JPH11274346A - 電子部品収納用容器 - Google Patents
電子部品収納用容器Info
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- JPH11274346A JPH11274346A JP10076282A JP7628298A JPH11274346A JP H11274346 A JPH11274346 A JP H11274346A JP 10076282 A JP10076282 A JP 10076282A JP 7628298 A JP7628298 A JP 7628298A JP H11274346 A JPH11274346 A JP H11274346A
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- H01L2224/42—Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/47—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
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- H01L2224/48221—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
- H01L2224/48225—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
- H01L2224/48227—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電磁波の作用によって電子部品に誤動作が起こ
り、かつ封止材を軟化溶融させる熱によって容器内部に
収容する電子部品に特性劣化が招来する。 【解決手段】上面に電子部品3が搭載される搭載部1a
を有し、該電子部品搭載部1aの下方に金属層8が配設
された絶縁基体1と、導電性蓋体2とを導電性封止材9
を介して接合させ、前記金属層8と導電性蓋体2とを電
気的に接続させつつ絶縁基体1と導電性蓋体2とから成
る容器4内部に電子部品3を気密に収容するようになし
た電子部品収納用容器であって、前記導電性封止材9は
ガラス成分に無機物フィラーと金属フィラーを含有させ
て成り、前記金属フィラーの粒径が無機物フィラーの粒
径よりも大きい。
り、かつ封止材を軟化溶融させる熱によって容器内部に
収容する電子部品に特性劣化が招来する。 【解決手段】上面に電子部品3が搭載される搭載部1a
を有し、該電子部品搭載部1aの下方に金属層8が配設
された絶縁基体1と、導電性蓋体2とを導電性封止材9
を介して接合させ、前記金属層8と導電性蓋体2とを電
気的に接続させつつ絶縁基体1と導電性蓋体2とから成
る容器4内部に電子部品3を気密に収容するようになし
た電子部品収納用容器であって、前記導電性封止材9は
ガラス成分に無機物フィラーと金属フィラーを含有させ
て成り、前記金属フィラーの粒径が無機物フィラーの粒
径よりも大きい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子や圧電振
動子等の電子部品を気密に封止して収容するための電子
部品収納用容器に関し、特に封止材にガラスを用いて封
止を行う電子部品収納用容器に関するものである。
動子等の電子部品を気密に封止して収容するための電子
部品収納用容器に関し、特に封止材にガラスを用いて封
止を行う電子部品収納用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路素子を初めとする
半導体素子あるいは水晶振動子、弾性表面波素子といっ
た圧電振動子等の電子部品を収容するための電子部品収
納用容器は、例えば、酸化アルミニウム(Al2 O3 )
質焼結体等の電気絶縁材料から成り、その上面あるいは
下面の略中央部に電子部品を収容するための凹部および
その凹部周辺から下面にかけて導出された、例えば、タ
ングステンやモリブデン等の高融点金属粉末から成る複
数個のメタライズ配線層を有する絶縁基体と、電子部品
を外部電気回路に電気的に接続するためにメタライズ配
線層に銀ロウ等のロウ材を介して取着された外部リード
端子と、蓋体とから構成されている。
半導体素子あるいは水晶振動子、弾性表面波素子といっ
た圧電振動子等の電子部品を収容するための電子部品収
納用容器は、例えば、酸化アルミニウム(Al2 O3 )
質焼結体等の電気絶縁材料から成り、その上面あるいは
下面の略中央部に電子部品を収容するための凹部および
その凹部周辺から下面にかけて導出された、例えば、タ
ングステンやモリブデン等の高融点金属粉末から成る複
数個のメタライズ配線層を有する絶縁基体と、電子部品
を外部電気回路に電気的に接続するためにメタライズ配
線層に銀ロウ等のロウ材を介して取着された外部リード
端子と、蓋体とから構成されている。
【0003】そして、電子部品が、例えば、半導体素子
の場合には、絶縁基体の凹部の底面に半導体素子をガラ
ス、樹脂、ロウ材等から成る接着材を介して接着固定す
るとともに半導体素子の各電極とメタライズ配線層とを
ボンディングワイヤ等の電気的接続手段を介して電気的
に接続し、しかる後、絶縁基体の上面に蓋体を低融点ガ
ラスから成る封止材を介して接合させ、絶縁基体と蓋体
とから成る容器内部に半導体素子を気密に収容すること
によって最終製品としての半導体装置と成る。
の場合には、絶縁基体の凹部の底面に半導体素子をガラ
ス、樹脂、ロウ材等から成る接着材を介して接着固定す
るとともに半導体素子の各電極とメタライズ配線層とを
ボンディングワイヤ等の電気的接続手段を介して電気的
に接続し、しかる後、絶縁基体の上面に蓋体を低融点ガ
ラスから成る封止材を介して接合させ、絶縁基体と蓋体
とから成る容器内部に半導体素子を気密に収容すること
によって最終製品としての半導体装置と成る。
【0004】また電子部品が、例えば、圧電振動子の場
合には、絶縁基体の凹部の底面に形成された段差部に圧
電振動子の一端を導電性エポキシ樹脂等から成る接着材
を介して接着固定するとともに圧電振動子の各電極をメ
タライズ配線層に電気的に接続し、しかる後、絶縁基体
の上面に蓋体を低融点ガラスから成る封止材を介して接
合させ、絶縁基体と蓋体とから成る容器内部に半導体素
子を気密に収容することによって最終製品としての電子
部品装置となる。
合には、絶縁基体の凹部の底面に形成された段差部に圧
電振動子の一端を導電性エポキシ樹脂等から成る接着材
を介して接着固定するとともに圧電振動子の各電極をメ
タライズ配線層に電気的に接続し、しかる後、絶縁基体
の上面に蓋体を低融点ガラスから成る封止材を介して接
合させ、絶縁基体と蓋体とから成る容器内部に半導体素
子を気密に収容することによって最終製品としての電子
部品装置となる。
【0005】なお、絶縁基体と蓋体とを接合させる封止
材としては、−般に酸化鉛56乃至66重量%、酸化ホ
ウ素4乃至14重量%、酸化珪素1乃至6重量%、酸化
ビスマス0.5乃至5重量%、酸化亜鉛0.5乃至3重
量%を含むガラス成分に、フィラーとしてのコージェラ
イト系化合物を9乃至19重量%、チタン酸錫系化合物
を10乃至20重量%添加したガラスが使用されてい
