JP3406573B2 - 車両の乗降用スロープ装置 - Google Patents

車両の乗降用スロープ装置

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JP3406573B2 JP2000171554A JP2000171554A JP3406573B2 JP 3406573 B2 JP3406573 B2 JP 3406573B2 JP 2000171554 A JP2000171554 A JP 2000171554A JP 2000171554 A JP2000171554 A JP 2000171554A JP 3406573 B2 JP3406573 B2 JP 3406573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の床と車両外
の通路との間に掛け渡されるスロープ板を有する乗降用
スロープ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に市内の路線バス等の車両におい
ては車内の床が車外の通路に比較して高い位置に設定さ
れている。このためこのような車両の乗降口には1段又
は2段以上のステップが設けられている。このステップ
を利用して乗客等が乗車又は降車することにより乗客等
の乗降時の安全性を確保することができるようになって
いる。しかし、車両が身体障害者施設や老人ホーム等の
各種施設への送迎バスである場合、乗客の中にはステッ
プを有効に利用できない、いわゆる車椅子を使用してい
る乗客もある。このような車椅子使用者には介添人がバ
スへの乗降をさせる必要があり、介添人がいない場合に
は車椅子使用者はバスを利用できない問題点があった。
【0003】この点を解消するために、車両の床と車両
外の通路との間に掛け渡されるスロープ板を有する乗降
用スロープ装置を車両に設けることが知られている。こ
のスロープ装置では通常図6に示すように、乗降口近傍
の床1の下面に沿って車幅方向に設けられ互いに対向す
る第1凹溝4aを有する一対の第1ガイドレール4と、
この第1凹溝4aを転動可能な金属製のベアリングから
なる第1ローラ2が基端部に設けられてその一対の第1
ガイドレール4に沿って車幅方向に摺動可能に構成され
た一対のフレーム6を備えたものが知られている。一対
のフレーム6の先端部が車両側方に突出した状態で第1
ローラ2が当接する第1ストッパ部材4bが第1凹溝4
aに形成され、スロープ板5はその一対のフレーム6の
先端部に枢着される。スロープ板5は使用時に車両側方
に突出し、突出状態で一対のフレーム6の先端部を支点
6aとして回転して他端部が接地するとともに一端部5
bが乗降口の床面1に沿うように構成され、かつ不使用
時にその支点6aを中心に回転して水平状態になった後
一対のフレーム6とともに車両の床下に格納されるよう
に構成される。従って、使用時に掛け渡されたスロープ
板5を利用して車椅子使用者は自力で、又は介添人の補
助を受けて容易にバスに乗降できるようになっている。
【0004】また、スロープ板はその格納スペースの関
係上比較的小型であることが要求される。このため、図
示しないがスロープ板の両側に第2ガイドレールを設
け、この第2ガイドレールの第2凹溝を転動する第2ロ
ーラをフレームの先端に設け、スロープ板が一対のフレ
ームの先端に対して摺動可能にして格納時における収容
スペースを減少させた乗降用スロープ装置が知られてお
り、更に収容スペースを縮小させる乗降用スロープ装置
として、スロープ板を収納時に折り畳むように構成した
ものも知られている。収納時に折り畳むスロープ板とし
ては、一対のフレームの先端部が枢着する主スロープ板
と、この主スロープ板の一端部及び他端部の一方又は双
方に基端部が枢着された単一の又は一対の補助スロープ
板を備える。このスロープ板では、不使用時に補助スロ
ープ板を折畳んで主スロープ板に重合させることによ
り、格納時におけるスロープ板の車幅方向における長さ
を短くしてその収納スペースを更に小さくすることがで
きるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスロー
プ装置における第1ストッパ部材4bはその剛性を確保
するために金属製のものが使用されているため、スロー
プ板5を使用するために床下からスロープ板5を引き出
すと、第1ローラ2がストッパ部材4bに当接する際に
