JP2000292307A - 光透過体の外観検査装置 - Google Patents

光透過体の外観検査装置

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JP2000292307A
JP2000292307A JP11100370A JP10037099A JP2000292307A JP 2000292307 A JP2000292307 A JP 2000292307A JP 11100370 A JP11100370 A JP 11100370A JP 10037099 A JP10037099 A JP 10037099A JP 2000292307 A JP2000292307 A JP 2000292307A
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Atsuhiro Doke
敦宏 道家
Katsumi Maenozono
克美 前之園
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Toshiba Engineering Corp
Menicon Co Ltd
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Toshiba Engineering Corp
Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光透過体の欠陥や肉厚計測において、計測結
果の信頼性が高く、大量生産に対応した連続計測判定装
置が求められている。 【解決手段】 コンタクトレンズ10に円形状の照明光
を投射する円形光源12と、前記レンズ10を透過した
円形光源12からの照明光を撮像する電子カメラ15て
撮像した画像の中、レンズ10とそのレンズの欠陥部分
を強調させる照明光マスク14と反射板16とからな
り、電子カメラ15で撮像した画像信号を2値化し、そ
の2値化された画像データからレンズ10の被検査対象
範囲の特定と欠陥の検出を行い、かつ、検査進行状況を
表示する光透過体の外観検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光透過率の優れた
部材を用い、球面または平面を含む非球面、あるいは前
記球面と前記非球面とを組み合わせた非球面の形状に形
成されたレンズ等の肉厚や輪郭の損傷及び表面の損傷並
びに汚れ等を電子カメラを用いて撮像した画像から自動
的に検査判定する光透過体の外観検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種レンズの外観、異物付着、
傷、破損及び汚れ等の欠陥部分の検査判定には、作業員
による目視検査または光学プロジェクターにより拡大投
影して欠陥の有無判定を行っている。
【0003】また、作業員による検査判定に変わって、
撮像管、及びCCD素子等の光電変換手段を用いた電子
撮像装置を用いた検査装置による外観検査方法も採用さ
れている。例えば、特開昭63ー48431号公報、特
開平4ー305144号公報、特開平4ー321186
号公報及び特開平7ー190884号公報等にその検査
方法が開示されている。これら公報に開示されている検
査方法は、被検査物であるコンタクトレンズを透過また
は反射した光が被検査物に欠陥がある場合には、その欠
陥部分で光の乱反射が生ずることを利用し、前記被検査
物を透過または反射した照明光を撮像装置で撮像して映
像信号化し、その映像信号を2値化処理して被検査物の
外観の欠陥部分を検出することを基本としている。
【0004】しかしながら、これら従来の技術は、被検
査物の傷や破損及び汚染の検査装置であり、被検査体の
外形寸法を計測検査するものではない。
【0005】一方、コンタクトレンズは、製作加工過程
でレンズ内面(凹面)と外面(凸面)の中心がずれて加
工されると、レンズの外周付近の輪郭部分の厚みが不均
一となる。
【0006】このレンズ輪郭部分について、図7を用い
て説明する。この図7は、コンタクトレンズの断面を示
しており、図中の符号51は、コンタクトレンズであ
る。このコンタクトレンズ51の外面(以下、凸面とい
う)53と内面(以下、凹面という)54のそれぞれの
幾何学中心52が一致する場合、図中実線で示すコンタ
クトレンズ51の外周付近の厚みT1、T2は等しくな
る(T1=T2)。仮に、コンタクトレンズ51の凸面
53又は凹面54の幾何学中心52が相対的にずれて加
工されると、例えば、図示のように凹面54の幾何学中
心52’のようにずれると、図中点線で示す凹面54’
となり、外周付近の厚みT3、T4は異なる(T3≠T
4)。
【0007】また、乱視や老視用のレンズの場合は、前
記幾何学中心を意図的にずらせて加工するが、レンズ外
周部付近の輪郭部分は、均一の厚みを有するように加工
される。
【0008】このコンタクトレンズの輪郭部分の肉厚計
測検査としては、投影機等の光学測定装置を用いて、作
業員がコンタクトレンズ1個毎にコンタクトレンズの輪
郭部の投影寸法を測定し、その測定結果から良品不良品
の選別を行っている。このため、測定値のばらつきをな
くするために、慎重な測定が求められ、大量生産する際
の作業効率の低下要因となっており、この大量生産され
るコンタクトレンズの肉厚計測の信頼性向上と、計測及
び計測結果の判定を迅速に行う装置が求められている。
【0009】また、コンタクトレンズの外周輪郭損傷や
