JP2000287490A - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JP2000287490A
JP2000287490A JP11092037A JP9203799A JP2000287490A JP 2000287490 A JP2000287490 A JP 2000287490A JP 11092037 A JP11092037 A JP 11092037A JP 9203799 A JP9203799 A JP 9203799A JP 2000287490 A JP2000287490 A JP 2000287490A
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speed
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circuit
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Kikuo Abe
喜九雄 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電動機が待機中には損失を低減
し、損失の低い電動機制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、電力変換器8を構成する電
力用半導体素子への制御信号の供給を中止するゲートブ
ロックの条件を設定するゲートブロック条件設定器9
と、装置の運転に関する内部運転条件を設定する内部条
件設定器10と、主幹装置7からの待機指令WIを受信
する受信回路11と、主幹装置7からの運転開始指令S
Iと内部条件設定器10にて設定された内部運転条件I
Cとの論理積演算を行い、論理積条件を満足すると運転
開始信号SSを発信する運転開始回路12と、受信回路
11からの待機指令WIとゲートブロック条件設定器9
にて設定されたゲートブロック条件GCとの論理積演算
を行い、論理積条件を満足するとゲートブロック信号G
Sを発信するゲートブロック回路13と、運転開始回路
12とゲートブロック回路13とからの出力信号に基づ
いて電力用半導体素子の各々に制御信号を供給する素子
制御回路14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機に供給する
電力の電圧、電流或いは周波数を変えることにより電動
機の速度或いはトルクを所定の目標値に制御する電動機
制御装置に係り、特に、運転時に電力の消費を節約する
電動機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6は、一般的な可逆圧延シス
テムを示す。図5において、圧延機1は、上下2つのワ
ークロール2を有し、このワークロール2の間隙を制御
し、当該間隙に圧延材料Aを通過させることにより、当
該圧延材料Aの板厚を所望の値となるように圧延する。
【0003】ワークロール2は、バックアップロール3
により機械的に支持されている。ワークロール2は、機
械的に電動機4に接続され電動機4により駆動されてい
る。電動機4は、主回路遮断器5を介して、電気的に電
動機制御装置6と接続され、電力が電動機制御装置6よ
り電動機4へ供給される。
【0004】図6に示すように、電動機制御装置6を運
転する場合、一般には次のような運転シーケンスにより
運転を開始する。 1)電動機制御装置6において、異常有無のチェック 2)主幹装置7において、電動機軸受の油圧等、電動機
状態のチェック 3)主幹装置7において、安全スイッチ等の操作条件の
チェック 4)電動機制御装置6において、主回路接触器/遮断器
の閉鎖 5)上記1),4)が正常の場合、電動機制御装置6内
部で内部運転条件ICを確立。
【0005】6)上記2),3)が正常の場合、主幹装
置7において、運転開始指令SIが確立し、電動機制御
装置6に送信。 7)電動機制御装置6では、内部運転条件ICと、主幹
装置7より送られる運転開始指令SIの論理和を取り、
運転開始信号SSを成立。
【0006】8)運転開始信号SSにより、制御系の演
算開始され、サイリスタ、トランジスタ等の電力用半導
体素子へのゲート信号の供給を開始。 以降、電動機は、設定された速度設定値により速度制御
