JP2907212B1 - 衝撃吸収柵 - Google Patents

衝撃吸収柵

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JP2907212B1
JP2907212B1 JP21322998A JP21322998A JP2907212B1 JP 2907212 B1 JP2907212 B1 JP 2907212B1 JP 21322998 A JP21322998 A JP 21322998A JP 21322998 A JP21322998 A JP 21322998A JP 2907212 B1 JP2907212 B1 JP 2907212B1
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Abstract

【要約】 【課題】 大きな衝撃力を効果的に吸収することができ
る衝撃吸収柵を提供する。 【解決手段】 所定の間隔で複数の支柱2,2を設け、
支柱2,2間に水平ロープ材3を設け、前記支柱2,2
間を網体9で遮蔽する。前記水平ロープ材3にループ部
5を形成し、このループ部5内に弾性を有する緩衝材8
を配置する。落石等の衝撃力が加わると、水平ロープ材
3に引張力が働き、この引張力によりループ部5が縮小
され、ループ5内の緩衝材8が弾性変形と塑性変形とを
起すことにより、衝撃力エネルギーを効果的に吸収する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雪崩・落石等にお
ける衝撃吸収柵に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のものと
して、特公平7−18134号公報の衝撃吸収柵では、
所定の間隔で支柱を設け、各支柱の間に水平ロープ材を
水平方向のスライドを許容した状態で係留し、水平ロー
プの両端は固定し、各支柱間を水平ロープ材掛止された
ワイヤ製のネットで遮蔽し、各水平ロープ材の途上に水
平ロープ材を重合させて形成した余長部と、余長部を一
定の力で挟持する挟持具とにより、水平ロープ材に所定
張力以上の張力が作用したとき、水平ロープ材が一定の
摩擦力を保持したまま余長部が伸長して張力を吸収する
緩衝部を設け(公報特許請求の範囲)ており、衝撃吸収
柵の網面に作用する衝撃力が緩衝部の設定摩擦抵抗を越
えると、水平ロープ材の途上に形成した緩衝部が耐えら
れず、ロープ材と挟持具との摺動の間で摺動を開始し、
大きな衝撃力を受けてもループの縮径により効果的にエ
ネルギーを吸収することができる。
【0003】また、特公平7−18134号公報には、
雪崩・落石防止体と地山とを連結する支持用線材をルー
プ状にして複数の線材が重なり合う重複部を形成し、そ
の重複部を複数間隔をおいて設けられた締付部材により
緊結し、前記支持用線材に加わる引張力によって前記ル
ープ状部分の両側端が前記締付部材に係止しかつ締付部
材が移動する(公報特許請求の範囲)ものがある。
【0004】また、特許第2503929号公報の衝撃
吸収柵では、ガイドロープの他端部相互を重ね合わせて
重複部を形成し、この重複部を複数間隔を置いて設けら
れた締付部材により緊結すると共に、前記締付部材に係
止可能な端末突部を前記ガードロープの他端部の端部に
設け、前記ガードロープに加わる引張力によって前記重
複部の他端部相互が摩擦摺動するように構成(公報特許
請求の範囲)している。
【0005】さらに、特開平10−88527号公報に
は、支柱間に張り渡された保持ロープの中途に、同保持
ロープに及んでくる衝撃エネルギーを吸収するためのブ
レーキ装置が設けてあり、このブレーキ装置が、重ね合
わされた両端部を緊締部材によって固定したループ管を
有しており、当該保持ロープがこのループ管内を通り、
他方端部の管口からでて延びて(公報特許請求の範囲中
請求項5)おり、緊締部でのループ管重畳部の摩擦及び
ループ管と緊締部材との間の摩擦によりエネルギー吸収
が行われる。
【0006】このように上記4者の衝撃吸収柵等では、
いずれも衝撃吸収力を摩擦力により吸収するようにして
いる。
【0007】一方、上記特開平10−88527号公報
では、網状体を多数のリング部材を、ぞれぞれ隣り合う
