JP2022143967A - 無停電電源装置 - Google Patents

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【課題】主接点を閉じるための信号と主接点を開くための信号とが必要である遮断部を用いてバイパス回路部の導通を切り替える場合にも、装置構成が複雑化することを抑制可能な無停電電源装置を提供する。【解決手段】この無停電電源装置100は、コンバータ部31とバッテリ32(蓄電部)とインバータ部34とを含む電力変換部30と、電力変換部30と並列に接続されるバイパス回路部1と、バイパス回路部1の導通を開閉する主接点11と、主接点11を閉じるように動作させる投入ユニット13と、主接点11を開くように動作させる引き外しユニット14とを含む遮断部10と、を備える。そして、引き外しユニット14は、バイパス回路部1に対する交流電源101からの交流電力の入力電圧であるバイパス電圧に基づいて主接点11を開くように動作させるように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、無停電電源装置に関し、特に、交流電源からの交流電力を負荷に供給するバイパス回路部を備える無停電電源装置に関する。
従来、交流電源からの交流電力を負荷に供給するバイパス回路(バイパス回路部)を備える無停電電源装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載の無停電電源装置は、無停電電源モジュールと、バイパス回路とを備える。無停電電源モジュールは、コンバータ、バッテリ、および、インバータを有する。コンバータは、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する。バッテリは、直流電力を蓄電する。インバータは、コンバータまたはバッテリからの直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する。また、バイパス回路は、交流電源からの交流電力を、インバータを介さずに負荷に供給するために設けられている。そして、バイパス回路には、導通を瞬時に切り替える無瞬断切り替えスイッチと、無瞬断切り替えスイッチの交流電源側に直列に接続されるスイッチとが設けられている。上記特許文献1に記載の無停電電源装置では、バイパス回路の無瞬断切り替えスイッチと、無瞬断切り替えスイッチに直列に接続されるスイッチとが共にオン状態にされることにより、交流電源からの交流電力が、バイパス回路を介して負荷に供給される。
特開2016-144355号公報
ここで、上記特許文献1には明記されていないが、バイパス回路(バイパス回路部)に設けられるスイッチは、一般的に、電磁接触器(コンタクター)が用いられる。しかしながら、電磁接触器の定格電流(通電させることが可能な電流)は、一般的には比較的小さいため、大容量の無停電電源装置のバイパス回路部の導通を切り替えるために電磁接触器を用いることは困難である。そこで、大容量の無停電電源装置では、電磁接触器よりも定格電流が大きい配線用遮断器(Molded Case Circuit Breaker:MCCB)または気中遮断器(Air Circuit Breaker:ACB)などの遮断器(ブレーカー)を、バイパス回路部の導通を切り替えるスイッチとして用いる必要がある。
しかしながら、配線用遮断器または気中遮断器などの遮断器は、一般的に、電磁接触器とは異なり、導通の開閉をするために、主接点を閉じる(投入する)ための信号と、主接点を開く(引き外す)ための信号とが必要である。そのため、バイパス回路部の導通を切り替えるために配線用遮断器または気中遮断器などの遮断器を用いる場合には、電磁接触器を用いる場合に比べて、主接点を閉じる(ONにする)ための信号と主接点を開く(OFFにする)ための信号との両方を生成するために駆動回路が複雑化して、装置構成が複雑化するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、主接点を閉じるための信号と主接点を開くための信号とが必要である遮断部を用いてバイパス回路部の導通を切り替える場合にも、装置構成が複雑化することを抑制可能な無停電電源装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による無停電電源装置は、交流電源からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ部と、直流電力を出力する蓄電部と、コンバータ部および蓄電部からの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷に供給するインバータ部とを含む電力変換部と、交流電源と負荷との間に、電力変換部と並列に接続され、交流電源からの交流電力を負荷に供給するバイパス回路部と、バイパス回路部の導通を開閉する主接点と、主接点を閉じるように動作させる投入ユニットと、主接点を開くように動作させる引き外しユニットとを含む遮断部と、を備え、引き外しユニットは、バイパス回路部に対する交流電源からの交流電力の入力電圧であるバイパス電圧に基づいて主接点を開くように動作させるように構成されている。
上記一の局面による無停電電源装置では、上記のように、主接点を閉じるように動作させる投入ユニットと、主接点を開くように動作させる引き外しユニットとを含む遮断部を備える。そして、引き外しユニットは、バイパス回路部に対する交流電源からの交流電力の入力電圧であるバイパス電圧に基づいて主接点を開くように動作させるように構成されている。これにより、主接点を閉じるための投入ユニットと、主接点を開くための引き外しユニットとを含む遮断部によって、バイパス回路部の導通を開閉する場合に、主接点を閉じるための信号と主接点を開くための信号とを生成するための駆動回路を設けることなく、入力されたバイパス電圧に基づいて遮断部の主接点を開くことができる。このため、バイパス回路部の導通を開閉する(ONとOFFとを切り替える)ために装置構成が複雑化することを抑制することができる。その結果、主接点を閉じるための信号と主接点を開くための信号とが必要である遮断部を用いてバイパス回路部の導通を切り替える場合にも、装置構成が複雑化することを抑制することができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、電力変換部を含み、互いに並列に接続された複数の電力変換モジュールをさらに備え、バイパス回路部は、交流電源と負荷との間に、複数の電力変換モジュールと並列に接続されるとともに、複数の電力変換モジュールに対して共通して使用され、遮断部の主接点は、複数の電力変換モジュールと並列に接続されたバイパス回路部の導通を開閉するように構成されている。