JP3464138B2 - 電子部品収納用パッケージ - Google Patents

電子部品収納用パッケージ

Info

Publication number
JP3464138B2
JP3464138B2 JP04081698A JP4081698A JP3464138B2 JP 3464138 B2 JP3464138 B2 JP 3464138B2 JP 04081698 A JP04081698 A JP 04081698A JP 4081698 A JP4081698 A JP 4081698A JP 3464138 B2 JP3464138 B2 JP 3464138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal layer
conductive
sealing material
frame
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04081698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11238820A (ja
Inventor
孝太郎 中本
治己 竹岡
吉明 伊藤
崇 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP04081698A priority Critical patent/JP3464138B2/ja
Publication of JPH11238820A publication Critical patent/JPH11238820A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3464138B2 publication Critical patent/JP3464138B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子や圧電振
動子等の電子部品を気密に収容するための電子部品収納
用パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路素子を初めとする
半導体素子あるいは水晶振動子、弾性表面波素子といっ
た圧電振動子等の電子部品を収容するための電子部品収
納用パッケージは、例えば、酸化アルミニウム(Al2
3 )質焼結体等の電気絶縁材料から成り、その上面あ
るいは下面の略中央部に電子部品を収容するための凹部
およびその凹部周辺から下面にかけて導出された、例え
ば、タングステンやモリフデン等の高融点金属粉末から
成る複数個のメタライズ配線層を有する絶縁基体と、電
子部品を外部電気回路に電気的に接続するためにメタラ
イズ配線層に銀ロウ等のロウ材を介して取着された外部
リード端子と、蓋体とから構成されている。
【0003】そして、電子部品が、例えば、半導体素子
の場合には、絶縁基体の凹部の底面に半導体素子をガラ
ス、樹脂、ロウ材等から成る接着材を介して接着固定す
るとともに半導体素子の各電極とメタライズ配線層とを
ボンディングワイヤ等の電気的接続手投を介して電気的
に接続し、しかる後、絶縁基体の上面に蓋体を低融点ガ
ラスから成る封止材を介して接合させ、絶縁基体と蓋体
とから成る容器内部に半導体素子を気密に収容すること
によって最終製品としての半導体装置と成る。
【0004】また電子部品が、例えば、圧電振動子の場
合には、絶縁基体の凹部の底面に形成された段差部に圧
電振動子の一端を導電性エポキシ樹脂等から成る接着材
を介して接着固定するとともに圧電振動子の各電極をメ
タライズ配線層に電気的に接続し、しかる後、絶縁基体
の上面に蓋体を低融点ガラスから成る封止材を介して接
合させ、絶縁基体と蓋体とから成る容器内部に半導体素
子を気密に収容することによって最終製品としての電子
部品装置と成る。
【0005】なお、絶縁基体に蓋体を接合させる封止材
としては、一般に酸化鉛56乃至66重量%、酸化ホウ
素4乃至14重量%、酸化珪素1乃至6重量%、酸化ビ
スマス0.5乃至5重量%、酸化亜鉛0.5乃至3重量
%を含むガラス成分に、フィラーとしてのコージェライ
ト系化合物を9乃至19重量%、チタン酸錫系化合物を
10乃至20重量%添加したガラスが使用されている。
【0006】しかしながら、この従来の電子部品収納用
パッケージにおいては、絶縁基体や蓋体を形成する酸化
アルミニウム(Al2 3 )質焼結体等のセラミック
ス、及び封止材を形成するガラスが共に電磁波に対しあ
まり遮断能力がないことから外部電気回路基板等に他の
電子部品とともに実装した場合、隣接する電子部品間に
電磁波の相互干渉が起こり電子部品に誤動作を起こさせ
るという問題も有していた。特に最近では外部電気回路
基板に電子部品が極めて高密度に実装され、隣接する電
子部品間の距離が極めて狭いものとなってきており、こ
の電磁波の相互干渉による問題は極めて大きなものとな
ってきた。
【0007】そこで上記欠点を解消するために本願出願
人は先に、電子部品が搭載される搭載部下方に金属層を
形成するとともに上面に前記金属層の一部がスルーホー
