JP2000280894A - 鉄道車両連結部の転落防止装置 - Google Patents

鉄道車両連結部の転落防止装置

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JP2000280894A
JP2000280894A JP11087458A JP8745899A JP2000280894A JP 2000280894 A JP2000280894 A JP 2000280894A JP 11087458 A JP11087458 A JP 11087458A JP 8745899 A JP8745899 A JP 8745899A JP 2000280894 A JP2000280894 A JP 2000280894A
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fall prevention
prevention device
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Kan Miki
敢 三木
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造を複雑にすることなく、プラットホームか
ら連結部空間への乗客の転落を確実に防止し、保守・点
検などのためのステップの利用を容易にする。 【解決手段】左右の転落防止部材4Aは弾性材料からな
る平板形状であり、車両左右方向に延びるアーム部材5
の左右端部に設ける。転落防止部材4の幅寸法は、車両
2,3が走行する軌道の中の曲線軌道のうち、最小の曲
率半径の部分で小径側に位置する車両の連結面間の間隔
とほぼ同一長さとなるように設定する。アーム部材5
を、鉄道車両2の前後方向に延びる伸縮自在なスライデ
ィングロッド6の下側に回転可能に支持する。この支持
位置は、スライディングロッド6の、前記連結面2a間
の略中央位置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の車両間
に生ずる連結部空間にプラットホームから人が誤って転
落するのを防止する鉄道車両連結部の転落防止装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両連結部の転落防止装置と
しては、例えば図8(a)(b)に示す構造のものが知
られている。即ち、所定長さの転落防止部材101a,
101bが前後の車両102,103における各連結面
102a,103aの左右下部に直接に取付固定され、
鉄道車両の車両間に生ずる連結部空間にプラットホーム
から人が誤って転落するのを防止するようになってい
る。なお、図8(a)中、104は前後の車両102,
103の、乗員移動のための連絡口を繋ぐ蛇腹状の幌部
材である。
【0003】ところで、このような所定長さの転落防止
部材101a,101bを用いる場合には、連結した車
両102,103が曲線軌道上を走行するときに、曲線
軌道の小径側に位置する転落防止部材101a,101
bの先端が互いに接近して干渉するおそれがある。それ
を防止するために、転落防止部材101a,101b間
に隙間Sを設ける必要がある。この転落防止部材101
a,101b間の隙間Sはできるだけ小さいことが望ま
しいのは勿論であるが、その転落防止部材101a,1
01bの連結面102a,103aからの張り出し量を
大きくして隙間Sが小さくなるようにすれば、曲線軌道
上を走行するときなどにおいて、転落防止部材101
a,101b同士が干渉しやすくなり、その耐久性を低
下させる原因となる。
【0004】そのため、転落防止部材101a,101
b間の隙間Sはある程度の大きさが必要となるが、曲線
軌道上のプラットホームに鉄道車両が停車した場合に
は、図8(c)に示すように、曲線軌道の大径側に位置
する転落防止部材101a,101b同士の隙間Sが広
くなり、曲線軌道の大径側にプラットホーム105が位
置する場合には、十分な転落防止効果を発揮できない。
【0005】そこで、曲線軌道上を走行するときにも、
部品の干渉が生じないように、例えば特開平10−19
4118号公報に記載されるように、車両連結面の車両
側面側近傍に一側縁を縦方向に固着され車両側面と平行
に設けられた幌幕と、該幌幕の他側縁に固着された縦枠
材と、外方端が縦枠材に固着され内方端側が屈曲されて