る。
材としては、−般に酸化鉛56乃至66重量%、酸化ホ
ウ素4乃至14重量%、酸化珪素1乃至6重量%、酸化
ビスマス0.5乃至5重量%、酸化亜鉛0.5乃至3重
量%を含むガラス成分に、フィラーとしてのコージェラ
イト系化合物を9乃至19重量%、チタン酸錫系化合物
を10乃至20重量%添加したガラスが使用されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の電子部品収納用容器においては、絶縁基体や蓋体を
形成する酸化アルミニウム(Al2 O3 )質焼結体等の
セラミックス及び絶縁基体と蓋体とを接合させ電子部品
を内部に気密に封止するガラスがいずれも電磁波を透過
し易く、そのため外部電気回路基板等に他の電子部品と
ともに実装した場合、隣接する電子部品間に電磁波の相
互干渉が起こり電子部品に誤動作を起こさせるという問
題を有していた。特に最近では外部電気回路基板に電子
部品が極めて高密度に実装され、隣接する電子部品間の
距離が極めて狭いものとなってきており、この電磁波の
相互干渉による問題は極めて大きなものとなってきた。
来の電子部品収納用容器においては、絶縁基体や蓋体を
形成する酸化アルミニウム(Al2 O3 )質焼結体等の
セラミックス及び絶縁基体と蓋体とを接合させ電子部品
を内部に気密に封止するガラスがいずれも電磁波を透過
し易く、そのため外部電気回路基板等に他の電子部品と
ともに実装した場合、隣接する電子部品間に電磁波の相
互干渉が起こり電子部品に誤動作を起こさせるという問
題を有していた。特に最近では外部電気回路基板に電子
部品が極めて高密度に実装され、隣接する電子部品間の
距離が極めて狭いものとなってきており、この電磁波の
相互干渉による問題は極めて大きなものとなってきた。
【0007】またこの従来の電子部品収納用容器におい
ては、絶縁基体に蓋体を接合させる封止材である低融点
ガラスの軟化溶融温度が約400℃程度であること、近
時の電子部品は高密度化、高集積化に伴って耐熱性が低
下してきたこと等から、絶縁基体と蓋体とを封止材を介
して接合し、絶縁基体と蓋体とからなる絶縁容器の内部
に電子部品を気密に収容した場合、封止材を溶融させる
熱が内部に収容する電子部品に作用して電子部品の特性
に劣化を招来させ、電子部品を正常に作動させることが
できないという問題点も有していた。
ては、絶縁基体に蓋体を接合させる封止材である低融点
ガラスの軟化溶融温度が約400℃程度であること、近
時の電子部品は高密度化、高集積化に伴って耐熱性が低
下してきたこと等から、絶縁基体と蓋体とを封止材を介
して接合し、絶縁基体と蓋体とからなる絶縁容器の内部
に電子部品を気密に収容した場合、封止材を溶融させる
熱が内部に収容する電子部品に作用して電子部品の特性
に劣化を招来させ、電子部品を正常に作動させることが
できないという問題点も有していた。
【0008】更に、電子部品を絶縁基体の凹部の底面あ
るいは段差部ヘポリイミド導電性樹脂等から成る樹脂製
の接着材を介して接着固定した場合、電子部品を接着固
定する接着材の耐熱性が低いため、接着材に封止材を溶
融させる熱が作用すると電子部品の接着固定が破れ、そ
の結果、電子部品を常に、安定に作動させることができ
なくなるという問題点も有していた。
るいは段差部ヘポリイミド導電性樹脂等から成る樹脂製
の接着材を介して接着固定した場合、電子部品を接着固
定する接着材の耐熱性が低いため、接着材に封止材を溶
融させる熱が作用すると電子部品の接着固定が破れ、そ
の結果、電子部品を常に、安定に作動させることができ
なくなるという問題点も有していた。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑み案出されたも
ので、その目的は容器内部に収容する電子部品に電磁波
が作用するのを有効に防止するとともに容器内部に電子
部品をその特性に劣化を招来することなく気密に封止
し、電子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動さ
せることができる電子部品収納用容器を提供することに
ある。
ので、その目的は容器内部に収容する電子部品に電磁波
が作用するのを有効に防止するとともに容器内部に電子
部品をその特性に劣化を招来することなく気密に封止
し、電子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動さ
せることができる電子部品収納用容器を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面に電子部
品が搭載される搭載部を有し、該電子部品搭載部の下方
に金属層が配設された絶縁基体と、導電性蓋体とを導電
性封止材を介して接合させ、前記金属層と導電性蓋体と
を電気的に接続させつつ絶縁基体と導電性蓋体とから成
る容器内部に電子部品を気密に収容するようになした電
子部品収納用容器であって、前記導電性封止材はガラス
成分に無機物フィラーと金属フィラーを含有させて成
り、前記金属フィラーの粒径が無機物フィラーの粒径よ
りも大きいことを特徴とするものである。
品が搭載される搭載部を有し、該電子部品搭載部の下方
に金属層が配設された絶縁基体と、導電性蓋体とを導電
性封止材を介して接合させ、前記金属層と導電性蓋体と
を電気的に接続させつつ絶縁基体と導電性蓋体とから成
る容器内部に電子部品を気密に収容するようになした電
子部品収納用容器であって、前記導電性封止材はガラス
成分に無機物フィラーと金属フィラーを含有させて成
り、前記金属フィラーの粒径が無機物フィラーの粒径よ
りも大きいことを特徴とするものである。
【0011】また本発明は、前記導電性封止材の金属フ
ィラーの平均粒径が無機物フィラーの平均粒径よりも2
乃至10倍大きいことを特徴とするものである。
ィラーの平均粒径が無機物フィラーの平均粒径よりも2
乃至10倍大きいことを特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記導電性封止材のガラス
成分が酸化鉛50乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至1
0重量%、フッ化鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃
至6重量%、酸化ビスマス10乃至20重量%を含むガ
ラスから成ることを特徴とするものである。
成分が酸化鉛50乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至1
0重量%、フッ化鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃
至6重量%、酸化ビスマス10乃至20重量%を含むガ
ラスから成ることを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、前記導電性封止材の金属フ
ィラーが鉄ーニッケル合金及び/又は鉄ーニッケルーコ
バルト合金から成り、無機物フィラーがチタン酸鉛系化
合物から成り、かつ金属フィラーの含有量が5乃至10
重量%、無機物フィラーの含有量が26乃至45重量%
であることを特徴とするものである。
