JP2000289852A - 物品処理システム - Google Patents

物品処理システム

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JP2000289852A
JP2000289852A JP11092814A JP9281499A JP2000289852A JP 2000289852 A JP2000289852 A JP 2000289852A JP 11092814 A JP11092814 A JP 11092814A JP 9281499 A JP9281499 A JP 9281499A JP 2000289852 A JP2000289852 A JP 2000289852A
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article
transport
speed
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conveyor
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JP11092814A
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Kenji Yoneda
健二 米田
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Shibuya Corp
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Shibuya Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 物品処理システムは、ランダムに容器を
搬送する第1コンベア3と、この第1コンベアの下流側
に設けられて、容器を等間隔に揃えて搬送する第2コン
ベアと、容器を保持するロボット5と、このロボットと
第2コンベアとを制御する制御装置6を備えている。こ
の制御装置6は、第1コンベアの速度を制御する速度設
定部15を備えており、この速度設定部15により容器
の供給量の変動に応じて、第1コンベアの搬送速度を高
速又は低速に適宜制御して保持位置を保持領域内に維持
するものである。 【効果】 上記速度設定部15によって、容器Yの供給
量が不安定でも、第1コンベアと第2コンベアを連続し
て稼動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品処理システムに関
し、より詳しくはランダムに供給された物品を一定に揃
えて排出する物品処理システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、物品をランダムに搬送する
第1搬送手段と、この第1搬送手段の下流に設けられ
て、物品を揃えて搬送する第2搬送手段と、上記第1搬
送手段によって搬送される物品の位置を検出する位置検
出手段と、上記物品を保持するロボットと、上記位置検
出手段から入力される検出値に応じて上記ロボットを制
御して物品を保持させるとともに、その保持した物品を
第2搬送手段に移し替える制御装置とを備えたものが知
られている(特開平6-255758号公報、特開平8-
336784号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した物品処理シス
テムでは、物品の供給量が安定していれば第1搬送手段
と第2搬送手段とを連続して稼動させることができる
が、第1搬送手段に供給される物品の供給量が不安定な
場合には、第1搬送手段又は第2搬送手段のいずれか一
方を停止させなければならないといった欠点があった。
すなわち、第1搬送手段と第2搬送手段を連続して稼動
させるためには、次に保持すべき物品をロボットの保持
領域内に維持するとともに、次に解放される物品を受取
るべき箇所を解放領域内に維持しておく必要があり、こ
の維持ができなくなったときに第1搬送手段又は第2搬
送手段を停止させている。ところで、このような問題点
を解決するために、第1搬送手段の搬送経路上に物品に
係合してこれを停止させる停止装置を設け、この停止装
置によりロボットの保持領域内に予め多数の物品をプー
ルしておくことで、第1搬送手段と第2搬送手段を連続
して稼動させるようにしたものが提案されている。しか
しながら、この構成では横倒し状態で密集する物品をロ
