JP2000288033A - 車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置 - Google Patents
車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置Info
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- JP2000288033A JP2000288033A JP11097808A JP9780899A JP2000288033A JP 2000288033 A JP2000288033 A JP 2000288033A JP 11097808 A JP11097808 A JP 11097808A JP 9780899 A JP9780899 A JP 9780899A JP 2000288033 A JP2000288033 A JP 2000288033A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 昇降する肘掛を備えた車椅子や歩行補助器の
ための軽量でコンパクトでかつ動作の確実なブレーキ装
置を得る。 【解決手段】 上下方向のガイドに沿って昇降する肘掛
を備え、上端を固定され下端をブレーキレバーに連結さ
れて前記ガイドと平行に張架されたワイヤと、肘掛に設
けられた操作レバーと、複数個の屈折部材と、操作レバ
ーの動きを少なくとも1個の屈折部材に伝達する作動連
結機構とを備えている。前記複数個の屈折部材は、自由
回転可能に軸支された溝付ローラで、ワイヤを挟む両側
にワイヤの延在方向に間隔を隔てて、その少なくとも1
個を作動連結機構により移動可能にして配置する。屈折
部材を移動してワイヤを屈折させ、ワイヤの実効長を短
くすることでブレーキレバーを操作する。
ための軽量でコンパクトでかつ動作の確実なブレーキ装
置を得る。 【解決手段】 上下方向のガイドに沿って昇降する肘掛
を備え、上端を固定され下端をブレーキレバーに連結さ
れて前記ガイドと平行に張架されたワイヤと、肘掛に設
けられた操作レバーと、複数個の屈折部材と、操作レバ
ーの動きを少なくとも1個の屈折部材に伝達する作動連
結機構とを備えている。前記複数個の屈折部材は、自由
回転可能に軸支された溝付ローラで、ワイヤを挟む両側
にワイヤの延在方向に間隔を隔てて、その少なくとも1
個を作動連結機構により移動可能にして配置する。屈折
部材を移動してワイヤを屈折させ、ワイヤの実効長を短
くすることでブレーキレバーを操作する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自立歩行が困難
な人が使用する車椅子や歩行補助器のブレーキ装置に関
するもので、特に使用者の腕や脇の下を支える肘掛を昇
降可能にした車椅子や歩行補助器のブレーキ装置に関す
るものである。
な人が使用する車椅子や歩行補助器のブレーキ装置に関
するもので、特に使用者の腕や脇の下を支える肘掛を昇
降可能にした車椅子や歩行補助器のブレーキ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自立歩行が困難な人が使用する移動手段
として、車椅子や歩行補助器が知られている。車椅子
は、手や電動機で駆動される車輪を備え、使用者が椅子
に座った状態で移動する。一方、歩行補助器は、下端に
自由回転車輪を備えた縦長の枠状の器具で、使用者は枠
の上端に設けられた肘掛で体を支えながら、自分の足を
動かして移動する。車椅子や歩行補助器は、いずれも自
由回転車輪を備えており、これらの車輪は軽い力で回転
するようにして、使用者ができるだけ容易に移動できる
ようにしている。
として、車椅子や歩行補助器が知られている。車椅子
は、手や電動機で駆動される車輪を備え、使用者が椅子
に座った状態で移動する。一方、歩行補助器は、下端に
自由回転車輪を備えた縦長の枠状の器具で、使用者は枠
の上端に設けられた肘掛で体を支えながら、自分の足を
動かして移動する。車椅子や歩行補助器は、いずれも自
由回転車輪を備えており、これらの車輪は軽い力で回転
するようにして、使用者ができるだけ容易に移動できる
ようにしている。
【0003】このような車輪の付いた車椅子や歩行補助
