JP2000288286A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

Info

Publication number
JP2000288286A
JP2000288286A JP11098720A JP9872099A JP2000288286A JP 2000288286 A JP2000288286 A JP 2000288286A JP 11098720 A JP11098720 A JP 11098720A JP 9872099 A JP9872099 A JP 9872099A JP 2000288286 A JP2000288286 A JP 2000288286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
washing
water level
low
cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11098720A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Yoshida
茂樹 吉田
Haruo Mamiya
春夫 間宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP11098720A priority Critical patent/JP2000288286A/ja
Publication of JP2000288286A publication Critical patent/JP2000288286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水時の泡拘束を確実に防止しつつ、不所望
に脱水時間が長引くことを回避する。 【解決手段】 洗い運転終了後に排水バルブを開放し
(S10)、洗濯水位から所定水位まで水位が低下する
に要した時間を計測して(S11〜S13)、その実測
時間と洗濯水位とから排水能力を推定し、更に負荷量及
び布質から脱水時の水の吐出状況を推定して、低速回転
時間を算出する(S14)。排水能力が低い、又は、洗
濯物から吐出される水の量が多いと判断できる場合には
低速回転時間は長めに設定される。脱水の初期において
必要且つ十分な低速回転時間が確保されることにより、
外槽の底部に多くの水が溜まることなく、スムーズに外
部に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より全自動洗濯機では、洗い運転が
終了した後に一旦外槽から洗剤水を排出し、洗濯脱水槽
を高速回転させることにより洗濯物に染み込んでいる洗
剤水を除去する中間脱水運転を実行するようにしてい
る。外槽の底部に洗剤水が残っている間に洗濯脱水槽を
高速で回転させると、洗剤水が泡立ち、洗濯脱水槽と外
槽との空隙に泡が充満して、いわゆる泡拘束のために洗
濯脱水槽の回転速度が十分に上がらないという現象が起
きる。このため、外槽からの排水能力を考慮し、洗濯脱
水槽の回転速度を急激に上昇させず、低い回転速度でも
って、或いは間欠的に回転させることによって洗濯物に
含まれる洗剤水を少しずつ吐出させ、最終的に高速回転
速度でもって洗濯脱水槽を回転させるような制御が行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排水時に外槽の底部に
水が溜まる状況は、排水ホースの引き回しなどの排水条
件のみならず、洗濯物に含まれる水の抜け易さなどの影
響も受ける。そこで、従来の洗濯機において、上述の如
く脱水運転の初期に低速回転又は間欠回転を行う時間の
長さは、種々の最悪の条件の組合せを想定した上で泡拘
束が生じないように決められることが多い。
【0004】しかしながら、排水条件や排水能力に関係
する他の条件は、使用環境やそのときどきの洗濯の対象
物などによって大きく相違しているため、実際上、低速
回転又は間欠回転の時間が過剰になっていることが殆ど
であって、これが脱水所要時間の短縮化を阻む一因とな
っている。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、泡拘束
などの脱水時の問題を回避しつつ、脱水時間の短縮を図
ることができる洗濯機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び発明の実施の形態】
上記課題を解決するために成された第1の発明に係る洗
濯機は、洗い運転やすすぎ運転の後に外槽内の水を外部
へ排出しつつ、外槽内に配設された洗濯脱水槽を回転さ
