JP2000295507A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2000295507A
JP2000295507A JP11098015A JP9801599A JP2000295507A JP 2000295507 A JP2000295507 A JP 2000295507A JP 11098015 A JP11098015 A JP 11098015A JP 9801599 A JP9801599 A JP 9801599A JP 2000295507 A JP2000295507 A JP 2000295507A
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JP
Japan
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video camera
cabinet
self
electronic device
video
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JP11098015A
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Hironobu Amamiya
裕伸 雨宮
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再利用可能な電子機器において、不正分解し
たときに自己破壊を生じさせる。 【解決手段】 ケースを所定の方法以外の不正な方法で
分解した際に、ケース内に収納された構成部品に損傷を
与えるように構成する。例えばビデオカメラに応用した
ときには、自己破壊機構61によって、その磁気テープ
28に損傷を与えるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオカメ
ラ等の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ、その他等の電子機器にお
いては、再利用可能な構成としたときに、不正に分解し
て不正利用されないような対策が必要となる。しかし、
現状では具体的な防止策は、提案されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、ビデオカ
メラ自体を安価に入手でき、誰でも何の準備もせずに直
ちに使用可能にし、また、より小型にして携帯便利に
し、しかも撮影後に所望する記録媒体への変換、編集サ
ービス等までしてユーザに戻してもらえるという、いわ
ゆる使い捨て方式のビデオカメラ、及びその流通システ
ムを提案している。
【0004】図23は、その流通システムを示す。新品
のビデオカメラは、販売店2で消費者(ユーザ)1に買
い取られる(矢印a)。消費者1は、そのビデオカメラ
で撮影を行い、撮影済みカメラを販売店2に預ける(矢
印b)。撮影済みカメラは、販売店2から複写処理所3
に送られ(矢印c)、ここで撮影済み記録媒体、例えば
カセットテープの内容を消費者1が希望する例えばVH
Sカセット、デジタルビデオ(DV)カセット、ビデオ
CD等のメディア(記録媒体)に変換してダビングし、
また希望すれば撮影内容の編集もし、このダビングした
メディア(例えばビデオカセット、ビデオCD等)を販
売店2を経由して消費者1に返却する(矢印d,e)。
【0005】使用済みビデオカメラは、再利用するため
に、メーカ4に引き取られ(矢印f)、生産/リサイク
ル工場5へ送られる(矢印g)。この生産/リサイクル
工場5で、カメラ内の記録媒体、例えばカセットテープ
を交換し、あるいはカセットテープを消去、巻き戻しを
行い、バッテリー交換あるいは充電を行い、また正常に
動作するか、否かの機能点検が行われ、不良があれば、
その構成部品の交換を行い、更に外装ケースを取り付け
て新しいビデオカメラとして復元する。復元されたビデ
オカメラは、メーカ4に納入され(矢印h)、販売会社
6を経て販売店2に卸される(矢印i,j)。また、メ
ーカ4からは、複写処理所3に未使用のメディア(VH
Sカセット、デジタルビデオカセット、ビデオCD、そ
の他等)が販売される(矢印k)。この流通経路が繰り
返されることにより、使い捨て方式のビデオカメラは再
利用される。
