。ここで、出力制御回路6は、速度設定
信号VINDが、所定値V1(図4参照)以下となると第4
乃至第6のMOS FET13〜15へ対するPWM制
御を停止するようになっており、この発明の実施の形態
において、所定値V1は例えば6vと設定されている。
従来装置においても、この出力制御回路6に対応する部
分は、CPUを中心に構成されており、したがって、そ
の場合には、殆ど新たな構成要素の追加を要することな
しに、いわゆるソフトウェアを変更することで、上述し
たような、速度設定信号VINDの低下による第4乃至第
6のMOS FET13〜15の駆動停止は、対処可能
である。
【0031】また、出力制御回路6は、電源スイッチ7
を介して供給された直流電圧Vccを安定化し、かつ、図
示されない回路の各部に必要な電圧へ変換して供給する
いわゆる安定化回路(図示せず)を有している。さらに
また、出力制御回路6は、第1乃至第3のMOS FE
T10〜12のゲート電圧の発生のための昇圧回路(図
示せず)を有している。すなわち、直流電源8からの電
圧Vccを昇圧し、例えば、(Vcc+10)v程度の電圧
として、これを第1乃至第3のゲート電圧として出力す
るようにしてある。
【0032】図3には、Low電圧OFF回路9のより
具体的な回路構成例が示されており、以下、同図を参照
しつつ、その構成について説明する。このLow電圧O
FF回路9は、比較器32及び第1乃至第3の出力トラ
ンジスタ33〜35を中心に構成されたものとなってお
り、電源ライン17の電圧が所定の電圧となるまでの
間、第1乃至第3の出力トランジスタ33〜35を所定
の出力状態とするように構成されてなるものである。す
なわち、まず、電源ライン17とアースとの間には、第
1及び第2の分圧用抵抗器37,38が直列接続されて
おり、これら2つの分圧用抵抗器37,38の相互の接
続点は、比較器32の反転入力端子に接続されている。
この第1及び第2の分圧用抵抗器37,38による分圧
電圧は、後述するように第1乃至第3の出力トランジス
タ33〜35が非導通状態とされる範囲を定めるOFF
設定電圧VOFFSETとして印加されている。
【0033】また、電源ライン17とアースとの間に
は、第3の抵抗器39とツェナーダイオード41が直列
接続されている。すなわち、ツェナーダイオード41
は、カソード側が第3の抵抗器39を介して電源ライン
17に接続されるようにして第3の抵抗器39と接続さ
れると共に、両者の接続点は比較器32の非反転入力端
子に接続されている。そして、このツェナーダイオード
41において生ずるツェナー電圧は、OFF基準電圧V
OFFSETとして比較器32の非反転入力端子に印加される
ようになっている。比較器32の出力端子には、npn
形のバッファ用トランジスタ36及びnpn形の第1乃
至第3の出力トランジスタ33〜35の各々のベースが
接続されており、これらバッファ用トランジスタ36及
び第1乃至第3の出力トランジスタ33〜35の各々の
エミッタは、アースに接続されたものとなっている。バ
ッファ用トランジスタ36のコレクタと比較器32の反
転入力端子との間には、第4の抵抗器40が帰還用とし
て接続されている。
【0034】第1乃至第3の出力トランジスタ33〜3
5は、そのコレクタが、先の出力制御回路6へ接続され
るようになっている。出力制御回路6においては、これ
ら第1乃至第3の出力トランジスタ33〜35のコレク
タは抵抗器(図示せず)を介して電源供給ライン(図示
せず)へ接続されて、各々コレクタに得られる論理値H
igh又はLowに対応する信号が、出力制御に用いら
れるようになっている。なお、電源ライン17とアース
との間には、電解コンデンサ21が接続されている。
【0035】次に、上記構成における動作について、図
5を参照しつつ説明する。最初に、電源スイッチ7が閉
成されており、通常の制御状態にある場合について説明
するが、この場合の動作は、従来のものと何等変わると
ころがないので、以下、概略的に説明することとする。
なお、図5(A)乃至図5(C)において、「H1」は
第1のホール素子4aを、「H2」は第2のホール素子
4bを、「H3」は第3のホール素子4cを、それぞれ
意味するものとする。また、図5(D)乃至図5(I)
において、「FET1」は第1のMOS FET10
を、「FET2」は第2のMOS FET11を、「F
ET3」は第3のMOS FET12を、「FET4」
は第4のMOS FET13を、「FET5」は第5の
MOS FET14を、「FET6」は第6のMOS
FET15を、それぞれ意味するものとする。また、図
5(E)、図5(G)及び図5(I)においては、PW
M制御による波形が概略的に表されたものとなってい
る。
【0036】まず、第1乃至第3のMOS FET10
〜12は、第1乃至第3のホール素子4a〜4cの出力
信号の立ち上がり、立ち下がりに同期してオン・オフさ
れるようになっている。すなわち、第1のMOS FE
T10は、第2のホール素子4bの出力信号の立ち上が
りに同期してオン状態とされ(図5(B)及び図5
(D)参照)、また、第3のホール素子4cの出力信号
の立ち上がりに同期してオフ状態とされるようになって
いる(図5(A)及び図5(D)参照)。そして、第1
のMOS FET10がオフとなると同時に、第3のホ
ール素子4cの出力信号の立ち上がりに同期して第2の
MOS FET11がオン状態とされるようになってい
る(図5(A)及び図5(F)参照)。
【0037】この後、第2のMOS FET11は、第
1のホール素子4aの出力信号の立ち上がりに同期して
