JP2000283539A - パイプ用換気扇のルーバー取付装置 - Google Patents

パイプ用換気扇のルーバー取付装置

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JP2000283539A
JP2000283539A JP11086592A JP8659299A JP2000283539A JP 2000283539 A JP2000283539 A JP 2000283539A JP 11086592 A JP11086592 A JP 11086592A JP 8659299 A JP8659299 A JP 8659299A JP 2000283539 A JP2000283539 A JP 2000283539A
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宏次 阪井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーバーを正常な位置に、着脱が容易で、が
たつきを防止した状態に取付けることのできるパイプ用
換気扇のルーバー取付装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 換気扇本体4前部に形成されるフレーム
と、このフレーム3の土方側外周部に設けられるルーバ
ー係合部6に係合される爪9を設けたルーバー8とを備
え、フレーム3の下方側における前面と外周部との境界
部分にテーパ部7を形成し、ルーバー8の下方側にテー
パ部7と同じテーパを有するテーパリブ10と保持リブ
11を設けることにより、ルーバー8を正常な位置に、
着脱容易に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁部等に埋設され
たパイプに取り付けられるパイプ用換気扇のルーバー取
付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境の良化を図るため、常時換気
を行うパイプ用換気扇の普及に伴い、パイプ用換気扇の
取付時に装着される化粧用のルーバーの取り付けが容易
で正確な位置にがたつくことなく取り付けられるように
することの要求が高まってきている。
【0003】従来、この種のパイプ用換気扇のルーバー
取付装置として図7に示されるものが知られていた。以
下、その構成について図7を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、内部にファンモーター1
01を複数の支持脚102で支持し、前部にほぼ椀状の
フレーム103を設けて換気扇本体104を形成し、フ
レーム103の外周に軸方向の凹溝105を設け、凹溝
105の後方側寄りにルーバー係合部106を設け、ほ
ぼ椀状のルーバー107の内周面にルーバー係合部10
6に係合する爪108を設け、爪108の反対側の下方
部のルーバー107の内周部には、フレーム103の後
方端部に係合しルーバー107が保持される保持リブ1
09を設け、ルーバー107の取付時には、ルーバー1
07に設けた爪108をフレーム103に設けたルーバ
ー係合部106に係合し、ルーバー107に設けた保持
リブ109をフレーム103に係合して取り付けてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のパイ
プ用換気扇のルーバー取付装置では、換気扇本体104
を壁部に埋設したパイプ(図示せず)に装着するときに
は、換気扇本体104が円筒形で上下の方向がわかりに
くい形状であるため、上下が反転した状態で換気扇本体
104が取り付けられることがあり、それに伴いルーバ
ー107も上下反転された状態で取り付けられたり、あ
るいは、ルーバー107には爪108と保持リブ109
を設けているだけであるため、ルーバー107を強くフ
レーム103に押圧すると誤って、換気扇本体104に
対し上下反対に取り付けてしまうという課題があった。
【0006】また、フレーム103に設けられるルーバ
ー係合部106とルーバー107に設けられる爪108
の位置がいずれもフレーム103およびルーバー107
の椀状の開放部側寄りに形成されているため、成形時に
おける成形のそりの影響がでやすく、フレーム103に
設けられるルーバー係合部とルーバー107に設けられ
る爪との係合が確実でなくなり、ルーバー107ががた
