JP2000294272A - 非水電解液およびそれを用いた二次電池 - Google Patents

非水電解液およびそれを用いた二次電池

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JP2000294272A
JP2000294272A JP11095882A JP9588299A JP2000294272A JP 2000294272 A JP2000294272 A JP 2000294272A JP 11095882 A JP11095882 A JP 11095882A JP 9588299 A JP9588299 A JP 9588299A JP 2000294272 A JP2000294272 A JP 2000294272A
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JP
Japan
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carbonate
group
aqueous electrolyte
general formula
lithium
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JP11095882A
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English (en)
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Akio Hibara
昭男 檜原
Masahiro Toriida
昌弘 鳥井田
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】電池寿命、充放電特性、負荷特性および低温特
性に優れた非水電解液およびそれを用いた二次電池を提
供する。 【解決手段】下記一般式[1]で表されるマレイン酸イ
ミド誘導体を含有する非水溶媒と電解質とからなること
を特徴とする非水電解液。 【化1】 (式[1]中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基、
アリール基、またはカルボニル基および/またはオキシ
基を含有する炭素数1〜10の有機基であり、R 2〜R3
は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アリール
基、またはカルボニル基および/またはオキシ基を含有
する炭素数1〜10の有機基であり、R1〜R3は互いに
同一であっても異なっていてもよい。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、充放電特性に優れた非水
電解液、およびそれを用いた二次電池に関する。より詳
細には、マレイン酸イミド誘導体を含有するリチウム二
次電池に適した非水電解液、およびそれを用いた二次電
池に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】非水電解液を用いた電池は、高電
圧でかつ高エネルギー密度を有しており、また貯蔵性な
どの信頼性も高いので、民生用電子機器の電源として広
く用いられている。
【0003】このような電池として非水電解液二次電池
があり、その代表的存在は、リチウムイオン二次電池で
ある。それに用いられる非水溶媒として、誘電率の高い
カーボネート化合物が知られており、各種カーボネート
化合物の使用が提案されている。また電解液として、プ
ロピレンカーボネート、エチレンカーボネートなどの前
記高誘電率カーボネート化合物溶媒と、炭酸ジエチルな
どの低粘度溶媒との混合溶媒に、LiBF4、LiP
6、LiClO4、LiAsF6、LiCF3SO3、Li2
SiF6などの電解質を混合した溶液が用いられてい
る。
【0004】一方で、電池の高容量化を目指して電極の
研究も進められており、リチウムイオン二次電池の負極
として、リチウムイオンの吸蔵、放出が可能な炭素材料
が用いられている。特に黒鉛などの高結晶性炭素は、放
電電位が平坦であるなどの特徴を有していることから、
現在市販されているリチウムイオン二次電池の大半の負
極として採用されている。
【0005】しかしながら、黒鉛などの高結晶性炭素を
負極に用いる場合、電解液用の非水溶媒として、凝固点
の低い高誘電率溶媒であるプロピレンカーボネートや1,
2‐ブチレンカーボネートを用いると、充電時に溶媒の
還元分解反応が起こり、活物質であるリチウムイオンの
黒鉛への挿入反応がほとんど進行しなくなり、電解液の
機能を果たさなくなる。その結果、特に初回の充放電効
率は極端に低下する。
【0006】このため、電解液に使用される高誘電率の
非水溶媒として、常温で固体ではあるものの、還元分解
反応が継続的に起こりにくいエチレンカーボネートをプ
ロピレンカーボネートに混合することにより、非水溶媒