【0006】ところで、このような使い捨て方式のビデ
オカメラは、小型、簡素に構成されると共に、不正に分
解して不正利用されないような対策も必要となる。万
一、不正に分解されたときには、カメラ構成部品が損傷
を受けて不正利用できないようにすることが考えられ
る。
【0007】このような不正利用の防止策は、使い捨て
方式のビデオカメラに限らず、他の再利用可能な構成と
した電子機器においても必要となる。
【0008】本発明は、上述の点に鑑み、万一不正に分
解した場合には、構成部品に損傷を与えて不正利用を不
可能にするようにした電子機器を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子機器
は、ケースを所定の方法以外の方法で分解した際に、ケ
ース内に収納された構成部品に損傷を与えるように構成
される。
【0010】この電子機器では、万一所定の方法以外の
方法でケースを分解した場合には、ケース内の構成部品
が損傷を受ける。所定の方法でケース分解したときの
み、ケース内の構成部品は損傷を受けない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を映像撮影装置である使い捨て方式のビデオカ
メラに適用した場合について説明する。
【0012】図1及び図2は、本実施の形態に係る使い
捨て方式のビデオカメラの全体構成であり、夫々表面側
からの斜視図及び裏面側からの斜視図である。図3は、
ビデオカメラ本体を外装ケースより外した状態の斜視図
である。図4は、ビデオカメラ本体の分解斜視図であ
る。
【0013】本実施の形態に係るビデオカメラ(例えば
デジタルビデオカメラ)11は、後述するコンパクトに
構成されたビデオカメラ構成体17がケース、例えば樹
脂ケース、いわゆるキャビネット18内に封入されて成
るビデオカメラ本体19を、外装ケースである例えばボ
ール紙ケース20に納めて構成される。
【0014】このビデオカメラ11では図1〜図3に示
すように、ボール紙ケース20によって外装された状態
で、その表面には光学ビューファインダ21、撮像レン
ズ12、撮影釦、いわゆる記録釦23及びマイクロホン
24のみがボール紙ケース20の前面開口20aを通し
て外部に露出される。
【0015】この場合、光学ビューファインダ21と撮
像レンズ12と記録釦23とはビデオカメラ11の中心
線上に沿って設けられ、カメラ上端側から下端側に向っ
て光学ビューファインダ21、撮像レンズ12及び記録
釦23の順に配列される。マイクロホン24は、撮像レ
ンズ12を挟んで左右対称位置に設けられる。
【0016】ビデオカメラ11の裏面には、ボール紙ケ
ース20の背面開口20bを通して光学ビューファイン
ダ21ののぞき窓26が臨み、のぞき窓26の脇に撮影
中であることを表示する記録表示ランプ27が設けられ
ている。
【0017】ビデオカメラ構成体17は、図4に示すよ
うに、撮像レンズ12と、固体撮像素子、例えばCCD
撮像素子(図示せず)と、未使用の記録媒体である例え
ば磁気テープ28を収納した未使用テープカセット13
と、回転ヘッド装置等を含む記録機構部14と、信号処
理回路を構成するプリント回路基板15と、バッテリー
16等を組み立てて構成される。
【0018】このビデオカメラ構成体17では、その一
半分の位置にビューファインダレンズ21A、撮像レン
ズ12、撮影動作を制御する記録スイッチ33等を有す
るいわゆるカメラブロック部45と、その側部のバッテ
リー16とが配置される。記録スイッチ33は、記録釦
23に対応する位置に回路素子34等を有するプリント
回路基板15上に配置される。
【0019】ビデオカメラ構成体17の他半分の位置に
は、回転ドラムを有する回転ヘッド装置37、各テープ
ガイド38、キャプスタン39、ピンチローラ40等を
含む記録機構14と、回転ヘッド装置37に対向するカ
セット装着ホルダー42と、このカセット装着ホルダー
42内に装着された未使用のテープカセット13等を有
する、いわゆるメカデッキ部44が配置される。
【0020】カセット装着ホルダー42は、対をなす両
側腕部42aの遊端が回動可能に取付けられ、テープカ
セット13の装着時にカセット装着ホルダー42が斜め
に持ち上げられてテープカセット13の装脱を行い易い
ように構成される。
【0021】テープカセット13からの磁気テープ28