このように構成すれば、互いに並列に接続された複数の電力変換モジュールを備えることによって比較的大きい容量を出力可能に構成されている場合にも、入力されたバイパス電圧に基づいて遮断部の主接点を開くことができる。そのため、複数の電力変換モジュールに対して共通して使用されるバイパス回路部の導通を開閉する(ONとOFFとを切り替える)ために、装置構成が複雑化することを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、遮断部によるバイパス回路部の導通を制御する制御部と、遮断部の投入ユニットと直列に接続され、制御部からの動作信号に基づいて導通を切り替える投入用スイッチ部とをさらに備え、投入ユニットは、動作信号に基づいて投入用スイッチ部が閉じた状態で、投入用スイッチ部を介して印加されるバイパス電圧に基づいて、遮断部の主接点を閉じるように動作させるように構成されている。このように構成すれば、制御部からの動作信号に基づいて、投入ユニットにバイパス電圧を印加することによって、遮断部の主接点を閉じるように動作させることができる。そのため、制御部からの動作信号を制御することによって、バイパス回路部を容易に導通させる(ONにする)ことができる。その結果、装置構成が複雑化することを抑制しながら、遮断部を用いてバイパス回路部の容易に導通させることができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、引き外しユニットは、印加されるバイパス電圧が所定の閾値より小さい場合に、主接点を開くように動作させるように構成されている。このように構成すれば、引き外しユニットにバイパス電圧を印加することによって、主接点を開く(引き外す)ための信号を生成する構成を設けることなく、バイパス回路部を容易に遮断させる(OFFにする)ことができる。そのため、バイパス回路部を遮断させるために装置構成を複雑化させることなく、バイパス電圧が所定の閾値よりも小さい場合にバイパス回路部を容易に遮断させることができる。その結果、投入ユニットと引き外しユニットとを含む遮断部を用いて、バイパス回路部の導通を開閉する場合においても、装置構成の複雑化を抑制しながら、バイパス回路部をより容易に遮断することができる。
この場合、好ましくは、スイッチング素子を含み、遮断部とは別個にバイパス回路部の導通を切り替える半導体スイッチ部をさらに備え、遮断部は、バイパス回路部において、半導体スイッチ部よりも交流電源側に、半導体スイッチ部と直列に接続されている。このように構成すれば、バイパス回路部において、半導体スイッチ部と遮断部とが直列に接続されているため、電力変換部による交流電力の出力とバイパス回路部からの交流電力の出力とを半導体スイッチ部によって切り替えることができるとともに、バイパス電圧に基づいて遮断部の導通を容易に切り替えることができる。そのため、遮断部に比べて応答性のよい半導体スイッチ部によって、交流電力の出力を切り替えながら、遮断部によってバイパス回路部を容易に遮断することができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、遮断部の引き外しユニットと直列に接続され、制御部からの動作信号に基づいて導通を切り替える引き外し用スイッチ部をさらに備え、引き外しユニットは、動作信号に基づいて引き外し用スイッチ部が閉じることによって、引き外し用スイッチ部を介して印加されるバイパス電圧に基づいて、遮断部の主接点を開くように動作させるように構成されている。このように構成すれば、バイパス電圧に変化がない場合にも、引き外し用スイッチ部の導通を切り替えることによって、引き外しユニットによって遮断部の主接点を開く(遮断させる)ことができる。そのため、バイパス電圧が正常である場合にも、投入ユニットと引き外しユニットとを備える遮断部を用いてバイパス回路部を遮断することができる。その結果、バイパス電圧が正常である場合にも、バイパス回路部の導通を切り替えるために装置構成が複雑化することを抑制することができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、遮断部は、主接点とは別個に主接点と連動して動作する補助接点を有し、補助接点は、投入ユニットと直列に接続されており、主接点の閉じる動作と連動して、主接点の閉じる動作よりも後に投入ユニットに対する導通を遮断するように構成されている。ここで、投入ユニットと引き外しユニットとを含む遮断部は、投入ユニットを動作させて主接点を閉じた後に、投入ユニットに対する信号の入力を遮断する必要がある。これに対して、本発明では、補助接点を、投入ユニットと直列に接続するとともに、主接点の閉じる動作と連動して、主接点の閉じる動作よりも後に投入ユニットに対する導通を遮断するように構成する。このように構成すれば、投入ユニットを動作させて主接点を閉じた後に、遮断部に設けられた補助接点を用いることによって、投入ユニットに対する信号の入力を容易に遮断することができる。その結果、遮断部に設けられた補助接点を用いることによって、投入ユニットに対する信号の入力を容易に遮断することができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、遮断部は、投入ユニットに対する入力を監視する監視ユニットをさらに含み、監視ユニットは、投入ユニットと直列に接続されており、投入ユニットを動作させるための入力を検知した場合に、主接点の閉じる動作よりも後に投入ユニットに対する導通を遮断するように構成されている。このように構成すれば、補助接点が、主接点の後に動作するように構成されていない場合にも、監視ユニットを用いることによって、主接点の閉じる動作よりも後に投入ユニットに対する導通を遮断することができる。そのため、監視ユニットを用いることによって、補助接点を使用することができない場合にも、投入ユニットに対する信号の入力を容易に遮断することができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、遮断部は、バイパス電圧に基づいて、主接点の閉じる動作を行うための投入スプリングを付勢するように構成されている巻き上げユニットをさらに含む。このように構成すれば、バイパス電圧に基づいて投入スプリングを付勢することができる。そのため、投入スプリングを付勢するための信号を生成する構成を新たに設けることなく、バイパス電圧を用いて投入スプリングを容易に付勢することができる。