の還元分解反応を抑える試みがなされている。さらに還
元分解反応の抑制に加えて非水溶媒の粘度特性を改善す
るため、低粘度溶媒との組み合わせ方を工夫したり、様
々な添加剤を加えたり、電解液中のプロピレンカーボネ
ートの含有量を制限することなどが提案されている。こ
れらの対策により、電池の充放電特性及び低温特性の向
上が図られてきたが、さらに、例えば高温保存や充放電
サイクルを繰り返した場合の、微少な還元分解反応に起
因する電池寿命の低下を改善したり、また、低温特性を
さらに向上する電解液が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の要請に
応えるために、黒鉛などの高結晶性炭素を負極に用いた
場合であっても、溶媒の還元分解反応が抑制され、電池
寿命を向上し、電池にすぐれた充放電効率、負荷特性及
び低温特性を与える非水電解液の提供を目的とする。ま
た、この非水電解液を含む二次電池の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のマレイン
酸イミド誘導体を含有する非水溶媒と電解質とからなる
非水電解液およびそれを用いた二次電池である。 (1) 一般式[1]で表されるマレイン酸イミド誘
導体を含有する非水溶媒と電解質とからなることを特徴
とする非水電解液。
【化3】 (式[1]中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基、
アリール基、またはカルボニル基および/またはオキシ
基を含有する炭素数1〜10の有機基であり、R 2〜R3
は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アリール
基、またはカルボニル基および/またはオキシ基を含有
する炭素数1〜10の有機基であり、R1〜R3は互いに
同一であっても異なっていてもよい。) (2) 前記一般式[1]で表される化合物におい
て、R1の炭素数が1〜6個であり、R2〜R3は、水素
原子、または炭素数が1〜6個であることを特徴とする
(1)記載の非水電解液。 (3) 前記一般式[1]で表される化合物におい
て、R1が、メチル基、エチル基、またはフェニル基の
いずれかであり、R2〜R3が、水素原子、メチル基、エ
チル基、またはフェニル基のいずれかであることを特徴
とする(1)記載の非水電解液。 (4) 前記の非水溶媒が、前記一般式[1]で表さ
れるマレイン酸イミド誘導体と、一般式[2a]または
[2b]で表される環状炭酸エステルのうち少なくとも
1種および/または鎖状炭酸エステルとを含むことを特
徴とする(1)〜(3)記載の非水電解液。
【化4】 (式[2a]または[2b]中、R4〜R7は、互いに同
一であっても異なっていてもよく、水素原子、または炭
素数1〜6のアルキル基である。) (5) 前記一般式[2a]または[2b]で表され
る環状炭酸エステルが、エチレンカーボネート、プロピ
レンカーボネート、ブチレンカーボネート、またはビニ
レンカーボネートのいずれかであることを特徴とする
(4)記載の非水電解液。 (6) 前記鎖状炭酸エステルが、ジメチルカーボネ
ート、ジエチルカーボネート、またはメチルエチルカー
ボネートのいずれかであることを特徴とする(4)、
(5)記載の非水電解液。 (7) 前記一般式[1]で表されるマレイン酸イミ
ド誘導体が、非水溶媒全体に対してに0.01〜5重量
%含まれていることを特徴とする(1)〜(6)記載の
非水電解液。 (8) 非水溶媒中の前記一般式[2a]または[2
b]で表される環状炭酸エステルのうち少なくとも1種
と鎖状炭酸エステルの重量比率が15:85〜55:4
5であることを特徴とする(4)〜(7)記載の非水電
解液。 (9) 電解質がリチウム塩であることを特徴とする
(1)〜(8)記載の非水電解液。 (10) (1)〜(9)のいずれかに記載の非水電
解液を含む二次電池。 (11) 負極活物質として金属リチウム、リチウム
含有合金、またはリチウムイオンのドープ・脱ドープが
可能な炭素材料、リチウムイオンのドープ・脱ドープが
可能な酸化スズ、リチウムイオンのドープ・脱ドープが
可能な酸化チタン、またはリチウムイオンのドープ・脱
ドープが可能なシリコンのいずれかを含む負極と、正極
活物質として遷移金属酸化物、遷移金属硫化物、リチウ
ムと遷移金属の複合酸化物、導電性高分子材料、炭素材
料またはこれらの混合物のいずれかを含む正極と、
(1)〜(9)記載のいずれかの非水電解液とを含むこ
とを特徴とするリチウムイオン二次電池。 (12) 前記リチウムイオンのドープ・脱ドープが
可能な炭素材料が、X線解析で測定した(002)面に
おける面間隔距離(d002)が、0.340nm以下
であることを特徴とする(11)記載のリチウムイオン
二次電池。
【0009】
【発明の具体的説明】次に、本発明に係る非水電解液お
よびこの非水電解液を用いた非水電解液二次電池につい
て具体的に説明する。本発明に係る非水電解液は、マレ