ボットで保持することは困難なため自立することが困難
な物品は袴に収容して正立させなければならず、また物
品同士が衝突するために衝突を嫌う物品も袴に収容して
保護しなければならず、その結果袴専用の循環ラインや
保管スペースが必要となるといった欠点がある。本発明
はそのような事情に鑑み、物品の供給量が不安定であっ
ても、第1搬送手段と第2搬送手段を連続して稼動する
ことができるようにした物品処理システムを提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち第1の発明は、
上述した物品処理システムと同一の構成を有する物品処
理システムにおいて、上記第1搬送手段の搬送速度を変
更可能とするとともに、上記制御装置に上記搬送速度を
変更する速度設定部を設け、上記速度設定部は、上記ロ
ボットの第1搬送手段における物品の保持領域を搬送方
向に沿って上流区間と下流区間とに区分し、次に保持す
べき物品が上流区間に位置しているときには、第1搬送
手段の搬送速度を高速に制御する一方、次に保持すべき
物品が下流区間に位置しているときには、第1搬送手段
の搬送速度を低速に制御するものである。また第2の発
明は、上記物品処理システムと同一の構成を有する物品
処理システムにおいて、上記第2搬送手段の搬送速度を
設定可能とするとともに、上記制御装置に上記搬送速度
を変更する速度設定部を設け、上記速度設定部は、上記
ロボットの第1搬送手段における物品の保持領域を搬送
方向に沿って上流区間と下流区間とに区分し、次に保持
すべき物品が上流区間に位置しているときには、第2搬
送手段の搬送速度を低速に制御する一方、次に保持すべ
き物品が下流区間に位置しているときには、第2搬送手
段の搬送速度を高速に制御するものである。さらに第3
の発明は、上記物品処理システムと同一の構成を有する
物品処理システムにおいて、上記第2搬送手段の搬送速
度を設定可能とするとともに、上記制御装置に上記搬送
速度を変更する速度設定部を設け、上記速度設定部は、
上記ロボットの第2搬送手段における物品の解放領域を
搬送方向に沿って上流区間と下流区間とに区分し、次の
物品を受取るべき箇所が上流区間に位置しているときに
は、第2搬送手段の搬送速度を低速に制御する一方、次
の物品を受取るべき箇所が下流区間に位置しているとき
には、第2搬送手段の搬送速度を高速に制御するもので
ある。さらにまた第4の発明は、上記物品処理システム
と同一の構成を有する物品処理システムにおいて、上記
第1搬送手段の搬送速度を変更可能とするとともに、上
記制御装置に上記搬送速度を変更する速度設定部を設
け、上記速度設定部は、上記ロボットの第2搬送手段に
おける物品の解放領域を搬送方向に沿って上流区間と下
流区間とに区分し、次の物品を受取るべき箇所が上流区
間に位置しているときには、第1搬送手段の搬送速度を
高速に制御する一方、次の物品を受取るべき箇所が下流
区間に位置しているときには、第1搬送手段の搬送速度
を低速に制御するものである。
【0005】
【作用】上述した第1の発明によれば、上記速度設定部
は、物品の供給量が少なくなったために、次に保持すべ
き物品が保持領域の上流区間に位置しているときには、
第1搬送手段の搬送速度を高速に制御するので、それに
より保持領域内における保持すべき物品を下流側に向け
て移行させることができる。これに対し、物品の供給量
が多くなったために、次に保持すべき物品が下流区間に
位置しているときには、第1搬送手段の搬送速度を低速
に制御するので、それにより保持領域内における保持す
べき物品を上流側に向けて移行させることができる。し
たがって、上記速度設定部によって物品の供給量が変動
しても保持位置を保持領域内に維持させれば、それによ
り解放位置も解放領域内に維持されるので、第1搬送手
段と第2搬送手段を連続して可動させることができる。
また第2の発明によれば、上記速度設定部は、物品の供
給量が少なくなったために、次に保持すべき物品が保持
領域の上流区間に位置しているときには、第2搬送手段
の搬送速度を低速に制御するので、それにより保持領域
内における保持すべき物品を下流側に向けて移行させる
ことができる。これに対し、物品の供給量が多くなった
ために、次に保持すべき物品が下流区間に位置している
ときには、第2搬送手段の搬送速度を高速に制御するの
で、それにより保持領域内における保持すべき物品を上
流側に向けて移行させることができる。したがって、上
記速度設定部によって物品の供給量が変動しても保持位