オフ状態とされ(図5(C)及び図5(F)参照)、同
時に第3のMOS FET12がオン状態とされるよう
になっている(図5(C)及び図5(H)参照)。そし
て、第3のMOS FET12が、第2のホール素子4
bの出力信号の立ち上がりに同期してオフ状態とされる
(図5(B)及び図5(H)参照)と同時に、第1のM
OS FET10が再びオン状態とされ(図5(B)及
び図5(D)参照)、以下、上述した動作が繰り返され
るようになっている。このように、第1乃至第3のMO
S FET10〜12は、第1乃至第3のホール素子4
a〜4cの出力信号の立ち上がり、立ち下がりに同期し
て順次オン・オフされるようになっている。
【0038】これに対して、第4乃至第6のMOS F
ET13〜15は、次述するように第1乃至第3のMO
S FET10〜12のオン・オフに伴い、いわゆるP
WM制御されるようになっている。すなわち、まず、第
4のMOS FET13は、第2のホール素子4bの出
力信号の立ち下がりに同期してPWM制御が開始され、
第3のホール素子4cの出力信号の立ち下がりに同期し
てPWM制御が終了されてオフ状態とされるようになっ
ている(図5(A)、図5(B)及び図5(E)参
照)。
【0039】この第4のMOS FET13がPWM制
御されている期間を、第1乃至第3のMOS FET1
0〜12の動作期間との関係で見ると、第2のMOS
FET11がオン状態の略中間点から第3のMOS F
ET12がオン状態の略中間点までとなっている(図5
(E)、図5(F)及び図5(H)参照)。そして、第
4のMOS FET13に対するPWM制御が終了され
ると同時に、第5のMOS FET14が同様にPWM
制御されることとなる(図5(E)及び図5(G)参
照)。
【0040】この第5のMOS FET14がPWM制
御されるのは、第3のMOS FET12の導通期間の
略中間点から第1のMOS FET10の導通期間の略
中間点までの間となっている(図5(D)、図5(G)
及び図5(H)参照)。この第5のMOS FET14
に対するPWM制御が終了すると、次は、第6のMOS
FET15が、第5のMOS FET14に対するP
WM制御の終了と同時に同様にPWM制御されることと
なる(図5(G)及び図5(I)参照)。そして、第6
のMOS FET15は、第1のMOS FET10の
導通期間の略中点から第2のMOS FET11の導通
期間の中点までの間、PWM制御されるようになってい
る(図5(D)、図5(E)及び図5(I)参照)。
【0041】この後、第6のMOS FET15に対す
るPWM制御が終了されると、再び第4のMOS FE
T13に対するPWM制御が行われ、以下、上述したよ
うにして第5及び第6のMOS FET14,15に対
するPWM制御が繰り返されるようになっている。な
お、PWM制御による第4乃至第6のMOS FET1
3〜15のゲートに印加される繰り返しパルス信号のデ
ューディ比は、先に述べたように速度設定信号VIND
大きくなる程、換言すれば、ブラシレスモータ1の所望
回転速度が早い程大きくなるようになっている(図4参
照)。
【0042】次に、上述のようないわゆる通常の制御状
態において、電源スイッチ7を開成した場合の動作につ
いて説明すれば、電源スイッチ7が開成されると、直流
電源8からの電圧供給は断たれるが、電解コンデンサ2
1があるために、電源ライン17の電圧は、徐々に低下
してゆくこととなる。これに伴い速度設定信号VIND
徐々に低下することとなり、第1の所定電圧V1を下回
ると、出力制御回路6による第4乃至第6のMOS F
ET13〜15に対するPWM制御は、先に述べたよう
に、この所定値V1を下回るとデューティ比が零となる
ように設定されているため、結局、第4乃至第6のMO
S FET13〜15の駆動は完全に停止されることと
なる。
【0043】一方、第1乃至第3のMOS FET10
〜12に対する駆動は、電源電圧の変化に対する出力制
御回路6の特性として、先に述べたように略4vまで
は、いわゆる論理回路が機能するようになっているた
め、第1乃至第3のホール素子4a〜4cの検出信号の
レベル低下や、第1乃至第3のMOS FET10〜1
2のゲートへ印加されるゲート信号の低下はあるもの
の、第4乃至第6のMOSFET13〜15の駆動が上
述のように完全に停止された後も、第1乃至第3のホー
ル素子4a〜4cの検出信号に応じて、先に説明した通
常動作の場合と基本的に同様にして、第1乃至第3のM
OS FET10〜12は、順次オン・オフされること
となる。
【0044】第4乃至第6のMOS FET13〜15
の駆動が停止された後は、第1乃至第3のステータコイ
ル3a〜3cへの通電はなくなるため、ロータ2は、慣
性力で回転を続け、徐々に回転速度が低回して停止する
ようになるが、この慣性力による回転の間、第1乃至第
3のステータコイル3a〜3cには、いわゆる逆起電圧
が発生する。
【0045】この逆起電圧の発生に対し、従来は、電源
スイッチ7の開成により、第1乃至第6のMOS FE
T10〜15が共に駆動停止されていたため、逆起電圧
による第1乃至第3の環流ダイオード20a〜20cの
アノード側の電圧が、ダイオードを導通状態とする電圧
となると、第1乃至第3の環流ダイオード20a〜20
cの何れかが瞬時導通してコイル電流が瞬時的に流れ
る。そのため、ブラシレスモータ1に異音が発生して耳
障りであった。例えば、図6は、このような従来のブラ
シレスモータにおける環流ダイオードのアノード側(例
えば図2を例に採れば、第1乃至第3の環流ダイオード