本発明によれば、上記のように、主接点を閉じるための信号と主接点を開くための信号とが必要である遮断部を用いてバイパス回路部の導通を切り替える場合にも、装置構成が複雑化することを抑制可能な無停電電源装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態による無停電電源装置の構成を説明するための模式図である。 第1実施形態による遮断部の構成を示したブロック図である。 第1実施形態による遮断部の構成を説明するための模式図である。 第1実施形態による遮断部の動作を説明するための図である。 第2実施形態による無停電電源装置の構成を説明するための模式図である。 第2実施形態による遮断部の構成を説明するための模式図である。 第3実施形態による無停電電源装置の構成を説明するための模式図である。 第3実施形態による遮断部の構成を説明するための模式図である。 第1~第3実施形態の変形例によるバイパス回路部の構成を説明するための図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1~図4を参照して、本発明の第1実施形態による無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)100の全体構成について説明する。
(無停電電源装置の全体構成)
図1に示すように、無停電電源装置100は、バイパス回路部1と、電力変換モジュール2、3、4および5と、制御部6とを備える。第1実施形態では、電力変換モジュール2~5は、互いに並列に接続されている。そして、バイパス回路部1は、交流電源101と負荷102との間に、複数の電力変換モジュール2~5と並列に接続される。また、バイパス回路部1は、複数の電力変換モジュール2~5に対して共通して使用される。なお、電力変換モジュール2~5は、特許請求の範囲の「複数の電力変換モジュール」の一例である。なお、4つの電力変換モジュール2~5は、同様の構成を有する。そのため、電力変換モジュール2の構成についてのみ図を用いて説明を行い、その他の電力変換モジュール3~5については、構成が同様のため説明を省略する。
第1実施形態では、電力変換モジュール2~5の各々は、電力変換部30を含む。すなわち、バイパス回路部1は、交流電源101と負荷102との間に、電力変換部30と並列に接続されている。電力変換部30は、コンバータ部31と、バッテリ32と、チョッパ33と、インバータ部34とを含む。なお、バッテリ32は、特許請求の範囲における「蓄電部」の一例である。
第1実施形態では、コンバータ部31は、交流電源101からの交流電力を直流電力に変換する。コンバータ部31は、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を有する整流器回路を含む。バッテリ32は、直流電力を充電可能に構成されている。そして、バッテリ32は、直流電力を出力する。チョッパ33は、バッテリ32から出力された直流電力を昇圧する昇圧回路を含む。そして、インバータ部34は、コンバータ部31およびバッテリ32からの直流電力を交流電力に変換する。インバータ部34は、スイッチング動作を行うことによって電力変換を行う複数のスイッチング素子を含む。スイッチング素子は、たとえば、IGBTを含む。
そして、インバータ部34は、変換した交流電力を負荷102に供給する。具体的には、交流電源101の正常時には、コンバータ部31からの直流電力が、インバータ部34によって交流電力に変換され、負荷102に出力される。また、交流電源101の異常時(停電時)に、バッテリ32からの直流電力がチョッパ33によって昇圧され、インバータ部34によって交流電力に変換されて負荷102に供給される。コンバータ部31、バッテリ32、チョッパ33、および、インバータ部34は、制御部6による制御に基づいて動作する。
また、電力変換モジュール2は、スイッチ41およびスイッチ42を含む。スイッチ41は、交流電源101とコンバータ部31との間に配置される。スイッチ42は、インバータ部34と負荷102との間に配置される。スイッチ41およびスイッチ42は、制御部6の制御に基づいて電路の開閉(ONとOFFとの切り替え)を行う。スイッチ41およびスイッチ42は、たとえば、電磁接触器(コンタクター)である。
第1実施形態では、バイパス回路部1は、交流電源101からの交流電力を負荷102に供給する。無停電電源装置100は、たとえば、電力変換モジュール2~5の異常時(故障時)などに、電力変換モジュール2~5を介さずにバイパス回路部1を介して、交流電源101からの交流電力を負荷102に供給する。また、バイパス回路部1は、遮断部10と、半導体スイッチ部20とを含む。遮断部10は、バイパス回路部1の導通を切り替える。また、半導体スイッチ部20は、遮断部10とは別個にバイパス回路部1の導通を切り替える。
遮断部10は、バイパス回路部1において、半導体スイッチ部20よりも交流電源101側(上流側)に、半導体スイッチ部20と直列に接続されている。遮断部10は、たとえば、気中遮断器(Air Circuit Breaker:ACB)である。遮断部10は、バイパス回路部1の導通を切り替える。遮断部10の詳細については後述する。
ここで、電力変換モジュール2~5は、互いに並列に接続されているため、バイパス回路部1に比べて、1つの電力変換モジュール2(3~5)に流れる電流は小さくなる。したがって、電力変換モジュール2~5には、比較的定格電流(流すことの可能な電流の大きさ)が小さい電磁接触器が、導通を開閉するスイッチ41および42として用いられる。そして、バイパス回路部1には、比較的定格電流が大きい気中遮断器が、導通を開閉する遮断部10として用いられる。
半導体スイッチ部20は、スイッチング素子21および22を含む。スイッチング素子21および22は、たとえば、サイリスタである。半導体スイッチ部20は、逆並列に接続されたサイリスタにより構成されている。半導体スイッチ部20は、後述する制御部6からの制御信号に基づいて、バイパス回路部1の導通を切り替える。半導体スイッチ部20は、バイパス給電中(交流電源101からの交流電力を負荷102に供給中)において、導通状態にする(ONにする)ように構成されている。
また、無停電電源装置100は、制御部6を備える。制御部6は、無停電電源装置100の各部の動作を制御する。そして、制御部6は、無停電電源装置100による電力変換動作を制御する。具体的には、制御部6は、コンバータ部31、バッテリ32、チョッパ33、および、インバータ部34におけるの電力の出力を制御する。そして、第1実施形態では、制御部6は、遮断部10および半導体スイッチ部20によるバイパス回路部1の導通を制御する。制御部6は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)およびフラッシュメモリを有するマイコン(マイクロコントローラ)を含む。
(遮断部の構成)
