JPH1151931A - 水質連続分析計 - Google Patents

水質連続分析計

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JPH1151931A
JPH1151931A JP22005997A JP22005997A JPH1151931A JP H1151931 A JPH1151931 A JP H1151931A JP 22005997 A JP22005997 A JP 22005997A JP 22005997 A JP22005997 A JP 22005997A JP H1151931 A JPH1151931 A JP H1151931A
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JP
Japan
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sample
measurement
water
data processing
processing unit
Prior art date
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Application number
JP22005997A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Iharada
健志 居原田
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水質連続分析計の間欠測定において、測定誤
差を軽減する。 【解決手段】 試料を採取する設定時間の3分前になる
と、制御・データ処理部48の制御部48aからポート
バルブ駆動系14a及びマイクロシリンジ駆動系16a
への制御信号が送られ、希釈水が試料水流路に流され、
TC試料注入口やTC燃焼管などに付着した微量の有機
成分を洗浄する。試料を採取する設定時間になると、制
御部48aからの制御信号により、ポートバルブ駆動系
14a及びマイクロシリンジ駆動系16aが稼働し、一
定量の試料を採取する。その後、試料はTC試料注入口
を経てTC燃焼管に注入され、試料中のTOCが二酸化
炭素に変換され、赤外線ガス分析部46で二酸化炭素が
検出される。その検出信号は制御・データ処理部48の
データ処理部48bに送られ、その信号からTOC濃度
が求められ、レコーダ52に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は下水、河川水、工場
排水などに含まれる有機汚濁成分の連続分析に用いるオ
ンライン式のTOC(Total Organic Carbon:全有機体
炭素)計のように、水を連続して分析する分析計に関
し、特に測定する時間を設定することができる水質連続
分析計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水質連続分析計には、その分析計
の種類に応じて試料水に含まれる特定の成分を間欠測定
するものがある。間欠測定とは、例えば、ある時刻にお
いて、連続して流れる試料水を分析計内に導入して検出
する動作を数回繰り返し、得られた数回分の分析値の平
均値をその時間の測定結果として、これを1測定とし、
この測定を規則的又は不規則に繰り返して行なうもので
ある。水質連続分析計の一例として高温触媒酸化方式の
オンライン式TOC計がある。そこでは試料水に含まれ
るTC(全炭素)又はNPOC(不揮発性有機体炭素)
を1時間毎に間欠測定を行なうように設定されている。
測定を行なっていない間も装置は運転状態であるので、
燃焼管は加熱されつづけ、キャリアガスの流通は行なわ
れている。そして、燃焼管、触媒及びその他、試料水が
流通する各部のクリーニングは行なわれないまま、次回
の試料水測定が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高温触媒酸化方式のT
OC計においては、長時間(目安としては1時間以上)
測定を行なわずに装置を運転状態で放置すると、次に測
定を再開する際の最初の検出、又は数回の検出にわたっ
ての測定値が高値を示す傾向がある。その傾向の例とし
て、図1に運転状態で2時間放置後、測定を再開し、3
分間隔で5回測定を行なったときの、時間と検出信号強
度のデータの一例を示す。x軸は時間、y軸は検出信号