金属同士が衝撃して衝撃音からなる異音が発生する不具
合がある。また、このような金属音からなる異音は、ス
ロープ板5の両側に第2ガイドレールを設けてこのレー
ルの第2凹溝を転動する第2ローラをフレームの先端に
設けた場合にも同様に発生する不具合がある。更に、主
スロープ板と補助スロープ板を備えたスロープ板を用い
ている場合には、スロープ板の不使用状態で補助スロー
プ板が主スロープ板に重合するため、車両の走行による
振動等により補助スロープ板が主スロープ板に対してが
たついて互いに当接しあい、その当接による異音が発生
する不具合がある。本発明の目的は、異音の発生を抑制
し得る車両の乗降用スロープ装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、乗降口近傍の床10aの下面に沿っ
て車幅方向に設けられ互いに対向する第1凹溝17aを
有する一対の第1ガイドレール17と、第1凹溝17a
を転動可能な第1ローラ19が基端部に設けられ一対の
第1ガイドレール17に沿って車幅方向に摺動して先端
部が車両側方に突出可能に構成された一対のフレーム1
6と、第1凹溝17aの乗降口側に設けられ一対のフレ
ーム16の先端部が車両側方に突出した状態で第1ロー
ラ19が当接するように構成された第1ストッパ部材1
7bと、一対のフレーム16の先端部に一端部が枢着さ
れ使用時にフレーム16の車両側方に突出した先端を中
心に回転して他端部が接地可能に構成され不使用時に水
平状態で床下に格納されるように構成されたスロープ板
12とを備えた車両の乗降用スロープ装置の改良であ
る。その特徴ある構成は、スロープ板12の両側に形成
され一対のフレーム16の先端部に一端部が枢着する一
対のフランジ13aと、一対のフランジ13aに設けら
れスロープ板12の格納状態で第1凹溝17aに対向す
る第2凹溝21aを有する一対の第2ガイドレール21
と、一対のフレーム16の先端部にそれぞれ設けられ第
2凹溝21aを転動可能に構成された第2ローラ22
と、第2凹溝21aの一端部側に設けられ使用時のスロ
ープ板12の回転時に第2ローラ22が当接する第2ス
トッパ部材21bとを更に備え、第1ストッパ部材17
bの第1ローラ19に臨む部分に第1弾性体26が固着
され、第2ストッパ部材21bの第2ローラ22に臨む
部分に第2弾性体27が固着されたところにある。
【0007】この請求項1に係る発明では、車両10の
床と車両外の通路との間に掛け渡すためにスロープ板1
2を床下の格納状態から車両側方に向けて移動させる
と、フレーム16の基端部16bに設けられた第1ロー
ラ19は第1ガイドレール17の第1凹部17a従って
転動し、第1ローラ19が第1ストッパ部材17bに当
接した状態でフレーム16の先端が車両側方に突出す
る。この時、第1弾性体26は第1ローラ19が第1ス
トッパ部材17bに直接当接することを回避して直接当
接することに起因する異音の発生を抑制する。
【0008】
【0009】また、車両10の床と車両外の通路との間
に掛け渡すためにスロープ板12を床下の格納状態から
車両側方に向けて移動させると、フレーム16の先端部
に設けられた第2ローラ22は第2ガイドレール21の
第2凹部21aに従って転動し、第2ローラ22が第2
ストッパ部材21bに当接した状態でスロープ板12は
車両側方に突出する。この時、第2弾性体27は第2ロ
ーラ22が第2ストッパ部材21bに直接当接すること
を回避して直接当接することに起因する異音の発生を抑
制する。
【0010】請求項2係る発明は、請求項1に係る発明
であって、スロープ板12は、一対のフレーム16の先
端部が枢着する主スロープ板13と、主スロープ板13
の一端部に基端部が枢着され不使用時に折畳んで主スロ
ープ板13に重合され使用時に展開して先端部が乗降口
の床面に重合可能に構成された第1補助スロープ板14
とを有し、主スロープ板13に重合した補助スロープ板
14の主スロープ板13に当接する部分に第3弾性体2
8が固着された車両の乗降用スロープ装置である。この
請求項2に係る発明では、補助スロープ板が主スロープ
板に重合する格納状態で第3弾性体28が補助スロープ
板14と主スロープ板13の間に介在し、補助スロープ
板14が主スロープ板13に直接当接することを回避し
て、それらが直接当接することに起因する異音の発生を
抑制する。
【0011】請求項3係る発明は、請求項2に係る発明
であって、図5に示すように、主スロープ板13の他端
