JP2001069725A - 車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ作動用モータ - Google Patents

車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ作動用モータ

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JP2001069725A
JP2001069725A JP23864999A JP23864999A JP2001069725A JP 2001069725 A JP2001069725 A JP 2001069725A JP 23864999 A JP23864999 A JP 23864999A JP 23864999 A JP23864999 A JP 23864999A JP 2001069725 A JP2001069725 A JP 2001069725A
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brush
pump
commutator
motor
vehicle
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JP23864999A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Takizawa
博光 滝沢
Atsushi Yamashita
淳 山下
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータを軸方向に小型化し、組立性の向上を
図ったアンチロックブレーキ装置のホンプ作動用モータ
を提供する。 【解決手段】 一端側にプランジャポンプ5,6を作動
する偏心軸部29を有し、他端側にコミュテータ20や
回転子が取り付けられた回転軸9と、コミュテータ20
にポンプ本体側より給電可能なブラシ21を保持するブ
ラシホルダー19とを備え、ブラシホルダー19は軸方
向の成形板厚範囲内に、ブラシ21がコミュテータ20
に当接するよう付勢して収納されており、ポンプ本体側
からの給電路とブラシ21とを電気的に接続する配線路
23が一体に埋設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用アンチロック
ブレーキ装置のポンプ作動用モータに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、走行車両には、車両用アンチロッ
クブレーキ装置(以下「車両用ABS装置」という)が
標準的に装備されている場合が多い。この車両用ABS
装置は、制動時の車輪のスリップ率を適正な範囲に維持
するよう制動トルクを制御して、例えば雨、雪、砂利路
などのスリップし易く、車輪の操舵性能が低下し易い状
況下においても、制動力が発揮できるように構成されて
いる。
【0003】車両用ABS装置の一例について説明する
と、車両用のブレーキペダルに接続するよう設けられた
ブレーキマスタシリンダと車輪ブレーキに接続するよう
設けられたホイールシリンダとの間に形成された液圧回
路内をブレーキ液が循環可能になっている。また、ブレ
ーキマスタシリンダからホイールシリンダに至る液圧回
路に設けられた常開型及び常閉型の電磁弁を開閉して液
圧を制御するアクチュエータが設けられている。このア
クチュエータの動作は、マイクロコンピュータを用いた
電子制御ユニットにより制御されている。また電子制御
ユニットには、各車輪に設けられた車輪速度センサなど
から車両の走行状態が入力されるようになっている。
【0004】電子制御ユニットは、アクチュエータに対
して、ブレーキマスタシリンダからホイールシリンダに
加わる液圧により制動トルクを増加させる増圧モード、
ブレーキマスタシリンダからホイールシリンダに液圧を
伝わらないようにして制動トルクを保持する保持モー
ド、車輪がロック状態にならないようにホイールシリン
ダからリザーバにブレーキ液を一時的に貯留すること
で、制動トルクを減少させる減圧モードのいずれかの指
令により制御している。そして、リザーバに貯留したブ
レーキ液をブレーキマスタシリンダ側に戻し、リザーバ
を初期の空状態に戻す必要がある。よって、リザーバに
接続する液圧回路にはポンプが設けられており、該ポン
プをモータにより駆動してブレーキ液をマスタシリンダ
側に戻すようになっている。
【0005】ところで、近年の車両の設計は、小型化、
軽量化が図られていることから、車両用ABS装置につ
いても同様の設計思想が求められている。特に車両用A
BS装置のなかでも、エンジンルームに配備されるポン
プ作動用モータについては、小型化を図りたいという要
望があった。
