JPH11150870A - 買電系統と並列運転を行う自家発電機の負荷制御システム - Google Patents

買電系統と並列運転を行う自家発電機の負荷制御システム

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JPH11150870A
JPH11150870A JP9327077A JP32707797A JPH11150870A JP H11150870 A JPH11150870 A JP H11150870A JP 9327077 A JP9327077 A JP 9327077A JP 32707797 A JP32707797 A JP 32707797A JP H11150870 A JPH11150870 A JP H11150870A
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JP9327077A
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Daisaku Miyagi
大作 宮城
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 買電系統と並列運転を行う自家発電機の
負荷制御システムにおいて、予め買電最低残量値cと自
家発電機の最小出力aと最大出力bとを設定した自動負
荷制御装置を用い、該制御装置で現在の買電残量電力W
zと発電電力Wpとを常時検出しながら、前記買電最低
残量値cと自家発電機の最小出力aを加算した基準値
(a+c)に基づいて前記自家発電機の起動/停止制御
と負荷/無負荷運転制御を自動的に行なうことを特徴と
する。 【効果】 買電最低残量の値をあらかじめ所要電力の負
荷変動分を想定してこの負荷変動する電力値以上に設定
しておくことにより、買電系統への逆送防止と買電系統
との自動解列も防止され買電電力系統へ動揺を与えるこ
ともなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は買電電力と自家発電
電力とを併用する電力供給系統の負荷制御システムに係
り、買電系統と並列運転を行う自家発電機において、買
電系統への逆送を防止すべく買電の残量を常時検出し、
これを一定以上に保ちながら自家発電機の起動/停止及
び負荷/無負荷運転制御を自動制御する買電系統と並列
運転を行う自家発電機の負荷制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりエネルギーの効率利用を図るた
めに買電(商用)電力と自家発電電力とを併用する電力
供給系統は種々存在し、例えば従来の買電系統と並列運
転を行う自家発電機の負荷制御システムを図5、図6に
示す。まず図5において1は買電(商用)系統、2Aは
買電系統1と主母線3、言換えれば自家用電気設備との
連絡遮断器、2Bは自家用発電機(自家用発電設備)4
の遮断器で、主母線3との間に介装させている。4は1
台又は複数台の発電機を具えた自家用発電設備(以下自
家用発電機という)、5Aは買電系統1への逆送時動作
する有効電力方向継電器、6は発電電力検出器、7は発
電出力設定器で手動又は自動にて設定される。8は発電
電力設定器7と発電電力検出器6との差を増幅する偏差
増幅器、9はガバナコントローラであって偏差増幅器8
の出力により不図示の発電機駆動用原動機のガバナ増速
用電磁接触器10A及びガバナ減速用電磁接触器10B
を開閉動作させるものである。また、11A、11B、
…11nは前記主母線3に接続されている負荷回路であ
り、回路数は何回路あってもよい。
【0003】次にかかる従来の負荷制御システムの作用
を簡単に説明するに、有効電力は買電系統1より連絡遮
断器2A、主母線3を経由して負荷11A、11B、…
11nに供給している。自家発電機4は発電出力設定器
7の設定値に合致するように発電電力を増・減してお
り、該設定器7と発電電力検出器6との偏差を増幅器8
で増幅させ、発電量が設定器7の設定値より大きい時は
ガバナコントローラ9からの信号によりガバナ減速用電
磁接触器10Bを動作させ発電電力を減少させて前記設
定器7の設定値に合致させる。また発電電力が前記設定
器7の設定値より小さい時は、ガバナコントローラ9か
らの信号によりガバナ増速用電磁接触器10Aを動作さ
せ発電電力を増加させて前記設定値に合致させる。
【0004】さて前記図5の従来負荷制御システムにお
いては、負荷11A、11B…11nの所要電力は買電
