JP2000283972A - 全有機炭素計 - Google Patents

全有機炭素計

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JP2000283972A
JP2000283972A JP11090314A JP9031499A JP2000283972A JP 2000283972 A JP2000283972 A JP 2000283972A JP 11090314 A JP11090314 A JP 11090314A JP 9031499 A JP9031499 A JP 9031499A JP 2000283972 A JP2000283972 A JP 2000283972A
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JP
Japan
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sample
toc
carbon
carbon dioxide
gas
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JP11090314A
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English (en)
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Hiroko Sakata
裕子 坂田
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸性通気時間を連続的にモニタして、通気処理
が終了次第、即座にTOC測定を開始できる装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】本発明では、試料中のICを除去するた
め、試料注入器2に試料および酸を入れ、通気処理する
と、試料中のICが二酸化炭素の形となって遊離して、
IC測定流路dに入り、除湿ガス処理部6を通して非分
散型赤外線ガス分析計7に流通する。非分散型赤外線ガ
ス分析計7で検知される二酸化炭素の濃度が一定レベル
以下になれば、ロータリバルブ1をTOC測定流路bに
切換え、試料注入器2とTOC測定流路を接続して、試
料中のTOCを酸化部5で二酸化炭素に変換して非分散
型赤外線ガス分析計7で分析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機汚濁の指標と
して河川、湖沼、海域工場廃水などの水質の監視用およ
び排水処理設備の評価、管理用に用いられるほか、冷却
水、ボイラ水、純水などの有機性不純物の管理に用いら
れる全有機炭素計(以下TOC計という)に関する。
【0002】
【従来の技術】今年、公害調査等のため、上下水道水、
各種プラント用水、河川等の水中に含まれる有機炭素の
計測が重要な項目の一つとなっており、かかる有機炭素
の計測にはTOC計が用いられている。
【0003】TOC計は、主に、予め酸性通気処理等に
より無機炭素(IC)が除去された溶液試料を燃焼管で
燃焼させ、発生した二酸化炭素を測定することで直接T
OC濃度を計測するものや、ICを含んだまま溶液試料
を燃焼させ、計測された全炭素(TC)の測定値から、
別途計測したICの測定値を差し引くことでTOC濃度
を計測するもの等が知られている。ここで、前者の直接
TOC濃度を計測するものにおいて、IC除去のための
酸性通気処理は、通常酸性通気処理時間を固定値として
入力設定し、その時間の間中、通気処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、酸性通気処理
において必要な通気時間は試料の特性により異なるが、
通気時間を固定にすると試料によっては通気時間が不足
し、最終的な測定値が不確かになる可能性があった。従
来は、それを避けるため、長めの通気時間を設定してい
るが、それでは最終的な測定終了に要する時間が長くな
った。また、試料ごとに必要な酸性通気時間の見積もり
は試行錯誤により得る他方法がなかった。そこで、本発
明は、上記課題を解決し、酸性通気時に、通気後のガス
中のIC成分を連続的にモニタして、通気処理が終了次
第、即座にTOC測定を開始できる装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、試料を注入する試料注入器と、試料中の無
機炭素を除去する手段と、該無機炭素の除去された試料
