JP2002164456A - 電子部品収納用パッケージ - Google Patents

電子部品収納用パッケージ

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JP2002164456A
JP2002164456A JP2000360885A JP2000360885A JP2002164456A JP 2002164456 A JP2002164456 A JP 2002164456A JP 2000360885 A JP2000360885 A JP 2000360885A JP 2000360885 A JP2000360885 A JP 2000360885A JP 2002164456 A JP2002164456 A JP 2002164456A
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Maki Suzuki
真樹 鈴木
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 封止用メタライズ層に剥離が発生したり、絶
縁基体にクラックが発生したりすることがない、気密信
頼性に優れる電子部品収納用パッケージを提供するこ
と。 【解決手段】 上面に電子部品3が搭載される搭載部1
aおよびこの搭載部1aを取り囲むようにして固着され
た枠状の封止用メタライズ層6を有する絶縁基体1と、
下面に銀−銅合金から成るろう材7が固着されており、
封止用メタライズ層6にろう材7を介してシーム溶接に
より接合される鉄−ニッケル合金または鉄−ニッケル−
コバルト合金から成る金属蓋体2とから成る電子部品収
納用パッケージであって、金属蓋体2の厚みを50〜80μ
mとし、かつろう材7の厚みを30〜50μmとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス等の
絶縁基体と金属蓋体とから成るパッケージの内部に圧電
振動子や半導体素子等の電子部品を気密に収容するよう
になした電子部品収納用パッケージに関するものであ
る。
【0002】圧電振動子や半導体素子等の電子部品は、
これらの電子部品を気密に収容するための電子部品収納
用パッケージ内に収容されて使用される。
【0003】このような電子部品を気密に収容する電子
部品収納用パッケージにおいて、最も信頼性の高いとさ
れるものは酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックス
から成り、上面に電子部品が搭載される搭載部およびこ
の搭載部を取り囲む枠状の封止用メタライズ層を有する
とともに表面および内部に電子部品の電極が電気的に接
続される複数のメタライズ配線導体を有する絶縁基体
と、この絶縁基体の封止用メタライズ層上に搭載部を取
り囲むようにしてろう付けされた鉄−ニッケル合金や鉄
−ニッケル−コバルト合金から成る封止用の金属枠体
と、この金属枠体にシーム溶接により直接、接合される
鉄−ニッケル合金や鉄−ニッケル−コバルト合金から成
る金属蓋体とから構成されるタイプのものであり、この
タイプの電子部品収納用パッケージの場合には、絶縁基
体の搭載部に電子部品を搭載するとともに電子部品の電
極とメタライズ配線導体とを半田バンプやボンディング
ワイヤ等を介して電気的に接続した後、絶縁基体にろう
付けされた封止用の金属枠体に金属蓋体を載置するとと
もに、この金属蓋体の外周縁にシーム溶接機の一対のロ
ーラー電極を接触させながら転動させるとともにこのロ
ーラー電極間に溶接のための大電流を流し金属枠体と金
属蓋体とを直接、シーム溶接することによって内部に電
子部品が気密に収容されて製品としての電子装置とな
る。
【0004】しかしながら、このタイプの電子部品収納
用パッケージでは、絶縁基体に金属蓋体をシーム溶接す
るための下地金属として封止用の金属枠体を封止用メタ
ライズ層にろう付けしておく必要があり、そのため金属
枠体の分だけ電子装置の高さが高いものとなってしま
い、近時の電子装置に要求される薄型化が困難であっ
た。また、金属枠体の分だけ高価なものとなってしまう
という問題点も有していた。
【0005】そこで、上述のような問題点を解消するた