レンズ表面の破損及び汚れ等の欠陥検査については、顕
微鏡等を用いた官能的な検査に代わって、前述した文献
に開示されているように、個々の損傷や汚れの検査判定
装置が存在するが、コンタクトレンズの検査判定を一連
の作業として連続して行い、大量生産に適した検査装置
は開示されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンタクトレン
ズの外観検査装置は、検査項目毎の検査装置は存在する
が、複数の検査項目を一連の作業として継続検査判定す
ることができないため、大量生産の検査作業効率が低下
する課題があった。
【0011】また、コンタクトレンズの外周輪郭損傷
や、レンズ表面の損傷や汚れ等の外観検査において、照
明方法により、欠陥の検出精度が変動するため、微細な
欠陥を検出することが困難であり、前記外観検査の精度
を向上させるためには、欠陥検出に用いる電子カメラの
撮像素子の画素の精細化によって実現可能であるが、画
素が精細化されると、電子カメラで撮像した映像データ
を処理するコンピュータ機器の処理速度が著しく低下し
て、大量生産する際の作業効率低下の要因となってい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、光透過率の優
れた部材で球面または平面を含む非球面、あるいは球面
と非球面とを組み合わせた非球面の形状に形成された被
検査物に照明光を投射し、その被検査物を透過した照明
光を電子撮像装置で撮像した映像を用いて、被検査物の
外観検査を行う光透過体の外観検査装置において、円形
状の光源と、この光源からの直接光、または前記直接光
を反射板で反射させた反射光とからなる照明光を前記被
検査物に投射する円形光源手段と、前記円形光源手段か
ら投射され、前記被検査物を透過した照明光の中、前記
被検査物の外周の外側を通過する照明光を遮光するマス
クを有する被検査物透過光強調手段と、前記被検査物透
過光強調手段で被検査物を強調した透過光を撮像する電
子カメラ手段と、前記電子カメラ手段で撮像した画像信
号を2値化し、その2値化された画像データから被検査
物の輪郭と表面部分の画像データを抽出し、かつ、その
被検査物の輪郭と表面部分部分の画像データから算出し
た面積値と、基準面積データとを比較する画像データ処
理手段とを具備し、前記画像データ処理手段で比較され
た被検査物の輪郭と表面部分の面積と基準面積との相違
により、被検査物の輪郭部分の損傷検出と肉厚計測の判
定と、及び表面部分の損傷及び汚れ検出判定を行うこと
を特徴とする光透過体の外観検査装置である。
【0013】また、本発明は、光透過率の優れた部材で
球面または平面を含む非球面、あるいは球面と非球面と
を組み合わせた非球面の形状に形成された被検査物に照
明光を投射し、その被検査物を透過した照明光を電子撮
像装置で撮像した映像を用いて、被検査物の外観検査を
行う光透過体の外観検査装置において、前記被検査物に
照明光を投射する円形光源と、この円形光源からの照明
光が透過した前記被検査物を撮像する電子カメラとを有
した前記被検査物の輪郭損傷計測と、表面損傷と汚れ計
測と、及び輪郭肉厚計測の各工程からなる検査工程手段
と、前記検査工程手段の各電子カメラで撮像した画像を
2値化データに変換し、前記各工程毎に計測に必要な画
像データを生成し、かつ、その生成されたデータから各
工程毎の計測値を算出する画像データ処理手段と、前記
画像データ処理手段で算出した計測値データと基準値デ
ータと比較する比較手段とを具備し、前記比較手段の比
較結果により、被検査物の輪郭部分の損傷、表面部分の
損傷と汚れ、及び輪郭部分の肉厚寸法等を判定すること
を特徴とする光透過体の外観検査装置である。
【0014】これにより、被検査物の外周輪郭部と表
面、並びに、被検査物の外周輪郭部の肉厚等の結果検出
が一連の作業として連続して実施でき、かつ、微細欠陥
検出を可能とする被検査物強調照明が得られ、検査処理
速度が向上した光透過体の外観検査装置が提供できる。
【0015】前記光透過体の外観検査装置の前記画像デ
ータ処理手段において、被検査物の輪郭部分の画像デー
タから、所定の角度間隔で前記輪郭部分の幅寸法を求
め、その求められた幅寸法の最大値、最小値、及び最大
値と最小値の差データを算出し、それら最大値、最小
値、及び最大値と最小値の差データを基準データと比較
する算出比較手段を具備し、前記被検査物の輪郭部分の
肉厚寸法を計測判定することを特徴とする。
【0016】前記光透過体の外観検査装置の前記検査工
程手段の被検査物の輪郭損傷計測において、前記画像デ
ータ処理手段は、前記電子カメラで撮像した画像の取り
込み処理と、2値化データ処理と、2値化データのラベ
ル番号付与及びそのラベル番号毎のデータ処理と、被検
査物の計測該当部分のラベル番号データの抽出処理と、
その抽出されたラベル番号データから面積値を算出し、
基準値と比較する選択比較処理と、及びこの選択比較処
理の結果の表示処理とからなり、前記各処理の進行に応
じて表示手段に表示することを特徴とする。
【0017】前記光透過体の外観検査装置の前記検査工
程手段の被検査物の表面損傷及び汚れ計測において、前
記画像データ処理手段は、前記電子カメラて撮像した画
像の取り込み処理と、2値化データ処理と、2値化デー
タのラベル番号付与及びそのラベル番号毎のデータ処理
と、被検査物の計測該当部分のラベル番号データの抽出
処理と、その抽出されたラベル番号データから面積値を