は、テープガイドローラ38を介して回転ドラムに巻き
付けられ、記録スイッチ33がオンすることによって、
キャプスタン39及びピンチローラ40によって定速走
行され、供給リールから供給されて巻き取りリールに巻
き取られるようになされる。カメラブロック部45及び
メカデッキ部44にわたる背面にもプリント回路基板1
5が取り付けられる。
【0022】ビデオカセット構成体17を封入する例え
ば樹脂製のキャビネット18は、裏キャビネット18A
と、表キャビネット18Bとから構成される。
【0023】表キャビネット18Bの表側においては、
光学ビューファインダ21、撮像レンズ12及びマイク
ロホン24が臨む円形状の領域が他部より少し盛り上が
って形成されると共に、記録釦23が形成される部分は
一段低くなるように段差が形成され、さらに光学ビュー
ファインダ21及び撮像レンズ12が占める領域も1段
低くなるように段差が形成される。
【0024】ビデオカメラ本体19では、ユーザが勝手
に記録媒体、本例ではビデオカセット13を交換できな
いようにキャビネット18が開かないように構成され、
また、記録機能のみとしている。また、小型、操作簡単
及び安価にするために、後からできる処理、即ち、手振
れ補正、ホワイトバランス補正等を行う機能は内蔵しな
いように構成される。
【0025】一方、このビデオカメラ11には、勝手に
分解しようとしたときに、内部構成部品が自動的に破壊
されるような自己破壊機能を有する。
【0026】この自己破壊機能を具現化するには、ビデ
オカメラ構成体17をキャビネット18内に組み立てる
前には自己破壊機能が作動せず、安全機構が働くように
し、ビデオカメラ機構体17をキャビネット18内に組
み立てた後は、安全機構が解除され、所定の分解法と異
なる方法でキャビネット18を開けるようにすると自己
破壊機構が作動し、内部の構成部品の一部が再利用でき
なくなる程度に損傷を受けるも、しかしながら、所定の
方法(所定の専用工具などを用いて)キャビネット18
を開ければ安全機構が再びセットされて自己破壊されな
いように構成する必要がある。
【0027】次に、自己破壊機構の一例を示す。表キャ
ビネット18Bと裏キャビネット18Aとは、相互に側
面が面一となって嵌着され、分解しにくいように構成さ
れる。即ち、例えば裏キャビネット18Aの上縁が肉薄
に形成され、その上縁の4辺に先端が鉤型の複数の爪部
47が夫々一体に形成される。本例では、カメラ11と
してみたときの上辺と下辺に対応する辺に2個づつの爪
部47A,47Bと爪部47C,47Dが設けられ、両
側辺に対する辺に夫々1個づつの爪部47E,47Fが
設けられる。
【0028】この爪部47A,47Bに嵌合するよう
に、表キャビネット18Bの対応する側板18B2
は、鉤型の係合部48を有する溝49(図5参照)が形
成され、図5に示すように、各対応する溝49の係合部
48に爪部47A,47Bが嵌合される。爪部47E,
47Fに嵌合するように、表キャビネット18Bの対応
する側板18B1 ,18B3 には後述する長溝51に臨
む開口52が設けられ、この開口52を通して長溝51
に爪部47E,47Fが嵌合される(図6参照)。ま
た、爪部47C,47Dに嵌合するように、表キャビネ
ット18Bの対応する側板18B4 には四角形状の係合
孔50が形成され、図7に示すように、この係合孔50
に夫々爪部47C,47Dが嵌合される。これによっ
て、表キャビネット18Bと裏キャビネット18Aが結
合される。
【0029】このキャビネット18は、後述する特殊な
構造の分解専用工具91(図17参照)によって表キャ
ビネット18Bと裏キャビネット18Aに分解される。
【0030】このため、表キャビネット18Bの相対向
する側板18B1 及び18B3 の外面に、側板18B4
から夫々長手方向に延長し、且つ途中において嵌着する
爪部47E,47Fを外部に臨ましめる開口52を有し
た長溝51が設けられる。この両長溝51は、図17の
分解専用工具91の両側ガイド部93に係合して之を案
内するように形成される。
【0031】両長溝51の側板18B4 側には、之より
連通して表キャビネットの前面に到る縦溝53が形成さ
れる。表キャビネット18Bの係合孔50が臨む側板1
8B4 には、図17に示す分解専用工具91に設けられ