器は、路面や床面に勾配があると、重力によって下方に
移動してしまい、停止していることができない。また、
勾配のないところであっても、停止中にわずかに外力が
加わっただけで、使用者の意に反して車椅子や歩行補助
器が移動するということが起り、停止状態が不安定であ
る。そこで、停止中の無用な移動を防止するために、車
輪を固定するブレーキ装置が設けられている。このブレ
ーキ装置は、例えば使用者がレバーを引くことにより、
ブレーキシューやブレーキパッドを車輪に押し当てて車
輪の回転を固定する構造である。
器は、路面や床面に勾配があると、重力によって下方に
移動してしまい、停止していることができない。また、
勾配のないところであっても、停止中にわずかに外力が
加わっただけで、使用者の意に反して車椅子や歩行補助
器が移動するということが起り、停止状態が不安定であ
る。そこで、停止中の無用な移動を防止するために、車
輪を固定するブレーキ装置が設けられている。このブレ
ーキ装置は、例えば使用者がレバーを引くことにより、
ブレーキシューやブレーキパッドを車輪に押し当てて車
輪の回転を固定する構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この出願の出願人は、
特願平10−194964号において、昇降可能な肘掛
を備えた車椅子を提案している。この車椅子は、椅子フ
レームに設けた上下方向のガイドに沿って昇降する昇降
部材と、この昇降部材に固定的に設けられた肘掛と、昇
降部材の上昇動作に連動して背後側に折り畳まれる座板
とを備えている。上記構造を備えた車椅子は、昇降部材
を下降させたときは通常の車椅子として使用することが
でき、かつ昇降部材を上下動させることによって使用者
は、肘掛に体を支えられた状態で介護者の手を借りない
で立ったり座ったりすることができ、更に肘掛を上昇さ
せた状態で歩行補助器として使用することができる。ま
た上記構造の車椅子の座板の折り畳み機構と昇降部材と
の間に係脱装置を設けて、座板を折り畳んだまま肘掛を
下降可能にすることにより、車椅子から便器の便座やベ
ッドへの移動も容易にできるようになる。
特願平10−194964号において、昇降可能な肘掛
を備えた車椅子を提案している。この車椅子は、椅子フ
レームに設けた上下方向のガイドに沿って昇降する昇降
部材と、この昇降部材に固定的に設けられた肘掛と、昇
降部材の上昇動作に連動して背後側に折り畳まれる座板
とを備えている。上記構造を備えた車椅子は、昇降部材
を下降させたときは通常の車椅子として使用することが
でき、かつ昇降部材を上下動させることによって使用者
は、肘掛に体を支えられた状態で介護者の手を借りない
で立ったり座ったりすることができ、更に肘掛を上昇さ
せた状態で歩行補助器として使用することができる。ま
た上記構造の車椅子の座板の折り畳み機構と昇降部材と
の間に係脱装置を設けて、座板を折り畳んだまま肘掛を
下降可能にすることにより、車椅子から便器の便座やベ
ッドへの移動も容易にできるようになる。
【0005】このような構造の車椅子においても、車椅
子の停止状態を保持するためのブレーキ装置が必要であ
るが、肘掛の昇降に伴って使用者の手と車輪の位置関係
が変化するので、従来構造のブレーキ装置では肘掛を上
昇させたときに、ブレーキの操作ができなくなるという
問題が生ずる。
子の停止状態を保持するためのブレーキ装置が必要であ
るが、肘掛の昇降に伴って使用者の手と車輪の位置関係
が変化するので、従来構造のブレーキ装置では肘掛を上
昇させたときに、ブレーキの操作ができなくなるという
問題が生ずる。
【0006】この問題を解決するためには、肘掛にブレ
ーキレバーを取付け、このブレーキレバーの操作力を車
輪フレームの固定位置に設けたブレーキパッドやブレー
キシューに伝達してやればよい。このような伝達手段と
して、アウターケーシング付きのフレキシブルワイヤや
シリンダなどの液圧装置、ソレノイドなどの電気装置が
ある。
ーキレバーを取付け、このブレーキレバーの操作力を車
輪フレームの固定位置に設けたブレーキパッドやブレー
キシューに伝達してやればよい。このような伝達手段と
して、アウターケーシング付きのフレキシブルワイヤや
シリンダなどの液圧装置、ソレノイドなどの電気装置が
ある。