遮断部10は、導通をONにするためのON電圧が入力されることによって、導通させる(閉路する、ONにする)ように構成されている。そして、遮断部10は、ON電圧がなくなった場合にもONの状態を維持するように構成されている。第1実施形態では、バイパス電圧(交流電源101からバイパス回路部1に入力される交流電力の入力電圧)が、ON電圧として遮断部10に入力される。すなわち、遮断部10は、バイパス回路部1に対する交流電源101からの交流電力の入力電圧であるバイパス電圧が印加されている場合に、導通させる(ONにする)ように構成されている。
そして、遮断部10は、バイパス電圧が所定の閾値よりも小さい場合に、電路を開いて非導通状態にする(遮断する)ように構成されている。遮断部10は、バイパス電圧が印加されていない場合に導通を遮断する(OFFにする)ことによって、バイパス回路部1の入力側(交流電源101側)に電流が逆流しないようにするバックフィードプロテクションのために設けられている。
図2に示すように、遮断部10は、主接点11および補助接点12を含む。また、遮断部10は、投入ユニット13、引き外しユニット14、および、巻き上げユニット15を含む。
主接点11は、バイパス回路部1の導通を開閉するように構成されている。補助接点12は、主接点11とは別個に設けられている。そして、補助接点12は、主接点11と連動して動作する。具体的には、第1実施形態では、補助接点12は、主接点11の閉じる動作と連動して、主接点11の閉じる動作よりも後に電路を開くように構成されている。すなわち、遮断部10は、主接点11が開いた場合に、主接点11が開く動作から遅れて補助接点12を閉じるように構成されている。また、遮断部10は、主接点11が閉じる場合には、主接点11が閉じる動作から遅れて補助接点12を開くように構成されている。
図3に示すように、第1実施形態では、補助接点12は、後述する投入ユニット13と直列に接続されている。具体的には、補助接点12は、投入ユニット13にバイパス電圧を印加するための導通を開閉するように配置されている。
遮断部10の投入ユニット13、引き外しユニット14、および、巻き上げユニット15の各々には、バイパス回路部1に対する交流電源101からの交流電力が印加されている。具体的には、バイパス回路部1に入力される交流電源101からの交流電力が分岐され、図示しない降圧トランス回路によって降圧されて投入ユニット13、引き外しユニット14、および、巻き上げユニット15の各々に印加される。
投入ユニット13は、主接点11を閉じるように動作させるように構成されている。投入ユニット13は、投入用コイル13aおよび投入スプリング13bを有する。投入ユニット13は、電流が流れることによって投入用コイル13aを励磁して主接点11を閉じるように構成されている。具体的には、投入ユニット13の投入用コイル13aが励磁されることによって、主接点11を動作させるように付勢されている投入スプリング13bの弾性エネルギーが解放(釈放)され、主接点11が閉じるように動作する。また、遮断部10の主接点11は、投入ユニット13に対する入力がなくなった場合(投入用コイル13aの励磁がなくなった場合)にも、閉じた状態(ON状態)を維持するように構成されている。
引き外しユニット14は、バイパス電圧に基づいて、主接点11を開くように動作させるように構成されている。第1実施形態では、引き外しユニット14は、印加されるバイパス電圧が所定の閾値よりも小さい場合に、主接点11を開くように動作させるように構成されている。引き外しユニット14は、引き外し用コイル14aを有する。引き外しユニット14は、バイパス電圧が印加されている間は、引き外し用コイル14aを励磁させて、主接点11の導通が維持されるように構成されている。そして、引き外しユニット14は、バイパス電圧が所定の閾値より小さくなった場合に、引き外し用コイル14aの励磁(磁力)が小さくなることによって、主接点11を開く(OFFにする)ように動作させるように構成されている。すなわち、引き外しユニット14は、不足電圧引き外し装置を含む。また、所定の閾値は、たとえば、バイパス電圧の定格電圧の50%の大きさである。
巻き上げユニット15は、バイパス電圧に基づいて、主接点11の閉じる動作を行うための投入スプリング13bを付勢するように構成されている。巻き上げユニット15は、例えば、モータ15aを有する。巻き上げユニット15のモータ15aは、バイパス電圧が印加されることによって、投入スプリング13bを付勢するように構成されている。
また、第1実施形態による無停電電源装置100は、投入用スイッチ部50を備える。投入用スイッチ部50は、制御部6からの動作信号に基づいて導通を切り替えるように構成されている。投入用スイッチ部50は、たとえば、電磁リレー(電磁継電器)である。投入用スイッチ部50は、制御部6からの動作信号が入力されている状態において導通させる(ONにする)ように構成されている。そして、投入用スイッチ部50は、動作信号の入力(動作信号による電圧の印加)がなくなった場合には、遮断する(OFFにする)ように構成されている。第1実施形態では、投入用スイッチ部50は、遮断部10の投入ユニット13と直列に接続されている。
また、遮断部10は、投入ユニット13に対する入力(バイパス電圧)が印加されておらず、引き外しユニット14に対して所定の閾値以上の電圧が印加されており、かつ、巻き上げユニット15のモータ15aによって投入スプリング13bの巻き上げが完了している状態において、主接点11を閉じる(投入する)ことが可能なように構成されている。すなわち、遮断部10は、主接点11を投入する準備が完了している状態において、投入ユニット13を動作させるように構成されている。
(遮断部の動作)
次に、図4を参照して、遮断部10によるバイパス回路部1の導通の開閉動作について説明する。
まず、図4の時点T0において、バイパス電圧が印加されており、遮断部10の主接点11が開かれている。この状態において、投入スプリング13bは十分に付勢されており、引き外しユニット14にバイパス電圧が印加されている。すなわち、遮断部10は、時点T0において、主接点11を閉じる準備が完了している。
次に、時点T1において、制御部6からの動作信号が投入用スイッチ部50に入力される。制御部6からの動作信号が入力されることによって、投入用スイッチ部50が導通状態になりONになる。また、この時点T1において、主接点11は開かれているため、補助接点12は閉じられている。したがって、投入ユニット13に直列に接続されている投入用スイッチ部50および補助接点12の両方がONとなるため、投入ユニット13にバイパス電圧が印加される。すなわち、時点T1において、投入ユニット13の投入用コイル13aが励磁され、付勢された投入スプリング13bが解放(釈放)され、主接点11が開いた状態(OFF)から閉じた状態(ON)に切り替えられる。なお、時点T1以降においても巻き上げユニット15にはバイパス電圧が印加され続けているため、時点T1において投入スプリング13bのエネルギーを解放させた後、投入スプリング13bは、巻き上げユニット15のモータ15aによって再度付勢される。
