JP2000280495A - 印刷装置、印刷方法および記録媒体 - Google Patents
印刷装置、印刷方法および記録媒体Info
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Abstract
調表現を実現する。 【解決手段】 インクジェットプリンタにおいて、吐出
されるインク重量が異なる2種類の駆動波形セットA,
Bを用意する。駆動波形セットAでは、大きな刻みで幅
広い範囲の濃度を現可能に設定された4,8,12ng
の3種類のドットを形成する。駆動波形セットBでは、
駆動波形セットAで形成される濃度の刻みを補間するよ
うに設定された1,2,3ngの3種類のドットを形成
する。各画素につき駆動波形セットAを用いる主走査
と、駆動波形セットBを用いる主走査の2回の主走査で
ドットを形成する。駆動波形セットA,Bにより形成さ
れるドットの組合せにより、ドットの非形成も含めて0
ng〜15ngまでの幅広い範囲で16段階のドットを
形成することが可能となる。
Description
トを形成して画像を印刷する印刷装置および印刷方法に
関し、詳しくは各画素ごとに多階調の濃度を表現可能な
印刷装置および印刷方法に関する。
種々のプリンタが多色多階調の画像を印刷するのに広く
用いられている。かかるプリンタの一つとして、例え
ば、ヘッドに備えられた複数のノズルから吐出される数
色のインクによりドットを形成して画像を記録するイン
クジェットプリンタがある。インクジェットプリンタ
は、通常、各画素ごとにはドットのオン・オフの2階調
しか表現し得ない。従って、原印刷データの有する多階
調をドットの分布により表現するハーフトーン処理を施
した上で画像を印刷する。
術として、各ドットごとにオン・オフの2値以上の階調
表現を可能としたプリンタ、いわゆる多値プリンタが提
案されている。多値プリンタとしては、ヘッドに出力さ
れる駆動信号の種類を変更することによって異なるイン
ク量でドットを形成するプリンタや、各画素ごとに複数
のドットを重ねて形成することにより多階調を表現可能
としたプリンタなどがある。かかる多値プリンタでは、
滑らかな階調表現を実現して高画質な印刷を行うことが
できる。
タでは各画素ごとに表現可能な階調値の範囲が比較的狭
く、更に滑らかな階調表現を実現することが困難であっ
た。例えば、駆動信号の種類を変更して多階調を表現す
るプリンタにおいては、各画素ごとに出力可能な駆動信
号の種類に制限があった。つまり、各画素にドットを形
成可能なタイミングで出力可能な駆動波形の数には、主
走査中のヘッドの移動速度に応じた上限が存在する。駆
動波形の数を十分に増やすためには、ヘッドの移動速度
を遅くする必要が生じ、印刷速度の低下という別の課題
を招く。
ノズルごとに並列で備えたり、各ノズルごとに複数の駆
動素子を備えることも可能ではある。しかしながら、一
般に印刷速度の向上を図るため、ヘッドには多数のノズ
ルが備えられているのが通常であり、各ノズルごとに並
列して回路を備えるものとすれば、印刷装置の製造コス
トを大幅に増大させるという別の課題を生じることにな
る。
可能な濃度の範囲を広げる場合には、それぞれのドット
で表現される濃度評価値の開きが大きくなる。また、滑
らかな階調表現を実現するために、各ドットで表現され
る濃度評価値の差分を小さくすれば、各画素ごとに表現
可能な濃度の範囲が狭くなる。いずれにしても、幅広い
範囲で十分滑らかな階調表現を実現することができなか
った。
されたものであり、各画素ごとに多階調の濃度を表現可
能な印刷装置および印刷方法において、さらに幅広い範
囲で滑らかな階調表現を実現する技術を提供することを
目的とする。
述の課題を解決するため、本発明は、次の構成を採用し
た。本発明の印刷装置は、駆動信号に応じてドットを形
成可能なヘッドを印刷媒体の一方向に相対的に往復動す
る主走査を行いながら、印刷データに応じて各画素ごと
にドットを形成することで該印刷媒体上に画像を印刷す
る印刷装置であって、濃度評価値の異なるドットを形成
可能な駆動信号を出力する第1の駆動手段と、前記第1
の駆動手段により形成されるドット同士の濃度評価値の
差分を補間する濃度評価値のドットを形成可能な駆動信
号を出力する第2の駆動手段と、前記印刷データと、前
記第1の駆動手段および第2の駆動手段のそれぞれから
出力される駆動信号との対応関係を記憶する記憶手段
と、該対応関係に基づいて前記第1の駆動手段および第
2の駆動手段を制御してドットを形成する形成手段とを
備えることを要旨とする。
から出力される駆動信号により形成されるドットと、第
2の駆動手段から出力される駆動信号により形成される
ドットとを重ね合わせて多様なドットを形成することが
できる。第2の駆動手段により形成されるドットは、第
1の駆動手段により形成されるドットの濃度の間隔を補
間することができる。例えば、第1の駆動手段がドット
の面積を変えることにより、濃度評価値が異なる2種類
のドットを形成可能である場合を考える。ここでは、濃
度評価値が高い側のドットを大ドットと呼び、濃度評価
値が低い側のドットを小ドットと呼ぶものとする。第2
の駆動手段は、大ドットと小ドットにより表現可能な濃
度の間隔を補間できる1種類のドットを形成するものと
する。
び第2の駆動手段を用いれば、各画素ごとに、以下の6
段階の濃度評価値を表現可能となる。 ドットの非形成;第2の駆動手段によるドットの形成;
小ドットの形成;小ドットおよび第2の駆動手段による
ドットの形成;大ドットの形成;大ドットおよび第2の
駆動手段によるドットの形成;
1の駆動手段により表現可能な濃度の範囲を広げること
ができるとともに、第2の駆動手段により、細かな間隔
での濃度表現を実現することができる。従って、両者を
組み合わせて各画素にドットを形成することにより、幅
広い範囲で滑らかな階調表現を実現することができ、画
質を大きく向上することができる。しかも、上記階調表
現を実現するに当たり、駆動信号の出力回路を多数用意
する必要がないため、印刷装置の製造コストの極端な増
大を招くことがない。
類のドットを形成し、第2の駆動手段により1種類のド
ットを形成する場合を例にとって説明した。本発明はか
かる場合のみに限定されるものではない。第1の駆動手
段により3種類以上のドットを形成するものとしてもよ
い。また、第2の駆動手段により2種類以上のドットを
形成するものとしてもよい。
形成されるドット同士の濃度評価値の差分を補間するド
ットを形成する。この意味について更に詳しく説明す
る。差分とは、第1の駆動手段により形成されるドット
のうち濃度評価値が近接するドット同士の差分を意味す
る。例えば、大ドットと小ドットのように濃度の異なる
2種類のドットを形成する場合、差分としては、小ドッ
トの濃度評価値とドットを非形成とした場合の濃度評価
値との差分、および大ドットの濃度評価値と小ドットの
濃度評価値との差分の2つが挙げられる。第1の駆動手
段により形成されるドットの種類が増えれば、それに応
じて差分の値も増える。なお、これらの差分は一致して
いる必要はない。逆に全ての差分が異なっている必要も
ない。
よりも有意に小さい濃度評価値のドットを形成する。上
述の通り、差分の値は第1の駆動手段により形成される
ドットの種類に応じて複数存在する。第2の駆動手段で
形成されるドットは、これら全ての差分値を補間可能で
あることが望ましいが、一部の差分値のみを補間するも
のとしてもよい。また、補間とは、必ずしも上記差分値
を等分割した濃度評価値のドットを形成することを意味
するものではない。例えば、ある差分値を補間するドッ
トを一つ形成する場合、そのドットの濃度評価値は前記
差分値を二等分する値に限らず、該差分値よりも小さい
範囲で任意に設定可能である。さらに、第2の駆動手段
は、必ずしも前記差分を補間するドットのみを形成する
必要はない。つまり、前記差分値よりも大きい濃度評価
値を有するドットをも形成可能としても構わない。