めに、上面に電子部品を搭載する搭載部およびこの搭載
部を取り囲む厚みが10〜50μm程度の枠状の封止用メタ
ライズ層を有するとともに表面および内部に電子部品の
電極が電気的に接続される複数のメタライズ配線導体を
有するセラミック製の絶縁基体と、下面に厚みが10〜20
μm程度の銀−銅共晶合金から成るろう材が固着された
厚みが100μm程度の鉄−ニッケル合金や鉄−ニッケル
コバルト合金から成る金属蓋体とから構成され、絶縁基
体の搭載部に電子部品を搭載するとともに電子部品の各
電極をメタライズ配線導体に電気的に接続した後、封止
用メタライズ層に金属蓋体をその下面に被着させたろう
材を介してシーム溶接することにより絶縁基体と金属蓋
体とを接合し、内部に電子部品を気密に封止するように
なした電子部品収納用パッケージが提案されている。
【0006】この封止用メタライズ層に金属蓋体を銀ろ
う等のろう材を介してシーム溶接によって接合させるこ
とにより内部に電子部品を気密に収容するようになした
電子部品収納用パッケージは、封止用メタライズ層と金
属蓋体とをろう材を介してシーム溶接により接合させる
ことから溶接のための下地金属としての金属枠体を必要
とせず、その分、高さを低くすることができ、かつ安価
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように鉄−ニッケル合金や鉄−ニッケル−コバルト合金
から成る金属蓋体を絶縁基体の封止用メタライズ層に銀
−銅合金から成るろう材を介してシーム溶接により接合
するようになした電子部品収納用パッケージにおいて
は、近時の電子装置の小型化に伴い絶縁基体の上面に被
着させた封止用メタライズ層の幅が0.3〜0.4mm程度の
狭いものとなってきており、この封止用メタライズ層に
金属蓋体をろう材を介してシーム溶接すると、封止用メ
タライズ層はその幅が0.3〜0.4mmと狭いことおよび厚
みが10〜50μm程度と薄いことから、溶接の際に金属蓋
体が熱膨張および熱収縮することにより発生する熱応力
を封止用メタライズ層で良好に吸収することができず
に、その結果、封止用メタライズ層に剥離が発生した
り、絶縁基体にクラックが発生したりしやすく、パッケ
ージの気密信頼性が低いという問題点を有していた。
【0008】そこで、鉄−ニッケル合金や鉄−ニッケル
−コバルト合金から成る金属蓋体の厚みを100μm未満
の薄いものとすることにより、封止用メタライズ層に金
属蓋体をろう材を介してシーム溶接する際に、金属蓋体
が熱膨張および熱収縮することにより発生する熱応力を
小さなものとすることが考えられるが、金属蓋体の厚み
を100μm未満の薄いものとした場合、シーム溶接の際
に金属蓋体が熱膨張および熱収縮することにより発生す
る熱応力は小さくなるものの、金属蓋体が薄い分、シー
ム溶接による熱衝撃が封止用メタライズ層および絶縁基
体に大きく印加されるとともに、金属蓋体の電気抵抗が
大きくなるのでシーム溶接の電流が封止用メタライズ層
に大量に流れて封止用メタライズ層でのジュール発熱が
大きくなり、そのため、やはり封止用メタライズ層に剥
離が発生したり、絶縁基体にクラックが発生したりして
しまう。
【0009】本発明は、かかる従来の問題点に鑑み案出
されたものであり、その目的は、封止用メタライズ層と
金属蓋体とをシーム溶接する際に、封止用メタライズ層
に剥離が発生したり、絶縁基体にクラックが発生したり
することがない、気密信頼性に優れる電子部品収納用パ
ッケージを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品収納用
パッケージは、上面に電子部品が搭載される搭載部およ
びこの搭載部を取り囲むようにして固着された枠状の封
止用メタライズ層を有する絶縁基体と、下面に銀−銅合
金から成るろう材が固着されており、封止用メタライズ
層にろう材を介してシーム溶接により接合される鉄−ニ
ッケル合金または鉄−ニッケル−コバルト合金から成る
金属蓋体とから成る電子部品収納用パッケージであっ
て、金属蓋体の厚みを50〜80μmとし、かつろう材の厚
みを30〜50μmとしたことを特徴とするものである。
【0011】本発明の電子部品収納用パッケージによれ
