JPH05292297A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05292297A
JPH05292297A JP4084129A JP8412992A JPH05292297A JP H05292297 A JPH05292297 A JP H05292297A JP 4084129 A JP4084129 A JP 4084129A JP 8412992 A JP8412992 A JP 8412992A JP H05292297 A JPH05292297 A JP H05292297A
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JP4084129A
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Inventor
Hiroyuki Yamamoto
裕之 山本
Satoru Haneda
哲 羽根田
Yoshiyuki Ichihara
美幸 市原
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラースキャナやCG、フォントデータ等か
ら作られる画像の解像度を向上し、隣接する画素に影響
を与えないで高品位画像記録の行われる画像形成装置を
提供する。 【構成】 画像濃度データ記憶回路210からの画像濃度
データを読出し回路220により読み出し、RE処理回路2
40によって、注目画素を小画素に分割し、注目画素を含
む隣接画素濃度データの分布応じて注目画素の濃度を配
分するRE処理を施したのち濃度重心を求め、この濃度
重心に対応した記録位置データと各小走査ラインの平均
濃度データを生成し、かつ画像判別回路231によって注
目画素の濃度と文字領域及び中間調領域とを判別し、記
録画素の周期を決定したのち、変調回路260A〜260Cに
よって上記記録位置データと平均濃度データとにより記
録位置を変位する記録位置変調を受けた各成分色のパル
ス幅変調された書込みパルスを生成し、この書込みパル
スによって画像を形成することを特徴とする画像形成装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、隣接画素の分布を注
目した記録画素の濃度分布に反映させ高画質記録を行う
ものである。1画素分の画像データを隣接画素のデータ
を勘案してm×n(横×縦)の小画素に分割したのち、
各行毎に重心を求め、この重心に応じて記録位置を変位
させたパルス幅変調信号を生成し、この変調信号により
n本の小走査ラインからなるドット記録を行って文字及
び中間調再現を行う画像形成装置に関するものである。
また、記録装置はプリンタ装置や表示装置として用いら
れるものが対象である。
【0002】
【従来の技術】電子写真法による画像形成装置の分野に
おいて、原稿画像をスキャナで画像信号として読み取
り、当該画像信号に階調補正、A/D変換し、シェーデ
ィング補正を施した画像濃度データを参照波信号で変調
して中間調再現されたディジタル画像を得ている。
【0003】原稿画像をスキャナで読み取る画像信号
は、スキャナに組み込まれた固体撮像素子のアパーチャ
ーに起因して画像のエッジ部は中間調濃度として読み込
まれることになる。この画像信号から得られる画像濃度
データで感光体上に潜像形成を行う場合においては、当
該潜像のエッジ部に対応する記録画素は中間的な濃度の
場合記録画素中に平均的に記録することになるので画像
の鮮鋭度が低下して記録されることになる。従来これに
対しては画像信号に微分フィルタ、ラプラシアンフィル
タ等による鮮鋭化によるMTF補正が行われることが知
られている。しかしながら、これは画像のエッジ部のみ
を強調することになり、中間調画像の均一性は相対的に
低下してしまう。
【0004】一方CGやフォントデータから補間文字や
図形を作っても同様の問題がある。つまり、補間データ
でエッジ部を中間濃度により滑らかに補間した場合エッ
ジ部に対応する記録画素は、画素中に平均濃度として記
録されるため、記録された画像の解像力は低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の理由から画像エ
ッジ部での実効的に作用する中間濃度処理が必要となっ
ていた。このため参照波とし位相をずらした三角波を用
いる方法があるが、この方法では隣接画素に影響を及ぼ
すという問題点や、複数の参照波を用意する必要があ
り、その切り換えも必要で複雑な回路を必要とし高価格
になるという問題点があった。
【0006】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、スキ