【0007】しかしアウターケーシング付きのフレキシ
ブルワイヤは、できるだけ屈曲しないでかつ屈曲する場
合にもその曲率半径を大きくしてやらないと、操作力が
円滑に伝達できない。また液圧装置は液漏れの問題が生
じやすく、液漏れを防止するには精密な部品加工技術と
組立技術が必要である。また電気装置は重いバッテリー
が必要であり、また長時間動作させたままにしておく
と、バッテリーの消耗が大きくなり、バッテリーが消耗
すると動作も不能になる。
ブルワイヤは、できるだけ屈曲しないでかつ屈曲する場
合にもその曲率半径を大きくしてやらないと、操作力が
円滑に伝達できない。また液圧装置は液漏れの問題が生
じやすく、液漏れを防止するには精密な部品加工技術と
組立技術が必要である。また電気装置は重いバッテリー
が必要であり、また長時間動作させたままにしておく
と、バッテリーの消耗が大きくなり、バッテリーが消耗
すると動作も不能になる。
【0008】この発明は、上記の問題に鑑み、昇降する
肘掛を備えた車椅子や歩行補助器のための軽量でコンパ
クトでかつ動作の確実なブレーキ装置を得ることを課題
としている。
肘掛を備えた車椅子や歩行補助器のための軽量でコンパ
クトでかつ動作の確実なブレーキ装置を得ることを課題
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の発明に係る車
椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置は、上下方向のガ
イドに沿って昇降する昇降部材10に装着された肘掛1
1を備えた車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置にお
いて、上端を固定され下端をブレーキレバー4に連結さ
れて前記ガイドと平行に張架されたワイヤ14と、前記
肘掛に設けられた操作レバー15と、昇降部材10に装
着された複数個の屈折部材17と、前記操作レバーの動
きを少なくとも1個の屈折部材17に伝達する作動連結
機構16とを備え、複数個の屈折部材17は、ワイヤ1
4を挟む両側にワイヤの延在方向に間隔を隔てて、その
少なくとも1個が作動連結機構16により移動可能に配
置されていることを特徴とする。
椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置は、上下方向のガ
イドに沿って昇降する昇降部材10に装着された肘掛1
1を備えた車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置にお
いて、上端を固定され下端をブレーキレバー4に連結さ
れて前記ガイドと平行に張架されたワイヤ14と、前記
肘掛に設けられた操作レバー15と、昇降部材10に装
着された複数個の屈折部材17と、前記操作レバーの動
きを少なくとも1個の屈折部材17に伝達する作動連結
機構16とを備え、複数個の屈折部材17は、ワイヤ1
4を挟む両側にワイヤの延在方向に間隔を隔てて、その
少なくとも1個が作動連結機構16により移動可能に配
置されていることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、上記手段を備えた
ブレーキ装置において、作動連結機構16に連結されて
移動する屈折部材17の移動方向がワイヤ14の延在方
向と略直交する方向の直線ないし円弧移動であることを
特徴とするものである。
ブレーキ装置において、作動連結機構16に連結されて
移動する屈折部材17の移動方向がワイヤ14の延在方
向と略直交する方向の直線ないし円弧移動であることを
特徴とするものである。
【0011】また請求項3記載の発明は、上記手段を備
えたブレーキ装置において、屈折部材17が自由回転可
能に軸支された溝付ローラであることを特徴とするもの
である。
えたブレーキ装置において、屈折部材17が自由回転可
能に軸支された溝付ローラであることを特徴とするもの
である。
【0012】また請求項4記載の発明は、上記手段を備
えたブレーキ装置において、複数個の移動可能な屈折部
材17を備え、この複数個の屈折部材17は昇降部材1
0に軸支された揺動部材19にその支軸18を挟む両側
に配置され、作動連結機構16は前記揺動部材を揺動駆
動することを特徴とするものである。
