JP2000281978A - 粉体塗料の調色方法 - Google Patents

粉体塗料の調色方法

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JP2000281978A
JP2000281978A JP2000019960A JP2000019960A JP2000281978A JP 2000281978 A JP2000281978 A JP 2000281978A JP 2000019960 A JP2000019960 A JP 2000019960A JP 2000019960 A JP2000019960 A JP 2000019960A JP 2000281978 A JP2000281978 A JP 2000281978A
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powder coating
coating
powder
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average particle
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JP2000019960A
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Kazuhiko Onishi
和彦 大西
Nagamoto Kawamoto
酉元 川本
Hidefumi Takanashi
秀文 高梨
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】色別れが無く仕上がり外観に優れ、塗膜平滑
性、鏡面反射率、付着性等の塗膜性能に優れ、且つ調色
や小口多色化を容易に行うことができる粉体塗料の調色
方法を提供すること。 【解決手段】平均粒子径が20μm以下の原料着色熱硬
化型粉体塗料の色が異なる2種類以上をドライブレンド
して色合わせする工程、及びこのブレンド物を加熱撹拌
するか、特定の固形バインダーを添加するか、又は加圧
して固形物にした後粉砕、分級することにより、塗装に
適する範囲の粒子径まで造粒する工程を含有する熱硬化
型粉体塗料の調色方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡便に調色できる
新規な熱硬化型粉体塗料の調色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体塗料の調色は、例えば、ユー
ザーから指定された塗膜の色調になるように着色顔料を
粉体樹脂、硬化剤等と混合分散し、次に得られた混合分
散物を2軸分散機等を使用して着色顔料、硬化剤等を粉
体樹脂中に溶融混合分散したのち、冷却、粗粉砕、微粉
砕、篩い濾過を行うことにより目的とする調色粉体塗料
を製造することによって、行われている。
【0003】上記調色粉体塗料の製造は、予め決められ
た色の粉体塗料を多量に製造する場合には問題とならな
いが、一方少量の粉体塗料を多色にわたって製造しよう
とする場合、即ち小口多色化する場合は、粉体塗料のロ
スが多くなること、手間が掛かること、コンタミが多く
なること等の問題点がある。
【0004】上記問題点を解消する粉体塗料の調色方法
として、例えばWO90/06345号公報には、2種
類以上の異なった色の粉体塗料の混合物を水性アクリル
樹脂造粒剤を用いて造粒し、調色粉体塗料組成物とする
ことが記載されている。また、特開平7−188586
号公報には、2種以上の粉体塗料をドライブレンドして
色合わせをし、これを合成樹脂バインダーで造粒する調
色方法が記載されている。しかしながら、これらの従来
方法では、塗膜性能を低下させないために水性アクリル
樹脂やバインダー樹脂の分子量を大きくする必要があ
り、そのため造粒粉体の熱流動性が低下して、塗膜平滑
性、鏡面反射率等の塗膜性能が低下すること、これらの
樹脂成分の粘度が高いために造粒が均一でないこと等の
問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色別
れが無く仕上がり外観に優れ、塗膜平滑性、鏡面反射
率、付着性等の塗膜性能に優れ、且つ調色や小口多色化
を容易に行うことができる粉体塗料の調色方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来技
術の諸問題を解決するために鋭意検討した結果、色が異
なる2種以上の特定粒度の原料粉体塗料をドライブレン
ドして色合わせした後、このブレンド物を加熱撹拌する
か、特定の固形バインダーを添加するか、又は加圧して
固形物にした後粉砕、分級することにより、塗装に適す
る範囲の粒子径まで造粒することにより、簡便に調色で
きること、しかも塗装適性、仕上がり外観及び塗膜性能
に優れた着色熱硬化型粉体塗料が得られることを見出し
た。本発明は、かかる諸知見に基づいて、完成されたも