系統1と自家発電機4より供給されており、その1日の
所要電力の時系列変動の一例を図7に日負荷時間別グラ
フとして示す。
【0005】図7の日負荷時間別グラフでは8時〜18
時の間自家発電機より電力が供給されている場合を示
し、かかる状況下では8時〜9時(※1)と17時〜1
8時(※2)のように、所要電力が3500kwである
時に自家発電機より3000kw供給している場合に
は、残りの500kwが買電系統1から供給されている
こととなる。もし、この時、大容量の負荷設備の停止や
事故等により、所要電力負荷が1000kw減少したと
すると、所要電力負荷は「3500kw−1000kw
=2500kw」となり、発電電力3000kwから所
要電力負荷2500kwを差し引いた500kw分が買
電系統1に逆流することとなる。
【0006】即ち、図7の日負荷時間別グラフに示すよ
うに、もし大容量の負荷設備11A…の停止や事故等に
より、所要電力負荷が急減し、この負荷の減少量が買電
系統1より供給されている電力より大きい場合には、自
家発電機から供給される電力が負荷の所要電力を上回る
こととなるので、図5の従来の負荷制御システムではこ
の余剰電力は発電設備4より遮断器2B、2Aを経由し
て買電系統1に逆流する。その結果、通常では電力方向
継電器5Aが動作して遮断器2Aを自動遮断させるの
で、買電系統1に更に動揺を与えることとなる。また、
遮断器2Aの自動遮断により、買電系統1と自家用電器
設備が解列されることから自家発電機4から供給される
主母線3の電圧、周波数も大きな変動を受けるし、買電
系統1からの供給がなくなることから負荷11A、11
B、…11nへの給電信頼性が低下する。
【0007】図6は、上記の有効電力逆送に伴う買電系
統1との自動解列による自家用電機設備の電力系統の動
揺を防止し、負荷への給電信頼性を確保するために改良
された負荷制御システムを示したものである。図6にお
いて図5と同一符号は同一又は対応機能部分を示すの
で、その重複部分についての説明は省略し、その相違点
について説明する。5Bは有効電力方向継電器5Aを介
して遮断器2Aの出力側に接続された買電系統1の有効
電力検出器で、自家発電電力検出器6の出力側に設けた
切換スイッチ12Aを介して偏差増幅器8に入力させて
いる。
【0008】7aは買電電力逆送零設定器で、発電出力
設定器7との間の切換スイッチ12Bを介して偏差増幅
器8に入力させている。尚、切換スイッチ12A、12
Bは、自家発電機4より買電系統1へ有効電力が遮断器
2B、2Aを経由して逆送された時に動作する電力方向
継電器5Aと連動して自動切換を行うように制御されて
いる。
【0009】かかる負荷制御システムにおいては、通常
運転時の動作は図5に示したシステムと同一であるが、
自家発電機4より買電系統1へ有効電力が遮断器2B、
2Aを経由して逆送された時に切換スイッチ12A、1
2Bが動作すると、偏差増幅器8の入力信号は設定器7
から買電電力逆送零設定器7aへ、また帰還信号となっ
ている発電電力検出器6は買電系統1の有効電力検出器
5Bへ自動的に切換えられる。従って、前記した図7の
日負荷時間別グラフに示すように何らかの原因で負荷が
急減し、自家発電機4から供給される電力が負荷の所要
電力を上回り、有効電力が自家発電機4から遮断器2
B、2Aを経由して買電系統1へ逆送されるような状態
となれば、発電設定器7による制御は自動的に買電電力
が逆送零設定器7aにより買電電力を帰還信号とする買
電量制御に切換えられ、買電電力が逆送とならないよう
に発電設備の発電電力を抑制するようにガバナ減速用電
磁接触器10Bを動作させ発電電力を減少させることが
出来る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
図6に示した従来技術においても、次のような課題があ
る。かかる課題を図7の日負荷時間別グラフを例にとっ
て説明すると、8時〜9時(※1)と17時〜18時半
(※2)のように所要量が3500kwであり、自家発
電機から3000kwの電力供給としている場合に、た
とえば図6に示す負荷L1(11A)が事故等により遮
断されて、そのために所要量負荷が負荷L1(11A)
分の1000kw減少したとすると、その時点で所要電
力は3500kw−1000kw=2500kwとな
り、発電電力3000kwから所要電力負荷2500k
wと差し引いた500kw分が瞬時に買電系統1へ逆送
されることとなる。この場合図6に示した負荷制御シス