ャナ,CGやフォントデータ等から作られる画像の解像
度を向上し、単純な回路構成によって高品位画像記録の
行われる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、画像の濃度
データに基づいてパルス幅変調信号を生成し、該パルス
幅変調信号によって画像記録を行う画像形成装置におい
て、注目画素と隣接画素の濃度から求めた注目画素内の
濃度分布に対応して前記パルス幅変調信号のパルス位置
を変位させることを特徴とする画像形成装置によって達
成される。
【0008】なお、好ましい実施態様は、前記パルス幅
変調信号を生成し、かつ前記注目画素内の濃度分布に対
応してパルス位置を変位させる変調手段は、パルス開始
・終了情報生成回路と1つ以上のプログラマブル遅延発
生器とD型フリップフロップから成ることを特徴とする
画像形成装置である。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例である画像形成装置400の
構成について説明する。図7は本実施例の画像形成装置
の概略構成を示す斜視図である。
【0010】画像形成装置400は、感光体を一様帯電し
た後にコンピュータ又はスキャナからのディジタル画像
濃度データに基づいてパルス幅変調したスポット光によ
りドット状の静電潜像を形成し、これをトナーにより反
転現像してドット状のトナー画像を形成し、前記帯電,
露光及び現像工程を繰り返して感光体上にカラートナー
像を形成し、このカラートナー像を記録紙上に転写し、
感光体より分離し、定着してカラー画像を得る。
【0011】画像形成装置400は、矢印方向に回動する
ドラム状の感光体ドラム401と、該感光体ドラム401上に
一様な電荷を付与するスコロトロン帯電器402と、走査
光学系であるレーザ書込み装置430、イエロー、マゼン
タ、シアン及び黒トナーを装填した現像器441〜444、ス
コロトロン帯電器からなる転写器462、分離器463、定着
ローラ464、クリーニグ装置470、除電器474等からな
る。
【0012】本実施例に用いられる感光体ドラム401の
感光体は高γ特性を有するもので、その具体的構成例を
図15に示す。
【0013】感光体ドラム401は、図15に示すように導
電性支持体401A、中間層401B、感光層401Cからな
る。感光層401Cの厚さは、5〜100μm程度であり、好
ましくは10〜50μmである。感光体ドラム401は直径150
mmのアルミニウム製のドラム状導電性支持体401Aを用
い、該支持体401A上にエチレン-酢酸ビニル共重合体か
らなる厚さ0.1μmの中間層401Bを形成し、この中間層
401B上に膜厚35μmの感光層401Cを設けて構成され
る。
【0014】導電性支持体401Aとしては、アルミニウ
ム、スチール、銅等の直径150mm程度のドラムが用いら
れるが、そのほか、紙、プラスッチクフィルム上に金属
層をラミネートまたは蒸着したベルト状のもの、あるい
は電ちゅう法によって作られるニッケルベルト等の金属
ベルトであってもよい。また、中間層401Bは、感光体
として±500〜±2000Vの高帯電に耐え、例えば正帯電
の場合はエレクトロンの導電性支持体401Cからの注入
を阻止し、なだれ現象による優れた光減衰特性が得られ
るよう、ホール移動性を有するのが望ましく、そのため
中間層401Bに例えば本出願人が先に提案した特願昭61-
188975号明細書に記載された正帯電型の電荷輸送物質を
10重量%以下添付するのが好ましい。
【0015】中間層401Bとしては、通常、電子写真用
の感光層に使用される例えば下記樹脂を用いることがで
きる。
【0016】(1) ポリビニルアルコール(ポバー
ル)、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエ
ーテル等のビニル系ポリマー、(2) ポリビニルアミ
ン、ポリ-N-ビニルイミダゾール、ポリビニルピリジン
(四級塩)、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン
-酢酸ビニルコポリマー等の含窒素ビニルポリマー、
(3) ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のポリエーテル系ポリ
マー、(4) ポリアクリル酸およびその塩、ポリアクリ
ルアミド、ポリ-β-ヒドロキシエチルアクリレート等の
アクリル酸系ポリマー、(5) ポリメタアクリル酸およ
びその塩、ポリメタアクリルアミド、ポリヒドロキシプ
ロピルメタアクリレート等のメタアクリル酸系ポリマ
ー、(6) メチルセルロース、エチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のエーテル