ル導体を介して導出されている絶縁基体と、導電性蓋体
と導電性封止材とで構成される電子部品収納用パッケー
ジを提案した(特願平9ー291299号参照)。
【0008】かかる電子部品収納用パッケージによれば
絶縁基体の上面に導電性蓋体を導電性封止材を介して接
合させ、絶縁基体に設けた金属層と導電性蓋体とをスル
ーホール導体及び導電性封止材とで電気的に接続し、電
子部品を金属層と導電性蓋体とで上下より囲みこむこと
によって外部より内部に収容する電子部品に電磁波が作
用するのが有効に防止され、電子部品を長期間にわたり
正常、かつ安定に作動させることが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この電
子部品収納用パッケージでは、金属層の一部を絶縁基体
上面に導出させるスルーホール導体の径が0.2mm程
度と小さいこと、及び導電性封止材の体積抵抗が1×1
4 Ω程度と高いこと等から導電性蓋体と絶縁基体に設
けたスルーホール導体とを導電性封止材を介して接続さ
せても両者の電気的接続は導通抵抗が高く信頼性の低い
ものとなり、その結果、金属層と導電性蓋体とを確実に
電気的接続させて電子部品を外部の電磁波より確実、完
全に保護することができないという解決すべき課題を有
していた。
【0010】本発明は上記諸欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は容器内部に収容する電子部品に電磁波が
作用するのを確実に防止し、電子部品を長期間にわたり
正常、かつ安定に作動させることができる電子部品収納
用パッケージを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面に電子部
品が搭載される搭載部及び該搭載部を囲繞するように形
成された枠状金属層を有し、かつ前記搭載部の下方に前
記枠状金属層と電気的に接続されている金属層が配設さ
れている絶縁基体と、導電性蓋体とからなり、前記枠状
金属層が形成されている絶縁基体上面に導電性蓋体を導
電性封止材を介して接合させ、前記金属層と導電性蓋体
とを電気的に接続させつつ絶縁基体と導電性蓋体とから
なる容器内部に電子部品を気密に収容するようになした
電子部品収納用パッケージであって、前記枠状金属層の
表面を、多数の貫通孔を有し、前記導電性封止材と接合
性のよい絶縁膜で被覆したことを特徴とするものであ
る。
【0012】また本発明は、前記貫通孔の平面積の合計
が絶縁膜の全平面積に対し、5乃至50%であることを
特徴とするものである。
【0013】本発明の電子部品収納用パッケージによれ
ば、絶縁基体の電子部品が搭載される搭載部下方に金属
層を配するとともに該金属層の一部を絶縁基体上面に形
成した枠状金属層に電気的に接続させたことから絶縁基
体上面に導電性蓋体を導電性封止材を介して接合させる
際、導電性封止材は枠状金属層の露出表面に対し極めて
広い面積で接触して導電性蓋体と金属層とが確実に、か
つ低い導通抵抗で電気的接続されることとなり、その結
果、電子部品に電磁波が作用するのを確実に防止して電
子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させるこ
とが可能となる。
【0014】また本発明の電子部品収納用パッケージに
よれば、枠状金属層の表面を複数個の貫通孔を有する導
電性封止材と接合性がよい絶縁膜で被覆したことから枠
状金属層に導電性蓋体を導電性封止材を介して接合させ
る際、導電性封止材は前記絶縁膜によって枠状金属層に
強固に接合し、その結果、絶縁基体と導電性蓋体とから
成る容器の気密封止が完全となり、容器内部に収容する
電子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させる
こともできる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は本発明の電子部品収納用パッケ
ージの実施の形態の一例を示す断面図、図2はその要部
拡大断面図、図3は要部拡大平面図であり、同図におい
ては電子部品が半導体素子であり、電子部品収納用パッ
ケージが半導体素子収納用パッケージである場合の例を
示している。
【0016】図において、1は絶縁基体、2は導電性蓋
体である。この絶縁基体1と導電性蓋体2とで半導体素
子3を収容するための容器4が構成される。
【0017】前記絶縁基体1はその上面の略中央部に半
導体素子3が搭載収容される凹状の搭載部1aが設けて
あり、該搭載部1aには半導体素子3がガラス、樹脂、
ロウ材等からなる接着材を介して接着固定される。
【0018】前記絶縁基体1は、酸化アルミニウム質焼
結体やムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、
炭化珪素質焼結体等の電気絶縁材料から成り、例えば、
酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、酸化
アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カル