される。即ち、速度制御演算により計算されたタイミン
グで、ゲート信号を電力変換装置の電力用半導体素子に
供給することにより電動機が運転される。
【0007】次に、圧延中の電動機制御装置の動作を図
7を用いて説明する。図7において、最初に圧延機1の
左側にある圧延材料Aは、圧延機1に送り込まれる。こ
のとき、圧延機1の速度は、正転方向にあり圧延を開始
する。1回の圧延が終了すると、圧延材料Aは、圧延機
1の右側に位置する。次に、圧延材料Aは、圧延機1に
再度送り込まれる。このとき、圧延機1の速度は、逆側
より圧延材料Aが来るため逆転している。このように、
通常圧延機の速度は、正転/逆転を繰り返す。
【0008】この正転と逆転の間には、「待機速度」と
いわれる速度があり、次の正転や逆転に備えている。一
般に一回の圧延を「パス」と呼んでおり、最終的に5〜
7回程度のパスを繰り返す。尚、パスの回数は、圧延材
料Aの材質及び最終の材料厚さにより異なる。但し、圧
延機のレイアウト、つまり、圧延終了後の圧延材料の搬
送を考えて、一般的にパス回数は、奇数となる。
【0009】すなわち、このような圧延設備では、圧延
機1及び圧延機1を駆動している電動機4の正転/待機
/逆転/待機/正転のパターンが繰り返されることが多
い。また、圧延中は、圧延のムラ、厚さの精度のため、
非常に高い速度制御精度が要求されるが、待機中はその
性質から高い速度制御精度は必要ない。
【0010】更に、電動機制御装置6の損失について考
えてみる。一般に電力用半導体素子により構成された電
力変換器の場合、以下の2点が主な損失となる。 1)電流が流れることによる電圧降下による損失 2)定格電圧が印加されることによる損失 これら、損失はトランスの場合と同様、上記1)項は、
定格電流試験により求めることができ、上記2)項は、
定格電圧低電流(無負荷)試験により求めることができ
る。
【0011】尚、従来のサイリスタ電力変換器では、ほ
とんどの損失が上記1)項の電圧降下による損失であ
り、上記2)項の無負荷損失は小さかったが、最近のG
TO(ゲートターンオフサイリスタ)電力変換器では、
上記2)項の無負荷損失も、上記1)項の電圧降下によ
る損失と同程度の損失が発生する。これを一般に、「ス
イッチングロス」といっている。
【0012】図7の圧延機運転パターンでこの損失を見
てみると、上記1)項の電圧降下による損失は、圧延機
1の負荷、即ち電動機の負荷に比例するため、圧延中
は、大きくなるが、待機中はほとんど損失が無い。一
方、上記2)項の無負荷損失は、電力変換器に常に電圧
がかかっているため、圧延中/待機中にかかわらず発生
する。この無負荷損失を、減らすためには電力変換器に
電圧をかけない、即ち、遮断器或いは接触器を開くこと
が考えられるが、待機中はすぐまた圧延に入ることと、
接触器の機械的な開閉寿命を考えても現実的でない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、電動
機が待機中であっても電力変換器としては、圧延中と同
様、運転を行っており、大きな損失を発生している。こ
のため、本発明では、電動機が待機中には損失を低減
し、損失の低い電動機制御装置を提供することを目的と
する。
【0014】尚、損失が低くなると、消費する電力量の
低下、即ち、省エネの目的の他に、発熱の減少により、
冷却装置の低減さらに部品の寿命が延びるといった二次
的効果も奏する。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って、上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明は、複数の電力用半導
体素子を有し、プラントの全体或いは一部を統括制御す
る主幹装置からの信号に基いて、電動機を制御する電動
機制御装置において、上記複数の電力用半導体素子へ制
御信号を供給し、当該電力用半導体素子をオンオフする
素子制御手段と、上記主幹装置からの待機信号を受信す
る受信手段と、この受信手段からの待機信号に応じて上
記素子制御手段からの上記複数の電力用半導体素子へ上
記制御信号の供給をオンオフするオンオフ手段とを備え
たことを特徴とする。
【0016】これにより、請求項1記載の発明は、待機
中の電力変換器の電力用半導体素子のオンオフを停止さ