ば、金属蓋体の厚みを50〜80μmと薄くしたことから、
封止用メタライズ層と金属蓋体とをろう材を介してシー
ム溶接により接合する際に、金属蓋体の熱膨張および熱
収縮により発生する熱応力が小さい。また、金属蓋体に
固着させたろう材の厚みを30〜50μmと厚くしたことか
ら、封止用メタライズ層と金属蓋体とをろう材を介して
シーム溶接により接合する際に発生する熱衝撃は厚みの
厚いろう材により良好に吸収されるとともに、シーム溶
接の電流は金属蓋体に固着された電気抵抗の低い銀−銅
合金から成るろう材に多量に流れて封止用メタライズ層
に多量に流れることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の電子部品収納用パ
ッケージを添付の図面を基に説明する。
【0013】図1は、本発明の電子部品収納用パッケー
ジの実施の形態の一例を示した断面図であり、同図にお
いて1は絶縁基体、2は金属蓋体、3は電子部品であ
る。そして、絶縁基体1と金属蓋体2とから成るパッケ
ージの内部に例えば圧電振動子や半導体素子等の電子部
品3が気密に封止されることによって製品としての電子
装置となる。
【0014】絶縁基体1は、電子部品3を支持するため
の支持体であり、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アル
ミニウム質焼結体等のセラミックスから成り、その上面
中央部に電子部品3を収容するための凹部Aを有してい
る。そして凹部Aの底面は電子部品3を搭載するための
搭載部1aを形成しており、この搭載部1aに電子部品
3が搭載される。
【0015】なお、絶縁基体1は、例えば酸化アルミニ
ウム質焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニウム
・酸化珪素・酸化マグネシウム・酸化カルシウム等の原
料粉末に適当な有機バインダー・溶剤を添加混合して泥
漿状となすとともに、これを従来周知のドクターブレー
ド法やカレンダーロール法を採用することによってセラ
ミックグリーンシートとなし、しかる後、このセラミッ
クグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともに
複数枚積層し、高温で焼成することによって製作され
る。
【0016】また、絶縁基体1には、搭載部1aの上面
から絶縁基体1の下面にかけて導出するタングステンや
モリブデン等の金属粉末焼結体から成る複数のメタライ
ズ配線導体4が固着形成されている。
【0017】メタライズ配線導体4は、電子部品3の各
電極を外部に電気的に導出するための導電路として機能
し、通常であれば、その露出する表面に1〜20μm程度
の厚みのニッケルめっき層と0.1〜3.0μm程度の厚みの
金めっき層とが施されている。そして、その搭載部1a
上面部位には電子部品3の電極が例えば導電性接着剤5
を介して電気的に接続され、メタライズ配線導体4の絶
縁基体1の下面に導出した部位は、外部電気回路基板の
配線導体に例えば半田を介して電気的に接続される。
【0018】なお、メタライズ配線導体4は、例えばタ
ングステン粉末焼結体から成る場合であれば、タングス
テン粉末に適当な有機バインダー・溶剤を添加混合して
得たタングステンペーストを絶縁基体1となるセラミッ
クグリーンシートに従来周知のスクリーン印刷法により
所定パターンに印刷塗布し、これを絶縁基体1となるセ
ラミックグリーンシートとともに焼成することによっ
て、絶縁基体1の搭載部1a上面から下面にかけて所定
のパターンに被着形成される。
【0019】さらに、絶縁基体1の上面外周部には、タ
ングステンやモリブデン等の金属粉末焼結体から成り、
幅が0.3〜0.4mm程度で厚みが10〜50μm程度の枠状の
封止用メタライズ層6が搭載部1aを取り囲むようにし
て被着形成されている。
【0020】この封止用メタライズ層6は、絶縁基体1
に金属蓋体2を接合させるための下地金属として機能
し、通常であれば、その露出する表面に1〜20μm程度
の厚みのニッケルめっき層と0.1〜3.0μm程度の厚みの
金めっき層とが施されており、その上には金属蓋体2が
ろう材7を介してシーム溶接により接合される。