【0006】インナーロータ型のモータの一例について
説明すると、ポンプ本体を構成する基体にモータの回転
軸の一端側を挿入して軸支されて組み付けられている。
このモータの回転軸には回転子を形成するコアが嵌め込
まれており、該コアに形成されたスロットには電機子巻
線が巻回されている。この回転軸にはコミュテータ(整
流子)が嵌め込まれており、回転子を回転方向に付勢す
るように電機子巻線に通電する。ヨークの内壁には所定
の磁極数だけマグネットが組み付けられており、モータ
の固定子を形成している。
【0007】コミュテータにはブラシが当接しており、
基体側より給電バスバーなどの給電路を介してブラシに
給電される。ブラシは絶縁樹脂製のブラシホルダに保持
されており、該ブラシホルダがヨークの開口部に嵌め込
まれた際に各ブラシがコミュテータに当接するようにな
っている。図9にブラシホルダ51を回転子側から見た
配線図を示す。4極のモータの例について説明すると、
ブラシ52は周方向にほぼ90度ずつ振られて配置され
ており、中心部に形成された軸孔53内に先端部が突出
するようにスプリング54により中心方向に付勢されて
いる。給電端子部55と各ブラシ52とはピッグテール
56といわれる導電線により電気的に接続されている。
【0008】また、モータを軸方向に小型化し組み付け
作業性を向上させるため、特開平5−288143号公
報に示す電動ポンプが提案されている。これは、ポンプ
ハウジング内にインサート成形により配線兼用プレート
を埋設してブラシ等を装着することにより、回転子のヨ
ーク底面側に部品を配設しないようにして、モータの小
型化を図ったものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−288
143号公報に示す電動ポンプにおいては、ポンプハウ
ジング内にインサート成形により埋設された配線兼用プ
レートと該ポンプハウジングに取り付けたブラシとをピ
ッグテールにより電気的に接続しており、このピッグテ
ールの接続作業は手作業によるため組立作業性が低下し
組立作業の省力化や自動化を図ることが困難である。ま
たポンプハウジング面上にピッグテールを露出して配線
するため、整流子及び回転子との電気的絶縁性を考慮す
ると軸方向にスペースを要するため、モータを軸方向に
小型化するのにも限界がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
課題を解決し、モータを軸方向に小型化し、組立性の向
上を図った車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ作
動用モータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するに次の構成を備える。即ち、車両用アンチロック
ブレーキ装置の液圧回路に設けられたポンプを作動させ
る車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ作動用モー
タにおいて、一端側にポンプを作動する偏心軸部が設け
られ、他端側に整流子及び回転子が取り付けられた回転
軸と、ポンプ本体側より整流子へ給電可能なブラシを保
持するブラシホルダーとを備え、ブラシホルダーは、軸
方向の成形板厚範囲内に、ブラシが整流子に当接するよ
う付勢して収納されており、ポンプ本体側からの給電路
とブラシとを電気的に接続する配線路が一体に埋設され
ていることを特徴とする。また、配線路は、ブラシ近傍
に形成された軸方向に弾発する弾発部がブラシに当接し
て給電することを特徴とする。或いは、配線路は、ブラ
シを整流子側へ付勢する導電性スプリングに接続してブ
ラシに給電することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の態様を添付図面と共に詳細に説明する。 [第1実施例]図1は車両用アンチロックブレーキ装置の
ポンプ作動用モータの全体構成を示す断面図、図2はブ
ラシホルダーを回転子側から見た説明図、図3及び図4
はブラシと配線路の接続構成を示す説明図、図5は車両
用アンチロックブレーキ装置を模式的に示す構成図、図
6はアクチュエータの一部破断説明図である。
【0013】先ず車両用アンチロックブレーキ装置の概
略構成について、図5を参照して説明する。1は電子制
御ユニット(ECU)であり、アクチュエータ2を構成
する液圧回路の動作を制御する。M/Cは、図示しない
ブレーキペダルの踏み込み量により各シリンダ室から制
動液圧を出力するブレーキマスタシリンダであり、アク
チュエータ2内の液圧回路に接続している。Fl,R
r,Rl,Frは、前方左車輪、後方右車輪、後方左車
輪、前方右車輪であり、各車輪には車輪ブレーキB(F
l),B(Rr),B(Rl),B(Fr)が設けられ
ている。各車輪ブレーキを作動させる図示しないホイー
