JP4220304B2 - 原子力燃料ペレットの検査方法および装置 - Google Patents

原子力燃料ペレットの検査方法および装置 Download PDF

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電設備において発熱源として使用される原子力燃料ペレットを光学的に非破壊で検査する原子力燃料ペレットの検査方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の原子力燃料ペレットの外観検査は、検査員による目視にて行われている。その目視手段としては、原子力燃料ペレットの表面を検査員が直接目視にて観察する直接目視法や、原子力燃料ペレットの表面を可視光カメラなどで連続的に撮影した映像をモニタへ出力し、そのモニタに出力した映像を検査員が目視で観察する間接目視法などがある。
【0003】
前者の方法においては、検査員が手動にて検査体である原子力燃料ペレットを動かして観察するため効率の面で生産的でない。また、後者の方法においては、可視光カメラに取り付けるレンズの性能を上げることで表示分解能が上げられ、検査品質としては有効的である。しかし、原子力燃料ペレットの全表面を可視光カメラで撮影するためには、検査体である原子力燃料ペレット、もしくは、可視光カメラを複雑に動かす駆動機構が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、原子力燃料ペレットの全表面を検査員の視力等によって影響されることなく正確に効率良く検査することのできる原子力燃料ペレットの検査方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の原子力燃料ペレットの検査装置は、原子力燃料ペレットを進行方向に対して円柱中心軸を平行にして搬送する搬送装置と、円錐状の鏡面を有し前記搬送装置によって搬送される原子力燃料ペレットが前記鏡面の中心軸を通る円錐ミラーと、前記円錐ミラーを介して前記原子力燃料ペレットの側面に光を照射し前記円錐ミラーによって屈折された原子力燃料ペレット側面からの反射光を映像化する側面映像化装置と、前記搬送装置で搬送される複数の原子力燃料ペレットの側面の境界を前記側面映像化装置から得られた映像から検出する側面境界検出装置と、前記側面境界検出装置にて検出した前記原子力燃料ペレットの境界により前記側面映像化装置から入力される映像を画像処理して得られる前記原子力燃料ペレットの側面画像の状態から個々の前記原子力燃料ペレットの合否を判定する検査装置本体とを備えた構成とする。
【0006】
請求項2の発明は、前記側面映像化装置は、前記円錐ミラーを介して原子力燃料ペレット側面全周へ均一な光を照射する照明装置と、前記原子力燃料ペレット側面からの反射光を前記円錐ミラーを介して受けて電気信号に変換する受光装置とを備えた構成とする。
【0008】
請求項の発明は、前記側面映像化装置によって得られた映像を前記円錐ミラーと原子力燃料ペレットの形状および相対的な位置関係を基に座標変換して平面投影画像を生成する平面投影画像生成装置を備えた構成とする。
【0009】
請求項の発明は、前記側面境界検出装置は、前記平面投影画像における水平方向に対する輝度の累積値を求め、この輝度の累積値を各列に対して実行した水平方向投影値において、原子力燃料ペレット境界で投影値が極小となることから、水平方向投影値に微分処理を施しゼロクロス位置を求めることで原子力燃料ペレットの境界を検出する構成とする。
【0012】
請求項の発明は、前記原子力燃料ペレットの端面を映像化する端面映像化装置を備え、前記搬送装置で搬送される複数の原子力燃料ペレットの端面の境界を前記端面映像化装置で得られた画像から検出する端面境界検出装置を備えた構成とする。
【0014】
請求項の発明は、前記検査装置本体の合否判定により原子力燃料ペレットを選別するペレット選別装置を備えた構成とする。
請求項の発明は、検査の結果を表示する表示装置と、前記検査の結果を記録する記録装置とを備えた構成とする。
【0015】
請求項の発明の原子力燃料ペレットの検査方法は、原子力燃料ペレットを進行方向に対して円柱中心軸を平行にして円錐状の鏡面を有する円錐ミラーの中心軸上を移動させて前記円錐ミラーを介して前記原子力燃料ペレットの側面に光を照射し前記円錐ミラーによって屈折された原子力燃料ペレット側面からの反射光を映像化し、搬送される複数の原子力燃料ペレットの側面の境界を得られた映像から検出し、検出した前記原子力燃料ペレットの境界により映像を画像処理して得られる前記原子力燃料ペレットの側面画像の状態から前記原子力燃料ペレットの合否を判定する構成とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図1−図7を参照して説明する。
