JP2000287417A - ブレーキ液圧制御装置用モータ - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置用モータ

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JP2000287417A
JP2000287417A JP11092506A JP9250699A JP2000287417A JP 2000287417 A JP2000287417 A JP 2000287417A JP 11092506 A JP11092506 A JP 11092506A JP 9250699 A JP9250699 A JP 9250699A JP 2000287417 A JP2000287417 A JP 2000287417A
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睦 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシホルダと電機子のブラケット側の端面
との間のクリアランスをできるだけ少なくして、回転軸
の軸線方向に沿った全長を短くする。 【解決手段】 ブラケット22はモータハウジング16
の開口部に取り付けられ、中央に第2軸受26を有す
る。回転子28はモータハウジング16とブラケット2
2との間で形成される空間部B内に、回転軸30が第1
軸受18と第2軸受26にそれぞれ回転自在に支持され
て配置される。ブラシホルダ74は中央に整流子34が
挿通される挿通穴40が形成され、ブラケット22と電
機子32との間に位置し、整流子34を中心として放射
状に配置されたブラシ50を整流子34に対して進退動
自在に保持するブラシ収容部46が壁面に形成されてい
る。配線部材58はモータの外部からブラシ50へ電力
を供給する。空間部B内にある配線部材58の線材62
は、ブラシホルダ74とブラケット22との間に配置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用アンチロッ
クブレーキ装置のブレーキ液圧制御装置に設けられたプ
ランジャポンプを作動させるブレーキ液圧制御装置用モ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、走行車両には、制動時に車輪がロ
ックして路面に対してスリップしたり、ハンドルの操作
性能が失われないように、制動により車輪がロックしな
いように制動トルクを制御する車両用アンチロックブレ
ーキ装置(以下「車両用ABS装置」という)が装備さ
れている場合が多い。
【0003】車両用ABS装置には、ブレーキペダルの
踏み込みに応じた制動液圧を出力するタンデム型のマス
タシリンダと各車輪に設けられた車輪ブレーキとの間に
介設されたブレーキ液圧制御装置が設けられている。こ
のブレーキ液圧制御装置の構成について説明すると、ブ
レーキ液圧制御装置10は図8に示すように大きく分け
て2つの機構ブロックから構成される。
【0004】その一つは、各車輪ブレーキに個別に対応
した4つの常開型電磁弁、各常開型電磁弁にそれぞれ並
列に接続された4つのチェック弁、各車輪ブレーキに個
別に対応した4つの常閉型電磁弁、左前輪用車輪ブレー
キおよび右後輪用車輪ブレーキ側ならびに右前輪用車輪
ブレーキおよび左後輪用車輪ブレーキ側にそれぞれ個別
に対応した一対のリザーバ、両リザーバに接続される一
対の往復動型プランジャポンプおよびこれらを連通させ
る複数の液圧路等が内蔵されており、外形がブロック状
に形成された金属製の基体12である。もう一つは、こ
の基体12の壁面に固着され、出力軸が基体12内に進
入して一対のプランジャポンプを駆動するブレーキ液圧
制御装置用モータ(以下、単にモータとも言う)14で
ある。
【0005】次に、モータ14の構造と併せて、モータ
14が取り付けられる基体12の壁面(モータ取付面)
の構造について図9〜図12を用いて詳細に説明する。
まず、モータ14の構造について説明する。モータハウ
ジング16は、有底の円筒体に形成され、底面の中央に
第1軸受18が配置されている。また、モータハウジン
グ16の内周面には周方向に沿って永久磁石20が取り