20a〜20cのアノード側に相当)の電圧変化を示す
もので、全体的な電圧降下の中で、上述したように環流
ダイオードが瞬時導通することで、電圧降下が生じてい
ることが示されている。
【0046】これに対して、この発明の実施の形態にお
いては、上述のように、電源スイッチ7が開成された後
であっても、電解コンデンサ21があるために、電源ラ
イン17の電圧は、即座に零とならず徐々に低下してゆ
くため、出力制御回路6内での電圧が略4vを下回るま
では、第1乃至第3のMOS FET10〜12が順次
オン・オフされ、逆起電圧によるコイル電流は、この第
1乃至第3のMOSFET10〜12の何れかを流れる
こととなるため、従来のような異音の発生がなくなる。
【0047】一方、Low電圧OFF回路9は、電源電
圧が徐々に低下してゆき、出力制御回路6がその動作を
維持できなくなるような電圧となって、しかも、未だブ
ラシレスモータ1の回転によるいわゆる回生電圧が生ず
るような状態にある場合において、出力回路5の第1乃
至第6のMOS FET10〜15を確実に非導通状態
とするためのものである。このため、Low電圧OFF
回路9における具体的な電圧設定は、次のようになされ
ている。まず、出力制御回路6は、先の具体例において
は、電源電圧が略4v程度まで低下しても正常に動作す
ることが前提であった。したがって、電源電圧がそれよ
りも低下した場合の動作は保証されないので、例えば、
出力制御回路6が不安定な動作、すなわち、第1乃至第
6のMOS FET10〜15が不規則に導通状態とさ
れたり、非導通状態とされたりするような状態となるこ
とがある。このような状態において、ブラシレスモータ
1に未だいわゆる回生電圧が生ずる状態にあると、結
局、乱れた電流がブラシレスモータ1に流れることとな
り、本発明の目的とするところのブラシレスモータ1か
らの異音の発生を抑圧できなくなる。
【0048】かかる観点から、Low電圧OFF回路9
において、第3の所定電圧であるOFF基準電圧V
OFFREFは、ブラシレスモータ1の回転が低下して、いわ
ゆる回生電圧が発生しなくなる付近(又はブラシレスモ
ータ1からの異音の発生がなくなる付近)の電圧に設定
されている。換言すれば、OFF基準電圧VOFFREFは、
電源電圧の低下により出力制御回路6(又は出力回路
5)が動作しなくなる電圧付近に設定されている。具体
的には、この構成例においてOFF基準電圧V
OFFREFは、例えば、約1.3vに設定されている。
【0049】一方、OFF設定電圧VOFFSETは、ブラシ
レスモータ1の慣性回転により生ずる電圧である2〜3
v程度(換言すれば出力制御回路6の正常動作が保証さ
れない電圧)が設定されればよい。そのため、第1の分
圧用抵抗器37と第2の分圧用抵抗器38による分圧電
圧が2〜3vの範囲の適宜な値となるように第1及び第
2の分圧用抵抗器37,38の値が設定されている。
【0050】このような条件設定により、Low電圧O
FF回路9においては、第1及び第2の分圧用抵抗器3
7,38による分圧電圧がOFF基準電圧VOFFREFを下
回るまでは、比較器32の反転入力端子の電圧が非反転
入力端子の電圧より大となるために、比較器32からは
論理値Lowに対応する信号が出力されることとなり、
第1乃至第3の出力トランジスタ33〜35は、非導通
状態とされる。そして、出力制御回路6においては、第
1乃至第3の出力トランジスタ33〜35は、そのコレ
クタが抵抗器(図示せず)を介して電源電圧が印加され
るようになっているため、これら第1乃至第3の出力ト
ランジスタ33〜35が非導通状態にある場合には、こ
れら第1乃至第3の出力トランジスタ33〜35から
は、論理値Highに対応する信号が得られることとな
る。そして、この信号は、出力制御回路6において論理
和される前に論理反転されて論理値Lowの信号とされ
るようになっている。
【0051】出力制御回路6においては、第2の所定電
圧を下回ると、出力回路5へ対する制御信号として、出
力制御回路6で発生された制御信号と、Low電圧OF
F回路9から入力された制御信号とが論理和された状態
で、出力回路5の第1乃至第6のMOS FET10〜
15のゲートへ印加されるようになっている。すなわ
ち、この場合、論理値Lowに対応する信号が第1乃至
第6のMOS FET10〜15のゲートへ印加され
る。その結果、出力制御回路6が電源電圧の低下によっ
て仮に動作不安定な状態にあっても、出力回路5の第1
乃至第6のMOS FET10〜15は、Low電圧O
FF回路9からの制御信号により、確実に非導通状態に
維持されることとなり、先に述べたようなブラシレスモ
ータ1における不規則な電流の流れがなくなり、異音の
発生が防止される。
【0052】そして、さらに電源電圧が低下し、Low
電圧OFF回路9において、OFF設定電圧VOFFSET
OFF基準電圧VOFFREFを下回ると、比較器32から
は、論理値Highに対応する信号が出力されることと
なり、第1乃至第3の出力トランジスタ33〜35は、
導通状態とされることとなる。先に述べたように、OF
F基準電圧VOFFREFが1.3vに設定されている場合
に、電源電圧がこれよりさらに低下する状態において
は、Low電圧OFF回路9も正常に動作できなくな
り、ブラシレスモータ1に流れる電流は先に述べたよう
に乱れることとなるが、この程度の電圧においてブラシ
レスモータ1に乱れた電流が流れても、電気的なエネル
ギー量としては非常に小さくなっているために、異音が
発生する程ではなく騒音の問題は生じない。