せて脱水を実行する洗濯機において、 a)外槽内の水位を検知する水位検知手段と、 b)排水時に前記水位検知手段により所定の水位低下に要
する時間を計測する計時手段と、 c)脱水運転初期に洗濯脱水槽を低速で回転させる低速回
転時間を、前記計時手段により計測された時間に応じて
決定する時間決定手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0007】なお、ここで低速回転とは、通常のこの種
の洗濯機で十分な脱水性能を得るための高速脱水回転よ
りも相当に低い回転速度の範囲にあって、その速度は一
定であるとは限らず、例えば速度が上下に変動したり、
徐々に上昇したりするように変化する場合も含むものと
する。
【0008】すなわち、この発明に係る洗濯機では、例
えば一連の洗濯行程の中で最も初めに排水が実行される
に際し、計時手段は外槽内の水位が適宜に設定された位
置まで低下するのに要する時間を実際に測定する。この
実測時間は排水能力に応じたものであるから、時間決定
手段は、排水能力が高いと判断できる場合には低速回転
時間を相対的に短くし、逆に排水能力が低いと判断でき
る場合には低速回転時間を相対的に長くする。そして以
降の脱水(中間脱水を含む)の際には、その決定された
低速回転時間の期間だけ低速回転を行った後に、高速脱
水回転に移行する。この低速回転の期間には、洗濯物に
含まれる水は洗濯物から少しずつ吐き出されるので、外
槽からの円滑な排水が保証される。
【0009】具体的な実施態様としては、例えば、上記
時間決定手段は、水位毎に定められた基準時間と前記実
測時間とを比較し、その大小関係に応じて排水速度を判
断して低速回転時間を決定するものとすることができ
る。
【0010】ところで上記洗濯機では、負荷量が多いほ
ど脱水時に洗濯物から吐き出される水の量が多くなるの
で、脱水運転の初期に外槽の底部に水が溜まり易くな
る。また、上記計時手段による実測時間は排水能力を反
映しているが、同一の水量であったとしても負荷量が多
い場合には洗濯物に染み込んでいる水の量が多く、排水
時に外部に排出される水の量は実質的に少ないため、見
かけ上、排水能力が実際よりも高いものと判断されてし
まう恐れもある。そこで、第1の発明に係る洗濯機で
は、洗濯脱水槽に収容された洗濯物の量である負荷量を
検知する負荷量検知手段を備え、前記時間決定手段は、
検知された負荷量も考慮して低速回転時間を決定する構
成とすることが好ましい。
【0011】また、洗濯物は布質によって吸水率が相違
し、同一の負荷量であっても例えば木綿は化学繊維に比
べてより多くの水を含むため、脱水時に洗濯物から吐き
出される水の量が多く、脱水運転の初期に外槽の底部に
水が溜まり易い。また、同一の水量であったとしても吸
水率の大きな洗濯物が多い場合には洗濯物に染み込んで
いる水の量が多く、排水時に外部に排出される水の量は
実質的に少ないため、見かけ上、排水能力が実際よりも
高いものと判断されてしまう恐れもある。そこで、第1
の発明に係る洗濯機では、洗濯脱水槽に収容された洗濯
物の布質を検知する布質検知手段を備え、前記時間決定
手段は、検知された布質も考慮して低速回転時間を決定
する構成とすることが好ましい。
【0012】更には、例えば毛布などの特殊な洗濯物は
通常の衣類などの洗濯物に比べて著しく水が抜けにく
い。そこで、このような洗濯物を洗濯するために専用の
運転コースを選択する構成である場合には、前記時間決
定手段は、選択された運転コースも考慮して低速回転時
間を決定する構成とすることが好ましい。
【0013】また、第2の発明に係る洗濯機は、洗い運
転やすすぎ運転の後に外槽内の水を外部へ排出しつつ、
外槽内に配設された洗濯脱水槽を回転させて脱水を実行
する洗濯機において、 a)洗濯脱水槽に収容された洗濯物の布質を検知する布質
検知手段と、 b)脱水運転初期に洗濯脱水槽を低速で回転させる低速回
転時間を、前記布質検知手段により検知された布質に応
じて決定する時間決定手段と、を備えることを特徴とし
ている。
【0014】すなわち、上述の如く、洗濯物の布質は脱
水初期における洗濯物からの水の吐出量を左右する一要
因であるので、時間決定手段は、布質が木綿などの吸水
率が高いものである場合には低速回転時間を相対的に長
くし、逆に化学繊維などの吸水率が低いものである場合
には低速回転時間を相対的に短くする。これにより、洗
濯物に含まれる水量が多い場合でも、その水が洗濯物か
ら少しずつ吐き出されることによって、外槽からの円滑
な排水が保証される。
【0015】また、上述の如く水位の低下に要する時間
を計測することにより排水能力を判断する際には、洗濯
物の布質によってその排水能力の判断の誤差が大きくな