次に、時点T2において、主接点11の閉じる動作の後に、主接点11の動作と連動して補助接点12が開かれる。投入ユニット13に直列に接続されている補助接点12が開かれてOFFになり、投入ユニット13に対するバイパス電圧の入力が遮断される。すなわち、投入ユニット13の投入用コイル13aの励磁がOFFになる。遮断部10では、ON電圧の入力がなくなった場合にも主接点11は閉じた状態(ON)を維持される。
その後、時点T3において、バイパス電圧の入力(バイパス回路部1に対する交流電源101からの入力)がなくなった場合に、遮断部10は自動的にバイパス回路部1を遮断するように構成されている。具体的には、時点T3において、引き外しユニット14に対するバイパス電圧の入力が所定の閾値より小さくなったことに基づいて、引き外しユニット14の引き外し用コイル14aの励磁が変化して、主接点11が開くように動作する。
また、時点T4において、再度バイパス電圧が印加された場合には、制御部6からの動作信号に基づいて、時点T1と同様に、主接点11がONになる。
上記のように、第1実施形態では、投入ユニット13は、制御部6からの動作信号に基づいて投入用スイッチ部50が閉じた状態で、投入用スイッチ部50を介して印加されるバイパス電圧に基づいて、遮断部10の主接点11を閉じるように動作させるように構成されている。また、第1実施形態では、補助接点12が動作することによって、投入ユニット13に対する動作信号の入力を解除することによって、遮断部10は、再度の主接点11の閉じる動作の準備を行うように構成されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、主接点11を閉じるように動作させる投入ユニット13と、主接点11を開くように動作させる引き外しユニット14とを含む遮断部10を備える。そして、引き外しユニット14は、バイパス回路部1に対する交流電源101からの交流電力の入力電圧であるバイパス電圧に基づいて主接点11を開くように動作させるように構成されている。これにより、主接点11を閉じるための投入ユニット13と、主接点11を開くための引き外しユニット14とを含む遮断部10によって、バイパス回路部1の導通を開閉する場合に、主接点11を閉じるための信号と主接点11を開くための信号とを生成するための駆動回路を設けることなく、入力されたバイパス電圧に基づいて遮断部10の主接点11を開くことができる。このため、バイパス回路部1の導通を開閉する(ONとOFFとを切り替える)ために装置構成が複雑化することを抑制することができる。その結果、主接点11を閉じるための信号と主接点11を開くための信号とが必要である遮断部10を用いてバイパス回路部1の導通を切り替える場合にも、装置構成が複雑化することを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、電力変換部30を含み、互いに並列に接続された複数の電力変換モジュール2~5をさらに備え、バイパス回路部1は、交流電源101と負荷102との間に、複数の電力変換モジュール2~5と並列に接続されるとともに、複数の電力変換モジュール2~5に対して共通して使用され、遮断部10の主接点11は、複数の電力変換モジュール2~5と並列に接続されたバイパス回路部1の導通を開閉するように構成されている。これにより、互いに並列に接続された複数の電力変換モジュール2~5を備えることによって比較的大きい容量を出力可能に構成されている場合にも、入力されたバイパス電圧に基づいて遮断部10の主接点11を開くことができる。そのため、複数の電力変換モジュール2~5に対して共通して使用されるバイパス回路部1の導通を開閉する(ONとOFFとを切り替える)ために、装置構成が複雑化することを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、遮断部10によるバイパス回路部1の導通を制御する制御部6と、遮断部10の投入ユニット13と直列に接続され、制御部6からの動作信号に基づいて導通を切り替える投入用スイッチ部50とをさらに備え、投入ユニット13は、動作信号に基づいて投入用スイッチ部50が閉じた状態で、投入用スイッチ部50を介して印加されるバイパス電圧に基づいて、遮断部10の主接点11を閉じるように動作させるように構成されている。これにより、制御部6からの動作信号に基づいて、投入ユニット13にバイパス電圧を印加することによって、遮断部10の主接点11を閉じるように動作させることができる。そのため、制御部6からの動作信号を制御することによって、バイパス回路部1を容易に導通させる(ONにする)ことができる。その結果、装置構成が複雑化することを抑制しながら、遮断部10を用いてバイパス回路部1を容易に導通させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、引き外しユニット14は、印加されるバイパス電圧が所定の閾値より小さい場合に、主接点11を開くように動作させるように構成されている。これにより、引き外しユニット14にバイパス電圧を印加することによって、主接点11を開く(引き外す)ための信号を生成する構成を設けることなく、バイパス回路部1を容易に遮断させる(OFFにする)ことができる。そのため、バイパス回路部1を遮断させるために装置構成を複雑化させることなく、バイパス電圧が所定の閾値よりも小さい場合にバイパス回路部1を容易に遮断させることができる。その結果、投入ユニット13と引き外しユニット14とを含む遮断部10を用いて、バイパス回路部1の導通を開閉する場合においても、装置構成の複雑化を抑制しながら、バイパス回路部1をより容易に遮断することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、スイッチング素子21、22を含み、遮断部10とは別個にバイパス回路部1の導通を切り替える半導体スイッチ部20をさらに備え、遮断部10は、バイパス回路部1において、半導体スイッチ部20よりも交流電源101側に、半導体スイッチ部20と直列に接続されている。これにより、バイパス回路部1において、半導体スイッチ部20と遮断部10とが直列に接続されているため、電力変換部30による交流電力の出力とバイパス回路部1からの交流電力の出力とを半導体スイッチ部20によって切り替えることができるとともに、バイパス電圧に基づいて遮断部10の導通を容易に切り替えることができる。