算出し、基準値と比較する選択比較処理と、及びこの選
択比較処理の結果の表示処理とからなり、前記各処理の
進行に応じて表示手段に表示することを特徴とする。
【0018】前記光透過体の外観検査装置の前記検査工
程手段の被検査物の輪郭肉厚計測において、前記画像デ
ータ処理手段は、前記電子カメラで撮像した画像の取り
込み処理と、2値化データ処理と、2値化データのラベ
ル番号付与及びそのラベル番号毎のデータ処理と、被検
査物の計測該当部分のラベル番号データの抽出処理と、
その抽出されたラベル番号データから所定の角度毎に算
出した幅データから特定のデータを選択し基準値と比較
する選択比較処理と、及びその選択比較処理の結果の表
示処理とからなり、前記各処理の進行に応じて表示手段
に表示することを特徴とする。
【0019】また、前記光透過体の外観検査装置は、前
記被検査物の凹面側に前記円形光源手段を配置し、前記
被検査物の凸面側に前記円形光源手段からの照明光の所
定の範囲を遮光するマスクを配置し、前記被検査物を透
過し、前記マスクから出射された透過光を撮像する位置
に前記電子カメラ手段を配置し、前記被検査物の輪郭損
傷計測することを特徴とする。
【0020】さらに、前記光透過体の外観検査装置は、
前記被検査物の凸面側に前記円形光源手段を配置し、前
記被検査物の凹面側に前記円形光源手段からの照明光の
所定の範囲を遮光するマスクを配置し、前記被検査物を
透過し、前記マスクから出射された透過光を撮像する位
置に前記電子カメラ手段を配置し、前記被検査物の表面
損傷及び汚れ計測することを特徴とする。
【0021】さらにまた前記光透過体の外観検査装置
は、前記被検査物の凹面側に前記円形光源手段を配置
し、前記円形光源手段からの照明光を反射する反射板を
前記被検査物と対向して、前記円形光源手段の後方に配
置し、かつ、前記被検査物の凸面側には前記円形光源手
段からの直接光及び前記反射板からの反射光を撮像する
位置に前記電子カメラ手段を配置し、前記被検査物の肉
厚計測することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
光透過体の外観検査装置の一実施形態の構成を示すブロ
ック図である。
【0023】この光透過体の外観検査装置は、光透過体
としてコンタクトレンズの外観検査を例に説明する。こ
の外観検査装置は、3つの検査工程から成り、X工程は
コンタクトレンズの輪郭部分の損傷を検査し、Y工程は
コンタクトレンズの表面部分の損傷と汚れを検査し、Z
工程はコンタクトレンズの輪郭部分の肉厚を検査するよ
うになっている。
【0024】前記X工程の輪郭損傷検査は、コンタクト
レンズ10の凹面を図中下方にして光学シャーレ等の透
明な平板(以下、シャーレという)11に載置されてい
る。このシャーレ11に載置されたコンタクトレンズ1
0の凹面側の図中下方から照明光を投射する円形光源1
2が設置されている。この円形光源12は、円形状のラ
ンプ又は光ファイバーの束を円形状に形成された、いわ
ゆるリングライトと称する光源で、円形のランプ又は光
ファイバー全体が発光し、円形状の照明光を投射するよ
うになっている。前記円形光源12から投射された照明
光は、前記コンタクトレンズ10の透過光とコンタクト
レンズ10の外周の外側の通過光とに分かれる。このコ
ンタクトレンズ10の透過光と外側の通過光は、中央部
に円形開口14を設けたマスク13に投射される。この
マスク13の円形開口14は、前記コンタクトレンズ1
0の直径よりも若干大きめの直径を有して形成されてい
る。前記マスク13の図中上方には、前記マスク13の
円形開口14を透過した透過光を撮像する電子カメラ1
5が配置されている。前記電子カメラ15は、コンピュ
ータ機器17に接続されている。
【0025】これにより、前記円形光源12から投射さ
れた照明光は、前記コンタクトレンズ10の透過光で検
査に不要な透過光と、コンタクトレンズ10の周辺外側
の通過光を前記マスク13で遮光すると共に、前記コン
タクトレンズ10と直交する平行透過光のみを前記電子
カメラ15に投射するようにしている。これにより、前
記電子カメラ15で撮像生成した映像信号の前記コンタ
クトレンズ10の外周付近の輪郭部分と背景部分との境
界が強調され、この映像信号を基にコンピュータ機器1
7で後述する映像処理と損傷検出処理により、レンズ輪
郭部分の損傷を検出するようになっている。
【0026】次に、前記Y工程の表面損傷汚れ検査は、
前記コンタクトレンズ10と同じようにコンタクトレン
ズ10’の凹面を図中下方にして前記シャーレ11と類
似のシャーレ11’に載置されている。このシャーレ1
1’に載置されたコンタクトレンズ10’の凸面側の図
中上方には、前記円形光源12と類似の円形光源12’
が配置されている。前記コンタクトレンズ10’の凹面
側の図中下方には、前記マスク13と類似のマスク1
3’が配置され、このマスク13’の円形開口14’を
透過した透過光を撮影する前記電子カメラ15と類似の
電子カメラ15’が配置され、この電子カメラ15’は
コンピュータ機器17に接続されている。
【0027】これにより、前記電子カメラ15’で撮像
生成した映像信号の前記コンタクトレンズ10の外周付
近の輪郭部分と背景部分との境界が強調され、この映像
信号を基にコンピュータ機器17で後述する映像処理と
損傷検出処理により、レンズ表面の損傷や汚れを検出す
るようになっている。
【0028】次に、前記Z工程の輪郭肉厚検査は、前記
コンタクトレンズ10と同じようにコンタクトレンズ1