本実施の形態の原子力燃料ペレットの検査装置の全体の構成は図1に示すように、ペレット搬送系1と、光学像採取系2と、合否判定系3とからなる。
【0017】
ペレット搬送系1は、原子力燃料ペレット10を搬送する搬送装置11,18、および、ペレット選別装置26と、検査合格品搬送装置27と、検査不合格品搬送装置28とからなっている。光学像採取系2は、円錐ミラー12と、側面映像化装置13と、端面映像化装置19,20とからなっている。
【0018】
合否判定系3は、A/D変換器14,21,22と、平面投影画像生成装置15と、側面境界検出装置16と、端面境界検出装置23と、検査装置本体17と、表示装置24と、記録装置25とからなっている。
【0019】
検査体である原子力燃料ペレット10は搬送装置11にて搬送され、原子力燃料ペレット10の側面からの反射光は、搬送途中に配設した円錐ミラー12を介して側面映像化装置13へ入力される。円錐ミラー12は、搬送される原子力燃料ペレット10の円筒中心軸と円錐ミラー12の円錐中心軸が同一となる位置で設置され、側面映像化装置13は、円錐ミラー12にて屈折された原子力燃料ペレット10側面の全反射光が入力される位置に設置されている。
【0020】
図2は、原子力燃料ペレット10の側面からの反射光を円錐ミラー12を介して側面映像化装置13に入力する説明図である。側面映像化装置13は、円錐ミラー12を介して原子力燃料ペレット10の側面へ均一な光を照射するハロゲンランプなどを用いた照明装置30と、可視帯域の波長に感度がある可視光カメラ31などで構成されている。
【0021】
搬送装置11で搬送される原子力燃料ペレット10は、進行方向に対して原子力燃料ペレットの円柱中心軸32を平行にして搬送される。円錐ミラー12は、光を屈折させる鏡面33が円錐形状をしており、前記原子力燃料ペレット10の円柱中心軸32と円錐ミラーの鏡面中心軸34が同一直線になるように設置されている。側面映像化装置13が備える照明装置30は、円錐ミラー12の鏡面33へ照射光35を照射し、照射された光は鏡面33にて原子力燃料ペレット10の側面の方向に屈折され、屈折された光にて原子力燃料ペレット10の側面が照らされる。この際に照明装置30は、原子力燃料ペレット10の側面を均一に照らすように位置および光量などが適切に調整されている。
【0022】
原子力燃料ペレット10の側面からの反射光36は、円錐ミラー12の鏡面33へ放射され、鏡面33にて側面映像化装置13が設置された方向へ屈折され、側面映像化装置13を構成している可視光カメラ31へ入力される。
【0023】
なお、搬送装置11と接している原子力燃料ペレット10の側面は、通常では反射光36が搬送装置11にて遮られ円錐ミラー12の鏡面33へ放射されないため、円錐ミラー12が設置されている付近の搬送装置11は光を透過する材料にて構成される。
【0024】
側面映像化装置13へ入力された反射光36は、側面映像化装置13にて光量を電気信号の振幅に変換したアナログの映像信号に変換され、A/D変換器14にてデジタルの映像信号に変換された後に、平面投影画像生成装置15と側面境界検出装置16および検査装置本体17へ入力される(図1)。
【0025】
平面投影画像生成装置15は、A/D変換器14から出力されるデジタル映像信号の原子力燃料ペレット側面を円錐ミラー12に円錐型に投影した画像から、円錐ミラー12と原子力燃料ペレット10の形状および幾何学的な相対位置を基に平面に投影した平面投影画像を生成する。
【0026】
図3(a)は、A/D変換器14から出力されるデジタル映像信号を2次元の画像で表した一例である。画像中心付近に原子力燃料ペレット端面映像37として原子力燃料ペレット10の端面が映像化され、前記端面映像37を中心として円錐ミラー鏡面映像38として円錐ミラー12の鏡面33がドーナツ型に映像化される。原子力燃料ペレット10の側面は、前記円錐ミラー鏡面映像38内に原子力燃料ペレット側面映像39として同じくドーナツ形に映像化される。
【0027】
図3(b)は、平面投影画像生成装置15にて生成した平面投影画像の一例である。平面投影画像生成装置15では、図3(a)においてドーナツ型に映像化された円錐ミラー鏡面映像38および原子力燃料ペレット側面映像39を矩形の平面に座標変換し平面の投影画像38a,39aを生成している。
【0028】
側面境界検出装置16は、A/D変換器14から出力される図3(a)に示したようなデジタル映像信号、または、平面投影画像生成装置15にて生成した図3(b)に示したような平面投影画像から、図4(a)で示したような、搬送装置11にて搬送される複数の原子力燃料ペレット10について各原子力燃料ペレット10間の側面境界40を画像処理にて検出する。
【0029】
