JP2000290507A - アスファルト改質剤及び改質アスファルトの製造方法 - Google Patents

アスファルト改質剤及び改質アスファルトの製造方法

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JP2000290507A
JP2000290507A JP11215568A JP21556899A JP2000290507A JP 2000290507 A JP2000290507 A JP 2000290507A JP 11215568 A JP11215568 A JP 11215568A JP 21556899 A JP21556899 A JP 21556899A JP 2000290507 A JP2000290507 A JP 2000290507A
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隆治 泉本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスファルトとの均一分散性に優れ、短時間
で効率的にアスファルトと均一分散混合することができ
るアスファルト改質剤を提供する。改質成分がアスファ
ルト中に均一に分散した改質アスファルトを短時間で製
造する。 【解決手段】 アスファルトを1〜50重量%含有する
アスファルト改質剤。このアスファルト改質剤とアスフ
ァルトとを混合して改質アスファルトを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアスファルト改質剤
及び改質アスファルトの製造方法に係り、特に、道路舗
装用混合物や道路表面処理材等に用いられる改質アスフ
ァルトを製造するためのアスファルト改質剤及び改質ア
スファルトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルトに骨材を混合した混合物は
道路等の舗装材として広く用いられている。このアスフ
ァルト混合物には、形成される舗装面が、夏場の軟化に
よる「わだち掘れ」、冬期の硬化による「ひび割れ」
や、「石飛び」、「磨耗」等の問題が少ないことが要求
されるが、特に近年の重量車両の通行量増加や、冬期の
チェーン装着車両の増加等により、これらの性能につい
てより一層の改善が求められている。
【0003】このため、近年、SBR等のゴムやSBS
等の熱可塑性エラストマーをアスファルト中に分散させ
ることにより、高強度化、高粘度化を図った、一般に改
質I型又は改質II型と呼称される改質アスファルトが使
用されるようになってきている。
【0004】また、最近では、更に低騒音、高排水性と
いった高付加価値の舗装が普及しつつあり、このような
舗装材に用いられるアスファルトには、より一層粘度を
高めた高粘度バインダーと称される改質アスファルトも
使用されるようになってきている。
【0005】なお、これらの改質アスファルトは、いず
れもその主成分はアスファルトであり、50重量%以上
のアスファルトが含有されている。
【0006】従来、このような改質アスファルトを用い
て更に骨材を混合してアスファルト混合物を製造する方
法としては、予め改質剤とアスファルトとを混合して改
質アスファルトを製造し、この改質アスファルトに骨材
を混合するプレミックス方式と、予め改質アスファルト
を製造することなく、従って、プレミックスのための工
程を省略して、次の(1)〜(3)のような混合手順で
各成分を直接混合するプラントミックス方式とがある。
【0007】(1) 予め、骨材及びアスファルトを混
合した後、改質剤を添加して混合する。 (2) 骨材、アスファルト及び改質剤を同時に混合す
る。 (3) 予め、骨材と改質剤とを混合した後、アスファ
ルトを添加して混合する。
【0008】このような改質アスファルトにおいては、
アスファルトの改質のために混合されたゴムや熱可塑性
エラストマー等の改質成分がアスファルト中に均一に分
散されていないと、これらの改質成分による改質効果が
十分に得られないことから、良好な改質効果を得るため
には、改質剤がアスファルト中に高度に均一に分散した
状態で混合されていることが必要となる。
【0009】しかしながら、改質剤をアスファルト中に
均一に混合することは容易ではなく、例えば、十分な均
一混合のためには、プラネタリーミキサー等を用いたプ
レミックス設備により4時間以上という長時間の加熱攪
拌が必要とされる。
【0010】このように、改質剤とアスファルトとの均
一混合には、多大な時間及び労力と、設備稼動のための
エネルギーが必要になることから、従来、この問題を解
決すべく、次のような方法が提案されている。
【0011】 ゴムや熱可塑性エラストマーとアスフ
