JP2000283749A - 回転検出装置及び回路基板 - Google Patents

回転検出装置及び回路基板

Info

Publication number
JP2000283749A
JP2000283749A JP11087875A JP8787599A JP2000283749A JP 2000283749 A JP2000283749 A JP 2000283749A JP 11087875 A JP11087875 A JP 11087875A JP 8787599 A JP8787599 A JP 8787599A JP 2000283749 A JP2000283749 A JP 2000283749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
circuit board
disk
magnetic
falling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11087875A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Kawakami
圭司 川上
Katsuo Komori
勝雄 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Bosch Braking Systems Corp
Original Assignee
Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Braking Systems Co Ltd, Bosch Braking Systems Corp filed Critical Bosch Braking Systems Co Ltd
Priority to JP11087875A priority Critical patent/JP2000283749A/ja
Publication of JP2000283749A publication Critical patent/JP2000283749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転検出用の回路基板に取り付けられた回路
構成素子の脱落防止を二重、三重に確実に図ることので
きる回転検出装置を提供すること。 【解決手段】 本願発明の回転検出装置は、回転検出用
の回路基板41の下面側に、回路構成素子57の接続端
子57aが半田付けされると共に回路構成素子57の脱
落を機械的に防止する脱落防止部材80が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のステア
リングホィールの回転に伴って回転角度情報を生成する
舵角センサ等に用いられる回転検出装置の改良及び回路
基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ステアリングホィールの回転
に伴って回転角度情報を生成する舵角センサが知られて
いる。その舵角センサには、ステアリングホィールの回
転を検出するための回転検出装置が組み込まれている。
【0003】この種の回転検出装置には、回転検出用の
回路基板と、この回路基板が取り付けられるハウジング
との間に従動ギヤが設けられ、この従動ギヤは、ステア
リングホィールの回転に伴って回転駆動される環状駆動
ギヤに噛合されて従動回転される。そして、その回路基
板には、その従動ギヤの回転に伴って回転を検出するた
めの各種の回路構成素子が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の従
来の回転検出装置では、各回路構成素子は、その接続端
子が半田付けされることにより回路基板に取り付けられ
ているのみであり、機械的振動、衝撃等によって回路構
成素子が回路基板から脱落して、或いは脱落しかけて従
動ギヤの回転を阻害するようなことがあると安全上好ま
しくない。
【0005】各回路構成素子の接続端子の半田付けは、
慎重に検討された工程管理のもとに行われ、振動試験等
を行って安全には万全の注意が払われてはいるが、回路
構成素子の回路基板からの脱落防止を二重、三重に確実
に図ることのできる方策を講じることが望ましい。
【0006】本発明の課題は、回転検出用の回路基板に
取り付けられた回路構成素子の脱落防止を安全性向上の
観点から二重、三重に確実を図ることのできる回転検出
装置及び回路基板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の回転検出装置は、回転検出用
の回路基板の下面側に、回路構成素子の接続端子が半田
付けされると共に該回路構成素子の脱落を機械的に防止