置を保持領域内に維持させれば、それにより解放位置も
解放領域内に維持されるので、第1搬送手段と第2搬送
手段を連続して可動させることができる。さらに第3の
発明によれば、上記速度設定部は、物品の供給量が少な
くなったために、次に物品を受取るべき箇所が解放領域
の下流区間に位置しているときには、第2搬送手段の搬
送速度を低速に制御するので、それにより解放領域内に
おける受取るべき箇所を上流側に向けて移行させること
ができる。これに対し、物品の供給量が多くなったため
に、次に物品を受取るべき箇所が上流区間に位置してい
るときには、第2搬送手段の搬送速度を高速に制御する
ので、それにより解放領域内における次に受取るべき箇
所を下流側に向けて移行させることができる。したがっ
て、上記速度設定部によって物品の供給量が変動して受
取るべき箇所を解放領域内に維持させれば、それにより
保持領域も保持領域内に維持されるので、第1搬送手段
と第2搬送手段を連続して可動させることができる。さ
らにまた第4の発明によれば、上記速度設定部は、物品
の供給量が少なくなったために、次に物品を受取るべき
箇所が解放領域の下流区間に位置しているときには、第
1搬送手段の搬送速度を高速に制御するので、それによ
り受取るべき箇所を下流側に向けて移行させることがで
きる。これに対し、物品の供給量が多くなったために、
次に物品を受取るべき箇所が上流区間に位置していると
きには、第1搬送手段の搬送速度を低速に制御するの
で、それにより受取るべき箇所を下流側に向けて移行さ
せることができる。したがって、上記速度設定部によっ
て物品の供給量が変動しても次に物品を受取るべき箇所
を解放領域内に維持させれば、それにより保持領域も保
持領域内に維持されるので、第1搬送手段と第2搬送手
段を連続して可動させることができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1は物品としての容器Yを処理する物品処理シス
テムであり、図示しないアンスクランブラーから正立状
態でランダムに供給される断面円形の容器Yを一定の間
隔に揃えて図示しない包装機に供給するものである。上
記物品処理システム1は、上流側に設けられて、矢印方
向に循環走行される第1コンベア3(第1搬送手段)
と、この第1コンベア3の下流側に設けられてこれに平
行するとともに、該第1コンベア3と同一方向となる矢
印方向に循環走行される第2コンベア4(第2搬送手
段)と、この第1コンベア3の下流側端部と第2コンベ
ア4の上流側端部とがオーバーラップする位置に設けら
れて、容器Yを保持するロボット5と、このロボット5
を制御して第1コンベア3上のランダムな容器Yを第2
コンベア4上に一定に揃えて移し替える制御装置6(図
2参照)とを備えており、この制御装置6は後に詳述す
るが上記第2コンベア4も同時に制御するようになって
いる。
【0007】上記第1コンベア3の搬送面は容器Yをラ
ンダムに搬送することができるようにフラットになって
いるが、第2コンベア4の搬送面は正方形のバケットZ
により等間隔に仕切られており、該第2コンベア4では
容器Yを等間隔な状態で搬送するものである。また上記
ロボット5は、その末端を基部9に旋回可能に設けられ
て、水平方向に伸びる第1アーム10と、この第1アー
ム10の先端に旋回可能に設けられて、水平方向に伸び
る第2アーム11と、この第2アーム11の先端に設け
られた昇降部材(図示せず)の下端に連結されて、容器
Yを保持するグリッパ12とを備えており、このロボッ
ト5は、上記第1コンベア3および第2コンベア4より
も大幅に搬送能力を高く設定してある。なお、ロボット
5はグリッパタイプのものに限定されるものではなく、
容器Yを吸着して保持するタイプであってもよい。
【0008】次に図2に基づいて、上記ロボット5と第
2コンベア4を制御する制御装置6について説明する。
制御装置6は、ロボット5による容器Yの保持位置と解
放位置とを設定する位置設定部14、並びに第1コンベ
ア3の搬送速度を制御する速度設定部15を備えてお
り、一方の位置設定部14には、物品位置認識部16と
バケット位置認識部17から容器Yの位置とバケットZ
の位置とが入力され、他方の速度設定部15には物品位
置認識部16から容器Yだけの位置が入力されるように
なっている。上記物品位置認識部16は、第1コンベア
3の上流側端部に近接して設けられて通過する容器Yを
検出する第1光電センサ18から信号を入力されるとと