ィラーが鉄ーニッケル合金及び/又は鉄ーニッケルーコ
バルト合金から成り、無機物フィラーがチタン酸鉛系化
合物から成り、かつ金属フィラーの含有量が5乃至10
重量%、無機物フィラーの含有量が26乃至45重量%
であることを特徴とするものである。
【0014】本発明の電子部品収納用容器によれば、絶
縁基体に配設した金属層と導電性蓋体とを、ガラス成分
に平均粒径が大きい金属フィラーと平均粒径の小さい無
機物フィラーとを含有させた導電性封止材で接合させる
ことから金属層と導電性蓋体とは導電性封止材を介して
確実に電気的に接続されることとなり、その結果、収容
される電子部品は絶縁基体に配設した金属層と導電性蓋
体と導電性封止材とで確実に囲まれて外部より電磁波が
作用することはなく、これによって電子部品を長期間に
わたり正常、かつ安定に作動させることが可能となる。
縁基体に配設した金属層と導電性蓋体とを、ガラス成分
に平均粒径が大きい金属フィラーと平均粒径の小さい無
機物フィラーとを含有させた導電性封止材で接合させる
ことから金属層と導電性蓋体とは導電性封止材を介して
確実に電気的に接続されることとなり、その結果、収容
される電子部品は絶縁基体に配設した金属層と導電性蓋
体と導電性封止材とで確実に囲まれて外部より電磁波が
作用することはなく、これによって電子部品を長期間に
わたり正常、かつ安定に作動させることが可能となる。
【0015】また本発明によれば、絶縁基体と導電性蓋
体とを接合させる導電性封止材として、酸化鉛50乃至
65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フッ化鉛1
0乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、酸化ビス
マス10乃至20重量%を含むガラス成分に、無機物フ
ィラーとしてチタン酸鉛系化合物を26乃至45重量
%、金属フィラーとして鉄ーニッケル合金及び/又は鉄
ーニッケルーコバルト合金を5乃至10重量%添加した
ものを使用すると導電性封止材の軟化溶融温度が350
℃以下となり、絶縁基体と導電性蓋体とを導電性封止材
介して接合させ、絶縁基体と導電性蓋体とから成る容器
内部に電子部品を気密に収容する際、導電性封止材を溶
融させる熱が内部に収容する電子部品に作用しても電子
部品の特性に劣化を招来することはなく、その結果、電
子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させるこ
とが可能となる。
体とを接合させる導電性封止材として、酸化鉛50乃至
65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フッ化鉛1
0乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、酸化ビス
マス10乃至20重量%を含むガラス成分に、無機物フ
ィラーとしてチタン酸鉛系化合物を26乃至45重量
%、金属フィラーとして鉄ーニッケル合金及び/又は鉄
ーニッケルーコバルト合金を5乃至10重量%添加した
ものを使用すると導電性封止材の軟化溶融温度が350
℃以下となり、絶縁基体と導電性蓋体とを導電性封止材
介して接合させ、絶縁基体と導電性蓋体とから成る容器
内部に電子部品を気密に収容する際、導電性封止材を溶
融させる熱が内部に収容する電子部品に作用しても電子
部品の特性に劣化を招来することはなく、その結果、電
子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させるこ
とが可能となる。
【0016】また同時に導電性封止材の軟化溶融温度が
350℃以下であり、低温であることから絶縁基体と導
電性蓋体とを導電性封止材を介して接合させ、絶縁基体
と導電性蓋体とから成る容器の内部に電子部品を気密に
収容する際、導電性封止材を溶融させる熱によって電子
部品を絶縁基体の凹部の底面あるいは段差部へ接着固定
するポリイミド導電性樹脂等から成る樹脂製の接着材が
劣化することもなく、これによって電子部品を絶縁基体
の凹部の底面あるいは段差部へ接着材を介して極めて強
固に接着固定することが可能となり、電子部品を常に、
安定に作動させることができる。
350℃以下であり、低温であることから絶縁基体と導
電性蓋体とを導電性封止材を介して接合させ、絶縁基体
と導電性蓋体とから成る容器の内部に電子部品を気密に
収容する際、導電性封止材を溶融させる熱によって電子
部品を絶縁基体の凹部の底面あるいは段差部へ接着固定
するポリイミド導電性樹脂等から成る樹脂製の接着材が
劣化することもなく、これによって電子部品を絶縁基体
の凹部の底面あるいは段差部へ接着材を介して極めて強
固に接着固定することが可能となり、電子部品を常に、
安定に作動させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は本発明の電子部品収納用容器の
実施の形態の一例を示す断面図、図2はその要部拡大断
面図であり、同図においては電子部品が半導体素子であ
り、電子部品収納用容器が半導体素子収納用パッケージ
である場合の例を示している。
詳細に説明する。図1は本発明の電子部品収納用容器の
実施の形態の一例を示す断面図、図2はその要部拡大断
面図であり、同図においては電子部品が半導体素子であ
り、電子部品収納用容器が半導体素子収納用パッケージ
である場合の例を示している。
【0018】図1において、1は絶縁基体、2は導電性
蓋体である。この絶縁基体1と導電性蓋体2とで半導体
素子3を収容するための容器4が構成される。
蓋体である。この絶縁基体1と導電性蓋体2とで半導体
素子3を収容するための容器4が構成される。
【0019】前記絶縁基体1はその上面の略中央部に半
導体素子3が搭載収容される凹状の搭載部1aが設けて
あり、該搭載部1aには半導体素子3がガラス、樹脂、
ロウ材等から成る接着材を介して接着固定される。
導体素子3が搭載収容される凹状の搭載部1aが設けて
あり、該搭載部1aには半導体素子3がガラス、樹脂、
ロウ材等から成る接着材を介して接着固定される。
【0020】前記絶縁基体1は、酸化アルミニウム質焼
結体やムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、
炭化珪素質焼結体等の電気絶縁材料から成り、例えば、
酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化
アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カル
シウム等の原料粉末に適当な有様バインダー、溶剤、可
塑剤、分散剤等を添加混合して泥漿物を作り、該泥漿物
を従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法
等のシート成形法を採用しシート状に成形してセラミッ
クグリーンシート(セラミック生シート)を得、しかる
後、それらセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き
加工を施すとともにこれを複数枚積層し、約1600℃
の高温で焼成することによって製作される。
結体やムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、