図4(b),(c)は、平面投影画像生成装置15にて生成した平面投影画像内に原子力燃料ペレット10間の側面境界40がある場合の一例である。原子力燃料ペレット10は製造過程において面取り加工が施されており、側面の円柱周面部と、原子力燃料ペレット10同士が接する端部では表面から円錐ミラー12の方向へ放射する光量が異なる。この現象は、図4(b)に示すように側面境界40付近において画像の輝度が低下する事象として現れる。端面境界検出装置16は、この輝度の低下を利用して側面境界を検出する。
【0030】
はじめに、水平方向に対する輝度の累積値を求める。この輝度の累積値を各列に対して施した結果が図4(c)に示す水平方向投影値41である。水平方向投影値41において、原子力燃料ペレット境界40で投影値が極小となることから、水平方向投影値41に微分処理を施しゼロクロス位置を求めることで原子力燃料ペレット10の境界を検出する。
【0031】
検査装置本体17では、A/D変換器14から出力されるデジタル映像信号、または、平面投影画像生成装置15にて生成した平面投影画像に、図5に示すような画像処理を施し、原子力燃料ペレット10の側面に存在する欠陥を自動で認識し検査する。すなわち、まず欠陥の輪郭線を求めるためにステップS1で微分処理を施し、次にステップS2において微分成分の大きさがあるしきい値以上の領域を抽出する2値化処理を行う。
【0032】
2値化処理ステップS2にて抽出した結果は、欠陥の輪郭線であるため、ステップS3において輪郭線で囲まれた領域を欠陥領域とする閉領域埋込み処理を行う。つぎにステップS4で閉領域埋込み処理にて抽出した領域の面積があるしきい値以上のものを選択するノイズ除去処理を実行し、これまでの処理にて抽出された領域が欠陥となる。この一連の検査ステップは、側面境界検出装置16にて求めた各原子力燃料ペレット10間の側面境界情報により、個々の原子力燃料ペレット10を検査単位として実施される。
【0033】
次に、原子力燃料ペレット10の両端面からの反射光を搬送途中に配設した2台の端面映像化装置19,20に入力し、入力された反射光は端面映像化装置19,20にて光量を電気信号の振幅に変換してアナログの映像信号にする。
【0034】
すなわち図6に示すように、2台の端面映像化装置19,20は、円柱形状をした原子力燃料ペレット10の両側2つの端面から反射する反射光を入力できるように、原子力燃料ペレット10の円柱中心軸32が水平の状態で原子力燃料ペレット10を真中とした両側に設置される。
【0035】
端面映像化装置19,20はそれぞれ、原子力燃料ペレット10端面へ均一な照射光43を照射するハロゲンランプなどを用いた照明装置42と可視帯域の波長に感度がある可視光カメラ44などで構成され、照明装置42は、原子力燃料ペレット10の端面を均一に照らすように位置および光量が適切に調整されている。
【0036】
端面映像化装置19,20にて変換されたアナログ映像信号は、各々のA/D変換器21,22によりデジタルの映像信号へ変換され、端面境界検出装置23と検査装置本体17へ入力される(図1)。
【0037】
端面境界検出装置23は、A/D変換器21,22から出力されるデジタル映像信号から、図7に示すような搬送装置18にて搬送される複数の原子力燃料ペレット10について各原子力燃料ペレット10間の端面境界45を画像処理にて検出する。
【0038】
原子力燃料ペレット10の端面は円形状をしており、検出方法の例として、端面映像化装置19,20が備えている可視光カメラの視野角と、端面と可視光カメラの距離から、映像化された画像における端面の大きさなど円形状に関する特徴を記録しておき、発明者が特願2001−400707号に開示した画像ベクトル定義による画像処理などの方法を用いて端面の円形状を抽出する。各原子力燃料ペレット10の端面を抽出することで、原子力燃料ペレット10間の端面境界45を検出することができる。
【0039】
検査装置本体17では、A/D変換器21,22から出力されるデジタル映像信号に、図5に示した側面の検査と同様の画像処理を施し、原子力燃料ペレット10の端面に存在する欠陥を自動で認識し検査する。この検査は、端面境界検出装置23にて求めた各原子力燃料ペレット10間の端面境界情報にて、個々の原子力燃料ペレット10を検査単位として実施される。図1に示した構成図では、側面と端面を同じ検査装置本体17で検査しているが、側面と端面について各専用の検査装置本体を備える構成でもよい。
【0040】
側面映像化装置13と端面映像化装置19,20で映像化した画像を基に検査装置本体17にて原子力燃料ペレット10の外観を自動で検査した結果は、側面と端面の各検査について画像処理を施した画像に、自動で認識した欠陥の領域の色を変えて表示装置24にオーバーレイ表示し、人が視覚的に理解しやすい情報で表示される。この表示と共に合否判定結果や欠陥の寸法情報なども同時に表示装置24に出力される。