繊維素系ポリマー、(7) ポリエチレンイミン等のポリ
エチレンイミン系ポリマー、(8) ポリアラニン、ポリ
セリン、ポリ-L-グルタミン酸、ポリ-(ヒドロキシエ
チル)-L-グルタミン、ポリ-δ-カルボキシメチル-L-
システイン、ポリプロリン、リジン-チロシンコポリマ
ー、グルタミン酸-リジン-アラニンコポリマー、絹フィ
ブロイン、カゼイン等のポリアミノ酸類、(9) スター
チアセテート、ヒドロキシンエチルスターチ、スターチ
アセテート、ヒドロキシエチルスターチ、アミンスター
チ、フォスフェートスターチ等のでんぷんおよびその誘
導体、(10) ポリアミドである可溶性ナイロン、メトキ
シメチルナイロン(8タイプナイロン)等の水とアルコ
ールとの混合溶剤に可溶なポリマー。
【0017】感光層401Cは基本的には電荷輸送物質を
併用せずに光導電性顔料よりなる0.1〜1μm径のフタ
ロシアニン微粒子と、酸化防止剤と、バインダー樹脂と
をバインダー樹脂の溶剤を用いて混合分散して塗布液を
調整し、この塗布液を中間層に塗布し、乾燥し、必要に
より熱処理して形成される。
【0018】また、光導電性材料と電荷輸送物質とを併
用する場合には、光導電性顔料と当該光導電性顔料の1
/5以下、好ましくは1/1000〜1/10(重量比)の少
量の電荷輸送物質とよりなり光導電性材料と、酸化防止
剤とバインダー樹脂中に分散させて感光層401Cを構成
する。この様な高γ感光体を用いることによりビーム径
の広がりにもかかわらず鮮鋭な潜像を形成することがで
き、高解像力を有する記録が効果的に行われる。
【0019】本実施例ではカラートナー像を感光体ドラ
ム401上に重ね合わせるので走査光学系からのビームが
カラートナー像により遮蔽されないように赤外側に分光
感度を有する感光体層401C及び赤外の半導体レーザが
用いられる。
【0020】次ぎに本実施例に用いた高γ感光体の光減
衰特性について説明する。
【0021】図14は高γ感光体の特性を示すグラフであ
る。図において、V1は帯電電位(V)、V0は露光前の
初期電位(V)、L1は初期電位V0が4/5に減衰するの
に要するレーザビームの照射光量(μJ/cm2)、L2は初
期電位V0が1/5に減衰するのに要するレーザビームの照
射光量(μJ/cm2)を表す。
【0022】L2/L1の好ましい範囲は 1.0<L2/L1≦1.5 である。
【0023】本実施例ではV1=1000(V)、V0=950
(V)、L2/L1=1.2である。また露光部の感光体電
位は10Vである。
【0024】光減衰曲線が初期電位(V0)を1/2にまで
減衰させた露光中期に相当する位置での光感度をE1/2
とし、初期電位(V0)を9/10まで減衰させた露光初期
に相当する位置での光感度をE9/10としたとき、 (E1/2)/(E9/10)≧2 好ましくは (E1/2)/(E9/10)≧5 の関係を与える光導電性半導体が選ばれる。なお、ここ
では、光感度は微少露光量に対する電位低下量の絶対値
で定義される。
【0025】当該感光体の光減衰曲線は、図14に示すよ
うに光感度である電位特性の微分係数の絶対値は少光量
時に小さく、光量の増大と共に急峻に増大する。具体的
には光減衰曲線が図14に示すように露光初期において
は、若干の期間感度特性が悪くてほぼ横這いの光減衰特
性を示すが、露光の中期から後期にかけては、一転して
超高感度となってほぼ直線的に下降する超高γ特性とな
る。感光体は具体的には+500〜+2000Vの高帯電下に
おけるなだれ現象を利用して高γ特性を得るものと考え
られる。つまり、露光初期において光導電性顔料の表面
に発生したキャリアは当該顔料と被覆樹脂との界面層に
有効にトラップされて光減衰が確実に抑制され、その結
果、露光の中期以降において極めて急激ななだれ現象が
生じると解される。
【0026】なお本発明においては、感光体特性は高γ
特性を有することが好ましいが、通常の光量と電位低下
が比例関係にあるものを用いることができる。
【0027】次に本発明の画像形成装置に用いられる画
像信号処理について説明する。この画像信号処理は、画
像濃度データの注目する1画素分をm×n(横×縦)の
小画素で形成するようにし、該注目画素を含む隣接画素
の濃度データの分布を前記1画素内のm×nの小画素の
分布に置き換え、一定の定数Pを乗じた注目画素のデー
タを前記分布に応じて分配することによって得られる小
画素の画像濃度データに基づいて、小画素各行の濃度重
心より記録位置データを求め、これによりn行のドット
の書込み位置を変位させて画像形成を行うものである。
このドットの書込み位置を変位させることを記録位置変
調ということにする。また上記注目画素をm×nに分割
