JP2003110037A - 電子部品収納用パッケージ - Google Patents

電子部品収納用パッケージ

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JP2003110037A
JP2003110037A JP2001298659A JP2001298659A JP2003110037A JP 2003110037 A JP2003110037 A JP 2003110037A JP 2001298659 A JP2001298659 A JP 2001298659A JP 2001298659 A JP2001298659 A JP 2001298659A JP 2003110037 A JP2003110037 A JP 2003110037A
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JP
Japan
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sealing
package
metal
electronic component
outer peripheral
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JP2001298659A
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Maki Suzuki
真樹 鈴木
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
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    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
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    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16195Flat cap [not enclosing an internal cavity]

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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 封止用メタライズ層に剥離が発生しやすく、
そのためパッケージの気密封止の信頼性が低い。 【解決手段】 上面に電子部品3を搭載する搭載部4を
有する平板状のセラミック基板5上に、上面全面に封止
用メタライズ層9が被着されたセラミック枠体6を積層
して成るパッケージ基体1の封止用メタライズ層9に金
属蓋体2をろう材10を介して接合することにより、パッ
ケージ基体1と金属蓋体2との間に電子部品3を気密に
封止するようになした電子部品収納用パッケージであっ
て、封止用メタライズ層9は、金属蓋体2が接合される
部位の厚みが15〜50μmであり、かつその外周部に厚み
が5〜10μmの肉薄部9aを外周縁から0.05〜0.2mm
の幅で有している電子部品収納用パッケージである。応
力が肉薄部9aで良好に分散され、封止用メタライズ層
9がセラミック枠体6から剥離することが有効に防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内部に電子部品を
収容するための電子部品収納用パッケージに関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】圧電振動子や半導体素子等の電子部品
は、これらの電子部品を気密に収容するための電子部品
収納用パッケージ内に収容されて使用される。 【0003】このような電子部品収納用パッケージにお
いて、最も信頼性の高いとされるものは、略平板状のセ
ラミック基板の上面に電子部品が搭載される搭載部およ
びこの搭載部を取り囲むセラミック枠体を有し、このセ
ラミック枠体の上面に封止用の金属枠体がろう付けされ
て成る箱状のパッケージ基体と、パッケージ基体の金属