リング部材の内周側が接触するように相互に連結するこ
とによって構成されて(公報特許請求の範囲中請求項
1)おり、落石による衝撃を受けると、各リング部材が
他のリング部材との係合箇所で外方に引張られ、例えば
係合箇所が周全体で4箇所であれば、リング部材は矩形
に変形し、このようにリング部材を変形させる力が衝撃
エネルギーとなり、リング部材の材質、構成線材の太
さ、リング部材の直径を適宜選択することにより、吸収
すべきエネルギーの大きさに簡単に対応させることがで
きる(公報第0007段)。
【0008】そして、上記摩擦力により衝撃力を吸収す
る構造、及び上記リング部材の変形より衝撃エネルギー
を吸収するものでも、いずれも衝撃吸収能力には限界が
ある。
【0009】そこで、本発明は、大きな衝撃力を効果的
に吸収することができる衝撃吸収柵を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の間隔で複数の支柱を設け、前記支柱間に水平主線材を
設け、前記支柱間を前記水平線材に掛止した網体で遮蔽
した衝撃吸収柵において、前記水平線材にループ部を形
成し、このループ部内に弾性を有する緩衝材を配置した
ものである。
【0011】この請求項1の構成によれば、落石等の衝
撃力が加わると、水平線材に引張力が働き、この引張力
によりループ部が縮小され、ループ部内の緩衝材が弾性
変形と塑性変形とを起こし、エネルギーが吸収される。
【0012】請求項2の発明は、所定の間隔で複数の支
柱を設け、前記支柱間に水平主線材を複数段に設けた衝
撃吸収柵において、前記水平線材にループ部を形成し、
このループ部内に弾性を有する緩衝材を配置したもので
ある。
【0013】この請求項2の構成によれば、水平主線材
に落石等が衝突して落石等の衝撃力が加わると、水平線
材に引張力が働き、この引張力によりループ部が縮小さ
れ、ループ部内の緩衝材が弾性変形と塑性変形とを起こ
し、エネルギーが吸収される。
【0014】請求項3の発明は、所定の間隔で複数の支
柱を設け、前記支柱間を網体で遮蔽した衝撃吸収柵にお
いて、前記網体の線材にループ部を形成し、このループ
部内に弾性を有する緩衝材を配置したものである。
【0015】この請求項3の構成によれば、落石等の衝
撃力が加わると、線材に引張力が働き、この引張力によ
りループ部が縮小され、ループ部内の緩衝材が弾性変形
と塑性変形とを起こし、エネルギーが吸収される。
【0016】また、請求項4の発明は、所定の間隔で複
数の支柱を設け、前記支柱間を防護面で遮蔽した防護体
を備えた衝撃吸収柵において、前記防護体と地山とを連
結する控えロープ材にループ部を形成し、このループ部
内に弾性を有する緩衝材を配置したものである。
【0017】この請求項4の構成によれば、落石等の衝
撃力が加わると、控えロープ材に引張力が働き、この引
張力によりループ部が縮小され、ループ部内の緩衝材が
弾性変形と塑性変形とを起こし、エネルギーが吸収され
る。
【0018】さらに、請求項5の発明は、前記緩衝材
は、前記ループ部の縮小により破断可能である。
【0019】この請求項5の構成によれば、ループ部内
の緩衝材が、弾性変形,塑性変形を起こした後、破断す
ることにより、衝撃エネルギーの吸収効果が高まる。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施
例を示し、同図に示すように、衝撃吸収柵である落石防
護柵は、斜面あるいは斜面に並んでコンクリート基礎1
を設け、このコンクリート基礎1に複数の支柱2…を立
設する。前記支柱2は、H型鋼,コンクリート柱,鋼管
あるいはコンクリート充填鋼管などからなり、この例で
はH型鋼を用い、その下端を前記コンクリート基礎1に
固着している。前記支柱2間には水平主線材たる水平ロ
ープ材3,3が上下段に設けられ、この水平ロープ材3
を係止する係止部4が前記支柱2に設けられ、この係止
部4は、孔や切欠きあるいは支柱2の側面に水平ロープ
材3を係止する係止用フックなどでもよい。また、前記
水平ロープ材3の両端は、それぞれ前記支柱2や他の部
材に固定されている。
【0021】図1,3,4等に示すように、前記水平ロ
ープ材3には、輪状をなすループ部5を形成して部分的