0”の凹面を図中下方にして前記シャーレ11と類似の
シャーレ11”に載置されている。このシャーレ11”
に載置されたコンタクトレンズ10”の凹面側の図中下
方には、前記円形光源12と類似の円形光源12”が配
置されている。この円形光源12”の図中下方には、反
射板16が配置され、前記円形光源12”から投射され
た照明光を反射させて、前記コンタクトレンズ10”に
反射光を投射するようになっている。前記コンタクトレ
ンズ10”の凸面側の図中上方には、前記電子カメラ1
5と類似の電子カメラ15”が配置され、この電子カメ
ラ15”はコンピュータ機器17に接続されている。
【0029】これにより、前記コンタクトレンズ10”
に対して、前記円形光源12”の直接光と、前記反射板
16からの反射光が投射されることにより、前記コンタ
クトレンズ10”と直交する平行光が前記電子カメラ1
5”に入射され、前記電子カメラ15”で撮像生成した
映像信号を基にコンピュータ機器17で後述する映像処
理と肉厚計測処理により、レンズ輪郭部分の肉厚を検出
するようになっている。
【0030】なお、前記コンタクトレンズ10,1
0’,10”と、円形光源手段12,12’,12”
と、マスク13,13’の円形開口14,14’及び電
子カメラ15,15’,15”の中心点は同一線上に配
置されるようになっている。
【0031】次に、前記X,Y,Z工程の電子カメラ1
5,15’,15”で撮影した映像信号の処理につい
て、図2を用いて説明する。なお、コンタクトレンズ1
0,10’,10”は、類似のコンタクトレンズであ
り、また、電子カメラ15,15’,15”は、類似の
電子カメラのため、コンタクトレンズ10と電子カメラ
15と称して説明する。
【0032】図2(a)は、前記電子カメラ15が撮像
した原画像である。この画像の図中、符号Aは、前記コ
ンタクトレンズ10を透過した照明光と、コンタクトレ
ンズ10の外周外側を通過した照明光の画像、または前
記マスク13で遮光された部分の画像で、画像の背景で
ある(以下、背景画像Aという)。符号Bは、コンタク
トレンズ10と前記マスク13の開口14を透過した照
明光の画像、または、全コンタクトレンズ10の透過光
の画像で、すなわち、コンタクトレンズ10の画像であ
る(以下、コンタクトレンズ画像Bという)。符号C
は、コンタクトレンズ10の凹面と凸面で照明光か反射
して生じる円形照明12の虚像の画像である(以下、虚
像画像Cという)。符号Dは、前記Z工程における円形
光源12”からの前記照明光の投射範囲外の画像である
(以下、照明光外画像Dという)。符号Eは、前記コン
タクトレンズ表面に記述されているレンズの向き等を示
すロゴマークの画像である(以下、ロゴマーク画像Eと
言う)。前記虚像画像Cは、前記コンタクトレンズ10
の曲率厚み等によって生じる複数のリング形状の画像と
して現れ、前記コンタクトレンズ画像Bの外周縁と虚像
画像Cの外周縁との間がコンタクトレンズ10の輪郭部
となる。この電子カメラ15の撮影原画像は、明暗反転
されて、コンタクトレンズ画像Bと虚像画像Cを用い
て、欠陥検出を行う。前記XとY工程においては、前記
背景画像Aと照明外画像Dは、前記マスク13でコンタ
クトレンズ10の外周近傍を透過する光を遮光してお
り、最も暗い画像となり、コンタクトレンズ10の周縁
は照明光の乱反射により最も明るい画像となる。前記コ
ンタクトレンズ画像Bは、前記虚像画像Cよりも暗い画
像となる。また、前記Z工程においては、コンタクトレ
ンズ10の周縁は、逆に最も暗い画像となる。次に、背
景画像Aの部分は前記コンタクトレンズ10の周縁の次
に明るい画像となり、前記コンタクトレンズ画像Bは、
前記虚像画像Cの影響で背景画像Aよりも暗い画像とな
る。前記電子カメラ15で撮影生成した図2(a)の原
画像信号は、前記コンピュータ機器17に転送され、図
2(b)に示すように、画素毎の2値化画像データに変
換される。この2値化画像データから、前記各検査工程
において、必要な画像データ部分を抽出するために、検
査に必要な画像部分のラベリングを図2(c)に示すよ
うに行う。すなわち、背景画像A、コンタクトレンズ画
像B、及びレンズ表面のロゴマーク画像Eを除いた虚像
画像Cを抽出してラベリングを行う。このラベリングの
基で、前記X工程では、ラベルBのコンタクトレンズ画
像Bを用いて輪郭部の損傷を検出し、前記Y工程では、
ラベルCの虚像画像Cを用いて表面部の損傷や汚れを検
出する。この損傷や汚れ検出は、損傷がある場合には、
その損傷部分の透過光が乱反射して、損傷のない部分と
の透過光の輝度が増加し、また、汚れ検出は、汚れ部分
の透過光は減衰されて、汚れのない部分との透過光の輝
度が低下することで判別される。
【0033】さらに、前記Z工程の輪郭部分の肉厚計測
は、図2(d)に示すように、ラベルBの中心点から時
計の3時方向を0度として、時計回りに1度づつ、36
0個の前記コンタクトレンズ10の輪郭部幅寸法を算出
する。この輪郭部幅寸法は、前記背景画像Aの内周縁と
前記表面画像Cの最初の外周縁、つまり、ラベルBの外
周縁と内周縁の幅寸法tに相当するため、前記ラベルB
のデータから1度毎の画像数の計測して求める。
【0034】次に、前記コンピュータ機器17における
映像信号処理と、損傷や汚れ検出の処理動作について、
図3〜図5を用いて説明する。
【0035】最初の前記X工程の輪郭損傷検査の動作に
ついて、図3を用いて説明する。
【0036】前記電子カメラ15で撮影生成した原画像
