JP2000294664A - 電子部品用パッケージ - Google Patents

電子部品用パッケージ

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JP2000294664A
JP2000294664A JP11096445A JP9644599A JP2000294664A JP 2000294664 A JP2000294664 A JP 2000294664A JP 11096445 A JP11096445 A JP 11096445A JP 9644599 A JP9644599 A JP 9644599A JP 2000294664 A JP2000294664 A JP 2000294664A
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JP
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electronic component
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JP11096445A
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English (en)
Inventor
Shizuteru Hashimoto
静輝 橋本
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16195Flat cap [not enclosing an internal cavity]

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密不良や短絡不良を防止し、簡単な構成で
気密信頼性が向上する電子部品用パッケージを提供す
る。 【解決手段】 接合パターン10および11はろう材2
0により蓋部材3に接合されており、蓋部材3は収容空
間12を気密に封止している。上層の接合パターン11
の幅は下層の接合パターン10の幅よりも小さくなって
おり、接合パターン10と接合パターン11とで凹凸部
が形成されている。また、接合パターン10と蓋部材3
との間にろう材20を溜めるためのろう材溜まり部21
が形成されている。このため、ろう材20は、ろう材溜
まり部21に溜められて収容空間12内に垂れ込んでお
らず、かつボイドを有していない。したがって、短絡不
良が発生するのを防止するとともに、接合面積が増大
し、パッケージ2と蓋部材3との接合強度を高めて気密
信頼性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子等の電子
部品を収容するための収容空間を有し、この収容空間を
蓋部材により封止するようにした電子部品用パッケージ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面実装型の圧電装置は、セ
ラミックス等の絶縁材料からなる容器(以下、「容器」
をパッケージという)の内部に水晶振動子等の圧電素子
を収容し、金属製あるいはセラミックス製の蓋部材を用
いて、収容空間を気密に封止する構成のものが一般に知
られている。
【0003】一般に、セラミックス製のパッケージは、
底部を構成する板部材と、胴部を構成する枠部材とを積
層し、これらを焼成して一体化することによって製造さ
れる。上記のパッケージ内に圧電素子を固定するための
構造としては、両端固定方式と片端固定方式とがある。
【0004】両端固定方式の表面実装型圧電装置は、両
端部に電極膜を有する圧電素子が板部材の表面に設けら
れた一対の固定電極の上に両端を支持した状態で載せら
れ、夫々の電極膜が固定電極に接続され、圧電素子が両
端固定により板部材に保持される。また、片端固定方式
の表面実装型圧電装置は、一方の端部に一対の電極膜を
有する圧電素子が板部材の表面に設けられた一対の固定
電極の上に一端を支持した状態で載せられ、夫々の電極
膜が固定電極に接続され、圧電素子が板部材に片端固定
により保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成の表面実装
型圧電装置において、パッケージの内部に圧電素子を収
容し、収容空間を蓋部材により封止する場合、パッケー