る濃度を評価する種々のパラメータを採用することがで
きる。例えば、駆動信号に応じて吐出されるインク重量
をパラメータとして濃度評価値を表すものとしてもよ
い。また、印刷媒体上に形成されたドットにより表現さ
れる濃度をパラメータとして濃度評価値を表すものとし
てもよい。
記第1の駆動手段および第2の駆動手段により形成され
るドットは種々の関係に設定することが可能であるが、
前記第1の駆動手段により形成可能なドットは、ドット
同士の濃度評価値の差分が一定となる複数のドットであ
り、前記第2の駆動手段により形成可能なドットは、少
なくとも前記差分を等間隔に補間する濃度評価値のドッ
トを含むものとすることが好ましい。
り形成されるドットを上記関係で設定すれば、幅広い範
囲で均等な階調を表現することが可能となる。例えば、
第1の駆動手段により形成されるドットの濃度評価値の
差分が一定の値DTである場合を考える。第2の駆動手
段によるドットの濃度評価値はこの差分値DTを二等分
する値DT/2であるものとする。かかる濃度評価値の
ドットを組み合わせて形成すれば、各画素ごとにDT/
2の間隔で多段階の濃度を表現することが可能となる。
一般に第2の駆動手段によるドットの濃度評価値が前記
差分値DTをn等分(nは自然数)する場合には、DT
/nの均等な間隔で多段階の濃度を表現することが可能
となる。
第2の駆動手段とでそれぞれ濃度評価値の異なるドット
のみを形成するものとしてもよいが、前記第1の駆動手
段により形成されるドットと、前記第2の駆動手段によ
り形成されるドットの一部が共通するものとすることも
できる。
るドットの一部を共通させれば、共通のドットを柔軟に
使用することが可能となる。例えば、画像の印刷時に多
用される種類のドットを共通のドットとして設定すれ
ば、そのドットを第1の駆動手段と第2の駆動手段の双
方により形成することが可能となり、ドットの形成効率
を向上することが可能である。また、いわゆる文字の印
刷など、2値的な印刷を実行する際に用いるドットを共
通のドットとして設定すれば、2値画像の印刷速度を向
上することができる。
第2の駆動手段とで形成することにより、バンディング
と呼ばれる濃淡ムラの発生を抑制することも可能であ
る。一般にインクを吐出してドットを形成するヘッドの
場合、ヘッドに備えられたノズルのインクの吐出特性に
起因して、ドットの形成位置にずれが生じる場合があ
る。かかるずれがラスタ全体に亘って生じると、バンデ
ィングとして視認される。バンディングを軽減する技術
としてインクの吐出特性が異なる複数のノズルを用いて
各ラスタを形成するオーバラップ方式と呼ばれる記録方
法が知られている。上述の印刷装置によれば、共通のド
ットについては第1の駆動手段により駆動されるノズル
と第2の駆動手段により駆動されるノズルの2つを用い
て形成することが可能となる。従って、共通のドットが
多用される領域においてバンディングの発生を抑制する
ことができる。
さらに、前記印刷媒体を前記主走査の方向に交差する方
向に前記ヘッドに対して相対的に移動する副走査を行う
副走査手段を備え、前記共通するドットは、前記副走査
方向における前記画素の間隔と略同一の径のドットであ
るものとすることが望ましい。
の形成位置が副走査方向にずれることによって生じる濃
淡ムラである。かかる濃淡ムラは、副走査方向に形成さ
れるドットのピッチ、即ち画素の間隔と、ドットの径と
が略同一である場合に視認されやすいことが知られてい
る。例えば、ドットの径が画素の間隔よりも非常に大き
い場合には、ドットの形成位置が若干ずれても隣接する
ドットとの間に隙間が生じにくいため、顕著な濃淡ムラ
は生じにくい。また、ドットの径が画素の間隔よりも非
常に小さい場合には、ドットの形成位置がずれるか否か
に関わらず、隣接するドットとの間に隙間が生じている
ため、顕著な濃淡ムラは生じにくい。ドットの径が画素
の間隔と略同一の場合には、形成位置のわずかなずれに
よって隣接するドットとの隙間が生じやすく、顕著な濃
淡ムラを生じやすい。
ドットとして設定すれば、先に説明したオーバラップ方
式による記録を適用することが可能となり、顕著なバン
ディングの発生を抑制することができる。従って、画質
を大きく向上することができる。
も種々の構成を採ることができる。例えば、第1の駆動
手段によってドットを形成するノズルと、第2の駆動手
段によってドットを形成するノズルとを並列で備えるヘ
ッドを用いてドットを形成する手段としてもよい。
可能であるが、特に、前記形成手段は、前記主走査方向
に配列された各画素に対して、前記第1の駆動手段およ
び第2の駆動手段を予め定めた第1の関係で対応づけて
ドットを形成する第1の主走査手段と、前記各画素に対
して、前記第1の関係とは異なる関係で、前記第1の駆
動手段および第2の駆動手段を対応づけてドットを形成
する第2の主走査手段とを備える手段であるものとする
ことが望ましい。
に第1の関係で対応づけられた駆動手段を用いてドット
を形成することができる。第2の主走査では、第2の関
係で対応づけられた駆動手段を用いてドットを形成する
ことができる。第1の関係と第2の関係は、それぞれ異
なる駆動手段が各画素に対応するように設定されてい
る。従って、上記2回の主走査により、各画素には第1
の駆動手段によるドットと、第2の駆動手段によるドッ
トの双方を形成することができる。つまり、2つの駆動
手段により各画素にドットを形成するに際し、ヘッドに
備えられるノズル数を増やす必要がない。
であり、例えば、全ての画素に第1の駆動手段を対応づ
ける関係を第1の関係とし、全ての画素に第2の駆動手
段を対応づける関係を第2の関係とすることができる。
こうすれば、第1の主走査においては第1の駆動手段の
みを用いて各画素にドットを形成し、第2の主走査にお
いては第2の駆動手段のみを用いて各画素にドットを形
成することになる。かかる関係によれば、第1の駆動手
段と第2の駆動手段との使い分けを容易に行うことがで
きる利点がある。
素に第1の駆動手段を対応づけ、偶数番目の画素に第2
の駆動手段を対応づける関係を第1の関係とし、偶数番
目の画素に第1の駆動手段を対応づけ、奇数番目の画素
に第2の駆動手段を対応づける関係を第2の関係とする
こともできる。奇数番目の画素について見れば、第1の
主走査では第1の駆動手段によりドットが形成され、第
2の主走査では第2の駆動手段によりドットが形成され
ることになる。偶数番目の画素について見れば、第1の
主走査では第2の駆動手段によりドットが形成され、第
2の主走査では第1の駆動手段によりドットが形成され
ることになる。かかる関係によれば、第1の駆動手段ま
たは第2の駆動手段のみによってドットが形成される領
域においても、各ラスタは2つの異なるノズルによって
形成されることになるから、先に説明したオーバラップ
方式による記録を実現することができ、バンディングの
発生を抑制することができる。
1の駆動手段と第2の駆動手段とを組み合わせてドット
を形成する場合を示した。3つ以上の駆動手段によるド
ットを組み合わせて形成するものとして構成する場合も
可能である。3つ以上の駆動手段を用いる印刷装置は、
少なくとも上記説明における第1の駆動手段と第2の駆
動手段とを包含するものであるため、本発明の印刷装置
の一態様に過ぎない。
明として構成することもできる。即ち、本発明の印刷方
法は、駆動信号に応じてドットを形成可能なヘッドを印
刷媒体の一方向に相対的に往復動する主走査を行いなが
ら、印刷データに応じて各画素ごとにドットを形成する
ことで該印刷媒体上に画像を印刷する印刷方法であっ
て、(a) 第1の駆動信号および第2の駆動信号の出
力態様と印刷データとの予め設定された関係に基づい
て、各画素ごとに第1の駆動信号および第2の駆動信号
の出力態様を設定する工程と、(b) 前記ヘッドに前
記第1の駆動信号および第2の駆動信号を前記設定され
た出力態様で出力して、各画素ごとにドットを形成する
工程とを備える印刷方法であって、前記第1の駆動信号