のである。
【0007】即ち、本発明は、平均粒子径が20μm以
下の原料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上
をドライブレンドして色合わせする工程、及びこのブレ
ンド物を、撹拌下にその粒子表面が溶融し且つその粒子
内は溶融しない温度に加熱することにより、塗装に適す
る範囲の粒子径まで造粒する工程を含有する熱硬化型粉
体塗料の調色方法(以下調色方法Iという)に係る。
【0008】また、本発明は、平均粒子径が20μm以
下の原料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上
をドライブレンドして色合わせする工程、及びこのブレ
ンド物に平均粒子径が20μm以下で該粉体塗料よりも
低融点の固形バインダーを添加して、該バインダーが溶
融し且つ該粉体塗料は溶融しない温度に加熱することに
より、塗装に適する範囲の粒子径まで造粒する工程を含
有する熱硬化型粉体塗料の調色方法(以下、調色方法II
という)にも係る。
【0009】また、本発明は、平均粒子径が20μm以
下の原料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上
と平均粒子径が20μm以下で該粉体塗料よりも低融点
の固形バインダーとをドライブレンドして色合わせする
工程、及びこのブレンド物を、該バインダーが溶融し且
つ該粉体塗料は溶融しない温度に加熱することにより、
塗装に適する範囲の粒子径まで造粒する工程を含有する
熱硬化型粉体塗料の調色方法(以下、調色方法IIIとい
う)にも係る。
【0010】更に、本発明は、平均粒子径が20μm以
下の原料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上
をドライブレンドして色合わせする工程、及びこのブレ
ンド物を、その粒子表面が溶融する圧力を加えることに
より、シート状又は粒状の固形物にした後、粉体塗装に
適する範囲の粒子径まで粉砕、分級して造粒する工程を
含有する熱硬化型粉体塗料の調色方法(以下、調色方法
IVという)にも係る。
【0011】
【発明の実施の形態】本明細書において、「造粒」とは
粉体粒子を凝集させて径のより大きい粒子乃至塊とする
ことを意味する。
【0012】原料着色熱硬化型粉体塗料 本発明の調色方法で原料とする着色熱硬化型粉体塗料と
しては、それ自体加熱により溶融、流動する熱硬化型粉
体樹脂に硬化剤を配合した樹脂成分に、着色顔料を含有
せしめてなるものを使用することができる。該熱硬化型
粉体樹脂の軟化温度は、通常、約30〜100℃程度で
ある。
【0013】上記着色顔料としては、白色顔料、黒色顔
料、赤色顔料、黄色顔料、青色顔料、緑色顔料、鱗片状
アルミニウム粉、着色マイカ粉、銅粉、スズ粉、ステン
レス粉等から選ばれる1種を、又は2種以上を組合せ
て、使用することができる。着色顔料の配合量は、得ら
れる粉体塗料の塗膜の隠蔽性、平滑性等の塗膜性能が満
たされるように、適宜選択できる。具体的な配合量とし
ては、顔料の種類によって異なるが、通常粉体樹脂成分
100重量部に対して0.1〜100重量部程度、特に
1〜80重量部程度の範囲が好ましい。
【0014】上記熱硬化型粉体樹脂としては、熱により
硬化剤と反応する官能基を有する樹脂が使用できる。具
体的には、例えばアクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂及
びこれらのハイブリッド系樹脂等であって、官能基とし
て、例えば水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、ブロ
ックイソシアネ−ト基等を有するものが好適である。
【0015】また、上記硬化剤としては、該粉体樹脂中
の官能基と反応し硬化塗膜を形成する官能基を有するも
の又は該粉体樹脂中の官能基の重合を開始させるものを
使用できる。例えば、水酸基含有粉体樹脂の硬化剤とし
ては、アミノ樹脂、ブロックイソシアネート化合物等
を、カルボキシル基含有粉体樹脂の硬化剤としては、ポ
リエポキシド、β−ヒドロキシエチルアルキルアミド等
を、エポキシ基含有粉体樹脂の硬化剤としては、ポリカ
ルボン酸、エポキシ基のカチオン重合開始剤等を、ブロ
ックイソシアネート基含有粉体樹脂の硬化剤としては、
ポリオール等を、それぞれ挙げることができる。
【0016】上記アミノ樹脂としては、ヘキサメトキシ
メラミン樹脂、ヘキサエトキシメラミン樹脂、「サイメ
ル303」(商品名、三井サイテック(株)製)、「ス
ミマールM−55(商品名、住友化学工業(株)製)等
を例示できる。ブロックイソシアネート化合物として
は、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、
水添トリレンジイソシアネート等の脂肪族、脂環族又は
芳香族ポリイソシアネートを、フェノール類、ε−カプ
ロラクタム類、アルコール類等のブロック剤でブロック