せ、電力用半導体素子のオンオフに伴う損失を減少させ
ることができる。
【0017】また、請求項2記載の発明は、主幹装置か
らのトルク基準信号の値が所定の範囲内であること及び
速度の偏差が所定の範囲内であることの少なくともいず
れか一方を満たしたことを検出する待機可能条件検出手
段を備えたことを特徴とする。これにより、制御装置内
で演算された電動機トルクが所定の範囲内であること、
即ち、トルクが小さく圧延中でないこと、及び、主幹装
置より設定される速度設定値と実際の電動機速度との差
が小さいことにより待機状態を検出し、電力変換器の電
力用半導体素子の制御信号をオフさせるので、待機中の
電力変換器の電力用半導体素子のオンオフを停止させ、
電力用半導体素子のオンオフに伴う損失を減少させるこ
とができる。
【0018】更に、請求項3記載の発明は、主幹装置よ
り設定される速度設定値が、所定時間変動していない場
合に、待機状態を検出し、電力変換器の電力用半導体素
子への制御信号の供給をオフさせることを特徴とする。
これにより、待機中の電力変換器の電力用半導体素子の
オンオフを停止させ、電力用半導体素子のオンオフに伴
う損失を減少させることができる。
【0019】また、請求項4記載の発明は、実際の電動
機速度が、所定時間変動していない場合に、待機状態を
検出し、電力変換器の電力用半導体素子の制御信号をオ
フさせることを特徴とする。これにより、待機中の電力
変換器の電力用半導体素子のオンオフを停止させ、電力
用半導体素子のオンオフに伴う損失を減少させることが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態を示す概要構成図である。図1におい
て、本実施の形態である電動機制御装置6は、信号線を
介して主幹装置7に接続されている。
【0022】本実施の形態である電動機制御装置6は、
複数の電力用半導体素子(図示せず)を有し、負荷であ
る電動機4に所定の電力を供給する電力変換器8と、こ
の電力変換器8を構成する電力用半導体素子への制御信
号の供給を中止するゲートブロックの条件を設定するゲ
ートブロック条件設定器9と、装置の運転に関する内部
運転条件を設定する内部条件設定器10と、主幹装置7
からの待機指令WIを受信する受信回路11と、主幹装
置7からの運転開始指令SIと内部条件設定器10にて
設定された内部運転条件ICとの論理積演算を行い、論
理積条件を満足すると運転開始信号SSを発信する運転
開始回路12と、受信回路11からの待機指令WIとゲ
ートブロック条件設定器9にて設定されたゲートブロッ
ク条件GCとの論理積演算を行い、論理積条件を満足す
るとゲートブロック信号GSを発信するゲートブロック
回路13と、運転開始回路12とゲートブロック回路1
3とからの出力信号に基づいて電力用半導体素子の各々
に制御信号を供給する素子制御回路14とから構成され
ている。
【0023】更に、信号線には、例えば電動機制御装置
6の状態(運転中、故障中等)を主幹装置7に伝える信
号や、主幹装置7より電動機制御装置6に対して電動機
の速度を設定する信号があるが、本実施の形態では、主
幹装置7より電動機制御装置6に対する運転開始指令S
Iと待機指令WIについて説明する。
【0024】電動機制御装置6が運転を開始する場合、
電動機制御装置6は、異常が起きていない、インターロ
ック信号が正常、遮断器、接触器等の主回路機器(図示
せず)が閉じているといった内部運転条件ICをチェッ
クする。また、遮断器、接触器等の主回路機器(図示せ
ず)が閉じている、電源(図示せず)を受電していると
いった条件で電力変換器8の電力用半導体素子の制御の
オンオフ、即ちゲートブロック条件GCをチェックす
る。
【0025】尚、この説明の中では、内部運転条件I
C、ゲートブロック条件GCと共に、電動機運転中は
“1”、電動機停止で“0”となる2値のロジック信号
である。ここで、異常が検出されず主回路機器(図示せ
ず)が閉じられると、内部運転条件IC及びゲートブロ
ック条件GCは、“1”となる。更に、主幹装置7から
の待機指令WIが“1”となると、ゲー卜ブロック信号
GSが“1”となり、電動機制御装置6は、電力変換器
8の電力用半導体素子の制御を開始する。
【0026】但し、この段階では、運転開始信号SSは