た3つのピン95〔95A,95B,95C〕が挿通す
る3つの挿通孔54〔54A,54B,54C〕が設け
られる。
【0032】ビデオカメラ構成体17を収納し、表裏キ
ャビネット18B,18Aが組み立てられた完成品の状
態では、図4に示す中間にミシン目56が入ったラベル
57が表キャビネット18Bから裏キャビネット18A
にかけて、その挿通孔54〔54A,54B,54C〕
及び係合孔50を塞ぐようにキャビネット18の面に貼
られる。このラベル57は例えばユーザが勝手に剥離し
ないように剥離禁止の表示が付されている。
【0033】自己破壊機構61は、図4、図8〜図10
に示すように自己破壊構成部62と、自己破壊構成部6
2の作動を止めるための安全機構部63とから成る。自
己破壊構成部62は、ビデオカメラ構成体17の例えば
メカデッキ部44とカメラブロック部45との間に介在
する支持体64に上面から所定深さにわたって例えば四
角形状に形成された凹部65と、この凹部65内にスプ
リング66を介して収納され、安全機構部63が外れた
ときにスプリング66のバネ力で凹部65外に飛び出す
飛び出し部材67にて形成される。
【0034】凹部65は、図示するように、一方の相対
向する側が開放され、他方の相対向する側が壁面を形成
するように構成される。この相対向する両壁面に、上面
から所定の深さ方向に延びる縦溝71及び72が形成さ
れる。
【0035】凹部65が形成された支持体64において
は、その縦溝72を有する側部64Bが縦溝71を有す
る側部64Aより低くなるように段差が形成され、この
低い側部64B上に後述の安全機構部63が載置された
状態で安全機構部63の上面と、高い側部64Aの上面
とが面一となるようになされる。
【0036】飛び出し部材67は、支持体64の凹部6
5の形状に合った四角形状に形成され、その下部にはス
プリング66が収納される収納部69が設けられる。飛
び出し部材67の凹部65の両壁面に対応する側面に
は、凹部65側の夫々の縦溝71及び72に案内係合さ
れる係合突部73及び74が形成される。
【0037】係合突部73及び74は、夫々対応する縦
溝71及び72と同形状に形成され、係合突部73は飛
び出し部材67の上面から延長形成され、係合突部74
は、飛び出し部材67の上面から下がった位置、即ち上
述の支持体64の低い側部64Bの面に対応する位置か
ら延長形状される。さらに、飛び出した部材67には、
そのメカデッキ部44側の側面の下部に磁気テープ28
を引き出すアーム75が形成されると共に、その上面に
突起部76が設けられる。
【0038】スプリング66は、例えばその一端が収納
部69の上面に取付けられ、他端が支持体64の凹部6
5の底面に取付けられるようにして、収納部69上面と
凹部65底面との間に介在される。
【0039】一方、安全機構部63は、その下面に形成
したガイドレール78を支持体64の低い側部64Bの
上面に形成されたガイド溝79に係合して低い側部64
B上を凹部65の開放方向に沿う方向に摺動自在に配置
される。
【0040】安全機構部63は、支持体64の低い側部
64Bに配置された状態で、その上面から高い側部64
Aの上面及び飛び出し部材62の上面と面一になるよう
な平坦面に形成され、その飛び出し部材62側に、飛び
出し部材62の係合突部74を臨ましめる欠除部81
と、この欠除部81を挟んで係合突部74の上面に当接
させるべき押え部82及び83とが形成される。
【0041】この場合、安全機構部63は、その第1の
摺動位置において、第1の押え部82が係合突部74の
上面に当接し、その第2の摺動位置において欠除部81
が係合突部74に位置し、第3の摺動位置において第2
の押え部83が係合突部74の上面に当接するようにな
される。
【0042】さらに、安全機構部63には、その欠除部
81、押え部82,83の側とは反対側に、メカデッキ
部44側に向って上面より漸次低くなるように傾斜した
スロープ部84が設けられる。
【0043】表キャビネット18Bの裏面には、安全機
構部63のスロープ部84に当接しながら安全機構部6
3を第2の摺動位置に移動させるためのピン85が設け
られる。
【0044】図17は、分解専用工具91の一例を示
す。この分解専用工具91は、把手92と、把手92に
連続して前述の表キャビネット18Bの両側の長溝51