る可能性がある。そこで、第3の発明に係る洗濯機は、 a)洗濯脱水槽に収容された洗濯物の布質を検知する布質
検知手段と、 b)洗濯脱水槽内の水位を検知する水位検知手段と、 c)排水時に前記水位検知手段により所定の水位低下に要
する時間を計測する計時手段と、 d)該計時手段により計測された時間と前記布質検知手段
により検知された布質とに基づいて排水能力を判断する
排水能力推定手段と、 e)該排水能力に応じて運転制御を実行する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0016】すなわち、この第3の発明に係る洗濯機で
は、排水能力推定手段は、例えば計時手段による実測時
間が同一であっても、木綿が多い布質である場合には化
学繊維が多い布質である場合に比べて、排水能力が低い
ものと判断する。これにより、布質の影響を排除した正
確な排水能力の把握が可能になる。制御手段はこのよう
な排水能力の判断結果を利用して、上述のように脱水初
期の低速回転時間の長さを決めるといった制御のほか、
例えば洗濯終了までの残時間を推定しこれを表示すると
いった制御、又はそのほかの種々の制御を実行する。
【0017】
【発明の効果】以上の通り、第1の発明に係る洗濯機に
よれば、実際の排水の所要時間に基づいて排水能力が推
定され、それに応じて脱水運転初期の低速回転時間が決
められる。したがって、必要な低速回転時間が確実に確
保されるので、洗濯物から吐出された洗剤水が外槽の底
部に多量に溜まることがなく、洗剤水の撹拌によって泡
が発生することを防止できる。また、洗濯物から吐き出
された水が順調に排水されているにも拘わらず不所望に
低速脱水回転が続くこともなく、迅速に高速脱水回転に
移行するので、脱水所要時間が不要に長引くことも防止
できる。
【0018】また、第1の発明に係る洗濯機によれば、
負荷量、布質、運転コースなどによっても低速回転時間
が適切に調整されるので、洗濯物の量や種類の如何に拘
わらず、上記効果が確実に達成される。
【0019】また、第2の発明に係る洗濯機によれば、
洗濯物の布質の相違の影響を考慮して脱水運転初期の低
速回転時間が決められる。したがって、必要な低速回転
時間が十分に確保されるので、泡拘束が軽減される。更
に、第3の発明に係る洗濯機によれば、洗濯物の布質の
相違の影響を考慮して排水能力が推定されるので、排水
能力の推定誤差が少なくなるという効果を奏する。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る洗濯機の第1実施例を図
面を参照して説明する。図1は第1実施例の洗濯機の構
成を示す側面断面図である。洗濯機の機枠1の内部には
外槽2が4本の吊棒3により吊支されており、外槽2の
内部には周壁に多数の脱水孔を有する洗濯脱水槽4が回
転軸5を中心に回転自在に軸支されている。洗濯脱水槽
4の底部には洗濯物を撹拌するためのパルセータ6が配
置されており、外槽2の下面に取り付けられたモータ7
の回転動力がモータプーリ8、ベルト9、主プーリ10
及び動力切換機構11を介して洗濯脱水槽4及びパルセ
ータ6へ伝達される。
【0021】外槽2の底部後方にはエアトラップ12が
形成されており、エアトラップ12に接続された圧力ホ
ース13の上端には、空気圧により外槽2内の水位を検
知する水位センサ14が設けられている。機枠1の上部
後方には、給水機構として、その途中に給水バルブ15
が設けられた給水管16が配設され、給水管16を通し
て外部から供給された水は洗剤容器及び柔軟仕上剤容器
を備える注水口17から洗濯脱水槽4内へと注水され
る。
【0022】一方、外槽2の底部には排水口18が設け
られ、排水バルブ19、排水路20を介して起立自在な
排水ホース21に連なっている。排水バルブ19にはト
ルクモータ22が付設されており、該トルクモータ22
が駆動されるとワイヤを引張って排水バルブ19を開放
し、更に動力切換機構11内のクラッチ(図示せず)を
駆動して洗濯脱水槽4とパルセータ6とを連結するとと
もにブレーキ(図示せず)を解除する。これにより、排
水バルブ19の閉鎖時には、動力切換機構11はパルセ
ータ6のみを回転させ、排水バルブ19の開放時には、
洗濯脱水槽4とパルセータ6とを一体として回転させ
る。なお、図1中のL1〜L5は外槽2内に多段階に設定
された水位であり、それぞれ後述のような意味をもつ。
【0023】図2は、第1実施例の洗濯機の要部の電気
系構成図である。マイクロコンピュータを含んで構成さ
れる制御部30は運転プログラムを格納したメモリ31
やタイマ32を備えており、その運転プログラムを実行
することにより後述の如き洗濯の動作処理を進める。制
