JP2000280799A - シートリフター装置のハンドル機構 - Google Patents

シートリフター装置のハンドル機構

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JP2000280799A
JP2000280799A JP11087863A JP8786399A JP2000280799A JP 2000280799 A JP2000280799 A JP 2000280799A JP 11087863 A JP11087863 A JP 11087863A JP 8786399 A JP8786399 A JP 8786399A JP 2000280799 A JP2000280799 A JP 2000280799A
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handle
hinge pin
ratchet
diameter
base plate
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Shingo Ichikawa
信吾 市河
Osamu Nagano
修 長野
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Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からの衝撃による破損を防止できるシー
トリフター装置のハンドル機構を提供することを課題と
する。 【解決手段】 ブレーキ機構400を介して回転可能に
設けられ、シートリフター機構を駆動するヒンジピン3
10と、ヒンジピン310に固着されたラチェット33
0と、ヒンジピン310に回転可能に設けられたベース
プレート320と、中間部がベースプレート320に回
転可能に設けられ、一方の回転端部にヒンジピン310
が係合する長穴303が形成されたハンドル301と、
ハンドル301を挟むように配設され、その中間部がベ
ースプレート320に回転可能に取り付けられ、一方の
端部側にラチェットに噛合可能な歯343,343′が
形成され、他方の端部側はハンドル301が当接可能な
第一及び第二のポール340,340′と、第一及び第
二のポール340,340′の歯343,343′がラチ
ェット330より離れる方向に付勢するスプリング(第
一の付勢手段)350とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドルを操作す
ることにより、シートクッションが昇降するシートリフ
ター装置のハンドル機構に関する。
【0002】
【従来の技術】シートリフター装置のハンドル機構とし
て、図8〜図10に示す構成のものが知られている。
【0003】従来のシートリフター装置のハンドル機構
の分解斜視図である図8において、ボルト11を用いて
シートのロアアームに取り付けられるベースプレート4
には、ピン12を用いてラチェット1が取り付けられて
いる。
【0004】このラチェット1には、回転中心を通る線
分に関して線対称となるのこ歯1a,1bが形成されて
いる。ラチェット1の中心の穴1cには、ヒンジピン8
が回転可能に挿通されている。このヒンジピン8の一方
の端部には、シートリフター機構に係合する図示しない
ピニオンが取り付けられるセレーション部8aとなって
いる。
【0005】略三角形状の回転板3の穴3aにはヒンジ
ピン8が嵌合し、両者が固着されることにより、ヒンジ
ピン8と回転板3とは一体となって回転するようになっ
ている。
【0006】回転板3には、それらの先端部がラチェッ
ト1を挟むように設けられたポール2,2′及びカム5,
5′がピン9を用いて回転可能に設けられている。ポー
ル2,2′の回転端部側には、ラチェット1ののこ歯1
a,1bに噛合可能なのこ歯2a,2a′が形成されてい
る。
【0007】カム5,5′には、ポール2,2′に形成さ
れた穴2b,2b′に係合する突起5a,5a′が形成さ
れ、ポール2とカム5、及びポール2′とカム5′はそ
れぞれ一体となって回転するようになっている。
【0008】カム5,5′に形成された折り曲げ部5b,
5b′に係止されたスプリング13により、ポール2,
2′は、のこ歯2a,2a′がラチェット1ののこ歯1
a,1bに噛合する方向に付勢されている。