付けられている。このモータハウジング16の開口部に
は、開口部を覆ってブラケット22が取り付けられてい
る。このブラケット22の中央には外方に向けて突出さ
れた円筒状の軸受保持部24が形成されており、この軸
受保持部24に第2軸受26が収容され、配置されてい
る。
【0006】回転子28は、回転軸30の外周面に電機
子32と整流子34が軸線L方向に沿って配置されて構
成される。そして、モータハウジング16とブラケット
22との間で形成される空間部B内に、回転軸30の電
機子32側の端部側が第1軸受18に、また整流子34
側の端部側が第2軸受26にそれぞれ回転自在に支持さ
れて配置される。また、回転軸30の整流子34側の先
端部は出力軸としてブラケット22から突出しており、
一部に回転軸30の軸線Lに対して偏心した偏心軸部3
0aが形成されている。この偏心軸部30aは回転子2
8が回転した際にはカムとして作用する。また、この偏
心軸部30aよりさらに先端側は回転軸32の軸線Lと
同軸に形成されている。そして、モータ14が基体12
に取り付けられた際には、回転軸30のブラケット22
から突出する一端側は基体12内部に進入して、偏心軸
部30aが一対のプランジャポンプを駆動し、偏心軸部
30aよりもさらに先端側は基体12の内部に配置され
た第3軸受36によって回転自在に支持される。
【0007】ブラシホルダ38は合成樹脂材料等の絶縁
材料を用いて、中心に整流子34が挿通される挿通穴4
0を有する円板部42と、円板部42の外縁に形成され
た筒状部44と、円板部42の電機子32側の壁面に形
成されたブラシ収容部46とから構成されている。ブラ
シ収容部46は両端が円板部42の径方向に沿った両端
面が開口するボックス状に形成され、挿通穴40を中心
として放射状に配置されている。ブラシ収容部46は、
本例では図11に示すように挿通穴40を中心として等
角度(90度)間隔で配置されている。なお、ブラシ収
容部46の電機子32側の壁面には、ブラシ収容部46
の長手方向に沿った長溝48が形成されている。そして
ブラシホルダ38は、その円板部42がモータハウジン
グ16の開口部を覆うようにモータハウジング16の開
口部に取り付けられ、モータハウジング16の開口部内
面とブラケット22の内面外縁部分とによって筒状部4
4が挟持されることによってモータハウジング16とブ
ラケット22との間で固定される。
【0008】ブラシ50は、このブラシ収容部46内に
装着されることによって、挿通穴40を中心として放射
状に配置されて、挿通穴40に挿通される整流子34に
対して進退動可能となる。また各ブラシ50は、ブラシ
50の外縁側端面とブラシホルダ38の筒状部44内面
との間に配置されたバネ(一例としてコイルバネ)52
によって、内縁側端面が整流子34の表面と常時接触す
るよう整流子34方向へ付勢されている。
【0009】給電部54は、モータ14の外部から、ブ
ラシ50へ電力を供給するためのものである。ブラシ5
0に供給された電力は、整流子34を介して電機子32
に伝達される。この給電部54は、ブラシホルダ38の
円板部42からブラケット22方向へほぼ垂直に起立す
る柱状ガイド部材56と、導電性材料で形成された配線
部材58とから構成される。
【0010】詳細には、柱状ガイド部材56は絶縁性樹
脂材料を用いてブラシホルダ38と一体成形されて形成
されている。また、配線部材58は、柱状ガイド部材5
6の両側面に一対装着されて保持され、一方の先端(図
10中の左端)がブラケット22、およびブラシホルダ
38の円板部42を貫通して空間部B内に侵入する導電
性金属材料からなる給電端子60と、空間部B内に侵入
した給電端子60の先端と各ブラシ50とを電気的に接
続する可撓性を有する線材(本例ではブラシ50の数に
対応して4本)62とから構成される。この空間部B内
にある配線部材58、すなわち線材62の引回しは、図
10や図11に示すようにブラシ収容部46の電機子3
2側の壁面に形成され、電機子32側に開口する長溝4
8を通して線材62をブラシ50に接続する構造である
ため、ブラシホルダ38の円板部42と電機子32のブ
ラケット22側の端面との間の空間部分で行われてい
る。
【0011】そして、ブラシ50はその内縁側端面が上
述したように整流子34の表面と常時接触するようにバ