イン酸イミド誘導体を含有する非水溶媒と、電解質とか
らなっており、各々について詳述する。
【0010】マレイン酸イミド誘導体 本発明で非水溶媒に含有させるマレイン酸イミド誘導体
としては下記一般式[1]で表される化合物が使用され
る。
【化5】 (式[1]中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基、
アリール基、またはカルボニル基および/またはオキシ
基(−O−)を含有する炭素数1〜10の有機基であ
り、R2〜R3は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基、またはカルボニル基および/またはオ
キシ基(−O−)を含有する炭素数1〜10の有機基で
あり、R1〜R3は互いに同一であっても異なっていても
よい。)
【0011】炭素数1〜10のアルキル基、アリール
基、またはカルボニル基および/またはオキシ基(−O
−)を含有する炭素数1〜10の有機基としては、具体
的にはメチル基、エチル基、ビニル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ
基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシ
カルボニルオキシ基、カルボキシルエチル基、メトキシ
カルボニルエチル基、エトキシカルボニルエチル基、メ
トキシカルボニルオキシエチル基、エトキシカルボニル
オキシエチル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチ
ル基、t-ブチル基、ペンチル基、1-メチルブチル基、2-
メチルブチル基、3-メチルブチル基、1-メチル-2-メチ
ルプロピル基、2,2-ジメチルプロピル基、フェニル基、
o-,p-,m-位置をメチル基で置換したフェニル基、 o-,p
-,m-位置をエチル基で置換したフェニル基、o-,p-,m-位
置をプロピル基で置換したフェニル基、 o-,p-,m-位置
をメトキシ基で置換したフェニル基、 o-,p-,m-位置を
エトキシ基で置換したフェニル基、その他、ヘキシル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基等の炭素数1〜1
0の直鎖または分岐アルキル基またはアリール基を挙げ
ることができる。
【0012】添加剤の電解液への溶解性の点から、R1
〜R3の炭素数は6以下であることが望ましい。
【0013】前記一般式[1]で表される具体的な化合
物としては、次式で示される化合物を挙げることができ
る。N−メチルマレインイミド、N−エチルマレインイ
ミド、N−フェニルマレインイミド、N−メチル−3−
メチルマレインイミド、N−メチル−3、4−ジメチル
マレインイミド、N−エチル−3−メチルマレインイミ
ド、N−エチル−3、4−ジメチルマレインイミド、N
−フェニル−3−メチルマレインイミド、N−フェニル
−3、4−ジメチルマレインイミド、N−メチル−3−
エチルマレインイミド、N−メチル−3、4−ジエチル
マレインイミド、N−エチル−3−エチルマレインイミ
ド、N−エチル−3、4−ジエチルマレインイミド、N
−フェニル−3−エチルマレインイミド、N−フェニル
−3、4−ジエチルマレインイミド、N−メトキシマレ
インイミド、N−エトキシマレインイミド、N−フェノ
キシマレインイミド、N−アセトキシ−マレインイミ
ド、N−メトキシカルボニルオキシマレインイミド、N
−エトキシカルボニルオキシマレインイミドなど。
【0014】このような前記一般式[1]で表されるマ
レイン酸イミド誘導体は、充電時における非水溶媒の還
元分解反応を抑制し充放電効率を改善する効果がある。
【0015】非 水 溶 媒 本発明に係る非水電解液では、前記一般式[1]で表さ
れるマレイン酸イミド誘導体を含有する非水溶媒が使用
される。このマレイン酸イミド誘導体は、一般に使われ
る非水溶媒への添加剤として使用することができる。
【0016】本発明では特に、前記一般式[1]で表さ
れるマレイン酸イミド誘導体と下記一般式[2a]また
は[2b]で表される環状炭酸エステルのうち少なくと
も1種および/または鎖状炭酸エステルとを含む非水溶
媒を使用することが望ましい。
【0017】使用できる非水溶媒としては、下記に示す
一般式[2a]または[2b]で表される環状炭酸エス
テルおよび/または鎖状炭酸エステルを挙げることがで
きる。
【化6】 (式[2a]または[2b]中、R4〜R7は、互いに同
一であっても異なっていてもよく、水素原子、または炭
素数1〜6のアルキル基である。)この中でアルキル基
としては、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、具体
的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基を例示する
ことができる。
【0018】前記一般式[2a]または[2b]で表さ