に重なる重合部6を形成し、この重合部6を案内部材た
る結束具7により束ね、この結束具7は輪状をなし、内
部において重合部6のスライドを許容するものである。
さらに、前記ループ部5の内部に弾性を有する緩衝材8
を配置し、この緩衝材8は、前記ループ部5の内形状に
対応して略円柱形状を成している。そして、前記緩衝材
8としては、天然ゴムやシリコーンゴム等の合成ゴムな
どを用いることが好ましい。また、図1及び図2に示す
ように、前記支柱2間には、該支柱2間を遮蔽する防護
面たる網体9が設けられており、この網体9は前記水平
ロープ材3に掛止され、前記網体9と前記支柱2により
防護体10を構成している。
【0022】そして、網体9に落石等により衝撃力が加
わり、水平ロープ材3に引張力が加わると、ループ部5
が縮小し、まず、図4(B)に示すように、ループ部5
内の弾性を有する緩衝材8が、ループ部5に締付けられ
て弾性変形し、この弾性変形により衝撃力のエネルギー
を吸収し、さらに締付けられると塑性変形し、この塑性
変形により衝撃力のエネルギーを吸収し、最後に緩衝材
8が破断し、この破断により衝撃力のエネルギーを吸収
する。尚、ループ部5が縮小しても、その内部には弾性
体等からなる緩衝材8が配置されているから、ループ部
5を構成する水平ロープ材3が損傷することがない。
【0023】このように本実施例では、請求項1に対応
して、所定の間隔で複数の支柱2,2を設け、支柱2,
2間に水平線材たる水平ロープ材3を設け、支柱2,2
間を水平ロープ材3に掛止した網体9で遮蔽した衝撃吸
収柵において、水平ロープ材3にループ部5を形成し、
このループ部5内に弾性を有する緩衝材を配置したもの
であるから、落石等の衝撃力が加わると、水平ロープ材
3に引張力が働き、この引張力によりループ部5が縮小
され、ループ5内の緩衝材8が弾性変形と塑性変形とを
起すことにより、衝撃力エネルギーを効果的に吸収する
ことができる。
【0024】また、このように本実施例では、請求項5
に対応して、緩衝材8は、ループ部5の縮小により破断
可能であるから、ループ部5内の緩衝材8が、弾性変
形,塑性変形を起こした後、破断することにより、衝撃
エネルギーの吸収効果を高めることができる。
【0025】図5は本発明の第2実施例を示し、上記第
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、前記結束具の変形
例を示し、この例の結束具7Aは、図5に示すように、
Uボルト11の端部を止め板12に挿通し、該端部にナット
13を螺合するものであり、ナット13の螺合程度を調整し
て重合部6を締付ける。尚、落石等の衝撃力により水平
ロープ材3に張力が加わった場合に、前記重合部6のス
ライドを許容する程度に前記ナット13を締付ける。
【0026】したがって、ループ部5が縮小する際に、
重合部6の水平ロープ材3同士及び重合部6と結束具7
Aとの間で摩擦が生じ、この摩擦により衝撃力のエネル
ギーの一部を吸収することもできる。
【0027】図6は本発明の第3実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では、支柱2,2間に水平
ロープ材3,3…を複数段に配置し、これら複数段の水
平ロープ材3,3…により支柱2,2間を遮蔽し、前記
支柱2と水平ロープ材3により防護体10Aを構成し、複
数段の水平ロープ材3,3…により防護面を構成してい
る。また、各水平ロープ材3には、それぞれ少なくとも
1つの前記ループ部5及び緩衝材8が設けられている。
【0028】そして、支柱2,2間を遮蔽する水平ロー
プ材3に落石等により衝撃力が加わると、ループ部5が
縮小し、まず、ループ部5内の弾性を有する緩衝材8
が、ループ部8に締付けられて弾性変形し、この弾性変
形により衝撃力のエネルギーを吸収し、さらに締付けら
れると塑性変形し、この塑性変形により衝撃力のエネル
ギーを吸収し、最後に緩衝材8が破断し、この破断によ
り衝撃力のエネルギーを吸収する。
【0029】このように本実施例では、請求項2に対応
して、所定の間隔で複数の支柱2,2を設け、支柱2,
2間に水平主線材たる水平ロープ材3を複数段に設けた
衝撃吸収柵において、水平ロープ材3にループ部5を形