ネ52により付勢されているため、当該端面から少しず
つ磨耗し、全長が順次短くなっていく。これにより、線
材62のブラシ50との接続端部も次第に長溝48に沿
って整流子34側に移動することから、ブラシ50に接
続される線材62は次第に弛む。そして、特に給電端子
60から遠いブラシ(図11中の上側の2つのブラシ)
50に接続される線長の長い線材62は、その弛み量も
多いために弛んだ線材62が回転する回転子28の電機
子32に接触するのを防止すべく、線材62の中途部分
はブラシホルダ38に設けられた挟持片64の弾性力で
挟持する構成としている。以上がモータ14の構成であ
る。
【0012】そして、基体12のモータ14を取り付け
る壁面(モータ取付面とも言う)12aには、ブラケッ
ト22から突出する軸受保持部24が嵌まり込むことに
よって、基体12に対するモータ14の位置決めを行う
凹状の位置決め部66が形成されている。また、この位
置決め部66の底面にはカム室68が形成されている。
また、給電部54の柱状ガイド部材56が挿入される挿
入穴70も形成されている。以上の構成により、モータ
14は、その回転軸30の一端側をカム室68に挿通
し、かつブラケット22の軸受保持部24を位置決め部
66内に嵌め込み、給電部54の柱状ガイド部材56を
挿入穴70に挿入し、ブラケット22の表面をモータ取
付面12aに密着させた状態で基体12に取り付けられ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の車両
の設計は、小型化、軽量化が図られていることから、車
両用ABS装置についても同様の設計思想が求められ、
特にスペース的に余裕の少ないエンジンルームに配置さ
れるブレーキ液圧制御装置の小型化を図るために、ブレ
ーキ液圧制御装置を構成するブレーキ液圧制御装置用モ
ータの回転軸の軸線方向に沿った長さを短くしたいとい
う要望がある。そして、この要望を実現する一つの手段
として、ブラシホルダ38が介装されるブラケット22
の内面と電機子32のブラケット22側の端面との間の
距離A 1 を短くすることが考えられる。
【0014】しかしながら、従来のモータ14の構造で
は、ブラシホルダ38と電機子32のブラケット22側
の端面との間、詳細にはブラシホルダ38の円板部42
の電機子32側の壁面と電機子32のブラケット22側
の端面との間には、ブラシ50へ電力を供給する線材6
2が配置されている。そしてこの線材62は図11に示
すように各ブラシ収容部46を跨ぐようにしてその端部
が各ブラシ収容部46に設けられた長溝48内に侵入す
る構造のため、線材62が電機子32のブラケット22
側の端面に最も近い位置にある。しかも、線材62はブ
ラシ50が中央に向けて移動した際には弛んでさらに電
機子32側に移動する可能性や、また線材62の組付け
のバラツキ等の可能性も十分に考慮した上で、線材62
が電機子32のブラケット22側の端面と決して接触し
ないように、ブラシホルダ38と電機子32のブラケッ
ト22側の端面との間には十分なクリアランスを確保す
る必要がある。つまり、ブラシホルダ38の壁面と電機
子32のブラケット22側の端面との間の距離(図10
や12中のA2 )が長くなる。従って、ブラケット22
の内面と電機子32のブラケット22側の端面との間の
距離A1 も余裕を持った長さに設定せざるを得ない状況
となって、極限まで距離A1 を詰めることができず、モ
ータ14の軸線方向に沿った長さを短くできないという
課題がある。
【0015】そこで、本発明は、上記従来技術の課題を
解決すべくなされたものであり、その目的とするところ
は、ブラシホルダと電機子のブラケット側の端面との間
のクリアランスをできるだけ少なくして、回転軸の軸線
方向に沿った長さを短くできるブレーキ液圧制御装置用
モータを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明のうち請
求項1記載の発明は、有底の円筒体に形成され、底面の
中央に第1軸受が配置されたモータハウジングと、該モ
ータハウジングの開口部に、該開口部を覆って取り付け
られると共に、中央に第2軸受が配置されたブラケット
と、回転軸の外周面に電機子と整流子が配置されて構成
され、前記モータハウジングと前記ブラケットとの間で