えたブレーキ装置において、複数個の移動可能な屈折部
材17を備え、この複数個の屈折部材17は昇降部材1
0に軸支された揺動部材19にその支軸18を挟む両側
に配置され、作動連結機構16は前記揺動部材を揺動駆
動することを特徴とするものである。
【0013】この出願の発明のブレーキ装置は、ワイヤ
14の両側に配置された屈折部材17、17aの少なく
とも1個17を移動してワイヤ14を屈折させることに
より、ワイヤ14の実効長を短くすることでブレーキレ
バー4を操作する。ワイヤ14は昇降部材10の移動方
向と平行に張架されているため、昇降部材10に装着さ
れた屈折部材17、17aは、昇降部材10がどの位置
に移動しても、ワイヤ14を屈曲することができる。
14の両側に配置された屈折部材17、17aの少なく
とも1個17を移動してワイヤ14を屈折させることに
より、ワイヤ14の実効長を短くすることでブレーキレ
バー4を操作する。ワイヤ14は昇降部材10の移動方
向と平行に張架されているため、昇降部材10に装着さ
れた屈折部材17、17aは、昇降部材10がどの位置
に移動しても、ワイヤ14を屈曲することができる。
【0014】前記少なくとも1個の屈折部材17は、ワ
イヤ14と平行に直線移動するか、ワイヤと直交する軸
まわりに円弧移動するか、ワイヤ14の延在方向と直交
する方向に横移動する。このうち第1番目のものを除く
構造(請求項2の構造)を採用することにより、ワイヤ
14がくの字状に屈曲されたときの倍力作用を利用し
て、大きな操作力をブレーキレバー4に伝達できる。作
動連結機構16で移動する屈折部材を1個のみとするこ
ともできるが、移動する屈折部材17を対にして設けて
これを互いに反対の方向に移動させる構造(請求項4の
構造がその代表的なものである)とすることにより、よ
り効果的にワイヤの実効長を短くできる。
イヤ14と平行に直線移動するか、ワイヤと直交する軸
まわりに円弧移動するか、ワイヤ14の延在方向と直交
する方向に横移動する。このうち第1番目のものを除く
構造(請求項2の構造)を採用することにより、ワイヤ
14がくの字状に屈曲されたときの倍力作用を利用し
て、大きな操作力をブレーキレバー4に伝達できる。作
動連結機構16で移動する屈折部材を1個のみとするこ
ともできるが、移動する屈折部材17を対にして設けて
これを互いに反対の方向に移動させる構造(請求項4の
構造がその代表的なものである)とすることにより、よ
り効果的にワイヤの実効長を短くできる。
【0015】作動連結機構16は、リンク、クランク、
歯車、ラックピニオンなどで構成することができ、クラ
ンクと単純な1本のプルロッドやワイヤで構成すること
もできる。この作動連結機構は、肘掛11の内側または
肘掛11に沿って配置され、肘掛11の先端側に設けた
操作レバー15の操作力を肘掛11の基端側に設けた屈
折部材17に伝達する。
歯車、ラックピニオンなどで構成することができ、クラ
ンクと単純な1本のプルロッドやワイヤで構成すること
もできる。この作動連結機構は、肘掛11の内側または
肘掛11に沿って配置され、肘掛11の先端側に設けた
操作レバー15の操作力を肘掛11の基端側に設けた屈
折部材17に伝達する。
【0016】屈折部材17、17aを溝付ローラとすれ
ば、ワイヤ14を大きく屈曲させた状態でも、溝付ロー
ラ17、17aの回転により、昇降部材10を円滑に昇
降させることができる。すなわちブレーキの動作不動作
に無関係に軽い力での肘掛11の昇降が可能である。屈
曲したワイヤは溝付ローラの溝に嵌まり込むので、ロー
ラからの脱落を防止できる。
ば、ワイヤ14を大きく屈曲させた状態でも、溝付ロー
ラ17、17aの回転により、昇降部材10を円滑に昇
降させることができる。すなわちブレーキの動作不動作
に無関係に軽い力での肘掛11の昇降が可能である。屈
曲したワイヤは溝付ローラの溝に嵌まり込むので、ロー
ラからの脱落を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照してこの発明の一
実施形態を説明する。図1は昇降可能な肘掛を備えた車
椅子の例を示した模式的な側面図である。図の車椅子は
方向変換可能な前輪1と一定の方向を向いた後輪2とを
備えており、後輪2の回転を固定するブレーキパッド3
