JP2000285883A - 密閉型蓄電池 - Google Patents

密閉型蓄電池

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JP2000285883A JP11089583A JP8958399A JP2000285883A JP 2000285883 A JP2000285883 A JP 2000285883A JP 11089583 A JP11089583 A JP 11089583A JP 8958399 A JP8958399 A JP 8958399A JP 2000285883 A JP2000285883 A JP 2000285883A
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太計男 浜松
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英之 浅沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の製造過程で弾性弁体等が蓋体より容易
に脱落しないような構造にして、製造歩留まりを向上さ
せる。 【解決手段】 本発明の蓋体10は、注液口に気密に固
着されるフランジ部11と、このフランジ部11より突
出してその内部に弾性弁体15が装着される空間14を
備えた膨出部12とからなる。膨出部12の側壁に排気
用の開口13を備えるとともに、膨出部12の側壁の下
端部に同側壁より内方に向けて突出する突起部12aを
備え、この突起部12aと弾性弁体15の環状の凸部1
5aにより、弾性弁体15が蓋体10より脱落しないよ
うに保持されるようにしている。このため、蓋体10の
搬送時などの振動による弾性弁体15が蓋体10より脱
落することが防止できるようになって、製造歩留まりが
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はニッケル−水素蓄電
池、ニッケル−カドミウム蓄電池、リチウムイオン電池
などの密閉型蓄電池に係り、特に、ガス排気用開口また
は注液用開口などの蓄電池に配設された開口を気密に封
口する蓋体を備えた密閉型蓄電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ニッケル−水素蓄電池、ニッ
ケル−カドミウム蓄電池、リチウムイオン電池などの密
閉型蓄電池は、有底角筒状に成形した金属製外装缶内
に、セパレータを介して正極と負極を積層した発電要素
を収納した後、電解液を注液し、外装缶の開口に封口板
を溶接することにより作製される。封口板には電池内部
に発生したガスを排気するためのガス排気口が設けられ
ており、このガス排気口に弾性弁体(安全弁装置)を備
えた金属製の蓋体を配置し、この金属製の蓋体の周囲を
封口板に溶接して電池を密閉化している。
【0003】ここで、弾性弁体を備えた金属製の蓋体を
用いると、弾性弁体は圧縮状態で蓋体内に配設されてい
るため、蓋体の装着時には電池内は密閉状態に保持され
るとともに、電池内にガスが発生して内圧が所定値より
も高くなると、弾性弁体は圧縮変形して電池内に発生し
たガスを電池外に速やかに放出させ、電池内の内圧が所
定値よりも低下すると弾性弁体は圧縮力から解放される
ため、自動復帰して電池内は元の密閉状態に保持され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た弾性弁体は、金属製の蓋体が封口体のガス排気口に装
着されるまでは金属製の蓋体内に単に挿入されているだ
けであるため、電池の製造過程、例えば蓋体の搬送時な
どの振動により、弾性弁体が金属製の蓋体より脱落して
製造歩留まりが低下するという問題を生じた。このた
め、接着剤を用いて弾性弁体を金属製の蓋体内に接着
し、蓋体の搬送時などの電池の製造過程での振動等によ
る弾性弁体の脱落を防止する手段を採用されようになっ
た。しかしながら、接着剤の塗布量を均一にすることが
困難で期待したような効果が得られなかった。また、接
着剤の塗布量を一定にするための設備管理も簡単ではな