形成される空間部内に、回転軸の前記電機子側の端部側
が前記第1軸受に、前記整流子側の端部側が前記第2軸
受にそれぞれ回転自在に支持されて配置された回転子
と、中心に前記整流子が挿通される挿通穴を有する円板
状に形成され、前記ブラケットと前記電機子との間に位
置して前記モータハウジングに取り付けられると共に、
整流子を中心として放射状に配置されたブラシを整流子
に対して進退動自在に保持するブラシ収容部が壁面に形
成されたブラシホルダと、外部から前記ブラシへ電力を
供給する配線部材とを具備するブレーキ液圧制御装置用
モータにおいて、前記空間部内にある前記配線部材は、
前記ブラシホルダと前記ブラケットとの間に配置されて
いることを特徴とする。
【0017】このように配線部材を、ブラシホルダとブ
ラケットとの間に配置してしまうことにより、配線部材
と電機子とが干渉するということが無くなる。よって、
ブラシホルダと電機子のブラケット側の端面との間に必
要以上のクリアランスを設ける必要がなくなり、原理的
にはブラシホルダと電機子のブラケット側の端面とが機
械的に接触しない極限まで、ブラケットの内面と電機子
のブラケット側の端面との間の距離を短くできる。よっ
て、従来のモータに比べて軸線方向の長さも短くでき
る。
【0018】また、前記ブラシ収容部も、前記ブラシホ
ルダと前記ブラケットとの間に配置するようにしても良
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の態様を添付図面と共に詳細に説明する。まず、車両用
ABS装置の概略構成について、図7を参照して説明す
る。各車輪には、左前輪用車輪ブレーキBFL、右後輪用
車輪ブレーキBRR、右前輪用車輪ブレーキBFR、左後輪
用車輪ブレーキBRLが配置されている。また、一対のM
/Cはタンデム型マスタシリンダを構成し、図示しない
ブレーキペダルの踏み込みに応じた制動液圧を出力す
る。ブレーキ液圧制御装置10は、上述した4つのブレ
ーキBFL,BRR,BFR,B RLとタンデム型マスタシリン
ダとの間に介設される。
【0020】さらにブレーキ液圧制御装置10の構成に
ついて詳細に説明する。ブレーキ液圧制御装置10は、
左前輪用車輪ブレーキBFL、右後輪用車輪ブレーキ
RR、右前輪用車輪ブレーキBFRおよび左後輪用車輪ブ
レーキBRLに個別に対応した4つの弁手段としての常開
型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL と、各常開型
電磁弁VOFL 〜VORL にそれぞれ並列に接続され、ブレ
ーキマスタシリンダM/Cへの入力を解除した際に開弁
して、対応する車輪ブレーキBFL〜B RLから該マスタシ
リンダM/Cへブレーキ液を戻す4つのチェック弁C
OFL ,C ORR ,COFR ,CORL と、各車輪ブレーキBFL
〜BRLに個別に対応した4つの常閉型電磁弁VCFL ,V
CRR ,VCFR ,VCRL と、左前輪用車輪ブレーキBFL
よび右後輪用車輪ブレーキBRR側ならびに右前輪用車輪
ブレーキBFRおよび左後輪用車輪ブレーキBRL側にそれ
ぞれ個別に対応した一対のリザーバRa, Rbと、両リ
ザーバRa, Rbに接続される一対の往復動型プランジ
ャポンプPa, Pbと、これらを連通させる複数の液圧
路とを備え、これらは従来例でも説明したように、外形
がブロック状に形成された一つの金属製の基体12内に
収容されている。
【0021】また、ブレーキ液圧制御装置10は、両プ
ランジャポンプPa, Pbに共通な単一のブレーキ液圧
制御装置用モータ(以下、単にモータ)14を有し、こ
のモータ14は、この基体12のモータ取付面12aに
取り付けられ、回転軸(出力軸)30が基体12内に進
入して一対のプランジャポンプPa, Pbを駆動する。
また、各常開型電磁弁VOFL 〜VORL および各常閉型電
磁弁VCFL 〜VCRL の消磁・励磁を切り換え制御する電
子制御ユニット72も有し、この電子制御ユニット72
も基体12に取り付けられる(図示せず)。また、電子
制御ユニット72は、各車輪に設けられた車輪速度セン
サ(図示せず)などから車両の走行状態が入力されるよ
うになっている。電子制御ユニット72は、各々の車輪
ブレーキBFL〜BRL毎に車両の走行状態に応じて、各々
