JP2000282418A - 衝撃吸収網体及び衝撃吸収柵 - Google Patents

衝撃吸収網体及び衝撃吸収柵

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JP2000282418A
JP2000282418A JP11090153A JP9015399A JP2000282418A JP 2000282418 A JP2000282418 A JP 2000282418A JP 11090153 A JP11090153 A JP 11090153A JP 9015399 A JP9015399 A JP 9015399A JP 2000282418 A JP2000282418 A JP 2000282418A
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修 若林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの削減が可能で、衝撃力を効果的
に吸収することができる衝撃吸収網体を提供する。 【解決手段】 線材1に輪部2,2を並んで設けた単位
線材体5,5Aを複数形成する。一方の単位線材体5の
輪部2に、他方の単位線材体5Aの輪部2を挿通し、単
位線材体5,5Aの隣合う輪部2,2同士を連結する。
一方の輪部2に他方の輪部2を挿通することにより、一
方と他方で異なる単位線材体5,5Aの輪部2,2が連
結され、単位線材体5,5Aの隣合う輪部2,2同士を
連結することにより、輪部2,2…が四方に連結された
網体8が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃を吸収する衝
撃吸収網体とこれを用いた衝撃吸収柵に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の落石や
雪崩の衝撃を吸収する網体を用いるものとして、特公平
7―18134号公報の衝撃吸収柵では、所定の間隔で
支柱を設け、各支柱の間に水平ロープ材を水平方向のス
ライドを許容した状態で係留し、水平ロープ材の両端は
固定し、各支柱間を水平ロープ材に掛止されたワイヤ製
のネットで遮蔽し、各水平ロープ材の途上に水平ロープ
材を重合させて形成した余長部と、余長部を一定の力で
挟持する扶持具とにより、水平ロープ材に所定張力以上
の張力が作用したとき、水平ロープ材が一定の摩擦力を
保持したまま余長部が伸長して張力を吸収する緩衝部を
設け(公報特許請求の範囲)ており、衝撃吸収柵の網面
に作用する衝撃力が緩衝部の設定摩擦抵抗を越えると、
水平ロープ材の途上に形成した緩衝部が耐えられず、ロ
ープ材と挟持具との摺動の間で摺動を開始し、大きな衝
撃力を受けてもループの縮径により効果的にエネルギー
を吸収することができる。
【0003】さらに、特開平10―88527号公報に
は、支柱間に張り渡された保持ロープの中途に、同保持
ロープに及んでくる衝撃エネルギーを吸収するためのブ
レーキ装置が設けてあり、このブレーキ装置が、重ね合
わされた両端部を緊締部材によって固定したループ管を
有しており、当該保持ロープがこのループ管内を通り、
他方端部の管口からでて延びて(公報特許請求の範囲中
請求項5)おり、緊締部でのループ管重畳部の摩擦及び
ループ管と緊締部材との間の摩擦によりエネルギー吸収
が行われる。そしてまた、この特開平10―88527
号公報の防護装置では、網状体を、それぞれ隣合うリン
グ部材の内周側が接触するように構成(公報第5欄第35
〜38行)し、各支持ロープとをリング部材の環の中を通
して行うものの他に、リング部材と上下支持ロープとを
連結する接合部材(公報第5欄第47〜50行)を用いるこ
とが開示されており、リングネットが落石による衝撃を
受けたとき、衝撃力が衝撃中心部からリング部材を伝達
し外方へ均一に拡がっていき、その際に各リング部材が
他のリング部材との連結箇所で外方へ引張られ、核リン
グ部材の受ける引張力に応じて変形し(公報第6欄第33
〜37行)、その結果エネルギーを吸収することができ
る。
【0004】このように特開平10―88527号公報
では、リング部材からなる網状体を用いることにより衝
撃力を吸収することができる利点がある。しかし、上記
網状体は、それぞれ隣合うリング部材の内周側が接触す
るようにしているため、環状のリング部材相互を組合わ
せながら製造しなければならず、網状体の製造工数が大
であり、製造コストの削減が難しいという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、衝撃力を効果的に吸収
することができる衝撃吸収網体と衝撃吸収柵を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、線材