する脱落防止部材が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、回路構成
素子の脱落を機械的に防止する脱落防止部材を回路基板
に設けたので、回路基板に半田付けされた回路構成素子
の脱落防止を確実に図ることができる。
【0009】また、本願請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載された回転検出装置において、前記回路基板
が該回路基板と協働して円盤状回転体を収納するハウジ
ングの上面側に取り付けられ、該ハウジングに円形状軸
受け凹所が形成され、前記円盤状回転体の一端面部には
前記円形状軸受け凹所に嵌合されて回転可能に支承され
る円形状嵌合軸部が形成され、前記円盤状回転体の他端
面部には前記脱落防止部材に当接される環状当接部が回
転中心を包囲するようにして形成され、前記回路構成素
子は前記円盤状回転体の回転を検出する回転検出素子で
あり、該回転検出素子は前記環状当接部に包囲されるよ
うにして回転中心上に位置し、前記脱落防止部材は高摺
動性材料から構成されて前記環状当接部に当接される面
が該環状当接部の摺接面となっていることを特徴とする
ものである。ここで、前記高摺動性材料としては、例え
ばポリアセタールが挙げられる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、円盤状回
転体の回転中心上に回路構成素子としての回転検出素子
を配設し、円盤状回転体の一端面部のみを軸支させ、そ
の他端面部を回路基板側に摺接させる構成とすることに
より、回転検出装置全体の薄型化を図りつつ回転中心上
で回転検出を図る構成とした場合であっても、回路基板
の摩耗を避けつつかつ安定して円盤状回転体を回転させ
ることができる。
【0011】また、本願請求項3に記載の発明は、請求
項2に記載された回転検出装置において、前記回転検出
素子は前記円盤状回転体の回転に伴う磁束の変化を検出
する磁気変化検出素子であり、前記円盤状回転体にはそ
の回転中心部にマグネットが設けられていることを特徴
とするものである。また、本願請求項4に記載の発明
は、請求項3に記載された回転検出装置において、前記
マグネットは前記磁気変化検出素子に臨む上面側にN極
とS極とを有し、前記磁気変化検出素子は前記円盤状回
転体の回転に伴う磁束の向きの変化に基づき磁気抵抗が
変化してアナログ電気信号を生成する磁気抵抗素子であ
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項3、請求項4に記載の発明によれ
ば、磁気変化検出素子を円盤状回転体の真上に設ける構
成とした場合に、その磁気変化検出素子に万一何らかの
加減で脱落させる力が作用したときであっても、機械的
な脱落防止手段である当該脱落防止部材によってその磁
気変化検出素子の脱落防止を確実に図ることができる。
【0013】また、本願請求項5に記載の発明は、請求
項4に記載された回転検出装置において、前記円盤状回
転体は、舵角センサの一部を構成する環状駆動ギヤに噛
合されて従動回転される従動ギヤであり、前記環状駆動
ギヤは、ステアリングホィールの回転に伴って回転され
ることを特徴とするものである。本発明によれば、舵角
センサの安全性の向上を図ることができる。
【0014】また、本願請求項6の発明、回路構成素子
の接続端子が半田付けされている回路基板であって、前
記回路構成素子の脱落を機械的に防止する脱落防止部材
が設けられていることを特徴とするものである。本発明
に係る回路基板によれば、回路構成素子の脱落が機械的
に抑えられてしっかりと防止されるため、その使用範囲
は、過酷な衝撃力が作用する虞のある用途も含めて、大
幅に広がる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる回転検出
装置を舵角センサに適用した発明の実施の形態を図1な
いし図21を参照しつつ説明する。
【0016】〈舵角センサの概略構成の説明〉図1は図
2に示す下部カバー部材の下面に形成された収納凹所に
舵角センサが組み込まれている状態を示す部分拡大図で
あり、図2(a)は本発明に係わる回転検出装置を有す
る舵角センサを回転コネクタ装置に組み込んだ状態を示
す斜視図であり、図2(b)はコンビネーションスイッ
チの一部を構成するベース部材へ回転コネクタ装置を取
り付けた状態を示す概略図である。図3は舵角センサの
全体構成を示す斜視図、図4は舵角センサを分解して回
路基板の側から見た場合の分解斜視図、図5は図3に示
す舵角センサを裏返してハウジングの側から見た分解斜
視図、図6は図4、図5に示す抜け止め部材の拡大図、
図7は図4、図5に示す環状駆動ギヤを抜け止め部材を
用いて抜け止めした状態を説明するための説明図であ
る。図8ないし図13は舵角センサの組立を説明するた