強度を示す。1回目及び2回目のピーク高が3回目以降
のピーク高に比べ、高いピーク値を示している。この原
因として、運転状態で放置している間に、キャリアガス
に含まれる微量の有機成分が触媒上に蓄積し、放置後1
回目の測定は、試料にその有機成分を含んで検出してい
ることが推測される。このような測定値を含んで数回の
測定値の平均値を算出してその時刻の測定結果とするこ
とは、測定誤差の原因となるので好ましくない。
【0004】そこで本発明は、間欠測定において放置後
の最初の測定の測定誤差を軽減することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続して流れ
る試料水を各設定時間ごとに複数回単位の測定を行な
い、その平均値をその時間の測定値とする水質連続分析
計において、洗浄水を蓄える容器を備え、複数回単位の
測定を行なう前に、装置内の試料水流路に洗浄水を1回
又は複数回注入して試料水流路を洗浄する空測定を行な
う制御を行なう制御・データ処理部を備える水質連続分
析計である。間欠測定において、実試料測定を開始する
前に、清浄な洗浄水(有機成分濃度が実試料のそれに対
して十分に低い水)を装置内の試料水流路に1〜数回注
入(空測定)する。空測定を行なうことによって触媒及
びその他の試料水が流通する各部に蓄積した有機成分が
取り除かれる。
【0006】
【実施例】本発明が適用される一例としてのオンライン
式TOC計の構成図を図2に示す。一点鎖線で囲まれた
部分はTOC計本体1内にあることを表わし、一点鎖線
の外側にある部分はTOC計本体1の外側に装着されて
いる部分であることを表わしている。環境水などの試料
を取り込む試料導入用流路2は、試料を試料入口3aを
通って連続して流す流路を形成しており、試料入口3a
にはその試料の一部をTOC計本体1内の分岐部3bを
経てドレン出口12に排出する流路が接続されている。
その試料用の流路の分岐部3bには、試料を採取して分
析部に導くために、後述する試料注入機構18の8ポー
トバルブ14の1つのポートが接続されている。
【0007】試料注入機構18は8ポートバルブ14と
それに接続されたマイクロシリンジ16で構成されてお
り、マイクロシリンジ16は8ポートバルブ14のいず
れのポートとも接続されるようになっている。8ポート
バルブ14のそれぞれのポートには、試料用流路の分岐
部3bのほか、IC(無機体炭素)を測定するときに採
取した試料を酸性にするために添加する酸20につなが
る流路、校正用の標準液22につながる流路、希釈や洗
浄に使用する希釈水24につながる流路、オフライン試
料26につながる流路、試料中の炭素成分の全てを二酸
化炭素に変換する触媒を備えたTC酸化反応部32の試
料注入部34につながる流路、不要な気体を排出するた
めのドレン出口28につながる流路、不要な液体を排出
するためのドレン出口12につながる流路がそれぞれ接
続されている。
【0008】空気入り口42から取り込んだ空気から炭
素成分を除去して精製ガスを生成し、流量を調節して送
り出すためにガス精製・流量制御部40が設けられてお
り、ガス精製・流量制御部40のガス出口には、ガス精
製・流量制御部40で生成された精製ガスをスパージガ
ス又はキャリアガスとしてマイクロシリンジ16に供給
する流路41aと、キャリアガスとしてTC酸化反応部
32に供給する流路41bとが接続されている。TC酸
化反応部32は、試料中の炭素成分の全てを二酸化炭素
に変換する酸化触媒が充填されたTC燃焼管36、その
TC燃焼管36に試料とキャリアガスを導入するTC試
料注入部34、及びTC燃焼管36を加熱する加熱炉3
8から構成されており、TC燃焼管36の下流部は水分
を除去する除湿器やハロゲン成分を除去するハロゲンス
クラバーなどを備えた除湿・ガス処理部44を経て、二
酸化炭素量を検出する赤外線ガス分析部46に接続され
ている。
【0009】赤外線ガス分析部46の出力は制御・デー
タ処理部48に接続されている。制御・データ処理部4
8は、赤外線ガス分析部46の出力を処理した測定デー
タを外部のコンピュータなどに伝送する伝送出力端子、
8ポートバルブ14を切り換える信号を送ったり、マイ
クロシリンジ16を駆動する信号を送ったりする接点出
力端子、外部のコンピュータなどから制御信号などを取
り込む接点入力端子を備えている。また、制御・データ
処理部48にはキーボード50、レコーダ52が接続さ
れている。制御・データ処理部48は、毎正時ごとに1