したものを例示できる。
【0017】上記ポリエポキシドとしては、トリグリシ
ジルイソシアヌレート、グリシジル(メタ)アクリレー
トのホモポリマー又はコポリマー、「セロキサイド20
21」(商品名、ダイセル化学(株)製)、「EHPE
−3150」(商品名、ダイセル化学(株)製)等を例
示できる。β−ヒドロキシエチルアルキルアミドとして
は、β−ヒドロキシエチルプロピルアミド等を例示でき
る。
【0018】上記ポリカルボン酸としては、アジピン
酸、セバシン酸、スベリン酸、コハク酸、グルタル酸、
マレイン酸、フマル酸、ドデカン二酸、ピメリン酸、ア
ゼライン酸、イタコン酸、シトラコン酸等の脂肪族ポリ
カルボン酸及びその酸無水物、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の
芳香族ポリカルボン酸及びその酸無水物、ヘキサヒドロ
フタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、メチルヘキサヒ
ドロフタル酸等の脂環式ポリカルボン酸及びその酸無水
物等を例示できる。ポリオールとしては、トリメチロー
ルプロパン、ソルビトール、トリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレート等を例示できる。エポキシ基の
カチオン重合開始剤としては、ベンジル−4−ヒドロキ
シフェニルメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモ
ネート、ベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスル
ホニウムヘキサフルオロホスフェート等を例示できる。
【0019】原料着色熱硬化型粉体塗料の成分として、
上記粉体樹脂、硬化剤及び着色顔料以外に、必要に応じ
て硬化触媒、充填剤、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、流
動性調整剤、ハジキ防止剤、撥油剤、抗菌剤、防錆剤等
が配合できる。
【0020】原料粉体塗料は、従来公知の溶融混練方法
や凍結乾燥方法等の方法により、製造することができ
る。溶融混練方法は、粉体樹脂、硬化剤、着色顔料及び
必要に応じてその他の成分を、ミキサー等でドライブレ
ンドした後、加熱溶融混練し、冷却、粗粉砕、微粉砕、
濾過することにより、行うことができる。また、凍結乾
燥方法は、粉体樹脂、硬化剤、着色顔料及び必要に応じ
てその他の成分を、融点−40℃以上の有機溶剤に、溶
解又は分散し、通常10〜−40℃で凍結し、減圧下に
脱溶剤して乾燥することにより、行うことができる。該
有機溶剤としては、例えば、tert−ブタノール、ジオキ
サン等を挙げることができる。
【0021】本発明において、原料粉体塗料の平均粒子
径は20μm以下、特に1〜10μm、更に1〜8μm
の範囲のものが好適である。平均粒子径が20μmを越
えると造粒された粉体塗料の平均粒子径が大きくなっ
て、静電塗装作業性等が低下したり、塗膜の平滑性、耐
色別れ性等が低下する。
【0022】本発明において原料粉体塗料及び造粒粉体
塗料の平均粒子径は、粒度分布を測定してその累積頻度
が50%になる粒子径を示す。粒度分布の測定は、例え
ば、「マイクロトラック」(商品名、FRA粒度分析
計、日機装(株)製)を用いて、測定する。
【0023】調色方法I 本発明の調色方法Iは、平均粒子径が20μm以下の原
料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上をドラ
イブレンドして色合わせする工程、及びこのブレンド物
を、撹拌下にその粒子表面が溶融し且つその粒子内は溶
融しない温度に加熱することにより、塗装に適する範囲
の粒子径まで造粒する工程を含有する。
【0024】(1)色合わせ工程 調色方法Iにおいては、先ず、平均粒子径が20μm以
下の原料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上
をドライブレンドして色合わせを行う。
【0025】本工程は、例えば色が異なる2種以上の粉
体塗料をハイスピードミキサー等によりドライブレンド
して均一に混合し色確認を行って、所望の色調としたブ
レンド物を得ることにより、行われる。
【0026】ドライブレンドする場合の温度及び時間
は、特に限定されないが、通常、5〜40℃程度、好ま
しくは8〜30℃の温度で、0.5分〜24時間程度、
好ましくは1分〜1時間程度とするのが、適当である。
また、例えば、ハイスピードミキサーを使用する場合の
撹拌条件としては、通常、アジテーター100〜500
0rpm程度、好ましくは200〜2000rpm程度
で、チョッパー1000〜10000rpm程度、好ま
しくは2000〜6000rpm程度とするのが、好適
である。
【0027】本工程においては、必要に応じて、2種以
上の原料粉体塗料の混合割合と塗膜の色調との関係を、