れる環状炭酸エステルの例として具体的には、エチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート、1,2‐ブチレ
ンカーボネート、2,3‐ブチレンカーボネート、1,2‐ペ
ンチレンカーボネート、2,3‐ペンチレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネートなどが挙げられる。特に、誘
電率が高いエチレンカーボネートとプロピレンカーボネ
ートが好適に使用される。電池寿命の向上を意図した場
合は、特にエチレンカーボネートが好ましい。また、こ
れら環状炭酸エステルは2種以上混合して使用してもよ
い。
【0019】鎖状炭酸エステルとして具体的には、ジメ
チルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、メチル
イソプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネー
トなどが挙げられる。特に、粘度が低い、ジメチルカー
ボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボ
ネートが好適に使用される。これら鎖状炭酸エステルは
2種以上混合して使用してもよい。
【0020】非水溶媒の環状炭酸エステルと鎖状炭酸エ
ステルの組合せとして具体的には、エチレンカーボネー
トとジメチルカーボネート、エチレンカーボネートとメ
チルエチルカーボネート、エチレンカーボネートとジエ
チルカーボネート、プロピレンカーボネートとジメチル
カーボネート、プロピレンカーボネートとメチルエチル
カーボネート、プロピレンカーボネートとジエチルカー
ボネート、エチレンカーボネートとプロピレンカーボネ
ートとジメチルカーボネート、エチレンカーボネートと
プロピレンカーボネートとメチルエチルカーボネート、
エチレンカーボネートとプロピレンカーボネートとジエ
チルカーボネート、エチレンカーボネートとジメチルカ
ーボネートとメチルエチルカーボネート、エチレンカー
ボネートとジメチルカーボネートとジエチルカーボネー
ト、エチレンカーボネートとプロピレンカーボネートと
ジメチルカーボネートとメチルエチルカーボネート、エ
チレンカーボネートとプロピレンカーボネートとジメチ
ルカーボネートとジエチルカーボネートなどが挙げられ
る。
【0021】このような鎖状炭酸エステルが非水溶媒中
に含まれていると、非水電解液の粘度を低くすることが
可能となり、電解質の溶解度をさらに高め、常温または
低温での電気伝導性に優れた電解液とすることできる。
このため電池の充放電効率、および、例えば、低温にお
ける充放電効率や、低温における負荷特性のような低温
特性を改善することができる。
【0022】前記一般式[1]で表されるマレイン酸イ
ミド誘導体の添加量は、それを含む非水溶媒全体(前記
一般式[1]で表されるマレイン酸イミド誘導体と、前
記一般式[2a]または[2b]で表される環状炭酸エ
ステルのうち少なくとも1種および/または鎖状炭酸エ
ステルとの合計量)に対して0.001重量%以上、好
ましくは0.01〜5重量%、さらに好ましくは0.0
5〜2重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%の量で
含まれることが望ましい。
【0023】このような混合割合で前記一般式[1]で
表されるマレイン酸イミド誘導体がそれを含む非水溶媒
全体に含有されていると、充電時に起こる溶媒の還元分
解反応を低く抑えることができ、高温保存特性やサイク
ル特性などの電池寿命の向上、電池の充放電効率の向
上、および低温特性の改善を図ることができる。
【0024】また、非水溶媒中に、前記一般式[2a]
または[2b]で表される環状炭酸エステルのうち少な
くとも1種と鎖状炭酸エステルとの混合割合は、重量比
で表して、前記一般式[2a]または[2b]で表され
る環状炭酸エステルのうち少なくとも1種:鎖状炭酸エ
ステルが、0:100〜100:0、好ましくは5:9
5〜80:20、さらに好ましくは10:90〜70:
30、特に好ましくは15:85〜55:45である。
このような比率にすることによって、電解液の粘度上昇
を抑制し、電解質の解離度を高めることができる為、電
池の充放電特性に関わる電解液の伝導度を高めることが
できる。
【0025】したがって、本発明に係わる好ましい非水
溶媒は、前記一般式[1]で表されるマレイン酸イミド
誘導体と、前記一般式[2a]または[2b]で表され
る環状炭酸エステルのうち少なくとも1種および/また
は鎖状炭酸エステルを含むものである。またそれらに加
えて、通常電池用非水溶媒として広く使用されている溶
媒をさらに混合あるいは少量添加して使用することも可
能である。
【0026】本発明に係る非水電解液では、非水溶媒と
して、上記以外の他の溶媒を含んでいてもよく、他の溶
媒としては、具体的には、蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻
酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチ
ル、吉草酸メチルなどの鎖状エステル;リン酸トリメチ
ルなどのリン酸エステル;1,2-ジメトキシエタン、1,2-
ジエトキシエタン、ジエチルエーテル、ジメチルエーテ
ル、メチルエチルエーテル、ジプロピルエーテルなどの
鎖状エーテル;1,4-ジオキサン、1,3-ジオキソラン、テ
トラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、3-メ
チル-1,3-ジオキソラン、2-メチル-1,3-ジオキソランな
どの環状エーテル;ジメチルホルムアミドなどのアミ
ド;メチル‐N,N‐ジメチルカーバメートなどの鎖状カ
ーバメート;γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、
3-メチル-γ-ブチロラクトン、2-メチル-γ-ブチロラク
トンなどの環状エステル;スルホランなどの環状スルホ
ン;N‐メチルオキサゾリジノンなどの環状カーバメー
ト;N‐メチルピロリドンなどの環状アミド;N,N‐ジメ
チルイミダゾリジノンなどの環状ウレア;4,4-ジメチル
-5-メチレンエチレンカーボネート、4-メチル-4-エチル
-5-メチレンエチレンカーボネート、4-メチル-4-プロピ
ル- 5-メチレンエチレンカーボネート、4-メチル-4-ブ
チル-5-メチレンエチレンカーボネート、4,4-ジエチル-
5-メチレンエチレンカーボネート、4-エチル-4-プロピ
ル-5-メチレンエチレンカーボネート、4-エチル-4-ブチ
ル-5-メチレンエチレンカーボネート、4,4-ジプロピル-
5-メチレンエチレンカーボネート、4-プロピル-4-ブチ
ル-5-メチレンエチレンカーボネート、4,4-ジブチル-5-
メチレンエチレンカーボネート、4,4-ジメチル-5-エチ
リデンエチレンカーボネート、4-メチル-4-エチル-5-エ
チリデンエチレンカーボネート、4-メチル-4-プロピル-
5-エチリデンエチレンカーボネート、4-メチル-4-ブチ
ル-5-エチリデンエチレンカーボネート、4,4-ジエチル-
5-エチリデンエチレンカーボネート、4-エチル-4-プロ
ピル-5-エチリデンエチレンカーボネート、4-エチル-4-
ブチル-5-エチリデンエチレンカーボネート、4,4-ジプ
ロピル-5-エチリデンエチレンカーボネート、4-プロピ
ル-4-ブチル-5-エチリデンエチレンカーボネート、4,4-
ジブチル-5-エチリデンエチレンカーボネート、4-メチ
ル-4-ビニル-5-メチレンエチレンカーボネート、4-メチ
ル-4-アリル-5-メチレンエチレンカーボネート、4-メチ
ル-4-メトキシメチル-5-メチレンエチレンカーボネー
ト、4-メチル-4-アクリルオキシメチル-5-メチレンエチ
レンカーボネート、4-メチル-4-アリルオキシメチル-5-
メチレンエチレンカーボネートなどの環状炭酸エステ
ル;4-ビニルエチレンカーボネート、4,4-ジビニルエチ
レンカーボネート、4,5-ジビニルエチレンカーボネート
などのビニルエチレンカーボネート誘導体;4-ビニル-4
-メチルエチレンカーボネート、4-ビニル-5-メチルエチ
レンカーボネート、4-ビニル-4,5-ジメチルエチレンカ
ーボネート、4-ビニル-5,5-ジメチルエチレンカーボネ
ート、4-ビニル-4,5,5-トリメチルエチレンカーボネー
トなどのアルキル置換ビニルエチレンカーボネート誘導
体;4-アリルオキシメチルエチレンカーボネート、4,5-
ジアリルオキシメチルエチレンカーボネートなどのアリ
ルオキシメチルエチレンカーボネート誘導体;4-メチル
-4-アリルオキシメチルエチレンカーボネート、4-メチ
ル-5-アリルオキシメチルエチレンカーボネートなどの
アルキル置換アリルオキシメチルエチレンカーボネート
誘導体;4-アクリルオキシメチルエチレンカーボネー
ト、4,5-アクリルオキシメチルエチレンカーボネートな
どのアクリルオキシメチルエチレンカーボネート誘導
体;4-メチル-4-アクリルオキシメチルエチレンカーボ
ネート、4-メチル-5-アクリルオキシメチルエチレンカ
ーボネートなどのアルキル置換アクリルオキシメチルエ
チレンカーボネート誘導体;スルホラン、硫酸ジメチル
などのような含イオウ化合物;トリメチルリン酸、トリ
エチルリン酸などの含リン化合物;および下記一般式で
表わされる化合物などを挙げることができる。HO(C
2CH2O)aH、HO{CH2CH(CH3)O}bH、
CH3O(CH2CH2O)c H、CH3O{CH2CH
(CH3)O}d H、CH3O(CH2CH2O)e
3、CH3O{CH2CH(CH3)O}f CH3、C 9
19PhO(CH2CH2O)g {CH(CH3)O}h
3(Phはフェニル基)、CH3O{CH2CH(C
3)O}iCO{O(CH3)CHCH2jOCH3(前
記の式中、a〜fは5〜250の整数、g〜jは2〜2