【0053】なお、上述の例においては、Low電圧O
FF回路9の出力、すなわち、第1乃至第3の出力トラ
ンジスタ33〜35のコレクタを出力制御回路6に接続
するようにしたが、反転回路(図示せず)を介して出力
回路5の第1乃至第6のMOS FET10〜15のゲ
ートに接続して、これら第1乃至第6のMOS FET
10〜15を直接非導通状態とするようにしてもよい。
【0054】また、上述した例においては、出力制御回
路6が第4乃至第6のMOS FET13〜15のPW
M制御による駆動を停止する条件として、速度設定信号
IN Dが6v以下とし、さらに、出力制御回路6による
第1乃至第3のMOS FET10〜12のオン・オフ
が停止される条件として、出力制御回路6への供給電圧
が略4v以下としたが、勿論この値に限定される必要は
ない。すなわち、この2つの値は、電源スイッチ7の開
成による電源電圧の低下の際、最初に第4乃至第6のM
OS FET13〜15の駆動が停止され、その後、第
1乃至第3のMOS FET10〜12の駆動が停止さ
れるような値であれば、種々選択され得るものである。
さらに、出力回路5は、スイッチング素子としてMOS
FETを用いた例を示したが、勿論他のスイッチング
素子(バイポーラトランジスタ、JFET等)であって
も構わないものである。
【0055】またさらに、第1の所定電圧以下となった
ときに駆動停止とするMOS FETと、第2の所定電
圧以下となったときに駆動停止とするMOS FETと
を、上述した例とは逆にしてもよい。すなわち、電源ス
イッチ7が開成され、速度設定信号VINDが第1の所定
電圧V1以下となったときに、まず、第1乃至第3のM
OS FET10〜12を駆動停止とする一方、電源電
圧が第2の所定電圧V2を下回るまでは、第4乃至第6
のMOS FET13〜15を駆動するようにしてもよ
い。なお、この場合、第4乃至第6のMOS FET1
3〜15は、PWM制御ではなく、通常の動作状態にお
ける第1乃至第3のMOS FET10〜13に対する
と同様なオン・オフが好ましい。さらに、上述した例に
おいては、速度設定信号VINDが第1の所定電圧V1を下
回った際に、出力制御回路6により第4乃至第6のMO
S FET13〜15を非導通状態とし、第2の所定電
圧V2以下で残りの第1乃至第3のMOS FET10
〜12を非導通状態とするようにしたが、次のようにし
てもよいものである。すなわち、電源スイッチ7の開成
による電源電圧の低下を検出し、電源電圧が第1の所定
値V1を下回った際に、出力制御回路6により第4乃至
第6のMOS FET13〜15を非導通状態とし、第
2の所定電圧V2以下で残りの第1乃至第3のMOS
FET10〜12を非導通状態とするようにしてもよ
い。
【0056】次に、第2の回路構成例について、図7を
参照しつつ説明する。なお、図2に示された構成要素と
同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳
細な説明は省略し、以下、異なる点を中心に説明するこ
ととする。この第2の回路構成例は、出力回路5と出力
制御回路6Aと、Low電圧OFF回路9とを主たる構
成要素として構成されてなる点は、図2に示された第1
の回路構成例と同様であるが、出力制御回路6Aが次述
するような構成とされた点が異なるものである。すなわ
ち、出力制御回路6Aは、位置検出回路(図7において
は「PDE」と表記)25と、回転設定回路(図7にお
いては「RST」と表記)26と、Hi側出力ロジック
回路(図7においては「HOL」と表記)27と、Lo
側出力ロジック回路(図7においては「LOL」と表
記)28と、電圧検出回路(図7においては「VDE」
と表記)29と、定電圧回路(図7においては「RE
G」と表記)30とを具備して構成されたものとなって
いる。
【0057】位置検出回路25は、第1乃至第3のホー
ル素子4a〜4cの検出信号を入力し、波形整形等を施
した後、所定の信号レベルで後述するHi側出力ロジッ
ク回路27及びLo側出力ロジック回路28へ検出信号
を出力するようになっているものである。回転設定回路
26は、第4乃至第6のMOS FET13〜15が速
度設定信号VINDに対応したPWM制御がなされるよう
に、速度設定信号VINDに対応したデューティ比の繰り
返しパルス信号を、Lo側出力ロジック回路28に対し
て出力するようになっているものである。なお、速度設
定信号VINDに対するデューティ比の変化は、先の第1
の回路構成例において参照した図4に示された特性と基
本的に同様であるが、この第2の回路構成例の場合、図
4の特性線図の横軸において、速度設定信号VINDの最
大値は、直流電源8の電源電圧Vccではなく、後述する
ように定電圧回路30の出力電圧(例えば5v)とな
る。
【0058】この第2の回路構成例においては、速度設
定を行うための可変抵抗器22の一端が、制御部6A内
に設けられた定電圧回路30に接続されており、この定
電圧回路30の電圧(例えば5v)が印加されるように
なっている。そして、摺動子22aは、回転設定回路2
6の入力段に接続されている。なお、この定電圧回路3
0は、電源スイッチ7を介して供給される電源電圧を安
定化して所定の出力電圧(例えば5v)として出力する
ようになっているものである。
【0059】Hi側出力ロジック回路27は、位置検出
回路25からの出力信号と、Low電圧OFF回路9か
らの出力信号とに基づいて第1乃至第3のMOS FE
T10〜12をいわゆるオン・オフ駆動するようになっ
ているものである。すなわち、Hi側出力ロジック回路