予めコンピューターに入力しておくことにより、所望の
色調の塗膜を得るための2種以上の粉体塗料の混合割合
を自動的に決定することができる。即ち、本工程に、コ
ンピューター色合わせ方法を適用することにより、本工
程を自動化でき、更に簡便に色合わせができる。
【0028】(2)造粒工程 調色方法Iにおいては、色合わせ工程で所望の色調とし
た混合粉体塗料であるブレンド物を、撹拌下にその粒子
表面が溶融し且つその粒子内は溶融しない温度に加熱す
ることにより、塗装に適する範囲の粒子径まで造粒す
る。この造粒工程により、目的の調色された熱硬化型粉
体塗料が得られる。
【0029】上記造粒工程は、該ブレンド物を、その粒
子同志がお互いに融着し、且つその粒子同志が溶融混合
して粒子径が大きく変形しない温度で、加熱しながら混
合分散することにより、行われる。
【0030】造粒の温度条件は、原料粉体塗料の軟化温
度、溶融粘度、製造量等により異なるので、使用する原
料粉体塗料に応じて好適な条件を設定すればよいが、一
般的には約40〜80℃、好ましくは40℃〜60℃の
温度範囲で約1分間〜20時間、好ましくは約5分間〜
10時間の範囲で行うことができる。
【0031】調色方法II 本発明の調色方法IIは、平均粒子径が20μm以下の原
料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上をドラ
イブレンドして色合わせする工程、及びこのブレンド物
に平均粒子径が20μm以下で該粉体塗料よりも低融点
の固形バインダーを添加して、該バインダーが溶融し且
つ該粉体塗料は溶融しない温度に加熱することにより、
塗装に適する範囲の粒子径まで造粒する工程を含有す
る。
【0032】(1)色合わせ工程 調色方法IIにおける色合わせ工程は、前記調色方法Iの
場合と同様に行うことができる。
【0033】(2)造粒工程 調色方法IIにおいては、上記色合わせ工程で得られたブ
レンド物に上記固形バインダーを添加して、該バインダ
ーが溶融し且つ該粉体塗料は溶融しない温度で加熱しな
がら混合分散することにより、溶融した該バインダーが
上記原料粉体粒子同士を結着させて、塗装に適する範囲
の粒子径まで造粒する。この造粒工程により、目的の調
色された熱硬化型粉体塗料が得られる。
【0034】造粒の温度条件は、原料粉体塗料や該バイ
ンダーの軟化温度、融点、溶融粘度、製造量等により異
なるので、使用する原料粉体塗料等に応じて好適な条件
を設定すればよいが、一般的には約20〜80℃、好ま
しくは30℃〜60℃の温度範囲で約1分間〜20時
間、好ましくは約5分間〜10時間の範囲で行うことが
できる。
【0035】固形バインダーとしては、原料粉体塗料よ
りも低融点であって、樹脂類、該塗料の硬化剤、高級ア
ルコール、一塩基酸、ワックス類等から選ばれる1種又
は2種以上を、好適に使用できる。樹脂類としては、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素
樹脂等を例示できる。該硬化剤としては、ポリカルボン
酸、無水カルボン酸、ブロックイソシアネート化合物、
ポリオール化合物、アミノ樹脂等を例示できる。高級ア
ルコールとしては、セチルアルコール、ステアリルアル
コール等を例示できる。一塩基酸としては、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ニン酸等を例示できる。ワックス類としては、ポリエチ
レンワックス、パラフィンワックス、カルナバワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス
等を例示できる。該バインダーの融点としては、通常約
10〜70℃、好ましくは約20〜60℃の範囲である
のが好適である。
【0036】固形バインダーの添加量は、該バインダー
の溶融温度、結着性、粘度等により異なるので、使用す
るバインダー及び原料粉体塗料に応じて好適な条件を設
定すればよいが、一般的には該粉体塗料に対して約0.
1〜50重量%、好ましくは約3〜30重量%添加する
のが好適である。
【0037】固形バインダーは、例えば、ジェットミル
等で平均粒子径20μm以下、好ましくは1〜10μm
程度に粉砕した後に、原料粉体塗料粒子とドライブレン
ドすることにより添加することができる。
【0038】調色方法III 本発明の調色方法IIIは、平均粒子径が20μm以下の
原料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上と平
均粒子径が20μm以下で該粉体塗料よりも低融点の固
形バインダーとをドライブレンドして色合わせする工
程、及びこのブレンド物を、該バインダーが溶融し且つ
該粉体塗料は溶融しない温度に加熱することにより、塗
装に適する範囲の粒子径まで造粒する工程を含有する。
【0039】(1)色合わせ工程 調色方法IIIにおける色合わせ工程は、ドライブレンド
時に、2種類以上の原料着色粉体塗料と共に上記固形バ