シウム等の原料粉末に適当な有機バインター、溶剤、可
塑剤、分散剤等を添加混合して泥漿物を作り、該泥漿物
を従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法
等のシート成形法を採用しシート状に成形してセラミッ
クグリーンシート(セラミック生シート)を得、しかる
後、それらセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き
加工を施すとともにこれを複数枚積層し、約1600℃
の高温で焼成することによって製作される。
【0019】また前記絶縁基体1は搭載部1a周辺から
上面にかけて複数個のメタライス配線層5が被着形成さ
れており、このメタライズ配線層5の搭載部1a周辺部
には半導体素子3の各電極がボンディングワイヤ6を介
して電気的に接続され、また絶縁基体1の上面に導出さ
れた部位には外部電気回路と接続される外部リード端子
7が銀ロウ等のロウ材を介して取着されている。
【0020】前記メタライズ配線層5は半導体素子3の
各電極を外部電気回路に電気的に接続する際の導電路と
して作用し、タングステン、モリプデン、マンガン等の
高融点金属粉末により形成されている。
【0021】前記メタライズ配線層5はタングステン、
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末に適当な有機
バインダー、溶剤、可塑剤等を添加混合して得た金属ペ
ーストを従来周知のスクリーン印刷法等の厚膜手法を採
用して絶縁基体1となるセラミックグリーンシートに予
め印刷塗布しておき、これをセラミックグリーンシート
と同時に焼成することによって絶縁基体1の搭載部1a
周辺から上面にかけて所定パターンに被着形成される。
【0022】なお、前記メタライズ配線層5はその表面
にニッケル、金等の良導電性で耐蝕性及びロウ材との濡
れ性が良好な金属をめっき法により1〜20μmの厚み
に被着させておくと、メタライズ配線層5の酸化腐蝕を
有効に防止することができるとともにメタライズ配線層
5とボンディングワイヤ6との接続及びメタライズ配線
層5と外部リード端子7とのロウ付けを極めて強固とな
すことができる。従って、メタライズ配線層5の酸化腐
蝕を防止し、メタライズ配線層5とボンディングワイヤ
6との接続及びメタライズ配線層5と外部リード端子7
とのロウ付けを強固となすにはメタライズ配線層5の表
面にニッケル、金等をめっき法によリ1〜20μmの厚
みに被着させておくことが好ましい。
【0023】また前記絶縁基体1は搭載部1aの下方に
金属層8が配設されており、その一部は絶縁基体1上面
で搭載部1aを囲繞する位置に形成されている枠状金属
層9に電気的に接続されている。
【0024】前記金属層8は後述する導電性蓋体2とで
内部に収容する半導体素子3を囲み、半導体素子3に外
部より電磁波が作用するのを阻止し、半導体素子3を安
定に作動させる作用をなす。
【0025】前記金属層8は、例えば、タングステン、
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末から成り、タ
ングステン、モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末
に適当な有機バインダー、溶剤、可塑剤等を添加混合し
て得た金属ペーストを従来周知のスクリーン印刷法等の
厚膜手法を採用して絶縁基体1となるセラミックグリー
ンシートに予め印刷塗布しておき、これをセラミックグ
リーンシートと同時に焼成することによって絶縁基体1
の搭載部1a下方に配されている。
【0026】また一方、前記絶縁基体1に形成したメタ
ライズ配線層5には外部リード端子7がロウ付けされて
おり、該外部リード端子7は容器4の内部に収容する半
導体素子3を外部電気回路に接続する作用をなし、外部
リード端子7を外部電気回路に接続することによって内
部に収容される半導体素子3はボンディングワイヤ6、
メタライズ配線層5及び外部リード端子7を介して外部
電気回路に電気的に接続されることとなる。
【0027】前記外部リード端子7は鉄ーニッケルーコ
バルト合金や鉄ーニッケル合金等の金属材料からなり、
鉄ーニッケルーコバルト合金等のインゴット(塊)に圧
延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の金属加工法を
施すことによって所定の形状に形成される。
【0028】前記外部リード端子7はまたその表面にニ
ッケル、金等の良導電性で、かつ耐蝕性に優れた金属を
めっき法により1〜20μmの厚みに被着させておく
と、外部リード端子7の酸化腐蝕を有効に防止すること
ができるとともに外部リード端子7と外部電気回路との
電気的接続を良好となすことができる。そのため、前記
外部リード端子7はその表面にニッケル、金等をめっき
法により1〜20μmの厚みに被着させておくことが好
ましい。
【0029】更に前記外部リード端子7が取着された絶
縁基体1はその上面に被着されている枠状金属層9に導