ジの開口端部と蓋部材とを接合する方法としては以下の
方法がある。
【0006】(1) パッケージおよび蓋部材がセラミック
ス製の場合、パッケージの開口端部、あるいは蓋部材の
端面に設けた封止用低融点ガラスを接着剤として用いて
熱処理により接合する。
【0007】(2) パッケージの開口端部に設けたコバー
ル等のシールリングと、ニッケル、ステンレス、コバー
ル、42アロイ等の金属からなる蓋部材とを溶接するこ
とにより接合する。
【0008】(3) パッケージの開口端部に設けたタング
ステン等の金属層にニッケルめっきまたは金めっきを施
し、鉛錫共晶はんだ、金錫共晶はんだ、あるいは鉛と錫
等の材料の比率を変更した高温はんだなどの封止用はん
だをろう材として用いてコバール、42アロイ等の金属
からなる蓋部材や、封止部となるところに導体ペースト
が印刷、焼成されたセラミックス製蓋部材を接合する。
【0009】しかしながら、上記の(3)封止用はんだを
ろう材として用いてパッケージと蓋部材とを接合した場
合、ろう材の加熱溶融時に温度、荷重等の封止条件の変
動により、空気を閉じ込めてろう材にボイドが発生し
たり、収容空間内にろう材が垂れ込むという問題があ
る。
【0010】ろう材にボイドが発生すると、パッケー
ジと蓋部材との接合強度が低下し、気密不良の原因とな
る。特に、シールパスの狭い小型のパッケージにおい
て、気密信頼性を確保することが困難である。 収容空間内にろう材が垂れ込むと、短絡不良の原因と
なり、圧電素子等の電子部品を破壊する恐れがあるとい
う問題があった。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、気密不良や短絡不良を防止し、
簡単な構成で気密信頼性が向上する電子部品用パッケー
ジおよび圧電装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電子部品用パッケージによると、枠部材と接合される接
合面を有し、封止のためのろう材が接合される接合部は
枠部材の反板部材側の端部に設けられており、ろう材を
溜めるためのろう材溜まり部が接合部の反接合面側に形
成されている。このため、ろう材の加熱溶融時に温度、
荷重等の封止条件が変動しても、余分なろう材はろう材
溜まり部に溜められ、収容空間内にろう材が垂れ込むの
を防止することができる。これにより、電子部品の短絡
不良が発生するのを防止し、パッケージと蓋部材との接
合強度を高めることができる。したがって、気密信頼性
を向上させることができる。
【0013】本発明の請求項2記載の電子部品用パッケ
ージによると、接合部は凹凸部を有しているので、この
凹凸部の凹みにろう材溜まり部が形成される。このた
め、ろう材の加熱溶融時に温度、荷重等の封止条件が変
動しても、余分なろう材はろう材溜まり部に溜められ、
収容空間内にろう材が垂れ込むのを防止することができ
る。さらに、ろう材の加熱溶融時に空気を閉じ込めてろ
う材にボイドが発生するのを凹凸部により防止すること
ができる。これにより、電子部品の短絡不良が発生する
のを防止するとともに、接合面積が増大し、パッケージ
と蓋部材との接合強度を高めることができる。したがっ
て、特にシールパスの狭い小型のパッケージにおいて、
簡単な構成で気密信頼性を向上させることができる。
【0014】凹凸部の形成方法としては、枠部材の反板
部材側の端面に複数層の金属層からなる接合部を設け、
上層の金属層の幅を下層の金属層の幅よりも小さくする
方法を採用することができ、上記の金属層の作製方法に
より、容易に凹凸部を形成することができる。
【0015】上記の金属層は、例えば枠部材となるセラ
ミックグリーンシートに例えばタングステン粉末やモリ
ブデン粉末等を用いた導体ペーストを使用して印刷、焼
成を行うことにより、容易に作製することができる。金
属層の表面には、例えばニッケルめっきまたは金めっ
き、あるいはその両方のめっきを施すことができる。
【0016】本発明の請求項3記載の電子部品用パッケ
ージによると、枠部材は反板部材側の端部に段差部を有
しているので、上記の端部に接合部を設けることによ
り、接合部の反枠部材側にろう材溜まり部が形成され
る。このため、ろう材の加熱溶融時に温度、荷重等の封
止条件が変動しても、余分なろう材はろう材溜まり部に
溜められ、収容空間内にろう材が垂れ込むのを防止する
ことができる。さらに、ろう材の加熱溶融時に空気を閉