成し、このループ部5内に弾性を有する緩衝材8を配置
したものであるから、落石等の衝撃力が加わると、水平
ロープ材3に引張力が働き、この引張力によりループ部
5が縮小され、ループ5内の緩衝材8が弾性変形と塑性
変形とを起すことにより、衝撃力エネルギーを効果的に
吸収することができる。
【0030】図7及び図8は本発明の第4実施例を示
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例では、防護面た
る網体21は、一側方向たる横方向の線材22と、この線材
22と交差する他側方向たる縦方向の線材23とを組み合わ
せて複数の網目24を有し、前記線材22,23には、輪状を
なすループ部25,26を形成して部分的に重なる重合部2
7,28を形成し、この重合部27,28を案内部材たる前記
結束具7,7により束ね、この結束具7は輪状をなし、
内部において重合部27,28のスライドを許容するもので
ある。尚、隣合う支柱2,2間において、横方向の線材
22の両側にループ部25を形成し、隣合う縦方向の線材23
においては、上部にループ部26を設けた線材23の隣の線
材23には、下部にループ部26を設け、線材23の上下いず
れかにループ部26を設けて、1つの線材23に少なくとも
1つのループ部26を設けている。そして、重合部27,28
を結束具7により結束し、前記ループ部25,26内に前記
緩衝材8を配置する。尚、結束具として、第2実施例で
示した結束具7Aを用いることもできる。
【0031】そして、網体11に落石等により衝撃力が加
わり、線材22,23に引張力が加わると、ループ部25,26
が縮小し、まず、ループ部25,26内の弾性を有する緩衝
材8が、ループ部25,26に締付けられて弾性変形し、こ
の弾性変形により衝撃力のエネルギーを吸収し、さらに
締付けられると塑性変形し、この塑性変形により衝撃力
のエネルギーを吸収し、最後に緩衝材8が破断し、この
破断により衝撃力のエネルギーを吸収する。
【0032】このように本実施例では、請求項3に対応
して、所定の間隔で複数の支柱2,2を設け、支柱2,
2間を網体11で遮蔽した衝撃吸収柵において、網体11の
線材22,23にループ部25,26を形成し、このループ部2
5,26内に弾性を有する緩衝材8,8を配置したもので
あるから、落石等の衝撃力が加わると、線材22,23に引
張力が働き、この引張力によりループ部25,26が縮小さ
れ、ループ25,26内の緩衝材8が弾性変形と塑性変形と
を起すことにより、衝撃力エネルギーを効果的に吸収す
ることができる。
【0033】また、緩衝材8は、ループ部25,26の縮小
により破断するから、請求項4に対応して、上記第1実
施例と同様な作用,効果を有する。
【0034】図9は本発明の第4実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に符号を付し、その詳細な説明を省略
して詳述すると、この例では、第1実施例で示した前記
防護体10の支柱2の上部と該防護体10の前側に位置する
地山との間を、ワイヤーロープなどからなる控えロープ
材31により連結し、この控えロープ材31には、輪状をな
すループ部32を形成して部分的に重なる重合部33を形成
し、この重合部33を案内部材たる前記結束具7により束
ね、この結束具7は輪状をなし、内部において重合部33
のスライドを許容するものである。また、前記ループ部
32内には前記緩衝材8が配置されている。尚、第2実施
例で示した結束具7Aを用いることもできる。
【0035】そして、網体11に落石等により衝撃力が加
わり、控えロープ材31に引張力が加わると、ループ部32
が縮小し、まず、ループ部32内の弾性を有する緩衝材8
が、ループ部25,26に締付けられて弾性変形し、この弾
性変形により衝撃力のエネルギーを吸収し、さらに締付
けられると塑性変形し、この塑性変形により衝撃力のエ
ネルギーを吸収し、最後に緩衝材8が破断し、この破断
により衝撃力のエネルギーを吸収する。
【0036】このように本実施例では、請求項4に対応
して、所定の間隔で複数の支柱2,2を設け、支柱2,
2間を防護面たる網体21で遮蔽した防護体10を備えた衝
撃吸収柵において、防護体10の支柱と地山とを連結する