に夫々係合して案内される1対のガイド部93を有した
コ字状の部材94と、この部材94の中央部上に配さ
れ、表キャビネット18Bの各挿通孔54A,54B及
び54Cに挿通し得るピン95A,95B及び95C
と、部材94上の両ガイド部93に対応する位置に設け
られ、表キャビネット18Bの両側の夫々の縦溝57に
嵌合し得る例えば板ばね材からなるロック部材96と、
さらに部材94に一体に設けられ、キャビネット18の
2つの係合孔50に入り得る2つの解除用突起97とを
備えな成る。
【0045】ここで、ピン95Aは、ビデオカメラ本体
19の分解時に表キャビネット18Bの挿通孔54Aに
挿通され、その先端で安全機構部63を丁度、第2の押
え部83が飛び出し部材67の係合突部74を押える第
3の摺動位置まで移動させるだけの長さL1 を有する。
【0046】次に、この自己破壊機構61の動作を説明
する。
【0047】図8及び図13は、ビデオカメラ構成体1
7を裏キャビネット18A内に入れ、表キャビネット1
8Bを蓋しない状態を示す。この状態では、安全機構部
63が図8において手前に摺動された第1の摺動位置に
持ち来され、安全機構部63の第1の押え部82によっ
て飛び出し部材67の一方の係合突部74上面が押えら
れ、飛び出し部材67がスプリング69のばね力によっ
て上方に飛び出すのを阻止している。また、テープカセ
ット13からの磁気テープ28は、飛び出し部材67の
アーム75上を、該アーム75に触れることなく移送さ
れるようになされる。
【0048】次に、表キャビネット18Bを上方から平
行にかぶせて裏キャビネット18Aに嵌着させる。この
とき、図9及び図14に示すように、表キャビネット1
8Bを平行にかぶせていくと、表キャビネット18Bの
内面に一体のピン85が、安全機構部63のスロープ部
84に当り、安全機構部63を矢印a方向に移動させ、
表キャビネット18Bが裏キャビネット18Aに嵌着し
た時点で安全機構部63が第2の摺動位置に持ち来され
る。
【0049】安全機構部63の第2の摺動位置では、欠
除部81が飛び出し部材67の係合突部74に対応し、
飛び出し部材67が上方へ動ける状態になる。しかし乍
ら、飛び出し部材67の上面の突起部76に表キャビネ
ット18Bの裏面が当接して飛び出し部材67の上方へ
の動きを阻止している。
【0050】表キャビネット18Bと裏キャビネット1
8Aが組合わされた状態では、裏キャビネット18Aの
爪部47A,47Bが表キャビネット18Bの側板18
2に設けられた係合部60に係合し(図5、図14参
照)、爪部47E,47Fが夫々表キャビネット18B
の側板18B1 ,18B3 の開口52を通して長溝51
に係止され(図6参照)、さらに爪部47C及び47D
が表キャビネット18Bの側板18B4 の係合孔50に
係合される(図7、図14参照)。その後、係合孔5
0、挿通孔54〔54A〜54C〕を塞ぐようにラベル
56が貼着される。ビデオカメラ11は、この状態で使
用される。
【0051】次に、この正常な状態から、無理にキャビ
ネット18を分解して表キャビネット18Bを開けた場
合には、表キャビネット18Bの飛び出し部材67に対
する押え、即ち表キャビネット18Bの裏面と飛び出し
部材67の突起76との当接が外れ、図10に示すよう
に、スプリング66のばね力により飛び出し部材67が
上方へ飛び出し、これに伴ってアーム75によって磁気
テープ28が引き出される。磁気テープ28は非常に薄
いので、皺くちゃとなり、少なくとも引出された部分の
テープ28は大きな損傷を受ける。
【0052】また、後述するように、図示されないスイ
ッチが飛び出し部材67の飛び出し動作でオン状態とな
り、電気的手段によって構成部品に対して再現不能の損
傷を与える。
【0053】次に、このビデオカメラ11をリサイクル
工場5で分解する際は、図17の分解専用工具91を使
用する。即ち、分解専用工具91のガイド部93をキャ
ビネット18の両側の長溝51に係合させながら、分解
専用工具91を矢印b方向移動し(図17参照)、分解
専用工具91のピン95A,95B及び95Cを夫々ラ
ベル56を突き通して表キャビネット18Bの挿通孔5
4A,54B及び54Cからビデオカメラ本体内部に挿
入する。
【0054】このとき、図11、図15に示すように、
ピン95Aの先端によって、安全機構部63は第3の摺