は、濃度評価値の異なるドットを形成可能な駆動信号で
あり、前記第2の駆動信号は、前記第1の駆動信号によ
り形成されるドット同士の濃度評価値の差分を補間する
濃度評価値のドットを形成可能な駆動信号である印刷方
法である。
明したと同様の作用に基づき、幅広い範囲で滑らかな階
調表現を実現することができる。従って、高画質な印刷
を行うことができる。なお、上記印刷方法において、先
に印刷装置で説明した種々の付加的要素を備えるものと
しても構わない。
た記録媒体として構成することもできる。即ち、本発明
の記録媒体は、濃度評価値の異なるドットを形成可能な
第1の駆動信号および該第1の駆動信号により形成され
るドット同士の濃度評価値の差分を補間する濃度評価値
のドットを形成可能な第2の駆動信号に応じてドットを
形成可能なヘッドを用いて、印刷データに応じて各画素
ごとにドットを形成することにより、該印刷媒体上に画
像を印刷する印刷装置を駆動するプログラムをコンピュ
ータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、前記第
1の駆動信号および第2の駆動信号の出力態様と前記印
刷データとの予め設定された関係を表すデータと、該デ
ータに基づいて、各画素ごとに第1の駆動信号および第
2の駆動信号の出力態様を設定する機能とを実現するプ
ログラムを記録した記録媒体である。
ンピュータにより実行されると、先に印刷装置で説明し
た通り、幅広い範囲で滑らかな階調表現を実現でき、画
質を向上することができる。なお、上記プログラムは、
上記機能を実現する単独のプログラムとして構成しても
よいし、印刷装置を駆動するためのプログラムの一部と
して構成してもよい。また、先に印刷装置で説明した種
々の付加的要素を実現するプログラムとして構成するこ
とも可能である。
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置な
どコンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。また、上記機能を実現させるプログラムを通信経路
を介して供給するプログラム供給装置としての態様も含
む。
の実施の形態について、実施例に基づき説明する。図1
は、本発明の実施例としてのプリンタPRTを用いた印
刷システムの構成を示す説明図である。プリンタPRT
は、コンピュータPCに接続され、コンピュータPCか
ら印刷データを受け取って印刷を実行する。プリンタP
RTはコンピュータPCがプリンタドライバと呼ばれる
ソフトウェアを実行することにより動作する。コンピュ
ータPCは、外部のネットワークTNに接続されてお
り、特定のサーバSVに接続することにより、プリンタ
PRTを駆動するためのプログラムおよびデータをダウ
ンロードすることも可能である。また、フレキシブルデ
ィスクドライブFDDやCD−ROMドライブCDDを
用いて、必要なプログラムおよびデータをフレキシブル
ディスクやCD−ROMなどの記録媒体からロードする
ことも可能である。
成を併せて示した。プリンタPRTには、入力部91、
バッファ92、主走査部93、副走査部94、第1駆動
部95a、第2駆動部95bが備えられている。また、
これらの機能ブロックが参照するテーブルとして、駆動
態様テーブル97および形成態様テーブル96が備えら
れている。
データおよび印刷モードデータを受け取り、バッファ9
2に一旦記憶する。コンピュータPCから与えられる印
刷データは、2次元的に配列された各画素ごとに表現さ
れるべき濃度を与えるデータである。主走査部93は、
印刷データに基づいてプリンタPRTのヘッドを一方向
に往復動する主走査を行う。この際、第1駆動部95
a、第2駆動部95bを用いてドットを形成する。主走
査部93が第1駆動部95a、第2駆動部95bを用い
る態様は、主走査ごとに定まっており、駆動態様テーブ
ル97に予め記憶されている。
刷データに応じてプリンタPRTのヘッドを駆動し、ド
ットを形成する。後述する通り、第1駆動部95a、第
2駆動部95bはそれぞれ異なる種類のドットを形成
し、両者で形成されるドットを組みあわせて印刷データ
に応じた濃度を表現する。第1駆動部95a、第2駆動
部95bのそれぞれで形成するドットと印刷データとの
対応関係は、形成態様テーブル96に予め記憶されてい
る。
刷用紙を主走査方向に直交する方向に搬送する副走査を
行う。本実施例では、各ラスタを2回の主走査で形成す
る送り量で副走査を実行する。この送り量は、ヘッドに
備えられたノズルのピッチおよび印刷の解像度に応じて
予め設定されている。
成を説明する。図示するように、このプリンタPRT
は、紙送モータ23によって用紙Pを搬送する機構と、
キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテ
ン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31
に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクを吐出す
る機構と、これらの紙送モータ23,キャリッジモータ
24,印字ヘッド28および操作パネル32との信号の
やり取りを司る制御回路40とから構成されている。
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
用のカートリッジ71とシアン(C)、ライトシアン
(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、
イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラーインク用
カートリッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の
下部の印字ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド
61〜66が形成されている。キャリッジ31にカート
リッジ71、72を装着すると、各インクカートリッジ
からヘッド61〜66にインクが供給される。
Nzの配列を示す説明図である。これらのノズルは、各
色ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成っ
ており、各ノズルアレイには48個のノズルNzが一定
のノズルピッチkで千鳥状に配列されている。各ノズル
アレイの副走査方向の位置は互いに一致している。
図4はインク吐出用ヘッド28の内部の概略構成を示す
説明図である。図示の都合上K、C、LCの3色につい
て示した。ヘッド61〜66には、各ノズルごとにピエ
ゾ素子PEが配置されている。図4に示すように、ピエ
ゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路
68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PE
は、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、
極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子であ
る。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた
電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエ
ゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、図中の矢印で
示すようにインク通路68の一側壁を変形させる。この
結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に
応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子I
pとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。
このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙P
に染み込むことにより印刷が行われる。
PEに異なる波形で電圧を印加することにより、インク
量の異なるドットを形成可能としている。この原理につ
いて説明する。図5は、インクが吐出される際のノズル
Nzの駆動波形と吐出されるインクIpとの関係を示し
た説明図である。図5において破線で示した駆動波形が
通常のドットを吐出する際の波形である。区間d2にお
いて一旦、基準電圧よりも低い電圧をピエゾ素子PEに
印加すると、インク通路68の断面積を増大する方向に
ピエゾ素子PEが変形する。ノズルへのインクの供給速
度には限界があるため、インク通路68の拡大に対して
インクの供給量が不足する。この結果、図5の状態Aに
示した通り、インク界面MeはノズルNzの内側にへこ
んだ状態となる。図5の実線で示す駆動波形を用い、区
間d1に示すように電圧を急激に低くすると、インクの
供給量はさらに不足した状態となる。従って、状態aで
示す通りインク界面は状態Aに比べて大きく内側にへこ
んだ状態となる。
ると(区間d3)、先に説明した原理に基づいてインク
が吐出される。このとき、インク界面があまり内側にへ
こんでいない状態(状態A)からは状態Bおよび状態C
に示すごとく大きなインク滴が吐出され、インク界面が
大きく内側にへこんだ状態(状態a)からは状態bおよ
び状態cに示すごとく小さなインク滴が吐出される。こ
のように、駆動電圧を低くする際(区間d1,d2)の
変化率に応じて、ドットのサイズを変化させることがで
きる。
めの発信器を2つ備える。図6は第1の発信器による駆
動波形により形成されるドットの様子を示す説明図であ
る。図示する通り第1の発信器は、2種類の駆動波形A
1,A2を連続的に出力する。駆動波形A1は4ngの
インク滴を吐出してドット(以下、A小ドットと呼ぶ)
を形成する波形であり、駆動波形A2は8ngのインク
滴を吐出してドット(以下、A中ドットと呼ぶ)を形成
する波形である。駆動波形セットA、即ち第1の発信器
による駆動波形A1,A2を用いると、図6に示す4段
階の濃度を表現することができる。即ち、駆動波形A
1,A2の双方をオフとすることにより「ドットの非形
成」、駆動波形A1のみをオンにすることにより「A小
ドットの形成」、駆動波形A2のみをオンにすることに
より「A中ドットの形成」、駆動波形A1,A2の双方
をオンにすることにより「12ngのインクによるドッ
ト(以下、A大ドットと呼ぶ)の形成」で濃度を表現す
ることができる。
ク量の少ないドットを形成する駆動波形B1,B2を出
力する。駆動波形の出力態様は、第1の発信器と同様で
あり、駆動波形B1,B2を各画素に連続的に出力す
る。駆動波形B1は1ngのインク滴を吐出してドット
(以下、B小ドットと呼ぶ)を形成する波形であり、駆
動波形B2は2ngのインク滴を吐出してドット(以
下、B中ドットと呼ぶ)を形成する波形である。駆動波
形B1,B2を共にオンにすることにより、3ngのイ
ンクによるドット(以下、B大ドットと呼ぶ)を形成す
ることができる。駆動波形セットB、即ち駆動波形B
1,B2により、第1の発信器と同様、「ドットの非形
成」、「B小ドットの形成」、「B中ドットの形成」、
「B大ドットの形成」の4段階の濃度を表現することが
できる。
Bのそれぞれにより形成されるドットの組みあわせによ
り表現される濃度を示す説明図である。駆動波形セット
Aでは、先に説明した通り、濃度評価値、ここではイン
ク重量が0,4,8,12の4段階を表現することがで
きる。一方、駆動波形セットBでは、濃度評価値が0,
1,2,3の4段階を表現することができる。駆動波形
セットBによるドットの濃度評価値は、駆動波形セット
Aによるドットの濃度評価値の差分を補間するように設
定されている。つまり、駆動波形セットAによるドット
同士の濃度評価値の差分は一定の値4であり、駆動波形
セットBによるドットの濃度評価値は、この差分値を4
等分した濃度を表現することができる。
ットを組みあわせることにより、図7に示す通り、濃度
評価値0〜15までの範囲で値1の間隔で均等な濃度を
表現することができる。つまり、駆動波形セットAによ
るドットを非形成としつつ、駆動波形セットBで各ドッ
トを形成すれば、濃度評価値0,1,2,3の4段階を
表現することができる。駆動波形セットAによりA小ド
ットを形成しつつ、駆動波形セットBで各ドットを形成
すれば、濃度評価値4,5,6,7の4段階を表現する
ことができる。駆動波形セットAによりA中ドットを形
成しつつ、駆動波形セットBで各ドットを形成すれば、
濃度評価値8,9,10,11の4段階を表現すること
ができる。駆動波形セットAによりA大ドットを形成し
つつ、駆動波形セットBで各ドットを形成すれば、濃度
評価値12,13,14,15の4段階を表現すること
ができる。
は、各画素ごとに上述の16段階のうちいずれの濃度を
表現すべきかを特定する印刷データが出力される。プリ
ンタPRTの制御回路は、図7に示すテーブルを参照し
て、印刷データの階調値TNに応じて駆動波形セットA
および駆動波形セットBで形成すべきドットの種類を特
定する。
て各画素にドットを形成する様子を示す説明図である。
図中のp1〜p6のマスはそれぞれ画素を示している。
図中のアルファベット「A」または「B」を付した部分
が駆動波形セットに対応する。図8では模式的に示した
が、Aを付した部分に図6に示した2つの駆動波形が含
まれている。Bを付した部分についても同様である。
査で形成する。1回目の主走査では、奇数番目の画素に
駆動波形セットAによるドットを形成し、偶数番目の画
素に駆動波形セットBによるドットを形成する。2回目
の主走査では、駆動波形セットと画素との対応関係を逆
にしてドットを形成する。即ち、奇数番目の画素に駆動
波形セットBによるドットを形成し、偶数番目の画素に
駆動波形セットAによる画素を形成する。2回の主走査
で、各画素ごとに駆動波形セットA,Bに対応したドッ
トを形成することができる。各画素と駆動波形セットと
の対応関係は、図8に示したものに限られない。例え
ば、1回目の主走査では、駆動波形セットAにより全画
素にドットを形成し、2回目の主走査では、駆動波形セ
ットBにより全画素にドットを形成するものとしてもよ
い。
るための制御回路40の内部構成を説明する。図9は制
御回路40の内部構成を示す説明図である。図示する通
り、この制御回路40の内部には、CPU41,PRO
M42,RAM43の他、コンピュータPCとのデータ
のやりとりを行うPCインタフェース44と、紙送りモ
ータ23、キャリッジモータ24および操作パネル32
などとの信号をやりとりする周辺入出力部(PIO)4
5と、計時を行うタイマ46と、ヘッド61〜66にド
ットのオン・オフの信号を出力する駆動用バッファ47
などが設けられており、これらの素子および回路はバス
48で相互に接続されている。
A,Bにより形成されるドットとの対応関係は、形成態
様テーブルとしてPROM42に記憶されている。形成
態様テーブルには、駆動波形A1,A2のオン・オフを
与える2ビットのデータと、駆動波形B1,B2のオン
・オフを特定する2ビットのデータの合計4ビットから
なるデータが印刷データの階調値TNごとに記憶されて
いる。CPU41は、PCインターフェース44から印
刷データを入力すると、形成態様テーブルを参照し、各
駆動波形のオン・オフを示す4ビットのデータ(以下、
形成態様データと呼ぶ)に変換して、駆動用バッファ4
7に転送する。
力する発信器51Aと、駆動波形セットBを出力する発
信器51Bが備えられている。また、これらの発信器5
1A,51Bからの出力をヘッド61〜66に所定のタ