電性蓋体2が導電性封止材10を介して接合され、これ
によって絶縁基体1の金属層8と導電性蓋体2とは電気
的に接続されつつ絶縁基体1と導電性蓋体2とから成る
容器4の内部に半導体素子3が気密に収容される。
【0030】前記枠状金属層9は金属層8と電気的に接
続しており、導電性蓋体2を金属層8に電気的に接続さ
せる作用をなし、絶縁基体1の上面で搭載部1aを囲繞
するように幅が、例えば、0.4〜1mm程度で枠状に
形成されている。
【0031】前記枠状金属層9はまたその表面が多数の
貫通孔11aを有し、前記導電性封止材10と接合性の
よい絶縁膜11で被覆されている。
【0032】前記枠状金属層9はその表面が絶縁膜11
で被覆されているものの該絶縁膜11には多数の貫通孔
11aが形成されているため枠状金属層9に導電性蓋体
2を導電性封止材10を介して接合させた際、導電性封
止材10は枠状金属層9と極めて広い面積で接触して導
電性蓋体2と金属層8とが確実に、かつ低い導通抵抗で
電気的接続されることとなり、その結果、容器4内部に
収容する半導体素子3に電磁波が作用するのを確実に防
止して半導体素子3を長期間にわたり正常、かつ安定に
作動させることができる可能となる。
【0033】また前記絶縁膜11は導電性封止材10と
接合性のよい材料、具体的には酸化アルミニウム等で形
成されており、枠状金属層9に導電性蓋体2を導電性封
止材10を介して接合させる際、導電性封止材10は絶
縁膜11に極めて強固に接合することとなり、これによ
って絶縁基体1と導電性蓋体2とから成る容器4の気密
封止が完全となり、容器4内部に収容する半導体素子3
を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させることが可
能となる。
【0034】なお、前記絶縁基体1の上面に形成した枠
状金属層9は、前述の金属層8と同一の材料、例えば、
タングステン、モリブデン、マンガン等の高融点金属粉
末から成り、絶縁基体1に金属層8を形成するのと同じ
方法によって絶縁基体1の上面に枠状に形成される。
【0035】また前記枠状金属層9の表面を被覆する絶
縁膜11は導電性封止材10に対して接合性のよい材
料、具体的には酸化アルミニウム等からなり、酸化アル
ミニウムに有機バインダー、溶剤等を添加混合して絶縁
ペーストを作り、これを枠状金属層9の表面にスクリー
ン印刷法等により所定厚みに被着させるとともに焼成す
ることによって枠状金属層9の表面に被着される。
【0036】更に前記絶縁膜11は多数の貫通孔11a
を有しており、該貫通孔11aは枠状金属層9と導電性
蓋体2とを導電性封止材10を介して電気的に接続する
のを可能とし、枠状金属層9表面に絶縁膜11をスクリ
ーン印刷法等の厚膜手法を採用することによって形成す
る際、予めスクリーンマスクに貫通孔11aに対応する
形状の非貫通部を形成しておくことによって絶縁膜11
の所定位置に所定形状に形成される。
【0037】前記絶縁膜11に形成する貫通孔11aは
更にその平面積の合計が絶縁膜11の全平面積に対し5
%未満となると枠状金属層9と導電性封止材10との接
触面積が狭くなって絶縁基体1に設けた金属層8に対す
る導電性封止材10を介しての導電性蓋体2の電気的接
続が信頼性の低いものとなる危険性があり、また50%
を超えると導電性封止材10を介しての枠状金属層9に
対する導電性蓋体2の接合強度が低下し、絶縁基体1と
導電性蓋体2とから成る容器4の気密封止の信頼性が低
下してしまう傾向にある。従って、前記絶縁膜11に形
成する貫通孔11aはその平面積の合計を絶縁膜11の
全平面積に対し、5乃至50%の範囲としておくことが
好ましい。
【0038】前記枠状金属層9には導電性封止材10を
介して導電性蓋体2が接合されており、該導電性蓋体2
は酸化アルミニウム質焼結体の表面に銅やアルミニウム
等の金属膜を被着させたもの、或いは鉄ーニッケルーコ
バルト合金や鉄ーニッケル合金等の金属材料からなり、
絶縁基体1の搭載部1aに搭載された半導体素子3を気
密に封止するとともに前述の絶縁基体1に配設した金属
層8とで半導体素子3を囲み半導体素子3に外部より電
磁波が作用するのを阻止し、半導体素子3を安定に作動
させる作用をなす。
【0039】また前記枠状金属層9に導電性蓋体2を接
合させる導電性封止材10は絶縁基体1と導電性蓋体2
とから成る容器4内部に半導体素子3を気密に封止する
とともに絶縁基体1の金属層8と導電性蓋体2とを電気
的に接続させる作用をなし、例えば、ガラスや有機樹脂
に金属粉末を含有させたもので形成されている。
【0040】前記導電性封止材10は、これを酸化鉛5
0乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フッ
化鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、酸
化ビスマス10乃至20重量%を含むガラス成分に、フ
ィラーとしてのチタン酸鉛系化合物を26乃至45重量
%、銅、鉄ーニッケル合金、鉄ーニッケルーコバルト合
金を5乃至20重量%添加した導電性のガラスで形成し