テムでは、買電系統1へ逆送され、有効電力方向継電器
5Aが瞬時に動作しても、遮断器2Aを瞬時に遮断させ
ずに時限特性を与えておき、この与えられた時限特性の
時間内に発電電力を3000kwから2500kwに減
少させて、有効電力方向継電器5Aの動作を解除させ、
買電系統1との解列を防止させようとするものである。
【0011】しかしながら、前記従来技術において、通
常自家発電機4の発電電力を減少させるためにガバナ減
速用電磁接触器10Bを動作させても、発電機駆動用の
原動機が瞬時に追従しないために、通常約250kw発
電電力を減少させるのに1分程度を要し、上記で述べた
例のように発電電力を500kw減少させるためには約
2分を要することとなる。従って、買電系統1へ逆送さ
れた電力が大きければ大きい程、自家発電機4の発電電
力を逆送電力分だけ減少させるのに長い時間を要すこと
となり、先に述べた時限特性の選定には、想定される逆
送電力と発電電力の減少速度を考慮して、数分から数十
分程度の時限特性が必要となる。
【0012】また、仮に選定した時限特性の時間内に有
効電力方向継電器5Aの動作を解除させて、買電系統1
との連絡遮断器2Aの遮断による買電系統1との解列は
防止できたとしても、通常、連絡遮断器2Aの上流側、
即ち買電系統1の送り出しにも不図示の遮断器及び有効
電力方向継電器が設置されているため、買電系統1へ逆
送されると瞬時に連絡遮断器2Aの上流側に位置する有
効電力方向継電器が動作して、更に上流側の遮断器も動
作して遮断されるために、結果的には買電系統1からの
電力の供給は遮断され、買電系統1と解列された状態と
同じになり、電力系統の動揺は防止できず、主母線3の
電圧・周波数も大きな変動を受け、負荷11A、11
B、…11nへの給電信頼性も低下することとなる。
【0013】従って、図5、図6に示した負荷制御シス
テムでは、買電系統1への逆送による買電系統1との自
動解列では防止できない。また、買電系統1へ逆送して
しまうことから、買電系統1に対して電圧、周波数の変
動や電力の動揺を与えてしまうこととなる。
【0014】かかる説明より明らかな如く、買電系統と
並列運転を行う自家発電機では、買電系統への逆送を防
止することが必要不可欠であり、本発明はかかる課題を
解決する買電系統と並列運転を行う自家発電機の負荷制
御システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、買電系統と並
列運転を行う自家発電機の負荷制御システムにおいて、
予め買電最低残量値cと自家発電機の最小出力aと最大
出力bとを設定した自動負荷制御装置を用い、該制御装
置で現在の買電残量電力Wzと発電電力Wpとを常時検
出しながら、前記買電最低残量値cと自家発電機の最小
出力aを加算した基準値(a+c)に基づいて前記自家
発電機の起動/停止制御と負荷/無負荷運転制御を自動
的に行なうことを特徴とする負荷制御システムを提案す
る。この場合、前記買電最低残量値cは負荷側の所要電
力の負荷変動分の電力値以上に設定するのがよい。
【0016】請求項2〜4記載の発明は前記負荷制御を
具体的に特定するものである。請求項2記載の発明は、
自家発電機が停止状態における制御に関するもので、買
電側の残量電力Wzが前記基準値(a+c)以上になっ
た際に自家発電機の起動を行ない、基準値以下の場合に
前記停止状態を継続することを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、自家発電機が無負
荷状態における制御に関するものであり、買電側の残量
電力Wzが前記基準値(a+c)以上になった際に発電
機の遮断機を投入すると共に、ガバナコントロール制御
により前記発電電力Wpが前記最小出力aに到達した後
に自動負荷運転制御に移行し、一方買電側の残量電力W
zの前記基準値(a+c)以下の状態が所定時間経過し
た際に前記自家発電機の停止を行なうことを特徴とす
る。
【0018】請求項4記載の発明は、自家発電機が負荷
状態における制御に関するものであり、買電側残量電力
Wzと発電電力Wpを加算した負荷側の所要電力が前記
基準値(a+c)以上になった際に前記所要電力から買
電最低残量値cを引いた発電出力を演算し、該演算設定
出力が前記最大出力b以下の場合に該演算設定出力を発
電出力設定値とし、又前記演算設定出力が前記最大出力
b以上の場合に該最大出力bを発電出力設定値とし、前
記発電電力が該発電出力設定値に合致するようにガバナ