【0041】
また、検査装置本体17による検査結果は、側面映像化装置13や端面映像化装置19,20にて出力されるデジタル映像信号、平面投影画像生成装置15にて作成された平面投影画像などの検査過程情報と共に記録装置25に記録される。
【0042】
さらに、検査装置本体17による検査結果はペレット選別装置26に出力され、ペレット選別装置26は検査の合否判定に基づいて搬送装置18にて搬送されてくる原子力燃料ペレット10を選別する。ペレット選別装置26の動作としては、検査が合格の原子力燃料ペレットについては検査合格品の搬送装置27に移送し、不合格の原子力燃料ペレットについては不合格品の搬送装置28に移送する。
【0043】
この第1の実施の形態によれば、円錐形状をしたミラー12を用いることで原子力燃料ペレット10の側面からの反射光を駆動機構を備えることなく効率的に映像化することができる。また、原子力燃料ペレット10の表面を映像化した画像に画像処理を施し自動で欠陥を認識することにより、検査員のスキルに依存せず効率的で生産性のある検査を行うことができる。
【0044】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。この実施の形態の原子力燃料ペレットの検査装置は、図8に示すように、ペレット搬送系1aと、光学像採取系2aと、合否判定系3aとからなっている。
【0045】
ペレット搬送系1aは、原子力燃料ペレット10を搬送する搬送装置11,18、原子力燃料ペレット10を回転させる回転装置47、および、ペレット選別装置26と、検査合格品搬送装置27と、検査不合格品搬送装置28とからなっている。
【0046】
光学像採取系2aは、円錐ミラー12と、側面映像化装置13と、端面映像化装置19とからなっている。合否判定系3aは、A/D変換器14,21と平面投影画像生成装置15と、側面境界検出装置16と、端面境界検出装置23と、検査装置本体17と、表示装置24と、記録装置25とからなっている。
【0047】
この第2の実施の形態は、端面映像化装置19は1台のみであり、搬送装置18の途中に、回転装置47を設けた構成である。この第2の実施の形態においては、回転装置47上に載せた原子力燃料ペレット10を回転させ、搬送装置18の片側に配設した1台の端面映像化装置19に映像入力する端面を変更することで両端面からの反射光が映像化される。端面映像化装置19に入力された両端面からの反射光は、各端面ごとにA/D変換器21にてデジタルの映像信号へ変換され、端面境界検出装置23と検査装置本体17へ入力される。
【0048】
端面境界検出装置23では、回転装置47上に載せた複数の原子力燃料ペレット10について各原子力燃料ペレット間の境界を画像処理にて検出する。また、検査装置本体17では、端面境界検出装置23にて求めた各原子力燃料ペレット10の境界情報を用いて、画像処理により個々の原子力燃料ペレット10の端面に存在する欠陥を自動で認識し検査する。そのほかの動作は第1の実施の形態におけると同じである。
【0049】
この第2の実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、原子力燃料ペレットの両端面を1台の端面映像化装置で映像化するので、映像の機器差をなくすことができる。
【0050】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。この実施の形態の原子力燃料ペレットの検査装置は、図9に示すように、ペレット搬送系1と、光学像採取系2bと、合否判定系3aとからなっている。
【0051】
ペレット搬送系1は、原子力燃料ペレット10を搬送する搬送装置11,18、および、ペレット選別装置26と、検査合格品搬送装置27と、検査不合格品搬送装置28とからなっている。光学像採取系2bは、円錐ミラー12と、側面・端面映像化装置48と、端面映像化装置19とからなっている。
【0052】
合否判定系3aは、A/D変換器14,21と、平面投影画像生成装置15と、側面境界検出装置16と、端面境界検出装置23と、検査装置本体17と、表示装置24と、記録装置25とからなっている。
【0053】
この第3の実施の形態は、原子力燃料ペレット10の側面映像化および端面映像化の機能をあわせもつ側面・端面映像化装置48を設け、端面映像化装置19は1台だけとした構成である。
【0054】
側面・端面映像化装置48から出力された電気信号をA/D変換器14にてデジタル映像信号に変換した信号を2次元の画像で表すと前述の図3(a)のようになる。すなわち、円錐ミラー12を介して原子力燃料ペレット10の側面からの反射光と共に、画像中心付近に原子力燃料ペレット10の一方の端面からの反射光も映像化される。