枠体に直接、シーム溶接される金属蓋体とから構成され
るタイプのものである。 【0004】このタイプの電子部品収納用パッケージに
おいては、例えばパッケージ基体の内側から下面にかけ
て複数のメタライズ配線導体が配設されており、搭載部
に電子部品を搭載するとともに電子部品の電極とメタラ
イズ配線導体とを電気的に接続した後、封止用の金属枠
体に金属蓋体を載置し、この金属蓋体の外周縁にシーム
溶接機の一対のローラー電極を接触させながら転動させ
るとともに、このローラー電極間に溶接のための大電流
を流して金属枠体と金属蓋体とを直接シーム溶接するこ
とによってパッケージ基体と金属蓋体とから成る容器内
部に電子部品が気密に収容されて製品としての電子装置
となる。 【0005】なお、セラミック枠体に金属枠体をろう付
けするには、セラミック枠体の上面にろう付け用の下地
金属としての枠状のメタライズ層を被着させておくとと
もに、このメタライズ層に金属枠体を銀ろう等のろう材
を介してろう付けする方法が採用されている。 【0006】しかしながら、このタイプの電子部品収納
用パッケージでは、パッケージ基体に金属蓋体をシーム
溶接するための下地金属として封止用の金属枠体をろう
付けしておく必要があり、そのため金属枠体の分だけ電
子装置の高さが高いものとなってしまい、近時の電子装
置に要求される薄型化が困難であるという問題点を有し
ていた。また、金属枠体の分だけ高価なものとなってし
まうという問題点も有していた。 【0007】そこで、上述のような問題点を解消するた
めに、略平板状のセラミック基板の上面に電子部品を搭
載する搭載部およびこの搭載部を取り囲むセラミック枠
体を有し、このセラミック枠体の上面に封止用のメタラ
イズ層が被着されたパッケージ基体と、金属蓋体とから
構成され、セラミック基板の搭載部に電子部品を搭載し
た後、封止用のメタライズ層に金属蓋体を銀ろう等のろ
う材を介してシーム溶接やエレクトロンビーム溶接によ
り溶接することによりパッケージ基体と金属蓋体とを接
合し、このパッケージ基体と金属蓋体とから成る容器の
内部に電子部品を気密に封止するようになした電子部品
収納用パッケージが提案されている。 【0008】このセラミック枠体の上面に被着させた封
止用のメタライズ層に金属蓋体を銀ろう等のろう材を介
してシーム溶接やエレクトロンビーム溶接により接合さ
せることによってパッケージ基体と金属蓋体とから成る
容器の内部に電子部品を気密に収容するようになした電
子部品収納用パッケージによれば、セラミック枠体に被
着させた封止用メタライズ層と金属蓋体とをろう材を介
してシーム溶接やエレクトロンビーム溶接により接合さ
せることから、溶接のための下地金属としての金属枠体
をセラミック枠体にろう付けする必要がなく、その分、
高さを低くすることができ、かつ安価である。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにセラミック枠体に被着させた封止用メタライズ層
に金属蓋体をろう材を介在させてシーム溶接やエレクト
ロンビーム溶接により溶接するようになした電子部品収
納用パッケージによれば、シーム溶接やエレクトロンビ
ーム溶接の際に溶接の熱が主として金属蓋体に大きく印
加されるため、溶接時に金属蓋体がパッケージ基体より
も大きく熱膨張するとともにこの金属蓋体が溶接後に大
きく熱収縮するため、溶接後に封止用メタライズ層の外
周部を内側に引っ張る大きな引張り応力が残留してしま
い、この応力が封止用メタライズ層の外周縁に大きく集
中して作用することにより、封止用メタライズ層がその
外周縁から剥離してしまい、そのため容器の気密信頼性
が著しく低下してしまうことがあるという問題点を有し
ていた。 【0010】本発明は、かかる問題点に鑑み案出された
ものであり、その目的は、金属蓋体を封止用メタライズ
層にろう材を介してシーム溶接やエレクトロンビーム溶
接により溶接した後、封止用メタライズ金属層の外周縁
を内側に引っ張る残留応力により封止用メタライズ層の
外周縁がセラミック枠体から剥離することがなく、容器
の気密封止を完全とし、内部に収容する電子部品を長期
間にわたり正常、かつ安定に作動させるのを可能とした
気密信頼性の高い電子部品収納用パッケージを提供する
ことにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の電子部品収納用
パッケージは、上面に電子部品を搭載する搭載部を有す
る平板状のセラミック基板上に、上面全面に封止用メタ
ライズ層を有するセラミック枠体を前記搭載部を取り囲
むようにして積層して成るパッケージ基体の前記搭載部
に前記電子部品を搭載するとともに、前記封止用メタラ
イズ層上に金属蓋体をろう材を介して接合することによ
り前記パッケージ基体と前記金属蓋体との間に前記電子
部品を気密に封止するようになした電子部品収納用パッ
ケージであって、前記封止用メタライズ層は、前記金属
蓋体が接合される部位の厚みが15〜50μmであり、かつ
その外周部に厚みが5〜10μmの肉薄部をその外周縁か
ら0.05〜0.2mmの幅で有していることを特徴とするも
のである。 【0012】本発明の電子部品収納用パッケージによれ
ば、封止用メタライズ層はその金属蓋体が接合される部
位の厚みが15〜50μmで、かつその外周部に厚みが5〜
10μmの肉薄部をその外周縁から0.05〜0.2mmの幅で
有していることから、金属蓋体を封止用メタライズ層に
ろう材を介してシーム溶接やエレクトロンビーム溶接に
より溶接した後、封止用メタライズ層の外周を内側に引
っ張る応力が残留したとしても、その応力は封止用メタ
ライズ層の外周部に形成された肉薄部で良好に分散され
て封止用メタライズ層の外周縁に大きく集中して作用す
ることはなく、そのため封止用メタライズ層がセラミッ
ク枠体から剥離することが有効に防止される。 【0013】 【発明の実施の形態】次に、本発明の電子部品収納用パ
ッケージを添付の図面を基に説明する。 【0014】図1は本発明の電子部品収納用パッケージ
の実施の形態の一例を示した断面図であり、同図におい
て、1はパッケージ基体、2は金属蓋体、3は電子部品
である。そして、パッケージ基体1と金属蓋体2とで電
子部品3を収容する容器が構成される。 【0015】パッケージ基体1は、大きさが数mm角で
あり、例えば酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニ
ウム質焼結体・ムライト質焼結体・窒化珪素質焼結体・
ガラスセラミックス等のセラミックス材料から成り、そ
の上面中央部に電子部品3を搭載するための搭載部4を
有する略四角平板状のセラミック基板5の上面に、同じ
く例えば酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム
質焼結体・ムライト質焼結体・窒化珪素質焼結体・ガラ
スセラミックス等のセラミックス材料から成り、搭載部
4を取り囲む略四角枠状のセラミック枠体6が積層され
て成る。 【0016】パッケージ基体1を構成するセラミック基
板5は、電子部品3を支持するための支持部材として機
能し、その上面中央部の搭載部4上には圧電振動子や半
導体素子等の電子部品3が搭載される。また、セラミッ
ク基板5はその搭載部4の上面から下面にかけて、タン
グステンやモリブデン・銅・銀等の金属粉末メタライズ
から成るメタライズ配線導体7が被着されている。この
メタライズ配線導体7は、搭載部4に搭載される電子部
品3の各電極を外部に電気的に導出するための導電路と
して機能し、その搭載部4の上面の部位には電子部品3
の電極が例えば半田バンプや導電性接着剤等の電気的接
続手段8を介して電気的に接続され、セラミック基板5
の下面に導出した部位は外部電気回路基板(図示せず)
の配線導体に例えば半田を介して電気的に接続される。
なお、メタライズ配線導体7は、その露出する表面にニ
ッケル・金等の耐食性に優れ、かつ半田との濡れ性に優
れる金属をめっき法により1〜20μmの厚みに被着させ
ておくと、メタライズ配線導体7の酸化腐食を有効に防
止することができるとともに、メタライズ配線導体7と
電子部品3の各電極との接続および外部電気回路基板の
配線導体との接続を強固なものとなすことができる。し
たがって通常であれば、メタライズ配線導体7の表面に
はニッケル・金等の耐食性に優れ、かつ半田との濡れ性
に優れる金属がめっき法により1〜20μmの厚みに被着
されている。 【0017】また、セラミック基板5の上面に取着され