炭化珪素質焼結体等の電気絶縁材料から成り、例えば、
酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化
アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カル
シウム等の原料粉末に適当な有様バインダー、溶剤、可
塑剤、分散剤等を添加混合して泥漿物を作り、該泥漿物
を従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法
等のシート成形法を採用しシート状に成形してセラミッ
クグリーンシート(セラミック生シート)を得、しかる
後、それらセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き
加工を施すとともにこれを複数枚積層し、約1600℃
の高温で焼成することによって製作される。
【0021】また前記絶縁基体1は搭載部1a周辺から
上面にかけて複数個のメタライズ配線層5が被着形成さ
れており、このメタライズ配線層5の搭載部1a周辺部
には半導体素子3の各電極がボンディングワイヤ6を介
して電気的に接続され、また絶縁基体1の上面に導出さ
れた部位には外部電気回路と接続される外部リード端子
7が銀ロウ等のロウ材を介して取着されている。
上面にかけて複数個のメタライズ配線層5が被着形成さ
れており、このメタライズ配線層5の搭載部1a周辺部
には半導体素子3の各電極がボンディングワイヤ6を介
して電気的に接続され、また絶縁基体1の上面に導出さ
れた部位には外部電気回路と接続される外部リード端子
7が銀ロウ等のロウ材を介して取着されている。
【0022】前記メタライズ配線層5は半導体素子3の
各電極を外部電気回路に電気的に接続する際の導電路と
して作用し、タングステン、モリブデン、マンガン等の
高融点金属粉末により形成されている。
各電極を外部電気回路に電気的に接続する際の導電路と
して作用し、タングステン、モリブデン、マンガン等の
高融点金属粉末により形成されている。
【0023】前記メタライズ配線層5はタングステン、
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末に適当な有機
溶剤、溶媒、可塑剤等を添加混合して得た金属ペースト
を従来周知のスクリーン印刷法等の厚膜手法を採用して
絶縁基体1となるセラミックグリーンシートに予め印刷
塗布しておき、これをセラミックグリーンシートと同時
に焼成することによって絶縁基体1の搭載部1a周辺か
ら上面にかけて所定パターンに被着形成される。
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末に適当な有機
溶剤、溶媒、可塑剤等を添加混合して得た金属ペースト
を従来周知のスクリーン印刷法等の厚膜手法を採用して
絶縁基体1となるセラミックグリーンシートに予め印刷
塗布しておき、これをセラミックグリーンシートと同時
に焼成することによって絶縁基体1の搭載部1a周辺か
ら上面にかけて所定パターンに被着形成される。
【0024】なお、前記メタライズ配線層5はその表面
にニッケル、金等の良導電性で耐蝕性及びロウ材との濡
れ性が良好な金属をめっき法により1〜20μmの厚み
に被着させておくと、メタライズ配線層5の酸化腐蝕を
有効に防止することができるとともにメタライズ配線層
5とボンディングワイヤ6との接続及びメタライズ配線
層5と外部リード端子7とのロウ付けを極めて強固とな
すことができる。従って、メタライズ配線層5の酸化腐
食を防止し、メタライズ配線層5とボンディングワイヤ
6との接続及びメタライズ配線層5と外部リード端子7
とのロウ付けを強固となすには、メタライズ配線層5の
表面にニッケル、金等をめっき法により1〜20μmの
厚みに被着させておくことが好ましい。
にニッケル、金等の良導電性で耐蝕性及びロウ材との濡
れ性が良好な金属をめっき法により1〜20μmの厚み
に被着させておくと、メタライズ配線層5の酸化腐蝕を
有効に防止することができるとともにメタライズ配線層
5とボンディングワイヤ6との接続及びメタライズ配線
層5と外部リード端子7とのロウ付けを極めて強固とな
すことができる。従って、メタライズ配線層5の酸化腐
食を防止し、メタライズ配線層5とボンディングワイヤ
6との接続及びメタライズ配線層5と外部リード端子7
とのロウ付けを強固となすには、メタライズ配線層5の
表面にニッケル、金等をめっき法により1〜20μmの
厚みに被着させておくことが好ましい。
【0025】また前記絶縁基体1は搭載部1aの下方に
金属層8が配設されており、その一部が絶縁基体1の上
面に導出されている。
金属層8が配設されており、その一部が絶縁基体1の上
面に導出されている。
【0026】前記金属層8は後述する導電性蓋体2とで
内部に収容する半導体素子3を囲み、半導体素子3に外
部より電磁波が作用するのを阻止し、半導体素子3を安
定に作動させる作用をなす。
内部に収容する半導体素子3を囲み、半導体素子3に外
部より電磁波が作用するのを阻止し、半導体素子3を安
定に作動させる作用をなす。
【0027】前記金属層8は、例えば、タングステン、
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末から成り、タ
ングステン、モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末
に適当な有機溶剤、溶媒、可塑剤等を添加混合して得た
金属ペーストを従来周知のスクリーン印刷法等の厚膜手
法を採用して絶縁基体1となるセラミックグリーンシー
トに予め印刷塗布しておき、これをセラミックグリーン
シートと同時に焼成することによって絶縁基体1の搭載
部1a下方に配設される。
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末から成り、タ
ングステン、モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末
に適当な有機溶剤、溶媒、可塑剤等を添加混合して得た
金属ペーストを従来周知のスクリーン印刷法等の厚膜手
法を採用して絶縁基体1となるセラミックグリーンシー
トに予め印刷塗布しておき、これをセラミックグリーン
シートと同時に焼成することによって絶縁基体1の搭載
部1a下方に配設される。
【0028】また−方、前記絶縁基体1に形成したメタ
ライズ配線層5には外部リード端子7がロウ付けされて
おり、該外部リード端子7は容器4の内部に収容する半
導体素子3を外部電気回路に接続する作用をなし、外部
リード端子7を外部電気回路に接続することによって内
部に収容される半導体素子3はボンディングワイヤ6、
メタライズ配線層5及び外部リード端子7を介して外部
電気回路に電気的に接続されることとなる。
ライズ配線層5には外部リード端子7がロウ付けされて
おり、該外部リード端子7は容器4の内部に収容する半
導体素子3を外部電気回路に接続する作用をなし、外部
リード端子7を外部電気回路に接続することによって内
部に収容される半導体素子3はボンディングワイヤ6、
メタライズ配線層5及び外部リード端子7を介して外部
電気回路に電気的に接続されることとなる。