もに、第1コンベア3を循環走行させる駆動モータ19
に連動させた第1エンコーダ20から信号を入力される
ようになっており、該物品位置認識部16は、上記第1
光電センサ18において容器Yが検出されると同時に第
1エンコーダ20のパルスを零からカウントし始めるよ
うになっている。そして物品位置認識部16では、複数
の容器Yのパルスを同時にカウントすることができるよ
うになっており、これにより容器Yを接近させた状態で
搬送できるようにしている。また上記バケット位置認識
部17は、第2コンベア4の上流側端部に近接して設け
られてバケットZを検出する第2光電センサ22から信
号を入力されるとともに、第2コンベア4を循環走行さ
せる駆動モータ23に連動させた第2エンコーダ24か
ら信号を入力されるようになっており、該バケット位置
認識部17は、第2光電センサ22でバケットZが検出
されると同時に第2エンコーダ24のパルスを零からカ
ウントし始めるようになっている。そしてこのバケット
位置認識部17でも物品位置認識部16と同様に、複数
のバケットZの移動位置を同時にカウントすることがで
きるようになっており、これにより各バケットZを隣接
させて配置することを可能としている。
【0009】上記物品位置認識部16から各容器Yのパ
ルス数を入力される位置設定部14は、先頭容器Y1の
パルス数とロボット5のグリッパ12の位置とを演算処
理してこの容器の保持位置を設定する一方、また位置設
定部14は、このときの保持位置とバケット位置認識部
17から入力される各バケットZのパルス数のうちで先
頭バケットZ1(図1参照)のパルス数とを演算処理し
て容器Yの解放位置を設定するようになっており、この
ように保持位置と解放位置とを設定する演算方法は従来
一般に行われているので、ここでの説明は省略する。そ
して位置設定部14は、その求めた保持位置と解放位置
とのデータをロボット5を制御するロボット制御部25
に入力したら、先頭容器Y1のパルス数を消去するとと
もに演算した保持位置と解放位置との値を消去し、次に
先頭となる容器Y1について上述した演算処理を繰返し
行なうようになっている。
【0010】また上記物品位置認識部16から各容器Y
のパルス数を入力される速度設定部15は、先頭容器Y
1のパルス数を記憶部26から入力されるしきい値と比
較演算してこのときの第1コンベア3の搬送速度を任意
に設定するようになっている。上記記憶部26に記憶さ
れたしきい値は、図1に示されているように、ロボット
5の保持領域Aである51〜110パルスの間を各20
パルスづつ、すなわち51〜70パルスまでの上流区間
B、また71〜90パルスまでの中流区間C、さらに9
1〜110パルスまでの下流区間Dとなっている。そし
て速度設定部15は、上記しきい値と次に保持すべき先
頭の容器Y1のパルス数を比較演算し、先頭容器Y1の
パルス数が上流区間Bに入っているときには、第1コン
ベア3の搬送速度を相対的に高くし、また次に保持すべ
き先頭容器Y1のパルス数が下流区間Dに入っていると
きには、第1コンベア3の搬送速度を相対的に低くなる
ように制御する。これに対し、保持すべき先頭容器Y1
のパルス数が中流区間Cに入っているときには、速度設
定部15は、中流区間Cに入る前の区間(上流区間B又
は下流区間D)の搬送速度と同じ制御をするようになっ
ている。すなわちこの速度設定部15は、第1コベンア
3によって供給される容器Yの供給量の変動に応じて第
1コンベア3の搬送速度を高速にしたり低速にしたりす
ることで、該第1コンベア3および第2コンベア4、さ
らにはその周辺装置を停止させることなく連続して稼動
させることを可能にするものである。そして速度設定部
15は、その比較演算した搬送速度を第2コンベア4を
制御する第2コンベア制御部27に入力したら、その容
器のパルス数は消去するが、搬送速度は次の先頭容器の
比較演算が決定した後に消去するようになっており、こ
のように先頭となる容器Y1について上述した演算処理
を繰返し行なうようになっている。
【0011】上述した構成を有する物品処理システム1
の作動について説明する。先ず図1に示すように、上流
側のアンスクランブラーから略10パルス前後の間隔で
第1コンベア3上に正立した状態でランダムに供給され
た各容器Yは、該第1コンベア3によって正立状態を保
ったまま例えば7〜8m/minの搬送速度で図面上の
左側から右側に向けて移動されるようになっており、こ
の移動途中で第1光電センサ18により検出されるよう