27は、電源電圧が第2の所定電圧V2までは、位置検
出回路25からの出力信号に基づいて第1乃至第3のM
OS FET10〜12をいわゆるオン・オフ駆動し、
さらに、電源電圧が第2の所定電圧V2を下回ると、位
置検出回路25からの信号に基づいてこのHi側出力ロ
ジック回路27において発生される信号と、Low電圧
OFF回路9からの出力信号との論理和によって、第1
乃至第3のMOS FET10〜12を非導通状態とす
るようになっている。
【0060】また、Lo側出力ロジック回路28は、回
転設定回路26、位置検出回路25及びLow電圧OF
F回路9からの各々の出力信号に基づいて第4乃至第6
のMOS FET13〜15をPWM制御によるオン・
オフ駆動するようになっているものである。すなわち、
Lo側出力ロジック回路28は、電源電圧が第1の所定
電圧V1となるまでは、回転設定回路26及び位置検出
回路25からの各々の出力信号に基づいて、第4乃至第
6のMOS FET13〜15をいわゆるオン・オフ駆
動するべく第4乃至第6のMOS FET13〜15の
ゲートへ対する駆動信号が出力されるようになってい
る。そして電源電圧が第1の所定電圧V1を下回ると、
Lo側出力ロジック回路28は、第4乃至第6のMOS
FET13〜15を非導通状態とする信号を発生する
ようになっている。さらに、電源電圧が第2の所定電圧
V2を下回ると、上述の第4乃至第6のMOS FET
13〜15を非導通状態とする信号と、Low電圧OF
F回路9からの第4乃至第6のMOS FET13〜1
5を非導通状態とする信号との論理和を発生し、その論
理和出力を第4乃至第6のMOS FET13〜15の
ゲートへ対する駆動信号として出力するようになってい
る。
【0061】電圧検出回路29は、電源電圧の所定値へ
の低下を検出し、その検出結果に応じて回転設定回路2
6、Hi側出力ロジック回路27及びLo側出力ロジッ
ク回路28へ動作停止のための制御信号を出力するよう
になっているものである。すなわち、この電圧検出回路
29は、電源電圧が第1の所定電圧V1(例えば6v)
を下回ったのを検出すると、回転設定回路26へ対し
て、回転設定回路26からの出力が停止されるよう制御
信号を出力すると同時に、Lo側出力ロジック回路28
へ対しても第4乃至第6のMOS FET13〜15に
対する駆動動作を停止させるための制御信号を出力する
ようになっている。
【0062】ここで、この第1の所定電圧V1は、定電
圧回路30が正常に所定電圧を出力することができる電
源電圧の最低値という観点から決定されるものである。
さらに、電圧検出回路29は、電源電圧が第2の所定電
圧V2(例えば4v)を下回ったことを検出すると、H
i側出力ロジック回路27へ対して第1乃至第3のMO
S FET10〜12へ対する駆動制御を停止させるた
めの制御信号を出力するようになっている。なお、Lo
w電圧OFF回路9は、図7においては、その詳細は省
略してあるが、具体的な回路構成としては、先に図3に
示されたようなものが好適である。
【0063】しかして、上記構成における動作につい
て、図5を参照しつつ説明する。最初に、通常の動作状
態は、図2に示された第1の回路構成例で図5を参照し
つつ説明したと基本的に同様であるので、概略的な説明
に留めることとする。すなわち、第1乃至第3のMOS
FET10〜12は、第1乃至第3のホール素子4a
〜4cの検出信号が入力される位置検出回路25からの
出力信号に基づいて、Hi側出力ロジック回路27によ
りそれぞれのゲートへゲート信号が印加されることで、
第1乃至第3のホール素子4a〜4cの立ち上がり立ち
下がりに同時してオン・オフされる(図5(A)乃至図
5(D)、図5(F)及び図5(H)参照)。
【0064】そして、第4乃至第6のMOS FET1
3〜15は、回転設定回路26から出力される繰り返し
パルス信号に応じてLo側出力ロジック回路28を介し
てPWM制御によるオン・オフ駆動が施される結果(図
5(E)、図5(G)及び図5(I)参照)、第1乃至
第3のステータコイル3a〜3cに順に励磁電流が通電
され、ロータ2が回転するようになっている。
【0065】次に、上述のようないわゆる通常の制御状
態において、電源スイッチ7を開成した場合の動作につ
いて説明すれば、電源スイッチ7が開成されると、直流
電源8からの電圧供給は断たれるが、電解コンデンサ2
1があるために、電源ライン17の電圧は、徐々に低下
してゆくこととなる。そして、電圧検出回路29によ
り、第1の所定電圧V1が検出されると、回転設定回路
26及びLo側出力ロジック回路28へ対して動作停止
のための制御信号が出力され、そのため、第4乃至第6
のMOS FET13〜15の駆動は完全に停止される
こととなる。
【0066】一方、電圧検出回路29により第2の所定
電圧V2(例えば4v)が検出されるまでは、第1乃至
第3のホール素子4a〜4cの検出信号のレベル低下
や、第1乃至第3のMOS FET10〜12のゲート
へ印加されるゲート信号の低下はあるものの、これら位
置検出回路25及びHi側出力ロジック回路27が、電
源電圧が略4v程度まで低下しても機能するような特性
となっているために、第4乃至第6のMOS FET1
3〜15の駆動が上述のように完全に停止された後も、
第1乃至第3のホール素子4a〜4cの検出信号に応じ
て、先に説明した通常動作の場合と基本的に同様にし
て、第1乃至第3のMOS FET10〜12は、順次
オン・オフされることとなる。
【0067】第4乃至第6のMOS FET13〜15
の駆動が停止された後は、第1乃至第3のステータコイ