【0029】前記外部リード端子7は鉄−ニッケルーコ
バルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材料から成り、
鉄−ニッケルーコバルト合金等のインゴット(塊)に圧
延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の金属加工法を
施すことによって所定の形状に形成される。
バルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材料から成り、
鉄−ニッケルーコバルト合金等のインゴット(塊)に圧
延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の金属加工法を
施すことによって所定の形状に形成される。
【0030】前記外部リード端子7はまたその表面にニ
ッケル、金等の良導電性で、かつ耐蝕性に優れた金属を
めっき法により1〜20μmの厚みに被着させておく
と、外部リード端子7の酸化腐食を有効に防止すること
ができるとともに外部リード端子7と外部電気回路との
電気的接続を良好となすことができる。そのため、前記
外部リード端子7はその表面にニッケル、金等をめっき
法によリ1〜20μmの厚みに被着させておくことが好
ましい。
ッケル、金等の良導電性で、かつ耐蝕性に優れた金属を
めっき法により1〜20μmの厚みに被着させておく
と、外部リード端子7の酸化腐食を有効に防止すること
ができるとともに外部リード端子7と外部電気回路との
電気的接続を良好となすことができる。そのため、前記
外部リード端子7はその表面にニッケル、金等をめっき
法によリ1〜20μmの厚みに被着させておくことが好
ましい。
【0031】更に前記外部リ一ド端子7が取着された絶
縁基体1はその上面に導電性蓋体2が導電性封止材9を
介して接合され、これによって絶縁基体1の金属層8と
導電性蓋体2とを電気的に接続させつつ絶縁基体1と導
電性蓋体2とから成る容器4の内部に半導体素子3が気
密に収容される。
縁基体1はその上面に導電性蓋体2が導電性封止材9を
介して接合され、これによって絶縁基体1の金属層8と
導電性蓋体2とを電気的に接続させつつ絶縁基体1と導
電性蓋体2とから成る容器4の内部に半導体素子3が気
密に収容される。
【0032】前記導電性蓋体2は酸化アルミニウム質焼
結体の表面に銅やアルミニウム等の金属膜を被着させた
もの、或いは鉄−ニッケルーコバルト合金や鉄ーニッケ
ル合金等の金属材料からなり、絶縁基体1の搭載部1a
に搭載された半導体素子3を気密に封止するとともに前
述の絶縁基体1に配設した金属層8とで半導体素子3を
囲み半導体素子3に外部より電磁波が作用するのを阻止
し、半導体素子3を安定に作動させる作用をなす。
結体の表面に銅やアルミニウム等の金属膜を被着させた
もの、或いは鉄−ニッケルーコバルト合金や鉄ーニッケ
ル合金等の金属材料からなり、絶縁基体1の搭載部1a
に搭載された半導体素子3を気密に封止するとともに前
述の絶縁基体1に配設した金属層8とで半導体素子3を
囲み半導体素子3に外部より電磁波が作用するのを阻止
し、半導体素子3を安定に作動させる作用をなす。
【0033】また更に前記導電性蓋体2は絶縁基体1の
上面に導電性封止材9を介して接合され、該導電性封止
材9は絶縁基体1と導電性蓋体2とから成る容器4内部
に半導体素子3を気密に封止するとともに絶縁基体1の
金属層8と導電性蓋体2とを電気的に接続させる作用を
なす。
上面に導電性封止材9を介して接合され、該導電性封止
材9は絶縁基体1と導電性蓋体2とから成る容器4内部
に半導体素子3を気密に封止するとともに絶縁基体1の
金属層8と導電性蓋体2とを電気的に接続させる作用を
なす。
【0034】前記導電性封止材9はガラス成分に無機物
フィラーと金属フィラーを含有させて成り、添加された
金属フィラーによって導電性を帯びている。
フィラーと金属フィラーを含有させて成り、添加された
金属フィラーによって導電性を帯びている。
【0035】前記導電性封止材9はまたガラス成分に含
有される金属フィラーの平均粒径が無機物フィラーの平
均粒径よりも大きくなっており、これによって導電性蓋
体2を絶縁基体1の上面に接合する際、金属フィラー
が、絶縁基体1の金属層8と導電性蓋体2の両方に確
実、かつ広面積に接触して金属層8と導電性蓋体2とを
確実に電気的に接続する。
有される金属フィラーの平均粒径が無機物フィラーの平
均粒径よりも大きくなっており、これによって導電性蓋
体2を絶縁基体1の上面に接合する際、金属フィラー
が、絶縁基体1の金属層8と導電性蓋体2の両方に確
実、かつ広面積に接触して金属層8と導電性蓋体2とを
確実に電気的に接続する。
【0036】なお、前記金属フィラーの平均粒径は無機
物フィラーの平均粒径に対し2倍未満の大きさであると
絶縁基体1の金属層8と導電性蓋体2との電気的接続の
信頼性が低下する傾向にあり、また10倍を超えると導
電性封止材9の流動性が低下し、容器4の気密封止の信
頼性が劣化してしまう危険性がある。従って、前記導電
性封止材9の金属フィラーの平均粒径は無機物フィラー
の平均粒径に対し2乃至10倍の範囲としておくことが
好ましい。
物フィラーの平均粒径に対し2倍未満の大きさであると
絶縁基体1の金属層8と導電性蓋体2との電気的接続の
信頼性が低下する傾向にあり、また10倍を超えると導
電性封止材9の流動性が低下し、容器4の気密封止の信
頼性が劣化してしまう危険性がある。従って、前記導電
性封止材9の金属フィラーの平均粒径は無機物フィラー
の平均粒径に対し2乃至10倍の範囲としておくことが
好ましい。
【0037】また前記導電性封止材9のガラス成分とし
て酸化鉛50乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至10重
量%、フッ化鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6
重量%、酸化ビスマス10乃至20重量%を含むガラス
を使用し、無機物フィラーとしてチタン酸鉛系化合物
を、金属フィラーとして鉄ーニッケル合金及び/又は鉄
ーニッケルーコバルト合金を使用し、且つ無機物フィラ
ーの含有量を26乃至45重量%、金属フィラーの含有
量を5乃至10重量%としておくと導電性封止材9の軟
化溶融温度が350℃以下の低い値となり、その結果、
絶縁基体1と導電性蓋体2とを導電性封止材9を介して
接合させ、容器4を気密に封止した場合、導電性封止材
9を溶融させる熱が内部に収容する半導体素子3に作用
しても半導体素子の特性に劣化を招来することはなく、
半導体素子3を長期間にわたり正常、かつ安定に作動さ
せることが可能となる。
て酸化鉛50乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至10重
量%、フッ化鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6
重量%、酸化ビスマス10乃至20重量%を含むガラス
を使用し、無機物フィラーとしてチタン酸鉛系化合物
を、金属フィラーとして鉄ーニッケル合金及び/又は鉄
ーニッケルーコバルト合金を使用し、且つ無機物フィラ
ーの含有量を26乃至45重量%、金属フィラーの含有