になっている。この第1光電センサ18は容器Y5を検
出すると、直ちに物品位置認識部16に検出信号を入力
するようになっており、検出信号を入力された物品位置
認識部16はその容器Y5が先行して搬送されている容
器Yの何番目に当たるのか番号を認識する同時に、この
5番目の容器Y5について第1エンコーダ20のパルス
をカウントし始めるとともに、この容器Y5のパルス数
を位置設定部14と速度設定部15とに入力する。各容
器Y1〜5のパルス数を入力される位置設定部14は、
先頭容器Y1のパルス数を所定の演算方法によって演算
処理して保持位置を決定するようになっており、この場
合では位置設定部14は、二点鎖線で示す位置にグリッ
パ12を移動させて第1コンベア3上から容器Y1を保
持することを決定する。また位置設定部14には、第2
光電センサ22で検出されてバケット位置認識部17に
おいて認識されたバケットZ1〜Z3のパルス数を入力
されており、その先頭バケットZ1のパルス数を所定の
演算方法によって演算処理して解放領域E内における所
定の解放位置を決定し、この場合では位置設定部14
は、グリッパ12を二点鎖線で示す位置に移動させてバ
ケットZ1に容器Y1を収容することを決定する。この
ように保持位置と解放位置とを決定した位置設定部14
は、このデータをロボット5を制御するロボット制御部
26に入力する。他方速度設定部15では、先頭容器Y
1のパスル数を記憶部26から入力されるしきい値と比
較演算して第1コンベア3の搬送速度を適宜設定するよ
うになっており、具体的には物品位置認識部16から入
力された1番目の容器Y1のパルス数63を記憶部26
のしきい値と比較演算するようになっており、今回の場
合では先頭容器Y1は上流区間Aに入っているので、第
1コンベア3の搬送速度を高速に、例えば8m/min
という速度値を第1コンベア制御部27に入力する。
【0012】しかして、上記位置設定部14からデータ
を入力されたロボット5は、図1に示す状態から全体を
反時計方向に旋回させるとともに、第1アーム10およ
び第2アーム11を屈折させて先頭容器Y1が保持位置
に到着するよりも僅かに早くグリッパ12を図3に示す
保持位置の上方にて待機させておき、一点鎖線で示すよ
うに先頭容器Y1がグリッパ12の真下に位置したらグ
リッパ12を降下させて当該容器Yを保持する。このよ
うに容器Y1を保持したら、グリッパ12を上昇させて
第1コンベア3上から容器Y1を持上げた後、図3に示
す状態から全体を時計方向に旋回させるとともに、第1
アーム10および第2アーム11を屈折させて先頭バケ
ットZ1が解放位置に到着するよりも僅かに早く容器Y
1を図4に示す解放位置の上方にて待機させておき、例
えば第2コンベア4の搬送速度である5m/minで移
行する先頭バケットZ1が容器Y1の真下に位置したら
グリッパ12を降下させて当該容器Y1をバケットZ1
内に収容させる。このとき第1コンベア3の搬送速度
は、速度設定部15の制御により高速になっているの
で、新たに先頭となる容器Y1は前回の容器Y1´より
も下流側に移動することになる(図4参照)。すなわち
図3に示すように、次に先頭になった容器Y1のパルス
数は74パルスとなっており、この場合では容器Y1は
中流区間Cに位置しているので、速度設定部15は第1
コンベア制御部27に上流区間と同じ搬送速度を維持す
るように入力する。このことから理解されるように、こ
れ以降処理回数が増えるに伴って第1コンベア3上の先
頭容器Y1が次第に下流側に移行し、やがて下流区間D
に入るようになる。すると速度設定部15は、第1コン
ベア制御部27に7m/minの速度値を入力する。こ
れにより、これ以降処理回数が増えるに伴って第1コン
ベア3上の容器Y1が次第に上流側に移行し、やがて容
器Y1が中流区間Cに入るようになるが、この中流区間
Cでは速度設定部15は下流区間Dと同じ搬送速度を第
1コンベア制御部27に入力するので、なおも容器Y1
の位置は徐々に上流側に移行を続け、やがて上流区間B
に入るようになる。すると速度設定部15は、今度は第
1コンベア制御部27に高い搬送速度である8m/mi
nを入力するので、これ以降容器Y1は次第に下流側に
移行するようになり、容器Y1が再び下流区間Dに入る
と第1コンベア3を低速に切替えて容器Y1を上流側に
移行するように制御し、これ以降この制御を繰返し行な
うようになっている。したがって、上述した説明から理
解されるように、上記速度設定部15により第1コンベ