控えロープ材31にループ部32を形成し、このループ部32
内に弾性を有する緩衝材8を配置したものであるから、
落石等の衝撃力が加わると、控えロープ材31に引張力が
働き、この引張力によりループ部32が縮小され、ループ
32内の緩衝材8が弾性変形と塑性変形とを起すことによ
り、衝撃力エネルギーを効果的に吸収することができ
る。
【0037】また、緩衝材8は、ループ部32の縮小によ
り破断するから、請求項5に対応して、上記第1実施例
と同様な作用,効果を有する。
【0038】図10は本発明の第6実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、緩衝材8の中央に
係合凹部たる溝部41を周設し、溝部41の両側に壁部42,
42を周設しており、前記溝部41を形成した胴部43に前記
ループ部5,25,26,32を巻き付けている。
【0039】したがって、溝部41にループ部5,25,2
6,32を巻き付けることにより、両側の壁部42,42に規
制されるから、結束具が不要となり、緩衝構造を簡便に
設けることができる。
【0040】図11は本発明の第7実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、緩衝材8の中央に
係合凹部たる溝部41Aを周設し、溝部41の両側に壁部42
A,42Aを周設しており、前記溝部41Aを形成した略円
形の胴部43Aに前記ループ部5,25,26,32を巻き付け
ており、これら前記ループ部5,25,26,32は、水平ロ
ープ材3,線材22,23,控えロープ材31を二重の輪状に
したものである。
【0041】したがって、溝部41にループ部5,25,2
6,32を巻き付けることにより、両側の壁部42A,42A
に規制されるから、結束具が不要となり、緩衝構造を簡
便に設けることができ、上記各実施例と同様な作用効果
を有し、また、ループ部5,25,26,32を二重以上にし
たから、緩衝材8の変形が大なり、衝撃力緩衝作用に優
れたものとなる。
【0042】図12は本発明の第8実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、上記第5,第6実
施例の変形例であり、図11に示すように、前記壁部42
又は壁部42Aを重合部6,27,28,33の少なくとも両側
に設けており、これにより重合部6,27,28,33を束ね
ておくことができる。
【0043】図13は本発明の第9実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、上記図11に示し
た緩衝材8の壁部42A,42Aを内側に折り曲げて、両者
を接着等により固定しており、すなわち壁部42A,42A
が案内部材である結束具となり、このように緩衝材8は
ゴムなどの弾性を有するものであるから、重合部6,2
7,28,33を溝部41A内に配置した後、壁部42A,42A
を折り曲げて固定したすれば、該壁部42A,42Aにより
重合部6,27,28,33を結束できる。
【0044】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、実施例では、輪が1つの
一重のループ部を示したが、ループ部は輪が2つ以上で
もよい。さらに、実施例においては、支柱の間に設ける
水平ロープ材を上下に配置したが、支柱の三段以上に設
けるようにしてもよい。また、第7実施例の変形例とし
て、緩衝材8の一方に、比較的高い壁部を設け、この1
つの壁部により重合部を結束するようにしてもよい。さ
らに、ループ部は、両端が固定された線材に、少なくと
も1つ設ければよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明は、所定の間隔で複数の
支柱を設け、前記支柱間に水平主線材を設け、前記支柱
間を前記水平線材に掛止した網体で遮蔽した衝撃吸収柵
において、前記水平線材にループ部を形成し、このルー
プ部内に弾性を有する緩衝材を配置したものであり、大
きな衝撃力を効果的に吸収することができる衝撃吸収柵
を提供することができる。
【0046】請求項2の発明は、所定の間隔で複数の支
柱を設け、前記支柱間に水平主線材を複数段に設けた衝