御部30には、操作部35からキー入力信号が入力され
ると共に水位センサ14から水位検知信号が入力され
る。また制御部30は、モータ7を駆動するインバータ
回路等を含むモータ駆動部33と、給水バルブ15及び
排水バルブ19を駆動するトルクモータ22等を含むバ
ルブ駆動部34に対しそれぞれ制御信号を出力する。更
に制御部30は、表示部36に対してキー入力の受付状
態や運転状態のモニタのための表示制御信号を出力す
る。
【0024】図3は本洗濯機における特徴的な制御動作
を示すフローチャートであって、洗濯行程の開始時点か
らすすぎ運転までの制御動作を示している。使用者が洗
濯脱水槽4内に洗濯物を投入し操作部35により洗濯の
開始を指示すると、制御部30はまず洗濯水位の手動設
定がなされたか否かを判定する(ステップS1)。この
洗濯機では、洗い及びすすぎのための洗濯水位は、高水
位L1、中水位L2、低水位L3の3段階に設定できるよ
うになっている。
【0025】洗濯水位の手動設定がなされていないとき
には、洗濯物の量、つまり負荷量に応じて水位を決定す
る必要があるから、負荷量検知処理が実行される(ステ
ップS2)。具体的には、制御部30はモータ駆動部3
3を介してモータ7を短時間オンしてパルセータ6を回
転させ、その後モータ7をオフする。負荷量が大きいほ
どパルセータ6の回転に対する抵抗が大きいから、惰性
回転の継続時間は短くなる。そこで、この惰性回転期間
中、モータ7の回転に同期したパルス信号を計数し、制
御部30は、その計数値でもって負荷量が多量、中量、
少量のいずれであるのかを判断する。そして、検知され
た負荷量に応じて水位を決定する(ステップS3)。す
なわち、多量、中量又は少量の負荷量に対応して、それ
ぞれ高水位L1、中水位L2又は低水位L3が洗濯水位と
して設定される。上記ステップS1で洗濯水位が手動で
設定された場合には、負荷量に拘わらずその設定水位が
洗濯水位となる。
【0026】次いで、低水位L3よりも更に低い位置に
予め設定されている布質検知水位L4までの給水が実行
される(ステップS4)。すなわち、制御部30はバル
ブ駆動部34を介して給水バルブ15を開放し、水位セ
ンサ14により外槽2内に貯留された水の水位を検知し
ながら、その水位が布質検知水位L4に到達した時点で
給水バルブ15を閉鎖する。このように或る程度の水が
溜まり洗濯物が吸水した状態で、布質検知処理が実行さ
れる(ステップS5)。すなわち、洗濯物が吸水した状
態で上記ステップS2の負荷量検知処理と同様にして、
惰性回転によるパルス数を計数する。洗濯物の布質が木
綿などである場合、化学繊維などと比較してより多量の
水を吸い込むため、負荷が重くなる傾向にある。そこ
で、上記負荷量検知処理時のパルス計数結果との差によ
り、布質が木綿、化学繊維、又はその両者の混合のいず
れであるかを判定することができる。
【0027】その後、洗濯水位までの給水が実行される
(ステップS6)。すなわち、制御部30はバルブ駆動
部34を介して給水バルブ15を再び開放し、水位セン
サ14による検知水位が洗濯水位に到達した時点で給水
バルブ15を閉鎖する。給水が終了したならば、制御部
30はモータ駆動部33を介してモータ7を駆動し、パ
ルセータ6を所定の回転速度でもって回転させることに
よって洗い運転を実行する(ステップS7)。所定の洗
い運転時間が経過するとモータ7の駆動を停止する。
【0028】洗い運転が終了すると、制御部30は先に
負荷量検知済みであるか否かを判定し(ステップS
8)、洗濯水位が手動設定されて先に負荷量検知が実行
されなかった場合には、ここで負荷量検知処理が実行さ
れる(ステップS9)。
【0029】その後、制御部30はバルブ駆動部34を
介して排水バルブ19を開放することにより排水を開始
する(ステップS10)。また、それとほぼ同時にタイ
マ32による計時を開始し(ステップS11)、水位セ
ンサ14による検知水位が所定水位L5にまで低下した
ならば(ステップS12で「Y」)タイマ32の計時を
停止する(ステップS13)。すなわち、このときのタ
イマ32による実測時間Tは、排水動作により洗濯水位
から所定水位にまで水位が下降するのに要した時間であ
る。したがって、洗濯水位、負荷量及び布質が同一であ
れば、実測時間が短いほど排水能力が高いと判断するこ
とができる。同一洗濯水位であっても、負荷量が多いほ
ど排水量は少なくなるため、実測時間は短くなって排水
能力が高いものと誤って判断する可能性がある。同様
に、同一洗濯水位であっても、布質が木綿などのように
吸水率が高いものであるほど排水量は少なくなるため、
実測時間は短くなって排水能力が高いものと誤って判断