動位置、即ち第2の押え部83が飛び出し部材67の係
合突部74を押える位置に移動される。従って、この安
全機構部63は、再び飛び出し部材67の上方への飛び
出しを阻止することになる。これは安全機構が再度動作
された状態である。
【0055】一方、分解専用工具91のビデオカメラ本
体19への装着時、両ガイド93によって左右の爪部4
7E及び47Fの長溝51との係合が解除され(図6の
鎖線参照)、さらに、解除用突起97が係合孔50に挿
入されることによって爪部47C,47Dの係合が解除
される(図7の鎖線、図15参照)。即ち、3方向の爪
部47Eと爪部47Fと爪部47C,47Dとが解除さ
れる。
【0056】また、図18に示すように、最後に分解専
用工具91のロック部材96が表キャビネット18Bの
両側板の縦溝53に弾性的に嵌合し、工具91が表キャ
ビネット18Bにロックされる。この状態では、図18
に示すように、把手92をつかんで持ち上げれば安全機
構が働いて自己破壊することなく、分解することができ
る。
【0057】上述では、工具91のピン95Aのみ使用
し、他のピン95B,95Cを使用していないが、ピン
95B及び95Cによって機械的手段が働き、又は電気
的手段(例えばスイッチ)が動作して他の機構部品の自
己破壊を防止できるように構成することができる。
【0058】ところで、表キャビネット18Bの挿通孔
54Aに単に長い棒を入れても安全機構は働かない。例
えば図16,図12に示すように、本例の長さL1 より
大きな長さL2 のピン101を使用したときには、安全
機構部63が脱落し、支持体64上に安全機構部63が
無く、飛び出し部材67は表キャビネット18Bを外し
たとき、スプリング69により上方に飛び出し、磁気テ
ープ28を損傷させることになる。従って、本例での工
具91のピン95Aとしては、長さL1 に正しく規定さ
れたピンを備えねばならない。
【0059】上例では、自己破壊として、磁気テープ2
8を皺にして損傷を与えるようにしたが、その他、アー
ム75に刃物を付して磁気テープ28を切断するように
してもよい。磁気テープ28は薄いものであって、スプ
ライス(貼り継ぎ)するのに非常に困難である。従っ
て、この切断は、磁気テープ28に致命的な損傷を与え
ることになる。
【0060】自己破壊の他の例としては、勝手に表キャ
ビネット18Bを開けたとき、図19に示すように、先
の尖った金属材102で回転ヘッド装置100の磁気ヘ
ッド103に当接して、磁気ヘッド103を破損するよ
うに構成することも可能である。磁気ヘッド103はセ
ラミック、いわゆるフェライト等で作られているので、
金属材102で簡単に割れ、記録、再生ができなくな
る。
【0061】自己破壊の他の例としては、勝手に表キャ
ビネット18Bを開けたとき、図20に示すように、撮
像レンズ12の鏡筒部104にピン状体105を打ち込
むようにしてもよい。この場合、光軸上に影が入り再利
用できなくなる。
【0062】次に、前述の電気的手段によって自己破壊
する例を示す。図21に示すように、例えばCCD撮像
素子106の一部の回路に、スイッチSWを介してフラ
ッシュライド用等のコンデンサ107を負荷として接続
する。不正な分解をトリガーにして(例えば飛び出し部
材67が飛び出す動作などによって)、スイッチSWを
オンし、コンデンサ107に帯電された例えば数100
Vの電圧をCCD撮像素子106に印加して、耐圧の弱
いCCD撮像素子106を破壊するよさうになすことが
できる。
【0063】さらに他の例としては、コンデンサではな
く、電源の電池の出力をプラス・マイナス逆転スイッチ
にて切換えるように構成し、電気回路を損傷させるよう
に構成することもできる。
【0064】さらには、コントロールICや回路上に耐
圧の弱い部分を積極的に作り、ここに電圧を印加して破
壊するように構成することもできる。
【0065】また、機械的手段により、電気部品(IC
等)をプリント回路基板から剥がすように構成すること
もできる。
【0066】図22は、上述のビデオカメラ11の使用
例を示す。ビデオカメラ11は、片手で持ち、その指で
記録釦23を押して簡単に撮影することができる。ビデ
オカメラ11では、光学ビューファインダ21、撮像レ
ンズ12及び記録釦23が中心線上に設けられるので、
利き目、利き手を選ばずに、任意の持ち手で撮影でき