イミングで分配して出力する分配出力器55も設けられ
ている。発信器51A,51Bから出力された駆動波形
は、切替器52を通して分配出力器55に出力される。
切替器52は、PIO45を通じてCPU41により制
御され、図8に示した通り、各ラスタごとに1回目の主
走査に当たるのか2回目の主走査に当たるのかに応じて
切り替えられる。主走査と切り替えの態様との関係は、
駆動態様テーブルとしてPROM42に予め記憶されて
いる。
ュータPCで処理された印刷データを受け取り、これを
一時的にRAM43に蓄え、形成態様データに翻訳した
上で駆動用バッファ47に出力する。駆動用バッファ4
7は、所定のタイミングでこのデータを分配器55に出
力する。この結果に応じて、切替器52を通じて選択さ
れた駆動波形セットA,Bいずれかの駆動波形が各ノズ
ルに出力され、各画素にドットが形成される。
リンタPRTは、紙送モータ23により用紙Pを搬送し
つつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャリ
ッジモータ24により往復動させ(以下、主走査とい
う)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61〜66の
ピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、
ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリン
タPRTを用いているが、他の方法によりインクを吐出
するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、イン
ク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生
する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリ
ンタに適用するものとしてもよい。
けるドット形成処理について説明する。図10はドット
形成ルーチンのフローチャートである。これは、プリン
タPRTのCPU41が実行する処理である。この処理
が開始されると、CPU41は、印刷データを入力する
(ステップS10)。この印刷データは、コンピュータ
PCで処理されたデータであり、画像を構成する各画素
ごとにプリンタPRTが備える各インクで表現されるべ
き階調値TNを値0〜15までの16段階で表したデー
タである。
一旦、RAM43に記憶する。そして、主走査時に各ノ
ズルに順次出力する形成態様データを各ノズルごとに駆
動用バッファ47に設定する処理を実行する。本実施例
では、図8で示した通り、2回の主走査で各画素に駆動
波形セットAおよび駆動波形セットBによるドットを形
成する。従って、駆動用バッファ47に出力するデータ
は、各主走査についてみれば、各画素ごとに駆動波形セ
ットAまたは駆動波形セットBのいずれかに対応したデ
ータである。各画素と駆動波形セットとの対応関係は、
主走査ごとに変更される。
め、データの設定に際し、各ノズルが形成するラスタが
1回目の主走査(以下、第1主走査と呼ぶ)に相当する
か否かを判定する(ステップS20)。副走査の送り量
に応じて各ラスタを形成するノズルは一義的に対応す
る。1回目の主走査に相当するか否かの判定は、かかる
対応関係に基づいて容易に行うことができる。
である。図の左側には1回目から8回目の各主走査にお
けるヘッドの副走査方向の位置を示した。図示の都合
上、ここでは3ドットピッチで4本のノズルを備えるヘ
ッドを例示した。「○」または「□」のシンボルがノズ
ルを意味し、各シンボルに付した番号は、それぞれノズ
ル番号を意味する。シンボルの形状の意味は後述する。
2ドット相当の送り量で副走査を行うことにより、図中
の印刷可能領域、即ち1回目の主走査において4番ノズ
ルで形成されるラスタより下方の領域に画像を印刷する
ことができる。1回目の主走査において1〜3番ノズル
によりドットを形成しないのは、以降の主走査において
隣接するラスタを形成し得ないからである。2回目〜5
回目の主走査においてドットを形成しないノズルが存在
するのも同様の理由による。
副走査の送り量を設定すると、各ラスタを構成するノズ
ルが一義的に決まる。例えば、図中のラスタr1は、1
回目の主走査で4番ノズルによりドットを形成し、4回
目の主走査において2番ノズルでドットを形成すること
になる。ラスタr1については、4番ノズルが第1主走
査に対応したノズルとなり、2番ノズルが第2主走査に
対応したノズルとなる。
ルを「○」で示し、第2主走査に対応するノズルを
「□」で示した。図示する送り量では、3番ノズルおよ
び4番ノズルが常に第1主走査に対応し、1番ノズルお
よび2番ノズルが常に第2主走査に対応することが分か
る。ここでは、4つのノズルを備える場合を例示した
が、ノズルピッチ、ノズル本数および副走査の送り量に
応じて、それぞれ第1主走査に対応するノズル、第2主
走査に対応するノズルを特定することができる。
主走査を第1主走査、後の主走査を第2主走査として定
義した。第1主走査および第2主走査は種々の定義が可
能である。図11では、各ラスタが奇数回目の主走査と
偶数回目の主走査との組合せで形成されている。例え
ば、ラスタr1は、1回目の主走査と4回目の主走査と
により形成されている。かかる場合には、奇数回目の主
走査を第1主走査とし、偶数回目の主走査を第2主走査
と定義してもよい。かかる定義によれば、ラスタr3に
ついては、4番ノズルが第2主走査に対応し、2番ノズ
ルが第1主走査に対応することになる。このように定義
すれば、各主走査ごとに全ノズルが第1主走査または第
2主走査のいずれかに統一的に対応するため、駆動波形
セットの出力の制御が容易になるという利点がある。
走査に対応すると判定されたノズルに対しては、第1主
走査用データの設定を行う(ステップS30)。図8に
示した通り、第1主走査では、奇数番目の画素に駆動波
形セットAによるドットを形成し、偶数番目の画素に駆
動波形セットBによるドットを形成する。従って、第1
主走査用のデータとしては、形成態様データとして設定
された4ビットのデータのうち、奇数番目の画素には駆
動波形セットAに対応する2ビットのデータを設定し、
偶数番目の画素には駆動波形セットBに対応する2ビッ
トのデータを設定するのである。
ルに対しては、第2主走査用データの設定を行う(ステ
ップS40)。第2主走査では、奇数番目の画素に駆動
波形セットBによるドットを形成し、偶数番目の画素に
駆動波形セットAによるドットを形成する。従って、第
2主走査用のデータとしては、形成態様データとして設
定された4ビットのデータのうち、奇数番目の画素には
駆動波形セットBに対応する2ビットのデータを設定
し、偶数番目の画素には駆動波形セットAに対応する2
ビットのデータを設定するのである。
いて示す説明図である。主走査方向の6つの画素P1〜
P6を例にとって示した。図の上段には、各画素に対す
る印刷データの階調値TNを示した。画素P1〜P6に
順に階調値0〜5が指定されているものとする。上から
2段目には形成態様データとして4ビットのオン・オフ
を模式的に示した。4ビットのうち上位2ビットがそれ
ぞれ駆動波形A1,A2のオン・オフを示すビットであ
り、下位2ビットがそれぞれ駆動波形B1,B2のオン
・オフを示すビットである。白抜きのシンボルがビット
のオフを意味し、塗りつぶしたシンボルがビットのオン
を意味する。
ーブルに基づいて設定されている。階調値0の画素P1
に対しては、全ての駆動波形をオフにするため4つのビ
ットは全てオフとなる。階調値1の画素P2に対して
は、駆動波形B1のみをオンにするため、その波形に対
応したビットのみがオンとなる。その他の画素について
も同様にして形成態様データが設定される。
査における各画素のデータの様子を示した。いずれの主
走査においても各画素ごとには駆動波形セットAまたは