ア3上を搬送される容器Y1が保持領域Aから外れない
ように当該第1搬送コンベア3の搬送速度を適宜変更す
れば、それにより自動的に容器の解放位置も解放領域E
から外れることはないので、すなわち第1コンベア3の
搬送速度が高速に制御されたときには先頭バケットZ1
は下流側に移行し、他方第1コンベア3が低速に制御さ
れたときには先頭バケットZ1は上流側に移行するの
で、容器Yの供給量の変動しても第1コンベア3および
第2コンベア4を連続運転することができる。
【0013】次に図5は本発明の第2実施例を示すもの
であり、上記第1実施例では、速度設定部15は、第1
コンベア3の搬送速度を変更していたがこれに限定され
るものではなく、第2コンベア4´の搬送速度を変更す
るようにしてもよい。この場合には、制御装置6´の速
度設定部15´の設定を変更する必要があり、すなわち
先頭容器Y1のパルス数が上流区間Bに入っているとき
には、第2コンベア4´の搬送速度を低速にし、また先
頭容器Y1のパルス数が下流区間Dに入っているときに
は、第2コンベア4´の搬送速度を高速になるように変
更する必要がある。なお上述した以外の構成は第1実施
例と同一に構成されており、第1実施例と同一の部材に
は第1実施例で用いた符合に「´」を付している。このよ
うな構成でも、第1実施例と同様の効果を得ることがで
きることは明らかである。
【0014】次に図6、図7は本発明の第3実施例を示
すものであり、上記第1実施例では、次に保持されるべ
き先頭容器Y1の保持位置に基づいて第1コンベア3の
搬送速度を変更していたが、本実施例では次に解放され
るべき容器Y1の解放位置に基づいて第2コンベア10
4の搬送速度を制御するものである。すなわち、記憶部
126に記憶させたしきい値を、ロボット105の解放
領域Eである20〜50パルスを各10パルスづつ、す
なわち21〜30パルスまでの上流区間F、また31〜
40パルスまでの中流区間G、さらに41〜50パルス
までの下流区間Hとしている。そして速度設定部115
は、上記しきい値と次に解放される容器Yを収容すべき
先頭バケットZ1のパルス数を比較演算し、先頭バケッ
トZ1のパルス数が上流区間Fに入っているときには、
第2コンベア104の搬送速度を高速に制御し、また先
頭バケットZ1のパルス数が下流区間Hに入っていると
きには、第2コンベア104の搬送速度を低速に制御す
る。これに対し、先頭バケットZ1のパルス数が中流区
間Gに入っているときには、速度設定部115は、この
中流区間Gに入る前の区間(上流区間F又は下流区間
H)の搬送速度と同じ制御を行なうようになっている。
なお上述した以外の構成は第1実施例と同一となってお
り、第1実施例と同一の構成には第1実施例で用いた符
合に「100」を加えた符号を付している。
【0015】このような構成によれば、図6に示すよう
に、容器Yの供給量が少なく先頭バケットZ1が下流区
間に位置しているときには、速度設定部115は第2コ
ンベア104を低速に制御するので、それにより図示し
ないが次第に先頭バケットZ1の位置が上流側に移行
し、中流区間Gを超えて上流区間Fに移行するようにな
る。すると、速度設定部115は第2コンベア104を
高速に切換え制御するので、上流区間Fに位置している
先頭バケットZ1は次第に下流側に移行し、中流区間G
を超えて下流区間Hに移行するようになる。したがっ
て、上述した説明から理解されるように、上記速度設定
部115により第2コンベア104により移動するバケ
ットZ1が解放領域Eから外れないように当該第2コン
ベア104の搬送速度を適宜変更すれば、それにより自
動的に容器Y1の保持位置も保持領域Aから外れること
はないので、すなわち第2コンベア104の搬送速度が
高速に制御されたときには先頭容器Y1は上流側に移行
し、他方第2コンベア104が低速に制御されたときに
は先頭容器Y1は下流側に移行するので、容器Yの供給
量の変動しても第1コンベア103および第2コンベア
104を連続運転することができる。
【0016】さらに図8は本発明の第4実施例を示すも
のであり、上記第3実施例では、速度設定部115は、
第2コンベア104の搬送速度を変更していたが、本実
施例では第1コンベア103´の搬送速度を変更するよ
うにしたものである。この場合には、制御装置106´
の速度設定部115´の設定を変更する必要があり、す
なわち先頭バケットのパルス数が上流区間Fに入ってい
るときには、第1コンベア103´の搬送速度を低速に