たセラミック枠体6は、外寸がセラミック基板5と実質
的に同じ大きさで、幅が例えば0.4〜0.5mm程度の枠状
であり、セラミック基板5の上面に電子部品3を収容す
るための空所を形成するためのものである。その上面の
全面にはタングステンやモリブデン・銅・銀等の金属粉
末メタライズから成る封止用メタライズ層9が被着され
ている。セラミック枠体6の上面に被着された封止用メ
タライズ層9は、金属蓋体2をパッケージ基体1に接合
するための下地金属として機能し、その厚みは蓋体2が
接合される部位で15〜50μmである。また、通常であれ
ば、その露出する表面に1〜20μm程度の厚みのニッケ
ルめっきと0.1〜3.0μm程度の厚みの金めっきとが施さ
れている。そして、この封止用メタライズ層9には金属
蓋体2が銀−銅ろう等のろう材10を介してシーム溶接や
エレクトロンビーム溶接により溶接される。 【0018】なお、封止用メタライズ層9と金属蓋体2
とのろう材10を介した溶接は、その溶接がシーム溶接よ
る場合であれば、図2に断面図で示すように、金属蓋体
2を封止用メタライズ層9上に間にろう材10を挟んで載
置し、この金属蓋体2の外周縁にシーム溶接機の一対の
ローラー電極Rを接触させながら転動させるとともに、
このローラー電極R間に溶接のための大電流を流し、ロ
ーラー電極Rと金属蓋体2との接触部をジュール発熱さ
せ、この熱を金属蓋体2の下面側に伝達させてろう材10
の一部を溶融させることによって行なわれる。 【0019】また、エレクトロンビーム溶接による場合
であれば、図3に断面図で示すように、金属蓋体2を封
止用メタライズ層9の上に間にろう材10を挟んで載置す
るとともに、金属蓋体2の上面に直径が0. 2mm程度の
エレクトロンビームBを封止用メタライズ層9に沿って
移動させながら照射し、このエレクトロンビームBによ
る熱を金属蓋体2の下面側に伝達させてろう材10の一部
を溶融させることによって行なわれる。 【0020】このとき、封止用メタライズ層9はその金
属蓋体2が接合される部位の厚みが15〜50μmと厚いこ
とから、封止用メタライズ層9に金属蓋体2をろう材10
を介してシーム溶接やエレクトロンビーム溶接により溶
接する際に、シーム溶接やエレクトロンビーム溶接の熱
によってセラミック枠体6に印加される熱衝撃を封止用
メタライズ層9により良好に吸収してセラミック枠体6
に熱衝撃による割れやクラックが発生するのを有効に防
止することができる。 【0021】なお、封止用メタライズ層9の金属枠体2
が接合される部位の厚みが15μm未満の場合は、封止用
メタライズ層9に金属蓋体2をろう材10を介してシーム
溶接やエレクトロンビーム溶接により溶接する際に、シ
ーム溶接やエレクトロンビーム溶接の熱によってセラミ
ック枠体6に印加される熱衝撃を封止用メタライズ層9
により良好に吸収することが困難となり、セラミック枠
体6にクラックが発生してしまう危険性が大きくなる。
他方、50μmを超えると、そのような厚みのメタライズ
金属層9を効率良く形成することが困難となるととも
に、封止用メタライズ層9を構成する金属粉末メタライ
ズとセラミック枠体6を構成するセラミックス材料との
熱膨張係数差に起因して封止用メタライズ層9とセラミ
ック枠体6との間に発生する応力が大きくなって、封止
用メタライズ層9とセラミック枠体6との間にクラック
が発生しやすくなる。 【0022】また、封止用メタライズ層9に施されるニ
ッケルめっきは、その厚みを5μm以上としておくと、
封止用メタライズ層9に金属蓋体2をろう材10を介して
シーム溶接やエレクトロンビーム溶接により溶接する際
に、シーム溶接やエレクトロンビーム溶接の熱によって
セラミック枠体6に印加される熱衝撃をニッケルめっき
により良好に吸収して、セラミック枠体6に熱衝撃によ
る割れやクラックが発生するのをさらに有効に防止する
ことができる。したがって、封止用メタライズ層9に施
されるニッケルめっきはその厚みを好ましくは5μm以
上、さらに好ましくは8μmとしておくことが望まし
い。 【0023】さらに、本発明においては、図4に要部拡
大断面図で示すように、封止用メタライズ層9の外周部
に厚みが5〜10μmの肉薄部9aを外周縁から0.05〜0.
