JP2001180534A - 低床バスのフレーム構造 - Google Patents

低床バスのフレーム構造

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JP2001180534A
JP2001180534A JP36822399A JP36822399A JP2001180534A JP 2001180534 A JP2001180534 A JP 2001180534A JP 36822399 A JP36822399 A JP 36822399A JP 36822399 A JP36822399 A JP 36822399A JP 2001180534 A JP2001180534 A JP 2001180534A
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low
floor
frame
entrance
step portion
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JP36822399A
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English (en)
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與一 ▲高▼田
Yoichi Takada
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステップ部の強度を保証し、しかもこのステッ
プ部の下面に格納した車椅子乗降用スロープ板を簡単に
出し入れできるようにする。 【解決手段】車体に設けた昇降口のステップ部に対応す
るフレームメンバ17Aの部位を低床逃げ部20とし、
低床逃げ部20の車幅方向に配設されるレールフレーム
を廃止し、この部位を開口させると共に、低床逃げ部2
0の底面を補強板21で補強する。低床逃げ部20の車
幅方向が切り欠かれているため、低床逃げ部20上に設
けられる車室の床面に連続するステップ部を、強度を保
証した状態で一段低くすることができ、しかもレールフ
レームを廃止したため、ステップ部を乗降口方向へフラ
ットな状態で延出させることができ、その結果、車内の
床面とステップ部との間に段差部に格納されている車椅
子乗降用スロープ板をステップ部の面に沿って真っ直ぐ
に引き出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗降口に設けたス
テップ部に車椅子乗降用スロープ板を格納することの可
能な低床バスのフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、低床バスは、フレームメンバ上
に車体フレームを架装したものが広く採用されている。
この場合、図6に示すように、フレームメンバ1の構造
は、互いにほぼ平行に配設された一対の車体前後方向に
延びるサイドフレーム2aを骨格とし、このサイドフレ
ーム2aに直交するように軸幅方向に延びる複数の横根
太2bを配設し、それらの交差する部位を溶接により接
合している。更に、前後車輪間の横根太2bには車体前
後方向に延びるレールフレーム7が配設され、このレー
ルフレーム7と横根太2bとが溶接により接合されてい
る。
【0003】又、図7に示すように、車体3の乗降口3
aに設けたステップ位置に、緩やかな傾斜のスロープ部
3bを形成して、高齢者であっても比較的容易に乗降で
きるように工夫されているものがある。
【0004】この場合、乗降口3aの開閉は、比較的構
造が簡単で、スロープ部3bの有効面積を容易に確保す
ることのできるスライド扉4が多く採用されている。
【0005】このスライド扉4を備えた乗降口近傍の構
造は、図7に示すように、乗降口3aに隣接して、スラ
イド扉格納部6が設けられており、乗降口3aの上部か
らスライド扉格納部6の上部に連続する上部レール(図
示せず)と、乗降口3aの前端縁からスライド扉格納部
6の底部に横設されているレールフレーム7上に設けた
下部レール8とが対向して配設されている。
【0006】スライド扉4は、その上端が移動自在に上
部レールに支持される一方、下端が下部レール8上を転
動するローラ(図示せず)によって支持され、スライド
扉格納部6内に格納されている乗降口開放位置と乗降口
3aを閉鎖する乗降口閉鎖位置との間を往復移動するよ
うに構成されている。
【0007】又、低床バスでは、例えば実用新案登録公
報第2582601号に開示されているように、乗降口
に健常者などが乗降するステップ部を設け、このステッ
プ部と車内の床面との間の段差部に、スロープ板を格納
する格納部を形成し、通常はスロープ板を格納した状態