制御し、また先頭バケットのパルス数が下流区間Dに入
っているときには、第1コンベア103´の搬送速度を
高速に変更する必要がある。なお上述した以外の構成は
第3実施例と同一に構成されており、第1実施例と同一
の部材には第3実施例で用いた符合に「´」を付してい
る。このような構成でも、第3実施例と同様の効果を得
ることができることは明らかである。
【0017】なお上記第1実施例および第3実施例で
は、いずれか一方のコンベアの搬送速度を一定速度に設
定していたがこれに限定されるものではなく、両方のコ
ンベアの搬送速度を変更するようにしてもよい。すなわ
ち、第2コンベア4の速度を一定にしていた第1実施例
では、第1コンベア3の搬送速度を高速に制御するとき
には第2コンベア4の搬送速度を低速にし、また第1コ
ンベア3の搬送速度を低速に制御するときには第2コン
ベア4の搬送速度を高速に制御すればよい。他方、第2
コンベア104の搬送速度を一定に維持していた第3実
施例では、第2コンベア104の搬送速度を高速に制御
するときには第1コンベア103の搬送速度を低速に
し、また第2コンベア104の搬送速度を低速に制御す
るときには第1コンベア3の搬送速度を高速に制御すれ
ばよい。また上記第1ないし第4実施例では、速度設定
部は、中流区間では上流区間又は下流区間と同じ制御を
行なっているがこれに限定されるものではなく、高速と
低速の間となる中速で制御するようにしてもよい。さら
に上記第1ないし第4実施例では、速度設定部は、しき
い値を上流、中流および下流区間とに3等分していたが
これに限定されるものではなく、さらに領域を細かく区
分し、それに伴ってコンベアの搬送速度を段階的に制御
するようにしても良いし、これとは逆に中流区間を省略
して上流区間と下流区間とに2等分してもよい。さらに
上記第1ないし第4実施例では、予め容器Yがアンスク
ランブラーによって正立した状態で供給されていたの
で、横倒し状態の容器については実施例中では述べてい
ないが、このような横倒しの容器であっても処理するこ
とができるのは勿論であるし、また各実施例では、容器
の方向が一定に揃った状態で供給されていたので、容器
の方向を特定方向に揃える機能を省略してあるが、不特
定の容器を特定方向に沿える従来周知の機構を追加すれ
ばそのような不特定な容器であっても処理することもで
きる。さらにまた上記第1実施例では、光電センサ1
8、22を用いていたがこれに限定されるものではな
く、CCDカメラ等の撮影手段を用いてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1コ
ンベアに供給される容器の供給量が不安定でも、第1搬
送手段および第2搬送手段を連続して稼動することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を物品処理システム1の概略
平面図。
【図2】制御装置6の回路図。
【図3】ロボット5が先頭容器Y1を保持する際の状態
を示した平面図。
【図4】ロボット5が先頭バケットZ1に容器Y1を解
放する際の状態を示した平面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す制御装置6´の回路
図。
【図6】本発明の第3実施例を示す物品処理システム1
01の平面図。
【図7】第3実施例の制御装置106の回路図。
【図8】本発明の第4実施例を示す制御装置106´の
回路図。
【符号の説明】
1、101…物品処理システム 3、103、103´…第1コンベア 4、4´、104…第2コンベア 5、5´、105、105´…ロボット 6、6´、106、106´…制御装置 14、14´、114、114´…位置設定部 15、15´、115、115´…速度設定部 Y、Y´…容器 Z、Z´…バケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品をランダムに搬送する第1搬送手段
    と、この第1搬送手段の下流に設けられて、物品を揃え
    て搬送する第2搬送手段と、上記第1搬送手段によって
    搬送される物品の位置を検出する位置検出手段と、上記
    物品を保持するロボットと、上記位置検出手段から入力
    される検出値に応じて上記ロボットを制御して物品を保
    持させるとともに、その保持した物品を第2搬送手段に
    移し替える制御装置とを備えた物品処理システムにおい
    て、 上記第1搬送手段の搬送速度を変更可能とするととも