コントロール制御により自動負荷運転制御を行なうこと
を特徴とする。
【0019】かかる発明は図6の制御システムに自動負
荷制御装置12を付加し、該自動負荷制御装置12への
入力信号は買電側残量電力Wzを得る有効電力アナログ
値入力信号12−4、発電電力Wpを得る発電電力アナ
ログ値入力信号12−5、前記発電電力Wpが前記最小
出力aに到達若しくは発電出力設定値に合致したことを
検知するガバナコントロールEND入力信号、より具体
的にガバナコントローラ9がガバナ増速用電磁接触器1
0A及びガバナ減速用電磁接触器10Bの制御を完了し
た時に出力するガバナコントロールEND入力信号12
−6を取り込み、一方、自動負荷制御装置12の内部処
理により得られる出力信号として、発電機の起動と停止
を行なう出力信号12−1、遮断器同期投入・切を行な
う出力信号信号12−2、発電出力設定値を出力する信
号12−3を目的箇所に出力することにより前記制御が
達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。図1は本発明の一実施形態にかかる買
電系統1と並列運転を行う自家発電機の買電残量検出に
よる自動負荷制御システムを示す概略ブロック図、図2
は本発明による自動負荷制御装置を用いて自動発電設備
を自動運転させた場合の日負荷時間別グラフの一例を示
す。図3と図4は、本発明による自動負荷制御装置の入
力及び内部処理フローチャートの一例を示す。
【0021】図1において、図5と同一符号は同一また
は対応機能部分を示すのでこれについては説明は省略
し、図5との差異を中心に説明する。5Bは買電系統1
の有効電力(残量電力Wz)検出器で、有効電力方向継
電器5Aを介して遮断器2Aの出力側に接続されてい
る。12は買電の残量電力Wzを常時検出し、これを一
定量以上に保ちながら自家発電機を自動起動・停止さ
せ、かつ発電負荷を自動制御する自動負荷制御装置であ
り、下記の入出力信号12−1〜12−6により制御さ
れている。12−1は自家発電機4駆動用の原動機を起
動・停止させるための出力信号、12−2は発電機4の
遮断器2Bを同期投入及び遮断(切)させるための出力
信号、12−3は発電出力設定器7に設定値を出力する
ためのアナログ値出力信号、12−4は有効電力検出器
5Bからの有効電力(買電残量電力Wz)アナログ値入
力信号、12−5は発電電力検出器6からの発電電力
(発電電力Wp)アナログ値入力信号、12−6はガバ
ナコントローラ9がガバナ増速用電磁接触器10A及び
ガバナ減速用電磁接触器10Bの制御を完了した時に出
力するガバナコントロールEND入力信号である。
【0022】次に前記入出力信号12−1〜12−6に
基づく自動負荷制御装置12の制御動作について図3及
び図4の内部処理フローチャート図に基づいて説明す
る。まず自動負荷制御装置12に初期設定として発電出
力範囲の設定(S1)、買電最低残量の設定(S2)、
無負荷運転時間の設定(S3)を入力しておく。(S
4)では有効電力検出器5Bからの現在有効電力信号
(買電残量電力Wz)12−4が、又(S5)では発電
電力検出器6からの現在発電電力信号(発電電力Wp)
12−5が夫々自動負荷制御装置12に入力されてい
る。
【0023】前記した発電出力範囲の設定(S1)と
は、通常原動機を有する自家発電機4は最小発電出力値
(約30%)及び最大発電出力値(定格出力)をもって
いるため、これをそれぞれ最小発電出力値をa(k
w)、最大発電出力値をb(kw)として初期入力して
おくことである。次に買電最低残量電力の設定(S2)
は、本実施形態において最も重要なポイントであり、仮
に最低残量電力をc(kw)と入力すると、買電の残量
電力Wzをc(kw)以上に保ちながら自家発電設備が
自動で起動して発電負荷を自動制御することとなる。従
って、最低残量電力c(kw)の設定値については、大
容量の負荷設備11A…の停止や負荷一回路(例えば1
1A)の事故等による所要電力負荷変動をあらかじめ想
定して、この負荷変動する電力値以上の値で最低残量電
力c(kw)を設定しておくとともに、発電電力Wpの
追従性も考慮して設定しておく。
【0024】次に無負荷運転時間の設定(S3)とは、
通常原動機を有する自家発電機は、無負荷運転を長時間
行うと、原動機の劣化のみならずエネルギー効率の点か
らもは良くなく、また頻繁に断続運転するのも原動機の
劣化につながる為に、最も最適な無負荷時間であるT時
間と設定入力し、無負荷運転がT時間経過した場合に発