【0055】
本実施の形態では、この原子力燃料ペレット10の側面および一方の端面からの反射光を電気信号に変換する側面・端面映像化装置48の出力信号から、検査装置本体17にて原子力燃料ペレット10の側面および一方の端面の外観に存在する欠陥を自動で認識し検査する。
【0056】
側面・端面映像化装置48にて映像化した端面とは反対の端面については、端面映像化装置19にて該端面からの反射光が電気信号に変換された後、A/D変換器21にてデジタル映像信号へ変換され、端面境界検出装置23と検査装置本体17へ入力される。
【0057】
端面境界検出装置23では、搬送装置18にて搬送される原子力燃料ペレット10について各原子力燃料ペレット10間の境界を画像処理にて検出する。また、検査装置本体17では、端面境界検出装置23にて求めた各原子力燃料ペレット10の境界情報を用いて、画像処理により個々の原子力燃料ペレット端面の外観に存在する欠陥を自動で認識し検査する。このようにして、側面・端面映像化装置48と端面映像化装置19にて原子力燃料ペレット10の側面と両端面を自動で検査することができる。
【0058】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。この実施の形態の原子力燃料ペレットの検査装置は、図10に示すように、ペレット搬送系1bと、光学像採取系2cと、良否判定系3bとからなっている。
【0059】
ペレット搬送系1bは、原子力燃料ペレット10を搬送する搬送装置11、および、図示されていないペレット選別装置と、検査合格品搬送装置と、検査不合格品搬送装置とからなっている。光学像採取系2cは、円錐ミラー12と、複数の側面映像化装置13とからなっている。
【0060】
合否判定系3bは、複数のA/D変換器14と、画像合成装置49と、平面投影画像生成装置15と、側面境界検出装置16と、検査装置本体17と、表示装置24と、記録装置25とからなっている。
【0061】
この第4の実施の形態においては、側面映像化装置13を複数台配置し、円錐ミラー12に映し出されたペレット側面の映像を複数個の側面映像化装置13から得られた画像で画像合成装置49により合成する。この第4の実施の形態によれば、搬送装置11と側面映像化装置13の干渉が回避でき、ペレット10を円錐ミラー12の中心軸上に移動させることが可能となり装置設置の制約が緩和される。
【0062】
なお、上記第4の実施の形態における側面映像化装置13は、原子力燃料ペレット10の端面をも撮像する側面・端面映像化装置としてもよい。複数の側面・端面映像化装置によって得られる複数の端面映像を合成して端面画像を得る。この構成であると、当然必要とされる端面映像化装置を簡略化あるいは省略することができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、原子力燃料ペレットの全表面を検査員の視力等によって影響されることなく正確に効率良く検査することのできる原子力燃料ペレット検査方法および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の原子力燃料ペレットの検査装置の構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における原子力燃料ペレット側面の映像化の動作を説明する図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における原子力燃料ペレット側面の画像を示し、(a)は同心円画像、(b)は平面投影画像を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における原子力燃料ペレット側面の境界認識動作を説明し、(a)はペレット搬送状態の側面図、(b)は側面境界近傍の画像、(c)は水平方向投影輝度累積値を示す曲線図。
【図5】本発明の第1の実施の形態における検査装置本体の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の第1の実施の形態における原子力燃料ペレット端面の映像化の動作を説明する図。
【図7】本発明の第1の実施の形態における原子力燃料ペレット端面の境界を説明する図。
【図8】本発明の第2の実施の形態の原子力燃料ペレットの検査装置の構成を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の原子力燃料ペレットの検査装置の構成を示す図。