駆動波形セットBのいずれかに含まれる2つの駆動波形
が出力される。従って、各主走査用のデータは、各画素
に対応する2つの駆動波形のオン・オフを示す2ビット
のデータとなる。図8に示した通り、本実施例では、第
1主走査において奇数番目の画素に駆動波形セットAが
出力される。従って、第1主走査では、画素P1には形
成態様データの4ビットのうち、駆動波形セットAに対
応する上位2ビットが主走査用データとして設定され
る。第2主走査では、奇数番目の画素に駆動波形セット
Bが出力される。従って、第2主走査では、画素P1に
は形成態様データの4ビットのうち、駆動波形セットB
に対応する下位2ビットが主走査用データとして設定さ
れる。他の画素P2〜P6についても同様に各主走査ご
とに上位2ビットまたは下位2ビットが設定される。
データおよび第2主走査用データを全ノズルに設定する
と(図10のステップS50)、CPU41は主走査お
よびドットの形成を行う(ステップS60)。第1主走
査か第2主走査かに応じて切替器52を制御して、それ
ぞれの画素に駆動波形セットAまたは駆動波形セットB
に対応したドットを形成するのである。こうして主走査
が終了すると、CPU41は次に副走査を実行する(ス
テップS70)。既に図11で説明した通り、ノズルピ
ッチ、ノズル本数に応じて副走査の送り量は予め設定さ
れている。CPU41は、以上の処理を印刷が終了する
まで繰り返し実行する(ステップS80)。
ば、各画素ごとに駆動波形セットAと駆動波形セットB
とを組みあわせてドットを形成することにより、幅広い
範囲で、かつ細かな間隔で多段階の濃度を表現すること
ができる。言い換えれば、駆動波形セットAにより幅広
い範囲で表現される濃度の間隔を、駆動波形セットBに
より補間することができる。このように細かな間隔で幅
広い範囲で濃度を表現することにより、本実施例の印刷
装置によれば、非常に滑らかな階調表現を実現すること
ができ、印刷される画質を大きく向上することができ
る。
様で第1主走査および第2主走査を行うことにより、以
下に示す通り、バンディングを抑制することができると
いう利点もある。バンディングとは、ノズルごとのイン
クの吐出特性に起因して生じる濃淡ムラをいう。例え
ば、図18(a)に示すようにドットが形成されている
場合を考える。かかる場合に、図18(b)に示す通
り、インクの吐出特性に起因して、上から3番目、6番
目、9番目のラスタが上方にずれた位置に形成されたと
する。印刷された画像には、図中のB1,B2,B3で
示すようにドットが疎な部分が生じる。この部分がバン
ディングとして視認される。
バラップ方式による記録がある。これは各ラスタを2本
以上のノズルで形成する技術である。図11に示したよ
うに各ラスタを2つのノズルで主走査する送りで副走査
を行いつつ、例えば、1回目の主走査では奇数番目の画
素にドットを形成し、2回目の主走査では偶数番目の画
素にドットを形成すればオーバラップ方式による記録と
なる。かかる記録を実行すると、図18(c)に示した
通り、各ラスタのうち、ドットの形成位置がずれる特性
を有するノズルによって形成された一部のドットのみが
ずれるため、バンディングを抑制することができる。
様でドットを形成することにより、オーバラップ方式に
よる記録と同様の記録を行うことができる。例えば、図
7にハッチングを付した階調値0,1,2,3,4,
8,12については、各画素ごとに駆動波形セットAま
たは駆動波形セットBのいずれかのみを用いてドットが
形成される。図8に示した態様でドットを形成する場合
には、第1主走査および第2主走査のいずれにおいて
も、駆動波形セットAおよび駆動波形セットBのそれぞ
れに対応したドットが形成される。従って、上述の階調
領域においても、各ラスタを第1主走査に対応するノズ
ルと第2主走査に対応するノズルの2本で形成すること
ができる。その他の領域においては、各ラスタは必ず2
つのノズルでドットが形成される。従って、本実施例の
印刷装置によれば、オーバラップ方式による効果と同等
の効果を得ることができ、バンディングを抑制した高画
質な印刷を実現することができる。
2を制御して、各画素に駆動波形セットAと駆動波形セ
ットBとを交互に出力している。この際、先に図8に示
した通り、第1主走査では駆動波形セットA、駆動波形
セットBの順序で出力し、第2主走査では駆動波形セッ
トB、駆動波形セットAの順序で出力する。
関係を変更する方法は、その他種々の方法が可能であ
る。図13は、画素と駆動波形との対応関係を主走査ご
とに変更する方法の変形例を示す説明図である。図中の
上段に第1主走査における駆動波形を示し、下段に第2
主走査における駆動波形を示した。図示する通り、駆動
波形は、常に駆動波形セットA、駆動波形セットBの順
序で出力される。但し、変形例では、印刷の開始時期を
第1主走査と第2主走査とでずらしている。第2主走査
では、本来印刷が実行される画素P1等の左側に、実際
には印刷されないダミーの画素PDを設ける。この画素
PDから印刷を実行するように駆動波形を出力すること
により、画素P1以降では第1主走査と異なる対応関係
で駆動波形が出力される。
駆動波形セットを組み合わせてドットを形成する場合を
例示した。これに対し、更に多くの駆動波形を組み合わ
せるものとしても構わない。図14は3つの駆動波形セ
ットを組み合わせる場合の記録の様子を示す説明図であ
る。この例では、駆動波形セットがA,B,Cの3種類
用意されている。図示する通り、第1主走査では、画素
P1、P2,P3に対し、駆動波形セットA,B,Cが
順に対応するように駆動波形セットを出力して印刷を行
う。第2主走査では、画素P1、P2,P3に対し、駆
動波形セットB,C,Aが順に対応するように駆動波形
セットを出力して印刷を行う。第3主走査では、画素P
1、P2,P3に対し、駆動波形セットC,A,Bが順
に対応するように駆動波形セットを出力して印刷を行
う。一般にn個(nは2以上の整数)の駆動波形セット
を組み合わせる場合、各画素と駆動波形との対応関係が
異なるn回の主走査で各ラスタを形成することにより、
駆動波形セットの組合せによるドットを各画素に形成す
ることができる。
場合、駆動波形セットCにより形成されるドットの濃度
評価値の間隔を駆動波形セットA,Bにより補間可能な
設定とすれば、より幅広い範囲で滑らかな階調表現を実
現することが可能となる。本実施例では、駆動波形セッ
トA,Bにより濃度評価値0〜15までを表現可能であ
る(図7参照)。従って、濃度評価値16を表現可能な
駆動波形Cを用意すれば、濃度評価値0〜31までの3
2段階の濃度を値1の間隔で表現することが可能とな
る。
成されるドットの濃度評価値の差分は値4で一定となっ
ている。また、駆動波形セットBは、この差分を4等分
した濃度評価値のドットをそれぞれ形成可能としてい
る。駆動波形セットA,Bは、かかる場合に限らず、種
々の設定が可能である。駆動波形セットAは、濃度評価
値の差分が不均一に変化するドットを形成するものとし
てもよい。例えば、濃度評価値4、12のドットを形成
するものとしてもよい。駆動波形セットBは、駆動波形
セットAにより形成されるドットの濃度評価値の間隔を
補間するドットを形成可能であればよく、この間隔を等
分割した濃度評価値に相当するドットを形成する必要は
ない。例えば、図7において駆動波形セットBは、濃度
評価値1,3のドットを形成するものとしてもよい。先
に説明した実施例において、駆動波形セットBは、補間
するドットのみを形成する必要はない。例えば、図7に
おいて、駆動波形セットBは、補間するドットに加えて
濃度評価値4以上のドットを形成するものとしてもよ
い。駆動波形セットA,Bは図7に示した濃度評価値に
対応するものに限定されず、いかなる濃度評価値に設定
してもよいことはいうまでもない。
装置について説明する。第2実施例の印刷装置のハード
ウェア構成は、第1実施例と同様である。第2実施例で
は、駆動波形セットAにより形成されるドットの濃度評