車両連結面に固着された弾性を有する水平の揺動アーム
と、幌幕の一側縁と他側縁との中間部に縦方向に固着さ
れた縦材と、外方端が縦材に固着され内方端側が屈曲さ
れて車両連結面に固着された水平の保持アームとを備
え、揺動アームの弾性によって幌幕を隣接車両の方に張
り渡し、保持アームによって幌幕の中間部の内方への変
位を防止するようにしたものが提案されている。
【0006】また、例えば特開平8−282492号公
報に記載されるように、車両連結面間距離の半分以上の
長さを有するベルトを、押し板、ベルト支え、アーム、
ドアクローザなどからなる支持機構でもって伸縮可能に
支持するようにしたものも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開平10−194118号公報や特開平8−282
492号公報に記載されるような構造では、幌幕やベル
トを、車両連結面間の間隔に応じて伸縮させる必要があ
ることから、支持構造が複雑になる。
【0008】それに加えて、例えば車両102の保守・
点検などのために、車両102の屋上102bに登ろう
とすれば、図9に示すように、車両102の連結面10
2aに設けられているステップ106,107を利用し
て、地上から屋上へ登る必要があるが、前述した転落防
止部材101a,101bはいずれも連結面102aに
設けられているので、車両102の屋上へ登る場合に
は、ステップ106,107の利用を阻害する原因とな
る場合がある。その場合には、転落防止部材を避けなが
ら、そのステップ106,107を利用しなければなら
ず、車両102の保守・点検などのために、車両102
の屋上に登ることは面倒な作業となっていた。この点
は、前述した特開平10−194118号公報や特開平
8−282492号公報に記載される構造においても同
様である。
【0009】本発明は、転落防止部材を、連結面に直接
に設けずに、連結面間の中央部に設けることにより、構
造を複雑にすることなく、プラットホームから連結部空
間への乗客の転落を確実に防止することを目的とし、併
せて、保守・点検などのためのステップの利用を容易に
することも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、鉄道
車両の、車両前後方向において対向する連結面間に設け
られる鉄道車両連結部の転落防止装置であって、前記連
結面間の略中央位置の回転中心において水平回転可能に
支持され、かつ車両左右方向に延び左右端部が車両の左
右側面付近に位置するアーム部材と、該アーム部材の左
右端部に設けられ弾性材料からなる転落防止部材とを備
えるものである。ここで、転落防止部材を構成する弾性
材料は、ゴム又はそれの類似物(例えば発泡ウレタンや
塩化ビニル樹脂なども含む)で構成される。また、連結
面間の略中央位置とは、車両前後方向及び車両左右方向
のいずれにおいてもほぼ中央位置であることを意味す
る。
【0011】請求項1の発明によれば、連結面間の略中
央位置の回転中心において水平回転可能なアーム部材の
先端部に転落防止部材が設けられているので、例えば曲
線軌道上のプラットホームに鉄道車両が停車する場合
に、曲線軌道の小径側の転落防止部材が前後の車両の連
結面に規制されて、それらの間で静止するようになる。
転落防止部材は、弾性材料から形成されているので、連
結面との衝突により規制されても、大きく損傷すること
はない。
【0012】また、転落防止部材がアーム部材の端部に
設けられ、連結面に直接に転落防止部材が設けられてい
ないため、連結面に設けられているステップの利用を阻
害することもない。屋上の保守・点検などのために、車
両側面からステップを利用しやすくなり、作業性の向上
を図る上で有利である。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の鉄道車両連
結部の転落防止装置において、さらに、車両前後方向に
延び前後端部が前記各連結面の上部に水平回転可能に連
結される伸縮可能部材を備え、該伸縮可能部材の、前記
連結面間の略中央位置にアーム部材が水平回転可能に支
持されているものである。ここで、伸縮可能部材とは、
前後方向の逃げのために長さの調整が可能なものである
ことを意味し、例えば伸縮可能なスライディングロッド
などが含まれる。
【0014】請求項2の発明によれば、伸縮可能部材の
前後端部は、前記各連結面の上部に水平回転可能に連結