に輪部を並んで設けた単位線材体を複数形成し、一方の
前記単位線材体の前記輪部に、他方の前記単位線材体の
前記輪部を挿通し、前記単位線材体の隣合う前記輪部同
士を連結してなるものである。
【0007】この請求項1の構成によれば、一方の輪部
に他方の輪部を挿通することにより、一方と他方の単位
線材体の輪部が連結され、単位線材体の隣合う輪部同士
を連結することにより、輪部が四方に連結された網体が
得られる。
【0008】請求項2の発明は、線材に線材重なり部に
より輪部を並んで形成した単位線材体を複数形成し、前
記輪部の線材重なり部を止着し、一方の前記単位線材体
の前記輪部に、他方の前記単位線材体の前記輪部を挿通
し、前記単位線材体の隣合う前記輪部同士を連結してな
るものである。
【0009】この請求項2の構成によれば、一方の輪部
に他方の輪部を挿通することにより、一方と他方の輪部
が連結され、単位線材体の隣合う輪部同士を連結するこ
とにより、輪部が上下左右に連結された網状体が得られ
る。しかも、線材を巻くようにして輪の端部を合わせる
ことにより、単位線材体に複数の輪部を簡単に形成する
ことができる。
【0010】また、請求項3の発明は、前記単位線材体
の隣合う前記輪部に該単位線材体と交差方向の交差線材
を挿通して複数の前記単位線材体の前記輪部同士を連結
したものである。
【0011】この請求項3の構成によれば、複数の単位
線材体の隣合う輪部を、交差線材により連結することが
できる。
【0012】また、請求項4の発明は、前記線材重なり
部を締付部材により止着し、前記単位線材体に加わる引
張力によって前記線材重なり部が摺動可能としたもので
ある。
【0013】この請求項4の構成によれば、網体が衝撃
力を受け、単位線材体が所定以上の引張力を受けると、
締付部材の締付力に抗して輪部が縮小し、線材重なり部
で生じる摩擦力により衝撃力を吸収することができる。
【0014】さらに、請求項5の発明は、線材に輪部を
並んで設けた単位線材体を複数形成し、前記輪部の線材
重なり部を止着し、一方の前記単位線材体の前記輪部
に、他方の前記単位線材体の前記輪部を挿通し、前記単
位線材体の隣合う前記輪部同士を連結してなる網体を形
成し、所定の間隔で設けた複数の支柱間に前記網体を設
けてなるものである。
【0015】この請求項5の構成によれば、網体に衝撃
力が加わると、四方が連結された輪部が変形し、衝撃力
を吸収する。
【0016】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面
を参照して説明する。図1ないし図5は、本発明の第1
実施例を示し、まず、同図を参照して本発明の網体につ
いて説明する。図5に示すように、線材1を一重に巻い
た輪部2を複数並べて形成し、この輪部2の線材重なり
部3を止着部材4により止着し、単位線材体5,5A,
5B,5Cを形成する。前記線材1はワイヤーロープな
どからなり、鋼製や樹脂製などが用いられる。このよう
にして単位線材体5,5A,5B,5Cを複数形成し、
図2中では上側、図3(A)中では右側に示す一方の単
位線材体5の輪部2,2…に、図2中では下側、図3
(A)中では左側に示す他方の単位線材体5Aの輪部
2,2…を、それぞれ同一方向から挿通し、この場合、
他方の単位線材体5Aの重なり部3が一方の単位線材体
5の輪部2の中間部2Aに係止するまで挿通する。そし
て、挿通後は単位線材体5Aが一方の単位線状体とな
り、その単位線材体5Aの輪部2,2…に、図3(B)
に示すように、新たな他方の単位線材体5Bの輪部2,
2…を挿通し、同様にして単位線材体5,5A,5B,
5Cを複数段に連結し、単位線材体5,5A,5B,5
Cの長さ方向に隣合う輪部2,2同士を連結部材6によ
り連結する。尚、この場合、他方の単位線材体5Aの隣
合う輪部2,2…同士は、一方の輪部2,2…に挿通し
た後で連結するが、図2に示すように、一方の単位線材
体5の長さ方向に隣合う輪部2,2…同士は、他方の単
位線材体5Aの輪部2を挿通する前に連結することが好
ましい。また、最後に挿通した輪部2の中間部2Aは、
それら単位線材体5,5A,5B,5Cと平行な末端線
材7に、連結部材6Aにより連結する。尚、中間部2A
は輪部2における重なり部3の他側に位置する。尚、重
なり部3の止着には、溶着や圧着を用いたり、固定金具
や締付金具を用いることができる。このようにして複数
の単位線材体5,5A,5B,5Cにより網体8を形成
する。また、図3においては、各段において、輪部2を
網体8の同一面側から挿通したが、図4に示すように、
各段の輪部2を網体8の前面側,後面側と交互に挿通す
るようにしてもよい。
【0017】衝撃吸収柵である落石防止柵11は、斜面あ
るいは斜面に並んでコンクリート基礎12に複数の支持体
たる支柱13を立設し、この支柱13は、H型鋼,コンクリ