量を5乃至10重量%としておくと導電性封止材9の軟
化溶融温度が350℃以下の低い値となり、その結果、
絶縁基体1と導電性蓋体2とを導電性封止材9を介して
接合させ、容器4を気密に封止した場合、導電性封止材
9を溶融させる熱が内部に収容する半導体素子3に作用
しても半導体素子の特性に劣化を招来することはなく、
半導体素子3を長期間にわたり正常、かつ安定に作動さ
せることが可能となる。
【0038】また同時に半導体素子3が絶縁基体1の搭
載部1aに樹脂製の接着材を介して接着固定されている
場合、該樹脂製接着材は導電性封止材9の軟化溶融温度
が350℃以下と低いことから導電性封止材9を軟化溶
融させる熱によって特性が大きく劣化することはなく、
これによって半導体素子3を絶縁基体1の搭載部1aに
極めて強固に接着固定しておくことが可能となり、半導
体素子3を常に、安定に作動させることができる。
載部1aに樹脂製の接着材を介して接着固定されている
場合、該樹脂製接着材は導電性封止材9の軟化溶融温度
が350℃以下と低いことから導電性封止材9を軟化溶
融させる熱によって特性が大きく劣化することはなく、
これによって半導体素子3を絶縁基体1の搭載部1aに
極めて強固に接着固定しておくことが可能となり、半導
体素子3を常に、安定に作動させることができる。
【0039】なお、前記導電性封止材9はそれを酸化鉛
50乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フ
ッ化鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、
酸化ビスマス10乃至20重量%を含むガラスで形成し
た場合、酸化鉛の量が50重量%未満であるとガラスの
軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封止する際の
熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来してしま
い、また65重量%を超えるとガラスの耐薬品性が低下
し、容器4の気密封止の信頼性が大きく低下してしま
う。従って、前記酸化鉛の量は40乃至60重量%の範
囲としておくことが好ましい。
50乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フ
ッ化鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、
酸化ビスマス10乃至20重量%を含むガラスで形成し
た場合、酸化鉛の量が50重量%未満であるとガラスの
軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封止する際の
熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来してしま
い、また65重量%を超えるとガラスの耐薬品性が低下
し、容器4の気密封止の信頼性が大きく低下してしま
う。従って、前記酸化鉛の量は40乃至60重量%の範
囲としておくことが好ましい。
【0040】また酸化ホウ素の量は2重量%未満である
とガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封
止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来
してしまい、また10重量%を超えるとガラスの耐薬品
性が低下し、容器4の気密封止の信頼性が大きく低下し
てしまう。従って、前記酸化ホウ素の量は2乃至10重
量%の範囲としておくことが好ましい。
とガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封
止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来
してしまい、また10重量%を超えるとガラスの耐薬品
性が低下し、容器4の気密封止の信頼性が大きく低下し
てしまう。従って、前記酸化ホウ素の量は2乃至10重
量%の範囲としておくことが好ましい。
【0041】またフッ化鉛の量は10重量%未満である
とガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封
止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来
してしまい、また30重量%を超えるとガラスの耐薬品
性が低下し、容器4の気密封止の信頼性が大きく低下し
てしまう。従って、前記フッ化鉛の量は10乃至30重
量%の範囲としておくことが好ましい。
とガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気密封
止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を招来
してしまい、また30重量%を超えるとガラスの耐薬品
性が低下し、容器4の気密封止の信頼性が大きく低下し
てしまう。従って、前記フッ化鉛の量は10乃至30重
量%の範囲としておくことが好ましい。
【0042】また酸化亜鉛の量は1重量%未満であると
ガラスの耐薬品性が低下し、容器4の気密封止の信頼性
が大きく低下してしまい、また6重量%を超えるとガラ
スの結晶化が進んで流動性が大きく低下し、容器4の気
密封止が困難となってしまう。従って、前記酸化亜鉛の
量は1乃至6重量%の範囲としておくことが好ましい。
ガラスの耐薬品性が低下し、容器4の気密封止の信頼性
が大きく低下してしまい、また6重量%を超えるとガラ
スの結晶化が進んで流動性が大きく低下し、容器4の気
密封止が困難となってしまう。従って、前記酸化亜鉛の
量は1乃至6重量%の範囲としておくことが好ましい。
【0043】また酸化ビスマスの量は10重量%未満で
あるとガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気
密封止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を
招来してしまい、また20重量%を超えるとガラスの結
晶化が進んで流動性が大きく低下し、容器4の気密封止
が困難となってしまう。従って、前記酸化ビスマスの量
は10乃至20重量%の範囲としておくことが好まし
い。
あるとガラスの軟化溶融温度が高くなって、容器4を気
密封止する際の熱によって半導体素子3の特性に劣化を
招来してしまい、また20重量%を超えるとガラスの結
晶化が進んで流動性が大きく低下し、容器4の気密封止
が困難となってしまう。従って、前記酸化ビスマスの量
は10乃至20重量%の範囲としておくことが好まし
い。
【0044】更に導電性封止材9に含有される無機物フ
ィラーは導電性封止材9の熱膨張係数を調整し、絶縁基
体1と導電性蓋体2とに導電性封止材9を強固に接合さ
せ、容器4の気密封止の信頼性を大きく向上させるとと
もに導電性封止材9の機械的強度を向上させる作用をな
し、チタン酸鉛系化合物が好適に使用され、その含有量
は26重量%未満であると導電性封止材9の熱膨張係数
が絶縁基体1及び導電性蓋体2の熱膨張係数に対し大き
く相違して導電性封止材9を絶縁基体1及び導電性蓋体