をステップS1で取り込み、ステップS2で明暗を反転
させる。この明暗反転は、前記電子カメラ15に内蔵さ
れた電子処理手段で行うか、また、前記コンピュータ機
器17で行うか、いずれにおいても明暗反転可能であ
る。
【0037】前記コンピュータ機器17に取り込んだ明
暗反転原画像は、ステップS3で2値化変換する。すな
わち、前記電子カメラ15の撮影画像は、アナログ信号
であり、このアナログ信号では、前記コンピュータ機器
15で処理できないために、デジタルデータに変換する
必要がある。このアナログ信号からデジタルデータに変
換された画像が図2(b)の2値化画像となる。この2
値化画像から各画像領域にステップS4でラベル番号を
付す処理を行う。つまり、背景画像Aの領域をラベル
A、コンタクトレンズ画像Bの領域をラベルB、虚像画
像Cの領域をラベルC、照明光外画像Dの領域をラベル
D、及びロゴ画像Eの領域をラベルEとラベル番号を付
す。このラベル番号が付された各領域毎にステップS5
で面積を算出する。この面積算出には、各領域の2値化
された画素数から長さ、幅、周囲長等をカウントし、そ
れらカウントデータから面積算出式に基づき算出する。
前記ステップS5で算出された各ラベル番号毎の面積
は、大きい順に並べられ、前記面積の2番目に大きいラ
ベル番号の図2(c)の画像信号を記憶する。つまり、
前記電子カメラ15で撮像された画像の全画像面積の
中、背景画像AのラベルAの面積が最も大きく、次に前
記コンタクトレンズ画像BのラベルBの面積が2番目に
大きく、次に前記虚像画像CのラベルCの順になる。こ
の時、照明光外画像Dとロゴ画像Eは、マスク処理され
て検査対象データから除去する。
【0038】前記虚像画像Cは、図2の図中には1重の
円で表示しているが、複数の干渉縞が生じその縞の幅は
狭い、よって、前記コンタクトレンズ10の外周縁の輪
郭損傷検査に必要なデータは、前記虚像画像Cの外周縁
と、前記コンタクトレンズ画像Bの外周縁との間のデー
タから面積値を求め記憶する。
【0039】前記ステップS5で記憶したラベルBから
求めた画像データと面積値は、前記コンタクトレンズ1
0の外周縁の輪郭部データとなる。この輪郭部データを
ステップS6に転送し、事前に記憶されているコンタク
トレンズ輪郭部基準値データD1と比較する。この輪郭
部基準値データD1は、コンタクトレンズ10の設計値
と製造加工の誤差を加味して算出された所定面積データ
である。このステップS6での比較結果、前記輪郭部基
準値データD1より、前記ラベルBの面積が基準値の範
囲外場合には、そのコンタクトレンズ10は不良品との
1次判定する。一般には、大量生産の効率を考慮する
と、この1次判定時に、ステップS10へ移行して、図
示されていない表示手段であるモニター機器等に不良品
表示を行うと共に、検査工程から不良品処理工程へと転
送される。
【0040】前記ステップS6で比較判定の結果、基準
値の範囲内の場合のラベルBのデータは、ステップS7
へ転送される。このステップS7では、前記コンタクト
レンズ画像BであるラベルBの2値化データから損傷部
分を検出する。このステップS7は、損傷部部で透過光
が乱反射するために輝度が高くなることから、データ内
の画素の輝度により損傷の存在と大きさが検出され、そ
の損傷部分検出の結果をステップS8に転送され、損傷
の有無確認が行われ、損傷が検出されていないことが確
認されたコンタクトレンズ10はステップS9の良品と
判定され、損傷が検出されたことが確認されたコンタク
トレンズ10はステップS10の不良品と判定される。
【0041】次に、前記Y工程の表面損傷と汚れ検査に
ついて、図4を用いて説明する。なお、図4のステップ
S11〜S15は、図3のステップS1〜S5と同じ処
理動作のため説明は省略する。
【0042】ステップS15でラベリングされた各画像
領域から、表面の損傷汚れの検出に必要なコンタクトレ
ンズ10の虚像画像CのラベルCの面積値データと事前
に記憶されているコンタクトレンズ表面部基準値データ
D11と比較する。この基準値データD11は、コンタ
クトレンズ10の設計値と製造加工の誤差を加味して算
出された所定面積データである。このステップS16で
の比較結果、前記表面部基準値データD1の基準値範囲
外の場合には、そのコンタクトレンズ10は不良品との
1次判定され、ステップS22へ移行され、検査工程か
ら不良品処理工程へと転送される。
【0043】前記ステップS16で比較判定の結果、基
準値範囲内の場合ラベルCのデータは、ステップS17
へ転送される。このステップS17では、前記虚像画像
CであるラベルCの2値化データから損傷部分を検出す
る。このステップS17での損傷部分検出の結果をステ
ップS18に転送され、損傷の有無確認が行われ、損傷
が検出確認されたコンタクトレンズ10は不良品と判定
されてステップS23へ移行される。このステップS1
8で損傷が存在しないことが確認されると、ステップS
19に移行して、汚れ検出を行う。このステップS19
の汚れ検出の結果は、ステップS20で確認されて、汚
れがないことが確認されると、ステップS21の良品と
判定確認され、汚れが検出確認されると、ステップS2
2の不良品と判定される。
【0044】なお、前記ステップS17及びS19の損
傷検出及び汚れ検出は、前記ラベルC内に損傷がある
と、ラベルCの全体平均輝度に比して、損傷部分で透過
光が乱反射するために、輝度値が高くなり、また、汚れ