【0009】回転板3には、ピン10を用いてハンドル
6が回転可能に取り付けられている。ハンドル6には、
ピン10を中心とする円弧状の長穴6bが形成され、こ
の長穴6bには、ヒンジピン8に固着されたブッシュ7
が移動可能に係合している。
【0010】更に、ハンドル6には、カム5,5′に形
成された折り曲げ部5b,5b′に当接可能な係合突片
6a,6a′が形成されている。上記構成の動作を説明
する。
【0011】ヒンジピン8のロック状態を示す図9に示
すように、通常、スプリング13の付勢力により、ポー
ル2,2′ののこ歯2a,2a′がラチェット1ののこ歯
1a,1bに噛合しているので、回転板3及び回転板3
に固着されたヒンジピン8の回転は禁止されている。
【0012】ここで、ヒンジピン8の回転状態を示す図
10に示すように、ハンドル6を持って上方に向かって
回転させる(図10の矢印方向)と、ハンドル6の係合突
片6aがカム5の折り曲げ部5bを押し、ポール2のの
こ歯2aのラチェット1ののこ歯1aとの噛合を解除す
る。
【0013】更に、ハンドル6を上方に向かって回転さ
せると、回転板3も同方向に回転し、回転板3に固着さ
れたヒンジピン8も回転する。ヒンジピン8が回転する
ことにより、シートリフター機構が駆動され、シートが
昇降する。
【0014】又、ハンドル6を下方に向かって回転させ
た場合も、同様に、ヒンジピン8が回転し、シートリフ
ター機構が駆動される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のシ
ートリフター装置のハンドル機構においては、ハンドル
6を操作していない状態では、ポール2,2′ののこ歯
2a,2a′がラチェット1ののこ歯1a,1bに噛合し
ているので、外部からの衝撃がダイレクトにハンドル機
構に作用し、ハンドル機構が破損する問題点がある。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、外部からの衝撃による破損を防止で
きるシートリフター装置のハンドル機構を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、ハンドルを操作することにより、シ
ートクッションが昇降するシートリフター装置のハンド
ル機構において、回転可能に設けられ、ブレーキ機構を
介してシートリフター機構を駆動するヒンジピンと、該
ヒンジピンに固着されたラチェットと、前記ヒンジピン
に回転可能に設けられたベースプレートと、中間部が前
記ベースプレートに回転可能に設けられ、一方の回転端
部に前記ヒンジピンが係合する長穴が形成されたハンド
ルと、該ハンドルを挟むように配設され、その中間部が
前記ベースプレートに回転可能に取り付けられ、一方の
端部側に前記ラチェットに噛合可能な歯が形成され、他
方の端部側は前記ハンドルが当接可能な第一及び第二の
ポールと、該第一及び第二のポールの歯が前記ラチェッ
トより離れる方向に付勢する第一の付勢手段とからなる
ことを特徴とするシートリフター装置のハンドル機構で
ある。
【0018】ハンドルを操作していない状態では、、ブ
レーキ機構によりシートリフター機構に力が作用して
も、ヒンジピンの回転は禁止されている。ここで、ハン
ドルをベースプレートに対して回転させると、ハンドル
が第一のポール、第二のポールのうちの一方のポールの
他方の端部側を押し、そのポールの歯をラチェットの係
合させる。
【0019】そして、ハンドルの長穴の端部にヒンジピ
ンが当接すると、これ以降のハンドルの回転中心は、ヒ
ンジピンとなる。ハンドルの回転は、ラチェットを介し
て、ラチェットが固着されたヒンジピンに伝達され、ヒ
ンジピンが回転し、シートリフター機構が駆動され、シ
ートクッションが昇降する。
【0020】ハンドルを操作していない状態では、ポー
ルの歯はラチェットに噛合していないので、外部からの
衝撃による破損を防止できる。請求項2記載の発明は、
請求1記載の前記ベースプレートを所定の位置に位置す
るように付勢する第二の付勢手段を設けたことを特徴と
するシートリフター装置のハンドル機構である。
【0021】第二の付勢手段を設けたことにより、ハン
ドルを回転させた後、ベースプレート,ハンドルを元位
置まで復帰させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態例を説明する。 (全体構成)本実施の形態例のシートリフター装置の側面