する可能性がある。
【0030】そこで、実測時間Tが取得されたならば、
該実測時間Tと、洗濯水位と、負荷量の検知結果と、布
質の検知結果とを用いて、次のようにして脱水初期の低
速脱水回転の実行時間を算出する(ステップS14)。
【0031】まず、表1〜表3に従って、洗濯水位、負
荷量及び布質に応じて基準排水時間Taが決められる。 (i)洗濯水位が高水位であるとき
【表1】 (ii)洗濯水位が中水位であるとき
【表2】 (iii)洗濯水位が低水位であるとき
【表3】
【0032】次いで、実測時間Tが上記基準排水時間T
aに対して±5秒の範囲内であるか(同程度)、それよ
りも長い(遅い)か、又は短い(速い)かが判定され、
表4に示すようにそれぞれ時間補正係数C1が決定され
る。
【表4】 上記表1〜表3を用いた基準排水時間Taの選択におい
て、同一水位であっても、負荷量が多いほど、及び布質
が木綿を含むものであるほど基準排水時間Taが小さく
なる。すなわち、負荷量が多いほど、及び布質が木綿を
含むものであるほど排水量が少なくなって実測時間Tは
短めになるから、それに応じて基準排水時間Taも短く
する。このように負荷量や布質の相違も考慮した基準排
水時間Taと実測時間Tとを比較することにより、それ
によって得られる時間補正係数C1は負荷量や布質の相
違を考慮した排水能力に対応した値となる。
【0033】更に、低速脱水回転時には負荷量が多いほ
ど洗濯物からの水の吐出量が増加するから、そのような
負荷量の影響を補正するために、表5に従って負荷量補
正係数C2を決定する。すなわち、上記ステップS2又
はS9で検知された負荷量が多量、中量又は少量のいず
れであるのかに対応して、それぞれ負荷量補正係数C2
が決定される。
【表5】
【0034】更に、低速脱水回転時には洗濯物の布質が
吸水率が高いものであるほど洗濯物からの水の吐出量が
増加するから、そのような布質の影響を補正するため
に、表6に従って布質補正係数C3を決定する。
【表6】
【0035】そして、標準低速回転時間Tb、補正時間
Tcを用いて、次の(1)式により低速回転時間Tpが計算
される。 Tp=Tb+(Tc×C1×C2×C3) …(1) Tbは20秒、Tcは30秒とすることができる。
【0036】例えば、洗濯水位が高水位、負荷量が多
量、布質が木綿である場合には、基準排水時間Taは表
1より100秒である。いま、実測時間Tが102秒で
あったとすると、表4より時間補正係数C1は1.0で
ある。また、負荷量補正係数C2は表5より1.2、布
質補正係数C3は表6より1.1であると求まる。その
結果、低速回転時間Tpは(1)式より、 Tp=20+(30×1.0×1.2×1.1) =59.6秒 と求まる。
【0037】外槽2内の水がほぼ完全に排水されると、
制御部30はモータ駆動部33を介してモータ7を駆動
する。このとき、パルセータ6と洗濯脱水槽4とは一体
となって回転するので、遠心力によって洗濯脱水槽4内
の洗濯物に染み込んでいる水は吐出され脱水孔を介して
外槽2へ飛散する。制御部30は、脱水運転の初期には
上記処理により算出された低速回転時間Tpだけ低速脱
水回転を実行する(ステップS15)。例えば、このと
きには洗濯脱水槽4の回転速度が最大でも200〜30
0rpmであるように抑える。この低速脱水回転時には
水は少しずつ洗濯物から吐き出されるため、外槽2の底
部に溜まらず、排水ホース21を介して円滑に外部へと
排出される。そして、低速回転時間Tpが経過した後に
は高速脱水回転に移行し、洗濯脱水槽4の回転速度は例
えば1000rpmまで上昇される(ステップS1
6)。これにより、洗濯物に染み込んでいる水が更に絞
り出される。このような脱水運転が終了した後には、す
すぎ運転以降の処理が順次実行される。
【0038】このように、上記第1実施例によれば、排
水能力を算出する際に負荷量や布質が考慮され、更に、
脱水運転初期の低速回転時間を決定するに際し、その排
水能力、負荷量、布質などが考慮される。したがって、
種々の状況に対して適正な低速回転時間が決定されるの
で、泡拘束の発生が確実に回避される。
【0039】次に、本発明の第2実施例による洗濯機を
説明する。この第2実施例の洗濯機は上記第1実施例の
洗濯機と基本的に同一の構成を有しており、図3に示し
たフローチャート中のステップS14における低速回転
時間の算出処理に関する処理内容が若干異なる。第1実
施例の洗濯機では、排水能力を推定する際に負荷量及び
布質を考慮し、更に低速回転時間を算出する際にも負荷
量及び布質を考慮していた。上述の如く、例えば負荷量
の増加は実測時間Tを短縮する方向に作用し、排水能力
を見かけ上高くする。したがって、本来の排水能力はそ