ル3a〜3cへの通電はなくなるため、ロータ2は、慣
性力で回転を続け、徐々に回転速度が低回して停止する
ようになるが、この慣性力による回転の間、第1乃至第
3のステータコイル3a〜3cには、いわゆる逆起電圧
が発生する。
【0068】しかしながら、第1の回路構成例で説明し
たと同様に、第4乃至第6のMOSFET13〜15の
駆動が停止された後であっても、電源電圧が第2の所定
電圧V2を下回るまでは、上述したように第1乃至第3
のMOS FET10〜12が順次オン・オフされるた
め、逆起電圧によるコイル電流は、この第1乃至第3の
MOS FET10〜12の何れかを流れることとな
り、従来のような異音の発生がなくなる。そして、電源
電圧が第2の所定電圧V2を下回ったところでは、第1
乃至第6のMOS FET10〜15のいずれもが非導
通状態とされる。すなわち、Hi側出力ロジック回路2
7及びLo側出力ロジック回路28共に、この第2の所
定電圧V2を下回ると、先に述べたように、Hi側出力
ロジック回路27及びLo側出力ロジック回路28のそ
れぞれにおいて、Low電圧OFF回路9からの第1乃
至第6のMOS FET10〜15を非導通状態とする
信号と、それぞれのロジック回路27,28で発生され
た第1乃至第6のMOS FET10〜15を非導通状
態とする信号との論理和が生成され、出力回路5へ出力
されるようになっている。したがって、仮に、Hi側出
力ロジック回路27、Lo側出力ロジック回路28が、
電源電圧の低下のために動作不安定な状態となり、第1
乃至第6のMOS FET10〜15を非導通状態とす
る信号を安定して発生できなかったとしても、Low電
圧OFF回路9からの第1乃至第6のMOS FET1
0〜15を非導通状態とする信号が出力回路5へ出力さ
れ、第1乃至第6のMOS FET10〜15は、確実
に非導通状態に保持されることとなる。
【0069】そして、さらに電源電圧が低下し、Low
電圧OFF回路9において、OFF基準電圧VOFFREF
例えば1.3vに設定されている場合には、電源電圧が
これよりさらに低下する状態においては、Low電圧O
FF回路9も正常に動作できなくなり、ブラシレスモー
タ1に流れる電流は先に述べたように乱れることとなる
が、この程度の電圧においてブラシレスモータ1に乱れ
た電流が流れても、電気的なエネルギー量としては非常
に小さくなっているために、異音が発生する程ではなく
騒音の問題は生じない。
【0070】なお、上述した例における第1及び第2の
所定電圧V1,V2の具体的数値は、先の第1の回路構成
例で説明したと同様、これに限定される必要はないもの
で、この2つの値は、電源スイッチ7の開成による電源
電圧の低下の際、最初に第4乃至第6のMOS FET
13〜15の駆動が停止され、その後、第1乃至第3の
MOS FET10〜12の駆動が停止されるような値
であれば、種々選択され得るものである。
【0071】さらに、第1の所定電圧V1以下となった
ときに駆動停止するMOS FETと、第2の所定電圧
V2以下となったときに駆動停止とするMOS FET
とを上述した例とは逆にしてもよい。すなわち、電源ス
イッチ7が開成され、電圧検出回路29により第1の所
定電圧V1が検出された際、まず、第1乃至第3のMO
S FET10〜12を駆動停止とし、その後、電圧検
出回路29により電源電圧の第2の所定電圧V2への低
下が検出されるまでは、第4乃至第6のMOS FET
13〜15を駆動するようにしてもよい。なお、この場
合、第4乃至第6のMOS FET13〜15は、PW
M制御ではなく、通常の動作状態における第1乃至第3
のMOS FET10〜13に対すると同様なオン・オ
フが好ましい。
【0072】次に、駆動制御の他の形態について説明す
る。なお、回路構成としては、図1、図2及び図7にそ
れぞれ示されたものと変わるところはないので、これら
の図を流用することとする。まず、先に説明した回路構
成例においては、出力制御回路6は、電源ラインの電圧
が第1の所定電圧(例えば7v程度)を下回った際に、
出力回路5のいわゆるブリッジ接続されたスイッチング
素子の内、一端がアース側に接続されているいわゆる下
アーム側の3つのスイッチング素子をオフとするべく制
御信号を出力し、さらに、電源ラインの電圧が第2の所
定電圧(例えば4v)となったところで、出力回路5に
おいてブリッジ接続されたスイッチング素子の上アーム
側の3つのスイッチング素子を完全にオフとするべく制
御信号を出力するよう構成されてなるものであるとする
前提であった。
【0073】出力制御回路6は、電源ラインの電圧低下
が生じた際に、必ずしもこのような制御を行うように構
成されたものに限定される必要はなく、例えば、次のよ
うに制御を行うよう構成されてなるものであってもよい
ものである。すなわち、まず、出力制御回路6は、電源
スイッチ7が閉成されており、電源電圧が正常に供給さ
れている状態においては、ホール素子(図示せず)の出
力信号を基に、出力回路5を構成する複数のスイッチン
グ素子(図示せず)へ対して、その導通・非導通を制御
する信号を生成し、出力するようになっている点は従来
通りのものである(図1参照)。そして、電源スイッチ
7が開成された場合、出力制御回路6は、電源電圧が所
定の電圧(例えば先に説明した構成例における第2の所
定電圧)に低下するまでは、出力回路5を構成する複数
のスイッチング素子を全て非動作状態とする制御信号を
出力するようになっている。
【0074】一方、Low電圧OFF回路9からは、電
源電圧が第3の所定電圧(<第2の所定電圧)を下回る