されているので、曲線軌道などにおいて伸縮可能部材の
前後端部は連結面に対し水平回転し、車両の偏倚に追従
することとなり、車両の走行を妨げることはない。ま
た、アーム部材は、伸縮可能部材に吊り下げられた状態
となり、連結面間の略中央位置の回転中心において水平
回転可能に支持され、曲線軌道などにおいて、前後の車
両の連結面に規制され、それらの間で静止する。
【0015】請求項3の発明は、請求項2の鉄道車両連
結部の転落防止装置において、前記鉄道車両が、連結面
に乗客移動のための連絡口を有し、該連絡口の周囲に幌
枠が設けられ、前後の幌枠に幌部材が結合されて前後の
連絡口が連通されるものであり、前記伸縮可能部材が、
各連結面の幌枠に連結されている。
【0016】請求項3の発明によれば、伸縮可能部材が
幌枠に連結されているので、車両を一両ごとに切り離す
必要がある場合には、幌枠を取り外すことにより幌枠と
共にアーム部材、伸縮可能部材、及び転落防止部材が取
り外される。ここで、幌枠は、通常、連結面に締め付け
金などで固定されているので、締め付け金などを解放す
ることによって幌枠が簡単に取り外される。
【0017】請求項4の発明は、請求項3の鉄道車両連
結部の転落防止装置において、前記幌枠とアーム部材と
が、ばね装置にて連結されている。
【0018】請求項4の発明によれば、ばね装置によっ
て、アーム部材の車両前後方向の不用意な動きが規制さ
れ、転落防止部材がふらつくことなく安定して支持され
る。
【0019】請求項5の発明は、請求項1又は2の鉄道
車両連結部の転落防止装置において、さらに、前記各連
結面に前後端部が水平回転可能に連結され車両前後方向
において伸縮可能であるリンク機構を備え、該リンク機
構の、前記連結面間の略中央位置にアーム部材が水平回
転可能に支持されている。
【0020】請求項5の発明によれば、アーム部材を支
持するリンク機構は、車両前後方向において伸縮可能で
あり、その前後端部が車両の連結面に水平回転可能に連
結されることから、曲線軌道などにおいて、前記リンク
機構は、伸縮するとともに前後端部が連結面に対し水平
回転することとなり、車両の偏倚に無理なく追従するこ
ととなり、車両の走行を妨げることはない。
【0021】請求項6の発明は、請求項1又は2の鉄道
車両連結部の転落防止装置において、前記アーム部材
が、前後の車両を連結する連結器に、水平回転可能に支
持されている。
【0022】請求項6の発明によれば、前後の車両を連
結する連結器が、転落防止部材の取付に有効に利用され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。
【0024】図1は本発明に係る鉄道車両連結部の転落
防止装置の概略構成を示す側面図、図2は同横断面図、
図3は同斜視図である。
【0025】図1〜図3に示すように、鉄道車両連結部
の転落防止装置1は、鉄道車両2,3の、車両前後方向
において対向する連結面2a,3a間に設けられるもの
で、前後の鉄道車両2,3間の連結部空間にプラットホ
ームから人が誤って転落するのを防止する機能を有する
転落防止部材4A,4Bを車両の左右に備える。転落防
止部材4A,4Bを構成する弾性材料は、連結面2a,
3aとの衝突による損傷を防止するために、ゴムは又は
それの類似物で構成されている。
【0026】前記転落防止部材4A,4Bは、いずれ
も、弾性材料からなる平板形状で、車両左右方向に延び
るアーム部材5の左右端部に設けられ、左右対称に配置
されている。ここで、車両は、あらかじめ定められた一
定の軌道を走行するので、その軌道の中の曲線軌道のう
ち、最小の曲率半径の部分で小径側に位置する車両の連
結面間の間隔とほぼ同一長さとなるように、前記転落防
止部材4A,4Bの幅寸法が決定される。これによっ
て、連結面2a,3aとの干渉が確実に回避される。な
お、走行する軌道が変更されれば、その軌道に合わせ
て、転落防止部材の幅寸法が変更される。
【0027】アーム部材5は、車両左右方向の略中央位
置が、車両前後方向に延び伸縮可能であるスライディン
グロッド6(伸縮可能部材)の下側にスペーサ部材7介
して水平回転可能に支持されている。このスライディン
グロッド6による支持位置は、スライディングロッド6
の、前記連結面2a,3a間の略中央位置である。よっ
て、アーム部材5は、連結面2a,3a間の略中央位置