電機は自動停止するように構成する。また、自動負荷制
御装置12には、(S4)にて有効電力検出器5Bから
の有効電力信号12−4及び(S5)にて発電電力検出
器6からの発電電力信号12−5を常時入力しておい
て、夫々現在の有効電力(残量電力Wz)と現在の発電
電力Wpを取込む。
【0025】かかる状態下において、発電機停止時(S
6)からの手順を順を追って説明する。まず、発電機停
止時(S6)において、下記(1)式に示すように、現
在の有効電力(残量電力Wz)が、自家発電機4の最小
発電出力値a(kw)と買電系統1よりの最低残量電力
c(kw)を加算した基準値(a+c)kw以上である
か否かを判定する。 現在残量電力Wz≧基準値(a+c) …(1) 現在残量電力Wzが基準値(a+c)以上であるなら
ば、自動負荷制御装置12より発電機起動出力信号12
−1を発電機4側へ出力することによって発電機4を起
動し(S8)、後記する無負荷運転制御工程(S10)
に移行する。一方現在残量電力Wzが基準値(a+c)
以下であるならば前記発電機4を停止した状態で、前記
判定を繰り返し行なう。
【0026】次に、発電機無負荷運転時(S10)にお
いて、再度前記(1)式に示すように、現在残量電力W
zが基準値(a+c)以上であるかどうかを判定して、
以上であるならば(S11)にて遮断器同期投入出力1
2−2を出力することによって遮断器2Bを投入し、最
小発電出力値a(kw)に対応する発電出力設定用信号
12−3を発電電力設定器7へ出力して発電電力Wpを
最小発電出力値a(kw)まで上昇させる(S12)。
そして、(S13)より明らかなように、ガバナコント
ロールEND信号12−6がガバナコントローラ9側よ
り入力されるまで、発電電力設定器7へ繰り返し最小発
電出力値a(kw)に対応する発電出力設定用信号12
−3を出力する。
【0027】ここで(1)式の条件は、発電機4が最小
発電出力値a(kw)の出力をとっても買電の残量電力
Wzが最低残量電力c(kw)以上残るという条件であ
り、この条件が成立している時に発電機4が起動でき、
出力も最小発電出力a(kw)まで上昇できるというフ
ローを成り立たせる条件である。また、発電機無負荷運
転時(S10)において式(1)が成立せず、言換えれ
ば一方現在残量電力Wzが基準値(a+c)以下である
状態でT時間経過(S9)すると、発電機4へ発電機停
止信号12−1が出力され(S7)て、発電機4は停止
となりスタート(S6)の状態にもどる。
【0028】次に発電機の出力がa(kw)まで上昇し
た後の自動負荷制御(S14)のフローチャートを図4
に示す。発電機負荷運転時(S15)は常に下記(2)
式に示すように、現在有効電力(買電残量電力Wz)と
現在発電電力(発電電力Wp)とを加算した負荷への所
要電力(Wz+Wp)が基準値(a+c)以上か否かを
判定し、以上であるならば発電機は最小発電出力a(k
w)と最大発電出力値(定格出力)b(kw)の間で負
荷運転される。 現在買電残量電力Wz+現在発電電力Wp≧基準値(a+c) …(2) 一方、前記加算した負荷への所要電力(Wz+Wp)が
基準値(a+c)以下ならば、(S16)にて負荷制御
装置12より遮断器2Bへ遮断器切出力信号12−2を
出力して、図3のAより(S10)の無負荷運転状態へ
もどる。
【0029】即ち、前記(2)式の基準値(a+c)条
件は、(1)式の条件と同様であり、常に発電機4が最
小発電出力値a(kw)の出力をとっても買電の残量W
zが最低残量電力c(kw)以上残るという条件であ
る。この条件が成立している時に(S15)から(S1
7)へ進むことができ、この時演算設定出力X(kw)
は(S17)にて下記(3)式に基づいて計算する。演
算設定出力X=現在買電残量電力Wz+現在発電電力W
p −最低残量電力c …(3)
【0030】次に(S18)で最大発電出力(定格出
力)b(kw)と演算設定出力X(kw)とを比較して
X≧bならば(S21)にて発電出力設定値をb(k
w)に設定し、一方X<bであれば(S20)にて発電
出力設定値をそのままX(kw)に設定し、(S22)
にて対応する発電出力設定値を発電出力設定器7へ発電
出力設定用アナログ値12−3として出力する。尚、前
記(S17)で前記(3)式に基づいて行っている計算
は、 演算設定出力X=現在所要電力(Wz+Wp)−最低残
量電力c と同様であり、現在の所要電力(Wz+Wp)から買電
最低残量cを引いた値を演算設定出力Xとしている。
【0031】つまり、現在の所要電力(Wz+Wp)に