インダーをブレンドする以外は、前記調色方法Iの場合
と同様に行う。或いは、固形バインダーは、原料粉体塗
料の原料と同時に配合し、溶融混練、粉砕しても良い。
【0040】使用する固形バインダーの種類、平均粒子
径、添加量等は、前記調色方法IIの場合と同様である。
【0041】(2)造粒工程 調色方法IIIにおいては、上記色合わせ工程で得られた
ブレンド物を、上記固形バインダーが溶融して上記原料
粉体粒子同士を結着させ、且つ該原料粉体塗料は溶融し
ない温度で加熱しながら混合分散することにより、塗装
に適する範囲の粒子径まで造粒する。この造粒工程によ
り、目的の調色された熱硬化型粉体塗料が得られる。
【0042】造粒の温度条件及び時間は、前記調色方法
IIの場合と同様である。
【0043】調色方法IV 本発明の調色方法IVは、平均粒子径が20μm以下の原
料着色熱硬化型粉体塗料の色が異なる2種類以上をドラ
イブレンドして色合わせする工程、及びこのブレンド物
を、その粒子表面が溶融する圧力を加えることにより、
シート状又は粒状の固形物にした後、粉体塗装に適する
範囲の粒子径まで粉砕、分級して造粒する工程を含有す
るものである。
【0044】(1)色合わせ工程 調色方法IVにおける色合わせ工程は、前記調色方法Iの
場合と同様に行うことができる。
【0045】(2)造粒工程 調色方法IVにおいては、上記色合わせ工程で得られたブ
レンド物を、その粒子表面が溶融する圧力を加えること
により、シート状又は粒状の固形物にした後、粉体塗装
に適する範囲の粒子径まで粉砕、分級して造粒する。こ
の造粒工程により、目的の調色された熱硬化型粉体塗料
が得られる。
【0046】即ち、上記ブレンド物の原料粉末塗料粒子
同志の表面がお互いに融着する圧力を加えることでシー
ト状又は粒状の固形物を得、この固形物を粉砕後、分級
することにより、造粒粉体塗料を製造できる。上記の圧
力条件は原料粉体塗料の軟化温度、溶融粘度、製造量等
により異なるので、使用する原料粉体塗料に応じて好適
な条件を設定すればよいが、一般的には約100〜10
000Kg/cm2、好ましくは500〜4000Kg
/cm2の圧力範囲で行うことができる。圧力が100
Kg/cm2を下回ると粉砕に必要な粒子間の融着がう
まく行かず、粉砕時に原料粒子径まで粉砕される。逆
に、圧力が10000Kg/cm2を越えると粒子間の
融着が進行し、造粒体ではなく単一体となり、粉砕後の
造粒粉体塗料中に造粒されていない小粒子が存在するこ
とにより塗装作業性が低下する。
【0047】上記方法には、微粉を搬送する装置及び圧
縮装置を有する圧縮機を使用する。例えば、(株)栗本
鐵工所製の「ローラコンパクタRCP−200H」(商
品名)、「ローラコンパクタMRCP−200」(商品
名)等を挙げることができる。
【0048】圧縮装置で圧縮された圧縮固形物は、ピン
ディスク等で微粉砕し、適当なフルイで濾過することに
より分級して、目的の粉体塗装に適した造粒粉体塗料を
得ることができる。
【0049】上記造粒工程においては、造粒を促進させ
るために、水性バインダー、固形バインダー、水性有機
溶剤、界面活性剤水溶液等の少なくとも一種を使用して
も良い。
【0050】かくして、本発明調色方法により得られる
造粒着色粉体塗料は、原料粉体塗料粒子が幾つか集まっ
た集合体であり、その粒子の形状は原料粒子の形が大き
く変形しないで残っており、且つ塗装タンクから静電塗
装機までの輸送中や静電噴霧中に造粒粉体塗料の集合が
壊れたりしない程度に原料粒子が互いに付着しているこ
とが好ましい。
【0051】上記調色された造粒粉体塗料の平均粒子径
は、粉体塗装に適した範囲に設定すれば良いが、一般的
には、約10〜50μmの範囲、好ましくは約12〜2
5μmの範囲であるのが好ましい。この範囲を下回ると
静電塗装による塗着効率が低下する傾向にあり、一方こ
の範囲を上回ると塗膜平滑性が低下する傾向にあるの
で、いずれも好ましくない。
【0052】本発明方法で得られた調色粉体塗料は、被
塗物に粉体塗装し、焼付けることによって硬化塗膜を形
成することができる。
【0053】該被塗物としては、粉体塗装が可能な素材
であれば特に制限なしに従来から公知のものを使用する
ことができ、例えば、金属類、表面処理が施された金属
類、プラスチック類、これらの素材に塗料が塗装された
もの等が挙げられる。粉体塗装は、それ自体公知の方
法、例えば、静電粉体塗装、摩擦帯電粉体塗装、流動浸
漬粉体塗装等で行うことが好ましい。塗装膜厚は、特に
制限されないが、硬化塗膜で、約20〜200μm、好
ましくは約20〜150μm、より好ましくは約20〜
80μmの範囲が好適である。また、焼付け条件として
は、通常、約100〜250℃程度、好ましくは160
〜200℃程度の温度で、約3〜120分間程度、好ま
しくは約20〜40分間程度とするのが適当である。
【0054】本発明方法で得られた調色粉体塗料は、例
えば、自動車、家電製品、鋼製家具、事務用品、建材、
パイプ等の従来から粉体塗料が使用されている用途に制