ルシリンダには、アクチュエータ2の液圧回路が接続し
ている。
【0014】アクチュエータ2の構成について説明する
と、ブレーキマスタシリンダM/Cから車輪ブレーキB
(Fl),B(Rr)の各シリンダに接続する常開型の
入力バルブIV(Fl),入力バルブIV(Rr)と、
車輪ブレーキB(Rl),B(Fr)の各シリンダに接
続する入力バルブIV(Rl)、入力バルブIV(F
r)を備えている。これら4つの各入力バルブに対し
て、常閉型の出力バルブOV(Fl),出力バルブOV
(Rr),出力バルブOV(Rl),出力バルブOV
(Fr)が各々並列に接続されている。また、出力バル
ブOV(Fl),OV(Rr)はブレーキ液を一時貯留
するリザーバ3に、出力バルブOV(Rl),OV(F
r)はブレーキ液を一時貯留するリザーバ4に各々接続
されている。また、リザーバ3,4はプランジャポンプ
5,6の吸入口に接続されており、該プランジャポンプ
5,6はブレーキ液をリザーバ3,4よりブレーキマス
タリンダM/Cに戻すように循環させる。また、7はポ
ンプ作動用モータであり、後述するようにモータを回転
駆動するとピストン5a,6aを往復動させてプランジ
ャポンプ5,6を作動させるものである(図6参照)。
【0015】上記常開型の入力バルブIV(Fl),入
力バルブIV(Rr),入力バルブIV(Rl)、入力
バルブIV(Fr)は、ソレノイド駆動による電磁弁に
より開閉するようになっており、各入力バルブの開閉動
作は、電子制御ユニット1により制御される。また、常
閉型の出力バルブOV(Fl),出力バルブOV(R
r),出力バルブOV(Rl),出力バルブOV(F
r)は、ソレノイド駆動による電磁弁により開閉するよ
うになっており、各出力バルブの開閉動作は、電子制御
ユニット1により制御される。また、常開型の入力バル
ブIV(Fl),入力バルブIV(Rr),入力バルブ
IV(Rl)、入力バルブIV(Fr)には、チェック
弁8(Fl),8(Rr),8(Rl),8(Fr)が
各々並列に接続されており、ブレーキマスタリンダM/
Cへの入力を解除した後に、対応する車輪ブレーキB
(Fl),B(Rr),B(Rl),B(Fr)から該
ブレーキマスタリンダM/Cへブレーキ液を戻すために
開弁する。
【0016】また、電子制御ユニット1は、各車輪F
l,Rr,Rl,Frに設けられた車輪速度センサ(図
示せず)などから車両の走行状態が入力されるようにな
っている。電子制御ユニット1は、各々の車輪ブレーキ
B(Fl),B(Rr),B(Rl),B(Fr)毎に
車両の走行状態に応じてアクチュエータ2に対して、各
々の常開型の入力バルブIV(Fl),IV(Rr),
IV(Rl)、IV(Fr)を開弁し、各々の常閉型の
出力バルブOV(Fl),OV(Rr),OV(R
l),OV(Fr)を閉弁してブレーキマスタシリンダ
M/Cからホイールシリンダ(図示せず)に加わる液圧
を増大させて制動トルクを増加させる増圧モード、各々
の常開型の入力バルブIV(Fl),IV(Rr),I
V(Rl)、IV(Fr)と各々の常閉型の出力バルブ
OV(Fl),OV(Rr),OV(Rl),OV(F
r)を閉弁してブレーキマスタシリンダM/Cからホイ
ールシリンダ(図示せず)に液圧を伝わらないようにし
て制動トルクを保持する保持モード、各々の常開型の入
力バルブIV(Fl),IV(Rr),IV(Rl)、
IV(Fr)を閉弁し、各々の常閉型の出力バルブOV
(Fl),OV(Rr),OV(Rl),OV(Fr)
を開弁してホイールシリンダ(図示せず)からリザーバ
3,4にブレーキ液を一時的に貯留することで、車輪が
ロック状態にならないように制動トルクを減少させる減
圧モードのいずれかの指令により制御している。そし
て、電子制御ユニット1はポンプ作動用モータ7を駆動
させて、プランジャポンプ5,6を作動させてリザーバ
3,4に一時貯留したブレーキ液をブレーキマスタシリ
ンダM/C側に戻すようになっている。
【0017】次に、ポンプ作動用モータ7の外観構成に
ついて図6を参照して説明する。ポンプ作動用モータ7
はポンプ本体Pへ組み付けられている。このポンプ本体
Pには、ポンプ作動用モータ7により作動するプランジ
ャポンプ5,6や常開型の入力バルブIV(Fl),I
V(Rr),IV(Rl)、IV(Fr)や常閉型の出
力バルブOV(Fl),OV(Rr),OV(Rl),
OV(Fr)やアクチュエータ2の動作を制御する電子
制御ユニット1などが組み付けられている。また、ポン
プ本体Pには、電子制御ユニット1の電源を取るための
コネクタCが設けられている。
【0018】次に、ポンプ作動用モータ7の具体的な構
成について図1〜図4を参照して詳細に説明する。図1
において、ポンプ作動用モータ7は、インナーロータ型
のモータが用いられている。ポンプ作動用モータ7は、