した小画素の画像濃度データに変換する処理を、解像力
向上処理(RE処理)ということにする。このRE処理
によって高密度記録を行うことができる。この場合特に
レーザ書込み装置による潜像形成には高γ感光体が有効
である。
【0028】本発明においてはこのRE処理は、注目
画素の濃度データが第1の閾値以上すなわち、特定の濃
度以上すなわち第1の閾値以上に対して行う。すなわ
ち、ハイライト部に対応する領域の多くは原稿の背景部
に対してはRE処理は行わず、m×nの小画素は均一濃
度とする。CRTの場合はこのデータ表示が可能であ
る。しかし、後に記すレーザ記録の場合は、均一表示が
困難であることから、記録位置が画素中央にあるパルス
を生成するようにする。このことにより、ハイライト部
での均一性を保ちノイズの多い画像の発生を防止でき
る。
【0029】一方、高濃度部で、濃度勾配が大の場
合、一般に濃度の記録位置が中央にないと隣接画素にま
たがってドットが形成されてしまう。本発明では隣接画
素に影響を及ぼさないドット形成が行われるが、一応濃
度変動と画素間の記録ドットつぶれを防止するために高
濃度部においても特定の第2の閾値以上の場合は、記録
位置が画素中央にあるパルスを生成するようにする。
【0030】CRTの場合は均一表示が可能であること
からm×nの小画素は均一濃度として処理する。すなわ
ち、RE処理は行わない。
【0031】すなわち、注目画素に隣接する画素の濃度
データに対応して決定した該注目画素内の濃度分布デー
タにより、高密度画素記録を行う画像形成装置におい
て、注目画素の特定濃度データが第1の閾値以上の場合
に対して、前記決定された濃度分布より記録位置変調を
行うことを特徴とする画像形成装置、さらに前記画素の
特定濃度データが第2の閾値以下の場合に対して、前記
決定された濃度分布より記録位置変調を行うことを特徴
とする画像形成装置が好ましい。
【0032】図10(a)は上記注目画素をm5とし、注
目画素m5を3×3に分割する場合の、注目画素m5を
含む隣接画素をm1〜m9として表した平面図で、図10
(b)は注目画素m5を3×3の小画素に分割した場合
の各小部分をs1〜s9で表した場合を示す拡大図であ
る。m1〜m9及びs1〜s9はその部分の濃度をも表
すものとする。
【0033】RE処理を詳しく説明すると、上記注目画
素m5を3×3の小画素に分割する場合を例にとると、
小画素siの濃度は次の式によって決定される。
【0034】 si=(9×m5×P×mi/A)+(1−P)×m5 ここで、i=1,2,・・・9であり、PはRE処理の強
度ともいうべき定数であり0.1〜0.9の範囲の数値が望ま
しい。なお、処理を簡単にするためにP=1としてもあ
る程度の効果は期待できる。Aはm1〜m9の総和であ
る。
【0035】上式において、(9×m5×P×mi/
A)の項は注目画素m5の濃度にPを乗じた分を隣接画
素の濃度の割合に応じて振り分けたものであり、(1−
P)×m5の項は注目画素m5の残りの濃度を各小画素
に均等に振り分けたものであり、ボケの要素を取り入れ
たことになる。
【0036】図11は注目画素m5を3×3に分割し、P
=0.5とした場合の一例を示す図で、図11(a)は注目
画素m5を含む隣接画素の濃度分布の一例、図11(b)
はP=0.5として計算した注目画素m5内の濃度分布を示
す図である。
【0037】次に、注目画素m5を2×2に分割する場
合の例を図12及び図13に示す。
【0038】図12(a)は注目画素m5を2×2に分割
する場合の一例を示す図、図12(b)は注目画素内の小
画素s1〜s4に関係する隣接画素の一例を示す図であ
る。
【0039】s1,s2,s3,s4 の濃度の計算は数1
に従って行われる。
【0040】
【数1】
【0041】図13(a)は同じく注目画素m5を2×2
に分割する場合の他の例を示す図、図13(b)は注目画
素内の小画素s1〜s4に関係する隣接画素の他の例を
示す図である。s1,s2,s3,s4 の濃度計算は数2
に従って行われる。
【0042】
【数2】
【0043】図1は本発明の画像形成装置に用いられる
画像処理回路の一実施例を示すブロック図(注目画素を
3×3に分割する場合の例)であり、図2は図1の変調
回路260A〜260Cの一例を示すブロック図、図5は図1
のRE処理回路を示すブロック図である。
【0044】本実施例の画像処理回路1000は、走査光学
系の駆動回路を構成する回路であり、画像データ処理回
路100、変調信号生成回路200、ラスター走査回路300か
らなる。
【0045】画像データ処理回路100は、フォントデー
タのエッジ部を補間して出力する回路であり、コンピュ
ータからなる入力回路110、フォントデータ発生回路12