めの説明図である。図14は図4、図5に示す従動ギヤ
を下面側から目視した状態を示す拡大平面図、図15は
図4、図5に示す従動ギヤを上面側から目視した状態を
示す拡大平面図、図16は回路基板に取り付けられた磁
気抵抗素子と脱落防止部材との位置関係を示す平面図、
図17は図4、図5に示すマグネットの磁極を説明すた
めの説明図、図18はマグネットへの着磁を説明するた
めの説明図、図19はマグネットの着磁状況を説明する
ための模式図、図20は磁気抵抗素子に対するマグネッ
トの磁束の向きの変化に基づく回転検出原理を説明する
ための模式図、図21はマグネットの回転に基づき生成
されるアナログ電気信号を示す図である。
【0017】図2(a)において、符号20は回転コネ
クタ装置を示す。この回転コネクタ装置20は下部カバ
ー部材21と上部カバー部材22とを有する。下部カバ
ー部材21は図2(b)に示すようにコンビネーション
スイッチ装置の一部を構成する公知のベース部材4に固
定されている。この下部カバー部材21には環状周壁2
3が形成され、上部カバー部材22はその環状周壁23
に回転可能に支承されている。
【0018】上部カバー部材22には係合突起24が形
成され、上部カバー部材22はこの係合突起24によっ
てステアリングホィール(図示を略す)に連結され、ス
テアリングホィールの回転に伴って回転される。
【0019】下部カバー部材21と上部カバー部材22
との間には、ステアリングホィール側の電気装備品と車
体側の電気装備品とを電気的に接続するスパイラル状フ
レキシブルフラットケーブル25が設けられている。ス
パイラル状フレキシブルフラットケーブル25の一端は
下部カバー部材21に固定され、その他端は上部カバー
部材22に固定されている。
【0020】上部カバー部材22の中央部にはステアリ
ングシャフトが挿通される挿通穴26が形成されてい
る。上部カバー部材22にはその挿通穴26を囲むよう
にして円筒壁27が形成されている。上部カバー部材2
2と下部カバー部材21とはアタッチメント部材28に
よって軸方向に連結されている。
【0021】アタッチメント部材28は図1に拡大して
示すようにフランジ部29と弾性湾曲板部30、30’
とを有する。弾性湾曲板部30には開口31が形成され
ている。円筒壁27の内周面には弾性湾曲板部30’の
上端が当接する当接段部33と開口31に係合する係合
爪34とが周回り方向に適宜間隔を開けて形成されてい
る。
【0022】下部カバー部材21の下面には、図1、図
2(b)に示すように、アタッチメント部材28のフラ
ンジ部29を収納する収納凹所36と舵角センサ35を
収納する収納凹所36’とが形成されている。舵角セン
サ35は図3に示すように薄板形状を呈している。
【0023】この舵角センサ35は、図4、図5に示す
ようにハウジング37、環状駆動ギヤ38、従動ギヤ3
9、40、回転検出用の回路基板41から大略構成され
ている。ハウジング37にはその中央に貫通穴42が形
成され、この貫通穴42を取り囲むようにして貫通穴4
2と同心の環状周壁43が形成されている。その環状周
壁43には、切り欠き部44がその周回り方向に適宜間
隔を開けて形成されている。
【0024】そのハウジング37には貫通穴42に隣接
して円形状軸受け凹所45と円形状軸受け凹所46とが
形成されている。この円形状軸受け凹所45、46には
円盤状回転体としての従動ギヤ39、40が回転可能に
支承される。符号39a、40aはその従動ギヤ39、
40の歯部を示す。その従動ギヤ39、40の回転中心
部には保持穴47、48が形成され、保持穴47、48
には円盤状マグネット49、50が嵌合されている。
【0025】環状駆動ギヤ38は歯部51、一対の係合
爪52、外周フランジ部53を有する。一対の係合爪5
2は図1に示すようにアタッチメント部材28のフラン
ジ部29の下面に形成された一対の係合凹所54に係合
される。
【0026】回路基板41には貫通穴42に対応して貫
通穴55が形成されている。回路基板41の下面側には
ステアリングホィールの回転に伴って回転角度情報を生
成する回路を構成するための回路構成素子56、従動ギ
ヤ39、40の回転を検出するための回路構成素子とし
ての回転検出素子(ここでは、磁気変化検出素子として
の磁気抵抗素子57、58)が図1、図5に示すように
搭載されている。その図1において、符号57aは磁気
抵抗素子57の接続端子を示す。この接続端子57aは
回路基板41に半田付けされている。
【0027】この磁気抵抗素子57、58は、従動ギヤ
39、40の回転中心O1(図1参照)上に位置して、
従動ギヤ39、40、円盤状マグネット49、50と共
に、従動ギヤ39、40の回転を検出する回転検出装置
を構成しているが、その詳細構造及び回転検出原理につ
いては後述する。
【0028】環状駆動ギヤ38は、環状周壁43に回転