2mmの幅で有しており、そのことが重要である。この
ように、封止用メタライズ層9の外周部に厚みが5〜10
μmの肉薄部9aが外周縁から0.05〜0.2mmの幅で形
成されていることから、封止用メタライズ層9に金属蓋
体2をろう材10を介してシーム溶接やエレクトロンビー
ム溶接により溶接した後、封止用メタライズ層9の外周
部を内側に引っ張る大きな引張り応力が残留したとして
も、その応力は、封止用メタライズ層9の外周部に設け
られた肉薄部9aにより良好に分散され、その結果、封
止用メタライズ層9がその外周縁から剥離することを有
効に防止することができる。 【0024】なお、封止用メタライズ層9の外周部に形
成された肉薄部9aは、その厚みが5μm未満の場合
は、肉薄部9aのセラミック枠体6に対する接合強度が
低いものとなって肉薄部9aがセラミック枠体6から剥
離しやすくなる。他方、10μmを超えると、封止用メタ
ライズ層9に金属蓋体2をろう材10を介してシーム溶接
やエレクトロンビーム溶接により溶接した後に封止用メ
タライズ層9の外周部に印加される大きな引張り応力が
肉薄部9aで良好に分散されずに肉薄部9aの外周縁に
大きく集中して作用し、肉薄部9aの外周縁から剥離が
発生しやすくなる。したがって、封止用メタライズ層9
の外周部に形成された肉薄部9aの厚みは5〜10μmの
範囲に特定される。 【0025】また、封止用メタライズ層9の外周部に形
成された肉薄部9aは、その幅が0.05mm未満である
と、封止用メタライズ層9に金属蓋体2をろう材10を介
してシーム溶接やエレクトロンビーム溶接により溶接し
た後に封止用メタライズ層9の外周縁に印加される大き
な引張り応力を肉薄部9aで良好に分散することが困難
となる。他方、0.2mmを超えると、そのような幅の肉
薄部9aを設けるために封止用メタライズ層9を広い幅
で形成する必要があり、その結果、電子部品収納用パッ
ケージの小型化が困難となってしまう。したがって、封
止用メタライズ層9の外周部に形成された肉薄部9aの
幅は0.05〜0.2mmの範囲に特定される。 【0026】さらに、セラミック枠体6の上面から外周
側面にかけて半径が5〜50μm程度の丸み部11を形成す
るとともに、封止用メタライズ層9の外周縁をこの丸み
部11まで延出させておくと、封止用メタライズ層9に金
属蓋体2をろう材10を介してシーム溶接やエレクトロン
ビーム溶接により溶接した後、封止用メタライズ層9の
外周縁に印加される引張り応力を、セラミック枠体6の
上面から外周側面にかけて設けた半径が5〜50μm程度
の丸み部11によりさらに良好に分散することができる。
したがって、セラミック枠体6の上面から外周側面にか
けて半径が5〜50μm程度の丸み部11を形成するととも
に、封止用メタライズ層9の外周縁をこの丸み部11まで
延出させておくことが好ましい。 【0027】またさらに、丸み部11に延出した封止用メ
タライズ層9の外周部は、その外周縁に向けて厚みが徐
々に薄くなっていることが好ましい。丸み部11に延出し
た封止用メタライズ層9の外周部がその外周縁に向けて
厚みが徐々に薄くなっていることによって、封止用メタ
ライズ層9の外周縁に印加される引張り応力がより効果
的に分散される。 【0028】このようなパッケージ基体1は、セラミッ
クグリーンシート積層法によって多数個が集約的に製作
される。具体的には、まず、図5(a)に断面図で示す
ように、セラミック基板5となる多数の領域25が縦横に
配列形成されるとともに各領域25の境界線23にメタライ
ズ配線導体7をセラミック基板5の上面から下面に導出
させるための貫通孔21aが形成されたセラミック基板用
のセラミックグリーンシート21と、セラミック枠体6と
なる多数の領域26が前記領域25と対応するように縦横に
配列形成されるとともに各領域26にセラミック枠体6の
開口となる貫通孔22aが形成されたセラミック枠体用の
セラミックグリーンシート22とを準備する。 【0029】次に、図5(b)に断面図で示すように、
セラミックグリーンシート21の各領域25の上面から貫通
孔21a内壁を介して下面にかけてメタライズ配線導体7