じ込めてろう材にボイドが発生するのを段差部に設けら
れる接合部により防止することができる。これにより、
電子部品の短絡不良が発生するのを防止するとともに、
接合面積が増大し、パッケージと蓋部材との接合強度を
高めることができる。したがって、特にシールパスの狭
い小型のパッケージにおいて、簡単な構成で気密信頼性
を向上させることができる。
【0017】段差部の形成方法としては、例えば枠部材
となる複数枚のセラミックグリーンシートを上層のグリ
ーンシートの幅が下層のグリーンシートの幅よりも小さ
くなるように加工し、これらを積層した後、焼成して一
体化する方法を採用することができ、上記の積層セラミ
ックスの作製方法により、容易に段差部を形成すること
ができる。
【0018】セラミックグリーンシートは、セラミック
スの原料粉末、有機溶媒、可塑剤およびバインダ等から
構成することができる。セラミックスの原料粉末は、ア
ルミナ、窒化アルミニウム、ムライト、低温焼成のガラ
スセラミックス等あらゆるセラミックスを用いることが
できる。有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレ
ン、アルコール類等が挙げられ、可塑剤としては、例え
ばジブチルフタレート、ジオキシルフタレート等が挙げ
られ、バインダとしては、例えばアクリル樹脂、ブチラ
ール樹脂等が挙げられる。これらの混合割合は、セラミ
ックスの原料粉末100重量部に対し、有機溶媒が20
〜80重量部、可塑剤が1〜5重量部、バインダが5〜
20重量部が好ましい。
【0019】本発明の請求項4記載の電子部品用パッケ
ージによると、板部材と枠部材との間に絶縁膜が設けら
れ、この絶縁膜の上面に電子部品を支持する固定電極が
設けられているので、パッケージの内底面である板部材
上から一定の厚みをもって固定電極を形成することがで
きる。さらに片端固定方式の圧電装置に適用した場合、
枕部材として作用する反固定電極側の絶縁膜の厚みを自
由に設定することができるので、板部材が多少反ってい
ても圧電素子がパッケージの底面に接触するのを防止す
ることができる。さらにまた、板部材と枠部材とを一体
化する上で必要な絶縁膜を利用することで、製造工数を
増やすことなく固定電極面の高さを一定量確保すること
ができるとともに、安価に圧電装置を製造することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施例を図
面に基づいて説明する。 (第1実施例)片端固定方式の表面実装型圧電装置に本
発明を適用した第1実施例について、図1、図2および
図3を用いて説明する。
【0021】図1に示すように、表面実装型圧電装置
は、電子部品としての水晶振動子1と、この水晶振動子
1を収容するパッケージ2と、パッケージ2内の収容空
間12を気密に封止する蓋部材3とを有している。パッ
ケージ2は、アルミナ製であり、底部を構成する板部材
4と、板部材4に一体的に設けられ胴部を構成する枠部
材5とを有し、枠部材5の上端部、すなわち枠部材5の
反板部材側の端部には接合部としての接合パターン10
および11が設けられている。また、板部材4と枠部材
5との間には絶縁膜6が設けられており、この絶縁膜6
の一部はパッケージ内部にて露出している。
【0022】この露出した絶縁膜6のうち、水晶振動子
1の一端1aに対応する一方の絶縁膜6表面には一対の
固定電極7が設けられ、また、水晶振動子1の他端1b
に対応する他方の絶縁膜6は、水晶振動子1の自由端の
下方に位置している。上記の他方の絶縁膜6は、水晶振
動子1の自由端の変位を制限することによって水晶振動
子1の振動、衝撃等を吸収する枕部材として作用する。
【0023】固定電極7は、水晶振動子1に形成された
図示しないリード電極に導電性接着剤8等により電気的
に接続され、水晶振動子1を片持ち状態で保持するとと
もに、板部材4の裏面に設けられたプリント基板等に搭
載するための接続電極9と電気的導通のとれた状態とな
っている。
【0024】接合パターン10および11はろう材20
により蓋部材3に接合されており、蓋部材3は収容空間
12を気密に封止している。接合パターン10および1
1は、タングステン、モリブデン等の金属層を有してお
り、この金属層の表面にはニッケルめっきや金めっきが
施されている。下層の接合パターン10の裏面10aは