の常開型電磁弁VOFL 〜VORL の内、該当車輪に対応す
るいずれかを消磁・開弁し、各々の常閉型電磁弁VCFL
〜VCRL の内、該当車輪に対応するいずれかを消磁・閉
弁してブレーキマスタシリンダM/Cからホイールシリ
ンダ(図示せず)に加わる液圧を増圧させて制動トルク
を増加させる増圧モード、各々の常開型電磁弁VOFL
ORL の内、該当車輪に対応するいずれかを励磁・閉弁
し、各々の常閉型電磁弁VCFL 〜VCRL の内、該当車輪
に対応するいずれかを消磁・閉弁してブレーキマスタシ
リンダM/Cからホイールシリンダ(図示せず)に液圧
を伝わらないようにして制動トルクを保持する保持モー
ド、各々の常開型電磁弁VOFL 〜VORL の内、該当車輪
に対応するいずれかを励磁・閉弁し、各々の常閉型電磁
弁VCFL 〜VCRL の内、該当車輪に対応するいずれかを
励磁・開弁してホイールシリンダ(図示せず)からリザ
ーバRa,Rbにブレーキ液を一時的に貯留すること
で、車輪がロック状態にならないように制動トルクを減
少させる減圧モードのいずれかの指令により制御してい
る。これらのうち、減圧モードに移行した際に、電子制
御ユニット72はモータ14を駆動させて、ポンプP
a,Pbを駆動させてリザーバRa,Rbに一時貯留し
たブレーキ液をブレーキマスタシリンダM/C側に戻す
ようになっている。
【0022】(第1の実施の形態)次に、モータ14の
構造について図1〜図3を用いて詳細に説明する。な
お、従来例で説明したモータ14と基本構成については
同じであるから、同じ構成については同じ符号を付し、
詳細な説明は省略する。モータ14は、モータハウジン
グ16と、その底面に配置された第1軸受18と、モー
タハウジング16の内周面に取り付けられた永久磁石2
0と、モータハウジング16の開口部に取り付けられた
ブラケット22と、このブラケット22の中央に形成さ
れた軸受保持部24に配置された第2軸受26と、モー
タハウジング16とブラケット22との間の空間部B内
に、回転軸30の電機子32側の端部側が第1軸受18
に、また整流子34側の端部側が第2軸受26にそれぞ
れ回転自在に支持されて配置された回転子28と、ブラ
シホルダ74と、ブラシホルダ74の円板部42に形成
されたブラシ収容部46に保持されたブラシ50と、給
電部54とを有する。
【0023】続いて、そして本実施の形態の特徴部分で
あるブラシホルダ74の構造について詳細に説明する。
ブラシホルダ74は、従来例で説明したブラシホルダ3
8と同様に合成樹脂材料等の絶縁材料を用いて形成さ
れ、中心に整流子34が挿通される挿通穴40を有する
円板部42と、円板部42の外縁に形成された筒状部4
4と、円板部42の電機子32側の壁面に形成されたブ
ラシ収容部46とから構成されている。以上の基本的な
構成は従来のブラシホルダ38と同様であるが、線材6
2をブラシ収容部46内に保持されたブラシ50と電気
的に接続するための長溝48が、円板部42のブラシ収
容部46に対応する位置に形成され、長溝48はブラケ
ット22側に開口する構造となっている点で相違する。
従来のブラシホルダ38では長溝48はブラシ収容部4
6の電機子32側の壁面に形成され、電機子32側に開
口するように形成されていた。
【0024】そして、空間部B内に侵入した給電端子6
0の先端と各ブラシ50とを電気的に接続する線材62
の引回しは、ブラシホルダ74の円板部42とブラケッ
ト22との間の空間部分で行われ、線材62のブラシ5
0側の端部は円板部42に形成された長溝48を通して
ブラシ50と接続される。従って、ブラシ50の磨耗に
伴って線材62が弛んでも、線材62の電機子32側へ
の移動はブラシホルダ74の円板部42によって阻止さ
れて配線材62が電機子32と干渉するということが全
く無くなる。よって、筒状部44を除いて最も電機子3
2に接近しているブラシホルダ74の部位(ブラシ収容
部46)と電機子32のブラケット22側の端面との間
の距離A2 を、双方が機械的に接触しない極限まで短く
できる。よって、従来のモータに比べてモータ14の軸
線L方向の全長を短くできる。
【0025】(第2の実施の形態)次に、モータ14の
他の実施の形態について図4〜図6を用いて説明する。
なお、上述した実施の形態と基本構成は同じであり、同