【図10】本発明の第4の実施の形態の原子力燃料ペレットの検査装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1,1a,1b…ペレット搬送系、2,2a,2b,2c…光学像採取系、3,3a,3b…合否判定系、10…原子力燃料ペレット、11…搬送装置、12…円錐ミラー、13…側面映像化装置、14…A/D変換器、15…平面投影画像生成装置、16…側面境界検出装置、17…検査装置本体、18…搬送装置、19…端面映像化装置、20…端面映像化装置、21…A/D変換器、22…A/D変換器、23…端面境界検出装置、24…表示装置、25…記録装置、26…ペレット選別装置、27…検査合格品搬送装置、28…検査不合格品搬送装置、30…照明装置、31…可視光カメラ、32…原子力燃料ペレット円柱中心軸、33…円錐ミラー鏡面、34…円錐ミラー鏡面中心軸、35…照射光、36…反射光、37…原子力燃料ペレット端面映像、38…円錐ミラー鏡面映像、38a…円錐ミラー鏡面平面投影画像、39…原子力燃料ペレット側面映像、39a…原子力燃料ペレット側面平面投影画像、40…原子力燃料ペレット側面境界、41…水平方向投影輝度累積値、42…照明装置、43…照射光、44…可視光カメラ、45…原子力燃料ペレット端面境界、47…回転装置、48…側面・端面映像化装置、49…画像合成装置。

Claims (8)

  1. 原子力燃料ペレットを進行方向に対して円柱中心軸を平行にして搬送する搬送装置と、円錐状の鏡面を有し前記搬送装置によって搬送される原子力燃料ペレットが前記鏡面の中心軸を通る円錐ミラーと、前記円錐ミラーを介して前記原子力燃料ペレットの側面に光を照射し前記円錐ミラーによって屈折された原子力燃料ペレット側面からの反射光を映像化する側面映像化装置と、前記搬送装置で搬送される複数の原子力燃料ペレットの側面の境界を前記側面映像化装置から得られた映像から検出する側面境界検出装置と、前記側面境界検出装置にて検出した前記原子力燃料ペレットの境界により前記側面映像化装置から入力される映像を画像処理して得られる前記原子力燃料ペレットの側面画像の状態から個々の前記原子力燃料ペレットの合否を判定する検査装置本体とを備えたことを特徴とする原子力燃料ペレットの検査装置。
  2. 前記側面映像化装置は、前記円錐ミラーを介して原子力燃料ペレット側面全周へ均一な光を照射する照明装置と、前記原子力燃料ペレット側面からの反射光を前記円錐ミラーを介して受けて電気信号に変換する受光装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載の原子力燃料ペレットの検査装置。
  3. 前記側面映像化装置によって得られた映像を前記円錐ミラーと原子力燃料ペレットの形状および相対的な位置関係を基に座標変換して平面投影画像を生成する平面投影画像生成装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の原子力燃料ペレットの検査装置。
  4. 前記側面境界検出装置は、前記平面投影画像における水平方向に対する輝度の累積値を求め、この輝度の累積値を各列に対して実行した水平方向投影値において、原子力燃料ペレット境界で投影値が極小となることから、水平方向投影値に微分処理を施しゼロクロス位置を求めることで原子力燃料ペレットの境界を検出することを特徴とする請求項3記載の原子力燃料ペレットの検査装置。
  5. 前記原子力燃料ペレットの端面を映像化する端面映像化装置を備え、前記搬送装置で搬送される複数の原子力燃料ペレットの端面の境界を前記端面映像化装置で得られた画像から検出する端面境界検出装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の原子力燃料ペレットの検査装置。
  6. 前記検査装置本体の合否判定により原子力燃料ペレットを選別するペレット選別装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の原子力燃料ペレットの検査装置。
  7. 検査の結果を表示する表示装置と、前記検査の結果を記録する記録装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載の原子力燃料ペレットの検査装置。
  8. 原子力燃料ペレットを進行方向に対して円柱中心軸を平行にして円錐状の鏡面を有する円錐ミラーの中心軸上を移動させて前記円錐ミラーを介して前記原子力燃料ペレットの側面に光を照射し前記円錐ミラーによって屈折された原子力燃料ペレット側面からの反射光を映像化し、搬送される複数の原子力燃料ペレットの側面の境界を得られた映像から検出し、検出した前記原子力燃料ペレットの境界により映像を画像処理して得られる前記原子力燃料ペレットの側面画像の状態から前記原子力燃料ペレットの合否を判定することを特徴とする原子力燃料ペレットの検査方法。
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