おいて発電機4が演算設定出力Xkwの出力をとっても
買電の残量電力Wzが必ず最低残量電力c以上残るよう
に発電機4の設定出力Xを決定しているが、発電機4は
定格出力b(kw)を超える出力を発電出来ない為に、
設定出力Xがbkwを超える場合は、発電出力設定値を
bkwに設定する操作フローとしている。そして(S2
2)及び(S23)に示すように、前記発電出力設定用
アナログ値12−3は、ガバナコントローラ9側よりの
ガバナコントロールEND12−6が入力されるまで、
発電電力設定器7へ繰り返しXkwあるいはbkwの発
電出力設定値を出力し、発電電力検出器6よりの発電検
出電力6が、発電出力設定器7よりの設定出力(Xオア
bkw)と合致することによりガバナコントローラ9側
よりガバナコントロールEND信号12−6が出力され
ると、ステップ(S15)のフローへもどり、再度買電
の残量をc(kw)以上に保ちながら繰り返し自動負荷
制御を行うことになる。
【0032】従って図3、図4に示した内部処理フロー
を持つ自動負荷制御装置12を用いて自家発電機を自動
運転させると、発電機は買電の残量電力Wzをある一定
以上に保ちながら自動起動して且つ自動で無負荷運転及
び負荷運転の制御を行い、自動で停止することとなり、
その一例を図2の日負荷時間別グラフに示す。図2は図
7と同様の日負荷時間別グラフを示しており、1日の所
要電力(Wz+Wp)が約1000kw〜6000kw
まで変化している自家用電気設備の負荷状況を示してい
る。この負荷状況において本発明である自動負荷制御装
置12を用いて定格3000kwの自家発電機4を運転
させる場合、発電最小出力(a)1000kwと発電最
大出力(b)3000kw及び買電最低残量電力(c)
1000kwを入力して、図2のように自動起動、負荷
制御運転を行う。
【0033】即ち、発電機4が停止している7時の時点
において発電最小出力(a)1000kwを発電しても
買電最低残量電力(c)1000kwを越えない状況に
なれば自動起動して遮断器2Bが同期投入されて、10
00kwの発電を行う。また、7時〜21時の間は所要
電力(Wz+Wp)が(a+c:1000kw+100
0kw=2000kw)以上であるために、買電の残量
を1000kw以上に保ちながら発電出力1000kw
〜3000kwの間で自動負荷制御運転を行う。21時
の時点では所要量が2000kw未満となるため遮断器
2Bが切れて無負荷運転となり、T時間の間に所要電力
(Wz+Wp)が2000kw以上とならなければ、そ
のまま自家発電機4は停止となる。自家発電機4が停止
してから21時〜7時の間は、所要電力(Wz+Wp)
が2000kw以上とならないために発電機4は自動起
動することはなく、停止したままとなる。
【0034】このように、買電系統1と並列運転を行う
自家発電機4は、買電の残量を常時検出し、これを一定
量以上に保ちながら自動起動し、負荷を自動制御するこ
とになる。
【0035】
【発明の効果】従って本発明によれば、買電系統1と並
列運転を行う自家発電機4において、買電側の残量電力
Wzを常時検出し、これを一定量以上に保ちながら自家
発電機の負荷を自動的に制御する自動負荷制御装置12
を用いて、買電最低残量の値をあらかじめ所要電力の負
荷変動分を想定し、この負荷変動する電力値以上に設定
しておけば買電系統1への逆送は防止でき、買電系統1
との自動解列も防止され、買電電力系統へ動揺を与える
こともなくなる。また、主母線3に接続されている負荷
11A、11B…11nに電圧・周波数の変動を与える
ことがなく、且つ給電信頼性を確保することができる。
【0036】請求項2〜4記載の発明は前記負荷制御を
具体的に特定するもので請求項2記載の発明によれば自
家発電機が停止状態における制御を円滑に行ない得る。
また請求項3記載の発明によれば、自家発電機が無負荷
状態における制御を、更に請求項4記載の発明によれ
ば、自家発電機が負荷状態における制御を夫々円滑に行
ない得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による買電系統と並列運転を
行う自家発電機の買電残量検出による自動負荷制御シス
テムの一例を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の自動負荷制御装置を用いて自動発電設備
を自動運転させた場合の日負荷時間別グラフ図である。
【図3】図1の自動負荷制御装置の入出力信号及び内部