があると、その汚れ部分で透過光が吸収されて、平均輝
度値よりも低い輝度値が示されることから判別が可能と
なる。
【0045】次に、前記Z工程の輪郭肉厚検査につい
て、図5を用いて説明する。なお、図5のステップS3
1〜S35は、図3のステップS1〜S5と同じ処理動
作のため説明は省略する。
【0046】ステップS35でラベリングされた各画像
領域から、輪郭肉厚検出に必要なコンタクトレンズ10
のコントラスト画像BのラベルBの面積データと事前に
記憶されているコンタクトレンズ輪郭部基準値データD
31と比較する。この基準値データD31は、コンタク
トレンズ10の設計値と製造加工の誤差を加味して算出
された所定面積データである。このステップS36での
比較結果、前記表面部基準値データD31の基準範囲外
の場合には、そのコンタクトレンズ10は不良品との1
次判定され、ステップS44へ移行され、検査工程から
不良品処理工程へと転送される。
【0047】前記ステップS36で基準値範囲内と判定
されたラベルBのデータは、ステップS37へ転送され
る。このステップS37では、前記コンタクトレンズ1
0のコンタクトレンズ画像BであるラベルBの2値化デ
ータから図2(d)に示すように、ラベルの中心点から
時計方向に1度毎の360個の輪郭幅寸法を算出する。
この輪郭幅寸法は、前記背景画像AのラベルAと、コン
タクトレンズ画像BのラベルBの境界部分と、前記虚像
画像CのラベルCの最初の外周縁、つまり、ラベルBの
外周縁と内周縁の幅寸法tをラベルBのデータから算出
する。このステップS37で算出された360個の幅デ
ータからステップS38で最大値とその角度及び最小値
とその角度を抽出し、さらに、その最大値と最小値との
差を求める。この抽出された最大値はステップS39
へ、最小値はステップS40へ、及び最大最小値の差
は、ステップS41へ転送される。ステップS39、S
40、S41では、最大値、最小値及び最大最小値差の
基準データD32から各々最大値基準データ、最小値基
準データ及び最大最小値差基準データを読み出し比較さ
れる。前記ステップS39で最大値基準データ範囲内か
否か、前記ステップS40で最小値基準データ範囲内か
否か、及び、前記ステップS41で最大最小値差の基準
データ範囲内か否か判定する。このステップS39〜S
41の判定結果は、ステップS42に転送される。この
ステップS42では、前記3つのステップS39〜S4
1の判定結果が、全ての基準データ範囲内の場合に、ス
テップS43の良品と判定され、前記ステップS39〜
S41の判定の結果、1つでも基準データ範囲外の場合
には、不良品と判定されステップS44の不良品と判定
される。
【0048】このようにして、X,YおよびZ工程毎に
前記コンタクトレンズ10をシャーレ11に載置した状
態でコンベア等の搬送手段で連続搬送して順次検査する
ことにより、コンタクトレンズ10の輪郭部の損傷、表
面の損傷や汚れ、及び輪郭部分の肉厚計測が可能とな
り、前記コンタクトレンズの加工時の欠陥検出が速やか
に実施可能となった。
【0049】このようなコンタクトレンズ10の一連の
継続外観検査装置を用いると、前記X〜ZY工程の円形
光源12〜12”から発光し、前記コンタクトレンズ1
0〜10”を透過した照明光により前記電子カメラ15
〜15”で撮像した画像は、前記コンタクトレンズ10
〜10”の検査対象範囲と、それら検査対象範囲内の損
傷や汚れ等の欠陥画像も強調されるために、前記欠陥の
検出が容易となる。発明者の実験によると、前記電子カ
メラ15〜15”の撮影レンズの倍率にもよるが、前記
コンタクトレンズ10〜10”に存在する欠陥を約3倍
に拡大した画像が得られ、微細な欠陥も検出可能となっ
た。
【0050】また、前記各検査工程に用いる円形光源1
2〜12”は、発明者の数々の実験によると外形直径が
30〜70mm、望ましくは50mmの円形光源を用い
ると、前記コンタクトレンズ10〜10”の最も検査効
率が向上する強調画像と強調欠陥が得られることが判明
した。
【0051】次に、前記X〜Zの検査工程において、コ
ンタクトレンズ10の検査処理動作中にコンピュータ機
器17で生成または判定されたデータは、コンピュータ
機器17に接続されたモニター17aに表示することに
より、現在の検査動作状態や検査結果、及び不良品であ
る欠陥が発見された際の欠陥理由が速やかに把握可能と
なる。
【0052】このコンピュータ機器17のモニター17
aの各検査工程の進捗状況の表示方法を図6に示す例を
用いて説明する。
【0053】この図6は、前記コンピュータ機器17の
モニター17aにX〜Z工程を同時に表示、かつ、各検
査工程を6つのステップに区分して表示するようにして
いる。
【0054】ステップ1は、前記電子カメラ15〜1
5”で撮影した原画像を取り込み表示する。ステップ2
は、取り込んだ原画像を2値化データに変換して生成さ
れた2値化データ画像を表示する。ステップ3は、2値
化画像データからラベリングとそのラベリング毎の各種
情報データを表示する。ステップ4は、X工程では、検
査対象であるコンタクトレンズ10の輪郭部分のラベル
Bの2値化データから生成された画像を表示し、Y工程
では、コンタクトレンズ10の表面部分のラベルCの2
値化データから生成された画像を表示し、Z工程では、
前記コンタクトレンズ10の輪郭部分のラベルBの2値
化データから生成された画像を表示する。ステップ5
は、X工程では、輪郭部の損傷データを表示し、Y工程
では、コンタクトレンズ10の表面の損傷と汚れ汚れデ