く、製造が複雑になるという問題も生じた。そこで、本
発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、電池の
製造過程で弾性弁体等が蓋体より容易に脱落しないよう
な構造にして、製造歩留まりを向上させることを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、本発明の密閉型蓄電池の蓋体
は、電池に配設された開口に気密に固着されるフランジ
部と、このフランジ部より突出してその内部に弾性弁体
が装着される空間を備えた膨出部とからなり、この膨出
部の側壁に排気用の開口を備えるとともに、膨出部の側
壁の一部下端部に同側壁より内方に向けて突出する突起
部を備え、弾性弁体の周囲側壁に同弾性弁体より外方に
向けて突出する環状の凸部を備え、突起部と環状の凸部
により弾性弁体が蓋体より脱落しないように保持されて
いる。
【0006】蓋体をこのような構成とすることにより、
弾性弁体は突起部と環状の凸部によりにより脱落しない
ように保持されるため、蓋体の搬送時などの振動による
弾性弁体が金属製の蓋体より脱落することが防止できる
ようになって、製造歩留まりが向上する。また、弾性弁
体を保持するための接着剤が不要になるため、製造設
備、管理が容易になり、この種の蓋体の取付が簡単、容
易になる。
【0007】そして、弾性弁体の周囲側壁に同弾性弁体
より外方に向けて突出する環状の凸部を備えて、この環
状の凸部の外径を突起部間の長さよりも大きくし、か
つ、環状の凸部を蓋体の内周壁に接触させることによ
り、弾性弁体の位置ずれが防止でき、電池内が所定の圧
力になると確実に圧縮変形して、安全弁としての機能を
十分に発揮することが可能になるとともに、気密性も維
持できるようになる。なお、このとき、突起部は同弾性
弁体とは接触していない状態となっている。即ち、突起
部間は弾性弁体の環状の凸部の外径より小さく、弾性弁
体の周囲側壁の外径よりも大きい状態となっている。
【0008】また、膨出部の側壁の一部下端部に同側壁
より内方に向けて突出する突起部を備えることに代え
て、膨出部の内側壁に天井部からフランジ部に向けて内
方に傾斜させた傾斜面を備えるようにしても、上述とほ
ぼ同様に弾性弁体を保持させることができる。さらに、
本発明においては、蓋体内に弾性弁体を保持させること
に代えて安全弁機能を有しない弾性体を保持させること
により、蓋体の搬送時などの振動による弾性体の蓋体か
らの脱落を防止できるようになるとともに、注液口等の
電池に配設された開口を気密に封止できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をニッケル−水素
蓄電池に適用した場合の本発明の一実施形態を図に基づ
いて説明する。なお、図1は第1実施例の蓋体を示す図
であり、図1(a)は上面図であり、図1(b)は一部
破断した正面図であり、図1(c)は一部破断した側面
図であり、図1(d)は下面図である。図2は図1の蓋
体に弾性弁体を装着した状態を示す図であり、図2
(a)は上面図であり、図2(b)は一部破断した正面
図であり、図2(c)は一部破断した側面図であり、図
2(d)は下面図である。
【0010】また、図3は第2実施例の蓋体を示す図で
あり、図3(a)は上面図であり、図3(b)は一部破
断した正面図であり、図3(c)は一部破断した側面図
であり、図3(d)は下面図である。図4は図3の蓋体
に弾性弁体を装着した状態を示す図であり、図4(a)
は上面図であり、図4(b)は一部破断した正面図であ
り、図4(c)は一部破断した側面図であり、図4
(d)は下面図である。さらに、図5は第3実施例の蓋
体を示す図であり、図5(a)は上面図であり、図5
(b)は一部破断した正面図であり、図5(c)は一部
破断した側面図であり、図5(d)は下面図である。図
6は図5の蓋体に弾性体を装着した状態を示す図であ
り、図6(a)は上面図であり、図6(b)は一部破断
した正面図であり、図6(c)は一部破断した側面図で
あり、図6(d)は下面図である。