枠部材5と接合される接合面を構成している。上層の接
合パターン11の幅は下層の接合パターン10の幅より
も小さくなっているので、接合パターン10と接合パタ
ーン11とで凹凸部が形成されている。
【0025】ろう材20は、鉛錫共晶はんだ、金錫共晶
はんだ、あるいは鉛と錫等の材料の比率を変更した高温
はんだなどの封止用はんだからなり、蓋部材3はコバー
ル、42アロイ等の金属からなる。接合パターン10と
蓋部材3との間にはろう材20が溜まっている。すなわ
ち、接合パターン10の反裏面側にろう材溜まり部21
が形成されている。
【0026】以上のように構成した表面実装型圧電装置
においては、ろう材20は、ろう材溜まり部21に溜め
られて収容空間12内に垂れ込んでおらず、かつボイド
を有していない。このため、短絡不良が発生するのを防
止するとともに、接合面積が増大し、パッケージ2と蓋
部材3との接合強度を高めて気密信頼性を向上させるこ
とができる。
【0027】さらに、上記構成の表面実装型圧電装置
は、板部材4と枠部材5とからなる2層構造であり、し
かも固定電極7が一方の絶縁膜6上に形成されている。
このため、パッケージ2の内底面である板部材4上から
一定の厚みをもって形成されており、かつ枕部材として
作用する他方の絶縁膜6の厚みを自由に設定することが
できる。したがって、板部材4が多少反っていても水晶
振動子1がパッケージ2の底面に接触するのを防止する
ことができる。
【0028】さらにまた、板部材4と枠部材5とを一体
化する上で必要な絶縁膜6を利用することで、製造工数
を増やすことなく固定電極7面の高さを一定量確保する
ことができるとともに、安価に圧電装置を製造すること
ができる。
【0029】次に、パッケージ2の作製方法について述
べる。 (1) アルミナ粉末にマグネシア、シリカ、焼成タルク、
炭酸カルシウム等の焼結助剤と、酸化チタン、酸化クロ
ム、酸化モリブデン等の着色剤とを少量加えた粉体に、
ジオキシルフタレート等の可塑剤、アクリル樹脂やブチ
ラール樹脂等のバインダおよびトルエン、キシレン、ア
ルコール類等の溶剤を加え、十分に混練して粘度200
0〜40000cpsのスラリを作製し、ドクターブレ
ード法によって例えば0.3mm厚の複数枚のアルミナ
のグリーンシートを形成する。
【0030】(2) 各グリーンシートに打ち抜き型やパン
チングマシーン等を用いて所望の形状に加工し、板部材
4となるグリーンシートと、枠部材5となるグリーンシ
ートとを作製する。
【0031】(3) 板部材4となるグリーンシートの表面
外周近傍に、上記の(1) で作製したアルミナのスラリと
同様のアルミナペーストを印刷し、約30μm厚の絶縁
膜6となる絶縁パターンを形成し、絶縁パターンの一端
側の表面にタングステンやモリブデンの高融点金属の導
体ペーストを印刷し、約30μm厚の固定電極7となる
電極パターンを形成する。また、板部材4となるグリー
ンシートの裏面に接続電極9となる電極パターンを形成
する。
【0032】(4) 枠部材5となるグリーンシートの一端
面にタングステンやモリブデンの高融点金属の導体ペー
ストを印刷し、約30μm厚の下層の金属層となる導体
パターンを形成する。上記の下層の金属層となる導体パ
ターン上にタングステンやモリブデンの高融点金属の導
体ペーストを再度印刷し、約30μm厚で下層の金属層
となる導体パターンよりも幅の小さい上層の金属層とな
る導体パターンを形成する。
【0033】(5) 絶縁パターンと電極パターンとを形成
した板部材4となるグリーンシートと、2層の導体パタ
ーンを形成した枠部材5となるグリーンシートとを積層
し、このグリーンシート積層体を例えば80〜150
℃、50〜250kg/cm2の条件で熱圧着して一体
化する。
【0034】(6) 上記の(1)〜(5)で作製したグリーンシ
ート積層体を窒素−水素混合ガス雰囲気中で1400〜
1600℃で焼成する。これにより、導体ペースト中の
樹脂分を分解および消失させ、アルミナ製パッケージに
固定電極、接続電極および2層の金属層を形成する。
【0035】(7) 形成された固定電極、接続電極および
2層の金属層にニッケルめっきまたは金めっき、あるい
はその両方を施して、図2に示すように、アルミナ製パ
ッケージ2が得られる。アルミナ製パッケージ2は、板
部材4と枠部材5の間に絶縁膜6が形成され、絶縁膜6
の一端側の上面に固定電極7が形成され、板部材4の裏