ータを表示し、Z工程では、コンタクトレンズ10の輪
郭部分BのラベルBから検出した厚み算出データを表示
する。ステップ6では、各工程の最終検査結果である良
品、不良品の表示を行うように構成する。
【0055】また、前記各工程の各被検査物のコンタク
トレンズ毎の検出データも前記コンピュータ機器17の
データ記録媒体に記録することにより、特に、不良品の
原因究明の際に、前記記録媒体に記録されたデータから
原因及び検証の把握が可能となる。
【0056】つまり、不良不合格品が発生した際に、X
からZの工程毎にステップ1からステップ6までの画像
及びデータを前記コンピュータ機器15のモニター15
aに順次表示することにより、コンタクトレンズ10の
どの部分に欠陥が生じたのか判明され、かつ、その欠陥
が生じた部分からレンズ製造加工の作業工程のどの工程
で欠陥が生じる作業が行われたか速やかに判定可能とな
る。
【0057】なお、この各工程の検査作業ステップのデ
ータ処理と表示は、前記コンピュータ機器17とモニタ
ー17aで同時処理して、表示する例を用いて説明した
が、前駆X,Y,Z工程毎にコンピュータ機器とモニタ
ーを個別に設けて、個別のデータ処理と表示を行い、か
つ、各工程間の作業制御用のコンピュータ機器で一連の
継続作業管理することも可能である。
【0058】以上説明したように、本発明は、コンタク
トレンズの製造加工中に、表面部や輪郭部に損傷や汚れ
が生じた際の欠陥と、レンズ加工中の一方の面の中心が
ずれたことにより生じるレンズ肉厚の相違を自動的にか
つ迅速に判定可能となり、生産効率の向上が可能となっ
た。
【0059】また、コンタクトレンズの各種欠陥判定
後、欠陥品の欠陥原因追求のため、各検査工程毎に収集
算出したデータを表示することにより、欠陥発生箇所の
特定と、その原因改善の速やかな対策が可能となった。
【0060】なお、前述した本発明の実施形態では、コ
ンタクトレンズを用いて説明したが、他の光学レンズの
欠陥検査に本発明が用いられることは明らかである。
【0061】
【発明の効果】本発明により、レンズの製造加工時の損
傷や汚れ、および、レンズの一方の面の中心がずれたこ
とにより生じるレンズ肉厚の相違を自動的連続的に迅速
に判定可能となり、生産効率の向上効果が得られる。
【0062】また、レンズの各種欠陥判定後、欠陥品の
欠陥原因追求のため、各検査工程毎に収集算出したデー
タを表示することにより、欠陥発生箇所の特定と、その
原因改善の対応が可能となる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外観検査装置の一実施の形態の構
成を示すブロック図。
【図2】本発明の動作を説明する画像表示の説明図。
【図3】本発明の輪郭部損傷検出の動作を説明するデー
タ処理のフローチャート。
【図4】本発明の表面部損傷汚れ検出の動作を説明する
データ処理のフローチャート。
【図5】本発明の懸隔部肉暑気手即の動作を説明するデ
ータ処理のフローチャート。
【図6】本発明の他の応例用の検査工程毎の検査処理進
行状況表示を説明する説明図。
【図7】従来の問題点を説明するコンタクトレンズの断
面図。
【符号の説明】
10〜10”…コンタクトレンズ 11〜11”…シャーレ 12〜12”…円形光源 13〜13”…マスク 14〜14’…円形開口 15〜15”…電子カメラ 16…反射板 17…コンピュータ機器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA90 AB01 AB07 AB20 BA20 CA04 CB02 EA11 EB01 ED01 2G086 FF05 FF06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過率の優れた部材で球面または平面
    を含む非球面、あるいは球面と非球面とを組み合わせた
    非球面の形状に形成された被検査物に照明光を投射し、
    その被検査物を透過した照明光を電子撮像装置で撮像し
    た映像を用いて、被検査物の外観検査を行う光透過体の
    外観検査装置において、 円形状の光源と、この光源からの直接光、または前記直
    接光を反射板で反射させた反射光とからなる照明光を前
    記被検査物に投射する円形光源手段と、 前記円形光源手段から投射され、前記被検査物を透過し
    た照明光の中、前記被検査物の外周の外側を通過する照
    明光を遮光するマスクを有する被検査物透過光強調手段
    と、 前記被検査物透過光強調手段で被検査物を強調した透過
    光を撮像する電子カメラ手段と、 前記電子カメラ手段で撮像した画像信号を2値化し、そ
    の2値化された画像データから被検査物の輪郭と表面部
    分の画像データを抽出し、かつ、その被検査物の輪郭と
    表面部分部分の画像データから算出した面積値と、基準
    面積データとを比較する画像データ処理手段と、 を具備し、前記画像データ処理手段で比較された被検査
    物の輪郭と表面部分の面積と基準面積との相違により、
    被検査物の輪郭部分の損傷検出と肉厚計測の判定と、及
    び表面部分の損傷及び汚れ検出判定を行うことを特徴と
    する光透過体の外観検査装置。
  2. 【請求項2】 光透過率の優れた部材で球面または平面
    を含む非球面、あるいは球面と非球面とを組み合わせた
    非球面の形状に形成された被検査物に照明光を投射し、