(車両前後方向及び車両左右方向のいずれの方向におい
ても略中央位置)の回転中心において水平回転可能に支
持されることになる。
【0028】アーム部材5は、車両左右方向に延び左右
端部が車両の左右側面2b,3b付近に位置する水平部
5aを有する。水平部5aは、その左右端部より鉛直下
方に延びる鉛直部5b,5bが連設され、該鉛直部5
b,5bの下端部に転落防止部材4A,4Bが設けられ
ている。よって、転落防止部材4A,4Bは、上側から
支持され、車両2,3の側面2a,3aに沿った状態に
配置される。
【0029】スライディングロッド6の前端部は、連結
面2aに固定された取付金8に連結されている。取付金
8は、連結面2aの車両幅方向の中間位置の上部に位置
している。スライディングロッド6の前端部と取付金8
とは、水平面内で自由に相対回転できる構造で結合され
ており、転落防止部材4A,4Bが、曲線軌道などにお
いて車両の偏倚に追従できるように構成されている。
【0030】上記のように構成すれば、車両2,3の連
結面2a,3a間の略中央位置の回転中心において水平
回転可能なアーム部材5の先端部に転落防止部材4A,
4Bが設けられているので、曲線軌道上のプラットホー
ムに鉄道車両が停車する場合に、曲線軌道の小径側の転
落防止部材4A又は4Bが前後の車両2,3の連結面2
a,3aに規制されて、それらの間で静止するようにな
る。
【0031】すなわち、車両2,3が曲線軌道上のプラ
ットホームに停車した場合、曲線軌道の小径側の連結面
2a,3a間の間隔が狭くなり、図4に示すように、曲
線軌道の小径側の転落防止部材4Bが、前後の車両2,
3の連結面2a,3aに規制されて、アーム部材5とと
もに水平回転して、車両2,3同士の間隔の中央付近に
静止することになる。
【0032】この場合、特に、前記転落防止部材4B
(4A)の幅寸法は、車両2,3が走行する軌道の中の
曲線軌道のうち、最小の曲率半径の部分で小径側に位置
する車両の連結面間の間隔とほぼ同一長さとなるように
設定されているので、走行中や停止状態において、転落
防止部材4Bと車両2,3の連結面2a,3aとの干渉
が回避され、耐久性の向上を図る上で有利とされる。
【0033】その一方、曲線軌道の大径側の転落防止部
材4Aは、曲線軌道の小径側の転落防止部材4Bとアー
ム部材5で連結されているため、転落防止部材4Bが連
結面2a,3aに規制されることで、自ずと、連結車両
2,3同士の間隔の中央に位置することとなる。そし
て、転落防止部材4Aと車両2,3の連結面2a,3a
との隙間は、その前後に分割され、実際の隙間が半減さ
れる。
【0034】このように、転落防止装置1が車両2,3
同士の間隔の中央付近に位置することになり、転落防止
装置1(転落防止部材4A,4B)と連結面2a,3a
との干渉を回避して、乗客がプラットホームから転落す
るのを防止するための安全性を向上させることができ
る。また、転落防止部材4A,4Bは、弾性材料から形
成されているので、前述したように車両2,3の連結面
2a,3aとの衝突により位置が規制されても、大きく
損傷することはない。
【0035】なお、直線軌道上のプラットホームに停車
した場合には、転落防止部材4A,4Bが前後いずれか
一方の連結面2a,3a側へ片寄ることも考えられる
が、そのときの転落防止部材4A,4Bと車両2,3の
連結面2a,2bとの隙間は転落防止部材4A,4Bの
幅寸法で決まるため、その幅寸法を調整することで、い
ずれか一方の連結面2a,3a側へ片寄っても、従来の
ように広くならないように設定することも可能である。
また、後述するように、図5に示す如く、コイルスプリ
ング24(ばね装置)を併用すれば、当然に中央に来る
ようになる。
【0036】さらに、保守・点検などのために屋上に登
ろうとした場合も、車両2,3の連結面2a,3aに直
接に転落防止装置1(転落防止部材4A,4B)を設け
ていないため、連結面2a,3aからステップを利用し
やすくなり、作業性が向上する。
【0037】図5はさらに他の実施の形態を示す図3と
同様の図である。
【0038】図5に示すように、車両2の連結面2aに
は、締め付け金(図示せず)にて幌枠21が着脱可能に
取り付けられている。この幌枠21は、連結面2aに乗
客移動のために形成された連絡口2cの周囲に設けられ
ている。幌枠21には、図示しない幌部材が結合され、
前後の車両の連絡口2cが連通されるようになってい