つくという課題があった。
【0007】また、ルーバー107に設けた保持リブ1
09が、フレーム103の距離の長い椀状面に沿い係合
しながら移動しなければならないため、ルーバー107
の着脱に大きな力を必要とするという課題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、ルー
バーを正常な位置に、着脱が容易で、がたつきを防止し
た状態に取り付けることができるパイプ用換気扇のルー
バー取付装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパイプ用換気扇
のルーバー取付装置においては、内部にファンモーター
を有した換気扇本体の前部に形成されるほぼ椀状のフレ
ームと、このフレームの上方側外周部に設けられるルー
バ−係合部に係合される爪を設け、前記フレームに装着
されるルーバーとを備え、前記フレームの下方側におけ
る前面と外周面の境界部分にテーパ部を形成し、前記ル
ーバーの下方側内周に前記フレームのテーパ部と同じテ
ーパを有するテーパリブを設けた構成としたものであ
る。
【0010】この本発明によれば、ルーバーを正常な位
置に、着脱が容易で、がたつきを防止した状態に取り付
けることができるパイプ用換気扇のルーバー取付装置を
提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、内部にファンモーターを有した換気扇本体の前部に
形成されるほぼ椀状のフレームと、このフレームの上方
側外周部に設けられるルーバー係合部に係合される爪を
設け、前記フレームに装着されるルーバーとを備え、前
記フレームの下方側における前面と外周面の境界部分に
設けられるテーパ部を形成し、前記ルーバーの下方側内
周に前記フレームのテーパ部と同じテーパを有するテー
パリブを設けた構成としたものであり、フレームの下方
側に形成されるテーパ部により換気扇本体の上下方向の
確認が容易にでき正常な方向に換気扇本体を取り付ける
ことができるとともに、ルーバーに設けたテーパリブに
よりルーバーを換気扇本体に対し上下反対に取り付ける
ことが不可能となり、ルーバーを正常な方向に取り付け
ることができ、また、ルーバ−に設けた保持リブは、フ
レームに設けたテーパ部には当接せず、幅の狭いフレー
ムの外周面に沿い移動し着脱されることとなり、着脱に
大きな労力を要することなく容易となる。
【0012】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図6を参照しながら説明する。
【0013】(実施の形態1)図1および図2に示すよ
うに、内部にファンモーター1を複数の支持脚2で支持
し、前部に壁部等に取付ける椀状のフレーム3を形成し
た換気扇本体4のフレーム3の上方側外周部の軸方向に
凹溝5を設け、凹溝5内にルーバー係合部6を設け、フ
レーム3のほぼ下半分における前面と外周面の境界部分
にテーパ部7を設け、フレーム3に嵌合係止される椀状
のルーバー8の上方側内周部にはフレーム3に設けたル
ーバー係合部6に係合される爪9を設け、下方側内周部
の前方側にはフレーム3に設けたテーパ部7と同じテー
パを有するテーパリブ10を間隔をあけて2個設け、下
方側の内周部の後方側には、テーパリブ10の中間位置
に対応する位置にフレーム3の後方側となる外周面に係
合しルーバー8を保持する保持リブ11を設け、ルーバ
ー8の下方部には取手12を設けている。
【0014】上記構成において、換気扇本体4は、壁部
13に設けたパイプ(図示せず)に装着するときに、一
見してフレーム3に設けたテーパ部7が確認され、テー
パ部7を下方側にして換気扇本体4は取り付けられる。
【0015】そして、ルーバー8を換気扇本体4のフレ
ーム3に取り付けるときには、フレーム3に設けたルー
バー係合部6にルーバー8に設けた爪9を係合し、ルー
バー8の下方部に設けた取手12をフレーム3側に押圧
することにより、フレーム3の外周面が保持リブ11に
係合して、ルーバー8がフレーム3に取り付けられる。
【0016】また、ルーバー8をフレーム3より取り外
すときには、取手12を前方に向け引くことにより、ル
ーバー8に設けた保持リブ11がフレーム3より外れ、
ルーバー8の上方部に設けた爪9をルーバー係合部6よ
り離脱することにより、ルーバー8を取り外すことがで
きる。
【0017】このように本発明の実施の形態1のパイプ