“0”であり、電動機速度の速度制御は行っていない。
即ち、電力変換器8の電力用半導体素子は、オンオフを
行っているが、電動機4の誘起電圧との関係で電動機4
に対しては電圧を出していない。この状態を、「ゲート
シフト状態」と言う。
【0027】その後、主幹装置7より運転開始指令SI
が送信されると、運転開始信号SSが“1”となり、速
度制御演算が始まり、電動機4に印加される電気量が計
算される。電動機制御装置6は、この電気量が出力され
るよう、電力変換器8の電力用半導体素子のオンオフの
タイミングを計算し、電力変換器8より電気量を発生す
る。
【0028】以上の動作により、電動機4を速度制御す
ることができる。更に、主幹装置7は、電動機4の速度
を電動機制御装置6に設定してくるため、容易に、電動
機4の待機状態を検出することができる。待機状態を検
出すると主幹装置7は、電動機制御装置6に対し待機指
令WIを“0”にする。待機指令WIが“0”になるこ
とにより、電動機制御装置6ではゲートブロック信号G
Sが“0”となり、電力変換器8の電力用半導体素子の
制御を停止(中断)する。即ち、オフのままとする。主
幹装置7が、電動機4が待機中でないと判断すると、電
動機制御装置6に対し待機指令WIを“1”にする。待
機指令WIが“1”になることにより、電動機制御装置
6ではゲートブロック信号GSが“1”となり、電力変
換器8の電力用半導体素子の制御を再開する。
【0029】以上の動作により、待機中の電力変換器8
の電力用半導体素子のオンオフを行うことが中断され、
この間の電力変換器8の損失を防ぐことができる。尚、
待機中は電動機4に電力を供給していない状態であり、
機械的摩擦により電動機速度は徐々に減少してくるが、
待機時間と摩擦量の関係で、速度の低下が少なければ、
問題なく待機状態より元に戻ることができる。
【0030】(第2の実施の形態)本実施の形態におけ
る電動機制御装置では、主幹装置により設定された電動
機設定速度と速度検出器により検出された電動機実速度
との偏差を算出し、この速度偏差を、比例積分演算する
ことにより、当該速度偏差をゼロにするのに必要な電動
機発生トルクを計算する。
【0031】更に、この計算で求められたトルクを電動
機で発生させるために、電動機に印加される電気量を計
算する。そして、最後に、電動機制御装置は、この電気
量の計算結果になるように、電力変換器の電力用半導体
素子のオンオフのタイミングを計算し、電力変換器より
電圧を発生する。
【0032】以上の計算を常に行い、電力変換器の発生
する電気量を常に動かす。従って、電動機の発生するト
ルクは、計算で求める。ここで、電動機の待機状態を検
出するためには、電動機が一定速度で、運転されてお
り、圧延中のように負荷がかかっていない、即ちトルク
が小さい状態を検出すればよいので、速度偏差が所定の
範囲にある状態とさらに、トルクが小さく所定の範囲に
ある場合には、待機状態と判断し、これ以外の場合には
待機状態にないと判断する回路を設ければよい。
【0033】図2は、本実施の形態を示す概要構成図で
ある。図2に示すように、本実施の形態における電動機
制御装置は、電動機4の実速度SRを検出する速度検出
器20と、この速度検出器20により検出された電動機
実速度SRと主幹装置7により設定された電動機設定速
度SOとの偏差SDを算出する速度偏差算出器21と、
この速度偏差算出器21からの偏差SDの絶対値を算出
する偏差絶対値算出器22と、速度偏差基準値DSを設
定する速度偏差基準設定器23と、この速度偏差基準設
定器23からの速度偏差基準値DSと偏差絶対値算出器
22からの偏差SDの絶対値ASとを比較する速度比較
器24とを有している。
【0034】更に、本実施の形態における電動機制御装
置は、主幹装置7により設定されたトルク基準信号TR
の絶対値ATを算出するトルク絶対値算出器25と、ト
ルク基準値TSを設定するトルク基準設定器26と、こ
のトルク基準設定器26からのトルク基準値TSとトル
ク絶対値算出器25からのトルク基準信号TRの絶対値
ATとを比較するトルク比較器27とを有している。
【0035】そして更に、本実施の形態における電動機
制御装置は、速度比較器24からの出力信号CSとトル
ク比較器27からの出力信号CTとの論理和演算を行
い、その演算結果に応じて、待機信号WSを出力する待