となる金属ペースト27を所定のパターンに印刷塗布する
とともに、セラミックグリーンシート22の各領域26の上
面全面に封止用メタライズ層9となる金属ペースト29を
各領域26の外周部が肉薄となるように重ね塗りして印刷
塗布する。 【0030】その後、図5(c)に断面図で示すよう
に、セラミックグリーンシート21上にセラミックグリー
ンシート22を積層して積層体20を得る。 【0031】しかる後、図5(d)に示すように、積層
体20の上面側に各領域25・26の境界線23上に金型Dによ
り切込みを入れて分割溝を形成し、最後にこの積層体20
を焼成してパッケージ基体1が多数個一体的に配列形成
された多数個取り基板を得た後、その多数個取り基板を
切込みに沿って分割する。このようにして、多数個のパ
ッケージ基体1が集約的に製作される。 【0032】この場合、切り込みが形成された境界線23
上では封止用メタライズ層9の厚みが薄いことから、隣
接するパッケージ基体1の封止用メタライズ層9同士が
焼成の際に癒着しにくく、したがって、各パッケージ基
体1同士を極めて良好に分割することができる。 【0033】なお、セラミックグリーンシート21・22
は、例えばセラミック基板5およびセラミック枠体6が
酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化
アルミニウム・酸化珪素・酸化マグネシウム・酸化カル
シウム等の原料粉末に適当な有機バンイダ・溶剤・可塑
剤等を添加混合して泥漿状となすとともに、これを例え
ばドクタブレード法等のシート成形法によりシート状と
なした後、これに打ち抜き加工を施すことにより製作さ
れる。 【0034】また、メタライズ配線導体7および封止用
メタライズ層9となる金属ペースト27・29は、例えばメ
タライズ配線導体7および封止用メタライズ層9がタン
グステンメタライズから成る場合であれば、タングステ
ン粉末に適当な有機バインダ・溶剤・可塑剤等を添加混
合してペースト状となすことによって製作され、セラミ
ックグリーンシート21・22への印刷塗布はスクリーン印
刷法によって行なわれる。このとき、封止用メタライズ
層9となる金属ペースト29の一部がセラミックグリーン
シート22の上面から貫通孔22aの内壁に5〜50μm程
度、垂れ込むように印刷塗布されてもよい。 【0035】また、セラミック枠体6の上面から外周側
面にかけて丸み部11を形成するとともに封止用メタライ
ズ層9の外周縁を丸み部11まで延出させるには、図6に
要部拡大断面図で示すように、セラミックグリーンシー
ト21と22との積層体20の上面側に金型Dにより切込みを
入れて分割溝を形成する際に、金型Dとの摩擦力により
積層体20の上面と切込みの側面との間を丸みを有するよ
うに変形させるとともに、金属ペースト29の一部をこの
分割溝内に引き摺り込む方法が採用される。この場合、
丸み部11の大きさや封止用メタライズ層9の外周縁から
セラミック枠体6上面までの高さは、セラミックグリー
ンシート21・22や金属ペースト29の可塑性を調整した
り、金型Dの刃先の鋭さや形状を変更することによっ
て、所定の大きさや高さにすることができる。 【0036】金属蓋体2は、鉄−ニッケル合金板あるい
は鉄−ニッケル−コバルト合金板から成る厚みが0.1m
m程度の平板であり、その下面の全面には、銀−銅共晶
ろう等のろう材10が10〜20μm程度の厚みに被着されて
いる。そして、パッケージ基体1の封止用メタライズ層
9にろう材10を介してシーム溶接またはエレクトロンビ
ーム溶接により溶接されることにより、パッケージ基体
1との間で電子部品3を気密に封止する。 【0037】このような金属蓋体2は、鉄−ニッケル合
金板あるいは鉄−ニッケル−コバルト合金板の下面に銀
−銅ろう等のろう材箔を重ねて圧延することによって鉄
−ニッケル合金板あるいは鉄−ニッケル−コバルト合金
板の下面にろう材が圧着された複合金属板を得るととも
に、この複合金属板を打ち抜き金型により所定の形状に
打ち抜くことによって製作される。 【0038】かくして、本発明の電子部品収納用パッケ