限なしに適用できる。
【0055】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明する。尚、部及び%はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。但し、本発明は以下の実施例により
限定されるものではない。
【0056】各例で用いた原料粉体塗料は、次の通りで
ある。
【0057】(1)「エバクラッド#4800白」:関
西ペイント(株)製、商品名、平均粒子径約5μm、ブ
ロックイソシアネート硬化型ポリエステル樹脂粉体塗
料、融点約82℃(示差走査熱量測定)、白色で、L*
**表色系(JIS Z 8729)における塗膜の
明度L*が約95。
【0058】(2)「エバクラッド#4800グレ
ー」:関西ペイント(株)製、商品名、平均粒子径約5
μm、ブロックイソシアネート硬化型ポリエステル樹脂
粉体塗料、融点約85℃(示差走査熱量測定)、グレー
で、L***表色系(JISZ 8729)における
塗膜の明度L*が約70。
【0059】実施例1 ハイスピードミキサー(深江工業(株)製、容量2リッ
トル)に「エバクラッド#4800白」100g及び
「エバクラッド#4800グレー」100gを仕込み、
アジテーター500rpm、チョッパー4000rpm
で1分間攪拌してドライブレンドした後、同じ攪拌条件
下で撹拌しながら50℃で30分間加熱して造粒を行っ
たのち、15分かけて20℃に冷却して、調色造粒粉体
塗料を製造した。
【0060】実施例2 実施例1において、造粒温度を60℃とした以外は実施
例1と同様の方法で、調色造粒粉体塗料を得た。
【0061】実施例3 ステアリルアルコール(「カルコール8098」、花王
(株)製、商品名、高級アルコール、融点59℃)を、
ジェットミルで微粉砕し、濾過をおこない平均粒子径が
約6μmの固形バインダーを得た。
【0062】実施例1で使用したドライブレンド物20
0部と上記微粉砕したステアリルアルコール20部をハ
イスピードミキサーに仕込みアジテーター500rp
m、チョッパー4000rpmで撹拌しながら、50℃
で30分間加熱して造粒を行ったのち、15分かけて2
0℃に冷却して調色造粒粉体塗料を製造した。
【0063】実施例4 ステアリルアルコール(「カルコール8098」、花王
(株)製、商品名、高級アルコール、融点59℃)を、
ジェットミルで微粉砕し、濾過をおこない平均粒子径が
約6μmの固形バインダーを得た。
【0064】ハイスピードミキサー(深江工業(株)
製、容量2リットル)に「エバクラッド#4800白」
100g、「エバクラッド#4800グレー」100g
及び上記固形バインダー20gを仕込み、アジテーター
500rpm、チョッパー4000rpmで1分間攪拌
してドライブレンドした後、同じ攪拌条件下で撹拌しな
がら50℃で30分間加熱して造粒を行ったのち、15
分かけて20℃に冷却して、調色造粒粉体塗料を製造し
た。
【0065】実施例5 (1)グリシジル基含有ビニル系共重合樹脂A−1の製造 撹拌機、温度計、環流冷却機を備えた通常のビニル樹脂
合成反応槽に、トルエン1000部を入れて加熱撹拌
し、トルエンが環流を始めたらグリシジルメタクリレー
ト35部、スチレン15部、メチルメタクリレート25
部及びn−ブチルアクリレート25部からなるモノマー
混合物及び重合開始剤(アゾビスジメチルバレロニトリ
ル)7部を約2時間要して滴下した。滴下終了後、さら
に3時間環流を続けた後、環流を停止してトルエンを反
応槽外に流出させた。反応槽内容物の温度が150℃に
達した時、減圧蒸留により残りのトルエンを除去した
後、冷却して、グリシジル基含有ビニル系共重合体樹脂
A−1を得た。該樹脂A−1の数平均分子量は約300
0、樹脂軟化点は約80℃であった。
【0066】(2)白色粉体塗料の製造 上記樹脂A−1の1000部に、ドデカン二酸290部
及びチタン白顔料1000部をヘンシェルミキサーでド
ライブレンドし、二軸エクストルーダー混練機で溶融混
練分散し、冷却し、粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕
し、濾過をおこない、平均粒子径が約6μmで融点が5
2℃(示差走査熱量測定)の熱硬化型アクリル樹脂粉体
塗料を得た。これは、白色で、L***表色系(JI
S Z 8729)における塗膜の明度L*が約96で
あった。
【0067】(3)黒色粉体塗料の製造 上記樹脂A−1の1000部に、ドデカン二酸290部
及びカーボンブラック10部をヘンシェルミキサーでド
ライブレンドし、二軸エクストルーダー混練機で溶融混
練分散し、冷却し、粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕
し、濾過をおこない、平均粒子径が約6μmで融点が5
2℃(示差走査熱量測定)の熱硬化型アクリル樹脂粉体
塗料を得た。これは、黒色で、L***表色系(JI