回転軸9の一端である本体側端部10をポンプ本体P内
に挿入し、かつポンプ作動用モータ7に給電を行う給電
端子部(雄ピン)11をポンプ本体側の電子制御ユニッ
ト1に接続する図示しない端子部(雌ピン)に接続して
取付固定される。
【0019】先ずモータの固定子の構造について説明す
る。12はカップ状に形成されたヨークであり、モータ
の外装を形成している。ヨーク12の内壁面には、フェ
ライト等の磁性材料よりなる複数(本実施例で2個)の
円弧状のマグネット13が組み付けられ、所要の磁極数
(本実施例では4極)に着磁されている。また、ヨーク
12には、回転軸9の他端である回転子側端部14近傍
に軸受部15が絞り加工により形成されており、該軸受
部15には軸端用ボールベアリング16が圧入されてい
る。回転軸9の回転子側端部14は軸端用ボールベアリ
ング16に嵌め込まれて、回転自在に支持されている。
【0020】次にモータの回転子の構成について説明す
る。図1において、17は回転軸9に嵌め込まれたコア
である。このコア17の周囲は絶縁材料によりコーティ
ングされており、該コアに17に形成されたスロットに
は電機子巻線(マグネットワイヤ)18が巻回されてい
る。
【0021】20は整流子であるコミュテータであり、
回転軸9の回転子側端部14に嵌め込まれ、回転子を回
転方向に付勢するように電機子巻線18に対して通電す
る。19は絶縁性樹脂材よりなるブラシホルダーであ
り、ポンプ本体Pより回転子側のコミュテータ20へ給
電可能なブラシ21を保持する。
【0022】ブラシホルダー19は、モータの軸方向の
成形板厚範囲内にブラシ21を収納して保持している。
ブラシ21は常時コミュテータ20に摺接するようブラ
シホルダー19に弾装されたスプリング22により付勢
されている。また、ブラシホルダー19には、ポンプ本
体側からの給電路とブラシ21とを電気的に接続する配
線路23がインサート成形により一体に埋設されてい
る。配線路23は、図2に示すように、給電端子部11
より対向配置された1対のブラシ21に対して各々交差
することなく給電するように形成されており、例えば
銅、アルミ、スチール鋼など導電性を有する金属薄板を
プレス加工により打ち抜いて形成されている。配線路2
3の一端23aは給電端子部11に接続されており、該
給電端子部11はブラシホルダー19より軸方向に露出
形成されている。ブラシ21近傍に配設された配線路2
3の他端23bには、弾発部24が形成されている。こ
の弾発部24はモータの軸方向に弾発してブラシ21に
当接して給電する。弾発部24は配線路23の一部を折
り曲げて一体に形成しても良く、或いは別体で形成して
も良い。
【0023】この弾発部24は、図3に示すように、弾
発部本体24aはブラシホルダー19内に埋設されてお
り両側折り曲げ部24bがブラシ21の当接方向に対し
て直交する方向に当接していても良い。或いは図4に示
すように、ブラシホルダー19に形成された凹溝23c
の底部に弾発部本体24aが当接して収容されて、両側
折り曲げ部24bがブラシ21の当接方向に対して直交
する方向に当接していても良い。
【0024】ブラシホルダー19の周縁部には嵌合用起
立壁19aが形成されており、中心部には軸孔19cが
形成されている。ブラシホルダー19は、嵌合用起立壁
19aをヨーク12の開口部内壁に嵌合させ、軸孔19
cに回転軸9を挿通させてモータに組み付けられる。ま
た、給電端子部11の周囲には、筒状部19bが起立形
成されており、ハウジング25を挿通してポンプ本体P
に嵌め込まれて、給電端子部11と図示しないポンプ本
体側の端子部とが接続される。ハウジング25は、ブラ
シホルダー19が装着されたヨーク12の開口部を覆っ
てヨーク12とポンプ本体Pとの間に介装される。ハウ
ジング25には、回転軸9を挿通する軸穴25aや、筒
状部19bを挿通するための挿通孔25bが形成されて
いる。また、ヨーク12の開口部の周囲にはヨーク側フ
ランジ部12aが形成されており、ハウジング25の周
囲に形成された当接部25cと重ね合わせて装着され
る。ヨーク側フランジ部12a及び当接部25cには、
ビス孔12b、25dが各々連通するように形成されて
おり、これらのビス孔12b、25dにビスを螺入して
モータ7がポンプ本体Pに取り付けられる。また、ハウ
ジング25とブラシホルダー19との間、ブラシホルダ
ー19とヨーク12との間にはシール部26、27が各
々設けられており、モータ内外のシール性を確保してい
る。
【0025】また、図1において、回転軸9には支持用
ボールベアリング28が圧入されている。この支持用ボ
ールベアリング28は、回転軸9に対してブラシホルダ
ー19とハウジング25との間に収容されるよう圧入さ
れている。この支持用ボールベアリング28は、外周を
覆うハウジング25がポンプ本体Pに圧入支持されるこ
とにより、回転軸9に加わるラジアル方向の荷重を受け