【0011】1.蓋体の作成 (1)実施例1 本第1実施例の蓋体10は、図1及び図2に示すよう
に、フランジ部11と、このフランジ部11より上方に
突出してその内部に弾性弁体15が装着される空間14
を備えた膨出部12とから構成され、ニッケルメッキを
施した鋼板(例えば、厚みが0.3mmのもの)を打ち
抜き金型により打ち抜くことにより作製される。膨出部
12の相対向する側壁下部には排気用の開口13,13
が設けられており、膨出部12の相対向する側壁の下端
部には、この側壁より内方に向けて突出する突起部12
aが設けられている。
【0012】この蓋体10の膨出部12の空間14に装
着される弾性弁体15はEPDM(エチレン−プロピレ
ン−ジエンゴム)を略円柱状に成型して形成されている
とともに、略円柱状の外周壁の中央部には環状凸部15
aが形成されている。なお、弾性弁体15の円柱部の外
径寸法は膨出部12の相対向する側壁間の最小寸法より
若干小さめの寸法に形成されており、環状凸部15aの
外径寸法は突起部12a間の寸法より大きくかつ相対向
する側壁間の最大寸法と同等の寸法に形成されている。
これにより、弾性弁体15を蓋体10の膨出部12の空
間14に装着すると、弾性弁体15の環状凸部15aは
突起部12aにより係止される。このため、振動等によ
り弾性弁体15が蓋体10から脱落することが防止でき
るようになる。
【0013】(2)実施例2 本第2実施例の蓋体20は、図3及び図4に示すよう
に、フランジ部21と、このフランジ部21より上方に
突出してその内部に弾性弁体25が装着される空間24
を備えた膨出部22とから構成され、ニッケルメッキを
施した鋼板(例えば、厚みが0.3mmのもの)を打ち
抜き金型により打ち抜くことにより作製される。膨出部
22の相対向する側壁下部には排気用の開口23,23
が設けられており、膨出部22の相対向する一対の側壁
は、これらの側壁より内方に向けて傾斜する傾斜部22
aが設けられている。
【0014】この蓋体20の膨出部22の空間24に装
着される弾性弁体25はEPDMを略円柱状に成型して
形成されているとともに、略円柱状の外周壁の上部には
環状凸部25aが形成されている。なお、弾性弁体25
の円柱部の外径寸法は膨出部22の相対向する側壁間の
最小寸法より若干小さめの寸法に形成されており、環状
凸部25aの外径寸法は相対向する側壁間の最小寸法よ
り大きくかつ相対向する側壁間の最大寸法と同等の寸法
に形成されている。これにより、弾性弁体25を蓋体2
0の膨出部22の空間24に装着すると、弾性弁体25
の環状凸部25aは傾斜部22aの下部により係止され
る。このため、振動等により弾性弁体25が蓋体20か
ら脱落することが防止できるようになる。
【0015】(3)実施例3 本第3実施例の蓋体30は、図5及び図6に示すよう
に、フランジ部31と、このフランジ部31より突出し
てその内部に弾性体35が装着される空間34を備えた
膨出部32とから構成され、ニッケルメッキを施した鋼
板(例えば、厚みが0.3mmのもの)を打ち抜き金型
により打ち抜くことにより作製される。膨出部32の相
対向する一対の側壁は、これらの側壁より内方に向けて
傾斜する傾斜部32aが設けられている。なお、この蓋
体30は安全弁装置としての機能を備える必要がないた
め、膨出部32の相対向する側壁下部には排気用の開口
は設けられておらず、弾性体35は後述する注液口を密
閉するために設けられている。
【0016】この蓋体30の膨出部32の空間34に装
着される弾性体35はEPDMを略円柱状に成型して形
成されている。なお、弾性体35の円柱部の外径寸法
は、相対向する側壁間の最小寸法より大きくかつ相対向
する側壁間の最大寸法と同等の寸法に形成されている。
これにより、弾性体35を蓋体30の膨出部32の空間
34に装着すると、弾性体35は傾斜部32aの下部に
より係止される。このため、振動等により弾性弁体35
が蓋体30から脱落することが防止できるようになる。
【0017】2.弾性弁体あるいは弾性体の脱落試験 上述のようにして作製した実施例1〜3の蓋体10,2
0,30と、上述した従来例の蓋体をそれぞれ1000