S Z 8729)における塗膜の明度L*が約10で
あった。
【0068】(4)グリシジル基含有ビニル系共重合樹脂
A−2の製造 上記グリシジル基含有ビニル系共重合体樹脂A−1の製
造において重合開始剤量を11部とした以外は、該樹脂
A−1の製造と同様にして、グリシジル基含有ビニル系
共重合体樹脂A−2を得た。樹脂A−2の数平均分子量
は約1000、樹脂軟化点は約40℃であった。
【0069】(5)固形バインダーの製造 上記グリシジル基含有ビニル系共重合樹脂A−2の10
00部に、ドデカン二酸290部をヘンシェルミキサー
でドライブレンドし、二軸エクストルーダー混練機で溶
融混練分散し、冷却し、粗粉砕し、ジェットミルで微粉
砕し、濾過をおこない平均粒子径が約6μmで融点が2
0℃(示差走査熱量測定)の熱硬化型アクリル樹脂粉体
塗料を得た。これを固形バインダーとして使用する。
【0070】(6)調色造粒粉体塗料の製造 上記(2)の白色粉体塗料1000部、上記(3)の黒色粉体
塗料100部及び上記(5)の固形バインダー20部を、
ハイスピードミキサーに仕込みアジテーター500rp
m、チョッパー4000rpmで撹拌しながら40℃で
30分間加熱して造粒を行ったのち、15分かけて20
℃に冷却して調色造粒粉体塗料を製造した。
【0071】実施例6 実施例5(2)の白色粉体塗料1000部及び実施例5(3)
の黒色粉体塗料100部を、ハイスピードミキサーに仕
込み、アジテーター500rpm、チョッパー4000
rpmで撹拌しながら45℃で30分間加熱して造粒を
行ったのち、15分かけて20℃に冷却して、調色造粒
粉体塗料を製造した。
【0072】実施例7 実施例1で使用したドライブレンド物2000部に、微
粉砕して平均粒子径6μmにしたステアリルアルコール
(「カルコール8098」、花王(株)製、商品名)5
0部を加えてヘンシェルミキサーでドライブレンドした
後、「ローラコンパクタRCP−200H」((株)栗
本鐵工所製、商品名)を用いて、圧力1000Kg/c
2を加えることにより、原料粉末塗料粒子同志の表面
を融着して粒子径数mm程度の粒状固形物を得た。得ら
れた粒状固形物を、ピンディスクで粉砕し、フルイで濾
過することにより分級して、調色造粒粉体塗料を製造し
た。
【0073】比較例1 実施例1におけるドライブレンド物を、比較用の調色粉
体塗料とした。
【0074】比較例2 実施例5(2)の白色粉体塗料1000部及び実施例5(3)
の黒色粉体塗料100部を、ハイスピードミキサーに仕
込み、アジテーター500rpm、チョッパー4000
rpmで、加熱することなく、30分間撹拌して、比較
用の調色粉体塗料とした。
【0075】各実施例及び各比較例で得られた粉体塗料
の塗料性状、塗装適性及び塗膜性能を、次の方法により
調べた。
【0076】塗料性状 安息角(°):「パウダーテスター」(ホソカワミクロ
ン(株)製、商品名)を使用して、円形のテ−ブル上に
粉体塗料を流下させたときに堆積する山の稜線の角度を
測定した。この角度が小さいほど粉体塗料の流動性が良
好である。
【0077】かさ密度(g/cm3):JIS K 510
1 20に従って、見掛けのかさ密度を測定した。かさ
密度が大きいほど粉体塗料の流動性が良好である。
【0078】平均粒子径(μm):「マイクロトラッ
ク」(商品名、FRA粒度分析計、日機装(株)製)を
用いて、粒度分布を測定した。粉体の集団の全体積を1
00%として累積カーブを求めたとき、その累積頻度が
50%になる粒子径(D50)として示した。
【0079】塗装適性 塗装作業性:造粒粉体塗料を、静電塗装機(「PG−
1」、商品名、松尾産業社製)を使用し、−70KV、
吐出量150g/分、ガン距離200mm(被塗物とガ
ン先端との距離)、塗装時間10秒間の塗装条件で、垂
直にしたブリキ板(大きさ300mm×300mmの被
塗物)に硬化膜厚が50μmになるように静電粉体塗装
した時の塗装作業性を次の基準に基づき評価した。
【0080】○は吐出ムラ、ガン先端への塗料付着がな
く、塗装作業性に優れるを、△は吐出ムラ、ガン先端へ
の塗料付着があり、塗装作業性が劣るを、×は吐出ム
ラ、ガン先端への塗料付着が多く、塗装作業性が著しく
劣るを、それぞれ示す。
【0081】塗着効率:上記塗装作業性におけるのと同
様にして、静電粉体塗装したときの塗着効率を、下記式
に従って評価した。
【0082】塗着効率(%)=(塗着重量/吐出重量)
×100。
【0083】塗膜性能試験 塗装板の調整:燐酸亜鉛処理鋼板に焼き付け塗膜が60
μmになるように静電粉体塗装を行い180℃で30分
間焼き付けを行い、得られた塗装板を以下の試験に供し
た。
【0084】塗膜平滑性:塗膜表面を目視で観察し評価
した。○は平滑性、チヂミ等の異常が実質的に認められ
ないことを、△は平滑性、チヂミ等の異常が認められる
ことを、×は平滑性、チヂミ等の異常が著しく認められ
ることを、それぞれ示す。
【0085】鏡面反射率(%):JIS K 5400
に従って、60度の鏡面反射率を測定した。