可能に支承され、抜け止め部材59によって抜け止めが
図られている。その抜け止め部材59は、図6に拡大し
て示すように環状周壁43の切り欠き部44に嵌合され
る嵌合部60と、環状駆動ギヤ38の外周フランジ部5
3に接してこの環状駆動ギヤ38を厚さ方向から支承す
る支承部61と、環状周壁43に外面から接して支承部
61を環状周壁43の内面に向けて押圧する一対の弾性
翼片62とから構成されている。環状駆動ギヤ38は、
図7に示すように、支承部61が外周フランジ部53に
当接することにより環状周壁43に対する抜け止めが図
られている。
【0029】ハウジング37には、図4、図5、図8〜
図13に示すようにコネクタ部64が設けられ、このコ
ネクタ部64にはコネクタピン65が設けられている。
回路基板41にはこのコネクタピン65に嵌合されてコ
ネクタピン65に電気的に接続される接続孔66が図
4、図5に示すように形成されている。
【0030】回路基板41の外辺部と内辺部とには図4
に示すようにネジ挿通用の小孔67が形成されている。
ハウジング37には、その小孔67に対応する箇所にネ
ジ孔68が形成されている。またハウジング37には回
路基板41がタップネジ69によって取り付けられ、こ
の回路基板41とハウジング37とによって収納室70
が図1に示すように形成されている。
【0031】この舵角センサ35の組立は以下の手順を
経て行われる。まず、図8に示すハウジング37に環状
駆動ギヤ38を図9に示すように載置する。次いで抜け
止め部材59を図10に示すように環状周壁43に組み
付け、図11、図12に示すように従動ギヤ39、40
を環状駆動ギヤ38に噛み合わせつつ円形軸受け凹所4
5、46に回転可能に支承させる。次に図13に示すよ
うに回路基板41をハウジング37にかぶせ、図3に示
すようにタップネジ69を用いて固定すると共に、コネ
クタピン65を回路基板41に半田付けする。このよう
にして舵角センサ35は組み立てられる。
【0032】〈回転検出装置の詳細構造の説明〉次に、
本発明に係わる回転検出装置の詳細構造及び回転検出原
理を説明する。
【0033】従動ギヤ39、40はその一端面部(下端
面部)に円形軸受け凹所45、46に嵌合される円形状
嵌合軸部71(図1、図14参照)が形成され、その他
端面部に保持穴47、48を包囲するようにして環状当
接部72(図1参照、図15参照)が形成されている。
回路基板41の下面側には、磁気抵抗素子57の脱落を
機械的に防止する脱落防止部材80が設けられている。
この脱落防止部材80は一対の嵌合爪80aを有する。
この嵌合爪80の頭部はスリ割りとされ、脱落防止部材
80は、その嵌合爪80aを回路基板41の嵌合穴41
aに嵌合させることにより回路基板41に固定される。
この脱落防止部材80は、開口80bを有し、磁気抵抗
素子57は、この開口80bを通じて円盤状マグネット
49に臨んでいる。この脱落防止部材80は、接続端子
57aの一部を図1および図16に示すように被覆して
いる。この脱落防止部材80は、高摺動性材料、例え
ば、ポリアセタールから構成されている。
【0034】この脱落防止部材80の下面側には、環状
当接部72が磁気抵抗素子57、58を包囲するように
して当接されており、脱落防止部材80の下面側は、環
状当接部72が摺接される摺接平面80cとなってい
る。保持穴47、48の底面部は、円盤状マグネット4
9、50の上面から磁気抵抗素子57、58の下面部ま
での間隔を規定する位置決め部としての役割を果たす。
【0035】この発明の実施の形態では、保持穴47、
48の底面部に位置決め部としての役割を果たさせる構
成としたが、環状当接部72に図示を略す内方フランジ
を形成し、この内方フランジに位置決め部としての役割
を持たせ、従動ギヤ39、40の底面部側から保持穴4
7、48に円盤状マグネット49、50を挿入して、円
盤状マグネット49、50を図示を略すスナップ止め部
材により内方フランジに押し付ける構成として、従動ギ
ヤ39、40に円盤状マグネット49、50を保持させ
る構成としても良い。
【0036】円盤状マグネット49、50には、図17
(a)、(b)に示すようにその上面部に例えば半月状
の磁極N、Sが局在して形成され、符号Φ1はその磁束
の向きを示す。この円盤状マグネット49、50は、例
えばプラスチックス成形樹脂に磁性粉末を所定の割合で
混合して射出成形により形成される。この発明の実施の
形態では、(磁性粉末):(プラスチックス成形樹脂材
料)の配合比は8:2であり、適宜使用に応じて配合比
を変えることができる。この円盤状マグネット49、5
0は磁性材料を焼結することにより形成することもでき
るが、プラスチックスマグネットを用いるのが、割れに
くく、軽量であること等の理由で望ましい。なお、その
磁性粉末の材料には、例えば、ネオジム合金やサマリウ