中の炭素を二酸化炭素に変換する酸化部と、該二酸化炭
素に変換された試料を分析する分析部とを備えた全有機
炭素計において、除去した無機炭素を測定する測定手段
を設け、該測定手段の測定値に基づき無機炭素の除去の
終了を判定することを特徴とする。
【0006】ここで、試料注入器は、例えばシリンダと
プランジャーとからなり、シリンダとしては、ガラス、
ポリアクリル樹脂などからなる中空円筒体の容器を用い
ることができ、シリンダには少なくとも試料吸引口とプ
ランジャー挿入口が備えられている。プランジャーは、
シリンダと同様の材質により構成され、シリンダのプラ
ンジャー挿入口に挿入される。プランジャーは、例えば
Oリングによりシリンダと密にされ、液漏れを防止され
る。
【0007】無機炭素を除去する手段は、試料を酸性通
気処理して試料中の無機炭素(IC)を除去するもの
で、前述した試料注入器に酸とガスを入れて処理して
も、別の容器に試料と酸及びガスを入れて処理してもい
ずれでもよい。通気処理のための酸としては、例えば塩
酸、リン酸などを用いることができ、ガスは、二酸化炭
素を含まない空気または窒素が用いられる。
【0008】酸化部は、無機炭素の除去された試料中の
炭素、すなわち全有機炭素(TOC)を二酸化炭素に変
換するもので、燃焼酸化式、湿式酸化式のいずれでもよ
い。燃焼酸化式は、試料を高温(650〜1000℃)
に保持された酸化触媒充填管に注入し、TOCを二酸化
炭素に変換するもので、充填管は石英ガラス、セラミッ
クなどが使用され、酸化触媒には白金などの貴金属、酸
化コバルト、酸化銅、アルミナなどが使用される。ま
た、試料を酸化剤と反応させてTOCを二酸化炭素に変
換するもので、酸化剤としてはぺルオキソ硫酸塩を用い
ることができる。分析部は、例えば非分散型赤外線ガス
分析計を用いることができるが、これに限定されない。
【0009】除去した無機炭素を測定する測定手段は、
前記分析部と共用、すなわち除去した無機炭素も分析部
で測定するのが好ましいが、分析部とは別に設けたニ酸
化炭素分析計で分析してもよい。二酸化炭素分析計は、
ガスクロマトグラフ、固体電解質センサ、非分散型赤外
線ガス分析計などが用いられる。無機炭素の除去は、測
定手段の測定値が充分下がった時点をもって、通気処理
が充分であると判定する。この判定は、一定の測定値を
記憶させておき、自動的に判定しても、測定値を見なが
ら実験者が判定してもいずれでも良いが、自動判定の方
が好ましい。自動判定の場合には、測定値が一定値に下
がったときに通気処理をストップさせ、試料を酸化部に
送液するまでを自動制御するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明のTOC計の概略図を示
しており、図1中1は4つの接続ポートおよび1つの共
通ポートを備え、共通ポートの試料注入器2と各流路と
の接続を切り換えるロータリバルブである。ロータリバ
ルブ1の接続ポートには、容器3から液体試料を吸引す
るための吸引流路a、IC除去後の試料を後述する酸化
部5に供給するためのTOC測定流路b、容器4から酸
(たとえば、塩酸、りん酸など)を吸引するための吸引
流路c、酸性通気処理により除去されたICを測定する
IC測定流路dが各々接続されている。
【0011】試料注入器2は、シリンダ2aとプランジ
ャー2bによって構成され、プランジャー2bの上下動
によって液体試料等の注入、注出が行われる。また、シ
リンダ2aには、試料を通気処理するためのガスを導入
するガスパージ口2cが設けられている。ガスパージ口
2cにはパージガス流路eが接続されている。パージガ
ス流路eは切換弁8によりON−OFFが切り換えら
れ、選択的にガス流量制御部9からのガスが供給され
る。なお、ガス流量制御部9は、ガスボンベ、レギュレ
ータ(いすれも図示せず)からなり、ガスとしては二酸
化炭素を含まない空気または窒素が用いられる。さらに
ガス流量制御部9には、バイパス流路gも接続されてお
り、バイパス流路gのガスは酸化部5に流入している。
【0012】酸化部5は、燃焼管と燃焼管の周囲に配設
される炉からなり、燃焼管内には白金等の酸化触媒が充
填されている。炉の温度はTOCが完全燃焼し、二酸化
炭素に変換する温度、650〜1000℃に保持されて
いる。この酸化部5からの検出流路hは、前述したIC
測定流路dと合流し、シリカゲルなどの除湿剤が充填さ
れた除湿ガス処理部6に接続される。また、除湿ガス処
理部6の後段には、分析部たる非分散型赤外線ガス分析
計(NDIR)7が接続されている。
【0013】なお、ロータリバルブ1、切換弁8の流路