までは、出力回路5の全てのスイッチング素子をオフと
する制御信号が出力されるようになっている。そして、
出力制御回路6においては、第2の所定電圧(例えば4
v)を下回ると、出力回路5へ対する制御信号として、
出力制御回路6で発生された制御信号と、Low電圧O
FF回路9から入力された制御信号とが論理和された状
態で、出力回路5へ出力されるようになっている。した
がって、電源電圧が先の第2の所定電圧を下回り出力制
御回路6が不安定な動作状態となっても、出力回路5の
全てのスイッチング素子は、Low電圧OFF回路9か
ら制御信号によってオフ状態が確実に維持されることと
なる。
【0075】なお、出力制御回路6において、出力制御
回路6で発生された制御信号と、Low電圧OFF回路
9から入力された制御信号とが論理和された状態で、出
力回路5へ出力され際の第2の所定電圧は、出力制御回
路6の動作が電源電圧の変動により不安定な状態となる
ような値に設定されればよいものである。上述の構成に
おいては、Low電圧OFF回路9の出力段を、出力制
御回路6に接続するようにしたが、これに代えて、出力
回路5のスイッチング素子に直接接続して、これらスイ
ッチング素子を直接非導通状態とするようにしてもよ
い。
【0076】上述した出力制御回路6及びLow電圧O
FF回路9の動作は、図2に示された回路構成例及び図
7に示された回路構成例においても勿論適用できるもの
である。なお、この場合の動作については、既に上述し
たものと基本的に変わることろはないので、ここでの詳
細な説明は省略することとする。また、上述した回路構
成例においては、回転位置検出手段としてホール素子4
a〜4cを用いた例を示したが、回転位置検出手段はホ
ール素子に限定される必要がないことは勿論である。例
えば、モータのコイルに誘起する電圧を検知し、この電
圧を基にロータ回転位置を検出する方法もあり、回転位
置検出手段は、このような処理を行う電子回路であって
もよいものである。
【0077】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
ブラシレスモータの通電制御に用いられるスイッチング
素子の動作制御を行う出力制御回路の安定した動作が確
保できないことがあるような電源電圧の領域において、
出力回路のスイッチング素子を非導通状態とするための
制御信号を出力できるような回路を設けるようにしたの
で、低電源電圧による出力制御回路の不安定な動作によ
る出力回路のスイッチング素子の不用意な導通を確実に
回避し、モータ電流の発生に伴う異音の発生を断つこと
ができ、信頼性の高いブラシレスモータの駆動制御装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるブラシレスモータ
の駆動制御装置の概略構成を示す構成図である。
【図2】図1に示された構成を有するブラシレスモータ
の駆動制御装置のより具体的な第1の回路構成例を示す
回路図である。
【図3】Low電圧OFF回路の具体的な回路構成例を
示す回路図である。
【図4】速度設定信号と出力制御回路から出力されるP
WM制御のためのパルス信号のデューティ比との関係を
示す特性線図である。
【図5】PWM制御によるブラシレスモータの回転動作
を説明するための主要部のタイミング図であり、図5
(A)は第3のホール素子の出力信号のタイミング図、
図5(B)は第2のホール素子の出力信号のタイミング
図、図5(C)は第1のホール素子の出力信号のタイミ
ング図、図5(D)は第1のMOS FETのオン・オ
フのタイミング図、図5(E)は第4のMOS FET
のオン・オフのタイミング図、図5(F)は第2のMO
S FETのオン・オフのタイミング図、図5(G)は
第5のMOS FETのオン・オフのタイミング図、図
5(H)は第3のMOS FETのオン・オフのタイミ
ング図、図5(I)は第6のMOSFETのオン・オフ
のタイミング図である。
【図6】従来のブラシレスモータの駆動制御装置におい
て、一端が直流電源側に接続されたトランジスタと並列
に接続された環流ダイオードのアノード側における電圧
変化を示す特性線図である。
【図7】ブラシレスモータの駆動制御装置の第2の回路
構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…ブラシレスモータ 5…出力回路 6…出力制御回路 9…Low電圧OFF回路 32…比較器 33…第1の出力トランジスタ 34…第2の出力トランジスタ 35…第3の出力トランジスタ 41…ツェナーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H560 BB04 BB08 BB12 DA02 DA19 EB01 JJ08 JJ12 UA05 XA05 XA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源とアースとの間でスイッチング素子
    がブリッジ接続されて、ブラシレスモータのステータコ
    イルへの通電を行う出力回路と、 前記ブラシレスモータに設けられた回転位置検出手段か
    らの検出信号と、ブラシレスモータの回転速度設定のた
    め外部入力される信号とに基づいて、前記出力回路のス
    イッチング素子の駆動を制御する出力制御回路とを具備
    してなるブラシレスモータの駆動制御装置において、 電圧が低下し所定の電圧値以下となるまで、前記出力回
    路に対して、前記スイッチング素子を非動作状態とする