用換気扇のルーバー取付装置によれば、換気扇本体4の
前部に形成されるフレーム3のほぼ下半分における前面
と外周面の境界部分にテーパ部7を形成し、フレーム3
に嵌合係止されるルーバー8にフレーム3のテーパ部7
と同じテーパを有するテーパリブ10を設けた構成とし
たので、換気扇本体4はフレーム3に設けたテーパ部7
により一見して上下方向を確認することができ、換気扇
本体4を正常な方向に取付けることができるとともに、
ルーバー8に設けたテーパリブ10により、ルーバー8
を上下逆方向に取り付けようとしても、テーパリブ10
がフレーム3の椀状の前面に当り取付けられないので、
ルーバー8を上下反動して取り付けることができなくな
り、ルーバー8の取付方向が規制され、ルーバー8は正
常な方向に取付けられることとなる。
【0018】また、フレーム3に係合するルーバー8の
保持リブ11は、フレーム3に設けたテーパ部7には当
接せず、幅の狭いフレーム3の外周面に沿い移動して係
合するので、その分抵抗が少なくなってルーバー8の着
脱が容易となる。
【0019】(実施の形態2)図3に示すように、フレ
ーム3Aに設けられるルーバー係合部6Aをフレーム3
Aの上方側外周部の軸方向に設けられる凹溝5の前方側
寄りに設け、ルーバー係合部6Aに係合される爪9Aを
ルーバー8Aの上方側内周面の前方側寄りに設ける。
【0020】上記構成により、フレーム3Aおよびルー
バー8Aの成形において、そり等のひずみの影響の大き
いフレーム3Aおよびルーバー8Aの後方側の開放部か
ら遠ざかった反開放部側の位置となる前方側寄りに、フ
レーム3Aに設けられるルーバー係合部6Aおよびルー
バー8Aに設けられる爪9Aが設けられることにより、
そり等のひずみの影響が少なく、寸法精度が高まり、ル
ーバー係合部6Aに対する爪9Aの係合にばらつきが少
なくなる。
【0021】このように本発明の実施の形態2のパイプ
用換気扇のルーバー取付装置によれば、フレーム3Aに
設けられるルーバー係合部6Aおよびルーバー8Aに設
けられる爪9Aを、成形時にそり等のひずみの影響の少
ない反開放部側となる前方側寄りに設けたので、ルーバ
ー係合部6Aに対する爪9Aの係合精度が高まり、ルー
バー8Aをがたつくことなくフレーム3Aに取付けるこ
とができる。
【0022】(実施の形態3)図4および図5に示すよ
うに、フレーム3Bに設けられるルーバー係合部6Bの
両側にルーバー係合部6Bに弾性力が作用するようにス
リット14を設け、ルーバー係合部6Bを凹溝底部15
で支持するように構成する。
【0023】上記構成において、ルーバー8をフレーム
3Bに嵌合係止するため、ルーバー8に設けた爪9をフ
レーム3Bに設けたルーバー係合部6Bに係合するとき
には、ルーバー係合部6Bに作用する小さな弾性力に抗
して、爪9をルーバー係合部6Bに係合し、ルーバー8
に設けた保持リブ11をフレーム3Bに係合して取り付
ける。このとき、ルーバー係合部6Bには弾性力が作用
するため、爪9の係合および保持リブ11の係合時に大
きな力を必要とすることなく係合することができる。
【0024】このように本発明の実施の形態3のパイプ
用換気扇のルーバー取付装置によれば、ルーバー係合部
の両側に、ルーバー係合部6Bに弾性力が作用するよう
にスリット14を設けたので、ルーバー8の着脱が容易
となるとともに、ルーバー8をがたつくことなく取り付
けることができる。
【0025】(実施の形態4)図6に示すように、ルー
バー8Bに設けられる爪9Bおよび保持リブ11Aの周
囲を薄肉部16で形成し構成する。
【0026】上記構成において、ルーバー8Bをフレー
ム(図示せず)に取付けるときには、フレームに設けた
ルーバー係合部に、ルーバー8Bの爪9Bが薄肉部16
のたわみによるルーバー8Bの変形をともなって係合
し、フレームのテーパ部を設けた下方部には、保持リブ
11Aが薄肉部16のたわみによるルーバー8Bの変形
をともなって係合することとなり、ルーバー8Bを取り
外すときには、爪9Bおよび保持リブ11Aが薄肉部1
6のたわみによるルーバー8Bの変形をともなって取り
外され、取り外しに大きな力を必要としなくなる。
【0027】このように本発明の実施の形態4のパイプ
用換気扇のルーバー取付装置によれば、爪9Bおよび保
持リブ11Aの周囲を薄肉部16で形成したので、薄肉
部16がたわむことによりルーバー8Bが変形して、ル
ーバー8Bを簡単に取り外すことができる。