る。幌枠21の上部の車両左右方向の中央位置には取付
金22が設けられ、該取付金22に、スライディングロ
ッド6の前端部が、水平回転可能に連結されている。な
お、後側の車両3の連結面3aにおいても同様に構成さ
れている。
【0039】また、幌枠21の上部の前記取付金22に
隣接して、断面L字形状のスプリング係止具23が固定
される一方、前記スプリング係止具23に対応してアー
ム部材5の水平部5aにスプリング係止部5cが形成さ
れている。そして、スプリング係止具23とスプリング
係止部5cとの間に、コイルスプリング24(ばね装
置)が介装されている。
【0040】よって、前記コイルスプリング24によっ
て、アーム部材5が車両前後方向において弾性的に支持
され、転落防止部材4A(4B)が、ふらつかないよう
に安定して支持される。
【0041】また、車両2を、他の車両より1両だけ切
り離す必要がある場合には、幌枠21の締め付け金を解
放することにより、幌枠21と共に転落防止部材4、コ
イルスプリング24などを一緒に取り外すことができ
る。
【0042】図6は他の実施の形態を示す斜視図であ
る。この実施の形態においては、スライディングロッド
6に代えて、複数のリンク部材31A,31Bを有し各
連結面2aに前後端部が水平回転可能に連結され車両前
後方向において伸縮可能であるリンク機構31が用いら
れている。この場合も、転落防止部材4Aは、リンク機
構31によって上側から支持され、曲線軌道などにおい
て、リンク機構31が、車両前後方向において伸縮する
とともに前後端部が連結面2aに対し水平回転するの
で、車両の偏倚に無理なく追従することになる。
【0043】図7はさらに他の実施の形態を示す斜視図
である。この実施の形態においては、スライディングロ
ッド6に代えて、前後の鉄道車両2(3)を相互に連結
する連結器41が利用されている。すなわち、連結器4
1の下側に、スペーサ部材42を介して、アーム部材5
Aが回転可能に支持されている。
【0044】よって、転落防止部材4Aは、通常車両が
備えている連結器41にてアーム部材5Aによって下側
から支持されていることになり、スライディングロッド
6が不要になり、部品点数を増加させない点で有利であ
る。アーム部材5Aは、前述した実施の形態のアーム部
材5と同様に、自由に回転できるようになっており、転
落防止部材4Aが、曲線軌道などにおいて車両の偏倚に
無理なく追従することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように実施さ
れ、以下に述べるような効果を奏する。
【0046】請求項1の発明は、車両の連結面間の略中
央位置の回転中心において水平回転可能なアーム部材の
先端部に転落防止部材を設けているので、曲線軌道上の
プラットホームに鉄道車両が停車する場合に、曲線軌道
の小径側の転落防止部材は前後の車両の連結面に規制さ
れて、それらの間で静止させることができる。よって、
構造を複雑にすることなく、プラットホームから連結部
空間への乗客の転落を確実に防止することができる。そ
れに加えて、転落防止部材を、弾性材料から形成してい
るので、連結面との衝突により規制されても、大きく損
傷することはない。
【0047】また、転落防止部材をアーム部材の端部に
設け、連結面に直接に転落防止部材を設けていないた
め、連結面に設けられているステップの利用を阻害する
こともない。よって、屋上の保守・点検などのために、
車両側面からステップを利用しやすくなり、作業性の向
上を図る上で有利である。
【0048】請求項2の発明は、伸縮可能部材の前後端
部を、前記各連結面の上部に水平回転可能に連結してい
るので、伸縮可能部材が車両の走行を妨げるということ
がない。また、アーム部材が、伸縮可能部材に吊り下げ
られた状態となり、連結面間の略中央位置の回転中心に
おいて水平回転可能に支持しているので、曲線軌道など
において、前後の車両の連結面による規制にて、それら
の間で無理なく静止させることができる。
【0049】請求項3の発明は、伸縮可能部材を幌枠に
連結しているので、車両を一両ごとに切り離す必要があ
る場合には、幌枠を取り外すことにより幌枠と共にアー
ム部材、伸縮可能部材及び転落防止部材を一緒に取り外
することができ、取り扱いが簡単である。
【0050】請求項4の発明は、幌枠とアーム部材と
を、ばね装置にて連結しているので、アーム部材をばね