を備えたブレーキレバー4が支点軸5まわりに揺動自在
にしてフレーム6に装着されている。ブレーキレバー4
にはブレーキを被作動方向に付整する引張バネ7が設け
られている。
実施形態を説明する。図1は昇降可能な肘掛を備えた車
椅子の例を示した模式的な側面図である。図の車椅子は
方向変換可能な前輪1と一定の方向を向いた後輪2とを
備えており、後輪2の回転を固定するブレーキパッド3
を備えたブレーキレバー4が支点軸5まわりに揺動自在
にしてフレーム6に装着されている。ブレーキレバー4
にはブレーキを被作動方向に付整する引張バネ7が設け
られている。
【0018】フレーム6は座板8の背後に上方に延びる
ガイド9を備え、図示しないボールねじでこのガイド9
に沿って昇降する昇降部材10が設けられている。肘掛
11はこの昇降部材に固定して設けられている。またフ
レーム6は肘掛11の下方に水平方向の座板ガイド12
を備えており、座板8の前縁はこの座板ガイドに沿って
前後に摺動可能なスライダ13に軸支されている。一
方、座板8の後縁は、昇降部材10に枢支連結されてい
る。
ガイド9を備え、図示しないボールねじでこのガイド9
に沿って昇降する昇降部材10が設けられている。肘掛
11はこの昇降部材に固定して設けられている。またフ
レーム6は肘掛11の下方に水平方向の座板ガイド12
を備えており、座板8の前縁はこの座板ガイドに沿って
前後に摺動可能なスライダ13に軸支されている。一
方、座板8の後縁は、昇降部材10に枢支連結されてい
る。
【0019】昇降部材10が上昇すると、座板8の後縁
が引き上げられ、これに伴って座板の前縁を枢支するス
ライダ13が後方に移動して、座板8は使用者の背後側
に立てた状態で折り畳まれる。昇降部材10を上方から
下動させたときは、この逆の動作で座板8が前方に引出
される。座板8の前縁が座板8より高い位置でスライダ
13に軸着されているのは、昇降部材10が下降を開始
したときの座板8の前縁の前方への動きを円滑にするた
めである。
が引き上げられ、これに伴って座板の前縁を枢支するス
ライダ13が後方に移動して、座板8は使用者の背後側
に立てた状態で折り畳まれる。昇降部材10を上方から
下動させたときは、この逆の動作で座板8が前方に引出
される。座板8の前縁が座板8より高い位置でスライダ
13に軸着されているのは、昇降部材10が下降を開始
したときの座板8の前縁の前方への動きを円滑にするた
めである。
【0020】この発明のブレーキ装置のワイヤ14は、
上端をフレームのガイド9の上端に固定し、下端をブレ
ーキレバー4の操作端に連結して、ガイド9と平行に張
架されている。
上端をフレームのガイド9の上端に固定し、下端をブレ
ーキレバー4の操作端に連結して、ガイド9と平行に張
架されている。
【0021】図2は肘掛部分に設けられた操作レバー1
5、作動連結機構16及び屈折部材17の一実施例を示
した側面図である。昇降部材10の側面にワイヤ14と
直交する方向に支軸18が植立され、この支軸に操作レ
バー15と円板状の揺動部材19とが各独立に自由回転
可能に軸支されている。操作レバー15は肘掛11に沿
って前方に延び、その前端にハンドル20が設けられて
いる。揺動部材19には、支軸18を挟んだ上方と下方
とに、溝付ローラ(屈折部材)17がワイヤ14を挟む
ように2個ずつ軸着されている。ワイヤ14は、図3に
示すように、両側に配置された溝付ローラ17の間を通
っている。
5、作動連結機構16及び屈折部材17の一実施例を示
した側面図である。昇降部材10の側面にワイヤ14と
直交する方向に支軸18が植立され、この支軸に操作レ
バー15と円板状の揺動部材19とが各独立に自由回転
可能に軸支されている。操作レバー15は肘掛11に沿
って前方に延び、その前端にハンドル20が設けられて
いる。揺動部材19には、支軸18を挟んだ上方と下方
とに、溝付ローラ(屈折部材)17がワイヤ14を挟む
ように2個ずつ軸着されている。ワイヤ14は、図3に
示すように、両側に配置された溝付ローラ17の間を通
っている。
【0022】肘掛11の側面には支軸18と平行な支点
ピン21が植立され、この支点ピンにストローク拡大レ
バー22が揺動自在に軸支されている。ストローク拡大
レバー22の短いアームの先端に設けた第1ピン23