時間インターバルの間欠測定を自動的に行なうようにプ
ログラムされており、また、各測定時刻の3分前に8ポ
ートバルブ14を切り換えてマイクロシリンジ16を希
釈水24につながる流路に接続し、マイクロシリンジ1
6に希釈水24を注入し、その後8ポートバルブ14を
切り換えてマイクロシリンジ16を試料注入部34につ
ながる流路に接続し、TC酸化反応部32に希釈水24
を流すようにプログラムされている。
【0010】図3は同TOC計の概略ブロック図であ
る。図2と同じ部分には同一符号を付す。制御・データ
処理部48は8ポートバルブやマイクロシリンジの動作
を制御する制御部48aと、検出器からの検出信号を濃
度に換算するデータ処理部48bから構成されている。
制御部48aには、試料注入機構18に備えられたマイ
クロシリンジを駆動させるマイクロシリンジ駆動系16
aとポートバルブを駆動させるポートバルブ駆動系14
aが接続されている。データ処理部48bには、検出信
号を発信する赤外線ガス分析部46が接続されており、
その検出信号をデータ処理部48bにより濃度演算した
後、外部に出力するレコーダ52が接続されている。ま
た、制御部48a及びデータ処理部48bには入力部と
してキーボード50が接続されている。
【0011】同TOC計のTC測定時の動作を説明す
る。酸化触媒が充填され、電気炉38により680℃に
加熱されたTC燃焼管36に、キャリアガスを150m
l/minの流量でTC試料注入部34を介して供給し
ておく。その状態で試料注入機構18により100μl
の水溶液試料が採取されてTC燃焼管36に注入される
と、試料中のTCが燃焼又は分解して二酸化炭素にな
る。TC燃焼管36を出た燃焼生成物を含むキャリアガ
スは、除湿・ガス処理部44で冷却、除湿されて、赤外
線ガス分析部46に到り、二酸化炭素が検出される。赤
外線ガス分析部46の検出信号(アナログ信号)はピー
ク形状になり、このピーク面積が制御・データ処理部4
8で測定される。ピーク面積は試料中のTC濃度に比例
するため、TC標準液により、TC濃度とピーク面積の
関係式(検量線式)をあらかじめ求めておけば、試料中
のTC濃度を測定することができる。
【0012】図4は同TOC計を用いた一実施例のフロ
ー図である。図2〜4を参照して本発明による間欠測定
の動作を説明する。ここでは酸性通気処理法によるNP
OC測定を例にあげて説明するが、このTOC計の動作
はそれに限ったものではない。試料は試料導入用流路2
から試料入口3aを通って戻るように流されており、そ
の試料の一部が試料入口3aから分岐部3bを通ってド
レン出口12に流れている。
【0013】試料を採取する設定時間の3分前になる
と、制御・データ処理部48の制御部48aからポート
バルブ駆動系14a及びマイクロシリンジ駆動系16a
への制御信号により8ポートバルブ14の切換えとマイ
クロシリンジ16の動作が駆動される。まず、8ポート
バルブ14によりマイクロシリンジ16が希釈水24に
接続されて、マイクロシリンジ16に一定量の希釈水2
4が採取される。次に8ポートバルブ14を切り換えて
マイクロシリンジ16と試料注入口34を接続し、希釈
水24はTC酸化反応部32のTC試料注入口34を経
てTC燃焼管36に注入される。このとき、希釈水24
の流通によりTC試料注入口34とTC燃焼管36に付
着した微量の有機成分を洗浄する。
【0014】試料を採取する設定時間になると、制御部
48aからの制御信号によりマイクロシリンジ16が分
岐部3bに接続されてマイクロシリンジ16に一定量の
試料が採取され、次にマイクロシリンジ16が酸20に
接続されてマイクロシリンジ16中の試料に少量の酸が
加えられた後、マイクロシリンジ16が排気口28に接
続され、ガス精製・流量制御部40から流路41aを経
てスパージガスがマイクロシリンジ16に供給され、試
料中のICから発生した二酸化炭素がスパージガスとと
もに排気口28から排出されて試料中のICが除去され
る。その後、マイクロシリンジ16の試料がTC酸化反
応部32のTC試料注入口34を経てTC燃焼管36に
注入され、試料中のTOCが二酸化炭素に変換される。
TC燃焼管36で発生した二酸化炭素はガス精製・流量
制御部40から流路41bを経て供給されたキャリアガ
スとともに除湿・ガス処理部44に送られ、冷却、除
湿、ハロゲン除去された後、赤外線ガス分析部46で二
酸化炭素が検出され、検出信号は制御・データ処理部4