ァルトとの相溶性を向上させる効果のある鉱物油や石油
樹脂を加えて混合する方法(特開平6−107953号
公報) 相溶性改善のための鉱物油を予めゴムや熱可塑性エ
ラストマーに含浸させて混合する方法(特開昭58−1
3098号公報) また、アスファルトと改質成分とを予め混合するプレミ
ックス処理を行わずにアスファルトと改質成分と骨材と
を直接混合するプラントミックス方式では、改質剤とア
スファルトと骨材との混合時間は1〜5分間で完了する
ため、より一層短時間での均一分散が可能な改質剤が必
要となる。このため、このプラントミックス方式におけ
る均一分散性の改善のために、改質剤の成分組成面での
改良も行われている(特許第2542309号公報、特
開平9−25416号公報)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、いずれも改質剤とアスファルトとの混合
時間の短縮には十分な効果が得られておらず、改質剤と
アスファルトとの均一分散のために長時間を要している
か、或いは分散不良のために改質剤による改質効果が十
分に発揮されていないのが現状である。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決し、アス
ファルトとの均一分散性に優れ、短時間で効率的にアス
ファルトと均一分散混合することができるアスファルト
改質剤と、改質成分がアスファルト中に均一に分散した
改質アスファルトを短時間で製造することができる改質
アスファルトの製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のアスファルト改
質剤は、アスファルトに混合して改質アスファルトを製
造するためのアスファルト改質剤において、アスファル
トを1〜50重量部と改質成分50〜99重量部(合計
で100重量部)とを含有することを特徴とする。
【0015】かかる本発明のアスファルト改質剤は、改
質成分と所要量のアスファルトとが混合(好ましくは混
練)されたものであるので、該アスファルト改質剤とア
スファルトとを混合した場合に該改質成分が混合物全体
に対し極めて迅速に均一に分散するようになり、従来の
改質剤に比べて混合時間を著しく短縮することができ
る。
【0016】本発明の改質アスファルトの製造方法は、
このようなアスファルト改質剤をアスファルトと混合す
ることを特徴とする。
【0017】本発明の改質アスファルトの製造方法で
は、アスファルト改質剤1〜30重量部とアスファルト
70〜99重量部(合計で100重量部)とを混合する
のが好ましい。
【0018】特に、プレミックス方式の改質アスファル
トの製造方法としては、改質剤作製装置とプレミックス
設備を併設させ、改質剤作製装置で作製したアスファル
ト改質剤を直接プレミックス設備に投入してアスファル
トに混合することが好ましい。即ち、この場合には、改
質剤作製におけるペレット化工程が省略できると共に、
高温状態の改質剤をプレミックス設備に投入できるた
め、より一層の改質アスファルトの製造時間の短縮が可
能になる。
【0019】なお、改質剤作製装置とプラントミックス
設備とを併設した場合では、上記のような製造時間の短
縮の効果は期待できない。その理由としては、通常、プ
ラントミックスでの加工時間は前述の如く、1〜5分間
であるのに対し、必要量の改質剤を作製する時間はそれ
以上かかってしまう。その結果、かえってプラントミッ
クスの加工時間を長くしてしまう結果となることによ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0021】本発明のアスファルト改質剤は、アスファ
ルト1〜50重量部と改質成分50〜99重量部との合
計で100重量部となるように混合したものである。
【0022】アスファルト改質剤中のアスファルトの含
有量が1重量%未満では、アスファルトを予め混合する
ことによる十分なアスファルト分散性向上効果が得られ
ない。アスファルトの含有量が50重量%を超えるとア
スファルトが多過ぎて、自着性(タッキング)や流動性
が損なわれ、改質剤としての取り扱い性が劣るものとな
る。本発明の改質剤中のアスファルトの含有量は3〜3
0重量%、特に5〜20重量%であることが好ましい。
【0023】本発明の改質剤に配合されるアスファルト
としては、特に制限されるものではなく、慣用のアスフ
ァルト、例えば、ストレートアスファルト、セミブロー
ンアスファルト、ブローンアスファルト、アスファルト
乳剤やタール、ピッチ、オイルなどを添加したカットバ
ックアスファルト、再生アスファルトなどが使用でき
る。これらは、それぞれ単独で、または2種以上を組み
合わせて使用することができる。アスファルトは、脱色
アスファルトであってもよい。