【0021】ところで、封止用メタライズ層6に施され
るニッケルめっき層は、その厚みが5μm以上である
と、封止用メタライズ層6に金属蓋体2をろう材7を介
してシーム溶接により接合する際に、シーム溶接の熱に
より絶縁基体1に印加される熱衝撃をニッケルめっき層
により良好に吸収して絶縁基体1に熱衝撃による割れや
クラックが発生するのを有効に防止することができる。
したがって、封止用メタライズ層6に施されるニッケル
めっき層はその厚みを好ましくは5μm以上、更に好ま
しくは8μmとしておくことが望ましい。
【0022】なお、封止用メタライズ層6は、例えばタ
ングステン粉末焼結体から成る場合であれば、タングス
テン粉末に適当な有機バインダー・溶剤を添加混合して
得たタングステンペーストを絶縁基体1となるセラミッ
クグリーンシート上に従来周知のスクリーン印刷法を採
用して予め所定厚み・所定パターンに印刷塗布し、これ
を絶縁基体1となるセラミックグリーンシートとともに
焼成することによって絶縁基体1の上面に搭載部1aを
取り囲むようにして被着形成される。
【0023】他方、金属蓋体2は、鉄−ニッケル合金板
あるいは鉄−ニッケル−コバルト合金板から成る厚みが
50〜80μmの平板であり、その下面の全面には、銀−銅
共晶合金から成るろう材7が30〜50μm程度の厚みに固
着されている。そして、絶縁基体1の封止用メタライズ
層6にろう材7を介してシーム溶接によって接合される
ことにより絶縁基体1との間で電子部品3を気密に封止
する。
【0024】なお、金属蓋体2と絶縁基体1の封止用メ
タライズ層6とのろう材7を介した接合は、図2に断面
図で示すように、金属蓋体2を絶縁基体1の封止用メタ
ライズ層6に間にろう材7を挟んで載置し、この金属蓋
体2の外周縁にシーム溶接機の一対のローラー電極Rを
接触させながら転動させるとともに、このローラー電極
R間に溶接のための大電流を流し、この大電流による発
熱でろう材7の一部を溶融させることによって行われ
る。
【0025】このとき、金属蓋体2はその厚みが50〜80
μmと薄いことから、金属蓋体2を封止用メタライズ層
6にろう材7を介してシーム溶接する際に、金属蓋体2
が熱膨張および熱収縮することによって発生する熱応力
が小さいものとなり、この熱応力により封止用メタライ
ズ層6に剥離が発生したり、絶縁基体1にクラックが発
生することを防止することができる。さらに、金属蓋体
2の下面に固着させた銀−銅合金から成るろう材7はそ
の厚みが30〜50μmと厚いことから、金属蓋体2を封止
用メタライズ層6にろう材7を介してシーム溶接する際
に発生する熱衝撃は厚みが30〜50μmと厚いろう材7に
より良好に吸収されるとともに、シーム溶接の電流は電
気抵抗が低い銀−銅合金から成るろう材7に多量に流れ
て封止用メタライズ層6に多量に流れることはなく、そ
のため、シーム溶接の熱衝撃や封止用メタライズ層6で
のジュール発熱によって封止用メタライズ層6に剥離が
発生したり、絶縁基体1にクラックが発生したりするの
を防止することができる。
【0026】なお、金属蓋体2は、その厚みが50μm未
満であると、蓋体としての十分な強度を得ることが困難
となり、他方、その厚みが80μmを超えると、金属蓋体
2を封止用メタライズ層6にろう材7を介してシーム溶
接により接合する際に、金属蓋体2が熱膨張および熱収
縮することにより発生する熱応力が大きなものとなり、
その熱応力により封止用メタライズ層5に剥離が発生し
たり、絶縁基体1にクラックが発生したりする危険性が
大きなものとなる。したがって、金属蓋体2の厚みは50
〜80μmの範囲に特定される。さらに、金属蓋体2の下
面に固着させた銀−銅合金から成るろう材7は、その厚
みが30μm未満であると、金属蓋体2を封止用メタライ
ズ層6にろう材7を介してシーム溶接する際に、シーム
溶接による熱衝撃を十分に吸収緩和することができなく
なり、他方、その厚みが50μmを超えると、封止用メタ
ライズ層6に流れる電流が小さなものとなりすぎて、封
止用メタライズ層6とろう材7との間の発熱が不十分と
なって封止用メタライズ層6と金属蓋体2とをろう材7
を介して強固に接合することが困難となる傾向にある。
したがって、金属蓋体2の下面に固着させた銀−銅合金
から成るろう材7の厚みは30〜50μmの範囲に特定され
る。
【0027】このような下面にろう材7が固着された金
属蓋体2は、厚みが50〜80μmの鉄−ニッケル合金板あ
るいは鉄−ニッケル−コバルト合金板の下面に厚みが30
〜50μmの銀−銅共晶合金から成るろう材箔が圧着され
た複合金属板を得るとともに、この複合金属板を打ち抜
き金型により打ち抜くことによって製作される。
【0028】かくして、本発明の電子部品収納用パッケ
ージによれば、絶縁基体1の搭載部1aに電子部品3を
搭載するとともに、封止用メタライズ層6に金属蓋体2
をろう材7を介してシーム溶接によって接合することに
より、封止用メタライズ層6に剥離が発生したり、絶縁
基体1にクラックが発生したりすることのない、気密信
頼性に優れる電子部品収納用パッケージを提供すること
ができる。
【0029】なお、本発明は、上述の実施の形態の一例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば、種々の変更が可能であることはいうまで
もない。
【0030】
【発明の効果】本発明の電子部品収納用パッケージによ
れば、鉄−ニッケル合金または鉄−ニッケル−コバルト
合金から成る金属蓋体の厚みを50〜80μmと薄くしたこ
とから、封止用メタライズ層と金属蓋体とをろう材を介
してシーム溶接により接合する際に、金属蓋体の熱膨張
および熱収縮により発生する熱応力が小さく、そのため
この熱応力により封止用メタライズ層に剥離が発生した
り、絶縁基体にクラックが発生したりすることを有効に
防止することができる。また、金属蓋体に固着させたろ
う材の厚みを30〜50μmと厚くしたことから、封止用メ
タライズ層と金属蓋体とをろう材を介してシーム溶接に
より接合する際に発生する熱衝撃は厚みの厚いろう材に
より良好に吸収されるとともに、シーム溶接の電流は金
属蓋体に固着された電気抵抗の低い銀−銅合金から成る
ろう材に多量に流れて封止用メタライズ層に多量に流れ
ることはないので、シーム溶接の熱衝撃や封止用メタラ
イズ層でのジュール発熱により封止用メタライズ層に剥
離が発生したり、絶縁基体にクラックが発生したりする
のを有効に防止することができる。したがって、本発明
の電子部品収納用パッケージによれば、気密信頼性に優
れる電子部品収納用パッケージを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形
態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す電子部品収納用パッケージの絶縁基
体1と金属蓋体2とのシーム溶接による接合を説明する
ための断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・絶縁基体 1a・・・・搭載部 2・・・・・金属蓋体 3・・・・・電子部品 6・・・・・封止用メタライズ層 7・・・・・ろう材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に電子部品が搭載される搭載部およ
    び該搭載部を取り囲むようにして固着された枠状の封止
    用メタライズ層を有する絶縁基体と、下面に銀−銅合金
    から成るろう材が固着されており、前記封止用メタライ
    ズ層に前記ろう材を介してシーム溶接により接合される
    鉄−ニッケル合金または鉄−ニッケル−コバルト合金か
    ら成る金属蓋体とから成る電子部品収納用パッケージで
    あって、前記金属蓋体の厚みを50〜80μmとし、か
    つ前記ろう材の厚みを30〜50μmとしたことを特徴
    とする電子部品収納用パッケージ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007300032A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Hitachi Cable Ltd 光モジュール及びその製造方法

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