図である図4及び図4の動作を説明する図5を用いて、
シートリフター装置の全体構成を説明する。
【0023】図において、シートトラック100は、フ
ロア側に固設されるロアレール110と、ロアレール1
10に移動可能に係合するアッパレール120とからな
っている。
【0024】アッパレール120上には、シートクッシ
ョンが設けられるロアアーム130が配設されている。
このロアアーム130は、シートトラック100のアッ
パレール120と、ロアアーム130とに設けられたシ
ートリフター機構200によって、アッパレール120
に対して昇降するようになっている。
【0025】ここで、シートリフター機構200の説明
を行なう。フロントリンク210は、下端部側がピン2
11を用いてアッパレール120の前部に、上端側がピ
ン212を用いてロアアーム130の前部にそれぞれ回
転可能に設けられている。
【0026】リアリンク220は、下端部側がピン22
1を用いてアッパレール120の後部に、上端側がピン
222を用いてロアアーム130の後部にそれぞれ回転
可能に設けられている。
【0027】そして、フロントリンク210と、リアリ
ンク220と、アッパレール120と、ロアアーム13
0とで、四節回転機構が構成されている。従って、フロ
ントリンク210、リアリンク220の少なくともどち
らか一方をシートトラック100のアッパレール120
に対して揺動させることにより、ロアアーム130は、
アッパレール120に対して昇降することになる。
【0028】このシートリフター機構200は、図4,
図5におけるロアアーム130の背面側に設けられたハ
ンドル機構300を用いて駆動される。ハンドル機構3
00のハンドル301によって回転駆動されるヒンジピ
ン310は、同じくロアアーム130の背面に設けられ
るブレーキ機構400(詳細は後述する)を介して、ピニ
オン315を駆動するようになっている。
【0029】尚、このブレーキ機構400を設けたこと
により、ピニオン315からの回転力に対しては、ヒン
ジピン310の回転が禁止され、ハンドル301からの
回転力に対しては、ヒンジピン310は回転可能となっ
ている。
【0030】ピニオン315近傍のロアアーム130上
には、同軸上に設けられ、一体となって回転する大径ギ
ア231と小径ギア232とからなるギア230が設け
られ、ピニオン315はギア230の大径ギア231に
噛合している。
【0031】歯車230の近傍のロアアーム130上に
は、ギアアーム240の中間部がピン243を用いて回
転可能に設けられている。ギアアーム240の一方の回
転端部には、ギア230の小径ギア232に噛合するセ
クタギア部241が形成されている。
【0032】ギアアーム240の他方の回転端部には、
ピン251を用いてリンク250の一方の端部が回転可
能に取り付けられ、リアリンク220の側部には、ピン
253を用いてリンク250の他方の端部が回転可能に
取り付けられている。
【0033】よって、ヒンジピン310が回転すると、
ピニオン315,ギア230,ギアアーム240,リンク
250を介して、リアリンク220が揺動駆動され、ロ
アアーム130がシートトラック100に対して昇降す
る。 (ハンドル機構300)図4の背面から見たハンドル機構
300の正面図である図1、図1の切断線A-Aにおける
断面図である図2、図1の切断線B-Bにおける断面図で
ある図3を用いて説明する。
【0034】ロアアーム130に設けられたブレーキ機
構400を覆うように、ベースプレート320が配設さ
れる。ブレーキ機構400とベースプレート320との
間に挿入されるハンドル301の中間部が、ピン321
を用いてベースプレート320に回転可能に取り付けら
れている。
【0035】ハンドル301の一方の端部側には、樹脂
製の取手309が取り付けられている。一方、図2に示
すように、ヒンジピン310はブレーキ機構400を挿
通し、外部に突出し、ベースプレート320に形成され
た穴322に回転可能に嵌合している。
【0036】ハンドル301の他方の端部には、ハンド
ル301の回転中心であるピン321を中心とする円弧
状の長穴303が形成され、この長穴303にブレーキ
機構400から突出したヒンジピン310が遊嵌してい
る。
【0037】又、ハンドル301とブレーキ機構400
との間のヒンジピン310には、セレーション等の手法