面には固定電極7に導通する接続電極9が形成されてい
る。さらに、枠部材5の反板部材側の端面には接合パタ
ーン10および11が形成されている。
【0036】(8) 図3に示すように、アルミナ製パッケ
ージ2の固定電極7に水晶振動子1のリード電極を導電
性接着剤8などにより接着して固定する。 (9) 水晶振動子1を収容したアルミナ製パッケージ2の
開口端部に設けられる接合パターン10および11に、
接合部に封止用はんだからなるろう材が塗布されたコバ
ール、42アロイ等の金属製蓋部材を設置し、ろう材を
加熱溶融し、水晶振動子1を気密封止する。
【0037】以上の(1) 〜(9) の工程により、図1に示
すような表面実装型圧電装置が得られる。このように製
造されたパッケージ2では、ろう材20の加熱溶融時に
温度、荷重等の封止条件が変動しても、余分なろう材は
ろう材溜まり部21に溜められ、収容空間12内にろう
材が垂れ込むのを防止することができる。さらに、ろう
材20の加熱溶融時に空気を閉じ込めてろう材20にボ
イドが発生するのを、接合パターン10および11に形
成された凹凸部により防止することができる。これによ
り、短絡不良が発生するのを防止するとともに、接合面
積が増大し、パッケージ2と蓋部材3との接合強度を高
めて気密信頼性を向上させることができる。
【0038】次に、図1に示す第1実施例のパッケージ
2の開口端部に接合パターン11を設けず、接合パター
ン10のみを設けた比較例1および2について、図5お
よび図6を用いて説明する。第1実施例と実質的に同一
部分に同一符号を付す。
【0039】図5に示すように、比較例1においては、
ろう材60にボイド61が発生している。このため、パ
ッケージと蓋部材3との接合強度が低下し、気密不良の
原因となる。特に比較例1においては、シールパスの狭
い小型のパッケージにおいて、気密信頼性を確保するこ
とが困難である。
【0040】また図6に示すように、比較例2において
は、収容空間12内にろう材70が垂れ込んで垂れ込み
71が発生している。このため比較例2においては、短
絡不良の原因となる。
【0041】一方、第1実施例においては、接合パター
ン10と接合パターン11とで凹凸部が形成され、接合
パターン10と蓋部材3との間にろう材溜まり部21が
形成されているので、短絡不良が発生するのを防止する
とともに、接合面積が増大し、パッケージ2と蓋部材3
との接合強度を高めることができる。したがって、特に
シールパスの狭い小型のパッケージにおいて、簡単な構
成で気密信頼性を向上させることができる。
【0042】(第2実施例)図1に示す第1実施例の枠
部材5の反板部材側の端部に段差部を形成し、上記の端
部に接合パターンを設けた第2実施例について、図4を
用いて説明する。第1実施例と実質的に同一部分に同一
符号を付す。
【0043】図4に示すように、第2実施例において
は、枠部材50は反板部材側の端部に段差部51を有し
ている。上記の端部には、ろう材30により蓋部材3に
接合されるタングステン、モリブデン等の接合部として
の接合パターン40が設けられている。接合パターン4
0の表面にはニッケルめっきまたは金めっき、あるいは
その両方が施されている。接合パターン40の裏面40
aは枠部材50と接合される接合面を構成している。接
合パターン40と蓋部材3との間にはろう材30が溜ま
っている。すなわち、接合パターン40の反裏面側にろ
う材溜まり部31が形成されている。
【0044】段差部51は、枠部材50となる複数枚の
セラミックグリーンシートを、上層のグリーンシートの
外形が下層のグリーンシートの外形よりも小さくなるよ
うに打ち抜き型やパンチングマシーン等を用いて加工
し、これらを積層した後、焼成して一体化することによ
り、容易に形成することができる。
【0045】第2実施例においては、ろう材30の加熱
溶融時に温度、荷重等の封止条件が変動しても、余分な
ろう材はろう材溜まり部31に溜められ、収容空間12
内にろう材が垂れ込むのを防止することができる。さら
に、ろう材30の加熱溶融時に空気を閉じ込めてろう材
30にボイドが発生するのを、段差部51に設けられる
接合パターン40により防止することができる。これに
より、短絡不良が発生するのを防止するとともに、接合
面積が増大し、パッケージと蓋部材3との接合強度を高
めることができる。したがって、特にシールパスの狭い