のままで、ステップ部を利用して乗降できるようにし、
一方、車椅子利用者等、ステップ部を利用して乗降でき
ない場合は、格納部からスロープ板を引き出して、この
スロープ板により車内の床面と歩道とをかけ渡して、歩
道と車内の床面との間に段差のないスロープを形成する
技術が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステップ部
と車内の床面との段差が少ない場合、スロープ板を格納
する格納部は、ステップ部と床面との間に形成される段
差部において、高さ方向を充分に確保することができな
いため、ステップ部側に近接する位置に形成されること
になる。
【0009】その結果、図8に示すように、スロープ板
5の先端が、スライド扉の下端をガイドする下部レール
8を横設するレールフレーム7に干渉し、歩道方向への
延出が阻害されてしまう場合がある。
【0010】このような場合、例えば特開平11−27
8058号公報に開示されているように、スライド扉を
懸吊式とし、下部レールを横設するレールフレーム7を
廃止すれば、スロープ板を歩道方向へ延出させることが
可能となる。
【0011】しかし、乗降口のレールフレームを廃止し
た場合、ステップ部の強度が低下してしまう。同様に、
スロープ板を歩道方向へ延出させた場合、車椅子利用
者、及びその介護者等のスロープ板にかかる荷重をステ
ップ部により受けることになるが、ステップ部の強度が
充分に保証されない場合、スロープ板自体の剛性を高め
る構造としなければならないため、スロープ板が大型化
してしまうばかりでなく、構造が複雑化してしまい、コ
ストの高騰を招いてしまう。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、ステップ部の
強度を保証し、しかもスロープ板の構造を複雑化するこ
となく、充分な強度を保証した状態で簡単に出し入れす
ることの可能な低床バスのフレーム構造を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1の低床バスのフレーム構造は、複数の
フレームを組み合わせてフレームメンバを形成する低床
バスのフレーム構造において、少なくとも乗降口のステ
ップ部に対応する上記フレームメンバに該乗降口側を切
り欠いた低床逃げ部を形成し、上記低床逃げ部の下面に
補強板を接合したことを特徴とする。このような構成で
は、フレームメンバの、少なくとも乗降口のステップ部
に対応する各フレームを切り欠いて低床逃げ部を形成
し、この低床逃げ部の3辺を囲む各フレームの下面に低
床逃げ部を補強する補強板を接合したので低床逃げ部の
強度を保証しつつ、ステップ部の地上高を一段低くする
ことができる。
【0014】第2の低床バスのフレーム構造は、第1の
低床バスのフレーム構造において、上記フレームメンバ
上に架装される車体フレームに設けられた上記乗降口を
開閉するスライド扉が懸吊式により支持されていること
を特徴とする。このような構成では、スライド扉を懸吊
式としたことで、低床逃げ部を補強する補強板に、スラ
イド扉の下部をガイドする下部レールを横設するレール
フレームを形成する必要が無くなり、低床逃げ部に形成
するステップ部を、いわゆるバリアーフリーとすること
ができる。
【0015】第3の低床バスのフレーム構造は、第1或
いは第2の低床バスのフレーム構造において、上記フレ
ームメンバ上に架装される車体フレームに設けられた上
記ステップ部と車内床面とで形成される段差部にスロー
プ板が進退自在に格納されることを特徴とする。このよ
うな構成では、乗降口のステップ部に対応するフレーム
メンバに低床逃げ部を形成したので、ステップ部と車内
床面との間に形成される段差部にスロープ板を格納する
スペースを確保することが容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1〜図4に本発明の第1実施
の形態を示す。図1に低床バスの室内平面図及び側面図
を示す。同図に示すように、本実施の形態で採用する低
床バス11の車体左側には、中乗降口11a、前乗降口
11b、後乗降口11cが設けられている。
【0017】又、図4に示すように、中乗降口11aを
開閉するスライド扉12は、懸吊式であり、中乗降口1
1aの上方に配設したスライド扉開閉用アクチュエータ
12aに連設されて、開閉動作され、スライド扉12の
全閉時にはガイド12bによって車幅方向の動きが規制
される。尚、スライド扉12を懸吊式で開閉動作させる
構成については、例えば特開平11−278058号公
報に開示されているため、ここでの説明は省略する。
【0018】又、スライド扉12が懸吊式で開閉動作さ
れるため、中乗降口11aに臨まされている床面13の
ステップ部13aには、スライド扉12の下部をガイド