ート柱,鋼管あるいはコンクリート充填鋼管などからな
り、複数等間隔に並んだ支柱13,13間を閉塞するように
前記網体8を設けてなる。また、各単位線状体5,5
A,5B,5Cの水平部10及び前記末端線材7は支柱13
に固定手段14により固定されているが、全ての支柱13に
固定する必要はなく、少なくとも両側が支柱13や固定部
材に固定されていればよい。
【0018】そして、網体8が落石等により衝撃力を受
けると、輪部2,2の上下が中間部2Aと重なり部3と
により連結されると共に、輪部2,2の左右が止着され
た網体8が変形し、落石箇所を中心として網体8の多数
の輪部2,2…が変形することにより衝撃力を効果的に
吸収することができる。
【0019】このように本実施例では、請求項1に対応
して、線材1に輪部2,2を並んで設けた単位線材体
5,5A,5B,5Cを複数形成し、一方の単位線材体
5の輪部2に、他方の単位線材体5Aの輪部2を挿通
し、単位線材体5,5A,5B,5Cの隣合う輪部2,
2同士を連結してなるものであるから、一方の輪部2に
他方の輪部2を挿通することにより、一方と他方で異な
る単位線材体5,5A,5B,5Cの輪部2,2が連結
され、単位線材体5,5A,5B,5Cの隣合う輪部
2,2同士を連結することにより、輪部2,2…が四方
に連結された網体8が得られ、複数の輪部2,2…を有
する網体8を簡便に形成することができ、製品コストの
削減が可能となる。
【0020】このように本実施例では、請求項2に対応
して、線材1に線材重なり部3により輪部2,2を並ん
で形成した単位線材体5,5A,5B,5Cを複数形成
し、輪部2の線材重なり部3を止着し、一方の単位線材
体5の輪部2に、他方の単位線材体5Aの輪部2を挿通
し、単位線材体5,5A,5B,5Cの隣合う輪部2,
2同士を連結してなるものであるから、請求項1の作
用,効果に加えて、特に、図5に示したように、線材1
を巻くようにして輪の端部を合わせることにより、単位
線材体5,5A,5B,5Cに複数の輪部2を極めて簡
単に設けることができる。
【0021】また、このように本実施例では、請求項5
に対応して、線材1に輪部2,2を並んで設けた単位線
材体5,5A,5B,5Cを複数形成し、輪部2の線材
重なり部3を止着し、一方の単位線材体5の輪部2に、
他方の単位線材体5Aの輪部2を挿通し、単位線材体
5,5A,5B,5Cの隣合う輪部2,2同士を連結し
てなる網体8を形成し、所定の間隔で設けた複数の支柱
13,13間に網体8を設けてなるものであるから、網体8
に衝撃力が加わると、四方が連結された輪部2,2…が
変形し、衝撃力を効果的に吸収することができる。
【0022】図6及び図7は本発明の第2実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、上記第1実施例と同
様に、複数の単位線材体5,5A,5B,5Cを連結し
た後、単位線材体5,5A,5B,5Cの長さ方向に隣
合う輪部2,2に前後方向同一方向から交差線材14を挿
通し、例えば、1段目の輪部2,2は、網体8の前側か
ら交差線材14の先端を挿通し、2段目の輪部2,2は、
後側から交差線材14の先端を輪部2,2に挿通し、3段
目の輪部2,2は、前側から交差線材14の先端を挿通
し、同様にして全ての段の輪部2,2に挿通した交差線
材14の端部14T,14Tは、端部の単位線材体5の水平部
10と前記末端線材7に取付けており、前記交差線材14に
より複数段の単位線材体5,5A,5B,5Cの長さ方
向に隣合う輪部2,2同士を連結する。
【0023】また、長さ方向に隣合う輪部2,2の同一
方向から交差線材14を挿通した後、交差線材14を緊張す
ることにより、それら輪部2,2が重なるようにしても
良いが、好ましくは図6に示すように、予め長さ方向に
隣合う輪部2,2の両側を二箇所の交差部15,15ができ
るように重ね合わせおき、交差部15,15間に交差線部14
を挿通すると、挿通作業が極めて容易となる。
【0024】図6では、各段毎に、前側から後側からと
交互に交差線材14を挿通したが、全ての段の輪部2,2
に前後方向一方から交差線材14を挿通するようにしても
良い。
【0025】このように本実施例では、請求項1,2,
5に対応して、上記実施例と同様な作用,効果を奏し、
また、本実施例では、請求項3に対応して、単位線材体
5,5A,5B,5Cの隣合う輪部2,2に単位線材体
5,5A,5B,5Cと交差方向の交差線材14を同一方
向から挿通して複数の単位線材体5,5A,5B,5C
の輪部2,2,2,2同士を連結したものであるから、
複数の単位線材体5,5A,5B,5Cの隣合う輪部
2,2,2,2を、交差線材14を挿通するだけで、簡単
に連結することができる。