によりラチェット330が固着されている。ヒンジピン
310には、ベースプレート320に当接可能なEリン
グ360が係合し、ヒンジピン310のロアアーム13
0方向の抜け止めがなされている。
【0038】ロアアーム130には、ヒンジピン310
が遊嵌する穴381が形成され、ヒンジピン310のガ
タを抑えるためのバーチカルプレート380が固着され
ている。
【0039】ベースプレート320には、それらの一方
の端部側がラチェット330を挟むように設けられた第
一及び第二のポールとしてのポール340,340′の
中間部がピン341,341′を用いて回転可能に設け
られている。
【0040】各ポール340,340′の一方の端部側
には、ラチェット330に噛合可能な歯343,34
3′が形成されている。又、各ポール340,340′
の他方の端部側には、ハンドル301に形成されたポー
ル当接部305,305′が当接可能なハンドル当接部
347,347′が形成されている。
【0041】更に、各ポール340,340′の他方に
端部側には、ロアアーム130側に折曲された折曲部3
45,345′が形成され、一方の端部が折曲部345
に他方の端部が折曲部345′に係止された第一の付勢
手段としてのスプリング350によって、ポール34
0,340′は、歯343,343′がラチェット330
より離れる方向に付勢され、各ポール340,340′
のハンドル当接部347,347′は、ハンドル301
のポール当接部305,305′に当接している。
【0042】この時、ハンドル301の長穴303の略
中間位置に、ヒンジピン310が位置している。ブレー
キ機構400の外周を巻回するように設けられた第二の
付勢手段としてのスプリング390の端部391,39
2は、ハンドル301の取手309から離れる方向に延
出している。
【0043】ハンドル301の取手309側と反対側の
ベースプレート320には、折曲してスプリング390
の端部391,392間に位置する折曲部323が形成
されている。
【0044】又、ロアアーム130上には、スプリング
390の端部391,392間に位置するスプリングフ
ック395が取り付けられている。 (ブレーキ機構400)ブレーキ機構の断面図である図6
及び図6の切断線C-Cにおける断面図である図7を用い
て説明する。
【0045】ロアアーム130に取り付けられたストッ
パケース410は、二重円筒部を有し、二重円筒部の外
筒部内周面が大径壁面410aを形成し、内筒部内周面
が小径壁面410bを形成している。
【0046】そして、大径トーションスプリング411
が大径壁面410aに圧接するように配置され、小径ト
ーションスプリング412が小径壁面410bに圧接す
るように配置されている。
【0047】ヒンジピン310の中央部は断面形状が小
判形の小判部310b となっており、小判部310b
に切欠き414aが刻設されたコア414が嵌合し、コ
ア414はヒンジピン310と一体となって回動する。
コア414のヒンジピン310のハンドル301が取り
付けられる側の端面には溝414bが刻設され、溝41
4bの外側は大径コア部414cが、内側は小径コア部
414dが形成されている。
【0048】大径コア部414cは、ストッパケース4
10の大径壁部410aに圧接する如く配置された大径
トーションスプリング411の内側に、小径コア部41
4dは、小径壁部410bに圧接する如く配置された小
径トーションスプリング412の内側に回動可能に挿入
されている。
【0049】ピニオン315と一体的に形成されたスト
ッパプレート415には、貫通穴415aが穿設され、
貫通穴415aにはヒンジピン310が挿入されストッ
パプレート415はヒンジピン310を中心に回動可能
に支持されている。
【0050】ストッパプレート415には、大径爪部4
15b,小径爪部415cが形成され、コア414の大
径コア部414cの切欠空間417と小径コア部414
dの切欠空間418にそれぞれ挿入されている。
【0051】大径トーションスプリング411の一端の
フック部411aと小径トーションスプリングの一端の
フック部412aは、それぞれ大径爪部415bに穿設
された穴415dと小径爪部415cに穿設された穴4
15eに嵌入係止されている。
【0052】更に、大径トーションスプリング411の
他端のフック部411bと小径トーションスプリング4
12の他端のフック部412bはコア414の大径コア