する下部レールが無く、従って、下部レールを横設する
レールフレーム(図8参照)も不要となる。
【0019】又、車内の床面13とステップ部13aと
の間は、それほど高くない段差部13bを介して連続し
ており、この段差部13bに、車椅子乗降用スロープ板
14を格納する格納部(図示せず)の取出し口15が開
口されている。尚、この格納部は床面13に面した床下
に形成されている。
【0020】図2に低床バスのフレームメンバの平面図
及び車体フレームの側面図を示す。車体フレーム16を
懸装するフレームメンバ17Aは、複数のフレームを組
み合わせて形成されており、そのフレーム構造は、車体
前後方向へ延出する一対の左サイドフレーム18aと右
サイドフレーム18bとを骨格とし、この両サイドフレ
ーム18a,18bに直行する方向へ複数の横根太19
を配設し、それらの交差する部位を溶接により接合して
形成されている。
【0021】両サイドフレーム18a,18bから車幅
方向へ延出する横根太19は、各サイドフレーム18
a,18bに対して片持ちで支持されている。このフレ
ームメンバ17Aの、少なくとも中乗降口11aのステ
ップ部13aに対応する部位に低床逃げ部20が形成さ
れている。
【0022】この低床逃げ部20には、横根太19が配
設されておらず、又、上述したようにレールフレームが
不要であるため低床逃げ部20の車幅方向側面が切り欠
かれ、従って、この低床逃げ部20の三方が、横根太1
9及び左サイドフレーム18aで囲まれている。
【0023】又、この低床逃げ部20の底部が補強板2
1で閉塞されている。この補強板21の3辺が、低床逃
げ部20の三方を囲む左サイドフレーム18a及び横根
太19の底面に溶接により固定されて、この低床逃げ部
20を補強している。
【0024】図3にフレームメンバ17Aの構造を斜視
図にて模式的に示す。同図に示すように、中乗降口11
aのステップ部13aに対応するフレームメンバ17A
の低床逃げ部20の底面に補強板21が当接され、この
補強板21の周縁の3辺が、低床逃げ部20の3辺を囲
む左サイドフレーム18a、横根太19の底面に溶接さ
れているので、この低床逃げ部20上に配設されるステ
ップ部13aを、補強板21により充分な強度で支持す
ることができる。尚、符号19aは、スライド扉格納部
6(図3参照)下方に位置する横根太19間を接合する
力骨である。
【0025】その結果、ステップ部13aを、左サイド
フレーム18a、横根太19上に形成する通常の場合に
比し、左サイドフレーム18a、横根太19の高さ分だ
け更に、低い位置に形成することが可能となり、ステッ
プ部13aの地上高が、一段低くなり、車椅子乗降用ス
ロープ板14を使用しない通常の乗降が容易になる。
【0026】この場合、従来は車高調整機構(ニーリン
グ)を用い、乗降時には車高を一旦低くして、利用者の
負担を軽減するようにしていたが、本実施の形態では、
ステップ部13aを、更に一段低く形成することができ
るため、車高調整機構が不要になり、その分、コストの
低減を図ることができる。
【0027】又、中乗降口11aを開閉するスライド扉
12が懸吊式で開閉動作されるので、中乗降口11aの
下部には、スライド扉12の下部を支持する下部レール
を設ける必要が無く、ステップ部13aと車内の床面1
3との段差部13bに形成された格納部に格納されてい
る車椅子乗降用スロープ板14を、ステップ部13aに
沿って真っ直ぐに引き出すことができるため、段差部1
3bの高さを有効に利用してスロープ板格納部を形成す
ることができ、従って、段差部13bの高さは、少なく
とも左サイドフレーム18aの高さ分で充分となり、段
差部13bが必要以上に高くなることはない。尚、この
車椅子乗降用スロープ板14を格納する格納部の構成
は、例えば実用新案登録公報第2582601号に開示
されているため、ここでの説明は省略する。
【0028】このような構成によれば、スライド扉12
を懸吊式として、下部レール、及びこの下部レールを横
設するレールフレームを廃止し、又ステップ部13aに
対応するフレームメンバ17Aの低床逃げ部20には、
横根太19を配設せず、しかも、その底面を補強板21
で補強したので、剛性を保持しつつステップ部13a
を、一段低くすることができ、通常の乗降が容易にな
る。
【0029】又、ステップ部13aを一段低くしたの
で、このステップ部13aと車内の床面13との間に段
差部13bが形成され、この段差部13bに車椅子乗降
用スロープ板14を格納したので、スペースを有効利用
することができる。
【0030】又、中乗降口11aの下面に敷設するレー
ルフレームを廃止したので、ステップ部13aを中乗降
口11aまでフラットな状態で延出させることができ、
その結果、段差部13bに形成した格納部に格納されて
いる車椅子乗降用スロープ板14は、ステップ部13a