【0086】塗膜の耐色別れ性:塗膜の耐色別れ性を目
視で観察し評価した。○は色別れが認められないこと
を、△は色別れが認められることを、×は色別れが著し
く認められることを、それぞれ示す。
【0087】エリクセン値:JIS K 5400
8.2に従って、塗膜に割れ及び剥がれが生じるまでの
鋼球を押し出す破断距離(mm)を求めた。この破断距
離であるエリクセン値は、塗膜の付着性の指標であり、
大きいほど付着力が高い。
【0088】塗膜の明度:L***表色系(JIS
Z 8729)における明度L*値で示した。
【0089】各粉体塗料の塗料性状、塗装適性及び塗膜
性能の試験結果を表1に示す。
【0090】
【表1】
【0091】
【発明の効果】本発明方法によれば、調色を簡便にで
き、又小口多色化を容易に行うことができ、且つ得られ
た調色粉体塗料が、塗装作業性、塗着効率等の塗装適性
に優れ、色別れが無く仕上がり外観に優れ、塗膜平滑
性、鏡面反射率、付着性等の塗膜性能に優れるという顕
著な効果が得られる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒子径が20μm以下の原料着色熱硬
    化型粉体塗料の色が異なる2種類以上をドライブレンド
    して色合わせする工程、及びこのブレンド物を、撹拌下
    にその粒子表面が溶融し且つその粒子内は溶融しない温
    度に加熱することにより、塗装に適する範囲の粒子径ま
    で造粒する工程を含有する熱硬化型粉体塗料の調色方
    法。
  2. 【請求項2】加熱温度が、約40〜80℃であるクレー
    ム1に記載の調色方法。
  3. 【請求項3】平均粒子径が20μm以下の原料着色熱硬
    化型粉体塗料の色が異なる2種類以上をドライブレンド
    して色合わせする工程、及びこのブレンド物に平均粒子
    径が20μm以下で該粉体塗料よりも低融点の固形バイ
    ンダーを添加して、該バインダーが溶融し且つ該粉体塗
    料は溶融しない温度に加熱することにより、塗装に適す
    る範囲の粒子径まで造粒する工程を含有する熱硬化型粉
    体塗料の調色方法。
  4. 【請求項4】固形バインダーが、樹脂類、原料粉体塗料
    の硬化剤、高級アルコール、一塩基酸及びワックス類か
    ら選ばれる1種又は2種以上であるクレーム3に記載の
    調色方法。
  5. 【請求項5】平均粒子径が20μm以下の原料着色熱硬
    化型粉体塗料の色が異なる2種類以上と平均粒子径が2
    0μm以下で該粉体塗料よりも低融点の固形バインダー
    とをドライブレンドして色合わせする工程、及びこのブ
    レンド物を、該バインダーが溶融し且つ該粉体塗料は溶
    融しない温度に加熱することにより、塗装に適する範囲
    の粒子径まで造粒する工程を含有する熱硬化型粉体塗料
    の調色方法。
  6. 【請求項6】固形バインダーが、樹脂類、原料粉体塗料
    の硬化剤、高級アルコール、一塩基酸及びワックス類か
    ら選ばれる1種又は2種以上であるクレーム5に記載の
    調色方法。
  7. 【請求項7】平均粒子径が20μm以下の原料着色熱硬
    化型粉体塗料の色が異なる2種類以上をドライブレンド
    して色合わせする工程、及びこのブレンド物を、その粒
    子表面が溶融する圧力を加えることにより、シート状又
    は粒状の固形物にした後、粉体塗装に適する範囲の粒子
    径まで粉砕、分級して造粒する工程を含有する熱硬化型
    粉体塗料の調色方法。
  8. 【請求項8】加える圧力が、約100〜10000Kg
    /cm2であるクレーム7に記載の調色方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004231764A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Tomoegawa Paper Co Ltd メタリック粉体塗料
JP2005187541A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Kansai Paint Co Ltd 着色粉体塗料、調色方法及び着色粉体塗装物品
JP2006016432A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Kansai Paint Co Ltd 熱硬化型粉体塗料の調色方法

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JP2004231764A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Tomoegawa Paper Co Ltd メタリック粉体塗料
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