部に基端部が枢着され不使用時に折畳んで主スロープ板
13に重合され使用時に展開して先端部が接地可能に構
成された第2補助スロープ板31を有し、主スロープ板
13に重合した第2補助スロープ板31の前記主スロー
プ板13に当接する部分に第4弾性体32が固着された
車両の乗降用スロープ装置である。この請求項3に係る
発明では、第4弾性体32が第2補助スロープ板32と
主スロープ板13の間に介在して、第2補助スロープ板
31が主スロープ板13に直接当接することを回避し、
それらが直接当接することに起因する異音の発生を抑制
する。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図4に示すように、本形態に
おける車両10は各種施設向けの送迎バスであり、乗降
用スロープ装置が設けられる。この乗降用スロープ装置
には、車両側方に突出状態で車両10の床10aと車両
外の通路11との間に掛け渡されるスロープ板12を有
する。この車両10では床10aの高さに起因する乗員
の乗降を容易にするためのステップ10bが一段設けら
れ、スロープ板12はこのステップ10bに臨む床下に
車両側方に突出可能に格納される。なお、図3に示すよ
うに、ステップ10bと床10aを連結する縦壁10c
にはヒンジ15aを介して開閉扉15が設けられ、この
開閉扉15を閉じることにより格納状態におけるスロー
プ板12を覆い、外観上の見栄えを向上するようになっ
ている。
【0013】図4に戻って、この実施の形態におけるス
ロープ板12は、主スロープ板13と補助スロープ板1
4を備え、主スロープ板13は所定の厚さを有するアル
ミニウム製の板材であって、両側部がクランク状に折曲
げられて一対の第1フランジ13a,13aが形成さ
れ、この主スロープ板13上を走行する車椅子の脱輪を
防止するとともに主スロープ板13の強度を向上させて
いる。一方、補助スロープ板14は主スロープ板13と
同程度の厚さを有するアルミニウム製の板材であって、
主スロープ板13の一対の第1フランジ13a,13a
にそれぞれ重合可能な一対の第2フランジ14a,14
aが両側を折曲げることにより形成される(図2)。図
1に示すように、この第2フランジ14aの基端部は第
1フランジ13aの一端部に枢着されて、主スロープ板
13の一端部に補助スロープ板14の基端部は枢着され
る。また、使用時に展開した補助スロープ板14の基端
縁は主スロープ板13の一端縁に当接可能に枢着され
る。
【0014】図1〜図3に示すように、スロープ板12
の一端部は乗降口の床下に車幅方向に摺動可能に設けら
れた一対のフレーム16の先端に枢着される。一対のフ
レーム16,16は、乗降口近傍の床10aの下面にそ
の床10aに沿って設けられた一対の第1ガイドレール
17,17に摺動可能に取付けられる。一対の第1ガイ
ドレール17,17は、乗降口方向に開口するスロープ
板ハウジング18を介して行われ、一対の第1ガイドレ
ール17,17は車両前後方向に主スロープ板13の幅
に相応する所定の間隔をあけて車幅方向にそれぞれ延び
て設けられる。この一対の第1ガイドレール17,17
には互いに対向する第1凹溝17a,17aが形成され
る。
【0015】フレーム16はこの第1ガイドレール1
7,17に沿う長い金属板であって、このフレーム16
の基端部には一対の第1ローラ19,19が所定の間隔
をあけて配設される。フレーム16に配設された一対の
第1ローラ19,19は第1ガイドレール17の第1凹
溝17aをそれぞれ転動するように構成され、第1ロー
ラ19,19が乗降口側に移動した状態でフレーム16
の先端は車幅方向に突出するように構成される(図1及
び図4)。一方、第1ガイドレール17の乗降口端には
第1凹溝17a内を転動する乗降口側の第1ローラ19
が当接する第1ストッパ部材17bが設けられ、その第
1ローラ19が第1ストッパ部材17bに当接すること
によりフレーム16のそれ以上の車幅方向の突出を防止
するように構成される。
【0016】図1及び図2に示すように、主スロープ板
13の両側に形成された一対の第1フランジ13a,1
3aには、格納状態で第1凹溝17aに対向する第2凹
溝21a,21aを有する一対の第2ガイドレール2
1,21が設けられる。一方、一対のフレーム16,1
6の先端部には、この第2凹溝21a,21aを転動可
能に構成された第2ローラ22,22がそれぞれ設けら
れる。この第2ローラ22,22を第2凹溝21a,2