【0028】
【発明の効果】以上の実施の形態から明らかなように、
本発明によれば内部にファンモーターを有した換気扇本
体の前部に形成されるほぼ椀状のフレームと、このフレ
ームの上方側外周部に設けられるルーバー係合部に係合
される爪を設け、前記フレームに装着されるルーバーと
を備え、前記フレームの下方側における前面と外周面の
境界部分にテーパ部を形成し、前記ルーバーの下方側の
内周に前記フレームのテーパ部と同じテーパを有するテ
ーパリブを設けた構成としたので、ルーバーの上下取付
け間違いを防止し、ルーバーの着脱を容易にすることが
できるパイプ用換気扇のルーバー取付装置を提供でき
る。
【0029】また、ルーバー係合部を、フレームの上方
側外周部の軸方向に設けられる凹溝の前方側寄りに設
け、前記ルーバー係合部に係合される爪をルーバーの上
方側内周面の前方側寄りに設けていたので、成形品のそ
りの影響が極めて小さい前方側に係合部分が設けられ、
ルーバーのがたつきが防止できる。
【0030】また、ルーバー係合部の両側に、ルーバー
係合部に弾性力が作用するようにスリットを設けたの
で、ルーバーが嵌合しやすく、かつルーバー係合部がル
ーバーにフィットしてルーバーが外れにくくなる。
【0031】また、ルーバーに設けられる爪および保持
リブの周囲を薄肉部で形成したので、ルーバーが変形し
やすくなり、ルーバーの取り外しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のパイプ用換気扇のルー
バー取付装置の構成を示す斜視図
【図2】同パイプ用換気扇のルーバー取付装置の構成を
示す概略断面図
【図3】本発明の実施の形態2のパイプ用換気扇のルー
バー取付装置の構成を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態3のパイプ用換気扇のルー
バー取付装置の構成を示す斜視図
【図5】同パイプ用換気扇のルーバー取付装置のルーバ
ー係合部の構成を示す上面図
【図6】本発明の実施の形態4のパイプ用換気扇のルー
バー取付装置のルーバーの構成を示す背面図
【図7】従来のパイプ用換気扇のルーバー取付装置の構
成を示す斜視図
【符号の説明】
1 ファンモーター 3 フレーム 3A フレーム 4 換気扇本体 5 凹溝 6 ルーバー係合部 6A ルーバー係合部 6B ルーバー係合部 7 テーパ部 8 ルーバー 8A ルーバー 8B ルーバー 9 爪 9A 爪 9B 爪 10 テーパリブ 11 保持リブ 11A 保持リブ 14 スリット 16 薄肉部
フロントページの続き (72)発明者 横山 龍真 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 Fターム(参考) 3L058 BG05 3L081 AA08 AB02 BA05 BB02 BB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にファンモーターを有した換気扇本
    体の前部に形成されるほぼ椀状のフレームと、このフレ
    ームの上方側外周部に設けられるルーバー係合部に係合
    される爪を設け、前記フレームに装着されるルーバーと
    を備え、前記フレームの下方側における前面と外周面の
    境界部分にテーパ部を形成し、前記ルーバーの下方側内
    周に前記フレームのテーパ部と同じテーパを有するテー
    パリブを設けたパイプ用換気扇のルーバー取付装置。
  2. 【請求項2】 ルーバー係合部を、フレームの上方側外
    周部の軸方向に設けられる凹溝の前方側寄りに設け、前
    記ルーバー係合部に係合される爪をルーバーの上方側内
    周面の前方側寄りに設けた請求項1記載のパイプ用換気
    扇のルーバー取付装置。
  3. 【請求項3】 ルーバー係合部の両側にルーバー係合部
    に弾性力が作用するようにスリットを設けた請求項1ま
    たは2記載のパイプ用換気扇のルーバー取付装置。
  4. 【請求項4】 ルーバーに設けられる爪および保持リブ
    の周囲を薄肉部で形成した請求項1、2または3記載の
    パイプ用換気扇のルーバー取付装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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