機信号出力回路28と、電力変換器8を構成する電力用
半導体素子への制御信号の供給を中止するゲートブロッ
クの条件を設定するゲートブロック条件設定器29と、
このゲートブロック条件設定器29にて設定されたゲー
トブロック条件GCと待機信号出力回路28からの待機
信号WSとの論理積演算を行い、論理積条件を満足する
とゲートブロック信号GSを発信するゲートブロック回
路30と、このゲートブロック回路30からのゲートブ
ロック信号GSに基づいて電力用半導体素子の各々への
制御信号の供給を制御する素子制御回路31とから構成
されている。
【0036】このように構成された本実施の形態におけ
る電動機制御装置は、以下のように作用する。偏差絶対
値算出器22からの偏差SDは、偏差絶対値算出器22
を介して、速度偏差基準値DSと、速度比較器24で比
較される。この速度比較器24の出力CSは、偏差SD
の絶対値ASが、速度偏差基準値DSより大きい場合
“1”となり、待機条件で、“0”となる。同様に、ト
ルク基準信号TRは、トルク絶対値算出器25を介した
後、トルク基準値TSとトルク比較器27で比較され
る。
【0037】トルク比較器27の出力CTは、トルク基
準信号TRの絶対値ATが、トルク設定値TSより大き
い場合“1”となり、待機条件で、“0”となる。そし
て、速度比較器24とトルク比較器27の出力が共に
“0”の時、即ち、論理和が“0”の時、待機信号出力
回路28は、電動機4が待機中であると判断し、待機信
号WSを“0”にする。その後、待機信号出力回路28
からの待機信号WSとゲートブロック条件設定器29に
て設定されたゲートブロック条件GCとの論理積演算を
行い、論理積条件を満足するとゲートブロック信号GS
を発信する。
【0038】以上の動作により、ゲートブロック信号G
Sが、オンオフすることになり、結局待機中の電力変換
器8の電力用半導体素子のオンオフを行うことを中断す
ることができ、この間の電力変換器8の損失を防ぐこと
ができる。
【0039】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態を示す概要構成図である。図3に示すよ
うに、本実施の形態は、第2の実施の形態に加えて、主
幹装置7より設定される速度設定信号STの単位時間当
たりの変化量を検出する変化量検出器32と、基準変化
量HSを設定する基準変化量設定器33と、この基準変
化量設定器33からの基準変化量HSと変化量検出回路
32からの検出変化量HDとを比較する変化量比較器3
4と、この変化量比較器34からの比較結果CHに基い
て所定出力を遅延出力するオフ遅延回路35と、このオ
フ遅延回路35からの出力DHと速度比較器24の出力
CSとトルク比較器27の出力CTとの論理積演算を行
い、その演算結果に応じて、ゲートブロック信号GSを
出力するゲートブロック回路36とを有している。
【0040】このように構成された本実施の形態におい
ては、速度設定信号STは、変化量検出器32を介した
後、基準変化量HSと、変化量比較器34で比較され
る。この変化量比較器34の出力は、オフ遅延回路35
を通し出力される。
【0041】速度設定信号STが、変化した場合、変化
量検出器32により、変化量HDが検出される。この変
化量HDは、単位時間にどれだけの変化があったかを示
している。この変化量HDを基準変化量HSと変化量比
較器34で比較し、変化量比較器34の出力CHは変化
が大きい場合は“1”、小さい場合は“0”の2値のロ
ジック信号となる。このロジック信号を、オフ遅延回路
35に入力する。オフ遅延回路35は、“1”が入力さ
れた場合、すぐに“1”を出力する。“0”が入力され
た場合には、所定時間遅れ(遅延)をもって“0”を出
力する。即ち、“0”が、遅延の期間より長く継続した
場合にのみ、出力が“0”となる。
【0042】以上の動作により、主幹装置7より設定さ
れる速度設定信号が、所定の期間変化がない場合、オフ
遅延回路35の出力が“0”となり、この信号も第2の
実施の形態に加えて待機状態の条件に加える。即ち、オ
フ遅延回路35の出力DH、速度比較器24の出力C
S、トルク比較器27の出力CTの3つの信号が、全て
“0”の時、即ち、論理和が“0”の時は、電動機4が
待機中であると判断し、待機信号WSを“0”にする。