撃吸収柵において、前記水平線材にループ部を形成し、
このループ部内に弾性を有する緩衝材を配置したもので
あり、大きな衝撃力を効果的に吸収することができる衝
撃吸収柵を提供することができる。
【0047】請求項3の発明は、所定の間隔で複数の支
柱を設け、前記支柱間を網体で遮蔽した衝撃吸収柵にお
いて、前記網体の線材にループ部を形成し、このループ
部内に弾性を有する緩衝材を配置したものであり、大き
な衝撃力を効果的に吸収することができる衝撃吸収柵を
提供することができる。
【0048】また、請求項4の発明は、所定の間隔で複
数の支柱を設け、前記支柱間を防護面で遮蔽した防護体
を備えた衝撃吸収柵において、前記防護体と地山とを連
結する控えロープ材にループ部を形成し、このループ部
内に弾性を有する緩衝材を配置したものであり、大きな
衝撃力を効果的に吸収することができる衝撃吸収柵を提
供することができる。
【0049】さらに、請求項5の発明は、前記緩衝材
は、前記ループ部の縮小により破断可能であり、大きな
衝撃力を効果的に吸収することができる衝撃吸収柵を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す衝撃吸収柵の正面図
である。
【図2】本発明の第1実施例を示す衝撃吸収柵の断面図
である。
【図3】本発明の第1実施例を示すループ部と緩衝材の
斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例を示し、図4(A)はルー
プ部の正面図、図4(B)はループ部が縮小した状態し
緩衝材が変形した状態のループ部の平面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す結束具の一部切欠き
側面図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す衝撃吸収柵の断面図
である。
【図7】本発明の第4実施例を示す衝撃吸収柵の正面図
である。
【図8】本発明の第4実施例を示す網体の要部の正面図
である。
【図9】本発明の第5実施例を示す衝撃吸収柵の断面図
である。
【図10】本発明の第6実施例を示す緩衝材の断面図で
ある。
【図11】本発明の第7実施例を示す緩衝材の断面図で
ある。
【図12】本発明の第8実施例を示す緩衝材の正面図で
ある。
【図13】本発明の第9実施例を示す緩衝材の断面図で
ある。
【符号の説明】
2 支柱 3 水平ロープ材 5 ループ部 8 緩衝材 10 防護体 21 網体(防護面) 22,23 線材 25,26 ループ部 31 控えロープ材 32 ループ部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔で複数の支柱を設け、前記支
    柱間に水平主線材を設け、前記支柱間を前記水平線材に
    掛止した網体で遮蔽した衝撃吸収柵において、前記水平
    線材にループ部を形成し、このループ部内に弾性を有す
    る緩衝材を配置したことを特徴とする衝撃吸収柵。
  2. 【請求項2】 所定の間隔で複数の支柱を設け、前記支
    柱間に水平主線材を複数段に設けた衝撃吸収柵におい
    て、前記水平線材にループ部を形成し、このループ部内
    に弾性を有する緩衝材を配置したことを特徴とする衝撃
    吸収柵。
  3. 【請求項3】 所定の間隔で複数の支柱を設け、前記支
    柱間を網体で遮蔽した衝撃吸収柵において、前記網体の
    線材にループ部を形成し、このループ部内に弾性を有す
    る緩衝材を配置したことを特徴とする衝撃吸収柵。
  4. 【請求項4】 所定の間隔で複数の支柱を設け、前記支
    柱間を防護面で遮蔽した防護体を備えた衝撃吸収柵にお
    いて、前記防護体と地山とを連結する控えロープ材にル
    ープ部を形成し、このループ部内に弾性を有する緩衝材
    を配置したことを特徴とする衝撃吸収柵。
  5. 【請求項5】 前記緩衝材は、前記ループ部の縮小によ
    り破断可能であることを特徴とする請求項1〜4にいず
    れか1項に記載の衝撃吸収柵。
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