部414cの側端414eと小径コア部414dの側端
414fに係合可能に配置されている。
【0053】ヒンジピン310には、コア414に当接
可能なEリング430が設けられ、ヒンジピン310の
ハンドル301方向の抜け止めがなされている。次に上
記構成の作動を説明する。
【0054】ハンドル301を操作していない状態、つ
まり、ヒンジピン310に回転力が作用しない状態にお
いて、ピニオン315側に回転力が作用し、ブレーキ機
構400のストッパプレート415の大径爪部415
b,小径爪部415cに時計・反時計方向のいずれかの
方向の回転力が加わると、大径爪部415bには大径ト
ーションスプリング411のフック部411aが、小径
爪部415cには小径トーションスプリング412のフ
ック部412aがそれぞれ係止されているので、直ちに
大径トーションスプリング411又は小径トーションス
プリング412の径を押広げて、大径トーションスプリ
ング411とストッパケース410の大径壁面410a
又は小径トーションスプリング412とストッパケース
410の小径壁面410bとの間の圧接力が増大し、大
きなブレーキ力が発生する。
【0055】よって、ピニオン側の時計・反時計いずれ
の方向にもガタのない状態でピニオン315の回転が禁
止される。次に、図1において、ハンドル301の取手
309を上方に引き上げると、ハンドル301はピン3
21を中心に回転する。
【0056】すると、ハンドル301のポール当接部3
05がポール340のハンドル当接部347を押し、ポ
ール340はスプリング350の付勢力に抗してピン3
41を中心に回転し、ポール340の歯343がラチェ
ット330に噛合する。
【0057】略同時に、ハンドル301の長穴303の
上部端部がヒンジピン310に当接し、これ以降は、ハ
ンドル301の回転中心はヒンジピン310となり、ハ
ンドル301の回転は、ラチェット330を介して、ラ
チェット330が固着されたヒンジピン310に伝達さ
れ、ヒンジピン310が時計方向に回転する。
【0058】この時、ベースプレート320もヒンジピ
ン310を中心に回転し、折曲部323がスプリング3
90の端部392を押し、スプリング390を縮径方向
へ弾性変形させる。
【0059】ヒンジピン310が時計方向に回転する
と、コア414も時計方向に回転し、図6において、小
径コア部414dの側端414fが小径トーションスプ
リング412の他端のフック部412bと係合する。
【0060】すると小径トーションスプリング412は
径を縮める方向の力を受け、小径トーションスプリング
412とストッパケース410の小径壁面410bとの
間の圧接力が減少し、コア414は回転可能となり、小
径爪部415C を介してピニオン315が図4,図5に
おいて、反時計方向に回転する。
【0061】ピニオン315の反時計方向の回転によ
り、ロアアーム130はシートトラック100のアッパ
レール120に対して下降する。所望の高さを得たなら
ば、ハンドル301の取手309への操作力を解除す
る。
【0062】すると、スプリング390の弾性復元力に
より、ベースプレート320,ハンドル301は中立元
位置へ回転復帰する。更に、スプリング350の弾性復
元力により、ハンドル301は、その長穴303の略中
間位置にヒンジピン310が位置するまで回転復帰す
る。
【0063】一方、図1において、ハンドル301の取
手309を下方へ押し下げると、ハンドル301はピン
321を中心に回転する。すると、ハンドル301のポ
ール当接部305′がポール340′のハンドル当接部
347′を押し、ポール340′はスプリング350の
付勢力に抗してピン341を中心に回転し、ポール34
0′の歯343′がラチェット330に噛合する。
【0064】略同時に、ハンドル301の長穴303の
下部端部がヒンジピン310に当接し、これ以降は、ハ
ンドル301の回転中心はヒンジピン310となり、ハ
ンドル301の回転は、ラチェット330を介して、ラ
チェット330が固着されたヒンジピン310に伝達さ
れ、ヒンジピン310が反時計方向に回転する。
【0065】この時、ベースプレート320もヒンジピ
ン310を中心に回転し、折曲部323がスプリング3
90の端部391を押し、スプリング390を縮径方向
へ弾性変形させる。
【0066】ヒンジピン310が反時計方向に回転する
と、コア414も反時計方向に回転し、図6において、