様の構成については同じ符号を付して説明は省略し、相
違するブラシホルダの構成についてのみ説明する。ブラ
シホルダ76は、従来例で説明したブラシホルダ74と
同様に合成樹脂材料等の絶縁材料を用いて形成され、中
心に整流子34が挿通される挿通穴40を有する円板部
42と、円板部42の外縁に形成された筒状部44と、
円板部42のブラケット22側の壁面に形成されたブラ
シ収容部46とから構成されている。そして、このブラ
シ収容部46のブラケット22側の壁面に長溝48が形
成されて、長溝48はブラケット22側に開口する構成
となっている。従来のブラシホルダ74や上述した実施
の形態のブラシホルダ74と比較して、ブラシ収容部4
6をブラシホルダ76の円板部42のブラケット22側
の壁面に形成することによって、ブラシ収容部46自体
をブラシホルダ76の円板部42とブラケット22との
間に配置した構成が特徴点である。
【0026】そして、空間部B内に侵入した給電端子6
0の先端と各ブラシ50とを電気的に接続する線材62
の引回しは、ブラシホルダ76の円板部42とブラケッ
ト22との間の空間部分で行われ、線材62のブラシ5
0側の端部はブラシ収容部46に形成された長溝48に
侵入してブラシ50と接続される。従って、ブラシ50
の磨耗に伴って線材62が弛んでも、線材62の電機子
32側への移動はブラシホルダ76の円板部42によっ
て阻止されて線材62が電機子32と干渉するというこ
とが全く無くなる。よって、上述した実施の形態と同様
に、最も電機子32に接近しているブラシホルダ76の
部位(円板部42)と電機子32のブラケット22側の
端面との間の距離A2 を、双方が機械的に接触しない極
限まで短くできる。よって、モータ14の軸線L方向の
全長をより短くすることができる。
【0027】また、本発明のように線材62の引回し
を、ブラシホルダ76の円板部42とブラケット22と
の間の空間部分で行う場合には、当該空間部分の厚み、
つまりブラシホルダ76の円板部42とブラケット22
との間の距離が線材62を引き回すことができる程度に
広いものである必要がある。特に、線材62のブラシ5
0との接続部分はブラシ50の磨耗によって長溝48に
沿って回転軸30方向へ移動するため、この線材62の
ブラシ50との接続部分がブラケット22の内面と干渉
しないようにする必要がある。
【0028】従って、図1や図4に示すように、第2軸
受26を収容保持する軸受保持部24の構造を、ブラケ
ット22の中央からモータハウジング16の内方に向け
て一体に筒状に突出する外筒部24aと、この外筒部2
4aのモータハウジング16内側端部から外筒部24a
の内側に向けて外筒部24aに密着する筒状に折り返さ
れて形成された内筒部24bとで構成する。内筒部24
bの外側端部(図1や図4中の右端部)の周縁部分は軸
線方向に向けてリング状に折り返されている。そして、
ブラケット22の、軸受保持部24と外縁部分(モータ
ハウジング16の開口部内面に沿うように筒状に折り曲
げられた部分)との間の領域を略フラットに形成する。
【0029】これにより、ブラケット22とブラシホル
ダ74との間には、外筒部24aの長さ分の厚みのリン
グ状の空間部が形成されるから、線材62の引回しが十
分に可能となる。また、軸受保持部24に配置される第
2軸受26のブラケット22からの突出長が少なくなる
分だけ、さらにモータ14の軸線L方向の全長をより短
くすることができるという効果も生ずる。
【0030】なお、モータ14の基体12への取付構造
は従来例と同じであり、説明は省略する。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、モータ内部の空間部内
にある配線部材を、ブラシホルダとブラケットとの間に
配置してしまうことにより、配線部材と電機子とが干渉
するということが無くなる。よって、ブラシホルダと電
機子のブラケット側の端面との間に必要以上のクリアラ
ンスを設ける必要がなくなり、原理的にはブラシホルダ
と電機子のブラケット側の端面とが機械的に接触しない
極限まで、ブラケットの内面と電機子のブラケット側の
端面との間の距離を短くできる。よって、従来のモータ