2に強固に接合させることができなくなり、また45重
量%を超えると導電性封止材9の流動性が大きく低下
し、容器4の気密封止が困難となってしまう。従って、
前記チタン酸鉛系化合物を無機物フィラーとして導電性
封止材9に含有させた場合、その量は26乃至45重量
%の範囲としておくことが好ましい。
ィラーは導電性封止材9の熱膨張係数を調整し、絶縁基
体1と導電性蓋体2とに導電性封止材9を強固に接合さ
せ、容器4の気密封止の信頼性を大きく向上させるとと
もに導電性封止材9の機械的強度を向上させる作用をな
し、チタン酸鉛系化合物が好適に使用され、その含有量
は26重量%未満であると導電性封止材9の熱膨張係数
が絶縁基体1及び導電性蓋体2の熱膨張係数に対し大き
く相違して導電性封止材9を絶縁基体1及び導電性蓋体
2に強固に接合させることができなくなり、また45重
量%を超えると導電性封止材9の流動性が大きく低下
し、容器4の気密封止が困難となってしまう。従って、
前記チタン酸鉛系化合物を無機物フィラーとして導電性
封止材9に含有させた場合、その量は26乃至45重量
%の範囲としておくことが好ましい。
【0045】また更に前記導電性封止材9に含有される
金属フィラーは導電性封止材9の導電性付与材であり、
鉄ーニッケル合金及び/又は鉄ーニッケルーコバルト合
金が好適に使用され、その量が5重量%未満であると導
電性封止材9の導電性が低下し、絶縁基体1の金属層8
と導電性蓋体2とを確実に電気的接続することができな
くなり、また20重量%を超えると導電性封止材9の流
動性が低下し、容器4の気密封止が困難となってしま
う。従って、前記鉄ーニッケル合金及び/又は鉄ーニッ
ケルーコバルト合金を金属フィラーとして導電性封止材
9に含有させた場合、その量は5乃至20重量%の範囲
としておくことが好ましい。
金属フィラーは導電性封止材9の導電性付与材であり、
鉄ーニッケル合金及び/又は鉄ーニッケルーコバルト合
金が好適に使用され、その量が5重量%未満であると導
電性封止材9の導電性が低下し、絶縁基体1の金属層8
と導電性蓋体2とを確実に電気的接続することができな
くなり、また20重量%を超えると導電性封止材9の流
動性が低下し、容器4の気密封止が困難となってしま
う。従って、前記鉄ーニッケル合金及び/又は鉄ーニッ
ケルーコバルト合金を金属フィラーとして導電性封止材
9に含有させた場合、その量は5乃至20重量%の範囲
としておくことが好ましい。
【0046】なお、前記導電性封止材9に金属フィラー
として鉄ーニッケル合金及び/又は鉄ーニッケルーコバ
ルト合金を含有させた場合、金属フィラーの粒径が30
μm未満となると導電性封止材9の導電性が低下し、絶
縁基体1の金属層8と導電性蓋体2とを確実に電気的接
続することが困難となる傾向にあり、また70μmを超
えると導電性封止材9の流動性が低下し、容器4の気密
封止が困難となる傾向にある。従って、前記鉄ーニッケ
ル合金及び/又は鉄ーニッケルーコバルト合金を金属フ
ィラーとして導電性封止材9に含有させた場合、その粒
径は30乃至70μmの範囲としておくこが好ましい。
として鉄ーニッケル合金及び/又は鉄ーニッケルーコバ
ルト合金を含有させた場合、金属フィラーの粒径が30
μm未満となると導電性封止材9の導電性が低下し、絶
縁基体1の金属層8と導電性蓋体2とを確実に電気的接
続することが困難となる傾向にあり、また70μmを超
えると導電性封止材9の流動性が低下し、容器4の気密
封止が困難となる傾向にある。従って、前記鉄ーニッケ
ル合金及び/又は鉄ーニッケルーコバルト合金を金属フ
ィラーとして導電性封止材9に含有させた場合、その粒
径は30乃至70μmの範囲としておくこが好ましい。
【0047】かくして上述の半導体素子収納用パッケー
ジによれば絶縁基体1の搭載部1aに半導体素子3をガ
ラス、樹脂、ロウ材等から成る接着材を介して接着固定
するとともに半導体素子3の各電極をメタライズ配線層
5にボンディングワイヤ6を介して電気的に接続し、し
かる後、絶縁基体1の上面に搭載部1aを覆うように導
電性蓋体2を導電性封止材9を介して接合させ、絶縁基
体1の金属層8と導電性蓋体2とを電気的に接続させつ
つ絶縁基体1と導電性蓋体2とから成る容器4の内部に
半導体素子3を気密に収容することによって最終製品と
しての半導体装置が完成する。
ジによれば絶縁基体1の搭載部1aに半導体素子3をガ
ラス、樹脂、ロウ材等から成る接着材を介して接着固定
するとともに半導体素子3の各電極をメタライズ配線層
5にボンディングワイヤ6を介して電気的に接続し、し
かる後、絶縁基体1の上面に搭載部1aを覆うように導
電性蓋体2を導電性封止材9を介して接合させ、絶縁基
体1の金属層8と導電性蓋体2とを電気的に接続させつ
つ絶縁基体1と導電性蓋体2とから成る容器4の内部に
半導体素子3を気密に収容することによって最終製品と
しての半導体装置が完成する。
【0048】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であ
れば種々の変更は可能であり、例えば、前述の例では電
子部品として半導体素子を収容する電子部品収納用容器
を例示したが、電子部品が圧電磁気振動子や弾性表面波
素子等であり、これを収容するための電子部品収納用容
器にも適用し得る。
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であ
れば種々の変更は可能であり、例えば、前述の例では電
子部品として半導体素子を収容する電子部品収納用容器
を例示したが、電子部品が圧電磁気振動子や弾性表面波
素子等であり、これを収容するための電子部品収納用容
器にも適用し得る。
【0049】また前述の例ではメタライズ配線層5に外
部リード端子7をロウ付けした電子部品収納用容器を例
示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、メ
タライズ配線層を絶縁基体の下面に導出させ、これをそ
のまま外部電気回路に接続させ端子としたものであって
もよい。
部リード端子7をロウ付けした電子部品収納用容器を例
示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、メ
タライズ配線層を絶縁基体の下面に導出させ、これをそ
のまま外部電気回路に接続させ端子としたものであって
もよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の電子部品収納用容器によれば、
絶縁基体に配設した金属層と導電性蓋体とを、ガラス成
分に平均粒径が大きい金属フィラーと平均粒径の小さい
無機物フィラーとを含有させた導電性封止材で接合させ
ることから金属層と導電性蓋体とは導電性封止材を介し
て確実に電気的に接続されることとなり、その結果、収
容される電子部品は絶縁基体に配設した金属層と導電性
蓋体と導電性封止材とで確実に囲まれて外部より電磁波
が作用することはなく、これによって電子部品を長期間
にわたり正常、かつ安定に作動させることが可能とな
る。
絶縁基体に配設した金属層と導電性蓋体とを、ガラス成
分に平均粒径が大きい金属フィラーと平均粒径の小さい
無機物フィラーとを含有させた導電性封止材で接合させ
ることから金属層と導電性蓋体とは導電性封止材を介し
て確実に電気的に接続されることとなり、その結果、収