切換動作及び試料注入器2のプランジャー2bの上下動
は図示しないモータ等により構成された駆動手段によっ
て行われ、駆動手段の動作は図示しない制御手段によっ
て制御される。制御手段には、非分散型赤外線ガス分析
計7の検出信号が入ってきて、その信号に基づき、ロー
タリバルブ1、切換弁8等の切り換えを行う。
【0014】以上の構成において、試料の分析は次のよ
うに行う。先ず、ロータリバルブ1を吸引流路aに合わ
せて、試料注入器2と接続する。試料注入器2のプラン
ジャー2bを下方へ動作させ、所定量の試料を容器3か
らシリンダ2a内へ注入する。次に試料中のICを除去
するため、試料を酸性化し通気処理する。そのため、ロ
ータリバルブ1を吸引流路cに切換え、試料注入器2と
吸引流路cを接続する。試料注入器2のプランジャー2
bを下方へ動作させ、酸を容器4からシリンダ2a内へ
採取し、シリンダ2a内の試料に酸を添加する。
【0015】酸をシリンダ2a内へ採取すれば、ロータ
リバルブ1をIC測定流路dに切り換えるとともに、プ
ランジャー2bをガスパージ口2cより下方に下げる。
切換弁8をパージガス流路eに接続しておき、ガスパー
ジ口2cよりシリンダ2a内へガスを流入させ、シリン
ダ2a内の試料を通気する。試料中のICが二酸化炭素
の形となって遊離して、IC測定流路dに入り、除湿ガ
ス処理部6を通して非分散型赤外線ガス分析計7に流通
する。非分散型赤外線ガス分析計7で検知される二酸化
炭素の濃度が一定レベル以下になれば、ロータリバルブ
1をTOC測定流路bに切換え、試料注入器2とTOC
測定流路を接続する。それと同時に切換弁8をOFFに
し、試料注入器2bへのガスの流入を止める。
【0016】ロータリバルブ1をTOC測定流路bに切
換えると、試料注入器2のプランジャー2bを上方へ動
作させて、試料をTOC測定流路より酸化部5に供給す
る。酸化部5では、TOCが二酸化炭素に変換され、変
換された二酸化炭素は非分散型赤外線ガス分析計7で分
析される。
【0017】以上の説明では、試料注入器2内で酸性通
気処理を行っているが、試料注入器とは別に通気塔を設
け、この通気塔に試料、ガス、酸を入れ処理を行っても
よい。この場合、通気塔がバルブを介し、IC測定流
路、TOC測定流路に接続される。また、ロータリバル
ブも六ポートバルブ、八ポートバルブなどでもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、酸性通気処理により試
料から分離されるICを測定しているので、その測定値
が充分下がった時点をもって、通気処理が充分であると
判断し、TOC測定を開始することにより、充分な通気
処理と可能な限り短い測定時間を両立することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るTOC計の全体概略図
【符号の説明】
1.ロータリバルブ 2.試料注入器 5.酸化部 7.非分散型赤外線ガス分析計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料中の無機炭素を除去して試料を注入す
    る試料注入器と、該無機炭素の除去された試料中の炭素
    を二酸化炭素に変換する酸化部と、該二酸化炭素に変換
    された試料を分析する分析部とを備えた全有機炭素計に
    おいて、除去した無機炭素を測定する測定手段を設け、
    該測定手段の測定値に基づき無機炭素の除去の終了を判
    定することを特徴とする全有機炭素計。
  2. 【請求項2】無機炭素測定手段が試料を分析する分析部
    と共用している請求項1記載の全有機炭素計。
JP11090314A 1999-03-30 1999-03-30 全有機炭素計 Pending JP2000283972A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003034057A2 (en) * 2001-10-18 2003-04-24 Rosemount Analytical Inc. Continuous on-line carbon analyzer
CN102590186A (zh) * 2012-02-13 2012-07-18 杭州泰林生物技术设备有限公司 一种湿法氧化测定总有机碳的方法及其装置
CN110057774A (zh) * 2019-05-17 2019-07-26 中国科学院南京地理与湖泊研究所 一种基于红外光谱快速定量湖泊沉积中总有机碳的方法

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