ージによれば、基板5の搭載部4に電子部品3を搭載し
た後、金属蓋体2を封止用メタライズ層9にろう材10を
介してシーム溶接やエレクトロンビーム溶接により溶接
することによって、気密信頼性に優れる電子装置が得ら
れる。 【0039】なお、本発明は以上の実施の形態の例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
であれば種々の変更を加えることは何ら差し支えない。 【0040】 【発明の効果】本発明の電子部品収納用パッケージによ
れば、封止用メタライズ層はその金属蓋体が接合される
部位の厚みが15〜50μmで、かつその外周部に厚みが5
〜10μmの肉薄部を外周縁から0.05〜0.2mmの幅で有
していることから、金属蓋体を封止用メタライズ層にろ
う材を介してシーム溶接やエレクトロンビーム溶接によ
り溶接した後、封止用メタライズ層の外周部を内側に引
っ張る応力が残留したとしても、その応力は封止用メタ
ライズ層の外周部に設けた肉薄部で良好に分散され、封
止用メタライズ層がセラミック枠体から剥離することが
有効に防止される。その結果、容器の気密封止を完全と
し、内部に収容する電子部品を長期間にわたり正常、か
つ安定に作動させるのを可能とした気密信頼性の高い電
子部品収納用パッケージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形
態の一例を示す断面図である。 【図2】図1に示す電子部品収納用パッケージのパッケ
ージ基体1に金属蓋体2をシーム溶接により溶接する方
法を説明するための断面図である。 【図3】図1に示す電子部品収納用パッケージのパッケ
ージ基体1に金属蓋体2をエレクトロンビーム溶接によ
り溶接する方法を説明するための断面図である。 【図4】図1に示す電子部品収納用パッケージの要部拡
大断面図である。 【図5】(a)〜(d)は、図1に示す電子部品収納用
パッケージのパッケージ基体1を製作する方法を説明す
るための工程毎の断面図である。 【図6】図5(d)における要部拡大断面図である。 【符号の説明】 1・・・・・パッケージ基体 2・・・・・金属蓋体 3・・・・・電子部品 4・・・・・搭載部 5・・・・・セラミック基板 6・・・・・セラミック枠体 9・・・・・封止用メタライズ層 9a・・・・肉薄部 10・・・・・ろう材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 上面中央部に電子部品を搭載する搭載部
    を有する平板状のセラミック基板上に、上面全面に封止
    用メタライズ層を有するセラミック枠体を前記搭載部を
    取り囲むようにして積層して成るパッケージ基体の前記
    搭載部に前記電子部品を搭載するとともに、前記封止用
    メタライズ層上に金属蓋体をろう材を介して接合するこ
    とにより前記パッケージ基体と前記金属蓋体との間に前
    記電子部品を気密に封止するようになした電子部品収納
    用パッケージであって、前記封止用メタライズ層は、前
    記金属蓋体が接合される部位の厚みが15〜50μmで
    あり、かつその外周部に厚みが5〜10μmの肉薄部を
    その外周縁から0.05〜0.2mmの幅で有している
    ことを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013251476A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックパッケージ
JP2014060239A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Nippon Steel & Sumikin Electronics Devices Inc 電子部品素子収納用パッケージ
CN116250078A (zh) * 2021-03-19 2023-06-09 Ngk电子器件株式会社 封装体

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