そのため、遮断部10に比べて応答性のよい半導体スイッチ部20によって、交流電力の出力を切り替えながら、遮断部10によってバイパス回路部1を容易に遮断することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、遮断部10は、主接点11とは別個に主接点11と連動して動作する補助接点12を有し、補助接点12は、投入ユニット13と直列に接続されており、主接点11の閉じる動作と連動して、主接点11の閉じる動作よりも後に投入ユニット13に対する導通を遮断するように構成されている。ここで、投入ユニット13と引き外しユニット14とを含む遮断部10は、投入ユニット13を動作させて主接点11を閉じた後に、投入ユニット13に対する信号の入力を遮断する必要がある。これに対して、第1実施形態では、補助接点12を、投入ユニット13と直列に接続するとともに、主接点11の閉じる動作と連動して、主接点11の閉じる動作よりも後に投入ユニット13に対する導通を遮断するように構成する。これにより、投入ユニット13を動作させて主接点11を閉じた後に、遮断部10に設けられた補助接点12を用いることによって、投入ユニット13に対する信号の入力を容易に遮断することができる。その結果、遮断部10に設けられた補助接点12を用いることによって、投入ユニット13に対する信号の入力を容易に遮断することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、遮断部10は、バイパス電圧に基づいて、主接点11の閉じる動作を行うための投入スプリング13bを付勢するように構成されている巻き上げユニット15をさらに含む。これにより、バイパス電圧に基づいて投入スプリング13bを付勢することができる。そのため、投入スプリング13bを付勢するための信号を生成する構成を新たに設けることなく、バイパス電圧を用いて投入スプリング13bを容易に付勢することができる。
[第2実施形態]
図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態による無停電電源装置200の全体構成について説明する。補助接点12を投入ユニット13と直列に接続するように構成した第1実施形態とは異なり、第2実施形態では、監視ユニット212を、投入ユニット13と直列に接続するように構成する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態による無停電電源装置200は、バイパス回路部201と、電力変換モジュール2~5と、制御部6とを備える。バイパス回路部201は、遮断部210および半導体スイッチ部20を含む。遮断部210は、第1実施形態における遮断部10と同様に、バイパス回路部201の導通を切り替える(開閉する)ように構成されている。なお、電力変換モジュール2~5および制御部6の構成は、第1実施形態と同様である。また、半導体スイッチ部20の構成も、第1実施形態と同様である。
図6に示すように、第2実施形態では、遮断部210は、監視ユニット212を含む。監視ユニット212は、投入ユニット13に対する入力を監視する。
また、第2実施形態では、監視ユニット212は、投入ユニット13と直列に接続されている。そして、監視ユニット212は、投入ユニット13を動作させるための入力(信号)を検知した場合に、主接点11の閉じる動作よりも後に投入ユニット13に対する導通を遮断することによって信号の入力を遮断する(OFFにする)ように構成されている。
具体的には、監視ユニット212は、投入ユニット13に対する入力(バイパス電圧)が印加されておらず、引き外しユニット14に対して所定の閾値以上の電圧が印加されており、かつ、巻き上げユニット15のモータ15aによって投入スプリング13bの巻き上げが完了している状態において、投入ユニット13に対する信号の入力をONにするように構成されている。すなわち、監視ユニット212は、主接点11を投入する(ONにする)ための準備が完了しているか否かを監視する。そして、監視ユニット212は、主接点11を投入する準備が完了している場合に、投入ユニット13にバイパス電圧を印加可能なように、導通させるように構成されている。そして、監視ユニット212は、投入ユニット13の投入用コイル13aにバイパス電圧が印加されてバイパス回路部201が導通している場合(ONになった場合)に、投入ユニット13に対する信号の入力を遮断するように構成されている。
第2実施形態によるその他の構成は、第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、遮断部210は、投入ユニット13に対する入力を監視する監視ユニット212をさらに含み、監視ユニット212は、投入ユニット13と直列に接続されており、投入ユニット13を動作させるための入力を検知した場合に、主接点11の閉じる動作よりも後に投入ユニット13に対する導通を遮断するように構成されている。これにより、補助接点が、主接点11の後に動作するように構成されていない場合にも、監視ユニット212を用いることによって、主接点11の閉じる動作よりも後に投入ユニット13に対する導通を遮断することができる。そのため、監視ユニット212を用いることによって、補助接点を使用することができない場合にも、投入ユニット13に対する信号の入力を容易に遮断することができる。また、第2実施形態によるその他の効果は、第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
次に、図7および図8を参照して、本発明の第3実施形態による無停電電源装置300の構成について説明する。バイパス回路部1において、遮断部10を半導体スイッチ部20と直列に接続した第1実施形態とは異なり、第3実施形態では、遮断部310を、半導体スイッチ部320と並列に接続するように構成する。なお、第1および第2実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態による無停電電源装置300は、バイパス回路部301と、電力変換モジュール2~5と、制御部306とを備える。バイパス回路部301は、遮断部310および半導体スイッチ部320を含む。第3実施形態では、バイパス回路部301において、遮断部310と半導体スイッチ部320とが互いに並列に接続されている。なお、電力変換モジュール2~5は、第1実施形態と同様の構成である。
図8に示すように、第3実施形態では、遮断部310は、引き外しユニット314を含む。引き外しユニット314は、引き外し用コイルを有する。そして、第3実施形態では、引き外しユニット314は、所定の閾値よりも大きい電圧が印加(入力)されたことに基づいて、主接点11を開く(OFFにする)ように構成されている。具体的には、引き外しユニット314は、印加されるバイパス電圧が所定の閾値よりも大きい場合に、引き外し用コイルを励磁させることによって、主接点11を開くように動作させるように構成されている。