るようになっている。
【0026】また、回転軸9の本体側端部10近傍には
偏心軸部29が形成されている。この偏心軸部29には
作動用ボールベアリング30が圧入されている。この作
動用ボールベアリング30は、プランジャポンプ5,6
のピストン5a,6aをスプリング5b,6bと連繋し
て往復動させるようになっている(図6参照)。また、
回転軸9の本体側端部10には支持軸部31が形成され
ている。この支持軸部31はポンプ本体側に設けられる
本体側ボールベアリング33に圧入して支持される。
【0027】このように、ブラシホルダー19は、軸方
向の成形板厚範囲内に、ブラシ21がコミュテータ20
に当接するよう付勢して収納されており、ポンプ本体側
からの給電路とブラシ21とを電気的に接続する配線路
23が一体に埋設されているので、従来のようにブラシ
と給電側端子との間にピッグテールを手作業により接続
する作業は省略でき、モータの組立作業の省力化や自動
化を図ることができる。また、ブラシホルダー19に埋
設された配線路23とコミュテータ20及び回転子との
絶縁性は保証されているので、これらの間のクリアラン
スを詰めることができ、ヨーク12の軸方向の長さを短
縮してモータ全体を軸方向に小型化することができる。
また、配線路23は、ブラシ21近傍に形成された軸方
向に弾発する弾発部24がブラシ21に当接して給電す
るのでブラシ21への給電性能を高めることができ、し
かもブラシ21のコミュテータ20への当接方向と直交
する方向に当接しているのでブラシ21の追従性に影響
はなく偏摩耗を生ずることもない。
【0028】[第2実施例]次に車両用アンチロックブレ
ーキ装置のポンプ作動用モータの他例について図7及び
図8を参照して説明する。モータの概略構成は第1実施
例と同様であるので同一部材には同一番号を付して説明
を援用する。以下、ブラシホルダー19の構成を中心に
説明する。
【0029】図7において、ブラシホルダー19は、モ
ータの軸方向の成形板厚範囲内にブラシ21を収納して
保持している。ブラシ21は常時コミュテータ20に摺
接するようブラシホルダー19に弾装された導電性スプ
リング32により付勢されている。また、ブラシホルダ
ー19には、ポンプ本体側からの給電路とブラシ21と
を電気的に接続する配線路23がインサート成形により
一体に埋設されている。
【0030】配線路23は、図8に示すように、給電端
子部11より対向配置された1対のブラシ21に対して
各々交差することなく給電するように形成されており、
例えば銅、アルミ、スチール鋼など導電性を有する金属
薄板をプレス加工により打ち抜いて形成されている。配
線路23の一端23aは給電端子部11に接続されてお
り、該給電端子部11はブラシホルダー19より軸方向
に露出形成されている。ブラシ21近傍に配設された配
線路23の他端23bは、ブラシ21をコミュテータ2
0側へ付勢する導電性スプリング32に接続してブラシ
21に給電するようになっている。導電性スプリング3
2としては、スプリングとしての弾性や剛性を備えた導
電材料ならば特に限定はされない。
【0031】このように、ブラシ21をコミュテータ2
0へ付勢する導電性スプリング32を配線路23の一部
として兼用することにより、部品点数を少なくして組立
性が向上すると共にブラシ21への摺動抵抗が減らせる
のでコミュテータ20に当接するブラシ21の追従性を
向上させることができる。
【0032】上記実施の態様では、ポンプ作動用モータ
7としてインナーロータ型のモータを用いて説明した
が、アウタロータ型のモータについても適用可能である
等、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し
得るのは勿論のことである。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載された本発明の構成によ
れば、ブラシホルダーは、軸方向の成形板厚範囲内に、
ブラシが整流子に当接するよう付勢して収納されてお
り、ポンプ本体側からの給電路とブラシとを電気的に接
続する配線路が一体に埋設されているので、従来のよう
にブラシと給電側端子との間にピッグテールを手作業に
より接続する作業は省略でき、モータの組立作業の省力
化や自動化を図ることができる。また、ブラシホルダー
に埋設された配線路と整流子及び回転子との絶縁性は保
証されているので、これらの間のクリアランスを詰める
ことができ、ヨークの軸方向の長さを短縮してモータ全
体を軸方向に小型化することができる。また、請求項2
に記載された本発明の構成によれば配線路は、ブラシ近
傍に形成された軸方向に弾発する弾発部がブラシに当接
して給電するのでブラシへの給電性能を高めることがで
き、しかもブラシの整流子への当接方向と直交する方向