    ための制御信号を出力するLow電圧OFF回路を設け
    たことを特徴とするブラシレスモータの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 電源とアースとの間でスイッチング素子
    がブリッジ接続されて、ブラシレスモータのステータコ
    イルへの通電を行う出力回路と、 前記ブラシレスモータに設けられた回転位置検出手段か
    らの検出信号と、ブラシレスモータの回転速度設定のた
    め外部入力される信号とに基づいて、前記出力回路のス
    イッチング素子の駆動を制御する出力制御回路とを具備
    してなるブラシレスモータの駆動制御装置において、 電圧が低下し所定の電圧値以下となるまで、前記出力制
    御回路に対して、前記スイッチング素子を非動作状態と
    するための制御信号を出力するLow電圧OFF回路を
    設ける一方、 前記出力制御回路は、当該出力制御回路内で生成される
    前記スイッチング素子に対する制御信号と、前記Low
    電圧OFF回路からの制御信号との論理和を生成し、前
    記出力回路へ対して出力してなることを特徴とするブラ
    シレスモータの駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 出力制御回路は、電源電圧が所定電圧を
    下回った際に、当該出力制御回路内で生成される前記ス
    イッチング素子に対する制御信号と、前記Low電圧O
    FF回路からの制御信号との論理和を生成してなること
    を特徴とする請求項2記載のブラシレスモータの駆動制
    御装置。
  4. 【請求項4】 出力制御回路は、電源電圧の低下開始か
    ら、当該電源電圧が所定の電圧へ低下するまでの間、出
    力回路に対して全てのスイッチング素子を非動作状態と
    する制御信号を出力してなることを特徴とする請求項2
    または請求項3記載のブラシレスモータの駆動制御装
    置。
  5. 【請求項5】 電源とアースとの間でスイッチング素子
    がブリッジ接続されて、ブラシレスモータのステータコ
    イルへの通電を行う出力回路と、 前記ブラシレスモータに設けられた回転位置検出手段か
    らの検出信号と、ブラシレスモータの回転速度設定のた
    め外部入力される信号とに基づいて、前記出力回路のス
    イッチング素子の駆動を制御する出力制御回路と、 電源電圧が所定値以下となるまでの間、前記出力回路の
    スイッチング素子を非動作状態とする信号を出力するL
    ow電圧OFF回路と、 を具備してなるブラシレスモータの駆動制御装置であっ
    て、 前記出力制御回路は、前記ブラシレスモータの回転速度
    設定のための信号入力が、第1の所定電圧以下となった
    ときに、前記ブリッジ接続されたスイッチング素子の
    内、前記アース側に一端が接続されているスイッチング
    素子か、または、前記電源側に一端が接続されたスイッ
    チング素子の何れか一方側のスイッチング素子の駆動を
    停止し、 電源電圧が前記第1の所定電圧よりも小さな第2の所定
    電圧以下においては、残りのスイッチング素子の駆動を
    停止する制御信号を発生すると共に、この制御信号と前
    記Low電圧OFF回路の出力信号との論理和を生成し
    て、その論理和信号を前記出力回路へ出力することを特
    徴とするブラシレスモータの駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 電源とアースとの間でスイッチング素子
    がブリッジ接続されて、ブラシレスモータのステータコ
    イルへの通電を行う出力回路と、 前記ブラシレスモータに設けられた回転位置検出手段か
    らの検出信号と、ブラシレスモータの回転速度設定のた
    め外部入力される信号とに基づいて、前記出力回路のス
    イッチング素子の駆動を制御する出力制御回路と、 電源電圧が所定値以下となるまでの間、前記出力回路の
    スイッチング素子を非動作状態とする信号を出力するL
    ow電圧OFF回路と、 を具備してなるブラシレスモータの駆動制御装置であっ
    て、 前記出力制御回路は、電源電圧が、第1の所定電圧以下
    となったときに、前記ブリッジ接続されたスイッチング
    素子の内、前記アース側に一端が接続されているスイッ
    チング素子か、または、前記電源側に一端が接続された
    スイッチング素子の何れか一方側のスイッチング素子の
    駆動を停止し、 電源電圧が前記第1の所定電圧よりも小さな第2の所定
    電圧以下となったときに、残りのスイッチング素子の駆
    動を停止し、 電源電圧が第2の所定電圧以下においては、残りのスイ
    ッチング素子の駆動を停止する制御信号を発生すると共
    に、この制御信号と前記Low電圧OFF回路の出力信
    号との論理和を生成して、その論理和信号を前記出力回
    路へ出力することを特徴とするブラシレスモータの駆動
    制御装置。
  7. 【請求項7】 Low電圧OFF回路は、電源電圧が第
    3の所定電圧を下回るまでは、出力回路のスイッチング
    素子を非導通状態とする信号を出力することを特徴とす
    る請求項5または請求項6記載のブラシレスモータの駆
    動制御装置。
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