0個ずつ用意し、これらの蓋体を搬送する途中で弾性弁
体あるいは弾性体が蓋体から脱落した個数を測定する
と、下記の表1に示すような結果となった。
【0018】
【表1】
【0019】上記表1から明らかなように、本発明の各
実施例の蓋体10,20,30においては、弾性弁体1
5,25あるいは弾性体35が各蓋体10,20,30
から脱落しなかったことが分かる。
【0020】3.角型ニッケル−水素蓄電池の作製 (1)実施例1 ついで、水素吸蔵合金負極板とニッケル正極板とをセパ
レータを介して積層した極板群を作製した後、この極板
群を有底四角柱状(角型)の金属外装缶に挿入し、極板
群の負極板より延出するリードを負極端子に接続すると
ともに正極板より延出するリードを正極端子に接続す
る。また、上述した実施例1の蓋体10を図示しない封
口板に設けられたガス排気口に載置し、蓋体10のフラ
ンジ部11の周囲をスポット溶接することにより封口板
を予め作製した。この後、金属製外装缶内に30重量%
の水酸化カリウム(KOH)水溶液よりなる電解液を注
液し、金属製外装缶の開口部に予め作製した封口板をレ
ーザ溶接することにより、気密に密閉された実施例1の
角型ニッケル−水素蓄電池を作製した。
【0021】(1)実施例2 また、上述した実施例2の蓋体20を封口板に設けられ
たガス排気口に載置し、蓋体20のフランジ部21の周
囲をスポット溶接することにより、図示しない封口板を
予め作製した。この後、金属製外装缶内に30重量%の
水酸化カリウム(KOH)水溶液よりなる電解液を注液
し、金属製外装缶の開口部に予め作製された封口板をレ
ーザ溶接することにより、気密に密閉された実施例2の
角型ニッケル−水素蓄電池を作製した。
【0022】(2)実施例3 一方、水素吸蔵合金負極板とニッケル正極板とをセパレ
ータを介して積層した極板群を作製した後、この極板群
を有底四角柱状(角型)の金属外装缶に挿入し、極板群
の負極板より延出するリードを負極端子に接続するとと
もに正極板より延出するリードを正極端子に接続する。
ついで、金属製外装缶の開口部に封口板をレーザ溶接し
た後、外装缶の側壁に設けられた注液口から30重量%
の水酸化カリウム(KOH)水溶液よりなる電解液を注
液する。この後、上述した実施例3の蓋体30を注液口
に載置し、蓋体30のフランジ部31の周囲をスポット
溶接することにより、気密に密閉された実施例3の角型
ニッケル−水素蓄電池を作製した。
【0023】4.電池の密閉性試験 ついで、上述のように作成した実施例1〜3の電池およ
び従来例の電池を1000個ずつ用意し、これらの各1
000個の電池をそれぞれ100%充電した後、60℃
の温度雰囲気の恒温槽中に1週間放置した後、各電池の
蓋体10,20,30からの漏液個数の判定(シール性
の評価)を行うと、下記の表2に示すような結果となっ
た。
【0024】
【表2】
【0025】上記表2より明らかなように、実施例1〜
3の電池と従来例の電池の漏液個数とを比較すると、実
施例1〜3の電池の漏液個数は従来例の電池の漏液個数
よりも同等以上であることが分かる。このことから、本
発明の蓋体10,20,30を用いた電池は従来例の電
池と同等以上のシール性を維持しつつ、電池の製造過程
における弾性弁体15,25あるいは弾性体35のそれ
ぞれの蓋体10,20,30からの脱落を防止できるよ
うになり、製造歩留まりが格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の蓋体を示す図であり、図1
(a)は上面図であり、図1(b)は一部破断した正面
図であり、図1(c)は一部破断した側面図であり、図
1(d)は下面図である。
【図2】 図1の蓋体に弾性弁体を装着した状態を示す
図であり、図2(a)は上面図であり、図2(b)は一
部破断した正面図であり、図2(c)は一部破断した側
面図であり、図2(d)は下面図である。
【図3】 第2実施例の蓋体を示す図であり、図3
(a)は上面図であり、図3(b)は一部破断した正面
図であり、図3(c)は一部破断した側面図であり、図
3(d)は下面図である。