1aに転動可能に設けることにより一対のフレーム1
6,16の先端と第1フランジ13a,13aの一端部
は枢着され、主スロープ板13は一対のフレーム16,
16の先端に対して摺動可能に取付けられる。図1に示
すように、この第2凹溝21aの一端部側には使用時の
主スロープ板13の回転時に第2ローラ22が当接する
第2ストッパ部材21bが設けられ、主スロープ板13
のフレーム16からの離脱を防止するように構成され
る。
【0017】この主スロープ板13は、不使用時にフレ
ーム16とともに乗降口から遠ざかる方向に移動するこ
とにより、スロープ板ハウジング18の内部に収容され
て床下に格納される。一方使用時では、フレーム16が
乗降口方向に移動することにより、主スロープ板13は
スロープ板ハウジング18から車両側方に突出し、主ス
ロープ板13はフレーム16の先端における支点16a
を中心に回転して傾き、車両側方に突出した主スロープ
板13の他端部が接地可能に構成される。
【0018】一方、補助スロープ板14は、図1の破線
矢印で示すように折畳むことによりその主スロープ板1
3に重合し、不使用時の主スロープ板13とともにスロ
ープ板ハウジング18の内部に格納され(図2)、格納
状態でその収納スペースを比較的小さなものにしてい
る。逆に、使用時の主スロープ板13の突出状態でこの
補助スロープ板14を図1の実線矢印で示すように展開
することにより、その先端部は車両における乗降口の床
面に重合し、主スロープ板13の一端部と床10aの側
端部との段差を解消するように構成される。なお、スロ
ープ板ハウジング18の乗降口近傍には主スロープ板1
3を突出可能に支持する支持ローラ23,23が設けら
れ、回転することにより主スロープ板13の突出動作を
容易に行わせるように構成され、図4に示すように、主
スロープ板13の他端部中央には主スロープ板13を引
き出すための取手13dが設けられ、主スロープ板13
を車両側方に突出させ又は格納する際に使用される。
【0019】本発明の特徴ある構成は、第1ストッパ部
材17bの第1ローラ19に臨む部分に第1弾性体26
が固着され、第2ストッパ部材21bの第2ローラ22
に臨む部分に第2弾性体27が固着されたところにあ
る。更にこの実施の形態では、主スロープ板13に重合
した補助スロープ板14の主スロープ板13に当接する
部分に第3弾性体28が固着される。この実施の形態に
おける第1〜第3弾性体26〜28は合成ゴムにより構
成され、第1及び第2弾性体16,17は第1及び第2
ストッパ部材17b,21bに形成された図示しない孔
に挿着され、第3弾性体28は断面コ字状に成形された
成形体であって、補助スロープ板14の一対の第2フラ
ンジ14a,14aにそれぞれ嵌着される。
【0020】このように構成された車両の乗降用スロー
プ装置を設けた本実施の形態におけるバスである車両1
0は乗客を目的地まで輸送するものであり、乗客の車両
10への乗降は定められた所定の停留所により行われ
る。停留所では乗客が停車した車両10の開放された乗
降口から乗降する。この乗降に際し、車椅子の乗客のた
めに運転者は車両10の床と車両外の通路11である停
留所の間に乗降用スロープ板12を掛け渡す。具体的
に、運転者は先ず、開閉蓋15をヒンジ15aを介して
図3の二点鎖線で示すように開放する。これによりスロ
ープ板12である主スロープ板13の他端部が出現す
る。次に補助者又は運転者は取手13dを介して主スロ
ープ板13を車両側方に向けて移動させる。
【0021】主スロープ板13を移動させると、フレー
ム16の基端部16bに設けられた一対の第1ローラ1
9,19は第1ガイドレール17の第1凹部17a従っ
て転動し、フレーム16の先端部に設けられた第2ロー
ラ22は第2ガイドレール21の第2凹部21aに従っ
て転動する。一方、主スロープ板13自体は一対の支持
ローラ23,23上を移動する。その後、図1に示すよ
うに、乗降口側の第1ローラ19が第1ストッパ部材1
7bに当接した状態でフレーム16の先端は車両側方に
突出し、第2ローラ22が第2ストッパ部材21bに当
接した状態で主スロープ板13は車両側方に突出する。
この時、第1弾性体26は第1ローラ19が第1ストッ
パ部材17bに直接当接することを回避して直接当接す
ることに起因する異音の発生を抑制し、第2弾性体27
は第2ローラ22が第2ストッパ部材21bに直接当接
することを回避して直接当接することに起因する異音の