また、第3実施形態による無停電電源装置300は、投入用スイッチ部50とは別個に、引き外し用スイッチ部351を備える。第3実施形態では、引き外し用スイッチ部351は、遮断部310の引き外しユニット314と直列に接続され、制御部306からの動作信号に基づいて導通を切り替えるように構成されている。そして、第3実施形態による遮断部310では、引き外しユニット314は、制御部306からの動作信号に基づいて引き外し用スイッチ部351が閉じることによって、引き外し用スイッチ部351を介して印加されるバイパス電圧に基づいて、遮断部310の主接点11を開くように動作させるように構成されている。
具体的には、引き外し用スイッチ部351は、投入用スイッチ部50と同様の動作信号に基づいて導通を切り替える。引き外し用スイッチ部351は、投入用スイッチ部50とは異なり、制御部306からの動作信号が入力されている間は、電路を開き(OFFにし)、制御部306からの動作信号が入力されていない間は、電路を閉じる(ONにする)ように構成されている。たとえば、引き外し用スイッチ部351は、ノーマリーオン(b接点)の電磁リレー(電磁継電器)を含む。
そして、第3実施形態では、制御部306は、投入用スイッチ部50と引き外し用スイッチ部351との両方に、共通の動作信号を出力する。制御部306は、たとえば、電力変換部30の異常などが発生してバイパス回路部301からの給電に切り替える場合に、投入用スイッチ部50と引き外し用スイッチ部351との両方に共通の動作信号を出力する。制御部306からの共通の動作信号が入力されることによって、投入用スイッチ部50がONになり、引き外し用スイッチ部351がOFFになる。また、制御部306からの共通の動作信号の入力が停止された場合には、投入用スイッチ部50はOFFになり、引き外し用スイッチ部351は、ONになる。
すなわち、第3実施形態では、引き外しユニット314は、制御部306からの動作信号が出力されていない場合に、バイパス電圧が印加されるように構成されている。したがって、第3実施形態による遮断部310では、制御部306からの動作信号が出力されていない場合に、主接点11を開く(OFFにする)ように構成されている。また、投入ユニット13の構成は、第1実施形態と同様である。すなわち、第3実施形態による遮断部310は、制御部306からの動作信号が出力されている間は、主接点11を閉じる(ONにする)ように構成されている。
また、半導体スイッチ部320は、第1実施形態による半導体スイッチ部20と同様に、逆並列に接続されたサイリスタを含む。そして、半導体スイッチ部20は、制御部306からの制御信号に基づいて、バイパス回路部301の導通を切り替えるように構成されている。
第3実施形態による無停電電源装置300では、制御部306は、インバータ部34から負荷102に対して給電している状態から、バイパス回路部301を介して負荷102に交流電力を供給するように切り替える場合に、遮断部310と半導体スイッチ部320との両方を同時に、OFFからONに切り替えるように制御する。その場合には、半導体スイッチ部320のほうが、遮断部310よりも応答速度が大きいため、先に半導体スイッチ部320によって、バイパス回路部301が導通させられた後に遮断部310が閉じられる(ONになる)。第3実施形態では、無停電電源装置300は、遮断部310がONになった後に、半導体スイッチ部320をOFFにするように構成されている。すなわち、バイパス給電中(交流電源101からバイパス回路部301を介して、負荷102に給電中)には、主に遮断部310を閉路する(ONにする)ことによって電力が供給される。半導体スイッチ部320は、遮断部310の開路(OFF)および閉路(ON)の際に補助的に用いられる(所定の時間だけONにする)。
第3実施形態によるその他の構成は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、遮断部310の引き外しユニット314と直列に接続され、制御部306からの動作信号に基づいて導通を切り替える引き外し用スイッチ部351をさらに備え、引き外しユニット314は、動作信号に基づいて引き外し用スイッチ部351が閉じることによって、引き外し用スイッチ部351を介して印加されるバイパス電圧に基づいて、遮断部310の主接点11を開くように動作させるように構成されている。これにより、バイパス電圧に変化がない場合にも、引き外し用スイッチ部351の導通を切り替えることによって、引き外しユニット314によって遮断部310の主接点11を開く(遮断させる)ことができる。そのため、バイパス電圧が正常である場合にも、投入ユニット13と引き外しユニット314とを備える遮断部310を用いてバイパス回路部301を遮断することができる。その結果、バイパス電圧が正常である場合にも、バイパス回路部301の導通を切り替えるために装置構成が複雑化することを抑制することができる。また、第3実施形態によるその他の効果は、第1および第2実施形態と同様である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1~第3実施形態では、互いに並列に接続された複数の電力変換モジュール2~5を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つの電力変換モジュールを備えるように構成されていてもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、制御部6(306)からの動作信号に基づいて投入ユニット13に対する導通を切り替える投入用スイッチ部50が、電磁リレー(電磁継電器)である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、投入用スイッチ部は、スイッチング素子であってもよい。また、同様に、第3実施形態による引き外し用スイッチ部351は、電磁リレー(電磁継電器)ではなく、スイッチング素子であってもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、遮断部10(210、310)を、巻き上げユニット15を含むように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、遮断部を、巻き上げユニット15を備えず、投入スプリング13bを手動によって付勢するように構成してもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、投入スプリング13bの弾性エネルギーによって、主接点11を動作させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、モータなどの駆動力によって、主接点を開閉するように構成してもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、遮断部10(210、310)が気中遮断器である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、遮断部は、配線用遮断器(MCCB:Molded Case Circuit Breaker)であってもよい。ただし、一般的に、配線用遮断器は、気中遮断器と比べて許容開閉回数が少ないため、遮断部を気中遮断器とするほうが好適である。また、引出型の気中遮断器を用いることによって、メンテナンス性を向上させることができる。