その後、待機信号出力回路36からの待機信号WSとゲ
ートブロック条件設定器29にて設定されたゲートブロ
ック条件GCとの論理積演算を行い、論理積条件を満足
するとゲートブロック信号GSを発信する。
【0043】以上の動作により、ゲートブロック信号G
Sが、オンオフすることになり、結局待機中の電力変換
器8の電力用半導体素子のオンオフを行うことを中断す
ることができ、この間の電力変換器8の損失を防ぐこと
ができる。
【0044】以上の動作により、ゲートブロック信号G
Sが、オンオフすることになり、結局待機中の電力変換
器8の電力用半導体素子のオンオフを行うことを中断す
ることができ、この間の電力変換器8の損失を防ぐこと
ができる。
【0045】(第4の実施の形態)本実施の形態におい
ては、待機状態中は、電力変換装置が動作していないた
め、電動機に電力が供給されない。このため、電動機が
駆動する機械の摩擦が大きい場合、電動機の速度は摩擦
により下がってくる。あまり速度の減少が大きい場合、
待機状態を抜け出した時点で電動機実速度と主幹装置に
より設定された設定速度の差が大きくなり、設定速度に
電動機の実速度を一致させるために大きなトルクが必要
となり、電動機及び電動機が駆動する機械に急激にトル
クが加わり、問題となる。また、主幹装置のタイミング
が悪く、主幹装置より、待機信号解除が来る前に、圧延
機に材料が入り電動機の負荷が大きくなる場合がある。
この場合にも、電動機の速度は減少する。
【0046】従って、本実施の形態においては、電動機
の速度の変化量も待機条件に加える。図4は、本実施の
形態の電動機制御装置の構成図である。
【0047】図4に示すように、本実施の形態は、第3
の実施の形態に加えて、速度検出器20により検出され
た電動機4の実速度SRの単位時間当たりの変化量を検
出する速度変化量検出器40と、基準速度変化量KSを
設定する基準速度変化量設定器41と、この基準速度変
化量設定器41からの基準変化量KSと速度変化量検出
回路40からの速度変化量KKとを比較する速度変化量
比較器42と、この速度変化量比較器42からの比較結
果KHに基いて所定出力を遅延出力する第2のオフ遅延
回路43と、このオフ遅延回路43からの出力KWとオ
フ遅延回路35からの出力DHと速度比較器24の出力
CSとトルク比較器27の出力CTとの論理積演算を行
い、その演算結果に応じて、ゲートブロック信号GSを
出力するゲートブロック回路44とを有している。
【0048】このように構成された本実施の形態におい
ては、電動機速度信号SRは、速度変化量検出器40を
介した後、変化量設定KSと、速度変化量比較器42で
比較される。この速度変化量比較器42の出力KHは、
第2のオフ遅延回路43を介して出力される。
【0049】電動機速度信号SRが変化した場合、速度
変化量比較器42により、変化量KKが検出される。こ
の変化量KKは、単位時間にどれだけの変化があったか
を示している。
【0050】この変化量KKは基準速度変化量KSと、
速度変化量比較器42で比較され、速度変化量比較器4
2の出力KHは、変化が大きい場合“1”、小さい場合
“0”の2値のロジック信号となる。このロジック信号
を、第2のオフ遅延回路43に入力する。この第2のオ
フ遅延回路43は、“1”が入力された場合、すぐに
“1”を出力する。“0”が入力された場合には、所定
時間の遅延をもって“0”を出力する。即ち、“0”が
遅延の期間より長く継続した場合にのみ、出力が“0”
となる。
【0051】以上の動作により、電動機4の速度SR
が、所定の期間変化がない場合、第2のオフ遅延回路4
3の出力KWが“0”となり、この信号も第3の実施の
形態に加えて待機状態の条件に加える。即ち、第2のオ
フ遅延回路43の出力KWと、オフ遅延回路35の出力
DH、速度比較器24の出力CS、トルク比較器27の
出力CTの4つの信号が共に“0”の時、即ち、論理和
が“0”の時は、電動機4が待機中であると判断し、待
機信号WSを“0”にする。
【0052】以上の動作により、ゲートブロック信号G
Sが、オンオフすることになり、結局待機中の電力変換
器8の電力用半導体素子のオンオフを行うことを中断す
ることができ、この間の電力変換器8の損失を防ぐこと
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、待