【0026】図8は本発明の第3実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では、前記線材重なり部3
を締付部材21により止着し、単位線材体5,5A,5
B,5Cの長さ方向に加わる引張力により輪部2が縮小
する方向に前記線材重なり部3が摺動可能に構成してお
り、前記締付部材21としては、Uボルト22の両端を止板
23に挿通し、ナット24により螺締するものを用いてい
る。
【0027】このように本実施例では、請求項1,2,
3,5に対応して、上記実施例と同様な作用,効果を奏
し、また、本実施例では、請求項4に対応して、線材重
なり部3を締付部材21により止着し、単位線材体5,5
A,5B,5Cに加わる引張力によって線材重なり部3
が摺動可能としたから、網体8が衝撃力を受け、単位線
材体5,5A,5B,5Cが所定以上の引張力を受ける
と、締付部材22の締付力に抗して輪部2が縮小し、線材
重なり部3で生じる摩擦力により衝撃力を吸収すること
ができる。
【0028】図9は本発明の第4実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例の単位線材体5,5A,5
B,5Cは、前記線材1からなる無端状の輪部31を複数
形成し、水平部10となる前記線材1を前記輪部31に挿通
し、所定位置で、止着することにより、水平部10に輪部
を並んで設けた単位線材体5,5A,5B,5Cを形成
しており、このようにして単位線材体5,5A,5B,
5Cを製造した後、上記各実施例と同様な製法により、
網体8を形成する。
【0029】このように本実施例では、請求項1に対応
して、線材1に輪部31,31を並んで設けた単位線材体
5,5A,5B,5Cを複数形成し、一方の単位線材体
5の輪部31に、他方の単位線材体5Aの輪部31を挿通
し、単位線材体5,5A,5B,5Cの隣合う輪部31,
31同士を連結してなるものであるから、一方の輪部31に
他方の輪部31を挿通することにより、一方と他方で異な
る単位線材体5,5A,5B,5Cの輪部31,31が連結
され、単位線材体5,5A,5B,5Cの隣合う輪部3
1,31同士を連結することにより、輪部31,31…が四方
に連結された網体8が得られ、複数の輪部31,31…を有
する網体8を簡便に形成することができ、製品コストの
削減が可能となり、また、請求項3,5に対応して、上
記実施例と同様な作用,効果を奏する。
【0030】また、この第4実施例と後述する第5実施
例では、輪部31を水平部10の線材1に締付部材21により
取付け、落石などにより輪部31に所定以上の引張力が加
わると、水平部10に対して輪部31が摺動して該輪部31が
移動するように構成すれば、摺動時の摩擦により、衝撃
力を吸収することができる。
【0031】図10は本発明の第5実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例の単位線材体5,5A,
5B,5Cは、前記線材1からなる無端状の輪部31を複
数形成し、水平部10となる前記線材1を前記輪部31を沿
わせて止着することにより、水平部10に輪部を並んで設
けた単位線材体5,5A,5B,5Cを形成しており、
このようにして単位線材体5,5A,5B,5Cを製造
した後、上記実施例と同様な製法により、網体8を形成
する。そして、この例においても、請求項1,3,5に
対応して、上記各実施例と同様な作用,効果を奏する。
【0032】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば、隣合う輪部同士を締付部材
21により連結してもよい。また、第1実施例では、一重
巻きの輪部を示したが、二重以上でもよい。また、網体
を構成する単位線材体は2つ以上であればよく、実施例
に示したものに限定されることはなく、さらに、網体は
実施例に示したものと上下逆でもよく、あるいは水平部
を縦方向や斜め方向に配置してもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、線材に輪部を並んで
設けた単位線材体を複数形成し、一方の前記単位線材体
の前記輪部に、他方の前記単位線材体の前記輪部を挿通
し、前記単位線材体の隣合う前記輪部同士を連結してな
るものであり、製造コストの削減が可能で、衝撃力を効
果的に吸収することができる衝撃吸収網体を提供するこ
とができる。
【0034】請求項2の発明は、線材に線材重なり部に
より輪部を並んで形成した単位線材体を複数形成し、前
記輪部の線材重なり部を止着し、一方の前記単位線材体
の前記輪部に、他方の前記単位線材体の前記輪部を挿通
し、前記単位線材体の隣合う前記輪部同士を連結してな
るものであり、製造コストの削減が可能で、衝撃力を効
果的に吸収することができる衝撃吸収網体を提供するこ
とができる。
【0035】また、請求項3の発明は、前記単位線材体