発生を抑制する。
【0022】フレーム16の先端及び主スロープ板13
を車両側方に突出させた後には、フレーム16の先端に
おける支点16aを中心に回転させることにより主スロ
ープ板13を傾かせ、車両側方に突出した主スロープ板
13の他端部を通路11に接地させる。その後、補助ス
ロープ板14を図1の実線矢印で示すように展開し、そ
の先端部を車両における乗降口の床面に重合させ、主ス
ロープ板13の一端部と床10aの側端部との段差を解
消させる。これにより図4に示すように車両の床10a
と車両外の通路11との間に乗降用スロープ板12が掛
け渡され、この乗降用スロープ板12を使用して乗客が
車両に乗降することにより乗降時の安全性が確保され
る。
【0023】乗客が乗降した後にはこの乗降用スロープ
板12は車両10の床下に格納される。具体的には、補
助スロープ板14を図1の破線矢印で示すように折畳ん
で主スロープ板13に重合させ、接地している他端部を
持ち上げて主スロープ板13を略水平に維持し、補助ス
ロープ板14とともにスロープ板ハウジング内部に押し
込むように主スロープ板13を移動させて格納する。図
2に示すように、格納状態で補助スロープ板14は主ス
ロープ板13に重合するが、本発明では第3弾性体28
が補助スロープ板14と主スロープ板13の間に介在す
ることになり、その後車両の走行による振動等により補
助スロープ板14が主スロープ板13に対してがたつい
ても、補助スロープ板14が主スロープ板13に直接当
接することは回避され、それらが直接当接することに起
因する異音の発生は抑制される。
【0024】なお、上述した実施の形態では、スロープ
板12が主スロープ板13と、その主スロープ板13の
一端部に基端部が枢着された補助スロープ板14のみを
備える例を示したが、図5に示すようにスロープ板12
は、主スロープ板13の一端部に基端部が枢着された補
助スロープ板14と、主スロープ板13の他端部13b
に基端部31aが枢着され不使用時に折畳んで主スロー
プ板13に重合され使用時に展開して先端部31bが接
地可能に構成された第2補助スロープ板31を備えるも
のであっても良い。この場合であっては、主スロープ板
13に重合した第2補助スロープ板31の主スロープ板
13に当接する部分に第4弾性体32を固着することが
好ましい。これにより第2補助スロープ板31の重合状
態で第4弾性体32が第2補助スロープ板31と主スロ
ープ板13の間に介在することになり、車両の走行によ
る振動等により第2補助スロープ板31が主スロープ板
13に対してがたついても、第2補助スロープ板31が
主スロープ板13に直接当接することは回避され、それ
らが直接当接することに起因する異音の発生を抑制する
ことができる。また、上述した実施の形態ではステップ
10bが一段設けられたバスである車両10を用いて説
明したが、車両はステップが形成されない、いわゆるノ
ンステップバスであっても良い。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1凹溝を転動する第1ローラが当接する第1ストッパ部
材に第1弾性体を固着したので、スロープ板を格納状態
から車両側方に向けて移動させてその第1ローラを第1
ストッパ部材に当接させても、第1弾性体は第1ローラ
が第1ストッパ部材に直接当接することを回避するた
め、直接当接することに起因する異音の発生を抑制する
ことができる。また、スロープ板の両側の一対のフラン
ジに第2ガイドレールを設け、その第2凹溝を転動可能
な第2ローラをフレームの先端部に設けた場合には、使
用時のスロープ板の回転時に第2ローラが当接する第2
ストッパ部材に第2弾性体を固着すれば、第2ローラと
第2ストッパ部材が直接当接することを第2弾性体が回
避するので、スロープ板を掛け渡す際にそれらが直接当
接することに起因する異音の発生を抑制することができ
る。更に、スロープ板が不使用時に折畳んで主スロープ
板に重合な補助スロープ板を備える場合には、主スロー
プ板に重合した補助スロープ板の主スロープ板に当接す
る部分に弾性体を固着すれば、弾性体が格納状態で補助
スロープ板と主スロープ板の間に介在し、補助スロープ
板が主スロープ板に直接当接することを回避して、それ
らが直接当接することに起因する異音の発生を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置びスロープ板の使用時における図
2のA−A線断面図。