処理手順の一例を示すフローチャート図の前段を示す。
【図4】図1の自動負荷制御装置の入出力信号及び内部
処理手順の一例を示すフローチャート図の後段を示す。
【図5】買電系統と並列運転を行う自家発電機の負荷制
御システムを第1従来技術の図1対応図である。
【図6】買電系統と並列運転を行う自家発電機の負荷制
御システムを第2従来技術の図1対応図である。
【図7】図5及び図6の従来の負荷制御システムを用い
た場合における日負荷時間別グラフ図である。
【符号の説明】
1 買電系統 2A 買電系統と自家用電気設備との連絡遮断器 2B 自家発電機の遮断器 3 主母線 4 自家用発電設備(自家発電機) 5A 有効電力方向継電器 5B 有効電力検出器 6 発電電力検出器 7 発電出力設定器 8 偏差増幅器 9 ガバナコントローラ 10A ガバナ増速用電磁接触器 10B ガバナ減速用電磁接触器 11A、11B、…11n 負荷回路 12 自動制御装置 12−1 自家発電機駆動用の原動機を起動・停止させ
るための出力信号 12−2 発電機の遮断器を同期投入及び遮断(切)さ
せるための出力信号 12−3 発電出力設定器に設定値を出力するためのア
ナログ値出力信号 12−4 有効電力検出器からの有効電力アナログ値入
力信号 12−5 発電電力検出器からの発電電力アナログ値入
力信号 12−6 ガバナコントロールEND入力信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 買電系統と並列運転を行う自家発電機の
    負荷制御システムにおいて、 予め買電最低残量値と自家発電機の最小出力と最大出力
    とを設定した自動負荷制御装置を用い、該制御装置で現
    在の買電残量電力と発電電力とを常時検出しながら、前
    記買電最低残量値と自家発電機の最小出力を加算した基
    準値に基づいて前記自家発電機の起動/停止制御と無負
    荷/負荷運転制御を自動的に行なうことを特徴とする負
    荷制御システム。
  2. 【請求項2】 自家発電機停止時において、 買電側の残量電力が前記基準値以上になった際に自家発
    電機の起動を行ない、基準値以下の場合に前記停止状態
    を継続することを特徴とする請求項1記載の負荷制御シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 自家発電機無負荷運転時において、 買電側の残量電力が前記基準値以上になった際に発電機
    遮断機を投入すると共に、ガバナコントロール制御によ
    り前記発電電力が前記最小出力に到達した後に自動負荷
    運転制御に移行し、 一方買電側の残量電力の前記基準値以下の状態が所定時
    間経過した際に前記自家発電機の停止を行なうことを特
    徴とする請求項1記載の負荷制御システム。
  4. 【請求項4】 自家発電機の負荷運転時において、 買電側残量電力と発電電力を加算した負荷側の所要電力
    が前記基準値以上になった際に前記所要電力から買電最
    低残量値を引いた発電出力を演算し、該演算設定出力が
    前記最大出力以下の場合に該演算設定出力を発電出力設
    定値とし、また前記演算設定出力が前記最大出力以上の
    場合に該最大出力を発電出力設定値とし、前記発電電力
    が該発電出力設定値に合致するようにガバナコントロー
    ル制御により自動負荷運転制御を行なうことを特徴とす
    る請求項1記載の負荷制御システム。
JP9327077A 1997-11-12 1997-11-12 買電系統と並列運転を行う自家発電機の負荷制御システム Withdrawn JPH11150870A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11289671A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Rengo Co Ltd 電力並列供給システムの制御方法
JP2005292984A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Osaka Gas Co Ltd 受電権取引支援システム
CN112398174A (zh) * 2020-12-03 2021-02-23 阳光电源股份有限公司 发电系统的最大输出功率确定方法、装置、控制器及系统

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