価値が第1実施例と相違する。図15は第2実施例にお
いて、駆動波形セットA、駆動波形セットBのそれぞれ
により形成されるドットの組みあわせにより表現される
濃度を示す説明図である。第2実施例では、駆動波形セ
ットAにより、濃度評価値0(ドットの非形成)、3,
7,11の4段階を表現することができる。
様、2つの駆動波形A1,A2が出力される(図6参
照)。駆動波形A1では濃度評価値3のドットが形成さ
れる。駆動波形A2では濃度評価値7のドットが形成さ
れる。駆動波形A1,A2の双方を駆動すると、濃度評
価値11のドットが形成される。双方を同時に駆動した
場合には、駆動波形A1によるインク吐出後のメニスカ
スの振動の影響を受け、駆動波形A2からやや多くイン
クが吐出されるため、双方の駆動波形をオンにした場合
の濃度評価値は駆動波形A1,A2それぞれによるドッ
トの濃度評価値の和よりも高くなる。第2実施例では、
2つの駆動波形A1,A2の出力タイミングを調整し
て、これらのドットの形成を実現している。駆動波形セ
ットBは第1実施例と同様、濃度評価値0,1,2,3
の4段階を表現することができる。
ットを組みあわせることにより、図15に示す通り、濃
度評価値0〜14までの範囲で値1の間隔で均等な濃度
を表現することができる。但し、第1実施例(図7参
照)と異なり、第2実施例では、濃度評価値3を図中に
ハッチングを付して示した2種類の方法で表現すること
ができる。即ち、駆動波形セットAでドットを非形成と
し、駆動波形セットBによりB大ドットを形成すれば、
濃度評価値3を表現することができる。また、駆動波形
セットBでドットを非形成とし、駆動波形セットAによ
り濃度評価値3のドットを形成するものとしてもよい。
2通りの方法で形成可能とした理由については後述す
る。
トA,Bの双方を用いて各画素にドットを形成する様子
を示す説明図である。第2実施例では、第1主走査にお
いて駆動波形セットAのみを用いて各画素にドットを形
成し、第2主走査において駆動波形セットBのみを用い
て各画素にドットを形成する。もちろん、第1実施例と
同様の対応関係(図8参照)とすることも可能である。
ンは第1実施例の場合と同様である(図10参照)。つ
まり、印刷データに基づいて4ビットの形成態様データ
を設定する。そのデータを第1主走査および第2主走査
の区別に従って、駆動波形セットAまたは駆動波形セッ
トBに対応した2ビットのデータに設定する。こうして
設定されたデータに基づいてヘッドを駆動してドットを
形成する。
ットについての処理に特徴がある。図17は第2実施例
における主走査用データの設定について示す説明図であ
る。P1〜P6までの6つの画素について形成態様デー
タを設定し、第1主走査用のデータとしては、駆動波形
セットAに対応する上位2ビットのデータを設定し、第
2主走査用のデータとしては、駆動波形セットBに対応
する下位2ビットのデータを設定する。
Aのみで表現することも可能である。このように設定さ
れた形成態様データは図17中の画素P1のデータに相
当する。図17のように階調値3のドットが主走査方向
に並んでいる場合、仮に主走査方向の全ての画素のドッ
トを駆動波形セットAのみで形成するものとすれば、そ
のラスタは第1主走査のみで形成されることになる。一
方、階調値3は、駆動波形セットBのみで表現すること
も可能である。このように設定された形成態様データ
は、図17中の画素P2のデータに相当する。仮に主走
査方向の全ての画素のドットを駆動波形セットBのみで
形成するものとすれば、そのラスタは第2主走査のみで
形成されることになる。いずれの場合においても、いわ
ゆるオーバラップ方式による記録を実質的に実現できな
くなり、バンディングが発生するおそれがある。
3に対して、奇数番目の画素では駆動波形セットAを用
いてドットを形成し、偶数番目の画素では駆動波形セッ
トBを用いてドットを形成する。つまり、階調値3に対
しては、形成態様データの設定時に奇数番目の画素か偶
数番目の画素かに応じて、図15に示した2つの形成態
様を使い分けるのである。このように設定することによ
り、図17に示す通り、階調値3が主走査方向に並んで
いる場合でも、奇数番目の画素は第1主走査により形成
され、偶数番目の画素は第2主走査により形成すること
ができる。従って、オーバラップ方式による記録を実現
することができ、バンディングを抑制することができ
る。なお、2種類の形成態様と画素との対応関係は、上
述の例に限定されないことはいうまでもない。
の態様で形成可能とした理由について説明する。第2実
施例において、階調値3に対応するドットは、その径が
画素の間隔にほぼ等しいという特徴がある。かかる径の
ドットはバンディングが非常に視認されやすいことが知
られている。図18は画素の間隔とほぼ等しい径のドッ
トを形成した場合の濃淡ムラの発生について示す説明図
である。図18(a)中のマスが画素に相当する。副走
査方向の画素の長さDPが画素の間隔と同義である。ド
ットの径はこの画素の間隔DPにほぼ等しい。
の形成位置が副走査方向にずれることによって生じる濃
淡ムラである。図18(b)に示す通り、画素の間隔と
ほぼ等しい径のドットを形成した場合には、ラスタの形
成位置がわずかにずれることにより濃淡ムラが顕著に現
れる。
トを形成した場合の濃淡ムラの発生について示す説明図
である。左側には適正な位置に形成された場合を示し、
右側にはラスタr3,r6,r9が上方にずれて形成さ
れた場合を示した。画素の間隔よりも小さい場合には、
適正な位置に形成された場合においてもドット同士に隙
間が生じる。従って、上記ラスタが上方にずれて形成さ
れることにより、図中の領域BS1,BS2,BS3の
ように、若干ドットが疎の部分が生じても、顕著な濃淡
ムラとしては視認されない。
トを形成した場合の濃淡ムラの発生について示す説明図
である。左側には適正な位置に形成された場合を示し、
右側にはラスタr3,r6,r9が上方にずれて形成さ
れた場合を示した。画素の間隔よりも大きい場合には、
ドット同士が多くの部分で重複して形成される。従っ
て、上記ラスタが上方にずれて形成されることにより、
図中の領域BL1,BL2,BL3のように、若干重複
が少なくなる部分が生じても、顕著な濃淡ムラとしては
視認されない。
ドットを形成する場合には、顕著なバンディングを生じ
やすい。第2実施例では、かかる関係にあるドットを2
種類の態様で形成可能とすることにより、オーバラップ
方式による記録を確実に行えるようにし、顕著なバンデ
ィングの発生を抑制することができる。当然、第2実施
例においても、第1実施例と同様、幅広い範囲で滑らか
な階調表現を実現することができる。これらの効果によ
り第2実施例では、より高画質な印刷を実現することが
できる。
2つの態様で形成可能とした。いずれの階調値を複数の
形成態様で表現するかは、ドットの径と画素の間隔とに
応じて任意に設定することができる。また、第2実施例
では、図17において画素の間隔とドットの径とが厳密
に一致している場合を例示したが、両者は厳密に一致し
ている必要はなく、顕著なバンディングを生じやすい径
のドットが形成される階調値に対して、複数の形成態様
を割り当てるものとすればよい。
値として用いた場合を例示した。濃度評価値は種々のパ
ラメータによって設定可能であり、形成されたドットに
より表現される明度をパラメータとして濃度評価値を設
定するものとしてもよい。かかる場合においても、所定
の濃度評価値のドットを形成する駆動波形セットAと、
駆動波形セットAにより表現される濃度評価値の間隔を
補間するドットを形成する駆動波形セットBとを組みあ
わせることにより幅広い範囲で滑らかな階調表現を実現
することができる。
転送された印刷データをプリンタPRTで形成態様デー
タに変換して印刷を行うものとして説明した。これに対
し、形成態様データへの変換をコンピュータPCで実行
しても構わない。更に、コンピュータPC側で第1主走