【図4】 図3の蓋体に弾性弁体を装着した状態を示す
図であり、図4(a)は上面図であり、図4(b)は一
部破断した正面図であり、図4(c)は一部破断した側
面図であり、図4(d)は下面図である。
【図5】 第3実施例の蓋体を示す図であり、図5
(a)は上面図であり、図5(b)は一部破断した正面
図であり、図5(c)は一部破断した側面図であり、図
5(d)は下面図である。
【図6】 図5の蓋体に弾性弁体を装着した状態を示す
図であり、図6(a)は上面図であり、図6(b)は一
部破断した正面図であり、図6(c)は一部破断した側
面図であり、図6(d)は下面図である。
【符号の説明】
10,20,30…蓋体、11,21,31…フランジ
部、12,22,32…膨出部、12a…突起部、22
a,32a…傾斜部、13,23…排気用の開口、1
4,24,34…空間、15,25…弾性弁体、15
a,25a…環状凸部、35…弾性体
フロントページの続き (72)発明者 井上 雅雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 浅沼 英之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA09 CC06 DD13 KK01 5H012 AA07 BB02 BB03 BB18 CC01 DD03 DD04 DD17 EE01 EE09 FF08 GG01 GG05 JJ02 JJ10 5H023 AA03 AS01 AS10 CC01 CC11 CC14 CC22 CC28 CC30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄電池に配設された開口を気密に封口す
    る蓋体を備えた密閉型蓄電池であって、 前記蓋体は前記開口に気密に固着されるフランジ部と、
    このフランジ部より突出してその内部に弾性弁体が装着
    される空間を備えた膨出部とからなり、 前記膨出部の側壁に排気用の開口を備えるとともに、前
    記膨出部の側壁の一部下端部に同側壁より内方に向けて
    突出する突起部を備え、 前記弾性弁体の周囲側壁に同弾性弁体より外方に向けて
    突出する環状の凸部を備え、 前記突起部と前記環状の凸部により前記弾性弁体が前記
    蓋体より脱落しないように保持されていることを特徴と
    する密閉型蓄電池。
  2. 【請求項2】 前記突起部間の長さよりも前記環状の凸
    部の外径を大きくしたことを特徴とする請求項1に記載
    の密閉型蓄電池。
  3. 【請求項3】 蓄電池に配設された開口を気密に封口す
    る蓋体を備えた密閉型蓄電池であって、 前記蓋体は前記開口に気密に固着されるフランジ部と、
    このフランジ部より突出してその内部に弾性弁体が装着
    される空間を備えた膨出部とからなり、 前記膨出部の側壁に排気用の開口を備えるとともに、前
    記膨出部の内側壁は天井部から前記フランジ部に向けて
    内方に傾斜させた傾斜面を備え、 前記弾性弁体の周囲側壁に同弾性弁体より外方に向けて
    突出する環状の凸部を備え、 前記傾斜面と前記環状の凸部により前記弾性弁体が前記
    蓋体より脱落しないように保持されていることを特徴と
    する密閉型蓄電池。
  4. 【請求項4】 前記傾斜面間の最短の長さよりも前記環
    状の凸部の外径を大きくしたことを特徴とする請求項3
    に記載のアルカリ蓄電池。
  5. 【請求項5】 蓄電池に配設された開口を気密に封口す
    る蓋体を備えた密閉型蓄電池であって、 前記蓋体は前記開口に気密に固着されるフランジ部と、
    このフランジ部より突出してその内部に弾性体が装着さ
    れる空間を備えた膨出部とからなり、 前記膨出部の内側壁は天井部から前記フランジ部に向け
    て内方に傾斜させた傾斜面を備え、 前記傾斜面により前記弾性体が前記蓋体より脱落しない
    ように保持されていることを特徴とする密閉型蓄電池。
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