の隣合う前記輪部に該単位線材体と交差方向の交差線材
を挿通して複数の前記単位線材体の前記輪部同士を連結
したものであり、製造コストの削減が可能で、衝撃力を
効果的に吸収することができる衝撃吸収網体を提供する
ことができる。
【0036】また、請求項4の発明は、前記線材重なり
部を締付部材により止着し、前記単位線材体に加わる引
張力によって前記線材重なり部が摺動可能としたもので
あり、製造コストの削減が可能で、衝撃力を効果的に吸
収することができる衝撃吸収網体を提供することができ
る。
【0037】さらに、請求項5の発明は、線材に輪部を
並んで設けた単位線材体を複数形成し、前記輪部の線材
重なり部を止着し、一方の前記単位線材体の前記輪部
に、他方の前記単位線材体の前記輪部を挿通し、前記単
位線材体の隣合う前記輪部同士を連結してなる網体を形
成し、所定の間隔で設けた複数の支柱間に前記網体を設
けてなるものであり、製造コストの削減が可能で、衝撃
力を効果的に吸収することができる衝撃吸収柵を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す衝撃吸収網体を用い
た衝撃吸収柵の正面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す網体の製法を説明す
る正面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す網体の製法を説明す
る断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示し、前後逆向きから輪
部を挿通する場合の網体の製法を説明する断面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例を示す単位線材体の要部の
斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す交差線材の挿通工程
を説明する正面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す交差線材の挿通工程
を説明する断面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す締付部材回りの断面
図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す単位線材体の製法を
説明する正面図であり、図9(A)は複数の輪部に線材
を挿通する工程を示し、図9(B)は単位線材体を示
す。
【図10】本発明の第5実施例を示す単位線材体の製法
を説明する正面図であり、図10(A)は複数の輪部に
線材を挿通する工程を示し、図10(B)は単位線材体
を示す。
【符号の説明】
1 線材 2 輪部 3 線材重なり部 5,5A,5B,5C 単位線材体 14 交差線材 21 締付部材 31 輪部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材に輪部を並んで設けた単位線材体を
    複数形成し、一方の前記単位線材体の前記輪部に、他方
    の前記単位線材体の前記輪部を挿通し、前記単位線材体
    の隣合う前記輪部同士を連結してなることを特徴とする
    衝撃吸収網体。
  2. 【請求項2】 線材に線材重なり部により輪部を並んで
    形成した単位線材体を複数形成し、前記輪部の線材重な
    り部を止着し、一方の前記単位線材体の前記輪部に、他
    方の前記単位線材体の前記輪部を挿通し、前記単位線材
    体の隣合う前記輪部同士を連結してなることを特徴とす
    る衝撃吸収網体。
  3. 【請求項3】 前記単位線材体の隣合う前記輪部に該単
    位線材体と交差方向の交差線材を挿通して複数の前記単
    位線材体の前記輪部同士を連結したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の衝撃吸収網体。
  4. 【請求項4】 前記線材重なり部を締付部材により止着
    し、前記単位線材体に加わる引張力によって前記線材重
    なり部が摺動可能としたことを特徴とする請求項2又は
    3記載の衝撃吸収網体。
  5. 【請求項5】 線材に輪部を並んで設けた単位線材体を
    複数形成し、前記輪部の線材重なり部を止着し、一方の
    前記単位線材体の前記輪部に、他方の前記単位線材体の
    前記輪部を挿通し、前記単位線材体の隣合う前記輪部同
    士を連結してなる網体を形成し、所定の間隔で設けた複
    数の支柱間に前記網体を設けてなることを特徴とする衝
    撃吸収柵。
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