容される電子部品は絶縁基体に配設した金属層と導電性
蓋体と導電性封止材とで確実に囲まれて外部より電磁波
が作用することはなく、これによって電子部品を長期間
にわたり正常、かつ安定に作動させることが可能とな
る。
【0051】また本発明によれば、絶縁基体と導電性蓋
体とを接合させる導電性封止材として、酸化鉛50乃至
65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フッ化鉛1
0乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、酸化ビス
マス10乃至20重量%を含むガラス成分に、無機物フ
ィラーとしてチタン酸鉛系化合物を26乃至45重量
%、金属フィラーとして鉄ーニッケル合金及び/又は鉄
ーニッケルーコバルト合金を5乃至10重量%添加した
ものを使用すると導電性封止材の軟化溶融温度が350
℃以下となり、絶縁基体と導電性蓋体とを導電性封止材
介して接合させ、絶縁基体と導電性蓋体とから成る容器
内部に電子部品を気密に収容する際、導電性封止材を溶
融させる熱が内部に収容する電子部品に作用しても電子
部品の特性に劣化を招来することはなく、その結果、電
子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させるこ
とが可能となる。
体とを接合させる導電性封止材として、酸化鉛50乃至
65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フッ化鉛1
0乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、酸化ビス
マス10乃至20重量%を含むガラス成分に、無機物フ
ィラーとしてチタン酸鉛系化合物を26乃至45重量
%、金属フィラーとして鉄ーニッケル合金及び/又は鉄
ーニッケルーコバルト合金を5乃至10重量%添加した
ものを使用すると導電性封止材の軟化溶融温度が350
℃以下となり、絶縁基体と導電性蓋体とを導電性封止材
介して接合させ、絶縁基体と導電性蓋体とから成る容器
内部に電子部品を気密に収容する際、導電性封止材を溶
融させる熱が内部に収容する電子部品に作用しても電子
部品の特性に劣化を招来することはなく、その結果、電
子部品を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させるこ
とが可能となる。
【0052】また同時に導電性封止材の軟化溶融温度が
350℃以下であり、低温であることから絶縁基体と導
電性蓋体とを導電性封止材を介して接合させ、絶縁基体
と導電性蓋体とから成る容器の内部に電子部品を気密に
収容する際、導電性封止材を溶融させる熱によって電子
部品を絶縁基体の凹部の底面あるいは段差部へ接着固定
するポリイミド導電性樹脂等から成る樹脂製の接着材が
劣化することもなく、これによって電子部品を絶縁基体
の凹部の底面あるいは段差部へ接着材を介して極めて強
固に接着固定することが可能となり、電子部品を常に、
安定に作動させることができる。
350℃以下であり、低温であることから絶縁基体と導
電性蓋体とを導電性封止材を介して接合させ、絶縁基体
と導電性蓋体とから成る容器の内部に電子部品を気密に
収容する際、導電性封止材を溶融させる熱によって電子
部品を絶縁基体の凹部の底面あるいは段差部へ接着固定
するポリイミド導電性樹脂等から成る樹脂製の接着材が
劣化することもなく、これによって電子部品を絶縁基体
の凹部の底面あるいは段差部へ接着材を介して極めて強
固に接着固定することが可能となり、電子部品を常に、
安定に作動させることができる。
【図1】本発明の電子部品収納用容器の実施の形態の一
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図2】図1に示す電子部品収納用容器の要部拡大断面
図である。
図である。
1・・・・・・・絶縁基体 2・・・・・・・導電性蓋体 3・・・・・・・半導体素子(電子部品) 4・・・・・・・容器 8・・・・・・・金属層 9・・・・・・・導電性封止材
Claims (4)
- 【請求項1】上面に電子部品が搭載される搭載部を有
し、該電子部品搭載部の下方に金属層が配設された絶縁
基体と、導電性蓋体とを導電性封止材を介して接合さ
せ、前記金属層と導電性蓋体とを電気的に接続させつつ
絶縁基体と導電性蓋体とから成る容器内部に電子部品を
気密に収容するようになした電子部品収納用容器であっ
て、前記導電性封止材はガラス成分に無機物フィラーと
金属フィラーを含有させて成り、前記金属フィラーの粒
径が無機物フィラーの粒径よりも大きいことを特徴とす
る電子部品収納用容器。 - 【請求項2】前記金属フィラーの平均粒径が無機物フィ
ラーの平均粒径よりも2乃至10倍大きいことを特徴と
する請求項1に記載の電子部品収納用容器。 - 【請求項3】前記導電性封止材のガラス成分が酸化鉛5
0乃至65重量%、酸化ホウ素2乃至10重量%、フッ
化鉛10乃至30重量%、酸化亜鉛1乃至6重量%、酸
化ビスマス10乃至20重量%を含むガラスから成るこ
とを特徴とする請求項1に記載の電子部品収納用容器。 - 【請求項4】前記導電性封止材の金属フィラーが鉄ーニ
ッケル合金及び/又は鉄ーニッケルーコバルト合金から
成り、無機物フィラーがチタン酸鉛系化合物から成り、
かつ金属フィラーの含有量が5乃至10重量%、無機物
フィラーの含有量が26乃至45重量%であることを特
徴とする請求項1に記載の電子部品収納用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10076282A JPH11274346A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 電子部品収納用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10076282A JPH11274346A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 電子部品収納用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11274346A true JPH11274346A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13600947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10076282A Pending JPH11274346A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 電子部品収納用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11274346A (ja) |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP10076282A patent/JPH11274346A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041130 |