ム−コバルト合金等が用いられる。
【0037】この円盤状マグネット49、50は、図1
8に示すように、例えば馬蹄形ヨーク73と通電コイル
74とからなる着磁装置75を用いて、その上面側から
磁界を加えることにより着磁される。
【0038】図19(a)に模式的に示すように、円盤
状マグネット射出成形品49’、50’は、着磁前には
その磁性粉末の磁気モーメントがランダムな方向を向い
ており、着磁装置75を用いて磁界を円盤状マグネット
射出成形品49’、50’に加えると、図19(b)に
示すように上面部側の磁性粉末の磁気モーメントが磁界
の方向に沿ってより多く向き、下面部側に向かうに伴っ
て磁界の方向に沿って並ぶ磁気モーメントの個数が少な
くなり、これにより上面部側でそのN極からS極へ向か
う磁束Φ1の本数が下面部側でそのN極からS極へ向か
う磁束Φ2の本数よりも多い(上面側に磁極が局在した
もの)円盤状マグネット49、50が形成される。尚、
本願発明者は、上記着磁装置75によって前記磁束Φ2
が比較的少なく、前記磁束Φ1だけの円盤状マグネット
を作ることができた。
【0039】磁気抵抗素子57、58は、これを横切る
磁束の本数(磁束密度)によって磁気抵抗が変化し、図
20(a)に示すように、磁気抵抗素子57、58を横
切る磁束Φ1の密度が0の方向に円盤状マグネット4
9、50の磁束が向いている場合を基準にして、円盤状
マグネット49、50が矢印方向に回転して磁気抵抗素
子57、58を横切る磁束Φ1の本数が増加するとその
磁気抵抗が増加し、図20(a)に示す位置に対して円
盤状マグネット49、50が図20(b)に示すように
略90度方向に位置すると、磁気抵抗素子57、58の
磁気抵抗が最大となり、円盤状マグネット49、50が
引続き回転して、図20(a)に示す位置に対して図2
0(c)に示すように180度方向に位置すると、磁気
抵抗素子57、58の磁気抵抗が再び最小となり、従っ
て、この回転検出装置によれば、磁気抵抗素子57、5
8は円盤状マグネット49、50の一回転中に磁束の向
きの変化によって2回の正のピークを有する交流アナロ
グ電気信号AC(図21参照)を生成する。
【0040】なお、図21には、円盤状マグネット4
9、50の磁束の向きが図20(a)に示す位置を基準
にして45度方向を向いているときの交流アナログ電気
信号ACの出力を0として示している。
【0041】この回転検出装置によれば、従動ギヤ3
9、40の一端面部に形成された円形状嵌合軸部71が
円形状軸受け凹所45、46に回転可能に嵌合され、従
動ギヤ39、40の他端面部に形成された環状当接部7
2が高摺動性材料からなる脱落防止部材80に摺接され
て、従動ギヤ39、40が回転されるので、従動ギヤ3
9、40をハウジング37のみに軸支させたとしても回
路基板41が摩耗することなく従動ギヤ39、40を安
定に回転させることができる。また、磁気抵抗素子5
7、58を従動ギヤ39、40の回転中心部に配設した
ので、回転体の回転に伴う触れを極力回避して回転を検
出できることになり、従って、回転体の回転検出精度が
向上する。
【0042】以上、発明の実施の形態について説明した
が、本発明はこの発明の実施の形態に限られるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない範囲内で各種の変形が考え
られる。
【0043】
【発明の効果】本発明の回転検出装置によれば、回路基
板に回路構成素子の脱落を機械的に防止する脱落防止部
材が設けられているので、回転検出用の回路基板に取り
付けられた回路構成素子に何らかの力が作用したとして
も、その脱落を確実に防止でき、安全性を一層向上する
ことのできる。また、本発明に係る回路基板によれば、
回路構成素子の脱落が機械的に抑えられてしっかりと防
止されるため、その使用範囲は、過酷な衝撃力が作用す
る虞のある用途も含めて、大幅に広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す下部カバー部材の下面に形成された
収納凹所に舵角センサが組み込まれている状態を示す部
分拡大図である。
【図2】本発明に係わる回転検出装置を舵角センサに適
用した発明の実施の形態の説明図であって、(a)は回
転検出装置を有する舵角センサが組み込まれた回転コネ
クタ装置を示す外観図であり、(b)はコンビネーショ
ンスイッチの一部を構成するベース部材へ(a)に示す
回転コネクタ装置を取り付けた状態を示す概略図であ
る。
【図3】舵角センサの全体構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示す舵角センサを分解して回路基板の側
から見た分解斜視図である。
【図5】図3に示す舵角センサを裏返してハウジングの
側から見た分解斜視図である。