装置によって弾性的に支持することができ、転落防止部
材を車両前後方向において安定して支持させることが可
能となる。
【0051】請求項5の発明は、車両前後方向に伸縮可
能に延び前記各連結面に水平回転可能に連結されるリン
ク機構にて、アーム部材を支持しているので、車両の偏
倚に追従させることができる。
【0052】請求項6の発明は、アーム部材を、前後の
車両を連結する連結器に、水平回転可能に支持させてい
るので、前記連結器を有効に利用して、転落防止部材を
設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄道車両連結部の転落防止装置の
概略構成を示す側面図である。
【図2】同横断面図である。
【図3】同斜視図である。
【図4】転落防止装置を備える鉄道車両がプラットホー
ムに停車した状態を示す説明図である。
【図5】他の実施の形態を示す図3と同様の図である。
【図6】さらに他の実施の形態を示す図3と同様の図で
ある。
【図7】別の実施の形態を示す図3と同様の図である。
【図8】従来の転落防止装置を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)はプラットホームに停車した状
態を示す説明図である。
【図9】従来の転落防止装置と、屋上を保守・点検など
するためのステップとの関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 転落防止装置 2 鉄道車両 2a 連結面 2c 連絡口 4A 転落防止部材 4B 転落防止部材 5 アーム部材 5A アーム部材 6 スライディングロッド 21 幌枠 24 コイルスプリング 31 リンク機構 41 連結器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の、車両前後方向において対向
    する連結面間に設けられる鉄道車両連結部の転落防止装
    置であって、 前記連結面間の略中央位置の回転中心において水平回転
    可能に支持され、かつ車両左右方向に延び左右端部が車
    両の左右側面付近に位置するアーム部材と、該アーム部
    材の左右端部に設けられ弾性材料からなる転落防止部材
    とを備えることを特徴とする鉄道車両連結部の転落防止
    装置。
  2. 【請求項2】 さらに、車両前後方向に延び前後端部が
    前記各連結面の上部に水平回転可能に連結される伸縮可
    能部材を備え、 該伸縮可能部材の、前記連結面間の略中央位置にアーム
    部材が水平回転可能に支持されている請求項1記載の鉄
    道車両連結部の転落防止装置。
  3. 【請求項3】 前記鉄道車両は、連結面に乗客移動のた
    めの連絡口を有し、該連絡口の周囲に幌枠が設けられ、
    前後の幌枠に幌部材が結合されて前後の連絡口が連通さ
    れるものであり、 前記伸縮可能部材は、前後端部が、各連結面の幌枠に連
    結されている請求項2記載の鉄道車両連結部の転落防止
    装置。
  4. 【請求項4】 前記各連結面の幌枠とアーム部材とは、
    それぞれ、ばね装置にて連結されている請求項3記載の
    鉄道車両連結部の転落防止装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記各連結面に前後端部が水平
    回転可能に連結され車両前後方向において伸縮可能であ
    るリンク機構を備え、 該リンク機構の、前記連結面間の略中央位置にアーム部
    材が水平回転可能に支持されている請求項1又は2記載
    の鉄道車両連結部の転落防止装置。
  6. 【請求項6】 前記アーム部材は、前後の車両を連結す
    る連結器に、水平回転可能に支持されている請求項1又
    は2記載の鉄道車両連結部の転落防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104925074A (zh) * 2015-06-25 2015-09-23 施曼特意大利有限责任公司 一种能够进行软硬调节的车厢连接系统
CN112265561A (zh) * 2020-10-28 2021-01-26 中车唐山机车车辆有限公司 栅栏、车厢连接结构及轨道车辆

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