大径コア部414cの側端414eが大径トーションス
プリング411の他端のフック部411bと係合し、大
径トーションスプリング411は径を縮める方向の力を
受け、大径トーションスプリング411とストッパケー
ス410の大径壁面410aとの間の圧接力が減少し、
コア414は回転可能となり、大径爪部415bを介し
てピニオン315が図4,図5において、時計方向に回
転する。
【0067】ピニオン315の時計方向の回転により、
ロアアーム130はシートトラック100のアッパレー
ル120に対して上昇する。所望の高さを得たならば、
ハンドル301の取手309への操作力を解除する。
【0068】すると、スプリング390の弾性復元力に
より、ベースプレート320,ハンドル301は中立元
位置へ回転復帰する。更に、スプリング350の弾性復
元力により、ハンドル301は、その長穴303の略中
間位置にヒンジピン310が位置するまで回転復帰す
る。
【0069】上記構成によれば、ハンドル301を操作
していない状態では、第一及び第二のポールであるポー
ル340,340′の歯343,343′はラチェット3
30に噛合していないので、外部からの衝撃によるハン
ドル機構の破損を防止できる。
【0070】又、第二の付勢手段としてのスプリング3
90を設けたことにより、ハンドル操作後、ベースプレ
ート320,ハンドル301を元位置まで復帰させるこ
とができる。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の発明に
よれば、ハンドルを操作していない状態では、ポールの
歯はラチェットに噛合していないので、外部からの衝撃
による破損を防止できる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、第二の付勢
手段を設けたことにより、ハンドルを回転させた後、ベ
ースプレート,ハンドルを元位置まで復帰させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドル機構正面図である。
【図2】図1の切断線A-Aにおける断面図である。
【図3】図1の切断線B-Bにおける断面図である。
【図4】シートリフター装置の側面図である。
【図5】図4における動作を説明する図である。
【図6】図1のブレーキ機構の断面図であるである。
【図7】図6の切断線C-Cにおける断面図である。
【図8】従来のシートリフター装置のハンドル機構の分
解斜視図である。
【図9】図8の動作を説明する図で、ヒンジピンのロッ
ク状態を説明する図である。
【図10】図8の動作を説明する図で、ヒンジピンの回
転状態を説明する図である。
【符号の説明】
301 ハンドル 303 長穴 310 ヒンジピン 330 ラチェット 400 ブレーキ機構 340 ポール(第一のポール) 340′ ポール(第二のポール) 343,343′ 歯 350 スプリング(第一の付勢手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルを操作することにより、シート
    クッションが昇降するシートリフター装置のハンドル機
    構において、 回転可能に設けられ、ブレーキ機構を介してシートリフ
    ター機構を駆動するヒンジピンと、 該ヒンジピンに固着されたラチェットと、 前記ヒンジピンに回転可能に設けられたベースプレート
    と、 中間部が前記ベースプレートに回転可能に設けられ、一
    方の回転端部に前記ヒンジピンが係合する長穴が形成さ
    れたハンドルと、 該ハンドルを挟むように配設され、その中間部が前記ベ
    ースプレートに回転可能に取り付けられ、一方の端部側
    に前記ラチェットに噛合可能な歯が形成され、他方の端
    部側は前記ハンドルが当接可能な第一及び第二のポール
    と、 該第一及び第二のポールの歯が前記ラチェットより離れ
    る方向に付勢する第一の付勢手段と、 からなることを特徴とするシートリフター装置のハンド
    ル機構。
  2. 【請求項2】 前記ベースプレートを所定の位置に位置
    するように付勢する第二の付勢手段を設けたことを特徴
    とする請求項1記載のシートリフター装置のハンドル機
    構。
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