小型のパッケージにおいて、簡単な構成で気密信頼性を
向上させることができる。
【0046】以上説明した本発明の上記複数の実施例で
は、金属製の蓋部材3により収容空間12を気密に封止
したが、本発明では、封止部となるところに導体ペース
トが印刷、焼成されたセラミックス製蓋部材により収容
空間を気密に封止してもよい。
【0047】また上記複数の実施例では、アルミナ製パ
ッケージに本発明を適用したが、本発明では、アルミナ
に限らず、窒化アルミニウム、ムライト、ガラス等のセ
ラミックあるいはその他の絶縁材料製のパッケージに適
用してもよい。
【0048】また上記複数の実施例では、片端固定方式
の表面実装型圧電装置に本発明を適用したが、両端固定
方式の表面実装型圧電装置に適用可能なことはいうまで
もない。
【0049】また本発明の複数の実施例では、圧電素子
として表面実装型水晶振動子を例に説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、タンタル酸リチウ
ム、ニオブ酸リチウム、四ほう酸リチウムもしくは圧電
セラミックで構成する圧電振動子、弾性表面波素子等を
用いた共振子もしくはフィルタにも適用可能である。
【0050】また本発明の複数の実施例では、パッケー
ジ内に圧電素子を単体で収容したものを例に説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、パッケー
ジ内に圧電素子とともにIC等の発振回路を備えて構成
した発振器等の電子部品、あるいは半導体素子やチップ
コンデンサ等の電子部品に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】片端固定方式の表面実装型圧電装置に本発明を
適用した第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるアルミナ製パッケー
ジを示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるアルミナ製パッケー
ジに水晶振動子を収容した状態を示す断面図である。
【図4】片端固定方式の表面実装型圧電装置に本発明を
適用した第2実施例を示す断面図である。
【図5】比較例1による片端固定方式の表面実装型圧電
装置を示す断面図である。
【図6】比較例2による片端固定方式の表面実装型圧電
装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 水晶振動子(電子部品) 2 アルミナ製パッケージ(電子部品用パッケージ) 3 蓋部材 4 板部材 5 枠部材 6 絶縁膜 7 固定電極 9 接続電極 10、11 接合パターン(接合部) 10a 裏面(接合面) 12 収容空間 20、30 ろう材 21、31 ろう材溜まり部 40 接合パターン(接合部) 40a 裏面(接合面) 50 枠部材 51 段差部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を収容するための収容空間を有
    し、この収容空間を封止するようにしたパッケージであ
    って、 底部を構成する板部材と、 前記板部材に一体的に設けられ、胴部を構成する枠部材
    と、 前記枠部材の反板部材側の端部に設けられ、前記枠部材
    と接合される接合面を有し、封止のためのろう材が接合
    される接合部と、 前記接合部の反接合面側に形成され、前記ろう材を溜め
    るためのろう材溜まり部と、 を備えることを特徴とする電子部品用パッケージ。
  2. 【請求項2】 前記接合部は、凹凸部を有していること
    を特徴とする請求項1記載の電子部品用パッケージ。
  3. 【請求項3】 前記枠部材は、反板部材側の端部に段差
    部を有していることを特徴とする請求項1または2記載
    の電子部品用パッケージ。
  4. 【請求項4】 前記板部材と前記枠部材との間に設けら
    れる絶縁膜と、 前記絶縁膜の上面に設けられ、前記電子部品を支持する
    固定電極と、 を備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    電子部品用パッケージ。
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