49の整数、5≦g+h≦250、5≦i+j≦250
である。)
【0027】非 水 電 解 液 本発明の非水電解液は、前述した一般式[1]で表され
るマレイン酸イミド誘導体を含有する非水溶媒と電解質
とからなっており、例えば前述したマレイン酸イミド誘
導体を含む化合物を含有する非水溶媒に電解質を溶解し
てなるものである。使用される電解質としては、通常、
非水電解液用電解質として使用されているものであれ
ば、いずれをも使用することができる。
【0028】電解質の具体例としては、LiPF6、L
iBF4、LiClO4、LiAsF6、Li2SiF6、L
iC49SO3、LiC817SO3などのリチウム塩が
挙げられる。また、次の一般式で示されるリチウム塩も
使用することができる。LiOSO28、LiN(SO
29)(SO210)、LiC(SO211)(SO2
12)(SO213)、LiN(SO2OR14)(SO2
15)(ここで、R8〜R15は、互いに同一であっても
異なっていてもよく、炭素数1〜6のパーフルオロアル
キル基である)。これらのリチウム塩は単独で使用して
もよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0029】これらのうち、特に、LiPF6、LiB
4、LiOSO28、LiN(SO 29)(SO
210)、LiC(SO211)(SO212)(SO2
13)、LiN(SO2OR14)(SO2OR15)が好まし
い。
【0030】このような電解質は、通常、0.1〜3モ
ル/リットル、好ましくは0.5〜2モル/リットルの
濃度で非水電解液中に含まれていることが望ましい。
【0031】本発明における非水電解液は、上記一般式
[1]で表されるマレイン酸イミド誘導体を含有する非
水溶媒と電解質とを必須構成成分として含むが、必要に
応じて他の添加剤等を加えてもよい。
【0032】以上のような本発明に係る非水電解液は、
リチウムイオン二次電池用の非水電解液として好適であ
るばかりでなく、一次電池用の非水電解液としても用い
ることが出来る。
【0033】二 次 電 池 本発明に係る非水電解液二次電池は、負極と、正極と、
前記の非水電解液とを基本的に含んで構成されており、
通常負極と正極との間にセパレータが設けられている。
【0034】負極を構成する負極活物質としては、金属
リチウム、リチウム合金、リチウムイオンをドーブ・脱
ドーブすることが可能な炭素材料、リチウムイオンをド
ープ・脱ドープすることが可能な酸化スズ、リチウムイ
オンをドープ・脱ドープすることが可能な酸化チタン、
またはリチウムイオンをドープ・脱ドープすることが可
能なシリコンのいずれを用いることができる。これらの
中でもリチウムイオンをドーブ・脱ドーブすることが可
能な炭素材料、リチウムイオンのドープ・脱ドープが可
能な酸化スズ、リチウムイオンのドープ・脱ドープが可
能な酸化チタン、またはリチウムイオンのドープ・脱ド
ープが可能なシリコンが好ましい。このような炭素材料
は、グラファイトであっても非晶質炭素であってもよ
く、活性炭、炭素繊維、カーボンブラック、メソカーボ
ンマイクロビーズ、天然黒鉛などが用いられる。
【0035】負極活物質として、特にX線解析で測定し
た(002)面の面間隔(d002)が0.340nm
以下の炭素材料が好ましく、密度が1.70g/cm3
以上である黒鉛またはそれに近い性質を有する高結晶性
炭素材料が望ましい。このような炭素材料を使用する
と、電池のエネルギー密度を高くすることができる。
【0036】正極を構成する正極活物質としては、Mo
2、TiS2、MnO2、V25などの遷移金属酸化物
または遷移金属硫化物、LiCoO2、LiMnO2、L
iMn24、LiNiO2、LiNiXCo(1-X)2など
のリチウムと遷移金属とからなる複合酸化物、ポリアニ
リン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレ
ン、ポリアセン、ジメルカプトチアジアゾール/ポリア
ニリン複合体などの導電性高分子材料等が挙げられる。
これらの中でも、特にリチウムと遷移金属とからなる複
合酸化物が好ましい。負極がリチウム金属またはリチウ
ム合金である場合は、正極として炭素材料を用いること
もできる。また、正極として、リチウムと遷移金属の複
合酸化物と炭素材料との混合物を用いることもできる。
【0037】セパレータは多孔性の膜であって、通常微
多孔性ポリマーフィルムが好適に使用される。特に、多
孔性ポリオレフィンフィルムが好ましく、具体的には多
孔性ポリエチレンフィルム、多孔性ポリプロピレンフィ
ルム、または多孔性のポリエチレンフィルムとポリプロ
ピレンとの多層フィルムを例示することができる。
【0038】このような非水電解液二次電池は、円筒
型、コイン型、角型、その他任意の形状に形成すること
ができる。しかし、電池の基本構造は形状によらず同じ
であり、目的に応じて設計変更を施すことができる。次
に、円筒型およびコイン型電池の構造について説明する