ておくと該導電性のガラスは軟化溶融温度は320℃以
下と低く、そのため絶縁基体1と導電性蓋体2とを接合
させ、容器4を気密に封止する際、封止温度を低温とな
すことができ、その結果、導電性封止材10を溶融させ
る熱が内部に収容する半導体素子3に作用しても半導体
素子3の特性に劣化を招来することはなく、半導体素子
3を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させることが
可能となる。またこの導電性ガラスの軟化溶融温度は3
20℃以下と低いことから半導体素子3が絶縁基体1の
搭載部1aに樹脂等の接着材を介して接着固定されてい
る場合、半導体素子3の接着固定の特性が導電性封止材
10を軟化溶融させる熱によって大きく劣化することも
なく、これによって半導体素子3を絶縁基体1の搭載部
1aに極めて強固に接着固定しておくことが可能とな
り、半導体素子3を常に安定に作動させることもでき
る。
【0041】なお、前記導電性封止材10を酸化鉛50
乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フッ化
鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、酸化
ビスマス10乃至20重量%を含むガラス成分に、フィ
ラーとしてのチタン酸鉛系化合物を26乃至45重量
%、銅、鉄ーニッケル合金、鉄ーニッケルーコバルト合
金を5乃至20重量%添加した導電性のガラスで形成す
る場合、酸化鉛の量が50重量%未満であるとガラスの
軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封止する際の
熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来してしま
い、また65重量%を超えるとガラスの耐薬品性が低下
し、容器4の気密封止の信頼性が大きく低下してしま
う。従って、前記酸化鉛の量は50乃至65重量%の範
囲としておくことが好ましい。
【0042】また酸化ホウ素の量は2重量%未満である
とガラスの結晶化が進んで流動性が低下し、容器4の気
密封止が困難となってしまい、また10重量%を超える
とガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封
止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来
してしまう。従って、前記酸化ホウ素の量は2乃至10
重量%の範囲としておくことが好ましい。
【0043】またフッ化鉛の量は10重量%未満である
とガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封
止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来
してしまい、また30重量%を適えるとガラスの耐薬品
性が低下し、容器4の気密封止の信頼性が大きく低下し
てしまう。従って、前記フッ化鉛の量は10乃至30重
量%の範囲としておくことが好ましい。
【0044】また酸化亜鉛の量は1重量%未満であると
ガラスの耐薬品性が低下し、容器4の気密封止の信頼性
が大きく低下してしまい、また6重量%を超えるとガラ
スの結晶化が進んで流動性が大きく低下し、容器4の気
密封止が困難となってしまう。従って、前記酸化亜鉛の
量は1乃至6重量%の範囲としておくことが好ましい。
【0045】また酸化ビスマスの量は10重量%未満で
あるとガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気
密封止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を
招来してしまい、また20重量%を超えるとガラスの結
晶化が進んで流動性が大きく低下し、容器4の気密封止
が困難となってしまう。従って、前記酸化ビスマスの量
は10乃至20重量%の範囲としておくことが好まし
い。
【0046】また前記導電性封止材10にフィラーとし
て添加されるチタン酸鉛系化合物は導電性封止材10の
熱膨張係数を調整し、絶縁基体1と導電性蓋体2とに導
電性封止材10を強固に接合させ、容器4の気密封止の
信頼性を大きく向上させる作用をなし、その量が26重
量%未満であると導電性封止材10の熱膨張係数が絶縁
基体1と導電性蓋体2の熱膨張係数に対し大きく相違し
て導電性封止材10を絶縁基体1及び導電性蓋体2に強
固に接合させることができなくなり、また45重量%を
超えると導電性封止材10の流動性が低下し、容器4の
気密封止が困難となってしまう。従って、前記チタン酸
鉛系化合物はその量を26乃至45重量%の範囲として
おくことが好ましい。
【0047】また前記導電性封止材10にフィラーとし
て添加される銅、鉄ーニッケル合金、鉄ーニッケルーコ
バルト合金は導電性封止材10の導電性付与材であり、
その量が5重量%未満であると導電性封止材10の導電
率が低下し、絶縁基体1の金属層8に接続されている枠