【図6】図4、図5に示す抜け止め部材の拡大図であ
る。
【図7】図4、図5に示す環状駆動ギヤを抜け止め部材
を用いて抜け止めした状態を説明するための説明図であ
る。
【図8】舵角センサの組立を説明するための説明図であ
って、環状駆動ギヤ組み付け前のハウジングを示す斜視
図である。
【図9】舵角センサの組立を説明するための説明図であ
って、環状駆動ギヤをハウジングに載置した状態を示す
斜視図である。
【図10】舵角センサの組立を説明するための説明図で
あって、抜け止め部材をハウジングに取り付けた状態を
示す斜視図である。
【図11】舵角センサの組立を説明するための説明図で
あって、一方の従動ギヤを一方の円形状軸受け凹所に支
承させた状態を示す斜視図である。
【図12】舵角センサの組立を説明するための説明図で
あって、他方の従動ギヤを他方の円形状軸受け凹所に支
承させた状態を示す斜視図である。
【図13】舵角センサの組立を説明するための説明図で
あって、ハウジングの上面側に回路基板をかぶせた状態
を示す斜視図である。
【図14】図4、図5に示す従動ギヤを下面側から目視
した状態を示す拡大平面図である。
【図15】図4、図5に示す従動ギヤを上面側から目視
した状態を示す拡大平面図である。
【図16】回路基板に取り付けられた磁気抵抗素子と脱
落防止部材とを示す平面図である。
【図17】図4、図5に示すマグネットの磁極を説明す
ための説明図であり、(a)は平面図、(b)は側面図
である。
【図18】マグネットへの着磁を説明するための説明図
である。
【図19】マグネットの着磁状況を説明するための模式
図であり、(a)は着磁前の磁気モーメントの状態を示
し、(b)は着磁後の磁気モーメントの状態を示す。
【図20】本発明に係わる回転検出装置の回転検出原理
を説明するための模式図であり、(a)は磁気抵抗素子
の磁気抵抗が最小となる磁束の向きを示し、(b)は
(a)に示す磁束の向きに対して磁束の向きが90度変
化した状態を示し、(c)は(a)に示す磁束の向きに
対して磁束の向きが180度変化した状態を示す。
【図21】マグネットの回転に基づき生成されるアナロ
グ電気信号を示す図である。
【符号の説明】
41 回路基板 57 磁気抵抗素子(回路構成素子) 57a 接続端子 80 脱落防止部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転検出用の回路基板の下面側に、回路
    構成素子の接続端子が半田付けされると共に該回路構成
    素子の脱落を機械的に防止する脱落防止部材が設けられ
    ていることを特徴とする回転検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回路基板が該回
    路基板と協働して円盤状回転体を収納するハウジングの
    上面側に取り付けられ、該ハウジングに円形状軸受け凹
    所が形成され、前記円盤状回転体の一端面部には前記円
    形状軸受け凹所に嵌合されて回転可能に支承される円形
    状嵌合軸部が形成され、前記円盤状回転体の他端面部に
    は前記脱落防止部材に当接される環状当接部が回転中心
    を包囲するようにして形成され、前記回路構成素子は前
    記円盤状回転体の回転を検出する回転検出素子であり、
    該回転検出素子は前記環状当接部に包囲されるようにし
    て回転中心上に位置し、前記脱落防止部材は高摺動性材
    料から構成されて前記環状当接部に当接される面が該環
    状当接部の摺接面となっていることを特徴とする回転検
    出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記回転検出素子
    は、前記円盤状回転体の回転に伴う磁束の変化を検出す
    る磁気変化検出素子であり、前記円盤状回転体にはその
    回転中心部にマグネットが設けられていることを特徴と
    する回転検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記マグネットは前
    記磁気変化検出素子に臨む上面側にN極とS極とを有
    し、前記磁気変化検出素子は前記円盤状回転体の回転に
    伴う磁束の向きの変化に基づき磁気抵抗が変化してアナ
    ログ電気信号を生成する磁気抵抗素子であることを特徴
    とする回転検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記円盤状回転体は
    舵角センサの一部を構成する環状駆動ギヤに噛合されて
    従動回転される従動ギヤであり、前記環状駆動ギヤはス
    テアリングホィールの回転に伴って回転されることを特
    徴とする回転検出装置。
  6. 【請求項6】 回路構成素子の接続端子が半田付けされ