は、操作レバー15のハンドル20側に設けた横方向の
長孔24に嵌合しており、長いアームの先端に設けた第
2ピン25は、揺動部材19から半径方向外側に延びる
フォーク26に嵌合している。操作レバーのハンドル2
0を上下に揺動させると、ストローク拡大レバー22が
支点ピン21まわりに揺動し、第2ピン25を介して揺
動部材19が支軸18まわりに回動する。
ピン21が植立され、この支点ピンにストローク拡大レ
バー22が揺動自在に軸支されている。ストローク拡大
レバー22の短いアームの先端に設けた第1ピン23
は、操作レバー15のハンドル20側に設けた横方向の
長孔24に嵌合しており、長いアームの先端に設けた第
2ピン25は、揺動部材19から半径方向外側に延びる
フォーク26に嵌合している。操作レバーのハンドル2
0を上下に揺動させると、ストローク拡大レバー22が
支点ピン21まわりに揺動し、第2ピン25を介して揺
動部材19が支軸18まわりに回動する。
【0023】揺動部材19が回動すると、上方の溝付ロ
ーラと下方の溝付ローラとが互いに反対の方向に旋回移
動し、上下のローラの間でワイヤ14が図4に模式的に
示すように屈曲させられる。
ーラと下方の溝付ローラとが互いに反対の方向に旋回移
動し、上下のローラの間でワイヤ14が図4に模式的に
示すように屈曲させられる。
【0024】この実施例のものでは、揺動部材19の上
方と下方にワイヤ14を挟む両側に溝付ローラ17が対
称に配置されているため、揺動部材19がどちら向きに
回動してもワイヤ14は同じように屈曲させられ、この
屈曲によってワイヤの下端が引き上げられ、ブレーキレ
バー4が揺動してブレーキパッド3を後輪2の外周に押
接して、後輪2の回転を固定する。
方と下方にワイヤ14を挟む両側に溝付ローラ17が対
称に配置されているため、揺動部材19がどちら向きに
回動してもワイヤ14は同じように屈曲させられ、この
屈曲によってワイヤの下端が引き上げられ、ブレーキレ
バー4が揺動してブレーキパッド3を後輪2の外周に押
接して、後輪2の回転を固定する。
【0025】図の実施例のものでは、操作レバー15を
下方に移動させたときに、操作レバーと係合する係止装
置27が設けられている。この係止装置は、操作レバー
の側面の凹所にスプリングで付整されたボールが嵌合す
る構造のものである。従って図2の操作レバーは、上方
に揺動させたとき、操作力を離すと操作レバーが中立位
置に戻るが、下方に移動させたときは、その移動位置が
係止装置27で係止され、ハンドル20から手を離して
もブレーキの作動状態が保持されれる。
下方に移動させたときに、操作レバーと係合する係止装
置27が設けられている。この係止装置は、操作レバー
の側面の凹所にスプリングで付整されたボールが嵌合す
る構造のものである。従って図2の操作レバーは、上方
に揺動させたとき、操作力を離すと操作レバーが中立位
置に戻るが、下方に移動させたときは、その移動位置が
係止装置27で係止され、ハンドル20から手を離して
もブレーキの作動状態が保持されれる。
【0026】図5は図2と同様な屈折部材(溝付ロー
ラ)17を動作させるための作動連結機構の他の例を示
したもので、この例では肘掛11の側面に軸着した大歯
車28に先端にハンドル20を有する操作レバー15を
取付け、揺動部材19に大歯車28と噛合する小歯車2
9を設けている。ハンドル20を上下に移動したときの
大歯車28の回動が小歯車29を介して揺動部材19に
伝達され、揺動部材19に設けた屈折部材17がワイヤ
14を屈曲させる。
ラ)17を動作させるための作動連結機構の他の例を示
したもので、この例では肘掛11の側面に軸着した大歯
車28に先端にハンドル20を有する操作レバー15を
取付け、揺動部材19に大歯車28と噛合する小歯車2
9を設けている。ハンドル20を上下に移動したときの
大歯車28の回動が小歯車29を介して揺動部材19に
伝達され、揺動部材19に設けた屈折部材17がワイヤ
14を屈曲させる。
【0027】この実施例のものでも、操作レバーの係止
装置が設けられている。この係止装置は、ハンドル20
の心棒32が操作レバー15の前後方向に深い孔37に
嵌挿され、心棒上の押しバネ30で肘掛11に設けた規
制ガイド31を押圧し、操作レバー15を下方に揺動さ