【0024】本発明の改質剤に含有される改質成分とし
ては、アスファルトの改質に有効な成分であれば良く、
熱可塑性エラストマー;天然ゴム、ポリイソプレンゴ
ム、ポリブタジエンゴム、ランダムスチレン−ブタジエ
ンゴム、ニトリル系ゴム、エチレン−プロピレンゴム、
クロロプレンゴム、アクリルゴム、イソプレン−イソブ
チルゴムなどの合成ゴム、再生ゴムといったゴム;鉱物
油;石油樹脂等を目的に応じて適宜配合することができ
る。
【0025】ここで、熱可塑性エラストマーとしては、
例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体(SRS)、スチレン−イソプレン−スチレン共重
合体(SIS)、又はスチレン−エチレン−ブチレン−
スチレン共重合体(SEBS)等の合成ゴムよりなる群
から選ばれる1種又は2種以上の組合わせを適宜選択し
て使用できる。
【0026】また、鉱物油としては、例えば、芳香族
環、ナフテン環及びパラフィン鎖の3組成からなる石油
系オイルのうち、環分析結果が36%以上の芳香族炭素
を有する芳香族系鉱物油が好適に使用できる。
【0027】また、石油樹脂としては、例えば、石油系
ナフサの分解生成物であるスチレン類、インデン類など
のC9留分を重合して得た樹脂、及びこれらのC9留分
とペンテン類、イソプレン、ピぺリレンなどを含んだC
5留分との共重合樹脂が使用できる。
【0028】改質成分としては、その他、高級脂肪酸ア
ミド類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マ
ルガリン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、
リノレイン酸、α−エレオステアリン酸、β−エレオス
テアリン酸、α−リノレン酸などのリチウム塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、
バリウム塩、亜鉛塩、アルミニウム塩、鉄塩などの高級
脂肪酸塩;ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレン、高密度ポリエチレンなどのポリオレフィン;
ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、スチレン
−アクリロニトリル共重合体などの樹脂化合物といった
有機系の耐ブロッキング剤、或いは、シリカ、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化亜鉛、タルク、クレーなどの無機系の
耐ブロッキング剤:ヒンダードフェノール系、硫黄系、
燐酸系などの酸化防止剤:ベンゾフェノン系などの紫外
線吸収剤:ヒンダードアミン系などの光安定剤:エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂:ガ
ラスビーズ、シリカ、カーボンブラックなどの無機充填
剤:その他、剥離防止剤、繊維質補強材、弾性向上剤、
粘度低下剤、粘度向上剤、顔料、軟化剤などを用いるこ
ともできる。
【0029】本発明のアスファルト改質剤を製造するに
は、高い混練作用を得ることができる混合機を用いるこ
とが好ましく、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー
等の密閉式混合機や一軸押出機、二軸押出機、ロール等
の機械を用いるのが好ましい。このような機械を用いて
高い混練作用を加えることで改質剤に含まれる各成分が
高度に均一に混り合い、得られる改質剤のアスファルト
への分散性を十分に高いものとすることができる。
【0030】なお、混練条件としては、改質成分とアス
ファルトとが十分に均一に分散される条件であれば良
く、特に制限はないが、通常、100〜200℃で3〜
20分程度である。
【0031】本発明のアスファルト改質剤はアスファル
トを1〜50重量%含有すること以外に、他の改質成分
の配合組成については特に制限はないが、例えば、次の
ような配合組成とすることができる。
【0032】〔アスファルト改質剤組成(重量%)〕 アスファルト:1〜50 熱可塑性エラストマー:10〜70 鉱物油:0〜40 石油樹脂:0〜30 その他の添加剤:50以下 このような本発明のアスファルト改質剤は、プレミック
ス方式に適用して予めアスファルトと混合して改質アス
ファルトを製造するための改質剤として用いることもで
き、また、プラントミックス方式に適用して前述の
(1)〜(3)の方法で改質剤、アスファルト及び骨材
を混合するための改質剤として用いることもでき、いず
れの混合方式に適用した場合においても従来にない著し
く短い混合時間で、改質成分を均一分散させることがで
き、改質成分による改質効果を十分に発揮させることが