れよりも低く見積もる必要があり、低速回転時間を長く
する必要がある。一方、表5からも、負荷量の増加に対
して低速回転時間は長くする必要がある。そこで、この
実施例2の洗濯機では、負荷量及び布質による影響を総
合的に判断し、より簡便に低速回転時間が求まるように
している。
【0040】まず、表7に従って、洗濯水位に対応した
基準排水時間Taを選択する。すなわち、この基準排水
時間Taは負荷量や布質の影響が考慮されていない。上
述のように基準排水時間Taと実測時間Tとが比較され
て、表8に従って時間補正係数C1が決定される。
【表7】
【表8】
【0041】次いで、表9及び表10に従って、負荷量
補正係数C2及び布質補正係数C3が決定される。
【表9】
【表10】 この表9及び表10での負荷量補正係数C2及び布質補
正係数C3は、排水能力を推定する際の負荷量及び布質
による影響を加味したものであり、上記表5及び表6に
示した数値よりも補正度合が大きくなっている。このよ
うにして各補正係数C1、C2、C3を取得した後に、上
記(1)式にそれらを代入して低速回転時間Tpを求める。
【0042】なお、上記実施例はいずれも一例であっ
て、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えること
は明らかである。例えば、負荷量検知や布質検知の方法
は上記記載のものに限らず、種々の方法を用いることが
できるのは当然である。また、布質の検知は自動的に洗
濯脱水槽内に収容された洗濯物の布質を判断する処理を
実行するものに留まらず、例えば、布質又はそれに相当
する衣類を選択する操作釦を装備していて、その操作に
応じて制御部が布質に関する情報を得るようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る洗濯機の一実施例の構成を示す
側面断面図。
【図2】 本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図。
【図3】 本実施例の洗濯機における制御動作を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
2…外槽 4…洗濯脱水槽 6…パルセータ 7…モータ 14…水位センサ 15…給水バルブ 19…排水バルブ 30…制御部 32…タイマ 33…モータ駆動部 34…バルブ駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA06 AA18 BA23 BB16 BB19 CA16 CB06 FC02 KA02 KA03 KA16 KA19 KB04 KB05 KB11 LB02 LB05 LB18 LC06 LC14 LC15 LC29 LC30 LC32 MA01 MA05 MA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗い運転やすすぎ運転の後に外槽内の水
    を外部へ排出しつつ、外槽内に配設された洗濯脱水槽を
    回転させて脱水を実行する洗濯機において、 a)外槽内の水位を検知する水位検知手段と、 b)排水時に前記水位検知手段により所定の水位低下に要
    する時間を計測する計時手段と、 c)脱水運転初期に洗濯脱水槽を低速で回転させる低速回
    転時間を、前記計時手段により計測された時間に応じて
    決定する時間決定手段と、 を備えることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯脱水槽に収容された洗濯物の量であ
    る負荷量を検知する負荷量検知手段を備え、前記時間決
    定手段は、検知された負荷量も考慮して低速回転時間を
    決定することを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 洗濯脱水槽に収容された洗濯物の布質を
    検知する布質検知手段を備え、前記時間決定手段は、検
    知された布質も考慮して低速回転時間を決定することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 特定の種類の洗濯物を洗濯するための運
    転コースを選択するコース選択手段を備え、前記時間決
    定手段は、選択された運転コースも考慮して低速回転時
    間を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗い運転やすすぎ運転の後に外槽内の水
    を外部へ排出しつつ、外槽内に配設された洗濯脱水槽を