せたとき、心棒の先端32aは規制ガイド31の下端
(又は孔)31aへ突出し、操作レバーを係止する構造
である。
装置が設けられている。この係止装置は、ハンドル20
の心棒32が操作レバー15の前後方向に深い孔37に
嵌挿され、心棒上の押しバネ30で肘掛11に設けた規
制ガイド31を押圧し、操作レバー15を下方に揺動さ
せたとき、心棒の先端32aは規制ガイド31の下端
(又は孔)31aへ突出し、操作レバーを係止する構造
である。
【0028】図6はこの発明の第2実施例を模式的に示
したもので、2個の固定位置の屈折部材(溝付ローラ)
17aと、横移動する1個の屈折部材(溝付ローラ)1
7とを備えている。固定側の溝付ローラ17aは、ワイ
ヤ14の前方(肘掛が設けている側)の上下に配置され
ており、移動側の溝付ローラ17は、上下の固定側の溝
付ローラ17aの間でワイヤ14の背後側に位置してい
る。
したもので、2個の固定位置の屈折部材(溝付ローラ)
17aと、横移動する1個の屈折部材(溝付ローラ)1
7とを備えている。固定側の溝付ローラ17aは、ワイ
ヤ14の前方(肘掛が設けている側)の上下に配置され
ており、移動側の溝付ローラ17は、上下の固定側の溝
付ローラ17aの間でワイヤ14の背後側に位置してい
る。
【0029】肘掛11の前方部分に植立した支点ピン2
1で上下揺動自在に枢支された操作レバー15の基端に
は下方に延びるクランク33が一体に形成されており、
このクランクの先端にプルロッド34の先端が枢着して
いる。プルロッド34は上下方向に幅のある板状のロッ
ドで、そのロッドの中間位置よりややワイヤ14側に長
孔35が設けられており、この長孔35に肘掛の側面に
植立した支持ピン36が挿通されることによって、プル
ロッド34の基端側が横方向移動自在に支持されてい
る。前述した移動側の溝付ローラ17は、このプルロッ
ドの基端に軸着して装着されている。
1で上下揺動自在に枢支された操作レバー15の基端に
は下方に延びるクランク33が一体に形成されており、
このクランクの先端にプルロッド34の先端が枢着して
いる。プルロッド34は上下方向に幅のある板状のロッ
ドで、そのロッドの中間位置よりややワイヤ14側に長
孔35が設けられており、この長孔35に肘掛の側面に
植立した支持ピン36が挿通されることによって、プル
ロッド34の基端側が横方向移動自在に支持されてい
る。前述した移動側の溝付ローラ17は、このプルロッ
ドの基端に軸着して装着されている。
【0030】上記構造のブレーキ装置において、操作レ
バーのハンドル20を上方に引くと、クランク33が前
方に引かれて移動側の溝付ローラ17が前方に移動し、
ワイヤ14を図7に模式的に示すように、固定側の2つ
の溝付ローラ17aの間でくの字状に屈曲させ、この屈
曲によりワイヤ下端を引き上げてブレーキを作動させ
る。なお、図に示したものは、操作レバー15の復帰バ
ネを設けておらず、操作レバー15から手を離したとき
にワイヤ14の張力によってプルロッド34が後方に引
かれて、操作レバー15が復帰する。
バーのハンドル20を上方に引くと、クランク33が前
方に引かれて移動側の溝付ローラ17が前方に移動し、
ワイヤ14を図7に模式的に示すように、固定側の2つ
の溝付ローラ17aの間でくの字状に屈曲させ、この屈
曲によりワイヤ下端を引き上げてブレーキを作動させ
る。なお、図に示したものは、操作レバー15の復帰バ
ネを設けておらず、操作レバー15から手を離したとき
にワイヤ14の張力によってプルロッド34が後方に引
かれて、操作レバー15が復帰する。
【図1】昇降可能な肘掛を備えた車椅子の例を示す模式
的な側面図
的な側面図
【図2】肘掛部分の拡大側面図
【図3】屈折部材とワイヤとの関係を示す上面図
【図4】ワイヤの屈折状態を示す説明図
【図5】作動連結機構の他の例を示す図
【図6】第2実施例を模式的に示す肘掛部分の側面図
【図7】第2実施例のワイヤの屈折状態を示す説明側面
図
図
4 ブレーキレバー 10 昇降部材 11 肘掛 14 ワイヤ 15 操作レバー 16 操作連結機構 17 溝付ローラ 18 支軸 19 揺動部材
Claims (4)
- 【請求項1】 上下方向のガイドに沿って昇降する昇降
部材(10)に装着された肘掛(11)を備えた車椅子ないし歩