可能である。
【0033】本発明のアスファルト改質剤をアスファル
トと混合して改質アスファルトを製造する場合、本発明
のアスファルト改質剤は、アスファルトと任意の割合で
容易に均一分散混合することができるが、その好ましい
混合割合は、作製する改質アスファルト100重量部に
対して本発明の改質剤を1〜30重量部、特に3〜25
重量部である。このような混合割合の範囲で適宜成分調
整することで、アスファルトを90〜99重量%含有す
る改質I型用、アスファルトを85〜97重量%含有す
る改質II型用、アスファルトを70〜90重量%含有す
る高粘度用バインダーといった改質アスファルトを容易
に製造することができる。
【0034】この本発明の改質剤とアスファルトとの混
合条件は、改質剤中のアスファルト含有量や改質剤とア
スファルトとの混合割合によっても異なるが、通常、プ
ラネタリーミキサー等の混合機を用いて、130〜20
0℃で10〜30分程度で十分である。
【0035】特に、プレミックス方式による改質アスフ
ァルトの製造においては、改質剤作製のための装置と従
来のプレミックス設備とを併設させ、改質剤作製装置で
作製したアスファルト改質剤を直接プレミックス設備に
投入することがより好ましい。こうすることにより、改
質剤作製におけるペレット化工程が省略できると共に、
高温状態の改質剤をプレミックス設備に投入できるた
め、改質アスファルトの製造時間をより一層短縮するこ
とができるようになる。
【0036】このようにして製造された改質アスファル
トは、道路表面処理材として、或いは、更に骨材と混合
することにより、道路舗装材として用いることができ
る。
【0037】なお、通常道路舗装材として用いられるア
スファルト混合物の組成は、砕石、玉砕、砂利、砂、再
生骨材などの骨材や石粉、タルク、炭酸カルシウムなど
のフィラーを含む骨材類98〜85重量%、改質アスフ
ァルト2〜15重量%である。
【0038】また、プラントミックス方式で、本発明の
改質剤とアスファルトと骨材類とを直接混合する場合、
その混合割合は、上述のプレミックス方式の場合と同様
の割合とすることができる。この場合の混合条件も、改
質剤中のアスファルト含有量や、改質剤、アスファルト
及び骨材類の混合割合によっても異なるが、一般的に
は、パグミルミキサー等の混合機を用いて、130〜2
00℃で1〜3分程度で十分な均一分散混合を行える。
【0039】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0040】なお、以下において改質成分として用いた
熱可塑性エラストマー、鉱物油及び石油樹脂は次の通り
である。
【0041】熱可塑性エラストマー:SBS(シェルジ
ャパン社製「KRATON D−1101」) 鉱物油:プロセスオイル(日本石油精製(株)製「コウ
モレックス300」) 石油樹脂:日本石油化学(株)製「ネオポリマー80」 また、アスファルトとしてはストレートアスファルト
(昭和シェル石油(株)製「ストレートアスファルト6
0/80」)を用いた。
【0042】実施例1〜5,比較例1〜3 熱可塑性エラストマー、鉱物油、石油樹脂及びアスファ
ルトを小型プラストミル(東洋精機社製「100R10
0」)にて160℃で5分混練して表1に示すアスファ
ルト含有量の改質剤を製造した(なお、熱可塑性エラス
トマー、鉱物油、石油樹脂及びアスファルトの配合比
は、最終的に下記組成の改質アスファルトが得られるよ
うに適宜調整した。)。
【0043】ただし、比較例1ではアスファルトを添加
せず、熱可塑性エラストマー、鉱物油及び石油樹脂のみ
を上記と同様に混練した。
【0044】また、比較例3では、予めこの改質剤の製
造を行わず、改質アスファルトの製造時に直接アスファ
ルトと熱可塑性エラストマー、鉱物油及び石油樹脂とを
混合した。
【0045】得られた改質剤又はこれを用いた改質アス
ファルトについて下記特性の評価を行い、結果を表1に
示した。
【0046】〔改質剤の流動性〕実施例1〜5及び比較
例1,2において得られた改質剤を1週間放置した後、
外観を観察し、下記基準で評価した。 ○:原形と変化なし △:原形と若干変化あり ×:完全に原形がない 〔プレミックス方式の場合の改質効果〕実施例1〜5及
び比較例1,2においては、得られた改質剤とアスファ
ルトとを特殊機化工業(株)T.K.ホモミクサMar
kII20型を用いて180℃で攪拌混練して下記組成の
改質アスファルトを製造した。
【0047】改質アスファルト組成(重量%) アスファルト:88 熱可塑性エラストマー:6 鉱物油:1 石油樹脂:5 比較例3では、上記組成の改質アスファルトとなるよう
に、アスファルトと改質成分(熱可塑性エラストマー、
鉱物油及び石油樹脂)とを上記と同様にして直接攪拌混
練した。