    ている回路基板であって、前記回路構成素子の脱落を機
    械的に防止する脱落防止部材が設けられていることを特
    徴とする回路基板。
JP11087875A 1999-03-30 1999-03-30 回転検出装置及び回路基板 Pending JP2000283749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087875A JP2000283749A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 回転検出装置及び回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087875A JP2000283749A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 回転検出装置及び回路基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000283749A true JP2000283749A (ja) 2000-10-13

Family

ID=13927053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11087875A Pending JP2000283749A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 回転検出装置及び回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000283749A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275546A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転角度検出装置
KR102228869B1 (ko) * 2019-12-26 2021-03-18 상신브레이크주식회사 백래쉬 방지를 위한 조향각 센서 구조

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275546A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転角度検出装置
KR102228869B1 (ko) * 2019-12-26 2021-03-18 상신브레이크주식회사 백래쉬 방지를 위한 조향각 센서 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7445451B2 (en) Rotary connector device equipped with built-in steering angle sensor
US7868611B2 (en) Rotary angle detecting device
US7758363B2 (en) Rotary connector device equipped with built-in steering angle sensor
JP2006234573A (ja) 回転角度検出装置
WO2020203467A1 (ja) アブソリュートエンコーダ
US11913784B2 (en) Reduction mechanism and absolute encoder
JP3958115B2 (ja) 回転検出装置
JP5475618B2 (ja) 非接触式角度センサ
JP2003344100A (ja) 回転検出装置及びその製造方法
JP2000283705A (ja) 回転検出装置
WO2007119323A1 (ja) 角度検出装置
JP2000283704A (ja) 回転検出装置
EP3023744A1 (en) Rotation angle detecting device
JP2000283749A (ja) 回転検出装置及び回路基板
JP2002021648A (ja) Egrセンサ
JP2009085913A (ja) 位置検出器
JP2000155025A (ja) 回転型センサ
JP4393423B2 (ja) 駆動装置
JP2007020347A (ja) モータ
JP3860462B2 (ja) 回転型位置検出装置
JP2010166680A (ja) 制御回路部材及びモータ
JPH03244012A (ja) 回転型電気部品
JP7226105B2 (ja) 固定構造
JP2018119920A (ja) センサ用磁石ユニット
WO2006132062A1 (ja) トルクリミッタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061018