が、各電池を構成する負極活物質、正極活物質およびセ
パレータは、前記したものが共通して使用される。
【0039】例えば、円筒型非水電解液二次電池の場合
には、負極集電体に負極活物質を塗布してなる負極と、
正極集電体に正極活物質を塗布してなる正極とを、非水
電解液を注入したセパレータを介して巻回し、巻回体の
上下に絶縁板を載置した状態で電池缶に収納されてい
る。
【0040】また、本発明に係る非水電解液二次電池
は、コイン型非水電解液二次電池にも適用することがで
きる。コイン型電池では、円盤状負極、セパレータ、円
盤状正極、およびステンレスの板が、この順序に積層さ
れた状態でコイン型電池缶に収納されている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、実施例および比較例を通し
て本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。
【0042】
【実施例1】<非水電解液の調製>プロピレンカーボネ
ート(PC)とジエチルカーボネート(DEC)とを、
PC:DEC=55:45(重量比)の割合で混合した
後、この混合溶媒99重量部に対して、N−エチルマレ
インイミドを1重量部添加しマレイン酸イミド誘導体量
が非水溶媒全体(PCとDECとマレイン酸イミド誘導
体との合計量)に対して1重量%となるよう非水溶媒を
調製した。次に電解質であるLiPF6を非水溶媒に溶
解し、電解質濃度が1.0モル/リットルとなるように
非水電解液を調製した。
【0043】<負極の作製>大阪ガス(株)製のメソカ
ーボンマイクロビーズ(商品名;MCMB6−28、d
002=0.337nm、密度2.17g/cm3)の
炭素粉末90重量部と、結着剤としてのポリフッ化ビニ
リデン(PVDF)10重量部とを混合し、溶剤のN‐
メチルピロリドンに分散させ、ペースト状の負極合剤ス
ラリーを調製した。次に、この負極合剤スラリーを厚さ
20μmの帯状銅箔製の負極集電体に塗布し、乾燥させ
て帯状の炭素負極を得た。乾燥後の負極合剤の厚さは2
5μmであった。さらに、この帯状電極を直径15mm
の円盤状に打ち抜いた後、圧縮成形して負極電極とし
た。
【0044】<正極の作製>本庄ケミカル(株)製のL
iCoO2(製品名:HLC−21、平均粒径8μm)
微粒子91重量部と、導電材としてのグラファイト6重
量部と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVD
F)3重量部とを混合して正極合剤を調製し、N‐メチ
ルピロリドンに分散させて正極合剤スラリーを得た。こ
のスラリーを厚さ20μmの帯状アルミニウム箔製正極
集電体に塗布し、乾燥させ、圧縮成形によって帯状正極
を得た。乾燥後の正極合剤の厚さは40μmであった。
その後、この帯状電極を直径15mmの円盤状に打ち抜
くことによって正極電極とした。
【0045】<電池の作製>このようにして得られた円
盤状負極および円盤状正極、さらに厚さ25μm、直径
19mmの微多孔性ポリプロピレンフィルムからできた
セパレータを用意した。ステンレス製の2032サイズ
の電池缶内に、負極、セパレータ、正極の順序で各々を
積層した後、セパレータに前記非水電解液を注入した。
その後、電池缶内にステンレス製の板(厚さ2.4m
m、直径15.4mm)を収納し、さらにポリプロピレ
ン製のガスケットを介して、電池缶(蓋)をかしめた。
この結果、電池内の気密性が保持でき、直径20mm、
高さ3.2mmのボタン型非水電解液二次電池が得られ
た。
【0046】<充放電効率の測定>このようにして得ら
れた二次電池の充放電効率を室温にて次の方法で測定し
た。なお、本実施例では、負極にLiイオンがドープさ
れる電流方向を充電、脱ドープされる電流方向を放電と
した。充電は、4.1V、1mA定電流定電圧充電方法
で行い、充電電流が50μA以下になった時点で終了と
した。放電は、1mAの定電流で行い、電圧が2.7V
に達した時点で終了した。この充放電サイクルの充電容
量と放電容量とから、次式により充放電効率を計算し、
その結果を表1に示した。 充放電効率(%)={放電容量(mAh/g)}/{充
電容量(mAh/g)}×100
【0047】
【比較例1】実施例1において、マレイン酸イミド誘導
体を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、非
水電解液の調製および電池の作製を行い、実施例1と同
様にして電池の充放電効率を評価した。結果を表1に示
した。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明の非水電解液は、黒鉛などの高結
晶性炭素を負極に用いた場合に起こる溶媒の還元分解反
応を低く抑制することができる。その結果、この非水電
解液を用いた二次電池は、高温保存特性やサイクル特性
などの電池寿命、充放電特性、負荷特性、低温における
電池特性に優れている。従って、この非水電解液は、リ