に当接しているのでブラシの追従性に影響はなく偏摩耗
を生ずることもない。また、請求項3に記載された本発
明の構成によれば、ブラシを整流子へ付勢する導電性ス
プリングを配線路の一部として兼用することにより、部
品点数を少なくして組立性が向上すると共にブラシへの
摺動抵抗が減らせるので整流子に当接するブラシの追従
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る車両用アンチロックブレーキ
装置のポンプ作動用モータの全体構成を示す断面図であ
る。
【図2】ブラシホルダーを回転子側から見た説明図であ
る。
【図3】ブラシと配線路の接続構成を示す説明図であ
る。
【図4】ブラシと配線路の接続構成を示す説明図であ
る。
【図5】車両用アンチロックブレーキ装置を模式的に示
す構成図である。
【図6】アクチュエータの一部破断説明図である。
【図7】第2実施例に係る車両用アンチロックブレーキ
装置のポンプ作動用モータの全体構成を示す断面図であ
る。
【図8】ブラシホルダーを回転子側から見た説明図であ
る。
【図9】従来のブラシホルダーを回転子側から見た説明
図である。
【符号の説明】
P ポンプ本体 C コネクタ 1 電子制御ユニット 2 アクチュエータ 3,4 リザーバ 5,6 プランジャポンプ7 ポンプ駆動用モータ 8(Fl),8(Rr),8(Rl),8(Fr) チ
ェック弁 9 回転軸 10 本体側端部 11 給電端子部 12 ヨーク 12a ヨーク側フランジ部 12b,25d ビス孔 13 マグネット 14 回転子側端部 15 軸受部 16 軸端用ボールベアリング 17 コア 18 電機子巻線 19 ブラシホルダー 19a 嵌合用起立壁 19b 筒状部 19c,25a 軸孔 20 コミュテータ 22 スプリング 23 配線路 24 弾発部 24a 弾発部本体 24b 折り曲げ部 25 ハウジング 25b 挿通孔 25c 当接部 26,27 シール部 28 支持用ボールベアリング 29 偏心軸部 30 作動用ボールベアリング 31 支持軸部 32 導電性スプリング 33 本体側ボールベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D049 BB39 CC02 HH12 HH53 5H613 AA01 AA02 AA03 BB04 BB15 BB27 GA14 GA16 GA17 GB01 GB02 GB08 GB09 GB13 GB17 KK02 KK04 KK05 PP03 PP08 QQ04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用アンチロックブレーキ装置の液圧
    回路に設けられたポンプを作動させる車両用アンチロッ
    クブレーキ装置のポンプ作動用モータにおいて、 一端側に前記ポンプを作動する偏心軸部が設けられ、他
    端側に整流子及び回転子が取り付けられた回転軸と、 ポンプ本体側より前記整流子へ給電可能なブラシを保持
    するブラシホルダーとを備え、 前記ブラシホルダーは、軸方向の成形板厚範囲内に、前
    記ブラシが前記整流子に当接するよう付勢して収納され
    ており、前記ポンプ本体側からの給電路と前記ブラシと
    を電気的に接続する配線路が一体に埋設されていること
    を特徴とする車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ
    作動用モータ。
  2. 【請求項2】 前記配線路は、前記ブラシ近傍に形成さ
    れた軸方向に弾発する弾発部が前記ブラシに当接して給
    電することを特徴とする請求項1記載の車両用アンチロ
    ックブレーキ装置のポンプ作動用モータ。
  3. 【請求項3】 前記配線路は、前記ブラシを前記整流子
    側へ付勢する導電性スプリングに接続して前記ブラシに
    給電することを特徴とする請求項1記載の車両用アンチ
    ロックブレーキ装置のポンプ作動用モータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010283956A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Kayaba Ind Co Ltd 電動モータのブラシ装置
JP2013509146A (ja) * 2009-10-19 2013-03-07 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気機械及び液圧ユニット
JP7440147B1 (ja) 2023-08-10 2024-02-28 トライス株式会社 回転電機用のブラシモジュール

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