機中の電力変換器の電力用半導体素子のオンオフを行う
ことが中断されるので、この間の電力変換器の損失を防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す概要構成
図。
【図2】 本発明の第2の実施の形態を示す概要構成
図。
【図3】 本発明の第3の実施の形態を示す概要構成
図。
【図4】 本発明の第4の実施の形態を示す概要構成
図。
【図5】 一般的な可逆圧延システムを示す概要構成
図。
【図6】 図5に示した可逆圧延システムにおける運
転シーケンスを示す構成図。
【図7】 図5に示した可逆圧延システムの運転状態
を示すタイムチャート。
【符号の説明】
4…電動機、6…電動機制御装置、7…主幹装置、8…
電力変換器、9,29…ゲートブロック条件設定器、1
0…内部条件設定器、11…受信回路、12…運転開始
回路、13,30,36,44…ゲートブロック回路、
14,31…素子制御回路、20…速度検出器、21…
速度偏差算出器、22…偏差絶対値算出器、23…速度
偏差基準設定器、24…速度比較器、28…待機信号出
力回路、32…変化量検出器、33…基準変化量設定
器、34…変化量比較器、35…オフ遅延回路、40…
速度変化量検出器、41…基準速度変化量設定器、42
…速度変化量比較器、43…第2のオフ遅延回路、WI
…待機指令、SI…運転開始指令、SS…運転開始信号
WS…待機信号、IC…内部運転条件、GC…ゲートブ
ロック条件、GS…ゲートブロック信号、SS…運転開
始信号、SD…速度偏差信号、DS…速度偏差設定値、
AS…速度偏差信号SDの絶対値、ST…速度設定信
号、HS…基準変化量、HD…検出変化量、CH…比較
結果、DH…オフ遅延回路35からの出力、CS…速度
比較器24の出力、TR…トルク信号、TS…トルク設
定値、ST…速度設定信号、CS…変化量設定、KS…
基準速度変化量、KK…速度変化量、KH…比較結果、
KW…オフ遅延回路43からの出力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電力用半導体素子を有し、プラ
    ントの全体或いは一部を統括制御する主幹装置からの信
    号に基いて、電動機を制御する電動機制御装置におい
    て、前記複数の電力用半導体素子へ制御信号を供給し、
    当該電力用半導体素子をオンオフする素子制御手段と、
    前記主幹装置からの待機信号を受信する受信手段と、こ
    の受信手段からの待機信号に応じて前記素子制御手段か
    らの前記複数の電力用半導体素子へ前記制御信号の供給
    をオンオフするオンオフ手段とを具備したことを特徴と
    する電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 前記オンオフ手段は、前記主幹装置か
    らのトルク基準信号の値が所定の範囲内であること及び
    速度の偏差が所定の範囲内であることの少なくともいず
    れか一方を満たしたことを検出する待機可能条件検出手
    段を具備したことを特徴とする請求項1記載の電動機制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記オンオフ手段は、前記主幹装置か
    らの速度基準信号が所定の期間変化が無いときに、前記
    素子制御手段からの前記複数の電力用半導体素子へ前記
    制御信号の供給をオンオフすることを特徴とする請求項
    2記載の電動機制御装置。
  4. 【請求項4】 前記オンオフ手段は、電動機速度の所
    定の期間内の変動が所定の範囲内にある時に、前記素子
    制御手段からの前記複数の電力用半導体素子へ前記制御
    信号の供給をオンオフすることを特徴とする請求項3記
    載の電動機制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018167457A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 住友重機械工業株式会社 射出成形機

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