チウムイオン二次電池用の非水電解液として特に好適で
ある。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[1]で表されるマレイン酸イ
    ミド誘導体を含有する非水溶媒と電解質とからなること
    を特徴とする非水電解液。 【化1】 (式[1]中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基、
    アリール基、またはカルボニル基および/またはオキシ
    基を含有する炭素数1〜10の有機基であり、R 2〜R3
    は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アリール
    基、またはカルボニル基および/またはオキシ基を含有
    する炭素数1〜10の有機基であり、R1〜R3は互いに
    同一であっても異なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】 前記一般式[1]で表される化合物に
    おいて、R1の炭素数が1〜6個であり、R2〜R3は、
    水素原子、または炭素数が1〜6個であることを特徴と
    する請求項1記載の非水電解液。
  3. 【請求項3】 前記一般式[1]で表される化合物に
    おいて、R1が、メチル基、エチル基、またはフェニル
    基のいずれかであり、R2〜R3が、水素原子、メチル
    基、エチル基、またはフェニル基のいずれかであること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液。
  4. 【請求項4】 前記の非水溶媒が、前記一般式[1]
    で表されるマレイン酸イミド誘導体と、一般式[2a]
    または[2b]で表される環状炭酸エステルのうち少な
    くとも1種および/または鎖状炭酸エステルとを含むこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載の非水電解液。 【化2】 (式[2a]または[2b]中、R4〜R7は、互いに同
    一であっても異なっていてもよく、水素原子、または炭
    素数1〜6のアルキル基である。)
  5. 【請求項5】 前記一般式[2a]または[2b]で
    表される環状炭酸エステルが、エチレンカーボネート、
    プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、また
    はビニレンカーボネートのいずれかであることを特徴と
    する請求項4記載の非水電解液。
  6. 【請求項6】 前記鎖状炭酸エステルが、ジメチルカ
    ーボネート、ジエチルカーボネート、またはメチルエチ
    ルカーボネートのいずれかであることを特徴とする請求
    項4、5記載の非水電解液。
  7. 【請求項7】 前記一般式[1]で表されるマレイン
    酸イミド誘導体が、非水溶媒全体に対して中に0.01
    〜5重量%含まれていることを特徴とする請求項1〜6
    記載の非水電解液。
  8. 【請求項8】 非水溶媒中の前記一般式[2a]また
    は[2b]で表される環状炭酸エステルのうち少なくと
    も1種と鎖状炭酸エステルの重量比率が15:85〜5
    5:45であることを特徴とする請求項4〜7記載の非
    水電解液。
  9. 【請求項9】 電解質がリチウム塩であることを特徴
    とする請求項1〜8記載の非水電解液。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の非
    水電解液を含む二次電池。
  11. 【請求項11】 負極活物質として金属リチウム、リ
    チウム含有合金、またはリチウムイオンのドープ・脱ド
    ープが可能な炭素材料、リチウムイオンのドープ・脱ド
    ープが可能な酸化スズ、リチウムイオンのドープ・脱ド
    ープが可能な酸化チタン、またはリチウムイオンのドー
    プ・脱ドープが可能なシリコンのいずれかを含む負極
    と、正極活物質として遷移金属酸化物、遷移金属硫化
    物、リチウムと遷移金属の複合酸化物、導電性高分子材
    料、炭素材料またはこれらの混合物のいずれかを含む正
    極と、請求項1〜9記載のいずれかの非水電解液とを含
    むことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  12. 【請求項12】 前記リチウムイオンのドープ・脱ド
    ープが可能な炭素材料が、X線解析で測定した(00
    2)面における面間隔距離(d002)が、0.340
    nm以下であることを特徴とする請求項11記載のリチ
    ウムイオン二次電池。
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