JPH06267514A - 角形密閉電池の製造方法 - Google Patents

角形密閉電池の製造方法

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JPH06267514A
JPH06267514A JP5048975A JP4897593A JPH06267514A JP H06267514 A JPH06267514 A JP H06267514A JP 5048975 A JP5048975 A JP 5048975A JP 4897593 A JP4897593 A JP 4897593A JP H06267514 A JPH06267514 A JP H06267514A
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upper opening
curved
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insulating gasket
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英明 小澤
Tomoyuki Ono
伴幸 小野
Hiroaki Yanagawa
浩章 柳川
Hideaki Kitatsume
秀明 北爪
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】封口工程の際に封口板が変形するのを防止する
と共に気密性を向上することが可能な角形密閉電池の製
造方法を提供することを目的とする。 【構成】互いに対向する2つの長手方向の側辺が外方へ
湾曲した形状を有する角形の封口板が収納された絶縁ガ
スケットを発電要素が収納された有底角筒形の外装缶内
に載置し、中空部が中央部に設けられ、かつ前記中空部
の前記封口板の湾曲した側辺と対応する面を外方へ湾曲
させた絞り金型を用いて前記外装缶を縮径して前記絶縁
ガスケットを内方に圧縮し、更に中空部及び凹部が中央
部に設けられ、かつ前記凹部の前記封口板の湾曲した側
辺と対応する面を外方へ湾曲させたカール金型を用いて
前記外装缶の上部開口部の上端を内方に折り曲げること
により前記封口板を前記絶縁ガスケットで圧縮固定する
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は角形密閉電池の製造方法
に関し、特に絞り金型及びカール金型の形状を改良した
角形密閉電池の製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の角形密閉電池は、図14に示す方
法により製造されている。まず、有底角筒形の外装缶5
0の上部開口部を拡口して段部(図示せず)を形成す
る。つづいて、前記外装缶50内に正極と負極とをセパ
レータを介して積層した電極体(図示せず)を収納す
る。ひきつづき、防爆機能及び端子を兼ねる封口蓋群5
1を底部に矩形の穴を有する有底角筒形の絶縁ガスケッ
ト52内に収納する。前記封口蓋群51は、中央にガス
抜き孔が開口された金属製の封口板53と、前記ガス抜
き孔を覆うように載置され、例えば合成ゴムからなる安
全弁(図示せず)と、前記封口板53と溶接されること
により前記安全弁を包囲し、ガス抜き孔が開口された金
属製の帽子形端子板54とから構成されている。なお、
前記封口板53は互いに対向する2つの長手方向の側辺
が外側に向かって湾曲した形状をなしている。前記絶縁
ガスケット52を前記外装缶50の前記段部に載置す
る。次いで、角筒形の中空部が中央部に設けられ、かつ
前記中空部の下端内周面が外側に拡口された絞り金型
(図示せず)を用い、前記中空部を上下動するナックア
ウト(図示せず)で前記外装缶50の前記上部開口部を
押さえながら前記絞り金型を前記外装缶50の前記上部
開口部に挿入し前記外装缶50の前記上部開口部を前記
外装缶50の胴部寸法まで縮径することにより前記絶縁
ガスケット52を内方に圧縮する。ひきつづき、角筒形
の中空部が中央部に設けられ、かつ底部に前記中空部と
連通すると共に前記中空部より寸法の大きい角形凹部が
形成されたカール金型(図示せず)を用い、前記中空部
を上下動するナックアウト(図示せず)で前記外装缶5
0の前記封口板53を押さえながら前記カール金型を前
記外装缶50の前記上部開口部の上端に当接させて前記
外装缶50の前記上部開口部の上端を内方に折り曲げる
ことにより前記封口板53を前記絶縁ガスケット52で
圧縮固定し、前記電池を製造する。
【0003】このような従来の角形電池の製造方法にお
いて、前述したように互いに対向する長手方向の側辺を
湾曲させた前記封口板53を用いた場合、前記封口板5
3の湾曲した側辺と前記外装缶50の前記折り曲げ部5
5との間隔が狭くなり、それらの間に介装された前記絶
縁ガスケット52が過圧縮を受けることになり圧縮歪を
助長する。
【0004】そのうえ、前述した従来の方法において
は、前記中空部の内周面が平坦な面で構成された絞り金
型を用いて前記外装缶50の上部開口部を縮径し、更に
前記凹部の内周面が平坦な面で構成されたカール金型を
用いて前記外装缶50の前記上部開口部上端を折り曲げ
ている。その結果、折り曲げ工程後において前述した図
14に示すように前記封口板53の外方へ湾曲した側辺
に追従して前記外装缶50の折り曲げ部55を形成する
ことができず、それらの間隔が狭くなるため、前記封口
板53の湾曲した側辺とこれと対向する前記外装缶50
の前記折り曲げ部55との間に介装された前記絶縁ガス
ケット52の立上がり部が過度に圧縮される。従って、
前記絶縁ガスケット52により前記封口板53が過度に
内方に圧縮されるため、前記封口板53が反り、気密性
が低下するという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の問題を
解決するためになされたもので、封口工程の際に封口板
が変形するのを防止すると共に気密性を向上することが
可能な角形密閉電池の製造方法を提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部開口部を
拡口することにより形成された段部を有する有底角筒形
の金属製外装缶内に発電要素を収納する工程と、互いに
向かい合う2つの長手方向の側辺が外方へ湾曲した形状
を有する角形の金属製封口板を底部に矩形の穴を有する
有底角筒形の絶縁ガスケット内に載置する工程と、前記
絶縁ガスケットを前記外装缶の段部上に載置する工程
と、角筒形の中空部が中央部に設けられ、かつ前記中空
部の下端内周面が外側に拡口された絞り金型を用い、前
記中空部を上下動するナックアウトで前記外装缶の前記
上部開口部を押さえながら前記絞り金型を前記外装缶の
前記上部開口部に挿入し前記外装缶の前記上部開口部を
前記外装缶の胴部寸法まで縮径して前記絶縁ガスケット
の立上がり部を内方に圧縮する工程と、角筒形の中空部
が中央部に設けられ、かつ底部に前記中空部と連通する
と共に前記中空部より寸法の大きい角形凹部が形成され
たカール金型を用い、前記中空部を上下動するナックア
ウトで前記外装缶の前記金属製封口板を押さえながら前
記カール金型を前記外装缶の前記上部開口部の上端に当
接させて前記外装缶の前記上部開口部の上端を内方に折
り曲げることにより前記封口板を前記絶縁ガスケットで
圧縮固定する工程とを具備した角形密閉電池の製造方法
において、前記絞り金型は、前記中空部の内周面のうち
前記封口板の湾曲した側辺に対応する面が外方へ湾曲し
た形状を有し、かつ前記カール金型は、前記角形凹部の
内周面のうち前記封口板の湾曲した側辺に対応する面が
外方へ湾曲した形状を有することを特徴とする角形密閉
電池の製造方法である。
【0007】前記電池を気密性良く封口する観点から、
前記絞り金型は前記中空部の湾曲部中央部の幅を前記湾
曲部端部の幅よりも0.5%以上大きくし、また前記カ
ール金型においても前記凹部の湾曲部中央部の幅を前記
湾曲部端部の幅よりも0.5%以上大きくすることが望
ましい。
【0008】
【作用】本発明によれば、中空部の内周面のうち封口板
の湾曲した側辺に対応する面が外方へ湾曲した形状を有
する絞り金型を用いて前記外装缶の上部開口部を縮径
し、更に角形凹部の内周面のうち前記封口板の湾曲した
側辺に対応する面が外方へ湾曲した形状を有するカール
金型を用いることによって、前記封口板の湾曲した側辺
に追従して前記外装缶の前記上部開口部上端を内方に折
り曲げることができる。その結果、前記外装缶の前記折
り曲げ部と前記封口板の側辺との間に介装された前記絶
縁ガスケットが局所的に圧縮されるのを防止することが
できるため、前記封口板が変形するのを防止することが
可能となり、封口後の電池は前記外装缶の長辺側側面が
外方に湾曲した形状を有することが可能となり、その結
果、短絡や過充電等に起因して前記外装缶内に発生した
ガス圧力により前記外装缶の前記上部開口部の長手方向
側の面が湾曲するのに対し、強度の向上を付加できる。
従って、内圧上昇時に高い気密性を維持することが可能
である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 実施例1 まず、本発明の製造方法において用いられる絞り金型及
びカール金型について図1〜図11を参照して説明す
る。
【0010】図1及び図2において、下型1はその上に
後述する外装缶が載置される。角筒形の中空部2が中央
部に設けられ、かつ前記中空部2の下端内周面3が外側
に拡口された上下動自在な第1絞り金型4は前記下型1
の上方に配置されている。下部周縁に矩形枠状突起部5
が形成されたナックアウト6は、前記中空部2を上下動
する。また、前記中空部2は、図10に示すようにその
内周面のうち後述する封口板の湾曲した側辺と対応する
面7が外方に湾曲した形状を有し、前記中空部2の長辺
の長さ(L1 )は16.62mm、湾曲部中央部の幅
(L2 )は5.87mm、前記湾曲部端部の幅(L3
は、5.72mmとなっている。
【0011】図3及び図4において、角筒形の中空部8
が中央部に設けられ、かつ底部に前記中空部8と連通す
ると共に前記中空部より寸法の大きい角形凹部9が形成
された上下動自在な第1カール金型10は前記下型1の
上方に配置されている。下部周縁に矩形枠状突起部11
が形成されたナックアウト12は、前記中空部8及び前
記凹部9を上下動する。前記凹部9は、図11に示すよ
うにその内周面のうち後述する封口板の湾曲した側辺と
対応する面13が外方に湾曲した形状を有し、前記凹部
9の長辺の長さ(L4 )は16.62mm、湾曲部中央
部の幅(L5 )は5.87mm、前記湾曲部端部の幅
(L6 )は、5.72mmとなっている。
【0012】図5及び図6において、角筒形の中空部1
4が中央部に設けられ、かつ前記中空部14の下端内周
面15が外側に拡口された上下動自在な第1絞り金型1
6は前記下型1の上方に配置されている。下部周縁に矩
形枠状突起部17が形成されたナックアウト18は、前
記中空部14を上下動する。また、前記中空部14は、
その内周面のうち後述する封口板の湾曲した側辺と対応
する面が外方に湾曲した形状を有し、前記中空部14の
長辺の長さは16.62mm、湾曲部中央部の幅は5.
87mm、前記湾曲部端部の幅は、5.72mmとなっ
ている。
【0013】図7及び図8において、角筒形の中空部1
9が中央部に設けられ、かつ底部に前記中空部19と連
通すると共に前記中空部19より寸法の大きい角形凹部
20が形成され上下動自在な第2カール金型21は前記
下型1の上方に配置されている。下部周縁に矩形枠状突
起部22が形成されたナックアウト23は、前記中空部
19及び前記凹部20を上下動する。また、前記凹部2
0は、その内周面のうち後述する封口板の湾曲した側辺
と対応する面が外方に湾曲した形状を有し、前記凹部2
0の長辺の長さは16.62mm、湾曲部中央部の幅は
5.87mm、前記湾曲部端部の幅は、5.72mmと
なっている。次に、本発明の製造方法を詳細に説明す
る。
【0014】前述した図1に示すように例えば胴部の長
い側の幅(L7 )が16.4mm(短い側の幅が5.5
mm)、肉厚が0.4mmである有底角筒形の前記外装
缶24の前記上部開口部を拡口させることにより段部2
5を形成すると共に、前記段部25の上方側に長い側の
幅(L8 )が16.8mm(短い側の幅が5.9mm)
の立ち上がり部26を形成した。つづいて、袋形状のセ
パレータ27に覆われた水酸化ニッケルを活物質として
含む正極板28と、水素吸蔵合金を活物質として含む負
極板29とを積層した電極体30を前記外装缶24内に
収納した。ひきつづき、前記外装缶24内にアルカリ電
解液を収容した。さらに、底部に矩形の穴31が開口さ
れ、立上がり部の肉厚が0.5mmである有底角筒形の
絶縁ガスケット32に防爆機能及び端子を兼ねる封口蓋
群33を載置し、前記絶縁ガスケット32を前記外装缶
24の前記立上がり部26下の前記段部25に載置し
た。前記封口蓋群33は、中央にガス抜き孔34が開口
された金属製の封口板35と、前記ガス抜き孔34を覆
うように載置され、例えば合成ゴムからなる安全弁36
と、前記封口板35と溶接されることにより前記安全弁
36を包囲し、ガス抜き孔37が開口された金属製の帽
子形端子板38とから構成されている。前記封口板35
は、図12に示すように互いに対向する長手方向の側辺
が外側に向かって湾曲した形状を有し、肉厚が0.8m
m、湾曲部中央部の幅(L9 )が4.25mmで、前記
湾曲部端部の幅(L10)が4.1mmとなっている。ま
た、前記封口板35の長辺の長さは、電池の気密性を向
上する観点から、前記外装缶24の肉厚の40倍以下と
することが望ましく、本実施例では15mmとした。な
お、一端が前記正極板28と接続された正極リード39
は、他端が前記封口板35の下面と接続されている。そ
の後、前記外装缶24を前記下型1に載置し、前記第1
絞り金型4を前記外装缶24の上方に配置した。
【0015】次いで、前述した図2に示すように前記第
1絞り金型4を下降させ前記ナックアウト6の前記突起
部5で前記外装缶24の上部開口部の上端を押さえなが
ら前記第1絞り金型4を前記外装缶24の上部開口部に
挿入することにより、前記外装缶24の上部開口部を前
記絶縁ガスケット32を軽く圧縮する程度に縮径し、か
つ前記上部開口部の前記段部25を内方へ突出させた。
つづいて、前記第1絞り金型4を上昇させて前記外装缶
24から取り外した後、前述した図3に示すように前記
第1カール金型10を前記外装缶24上方に配置した。
【0016】次いで、前述した図4に示すように前記第
1カール金型10を下降させて前記ナックアウト12の
前記突起部11で前記封口板35を押さえながら前記第
1カール金型10の前記凹部9の内周面と前記外装缶2
4の上部開口部の上端を当接させることにより、前記外
装缶24の上部開口部の上端と前記絶縁ガスケット32
の前記立上がり部を内方に折り曲げた。つづいて、前述
した図5に示すように前記第1カール金型10を上昇さ
せることにより前記第1カール金型10を前記外装缶2
4から取り外した後、前記第2絞り金型16を前記外装
缶24の上方に配置した。
【0017】次いで、前述した図6に示すように前記第
1絞り金型16を下降させ前記ナックアウト18の前記
突起部17で前記外装缶24の上部開口部の上端を押さ
えながら前記第1絞り金型16を前記外装缶24の上部
開口部に挿入することにより、前記外装缶24の上部開
口部を前記外装缶24胴部の幅(L7 )と等しくなるま
で縮径し、前記外装缶24の前記段部25を更に内方に
突出させ幅(L12)15.4mmの屈曲部40を形成し
た。つづいて、前述した図7に示すように前記第2絞り
金型16を上昇させることにより前記第2絞り型16を
前記外装缶24から取り外した後、前記第2カール金型
21を前記外装缶24上方に配置した。
【0018】次いで、前述した図8に示すように前記第
1カール金型21を下降させて前記ナックアウト23の
前記突起部22で前記封口板35を押さえながら前記第
1カール金型21の前記凹部20の内周面と前記外装缶
24の上部開口部の上端を当接させることにより、前記
外装缶24の上部開口部の上端と前記絶縁ガスケット3
2の前記立上がり部を更に内方に折り曲げて、前記封口
板35の周縁に前記封口板35の外方へ湾曲した側辺に
追従した折り曲げ部41を形成した。この後、前記第2
カール金型21及び前記下型1から図9に示すように前
記外装缶24を取り外し、角形ニッケル水素二次電池を
製造した。
【0019】なお、前述した図9に示すような電池にお
いて、過充電や短絡等に起因して前記外装缶24内にガ
スが発生し前記ガス圧力が前記封口板35の前記ガス抜
き孔34を通して前記安全弁36に加わると、前記安全
弁36は弾性材料からなるために持ち上げられ前記封口
板35との間に隙間が生じる。その結果、前記ガスが前
記隙間及び前記帽子型端子板38の前記ガス抜き孔37
から外部へ逃散し前記電池の破裂を防止することができ
る。なお、前記防爆機構は復帰式である。
【0020】このような製造方法において前述した図1
0、図11及び図13に示すように中空部2の内周面の
うち封口板35の湾曲した側辺と対応する面7が外方へ
湾曲した形状を有する絞り金型4を用いて外装缶24の
上部開口部を縮径し、更に角形凹部9の内周面のうち前
記封口板35の湾曲した側辺に対応する面13が外方へ
湾曲した形状を有するカール金型10を用いることによ
って、前記封口板35の湾曲した側辺に追従して前記外
装缶24の前記上部開口部上端を内方に折り曲げること
ができる。その結果、前記外装缶24の前記折り曲げ部
41と前記封口板35の側辺との間に介装された前記絶
縁ガスケット32が局所的に圧縮されるのを防止するこ
とができるため、前記封口板35が変形するのを防止す
ることが可能である。したがって、電池の気密性を向上
することが可能である。
【0021】また、前記封口板35の湾曲した側辺に追
従して前記外装缶24の前記上部開口部上端を内方に折
り曲げることによって、短絡や過充電等に起因して前記
外装缶24内に発生したガス圧力により前記外装缶24
の前記上部開口部の長手方向側の面が湾曲するのを抑制
することができる。従って、内圧上昇時に高い気密性を
維持することが可能である。なお、第2絞り金型16及
び第2カール金型21も前記第1絞り金型4及び前記第
1カール金型10と同様な効果を有する。事実、以下に
説明する実験によって実施例1で製造された電池が優れ
た特性を有することが確認された。
【0022】まず、比較例1の電池として、中空部の内
周面が平坦な面で構成された絞り金型及び凹部の内周面
が平坦な面で構成されたカール金型を用いたこと以外、
実施例1と同様な製造方法により製造された電池を用意
した。ただし、封口工程の際に前記絶縁ガスケットが過
度に圧縮されたため、前記封口板が反り変形が生じた。
なお、実施例1及び比較例1の電池には後述する耐圧強
度試験のために防爆機能を設けなかった。
【0023】実施例1及び比較例1の電池それぞれ10
個用意し、各電池の外装缶の胴部に昇圧装置を取り付
け、圧力センサーにて封口部分よりガス漏れを生じるガ
ス圧を測定し、その結果を下記表1に示した。 表1 試料 ガス漏れが生じたガス圧力(kg/cm2 ) 実施例1 11〜13 比較例1 2〜11
【0024】表1から明らかなように、実施例1の方法
で製造された電池は耐圧が11〜13kg/cm2 と極
めて高く、気密性を向上できることがわかる。これに対
し、比較例1の方法で製造された電池は耐圧が2〜11
kg/cm2 と著しく低く、封口板の反りを生じている
ことが認められた。
【0025】更に、前述した図9による折り曲げ工程後
において、前記外装缶24の前記立ち上がり部26と前
記折り曲げ部41とがなす曲面の曲率半径(R1 )が前
記外装缶24の肉厚をtとしたとき1.5t≦R1 ≦3
tを満たし、かつ前記折り曲げ部41の幅を前記外装缶
24の肉厚よりも大きくすることが望ましい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、封
口工程の際に封口板が変形するのを防止し、かつ気密性
を向上することが可能な角形密閉電池の製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図2】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図3】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図4】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図5】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図6】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図7】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図8】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図9】本発明の製造方法により製造された角型密閉電
池を示す断面図。
【図10】図1の絞り金型のA−A線に沿う断面図。
【図11】図3のカール金型のB−B線に沿う断面図。
【図12】図1の防爆機能及び端子を兼ねる封口蓋群の
上面図。
【図13】図9の角形密閉電池の上面図。
【図14】従来の製造方法により製造された角型密閉電
池の上面図。
【符号の説明】
2…中空部、3…拡口された内周面、4…第1絞り金
型、6…ナックアウト、8…中空部、9…凹部、10…
第1カール金型、12…ナックアウト、14…中空部、
15…拡口された内周面、16…第2絞り金型、18…
ナックアウト、19…中空部、20…凹部、21…第2
カール金型、23…ナックアウト、24…外装缶、25
…段部、31…矩形の穴、32…絶縁ガスケット、35
…封口板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北爪 秀明 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口部を拡口することにより形成さ
    れた段部を有する有底角筒形の金属製外装缶内に発電要
    素を収納する工程と、互いに向かい合う2つの長手方向
    の側辺が外方へ湾曲した形状を有する角形の金属製封口
    板を底部に矩形の穴を有する有底角筒形の絶縁ガスケッ
    ト内に載置する工程と、前記絶縁ガスケットを前記外装
    缶の段部上に載置する工程と、角筒形の中空部が中央部
    に設けられ、かつ前記中空部の下端内周面が外側に拡口
    された絞り金型を用い、前記中空部を上下動するナック
    アウトで前記外装缶の前記上部開口部を押さえながら前
    記絞り金型を前記外装缶の前記上部開口部に挿入し前記
    外装缶の前記上部開口部を前記外装缶の胴部寸法まで縮
    径して前記絶縁ガスケットの立上がり部を内方に圧縮す
    る工程と、角筒形の中空部が中央部に設けられ、かつ底
    部に前記中空部と連通すると共に前記中空部より寸法の
    大きい角形凹部が形成されたカール金型を用い、前記中
    空部を上下動するナックアウトで前記外装缶の前記金属
    製封口板を押さえながら前記カール金型を前記外装缶の
    前記上部開口部の上端に当接させて前記外装缶の前記上
    部開口部の上端を内方に折り曲げることにより前記封口
    板を前記絶縁ガスケットで圧縮固定する工程とを具備し
    た角形密閉電池の製造方法において、 前記絞り金型は、前記中空部の内周面のうち前記封口板
    の湾曲した側辺に対応する面が外方へ湾曲した形状を有
    し、かつ前記カール金型は、前記角形凹部の内周面のう
    ち前記封口板の湾曲した側辺に対応する面が外方へ湾曲
    した形状を有することを特徴とする角形密閉電池の製造
    方法。
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