また、上記第1および第2実施形態では、遮断部10(210)と半導体スイッチ部20とを直列に接続する例を示し、上記第3実施形態では、遮断部310と半導体スイッチ部320とを並列に接続する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図9に示すバイパス回路部401のように、第1実施形態による遮断部10と第3実施形態による遮断部310とを組み合わせて用いるように構成してもよい。このように構成すれば、直列に接続された遮断部10によって、第1実施形態と同様にバックフィードプロテクションを行うことができるとともに、遮断部310と半導体スイッチ部320とを並列に接続することによって、第3実施形態と同様に、バイパス給電中において、主に遮断部310を閉路することによって電力を供給し、半導体スイッチ部320を補助的に用いるように構成することができる。
1、201、301、401 バイパス回路部
2、3、4、5 電力変換モジュール
6、306 制御部
10、210、310 遮断部
11 主接点
12 補助接点
13 投入ユニット
13b 投入スプリング
14、314 引き外しユニット
15 巻き上げユニット
20、320 半導体スイッチ部
21、22 スイッチング素子
30 電力変換部
31 コンバータ部
32 バッテリ(蓄電部)
34 インバータ部
50 投入用スイッチ部
100、200、300 無停電電源装置
101 交流電源
102 負荷
212 監視ユニット
351 引き外し用スイッチ部

Claims (9)

  1. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ部と、直流電力を出力する蓄電部と、前記コンバータ部および前記蓄電部からの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷に供給するインバータ部とを含む電力変換部と、
    前記交流電源と前記負荷との間に、前記電力変換部と並列に接続され、前記交流電源からの交流電力を前記負荷に供給するバイパス回路部と、
    前記バイパス回路部の導通を開閉する主接点と、前記主接点を閉じるように動作させる投入ユニットと、前記主接点を開くように動作させる引き外しユニットとを含む遮断部と、を備え、
    前記引き外しユニットは、前記バイパス回路部に対する前記交流電源からの交流電力の入力電圧であるバイパス電圧に基づいて前記主接点を開くように動作させるように構成されている、無停電電源装置。
  2. 前記電力変換部を含み、互いに並列に接続された複数の電力変換モジュールをさらに備え、
    前記バイパス回路部は、前記交流電源と前記負荷との間に、前記複数の電力変換モジュールと並列に接続されるとともに、前記複数の電力変換モジュールに対して共通して使用され、
    前記遮断部の前記主接点は、前記複数の電力変換モジュールと並列に接続された前記バイパス回路部の導通を開閉する、請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記遮断部による前記バイパス回路部の導通を制御する制御部と、
    前記遮断部の前記投入ユニットと直列に接続され、前記制御部からの動作信号に基づいて導通を切り替える投入用スイッチ部とをさらに備え、
    前記投入ユニットは、前記動作信号に基づいて前記投入用スイッチ部が閉じた状態で、前記投入用スイッチ部を介して印加される前記バイパス電圧に基づいて、前記遮断部の前記主接点を閉じるように動作させるように構成されている、請求項1または2に記載の無停電電源装置。
  4. 前記引き外しユニットは、印加される前記バイパス電圧が所定の閾値より小さい場合に、前記主接点を開くように動作させるように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  5. スイッチング素子を含み、前記遮断部とは別個に前記バイパス回路部の導通を切り替える半導体スイッチ部をさらに備え、
    前記遮断部は、前記バイパス回路部において、前記半導体スイッチ部よりも前記交流電源側に、前記半導体スイッチ部と直列に接続されている、請求項4に記載の無停電電源装置。
  6. 前記遮断部の前記引き外しユニットと直列に接続され、前記制御部からの前記動作信号に基づいて導通を切り替える引き外し用スイッチ部をさらに備え、
    前記引き外しユニットは、前記動作信号に基づいて前記引き外し用スイッチ部が閉じることによって、前記引き外し用スイッチ部を介して印加される前記バイパス電圧に基づいて、前記遮断部の前記主接点を開くように動作させるように構成されている、請求項3に記載の無停電電源装置。
  7. 前記遮断部は、前記主接点とは別個に前記主接点と連動して動作する補助接点を有し、
    前記補助接点は、前記投入ユニットと直列に接続されており、前記主接点の閉じる動作と連動して、前記主接点の閉じる動作よりも後に前記投入ユニットに対する導通を遮断するように構成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  8. 前記遮断部は、前記投入ユニットに対する入力を監視する監視ユニットをさらに含み、
    前記監視ユニットは、前記投入ユニットと直列に接続されており、前記投入ユニットを動作させるための入力を検知した場合に、前記主接点の閉じる動作よりも後に前記投入ユニットに対する導通を遮断するように構成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  9. 前記遮断部は、前記バイパス電圧に基づいて、前記主接点の閉じる動作を行うための投入スプリングを付勢するように構成されている巻き上げユニットをさらに含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
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