る。ビデオカメラ11は、小型であり、このカメラ11
を握った撮影状態では肘が脇腹に自然に当る状態を作る
ので、撮影ぶれを防ぐことができる。縦平面前面のカメ
ラ形状の前面に記録釦(いわゆるシャッタ釦)23が配
されており、記録釦23を押すと、カメラ11を顔に押
しつける方向に力が働くので、いわゆるシャッタぶれが
起きにくい。記録釦23を凹面(段差下)に配置するこ
とにより、記録釦23の位置を自然に認知でき、しかも
指を押す位置より上のオーバーハング部が撮影時に誤っ
てレンズ部に指が移動しないガイドの役目を果たしてい
る。
【0067】上述した本実施の形態に係るビデオカメラ
11によれば、記録媒体としてのビデオカセットがユー
ザ自らでは交換できないように封入され、機能として
は、記録機能のみであり、且つ操作も記録釦23のみで
あるので、全体として小型且つ簡素に構成することがで
きる。
【0068】このビデオカメラ11は、光学ビューファ
インダ21、撮像レンズ12及び記録釦23が中心線上
に設けられているので、左手又は右手のいずれで持って
も、同じ状態で撮影することができ、利き目、利き手に
拘らず、誰もが不便なく撮影できる。
【0069】そして、このビデオカメラ11において
は、勝手に表キャビネット18Bを開けたときには、機
械的手段又は電気的手段によって構成部品に損傷を与え
自己破壊されるので、不正な再利用を防ぐことができ
る。例えば、表キャビネット18Bを勝手に開けた際に
は、飛び出し部材67が上方に飛び出して磁気テープ2
8を皺くちゃにし、又は切断して磁気テープ28に損傷
を与えることができる。また、磁気ヘッド103の破
壊、撮像レンズ系の再利用不能、CCD撮像素子の破壊
等によって不正再利用を防ぐことができる。
【0070】従って、不正分解による再利用ができず、
また分解しにくいので、ビデオカメラ11は回収せざる
を得ず、リサイクル率が向上し、不法投棄をも防止でき
る。。
【0071】簡単な分解専用工具91によって自己破壊
させることなく分解が容易に行えるので、分解作業の効
率化を図ることができる。
【0072】尚、上例のビデオカメラでは、記録媒体と
してテープカセットを用いたが、これに限定されず、そ
の他、磁気光学ディスク、ハードディスク、半導体メモ
リ等を記録媒体として用いることもできる。
【0073】上例の自己破壊機能は、電子機器、即ち例
えば使い捨てビデオカメラの他、通常のビデオカメラ、
静止画像を主とした所謂デジタルカメラ、又はフィルム
式の写真機や使い捨てカメラ(いわゆるレンズ付フィル
ム)等の映像撮影装置、その他の電子機器等、広義の電
子機器に応用可能である。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、ケースを所定の方法以
外の方法で分解した際には、内部の構成部品が損傷する
ので電子機器の不正再利用を防止することができる。
【0075】機械的手段又は電気的手段によって損傷を
与えるときは、構成部品の自己破壊が確実に行える。
【0076】電気的手段としてコンデンサの帯電による
電圧を利用するときは、少ない部品点数で回路、電気素
子の自己破壊を可能にする。
【0077】構成部品としてテープレコーダを内蔵した
場合、そのテープを損傷することによって、電子機器の
自己破壊を可能にする。
【0078】構成部品として回転ヘッド装置を内蔵した
場合、その磁気ヘッドを損傷することによって電子機器
の自己破壊を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子機器を映像撮像装置に適用し
た場合の一実施の形態を示す表面からみた全体構成図で
ある。
【図2】本発明に係る電子機器を映像撮像装置に適用し
た場合の一実施の形態を示す裏側からみた全体構成図で
ある。
【図3】上記映像撮影装置の外装ケースから取り出した
状態の斜視図である。
【図4】上記映像撮影装置のカメラ本体の分解斜視図で
ある。
【図5】上記映像撮像装置のキャビネットの係合部分を
示す要部の断面図である。
【図6】上記映像撮像装置のキャビネットの係合部分を
示す要部の断面図である。
【図7】上記映像撮像装置のキャビネットの係合部分を
示す要部の断面図である。
【図8】本発明に係る自己破壊機構の要部を示す斜視図
である。
【図9】本発明に係る自己破壊機構の動作の説明に供す