査および第2主走査に対応したデータを設定するものと
しても構わない。
と第2主走査の2回で形成する場合を例示した。これに
対し、ヘッドの構成を、1回の主走査で一のラスタを形
成可能な2本のノズルを備えるものとし、一方のノズル
では実施例中の第1主走査に対応するドットを形成し、
他方のノズルでは実施例中の第2主走査に対応するドッ
トを形成するものとしてもよい。こうすれば、主走査の
回数を増やすことなく、高速に印刷を行うことができ
る。
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、上記実施例で説明した種々の
制御処理は、その一部または全部をハードウェアにより
実現してもよい。
た印刷システムの構成を示す説明図である。
る。
示す説明図である。
す説明図である。
と吐出されるインクIpとの関係を示した説明図であ
る。
ドットの様子を示す説明図である。
れにより形成されるドットの組みあわせにより表現され
る濃度を示す説明図である。
ドットを形成する様子を示す説明図である。
る。
明図である。
変更する方法の変形例を示す説明図である。
記録の様子を示す説明図である。
動波形セットBのそれぞれにより形成されるドットの組
みあわせにより表現される濃度を示す説明図である。
双方を用いて各画素にドットを形成する様子を示す説明
図である。
ついて示す説明図である。
た場合の濃淡ムラの発生について示す説明図である。
た場合の濃淡ムラの発生について示す説明図である。
た場合の濃淡ムラの発生について示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 駆動信号に応じてドットを形成可能なヘ
ッドを印刷媒体の一方向に相対的に往復動する主走査を
行いながら、印刷データに応じて各画素ごとにドットを
形成することで該印刷媒体上に画像を印刷する印刷装置
であって、 濃度評価値の異なるドットを形成可能な駆動信号を出力
する第1の駆動手段と、 前記第1の駆動手段により形成されるドット同士の濃度
評価値の差分を補間する濃度評価値のドットを形成可能
な駆動信号を出力する第2の駆動手段と、 前記印刷データと、前記第1の駆動手段および第2の駆
動手段のそれぞれから出力される駆動信号との対応関係
を記憶する記憶手段と、 該対応関係に基づいて前記第1の駆動手段および第2の
駆動手段を制御してドットを形成する形成手段とを備え
る印刷装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第1の駆動手段により形成可能なドットは、ドット
同士の濃度評価値の差分が一定となる複数のドットであ
り、 前記第2の駆動手段により形成可能なドットは、少なく
とも前記差分を等間隔に補間する濃度評価値のドットを
含む印刷装置。 - 【請求項3】 前記第1の駆動手段により形成されるド
ットと、前記第2の駆動手段により形成されるドットの
一部が共通する請求項1記載の印刷装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置であって、 さらに、前記印刷媒体を前記主走査の方向に交差する方
向に前記ヘッドに対して相対的に移動する副走査を行う
副走査手段を備え、 前記共通するドットは、前記副走査方向における前記画
素の間隔と略同一の径のドットである印刷装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記形成手段は、 前記主走査方向に配列された各画素に対して、前記第1
の駆動手段および第2の駆動手段を予め定めた第1の関
係で対応づけてドットを形成する第1の主走査手段と、 前記各画素に対して、前記第1の関係とは異なる関係
で、前記第1の駆動手段および第2の駆動手段を対応づ
けてドットを形成する第2の主走査手段とを備える手段
である印刷装置。 - 【請求項6】 駆動信号に応じてドットを形成可能なヘ
ッドを印刷媒体の一方向に相対的に往復動する主走査を
行いながら、印刷データに応じて各画素ごとにドットを
形成することで該印刷媒体上に画像を印刷する印刷方法
であって、(a) 第1の駆動信号および第2の駆動信
号の出力態様と印刷データとの予め設定された関係に基
づいて、各画素ごとに第1の駆動信号および第2の駆動
信号の出力態様を設定する工程と、(b) 前記ヘッド
に前記第1の駆動信号および第2の駆動信号を前記設定
された出力態様で出力して、各画素ごとにドットを形成
する工程とを備える印刷方法であって、 前記第1の駆動信号は、濃度評価値の異なるドットを形
成可能な駆動信号であり、 前記第2の駆動信号は、前記第1の駆動信号により形成
されるドット同士の濃度評価値の差分を補間する濃度評
価値のドットを形成可能な駆動信号である印刷方法。 - 【請求項7】 濃度評価値の異なるドットを形成可能
な第1の駆動信号および該第1の駆動信号により形成さ
れるドット同士の濃度評価値の差分を補間する濃度評価
値のドットを形成可能な第2の駆動信号に応じてドット
を形成可能なヘッドを用いて、印刷データに応じて各画
素ごとにドットを形成することにより、該印刷媒体上に
画像を印刷する印刷装置を駆動するプログラムをコンピ
ュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、 前記第1の駆動信号および第2の駆動信号の出力態様と
前記印刷データとの予め設定された関係を表すデータ
と、 該データに基づいて、各画素ごとに第1の駆動信号およ
び第2の駆動信号の出力態様を設定する機能とを実現す
るプログラムを記録した記録媒体。
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---|---|---|---|
JP08798699A JP4543445B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 印刷装置、印刷方法および記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP08798699A JP4543445B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 印刷装置、印刷方法および記録媒体 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009096676A Division JP4715945B2 (ja) | 2009-04-13 | 2009-04-13 | 印刷装置、印刷方法および記録媒体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000280495A true JP2000280495A (ja) | 2000-10-10 |
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Family Applications (1)
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05292297A (ja) * | 1992-04-06 | 1993-11-05 | Konica Corp | 画像形成装置 |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP08798699A patent/JP4543445B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
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JPH05292297A (ja) * | 1992-04-06 | 1993-11-05 | Konica Corp | 画像形成装置 |
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