に沿って真っ直ぐに引き出すことができる。従って、車
椅子乗降用スロープ板14の格納部は、段差部13bの
高さを最大限に利用して形成することができる。
【0031】又、車椅子乗降用スロープ板14を真っ直
ぐに引き出すことができるため、この車椅子乗降用スロ
ープ板14の構造が簡素化され、製造、及び組立が容易
になる。
【0032】更に、ステップ部13aが補強板21によ
り補強されているため、スロープ板14を引き出したと
きの、このスロープ板14にかかる荷重を、補強板21
にて受けることで、充分な強度を保証することができ
る。
【0033】又、図5に本発明の第2実施の形態による
低床バスのフレームメンバの平面図及び車体フレームの
側面図を示す。本実施の形態に示す低床バス11’は、
車体フレーム16を懸装するフレームメンバ17Bの低
床逃げ部20の底面を閉塞する補強板22を、中乗降口
11aを開閉するスライド扉12が開放動作したとき
に、このスライド扉12を格納する扉格納部11dの下
方にまで車体前後方向に延長して臨ませたもので、第1
実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】尚、本発明は上述した各実施の形態に限る
ものではなく、例えば車椅子乗降用スロープ板14は、
手動式に限らず、自動式であっても良い。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
少なくとも乗降口のステップ部に対応する上記フレーム
メンバに乗降口側を切り欠いた低床逃げ部を形成し、こ
の低床逃げ部の下面に補強板を接合したので、ステップ
部の強度を低下させることなく、このステップ部を一段
低くすることができる。
【0036】又、ステップ部を一段低くすることで、車
内の床面とステップ部との間の段差部に、スロープ板を
格納するスペースを確保することが可能となり、スペー
スの有効利用を図ることができる。
【0037】更に、低床逃げ部の乗降口側が開口されて
いるため、この低床逃げ部上に設けられるステップ部は
乗降口までフラットな状態で延出させることができ、従
ってスロープ板は、格納部から真っ直ぐに引き出すこと
ができるので、出し入れが容易になると共に構造を簡素
化することができる。
【0038】又、このスロープ板はステップ部を介して
補強板で支持させることができるため、充分な強度を保
証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による低床バスの室内平面図及
び側面図
【図2】同、低床バスのフレーム構造のフレームメンバ
の平面図及び車体フレームの側面図
【図3】同、フレームメンバの構造を模式的に示す斜視
【図4】同、中乗降口の斜視図
【図5】第2実施の形態による低床バスのフレーム構造
のフレームメンバの平面図及び車体フレームの側面図
【図6】従来のフレームメンバの構造を模式的に示す斜
視図
【図7】従来の乗降口の斜視図
【図8】従来のスロープ板とレールフレームとを示す断
面図
【符号の説明】
11,11’ 低床バス 11a 中乗降口 12 スライド扉 13a ステップ部 13b 段差部 14 車椅子乗降用スロープ板 16 車体フレーム 17A,17B フレームメンバ 18a 左サイドフレーム(フレーム) 18b 右サイドフレーム(フレーム) 19 横根太(フレーム) 20 低床逃げ部 21,22 補強板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のフレームを組み合わせてフレームメ
    ンバを形成する低床バスのフレーム構造において、 少なくとも乗降口のステップ部に対応する上記フレーム
    メンバに該乗降口側を切り欠いた低床逃げ部を形成し、 上記低床逃げ部の下面に補強板を接合したことを特徴と
    する低床バスのフレーム構造。
  2. 【請求項2】上記フレームメンバ上に架装される車体フ
    レームに設けられた上記乗降口を開閉するスライド扉が
    懸吊式により支持されていることを特徴とする請求項1
    記載の低床バスのフレーム構造。
  3. 【請求項3】上記フレームメンバ上に架装される車体フ
    レームに設けられた上記ステップ部と車内床面とで形成
    される段差部にスロープ板が進退自在に格納されること
    を特徴とする請求項1或いは2記載の低床バスのフレー
    ム構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101113915B1 (ko) * 2009-12-09 2012-02-29 한국철도기술연구원 버스용 새시장치
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