    に、上記制御装置に上記搬送速度を変更する速度設定部
    を設け、 上記速度設定部は、上記ロボットの第1搬送手段におけ
    る物品の保持領域を搬送方向に沿って上流区間と下流区
    間とに区分し、次に保持すべき物品が上流区間に位置し
    ているときには、第1搬送手段の搬送速度を高速に制御
    する一方、次に保持すべき物品が下流区間に位置してい
    るときには、第1搬送手段の搬送速度を低速に制御する
    ことを特徴とする物品処理システム。
  2. 【請求項2】 物品をランダムに搬送する第1搬送手段
    と、この第1搬送手段の下流に設けられて、物品を揃え
    て搬送する第2搬送手段と、上記第1搬送手段によって
    搬送される物品の位置を検出する位置検出手段と、上記
    物品を保持するロボットと、上記位置検出手段から入力
    される検出値に応じて上記ロボットを制御して物品を保
    持させるとともに、その保持した物品を第2搬送手段に
    移し替える制御装置とを備えた物品処理システムにおい
    て、 上記第2搬送手段の搬送速度を変更可能とするととも
    に、上記制御装置に上記搬送速度を変更する速度設定部
    を設け、 上記速度設定部は、上記ロボットの第1搬送手段におけ
    る物品の保持領域を搬送方向に沿って上流区間と下流区
    間とに区分し、次に保持すべき物品が上流区間に位置し
    ているときには、第2搬送手段の搬送速度を低速に制御
    する一方、次に保持すべき物品が下流区間に位置してい
    るときには、第2搬送手段の搬送速度を高速に制御する
    ことを特徴とする物品処理システム。
  3. 【請求項3】 物品をランダムに搬送する第1搬送手段
    と、この第1搬送手段の下流に設けられて、物品を揃え
    て搬送する第2搬送手段と、上記第1搬送手段によって
    搬送される物品の位置を検出する位置検出手段と、上記
    物品を保持するロボットと、上記位置検出手段から入力
    される検出値に応じて上記ロボットを制御して物品を保
    持させるとともに、その保持した物品を第2搬送手段に
    移し替える制御装置とを備えた物品処理システムにおい
    て、 上記第2搬送手段の搬送速度を設定可能とするととも
    に、上記制御装置に上記搬送速度を変更する速度設定部
    を設け、 上記速度設定部は、上記ロボットの第2搬送手段におけ
    る物品の解放領域を搬送方向に沿って上流区間と下流区
    間とに区分し、次の物品を受取るべき箇所が上流区間に
    位置しているときには、第2搬送手段の搬送速度を低速
    に制御する一方、次の物品を受取るべき箇所が下流区間
    に位置しているときには、第2搬送手段の搬送速度を高
    速に制御することを特徴とする物品処理システム。
  4. 【請求項4】 物品をランダムに搬送する第1搬送手段
    と、この第1搬送手段の下流に設けられて、物品を揃え
    て搬送する第2搬送手段と、上記第1搬送手段によって
    搬送される物品の位置を検出する位置検出手段と、上記
    物品を保持するロボットと、上記位置検出手段から入力
    される検出値に応じて上記ロボットを制御して物品を保
    持させるとともに、その保持した物品を第2搬送手段に
    移し替える制御装置とを備えた物品処理システムにおい
    て、 上記第1搬送手段の搬送速度を設定可能とするととも
    に、上記制御装置に上記搬送速度を変更する速度設定部
    を設け、 上記速度設定部は、上記ロボットの第2搬送手段におけ
    る物品の解放領域を搬送方向に沿って上流区間と下流区
    間とに区分し、次の物品を受取るべき箇所が上流区間に
    位置しているときには、第1搬送手段の搬送速度を高速
    に制御する一方、次の物品を受取るべき箇所が下流区間
    に位置しているときには、第1搬送手段の搬送速度を低
    速に制御することを特徴とする物品処理システム。
  5. 【請求項5】 上記速度設定部は、上記上流区間と下流
    区間との間に中流区間を設けており、この中流区間で
    は、上流区間又は下流区間で設定された搬送速度を維持
    するようになっていることを特徴とする請求項1ないし
    請求項4に記載の物品処理システム。
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