に比べて軸線方向の長さが短くできるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ液圧制御装置用モータの
第1の実施の形態の構成を説明するための側面断面図で
ある。
【図2】図1のモータのブラケットを外した状態での正
面図(図1の矢印方向から見た図面)である。
【図3】図1のブラシホルダの構造および線材の引回し
状態を説明する説明図である。
【図4】本発明に係るブレーキ液圧制御装置用モータの
第2の実施の形態の構成を説明するための側面断面図で
ある。
【図5】図4のモータのブラケットを外した状態での正
面図(図4の矢印方向から見た図面)である。
【図6】図4のブラシホルダの構造および線材の引回し
状態を説明する説明図である。
【図7】車両用ABS装置の概略構成を示す説明図であ
る。
【図8】ブレーキ液圧制御装置の側面図である。
【図9】図8のブレーキ液圧制御装置用モータの正面図
である。
【図10】図8のブレーキ液圧制御装置用モータの内部
構成と基体への取り付け構造を説明するための図9のW
−W断面図である。
【図11】図10のブレーキ液圧制御装置用モータの線
材の引回し状態を説明するためのX−X矢視図である。
【図12】図10のブラシホルダの構造を説明するため
の説明図である。
【符号の説明】
14 ブレーキ液圧制御装置用モータ 16 モータハウジング 18 第1軸受 22 ブラケット 26 第2軸受 28 回転子 30 回転軸 32 電機子 34 整流子 40 挿通穴 46 ブラシ収容部 50 ブラシ 58 配線部材 62 配線部材の一部を構成する線材 74 ブラシホルダ B 空間部
フロントページの続き Fターム(参考) 3D049 BB39 CC02 HH12 HH53 3H071 AA03 CC33 DD82 DD84 DD86 5H613 AA01 AA02 BB04 BB15 BB27 GA13 GA14 GA17 GB09 KK05 PP03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底の円筒体に形成され、底面の中央に
    第1軸受が配置されたモータハウジングと、 該モータハウジングの開口部に、該開口部を覆って取り
    付けられると共に、中央に第2軸受が配置されたブラケ
    ットと、 回転軸の外周面に電機子と整流子が配置されて構成さ
    れ、前記モータハウジングと前記ブラケットとの間で形
    成される空間部内に、回転軸の前記電機子側の端部側が
    前記第1軸受に、前記整流子側の端部側が前記第2軸受
    にそれぞれ回転自在に支持されて配置された回転子と、 中心に前記整流子が挿通される挿通穴を有する円板状に
    形成され、前記ブラケットと前記電機子との間に位置し
    て前記モータハウジングに取り付けられると共に、整流
    子を中心として放射状に配置されたブラシを整流子に対
    して進退動自在に保持するブラシ収容部が壁面に形成さ
    れたブラシホルダと、 外部から前記ブラシへ電力を供給する配線部材とを具備
    するブレーキ液圧制御装置用モータにおいて、 前記空間部内にある前記配線部材は、前記ブラシホルダ
    と前記ブラケットとの間に配置されていることを特徴と
    するブレーキ液圧制御装置用モータ。
  2. 【請求項2】 前記ブラシ収容部は、前記ブラシホルダ
    と前記ブラケットとの間に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載のブレーキ液圧制御装置用モータ。
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JP2014064389A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Asmo Co Ltd ブラシ装置及び直流モータ
CN116094262A (zh) * 2023-04-03 2023-05-09 四川富生汽车零部件有限公司 一种高稳定性高寿命的有刷直流电机
CN117439318A (zh) * 2023-12-20 2024-01-23 常州市凯迪电器股份有限公司 双向提前换向的永磁直流电机

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