状金属層9に対し導電性蓋体2を確実に電気的接続する
ことができなくなり、また20重量%を超えると導電性
封止材10の流動性が低下し、容器4の気密封止が困難
となってしまう。従って、前記銅はその量が5乃至20
重量%の範囲としておくことが好ましい。
【0048】かくして上述の半導体素子収納用パッケー
ジによれば、絶縁基体1の搭載部1aに半導体素子3を
ガラス、樹脂、ロウ材等から成る接着材を介して接着固
定するとともに半導体素子3の各電極をメタライズ配線
層5にボンディングワイヤ6を介して電気的に接続し、
しかる後、絶縁基体1上面の枠状金属層9に導電性蓋体
2を前記搭載部1aを覆うように導電性封止材10を介
して接合させ、絶縁基体1の金属層8と導電性蓋体2と
を電気的に接続させつつ絶縁基体1と導電性蓋体2とか
ら成る容器4の内部に半導体素子3を気密に収容するこ
とによって最終製品としての半導体装置が完成する。
【0049】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であ
れば種々の変更は可能であり、例えば、前述の例では電
子部品として半導体素子を収容する電子部品収納用パッ
ケージを例示したが、電子部品が圧電磁気振動子や弾性
表面波素子等であり、これを収容するための電子部品収
納用パッケージにも適用し得る。
【0050】また前述の例ではメタライズ配線層5に外
部リード端子7をロウ付けした電子部品収納用パッケー
ジを例示したが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、メタライズ配線層を絶縁基体の下面に導出させ、こ
れをそのまま外部電気回路に接続させる端子としたもの
であってもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明の電子部品収納用パッケージによ
れば、絶縁基体の電子部品が搭載される搭載部下方に金
属層を配するとともに該金属層の一部を絶縁基体上面に
形成した枠状金属層に電気的に接続させたことから絶縁
基体上面に導電性蓋体を導電性封止材を介して接合させ
る際、導電性封止材は枠状金属層の露出表面に対し極め
て広い面積で接触して導電性蓋体と金属層とが確実に、
かつ低い導通抵抗で電気的接続されることとなり、その
結果、電子部品に電磁波が作用するのを確実に防止して
電子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させる
ことが可能となる。
【0052】また本発明の電子部品収納用パッケージに
よれば、枠状金属層の表面を複数個の貫通孔を有する導
電性封止材と接合性がよい絶縁膜で被覆したことから枠
状金属層に導電性蓋体を導電性封止材を介して接合させ
る際、導電性封止材は前記絶縁膜によって枠状金属層に
強固に接合し、その結果、絶縁基体と導電性蓋体とから
成る容器の気密封止が完全となり、容器内部に収容する
電子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させる
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形
態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す電子部品収納用パッケージの要部拡
大断面図である。
【図3】図1に示す電子部品収納用パッケージの絶縁基
体の搭載部周辺の拡大平面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・絶縁基体 2・・・・・・・導電性蓋体 3・・・・・・・半導体素子(電子部品) 4・・・・・・・容器 8・・・・・・・金属層 9・・・・・・・枠状金属層 10・・・・・・導電性封止材 11・・・・・・絶縁膜 11a・・・・・貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−216652(JP,A) 特開 昭56−126947(JP,A) 特開 昭60−37753(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/00 H01L 23/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に電子部品が搭載される搭載部及び該
    搭載部を囲繞するように形成された枠状金属層を有し、
    かつ前記搭載部の下方に前記枠状金属層と電気的に接続
    されている金属層が配設されている絶縁基体と、導電性
    蓋体とからなり、前記枠状金属層が形成されている絶縁
    基体上面に導電性蓋体を導電性封止材を介して接合さ
    せ、前記金属層と導電性蓋体とを電気的に接続させつつ
    絶縁基体と導電性蓋体とからなる容器内部に電子部品を
    気密に収容するようになした電子部品収納用パッケージ
    であって、前記枠状金属層の表面を、多数の貫通孔を有
    し、前記導電性封止材と接合性のよい絶縁膜で被覆した