る要部の斜視図である。
【図10】本発明に係る自己破壊機構の動作の説明に供
する要部の斜視図である。
【図11】本発明に係る自己破壊機構の動作の説明に供
する要部の斜視図である。
【図12】本発明に係る自己破壊機構の動作の説明に供
する要部の斜視図である。
【図13】本発明に係る自己破壊機構の動作説明に供す
る上記映像撮影装置の断面図である。
【図14】本発明に係る自己破壊機構の動作説明に供す
る上記映像撮影装置の断面図である。
【図15】上記映像撮影装置の正しい分解時の動作説明
に供する断面図である。
【図16】上記映像撮影装置の不正分解時の動作説明に
供する断面図である。
【図17】本発明に係る分解専用工具斜視図である。
【図18】本発明に係る文体専用工具を用いて上記映像
撮影装置を分解する状態を示す斜視図である。
【図19】本発明に係る自己破壊機構の他の例を示す要
部の斜視図である。
【図20】本発明に係る自己破壊機構の他の例を示す要
部の断面図である。
【図21】本発明に係る自己破壊機構の他の例を示す要
部の構成図である。
【図22】本実施の形態の映像撮像装置の使用状態を示
す説明図である。
【図23】本実施の形態の映像撮影装置の流通システム
の説明図である。
【符号の説明】
11‥‥映像撮影装置(ビデオカメラ)、12‥‥撮像
レンズ、13‥‥テープカセット、16‥‥記録機構、
18‥‥キャビネット、19‥‥カメラ本体、20‥‥
外装ケース、21‥‥ビューファインダ、23‥‥記録
釦、28‥‥磁気テープ、44‥‥メカデッキ部、45
‥‥カメラブロック部、61‥‥自己破壊機構、62‥
‥自己破壊構成部、63‥‥安全機構部、67‥‥飛び
出し部材、69‥‥スプリング、75‥‥アーム、91
‥‥分解専用工具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースを所定の方法以外の方法で分解し
    た際に、前記ケース内に収納された構成部品に損傷を与
    えるように構成したことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 電気的手段により、前記構成部品である
    電子部品に損傷を与えるように構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記電気的手段にコンデンサを有し、 該コンデンサに帯電した電圧を、前記分解をトリガーに
    して、前記電子部品である半導体部品に印加し、前記半
    導体部品に損傷を与えるように構成したことを特徴とす
    る請求項2に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 機械的手段により、前記構成部品に損傷
    を与えるように構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の電子機器。
  5. 【請求項5】 前記構成部品としてテープレコーダが内
    蔵され、 該テープレコーダの記録媒体に損傷を与えるように構成
    したことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 前記構成部品として回転ヘッド装置が内
    蔵され、 該回転ヘッド装置の磁気ヘッドに損傷を与えるように構
    成したことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003047023A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Sanyo Electric Co Ltd デジタルカメラ及び画像出力装置並びに画像処理システム
US6947237B2 (en) * 2001-10-09 2005-09-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. WORM magnetic tape with cartridge memory system and method
CN114513590A (zh) * 2021-12-24 2022-05-17 浙江舜宇智领技术有限公司 摄像模组

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