【図2】図3のB−B線断面図。
【図3】不使用時におけるスロープ板の格納状態を示す
図4のC−C線断面図。
【図4】スロープ板が車両の床と車両外の通路との間に
掛け渡された状態を示す車両の斜視図。
【図5】主スロープ板の一端部及び他端部にそれぞれ補
助スロープ板が設けられたスロープ板が車両の床と車両
外の通路との間に掛け渡された状態を示す車両の斜視
図。
【図6】従来例を示す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
10 車両 10a 床 12 スロープ板 13 主スロープ板 13a フランジ 14 第1補助スロープ板 16 フレーム 17 第1ガイドレール 17a 第1凹溝 17b 第1ストッパ部材 19 第1ローラ 21 第2ガイドレール 21a 第2凹溝 21b 第2ストッパ部材 22 第2ローラ 26 第1弾性体 27 第2弾性体 28 第3弾性体 31 第2補助スロープ板 32 第4弾性体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗降口近傍の床(10a)の下面に沿って車
    幅方向に設けられ互いに対向する第1凹溝(17a)を有す
    る一対の第1ガイドレール(17)と、前記第1凹溝(17a)
    を転動可能な第1ローラ(19)が基端部に設けられ前記一
    対の第1ガイドレール(17)に沿って車幅方向に摺動して
    先端部が車両側方に突出可能に構成された一対のフレー
    ム(16)と、前記第1凹溝(17a)の乗降口側に設けられ前
    記一対のフレーム(16)の先端部が車両側方に突出した状
    態で前記第1ローラ(19)が当接するように構成された第
    1ストッパ部材(17b)と、前記一対のフレーム(16)の先
    端部に一端部が枢着され使用時に前記フレーム(16)の車
    両(10)側方に突出した先端を中心に回転して他端部が接
    地可能に構成され不使用時に水平状態で前記床下に格納
    されるように構成されたスロープ板(12)とを備えた車両
    の乗降用スロープ装置において、 前記スロープ板(12)の両側に形成され前記一対のフレー
    ム(16)の先端部に一端部が枢着する一対のフランジ(13
    a)と、前記一対のフランジ(13a)に設けられスロープ板
    (12)の格納状態で第1凹溝(17a)に対向する第2凹溝(21
    a)を有する一対の第2ガイドレール(21)と、一対のフレ
    ーム(16)の先端部にそれぞれ設けられ前記第2凹溝(21
    a)を転動可能に構成された第2ローラ(22)と、前記第2
    凹溝(21a)の一端部側に設けられ使用時のスロープ板(1
    2)の回転時に前記第2ローラ(22)が当接する第2ストッ
    パ部材(21b)とを更に備え、 前記第1ストッパ部材(17b)の前記第1ローラ(19)に臨
    む部分に第1弾性体(26)が固着され 前記第2ストッパ部材(21b)の前記第2ローラ(22)に臨
    む部分に第2弾性体(27)が固着された ことを特徴とする
    車両の乗降用スロープ装置。
  2. 【請求項2】 スロープ板(12)は、一対のフレーム(16)
    の先端部が枢着する主スロープ板(13)と、前記主スロー
    プ板(13)の一端部に基端部が枢着され不使用時に折畳ん
    で前記主スロープ板(13)に重合され使用時に展開して先
    端部が前記乗降口の床面に重合可能に構成された第1補
    助スロープ板(14)とを有し、 前記主スロープ板(13)に重合した前記補助スロープ板(1
    4)の前記主スロープ板(13)に当接する部分に第3弾性体
    (28)が固着された請求項1記載の車両の乗降用スロープ
    装置。
  3. 【請求項3】 主スロープ板(13)の他端部に基端部が枢
    着され不使用時に折畳んで前記主スロープ板(13)に重合
    され使用時に展開して先端部が接地可能に構成された第
    2補助スロープ板(31)を有し、 前記主スロープ板(13)に重合した前記第2補助スロープ
    板(31)の前記主スロープ板(13)に当接する部分に第4弾
    性体(32)が固着された請求項2記載の車両の乗降用スロ
    ープ装置。
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