    ことを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
  2. 【請求項2】前記貫通孔の平面積の合計が絶縁膜の全平
    面積に対し、5乃至50%であることを特徴とする請求
    項1に記載の電子部品収納用パッケージ。
JP04081698A 1998-02-23 1998-02-23 電子部品収納用パッケージ Expired - Fee Related JP3464138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04081698A JP3464138B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 電子部品収納用パッケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04081698A JP3464138B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 電子部品収納用パッケージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11238820A JPH11238820A (ja) 1999-08-31
JP3464138B2 true JP3464138B2 (ja) 2003-11-05

Family

ID=12591190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04081698A Expired - Fee Related JP3464138B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 電子部品収納用パッケージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3464138B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10011891A1 (de) * 2000-03-03 2001-09-13 Textilpflege Melle Aufnahmeautomat für zu reinigende Bekleidung und Wäsche
JP4637505B2 (ja) * 2004-05-26 2011-02-23 京セラ株式会社 磁気センサ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11238820A (ja) 1999-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000340687A (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP3464138B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3464137B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3464136B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2851732B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3464143B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2001358241A (ja) 電子部品収納用容器
JP3495247B2 (ja) 電子部品収納用容器
JP3462072B2 (ja) 電子部品収納用容器
JP3359536B2 (ja) 電子部品収納用容器
JP3318452B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3716111B2 (ja) 電子部品収納用容器
JP4051162B2 (ja) 電子部品収納用容器の製造方法
JP3847220B2 (ja) 配線基板
JP3716112B2 (ja) 電子部品収納用容器
JP3872400B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2004140111A (ja) 配線基板
JP3117387B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JPH1167950A (ja) 電子部品収納用パッケージ
JPH10303325A (ja) 電子部品収納用容器
JPH11126846A (ja) 電子部品収納用容器
JPH11274346A (ja) 電子部品収納用容器
JP2000183560A (ja) 電子部品収納用容器
JP2003303910A (ja) 配線基板
JPH11233663A (ja) 電子部品収納用容器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees