JP2000285265A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類処理装置

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JP2000285265A
JP2000285265A JP11093755A JP9375599A JP2000285265A JP 2000285265 A JP2000285265 A JP 2000285265A JP 11093755 A JP11093755 A JP 11093755A JP 9375599 A JP9375599 A JP 9375599A JP 2000285265 A JP2000285265 A JP 2000285265A
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JP
Japan
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roller
sheet
paper
ticket
shift
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JP11093755A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ina
淳 伊奈
Koji Kurokawa
功二 黒川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層する複数枚の紙葉類を確実に分離すること
ができるようにした紙葉類処理装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】この発明は、紙葉類投入部12と搬送機構
59との間に設けられ、第1の乗車券媒体Kaに近接す
る送出ローラ56と該送出ローラ56に接触し第2の乗
車券媒体Kbに近接する、ずらしローラ57とを有し、
送出ローラ56とずらしローラ57との間に第1及び第
2の乗車券媒体Ka,Kbが積層状態で介在されたと
き、ずらしローラ57を送出ローラ56よりも低速で回
転させて前記第1の乗車券媒体Kaが前記第2の乗車券
媒Kbよりも先行するようにずらす、ずらし機構52を
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、交通機
関等において乗車券等の紙葉類を1枚ずつ分離可能な紙
葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道等の交通機関においては、利用者の
駅構内への入場あるいは駅構内からの出場に際して、乗
車券や定期券等に代表される紙葉類としてのシート媒体
に記録されている磁気情報に基づいて、料金の不足や有
効期間の終了等を報知する自動改札装置が利用されてい
る。
【0003】この種の自動改札装置は、利用者により投
入された乗車券媒体を排出口に向けて搬送する搬送装
置、乗車券媒体に記録されている磁気情報を読み取る読
取装置、読みとった磁気情報に基づいて利用者の駅構内
への入場および駅構内からの出場の可否すなわち料金の
不足や有効期間の終了等を検知して、入出場の可否を判
定する判定処理装置、乗車券媒体に磁気情報を書き込む
書き込み装置、必要に応じて投入された乗車券媒体に所
定の穴を開けるパンチ装置および必要に応じて目視情報
を印刷する印刷装置等を有し、特に、搬送装置には、連
続してあるいは2枚以上がまとめて投入された場合に1
枚ずつ分離する分離装置が一体に組み込まれている。
【0004】分離装置は、乗車券媒体を搬送するために
乗車券媒体に順方向の回転を与える搬送ローラと、2枚
以上重なっている乗車券媒体の2枚目の乗車券媒体に逆
方向の回転を与える分離(逆転)ローラとが互いにロー
ラ面が接するよう配列された分離機構からなる。
【0005】なお、分離ローラは、搬送ローラからの回
転力に起因して、ローラ間に乗車券媒体が存在しない場
合またはローラ間に案内された乗車券媒体が1枚である
場合には、外周面が搬送ローラの外周面と同じ方向(軸
の回転は、搬送ローラと逆向き)に回転される。その一
方で、トルクリミッタにより、搬送ローラと接するロー
ラ面に作用するトルクが所定の大きさより小さい(乗車
券媒体が2枚以上重なって搬送されると乗車券媒体相互
の接触面で滑りが生じるために搬送ローラから伝達され
る回転の影響を受けない)場合には、駆動機構からの回
転力により乗車券媒体が搬送方向と逆の方向(軸の回転
は、搬送ローラと同一方向)に回転される。これによ
り、2枚以上重なった乗車券媒体は、1枚ずつに分離さ
れ、後段に引き続く、読取装置に向けて搬送される。
【0006】ところで、乗車券媒体が2枚重なった状態
で投入されて搬送ローラと分離ローラとの間に案内され
る際、分離ローラに近接する2枚目の乗車券媒体の先端
側が搬送ローラに近接する1枚目の乗車券媒体よりも先
に突き出た状態で搬送ローラと分離ローラとの間に導入
されることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、2枚目の乗車券媒体が1枚目の乗車券媒体よ
りも先に突き出た状態であってもそのまま搬送ローラと
分離ローラとの間に送り込んでいたため、2枚目の乗車
券媒体が所定距離搬送されてから1枚目の乗車券媒体が
搬送ローラと分離ローラ間に送り込まれる。このため、
分離ローラが逆回転されて2枚目の乗車券媒体を逆送り
するときには、2枚目の乗車券媒体が既に分離ローラか
ら送り出される直前にきている。従って、分離ローラが
逆回転しても間に合わず、2枚の乗車券媒体が分離され
ずに、送り出されてしまうという問題があった。
【0008】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、積層状態で投入される第1及第2の紙葉類がどの
ような状態で投入されたとしても、確実に分離できるよ
うにした紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するため、請求項1記載のものは、第1及び第2の紙
葉類を積層状態で投入可能な紙葉類投入部と、この紙葉
類投入部から積層状態で投入された第1及び第2の紙葉
類を所定方向に搬送する搬送手段と、この搬送手段によ
って搬送されてくる前記第1の紙葉類に近接する送りロ
ーラと該送りローラに接触し前記第2の紙葉類に近接す
る分離ローラとを有し、前記送りローラと分離ローラと
の間に前記第1及び第2の紙葉類が積層状態で介在され
たとき、前記分離ローラを前記送りローラと逆方向に回
転して前記第1及び第2の紙葉類を分離する分離手段
と、前記紙葉類投入部と前記搬送手段との間に設けら
れ、前記第1の紙葉類に近接する送出ローラと該送出ロ
ーラに接触し前記第2の紙葉類に近接する、ずらしロー
ラとを有し、前記送出ローラとずらしローラとの間に前
記第1及び第2の紙葉類が積層状態で介在されたとき、
前記ずらしローラを前記送出ローラよりも低速で回転さ
せて前記第1の紙葉類が前記第2の紙葉類よりも先行す
るようにずらす、ずらし手段と、を具備する。
【0010】請求項5記載のものは、第1及び第2の紙
葉類を積層状態で投入可能な紙葉類投入部と、この紙葉
類投入部から積層状態で投入された第1及び第2の紙葉
類を所定方向に搬送する搬送手段と、この搬送手段によ
って搬送されてくる前記第1の紙葉類に近接する送りロ
ーラと該送りローラに接触し前記第2の紙葉類に近接す
る分離ローラとを有し、前記送りローラと分離ローラと
の間に前記第1及び第2の紙葉類が積層状態で介在され
たとき、前記分離ローラを前記送りローラと逆方向に回
転して前記第1及び第2の紙葉類を分離する分離手段
と、前記紙葉類投入部と前記搬送手段との間に設けら
れ、前記第1の紙葉類に近接する送出ローラと該送出ロ
ーラに接触し前記第2の紙葉類に近接する、ずらしロー
ラと、このずらしローラに接続されるトルク付与部を有
し、前記送出ローラとずらしローラとの間に前記第1及
び第2の紙葉類が積層状態で介在されたとき、前記ずら
しローラを前記トルク付与部の動作により前記送出ロー
ラよりも低速で回転させて前記第1の紙葉類が前記第2
の紙葉類よりも先行するようにずらす、ずらし手段と、
を具備する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図面に示す一実
施の形態を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、紙葉類処理装置としてのシート分
離装置が組み込まれた自動改札装置を示す概略図であ
る。
【0013】自動改札装置2は、複数枚の乗車券媒体
(紙葉類)すなわちシート状の磁気カード等の組み合わ
せ利用に対応できる複数枚型の自動改札装置である。
【0014】自動改札装置の本体10には、駅構内への
入場時または駅構内からの出場時に乗車券媒体が投入さ
れる投入口12と、この投入口12で受入れられた乗車
券媒体を排出する排出口14とがそれぞれ設けられてい
る。なお、投入口12には、複数枚の乗車券媒体の一括
投入が可能である。この場合、複数枚の乗車券媒体の組
み合わせとしては、定期乗車券と定期乗車券、普通乗車
券と特急乗車券および定期乗車券と普通乗車券の他にプ
リペイドカードを組み合わせる例がある。また、排出口
14は、複数枚の乗車券媒体が一括投入された場合に、
回収(集札)券を除く全ての券を一括排出が可能であ
る。
【0015】投入口12の近傍には、乗車券媒体の投入
を阻止するためのシャッタ(図2参照)が設けられてい
る。このシャッタは、乗車券媒体が投入されてから所定
時間後に他の乗車券媒体投入を所定期間禁止する。この
シャッタの働きにより、引き続く利用者により別の乗車
券媒体が連続して投入されるのを防ぐ。
【0016】投入口12の前方には、利用者に対して種
々の案内を表示する投入口側表示部16が設けられてい
る。この投入口側表示部16は、例えば、プリペイドカ
ード等の残額を表示する。
【0017】排出口14の前方には、利用者に対して種
々の案内を表示する排出口側表示部18が設けられてい
る。
【0018】自動改札装置2の本体10の側面部には、
閉じることにより乗車券媒体の投入者の通行を阻止する
ドア部20が設けられている。
【0019】自動改札装置2の本体10の上部には、自
動改札装置本体10に対応する通路を区分する仕切とな
るフレーム22が設けられている。このフレーム22に
は、小児券の投入、無効券(後述)または異常券(後
述)が投入されたこと、および機器の異常を知らせるた
めの表示器26が設けられている。
【0020】本体10の側面部とフレーム22には、利
用者が通過したことおよび通過中の動作を検知する検知
センサ24が複数設けられている。検知センサ24は、
利用者の通過を検知するものであり、例えば透過型や反
射型等が用いられる。
【0021】磁気シートである乗車券媒体は、普通乗車
券、定期券、特急券、回数券、乗継券等の券類とプリペ
イドカード等のシート状のカード類とに分類される。こ
のような乗車券媒体には所定の情報、例えば有効期限情
報および乗車可能区間情報が所定の形式で磁気記録され
ている。
【0022】また、これらの乗車券媒体は、発券される
際に、その表面または裏面に発券駅名、発券日時、有効
期限等の情報が印刷される。なお、上述した乗車券媒体
の中には、自動改札装置を通過する際、すなわちに利用
者により自動改札装置に投入され、所定の処理が施され
て排出される際に、例えば、入場記録(乗車駅情報)等
の所定情報が(自動改札装置2内で)印刷されるものが
ある。すなわち、プリペイドカードに代表される料金一
括先払い方式の乗車券媒体には、自動改札装置により、
使用日時、自動改札装置を通過した駅名、プリペイドカ
ードの残額等の情報が印刷される。また、回数券には、
使用日時、改札処理時に自動改札装置を通過した駅名等
の情報が印刷される。また、乗継券には、乗継時に自動
改札装置を通過した乗継駅の駅名、途中下車際入場可能
な旨のメッセージ等の情報が印刷される。
【0023】なお、無効券とは、他の乗車券媒体と組み
合わせても使用できない券のことであり、例えば、有効
期限切れの乗車券媒体がこれに該当する。また、異常券
とは、自動改札装置で読み取ることができない券であ
り、例えば、記録形式の異なるクレジットカード、磁気
記録が施されていない乗車券がこれに該当する。
【0024】図2は、図1に示した自動改札装置2の内
部機構を示す概略図である。
【0025】投入口12の下流側すなわち投入口12の
近傍には、所定期間の間、引き続く利用者からの投入口
12への新たな乗車券媒体の投入を禁止するシャッタ2
8が設けられている。シャッタ28の下流側には重なっ
た状態で投入された乗車券媒体をずらすための、ずらし
機構52、さらに、このずらし機構52でずらされた乗
車券媒体を搬送する搬送機構54が設けられている。搬
送機構54の下流側には、乗車券媒体を保持し、1枚ず
つ搬送可能とするために分離する分離機構30が設けら
れている。
【0026】分離機構30と排出口14との間には、分
離機構30により分離された乗車券媒体を排出口14に
搬送する主搬送路32が形成されている。
【0027】主搬送路32には、乗車券媒体を搬送する
搬送手段として機能する複数の搬送ローラおよび搬送ベ
ルトが配置されている。なお、搬送ローラおよび搬送ベ
ルトは、図示しないメインモータによって駆動される。
【0028】主搬送路32には、分離機構30により1
枚ずつに分離されて主搬送路32を搬送される乗車券媒
体を整列する整列部34が設けられている。整列部34
は、投入口12に投入された乗車券媒体の所定方向を搬
送方向とし、かつ任意の辺を基準として乗車券媒体を整
列させる。
【0029】整列部34の下流側には、乗車券媒体が、
乗車券媒体の入場駅情報や料金情報等が印刷処理される
表面を上に向けて、または表面が下に向いた状態のいづ
れの状態で投入された場合であっても記録されている磁
気情報を読み取るための第1および第2(主搬送路32
を挟む一対)の読取ヘッド36a,36bが主搬送路3
2に沿って設けられている。すなわち、乗車券媒体が表
面投入された場合には乗車券媒体の磁気記録部が主搬送
路32の下を向くため、主搬送路32の下方に設けられ
た読取ヘッド36bによって磁気情報が読み取られる。
また、乗車券媒体が裏面投入された場合には、乗車券媒
体の磁気記録部が主搬送路32の上を向くため、主搬送
路32の上方に設けられた読取ヘッド36aによって磁
気情報が読み取られる。
【0030】読取ヘッド36aおよび36bの下流側に
は、後段に設けられる1組のみの記録(印字)用ヘッド
による所定事項の書き込みを可能とするために搬送路3
2により搬送されている乗車券媒体の表裏を揃えるため
に利用される反転部38を含み、複数枚の組み合わせに
よる乗車券媒体の有効性、例えば、乗車可能区間が連続
しているか否かをチェックするために、投入口12(分
離機構30)に投入された全ての乗車券媒体を一時的に
保留する第1保留部38が設けられている。
【0031】第1保留部38の下流側には、第1保留部
38から放出された乗車券媒体の裏面に設けられている
磁気記録領域に所定の磁気情報を記録する書込ヘッド4
0、書込ヘッド40で記録された情報を確認する読取ヘ
ッド42、搬送されている乗車券媒体が普通乗車券等で
ある場合に所定位置に改札済を示す穴を開けるパンチ装
置44、並びに搬送されている乗車券媒体が回数乗車券
等である場合に、乗車駅名等を印刷する熱転写式の印刷
用ヘッド46等が順に配置されている。なお、パンチ装
置44と印刷用ヘッド46とは、主搬送路32から分岐
された補助搬送路32aと主搬送路32のそれぞれに、
並列に設けられる。
【0032】主搬送路32のさらに下流側には、排出口
14に向けて搬送される乗車券媒体を一括して排出口1
4に排出するために、主搬送路32を搬送される全ての
乗車券媒体を一時的に保持する第2保留部48が設けら
れている。なお、第2保留部48には、詳述しない保留
部、振分ゲート、券検知センサ等が設けられ、排出口1
4に排出すべき全ての乗車券媒体が一時的に保留される
一方で、回収すべき、例えば普通乗車券あるいは回数乗
車券等は、後段に引き続く詳述しない回収部への搬送路
50に向けて分岐される。
【0033】図3は上記した、ずらし機構52、搬送機
構54、分離機構30を示す平面図で、図4はその側面
図である。
【0034】ずらし機構52は送りローラ56とこの送
りローラ56の上部に転接して連れ回りする、ずらしロ
ーラ57を備えている。
【0035】搬送機構54は矢印方向に無端走行し、乗
車券媒体を挟持搬送する上下部の搬送ベルト59,60
を備えている。搬送ベルト59,60はローラ59a,
59b、60a,60b間に掛渡されている。
【0036】分離機構30は送りローラ30aとこの送
りローラ30aの上部に転接して回転する分離ローラ3
0bを備えている。
【0037】ずらし機構52の送りローラ56のシャフ
ト61及び搬送機構54のローラ59aのシャフト62
にはプーリ63,64が取付けられ、これらプーリ6
3,64は駆動ベルト65及び駆動プーリ66を介して
駆動モータ67に連結されている。ずらしローラ57の
シャフト71の一端部にはトルク付与部としてのトルク
リミッタ72が接続されている。
【0038】搬送ベルト60を掛渡すローラ60aのシ
ャフト68にはギヤ69が取付けられ、このギヤ69に
は図示しないギヤを介して搬送ベルト59を掛渡すロー
ラ59aのシャフト62が接続されている。
【0039】また、分離機構30の分離ローラ30bの
シャフト73にはプーリ74が取付けられ、このプーリ
74は駆動ベルト75、駆動プーリ76を介して駆動モ
ータ77に連結されている。分離ローラ30bのシャフ
ト73の中途部にはトルクリミッタ78が接続されてい
る。
【0040】送りローラ30aのシャフト80の一端部
にはプーリ81が取付けられ、このプーリ81には駆動
ベルト82及び駆動プーリ83を介して駆動モータ84
が連結されている。
【0041】上記した駆動モータ67が駆動されると、
駆動ベルト65が矢印方向に走行され、プーリ63を介
して送りローラ56が矢印方向に回転されるとともに、
プーリ64を介してローラ59aが回転される。送りロ
ーラ56の回転により、ずらしローラ57が連れ回りし
て回転し、ローラ59aの回転によりギヤ69を介して
ローラ60aが回転する。ローラ59a及びローラ60
aの回転により搬送ベルト59,60が矢印方向に走行
する。
【0042】駆動モータ84が回転されると、駆動ベル
ト82が走行されて送りローラ30aが矢印方向に回転
される。
【0043】駆動モータ77が回転すると、駆動ベルト
75が走行されて分離ローラ30bが送りローラ30a
と逆方向(乗車券媒体が複数枚介在する場合)或いは同
方向(乗車券媒体が介在しない場合または1枚介在する
場合)に回転される。
【0044】図5は上記ずらしローラ57のシャフト7
1に接続されたトルク付与部としてのトルクリミッタ7
2を示す断面図である。
【0045】このトルクリミッタ72はシャフト71を
回転自在に支持するベアリング88と、シャフト71と
ともに回転する回転シュー89と、この回転シュー89
に接触する固定シュー90とからなる。これらベアリン
グ88、回転シュー89、及び固定シュー90はカバー
91により覆われ、固定シュー90はバネ92を介して
カバー91の内面に固定されている。
【0046】ずらしローラ57が回転すると、回転シュ
ー89が固定シュー90に接触しながら回転し、回転シ
ュー89と固定シュー90の接触面に摩擦が生じ、回転
によるエネルギーが熱エネルギーに変換される。この結
果、ずらしローラ57に回転を静止させようとするトル
クが作用する。
【0047】図6及び図7はずらし機構52による乗車
券媒体のずらし動作を示すものである。
【0048】投入口12から乗車券媒体が積層状態で投
入されるとき、上部側の乗車券媒体(第2の紙葉類)K
bが下部側の乗車券媒体(第1の紙葉類)Kaより先端
側を突き出した状態で投入されて送りローラ56とずら
しローラ57との間に案内されることがある。
【0049】この場合には、上部側の乗車券媒体Kbと
下部側の乗車券媒体Kaとの間の摩擦係数がずらしロー
ラ57と上部側の乗車券媒体Kbとの間の摩擦係数と比
較して小さいため、ずらしローラ57の回転数がトルク
リミッタ72により低減される。これにより、上部側の
乗車券媒体Kbと下部側の乗車券媒体Kaとの間で滑り
が生じ、下部側の乗車券媒体Kaは速度V1で送り出さ
れ、上部側の乗車券媒体Kbは速度V2(速度V1より
低速)で送り出される。この速度差により、図7に示す
ように、上部側の乗車券媒体Kbが下部側の乗車券媒体
Kaに追い抜かれて、下部側の乗車券媒体Kaが先行す
るように、ずらされる。
【0050】なお、送りローラ56とずらしローラ57
との間に乗車券媒体が一枚のみ送り込まれた場合には、
ずらしローラ57は乗車券媒体を介して送りローラ56
と滑ることなく連れ回り、乗車券媒体は搬送速度V1で
搬送される。
【0051】図8及び図9は、ずらし機構52のずらし
動作をさらに詳しく解析するものである。
【0052】なお、図8及び図9中において、 Pはずらしローラ57の作動圧 rはずらしローラ57の半径 Tr はトルクリミッタ72による回転を静止させようと
するトルク Ts はTr によって乗車券媒体に加わる戻し力 Rp は乗車券媒体間の抵抗力 F1 は送りローラ56による送り力 F2 は2枚目の乗車券媒体が1枚目の乗車券媒体に与え
る送り力 F3 は乗車券媒体間の戻し抵抗力を示すものとする。
【0053】単数枚の乗車券媒体を送る条件は図8、図
9により、 F1 >Ts +p (1) ここで、F1 ≡μr P、Rp ≡μp m、Ts ≡T
r /rであるから、(1)式 より、 P>l/μr ×s +μp /μr ×m (2) ここで、m:乗車券媒体1枚あたりの重量 μr :ローラと乗車券媒体間の摩擦係数 μp :乗車券媒体間の摩擦係数 一方、ずらされる乗車券媒体を減速させる条件は図7及
び図8より、 Ts >F2 +3 (3) ここで、F2 ≡μp P、F3 ≡μp mであるから、
(3)式より、 P<Ts /μp −m (4) (2)、(4)式をまとめると、乗車券媒体をずらす条
件式として、(5)式が得られる。
【0054】 Ts /μr +μp /μr ×m<p<Ts /μp −m (5) (5)式の条件を満足するようにローラ57の押し付け
圧P、トルクリミッタ72による回転を静止させるトル
ク等のパラメータを調節することにより、乗車券媒体の
ずらしを実現することが可能となる。
【0055】図10乃至図13は上記した、ずらし機構
52でずらされて分離機構30に送られる乗車券媒体K
a,Kbの分離動作を示すものである。
【0056】図10は乗車券媒体Ka,Kbが送りロー
ラ30aと分離ローラ30bとの間に送り込まれる直前
の状態を示すものである。図11は下部側の乗車券媒体
Kaが送りローラ30aと分離ローラ30bに挟持され
た状態を示す。この状態において、分離ローラ30bは
下部側の乗車券媒体Kaを介して送りローラ30aと連
れ回っている。図12は乗車券媒体Ka,Kbが送りロ
ーラ30aと分離ローラ30bとの間に送り込まれた状
態を示す。このときには、乗車券媒体Ka,Kb間の摩
擦力より分離ローラ30bの逆回転力が勝り、分離ロー
ラ30bが逆回転して乗車券媒体Kaのみが送りローラ
30aで送り出される。図13は乗車券媒体Kbが完全
に戻され、乗車券媒体Kaのみが送りローラ30aと分
離ローラ30b間に挟持されて搬送される状態を示す。
【0057】なお、図14乃至図17は、乗車券媒体K
a,Kbをずらし機構52でずらすことなく、分離機構
30に送り込んだときの分離動作を示すものである。
【0058】図14は乗車券媒体Ka,Kbが送りロー
ラ30aと分離ローラ30bとの間に送り込まれる直前
の状態を示すものである。図15は上部側の乗車券媒体
Kbが送りローラ30aと分離ローラ30bに挟持され
た状態を示す。この状態において、分離ローラ30bは
上部側の乗車券媒体Kbを介して送りローラ30aと連
れ回っている。図16は乗車券媒体Ka,Kbが送りロ
ーラ30aと分離ローラ30bとの間に送り込まれた状
態を示す。このときには、乗車券媒体Ka,Kb間の摩
擦力より分離ローラ30bの逆回転力が勝り、分離ロー
ラ30bが逆回転するが、このときには既に、上部側の
乗車券媒体Kbが送り出される直前にきている。このた
め、分離ローラ30bの逆回転が間に合わず、図17に
示すように、乗車券媒体Ka,Kbは分離されることな
く搬送されてしまう。
【0059】このように、上部側の乗車券媒体Kb(分
離ローラ30aに近い側の乗車券媒体)が送りローラ3
0aと分離ローラ30bとの間に先に送り込まれると、
分離することができなくなるが、この発明の実施の形態
では、上記したように積層する上部側の乗車券媒体Kb
と下部側の乗車券媒体Kaをずらして下部側の乗車券媒
体Kaを先に送りローラ30aと分離ローラ30bとの
間に送り込むため、上部側の乗車券媒体Kbと下部側の
乗車券媒体Kbとを確実に分離することが可能となる。
【0060】なお、本発明は、自動改札装置のみなら
ず、複数枚の紙葉類などを1枚ずつ分離して供給する現
金自動預出入機や自動券売機に対しても用いることがで
きる。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、紙葉類投
入部から積層状態で投入された第1及び第2の紙葉類を
ずらし手段によりずらし、送りローラに近接する第1の
紙葉類が分離ローラに近接する第2の紙葉類よりも先行
する状態で分離手段に案内するため、分離手段で第1及
び第2の紙葉類を確実に分離することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である自動改札装置を
示す斜視図。
【図2】自動改札装置の内部構成を示す概略的構成図。
【図3】乗車券媒体のずらし機構、搬送機構及び分離機
構を示す平面図。
【図4】乗車券媒体のずらし機構、搬送機構及び分離機
構を示す側面図。
【図5】ずらし機構に設けられるトルクリミッタを示す
構成図。
【図6】乗車券媒体のずらし動作を示す図。
【図7】乗車券媒体のずらし動作を示す図。
【図8】乗車券媒体をずらすための条件を示す図。
【図9】乗車券媒体をずらすための条件を示す図。
【図10】乗車券媒体の分離動作を示す図。
【図11】乗車券媒体の分離動作を示す図。
【図12】乗車券媒体の分離動作を示す図。
【図13】乗車券媒体の分離動作を示す図。
【図14】乗車券媒体をずらさなかったときの分離動作
を示す図。
【図15】乗車券媒体をずらさなかったときの分離動作
を示す図。
【図16】乗車券媒体をずらさなかったときの分離動作
を示す図。
【図17】乗車券媒体をずらさなかったときの分離動作
を示す図。
【符号の説明】
2 …自動改札装置 12 …投入口 14 …排出口 30 …分離機構 30a…送りローラ 30b…分離ローラ 52…ずらし機構(ずらし手段) 56…送りローラ(送出しローラ) 57…ずらしローラ 59…搬送機構(搬送手段) 72…トルクリミッタ(トルク付与部) Ka…乗車券媒体(第1の紙葉類) Kb…乗車券媒体(第2の紙葉類)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の紙葉類を積層状態で投入可
    能な紙葉類投入部と、 この紙葉類投入部から積層状態で投入された第1及び第
    2の紙葉類を所定方向に搬送する搬送手段と、 この搬送手段によって搬送されてくる前記第1の紙葉類
    に近接する送りローラと該送りローラに接触し前記第2
    の紙葉類に近接する分離ローラとを有し、前記送りロー
    ラと分離ローラとの間に前記第1及び第2の紙葉類が積
    層状態で介在されたとき、前記分離ローラを前記送りロ
    ーラと逆方向に回転して前記第1及び第2の紙葉類を分
    離する分離手段と、 前記紙葉類投入部と前記搬送手段との間に設けられ、前
    記第1の紙葉類に近接する送出ローラと該送出ローラに
    接触し前記第2の紙葉類に近接する、ずらしローラとを
    有し、前記送出ローラとずらしローラとの間に前記第1
    及び第2の紙葉類が積層状態で介在されたとき、前記ず
    らしローラを前記送出ローラよりも低速で回転させて前
    記第1の紙葉類が前記第2の紙葉類よりも先行するよう
    にずらす、ずらし手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 【請求項2】前記送出ローラとずらしローラとの間に紙
    葉類が介在しないとき、または、1枚のみ介在すると
    き、前記ずらしローラは前記送出ローラの回転に従動し
    てその接触位置において、前記送出ローラと同方向に回
    転されることを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装
    置。
  3. 【請求項3】前記ずらし手段の送出ローラ及び前記分離
    手段の送りローラは前記第1及び第2の紙葉類を前記所
    定方向に搬送するように回転することを特徴とする請求
    項1記載の紙葉類処理装置。
  4. 【請求項4】前記ずらし手段の送出ローラ及び、ずらし
    ローラは同一の駆動手段により駆動されることを特徴と
    する請求項1記載の紙葉類処理装置。
  5. 【請求項5】第1及び第2の紙葉類を積層状態で投入可
    能な紙葉類投入部と、 この紙葉類投入部から積層状態で投入された第1及び第
    2の紙葉類を所定方向に搬送する搬送手段と、 この搬送手段によって搬送されてくる前記第1の紙葉類
    に近接する送りローラと該送りローラに接触し前記第2
    の紙葉類に近接する分離ローラとを有し、前記送りロー
    ラと分離ローラとの間に前記第1及び第2の紙葉類が積
    層状態で介在されたとき、前記分離ローラを前記送りロ
    ーラと逆方向に回転して前記第1及び第2の紙葉類を分
    離する分離手段と、 前記紙葉類投入部と前記搬送手段との間に設けられ、前
    記第1の紙葉類に近接する送出ローラと該送出ローラに
    接触し前記第2の紙葉類に近接する、ずらしローラと、
    このずらしローラに接続されるトルク付与部を有し、前
    記送出ローラとずらしローラとの間に前記第1及び第2
    の紙葉類が積層状態で介在されたとき、前記ずらしロー
    ラを前記トルク付与部の動作により前記送出ローラより
    も低速で回転させて前記第1の紙葉類が前記第2の紙葉
    類よりも先行するようにずらす、ずらし手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。
  6. 【請求項6】前記トルク付与部はトルクリミッタである
    ことを特徴とする請求項5記載の紙葉類処理装置。
JP11093755A 1999-03-31 1999-03-31 紙葉類処理装置 Pending JP2000285265A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103035034A (zh) * 2012-11-30 2013-04-10 北京航天测控技术有限公司 一种票卡回收设备

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