    その被検査物を透過した照明光を電子撮像装置で撮像し
    た映像を用いて、被検査物の外観検査を行う光透過体の
    外観検査装置において、 前記被検査物に照明光を投射する円形光源と、この円形
    光源からの照明光が透過した前記被検査物を撮像する電
    子カメラとを有した前記被検査物の輪郭損傷計測と、表
    面損傷と汚れ計測と、及び輪郭肉厚計測の各工程からな
    る検査工程手段と、 前記検査工程手段の各電子カメラで撮像した画像を2値
    化データに変換し、前記各工程毎に計測に必要な画像デ
    ータを生成し、かつ、その生成されたデータから各工程
    毎の計測値を算出する画像データ処理手段と、 前記画像データ処理手段で算出した計測値データと基準
    値データと比較する比較手段と、 を具備し、前記比較手段の比較結果により、被検査物の
    輪郭部分の損傷、表面部分の損傷と汚れ、及び輪郭部分
    の肉厚寸法等を判定することを特徴とする光透過体の外
    観検査装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データ処理手段において、被検
    査物の輪郭部分の画像データから、所定の角度間隔で前
    記輪郭部分の幅寸法を求め、その求められた幅寸法の最
    大値、最小値、及び最大値と最小値の差データを算出
    し、それら最大値、最小値、及び最大値と最小値の差デ
    ータを基準データと比較する算出比較手段を具備し、前
    記被検査物の輪郭部分の肉厚寸法を計測判定することを
    特徴とする請求項1及び2に記載の光透過球面形状体の
    外観検査装置。
  4. 【請求項4】 前記検査工程手段の被検査物の輪郭損傷
    計測において、前記画像データ処理手段は、前記電子カ
    メラで撮像した画像の取り込み処理と、2値化データ処
    理と、2値化データのラベル番号付与及びそのラベル番
    号毎のデータ処理と、被検査物の計測該当部分のラベル
    番号データの抽出処理と、その抽出されたラベル番号デ
    ータから面積値を算出し、基準値と比較する選択比較処
    理と、及びこの選択比較処理の結果の表示処理とからな
    り、前記各処理の進行に応じて表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項2に記載の光透過の外観検査装置。
  5. 【請求項5】 前記検査工程手段の被検査物の表面損傷
    及び汚れ計測において、前記画像データ処理手段は、前
    記電子カメラて撮像した画像の取り込み処理と、2値化
    データ処理と、2値化データのラベル番号付与及びその
    ラベル番号毎のデータ処理と、被検査物の計測該当部分
    のラベル番号データの抽出処理と、その抽出されたラベ
    ル番号データから面積値を算出し、基準値と比較する選
    択比較処理と、及びこの選択比較処理の結果の表示処理
    とからなり、前記各処理の進行に応じて表示手段に表示
    することを特徴とする請求項2に記載の光透過体の外観
    検査装置。
  6. 【請求項6】 前記検査工程手段の被検査物の輪郭肉厚
    計測において、前記画像データ処理手段は、前記電子カ
    メラで撮像した画像の取り込み処理と、2値化データ処
    理と、2値化データのラベル番号付与及びそのラベル番
    号毎のデータ処理と、被検査物の計測該当部分のラベル
    番号データの抽出処理と、その抽出されたラベル番号デ
    ータから所定の角度毎に算出した幅データから特定のデ
    ータを選択し基準値と比較する選択比較処理と、及びそ
    の選択比較処理の結果の表示処理とからなり、前記各処
    理の進行に応じて表示手段に表示することを特徴とする
    請求項2に記載の光透過体の外観検査装置。
  7. 【請求項7】 前記被検査物の凹面側に前記円形光源手
    段を配置し、前記被検査物の凸面側に前記円形光源手段
    からの照明光の所定の範囲を遮光するマスクを配置し、
    前記被検査物を透過し、前記マスクから出射された透過
    光を撮像する位置に前記電子カメラ手段を配置し、前記
    被検査物の輪郭損傷計測することを特徴とする請求項1
    及び2に記載の光透過体の外観検査装置。
  8. 【請求項8】 前記被検査物の凸面側に前記円形光源手
    段を配置し、前記被検査物の凹面側に前記円形光源手段
    からの照明光の所定の範囲を遮光するマスクを配置し、
    前記被検査物を透過し、前記マスクから出射された透過
    光を撮像する位置に前記電子カメラ手段を配置し、前記
    被検査物の表面損傷及び汚れ計測することを特徴とする
    請求項1及び2に記載の光透過体の外観検査装置。
  9. 【請求項9】 前記被検査物の凹面側に前記円形光源手
    段を配置し、前記円形光源手段からの照明光を反射する
    反射板を前記被検査物と対向して、前記円形光源手段の
    後方に配置し、かつ、前記被検査物の凸面側には前記円
    形光源手段からの直接光及び前記反射板からの反射光を
    撮像する位置に前記電子カメラ手段を配置し、前記被検
    査物の肉厚計測することを特徴とする請求項1及び2に
    記載の光透過体の外観検査装置。
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