行補助器のブレーキ装置において、上端を固定され下端
をブレーキレバー(4)に連結されて前記ガイドと平行に
張架されたワイヤ(14)と、前記肘掛に設けられた操作レ
バー(15)と、昇降部材(10)に装着された複数個の屈折部
材(17)と、前記操作レバーの動きを少なくとも1個の屈
折部材(17)に伝達する作動連結機構(16)とを備え、複数
個の屈折部材(17)は、ワイヤ(14)を挟む両側にワイヤの
延在方向に間隔を隔てて、その少なくとも1個が作動連
結機構(16)により移動可能に配置されていることを特徴
とする、車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置。 - 【請求項2】 作動連結機構(16)に連結されて移動する
屈折部材(17)の移動方向がワイヤ(14)の延在方向と略直
交する方向の直線ないし円弧移動である、請求項1記載
の車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置。 - 【請求項3】 屈折部材(17)が自由回転可能に軸支され
た溝付ローラである、請求項1または2記載の車椅子な
いし歩行補助器のブレーキ装置。 - 【請求項4】 複数個の移動可能な屈折部材(17)を備
え、この複数個の屈折部材(17)は昇降部材(10)に軸支さ
れた揺動部材(19)にその支軸(18)を挟む両側に配置さ
れ、作動連結機構(16)は前記揺動部材を揺動駆動するこ
とを特徴とする、請求項2または3記載の車椅子ないし
歩行補助器のブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11097808A JP2000288033A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11097808A JP2000288033A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000288033A true JP2000288033A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14202078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11097808A Pending JP2000288033A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 車椅子ないし歩行補助器のブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000288033A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5506794B2 (ja) * | 2010-02-25 | 2014-05-28 | 株式会社日乃本錠前 | 手元ブレーキ付きキャスター |
KR101589940B1 (ko) | 2014-09-15 | 2016-02-02 | 경남대학교 산학협력단 | 보행 보조장치 |
CN111112497A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-05-08 | 李钢 | 一种快调模具式电线折弯装置 |
-
1999
- 1999-04-05 JP JP11097808A patent/JP2000288033A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5506794B2 (ja) * | 2010-02-25 | 2014-05-28 | 株式会社日乃本錠前 | 手元ブレーキ付きキャスター |
KR101589940B1 (ko) | 2014-09-15 | 2016-02-02 | 경남대학교 산학협력단 | 보행 보조장치 |
CN111112497A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-05-08 | 李钢 | 一种快调模具式电线折弯装置 |
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