    回転させて脱水を実行する洗濯機において、 a)洗濯脱水槽に収容された洗濯物の布質を検知する布質
    検知手段と、 b)脱水運転初期に洗濯脱水槽を低速で回転させる低速回
    転時間を、前記布質検知手段により検知された布質に応
    じて決定する時間決定手段と、 を備えることを特徴とする洗濯機。
  6. 【請求項6】 a)洗濯脱水槽に収容された洗濯物の布質
    を検知する布質検知手段と、 b)洗濯脱水槽内の水位を検知する水位検知手段と、 c)排水時に前記水位検知手段により所定の水位低下に要
    する時間を計測する計時手段と、 d)該計時手段により計測された時間と前記布質検知手段
    により検知された布質とに基づいて排水能力を判断する
    排水能力推定手段と、 e)該排水能力に応じて運転制御を実行する制御手段と、 を備えることを特徴とする洗濯機。
JP11098720A 1999-04-06 1999-04-06 洗濯機 Pending JP2000288286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11098720A JP2000288286A (ja) 1999-04-06 1999-04-06 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11098720A JP2000288286A (ja) 1999-04-06 1999-04-06 洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000288286A true JP2000288286A (ja) 2000-10-17

Family

ID=14227366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11098720A Pending JP2000288286A (ja) 1999-04-06 1999-04-06 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000288286A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008295531A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Sharp Corp 洗濯機
JP2011177462A (ja) * 2010-03-04 2011-09-15 Panasonic Corp 洗濯機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008295531A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Sharp Corp 洗濯機
JP2011177462A (ja) * 2010-03-04 2011-09-15 Panasonic Corp 洗濯機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017092534A1 (zh) 一种洗衣机的排水方法
JPH074464B2 (ja) 全自動洗濯機
JPH11114278A (ja) ランドリー機器
JP2784107B2 (ja) 全自動洗濯機
JP2019017832A (ja) 洗濯機
JP2000288286A (ja) 洗濯機
JP3755984B2 (ja) 洗濯機
JPH09276583A (ja) ドラム式洗濯機
JP5060437B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP3663064B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2012196396A (ja) ドラム式洗濯機
JP3691282B2 (ja) 洗濯機
JP2004065638A (ja) 洗濯機
JP6572438B2 (ja) ドラム式洗濯機
JPH05269290A (ja) 洗濯機の脱水制御装置
JP3315261B2 (ja) 全自動洗濯機
JP3030221B2 (ja) 全自動洗濯機
JPS629357B2 (ja)
JP3629883B2 (ja) 洗濯機
JP3399752B2 (ja) 全自動洗濯機
JPH10263258A (ja) 洗濯機
JP3332860B2 (ja) 洗濯機
JPH0956970A (ja) 洗濯機
KR20060009080A (ko) 포풀기 행정이 적용된 세탁기의 동작방법
JPH0738917B2 (ja) 全自動洗濯機の制御方法