【0048】この改質アスファルト製造時に、5分間攪
拌したものと4時間攪拌したものとについてそれぞれタ
フネスとテナシティを(社)日本道路協会「舗装試験法
便覧」(3−5−17 タフネス・テナシティ試験方
法)に準じて測定した。
【0049】〔プラントミックス方式の場合の改質効
果〕実施例1〜5及び比較例1,2においては竪型アス
ファルトミキサーにて、得られた改質剤、アスファルト
及び骨材を180℃で3分間混合して、前記組成の改質
アスファルトに対して改質アスファルト:骨材=5:9
5(重量比)のアスファルト混合物を製造した。なお、
骨材は(社)日本道路協会 舗装試験法便覧に記載の骨
材規格(3−2−1道路用砕石、3−2−2製鋼スラ
グ、3−2−3アスファルト混合物用フィラー)に従っ
て使用した。
【0050】比較例3では同様の組成のアスファルト混
合物となるように、アスファルトと改質成分(熱可塑性
エラストマー、鉱物油及び石油樹脂)と骨材とを直接上
記と同様の条件で混合した。
【0051】このアスファルト混合物について(社)日
本道路協会「排水性舗装技術指針(付録−6)」のカン
タブロ試験方法に従って、温度−10℃での低温カンタ
ブロ損失率(骨材飛散抵抗性)を測定し、比較例1の結
果を100とする相対指数で示した。このカンタブロ損
失率は低い程高性能である。
【0052】
【表1】
【0053】表1より明らかなように、予め1〜50重
量%のアスファルトを混練した実施例1〜5の改質剤で
あれば、流動性を損なうことなく、タフネス、テナシテ
ィ、カンタブロ損失率等において著しく良好な改質効果
を得ることができる。
【0054】アスファルトを混練していない比較例1の
改質剤では、十分な改質効果が得られない。
【0055】また、アスファルトの含有量の多い比較例
2の改質剤では、流動性が損なわれ、取り扱い性が劣
る。
【0056】各改質成分とアスファルト、或いは更に骨
材を直接混合した比較例3では、改質効果が悪い。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、ア
スファルトに対する改質剤の均一分散性が極めて良好と
なるため、従来に比べて、アスファルトと改質剤との混
合時間を著しく短縮することができ、短時間で、アスフ
ァルト中に改質成分が均一に分散され、従って、改質成
分による改質効果を十分に発揮させることができる高特
性改質アスファルトを製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AC011 AC012 AC031 AC032 AC061 AC062 AC071 AC072 AC081 AC082 AC091 AC092 AC131 AC132 AE051 AE052 AG001 AG002 AG003 BA011 BA012 BB151 BB152 BG041 BG042 BP011 BP012 EG026 EG036 EP016 FD010 FD040 FD050 FD070 GL00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトに混合して改質アスファル
    トを製造するためのアスファルト改質剤において、 アスファルト1〜50重量部と改質成分50〜99重量
    部(合計で100重量部)とを含有することを特徴とす
    るアスファルト改質剤。
  2. 【請求項2】 請求項1において、改質成分とアスファ
    ルトとが混練されてなることを特徴とするアスファルト
    改質剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のアスファルト改質剤と
    アスファルトとを混合することを特徴とする改質アスフ
    ァルトの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、アスファルト改質剤
    1〜30重量部とアスファルト99〜70重量部(合計
    で100重量部)とを混合することを特徴とする改質ア
    スファルトの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、改質剤作製装
    置とプレミックス設備とを併設させ、改質剤作製装置で
    作製したアスファルト改質剤を直接プレミックス設備に
    投入してアスファルトと混合することを特徴とする改質
    アスファルトの製造方法。
JP11215568A 1999-02-01 1999-07-29 アスファルト改質剤及び改質アスファルトの製造方法 Pending JP2000290507A (ja)

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