8のデータ処理部48bに送られ、その信号からTOC
濃度が求められ、レコーダ52に出力される。上記の検
出の動作を4回繰り返し、その4回の測定値の平均値を
その時刻の試料のTOC濃度とみなす。希釈水による検
出流路の洗浄及び4回の検出動作を1測定とし、制御部
48aに入力されたプログラムに従い間欠測定は繰り返
される。
【0015】図5に、同実施例のタイムプログラム図の
一例を示す。横軸は時間を表し、破線のバーは本発明に
係る検出流路への希釈水注入タイミングを示し、実線の
バーは検出流路への試料水注入タイミングを示す。実施
例では毎正時3分前に希釈水を検出流路へ流し、その洗
浄を行ない、毎正時から試料を4回連続測定するように
プログラムされている。希釈水による空測定を行なうこ
とによって、検出流路や酸化触媒などに蓄積した有機成
分を取り除くことができる。
【0016】一定インターバル以上の間欠測定において
は自動的に希釈水の注入を行なうように制御・データ処
理部にプログラムされていることが好ましい。また、操
作者が自らの判断で希釈水の注入のタイミングを任意に
プログラムしてもよい。実施例では試料測定前の希釈水
の注入は1回であるが、数回行うことが好ましい。希釈
水に塩酸を少量添加することが好ましい。これにより検
出流路や酸化触媒などに蓄積した有機成分に対する洗浄
効果が高まる場合がある。
【0017】
【発明の効果】空測定を行なうことによって触媒や検出
流路などの装置内の試料水流路に清浄な水を1回又は複
数回注入して試料水流路を洗浄することにより、蓄積し
た有機成分を取り除くことができるので、実試料測定に
おいて、1回目の検出から安定した測定結果を得ること
ができ、測定誤差を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のTOC計による間欠測定の時間と検出信
号強度のデータの一例である。
【図2】本発明が適用される一例としてのオンライン式
TOC計の構成図である。
【図3】同TOC計の概略ブロック図である。
【図4】同TOC計を用いた一実施例のフロー図であ
る。
【図5】同実施例のタイムプログラム図の一例である。
【符号の説明】
14a ポートバルブ駆動系 16a マイクロシリンジ駆動系 18 試料注入機構 46 赤外線ガス分析部 48 制御・データ処理部 48a 制御部 48b データ処理部 50 キーボード 52 レコーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して流れる試料水を各設定時間ごと
    に複数回単位の測定を行ない、その平均値をその時間の
    測定値とする水質連続分析計において、 洗浄水を蓄える容器を備え、 前記複数回単位の測定を行なう前に、装置内の試料水流
    路に前記洗浄水を1回又は複数回注入して前記試料水流
    路を洗浄する空測定を行なう制御を行なう制御部を備え
    たことを特徴とする水質連続分析計。
JP22005997A 1997-07-30 1997-07-30 水質連続分析計 Pending JPH1151931A (ja)

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JP22005997A JPH1151931A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 水質連続分析計

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013015387A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Shimadzu Corp 水質分析計
WO2016114188A1 (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 栗田工業株式会社 酸化剤濃度の測定方法および測定装置、並びに電子材料洗浄装置
JP2016136139A (ja) * 2015-01-14 2016-07-28 栗田工業株式会社 酸化剤濃度の測定方法および測定装置、並びに電子材料洗浄装置
CN107085084A (zh) * 2017-06-26 2017-08-22 福州福光水务科技有限公司 一种管网节能装置

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