0、フォントデータ記憶回路130、補間データ生成回路14
0からなり、入力回路110からのキャラクタコード信号、
サイズコード信号、ポジションコード信号及びカラーコ
ード信号をフォントデータ発生回路120に送出する。フ
ォントデータ発生回路120は、4種の入力信号からアド
レス信号を選択してフォントデータ記憶回路130に送
出する。フォントデータ記憶回路130はアドレス信号
に対応する1文字に対応するフォントデータをフォント
データ発生回路120に送出する。フォントデータ発生回
路120はフォントデータを補間データ生成回路140に送出
する。補間データ生成回路140は、フォントデータのエ
ッジ部に生じる画像濃度データのギザギザや飛びを中間
濃度を用いて補間してフレームメモリからなる画像濃度
データ記憶回路210へ送出する。また、発生色について
はカラーコードに応じて、対応色を各イエロー(Y),
マゼンタ(M),シアン(C),黒(BK)の濃度デー
タに変換する。このようにして各色が同一形状で濃度の
割合が異なった状態でフォントが各フレームメモリ中に
ビットマップ展開が行われる。
【0046】変調信号生成回路200は、画像濃度データ
記憶回路210、読出し回路220、2画素平均化回路221、
画像判別回路231、MTF補正回路232、γ補正回路23
3、ラッチ回路234、RE処理回路240、変調手段である
変調回路260A〜260C、基準クロック発生回路280、倍
周クロック発生回路281、セレクト回路282等から構成さ
れる。
【0047】画像濃度データ記憶回路210は、通常ペー
ジメモリ(以降、単にページメモリ210という。)であ
り、ページ単位で記憶するRAM(ランダムアクセスメ
モリ)であり、少なくとも1ページ(1画面分)に相当
する多値の画像濃度データを記憶する容量を有する。ま
た、カラープリンタに採用される装置であるならば、複
数色、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の色成分
に対応する画像濃度信号を記憶するだけのページメモリ
を備えていることになる。
【0048】読出し回路220は、ラスタ走査の先頭タイ
ミングを決めるインデックス信号をトリガとして基準ク
ロックDCK0に同期して連続する1走査ライン単位の
連続する画像濃度データを画像濃度データ記憶回路(ペ
ージメモリ)210から読み出し、2画素平均化回路221、
画像判別回路231に送出する。
【0049】ラッチ回路234は、後述するRE処理回路2
40の処理を実行している時間だけ、画像濃度データをラ
ッチする回路である。
【0050】基準クロック発生回路280はパルス発生回
路であり、画素クロックと同一の繰り返し周期のパルス
信号である基準クロックDCK0を生成して読出し回路2
20、画素判別回路231、倍周クロック発生回路281、セレ
クト回路282に出力する。
【0051】倍周クロック発生回路281は基準クロック
DCK0に基づいて基準クロックDCK0の2倍の周期を
有する倍周クロックDCK1を生成してセレクト回路282
に出力する。
【0052】セレクト回路282は、入力される上記基準
クロックDCK0と倍周クロックDCK1の内の1つを後
述する画像判別回路231からの選択信号によって選択
し、RE処理回路240、変調回路260A〜260C等に出力
する。
【0053】変調回路260A〜260Cは図2に示すように
同一の回路構成でありこれを260と表記する。変調回路2
60はパルス開始・終了情報生成回路261、プログラマブ
ル遅延発生回路A262、プログラマブル遅延発生回路B2
63、D型フリップフロップ264から成りRE処理回路240
からの濃度データと記録位置データによってパルス幅変
調信号を生成する回路である。
【0054】画像判別回路231は、入力される画像濃度
データを文字領域か中間調領域かを判別し、セレクト回
路282には文字領域に対しては基準クロックDCK1を、
中間調領域に対しては倍周クロックDCK1を選択する
選択信号を、2画素平均化回路221には文字領域に対し
ては不作動となり、中間調領域に対しては作動して隣接
する2画素の濃度データを平均した濃度データを出力さ
せる信号を送出する。また、MTF補正回路232、γ補
正回路233には後述するように作動、不作動とする信号
を送出し、RE処理回路240、変調回路260A〜260Cに
も判別信号を送出する。
【0055】RE処理回路240は図5に示すように1ラ
イン遅延回路242、1クロック遅延回路243、演算処理回
路241からなり、1ライン遅延回路242によって、上記1
走査ライン分ずつ送られてくる画像濃度データの3走査
ライン分の最初の1走査ライン分の画像濃度データには
2ライン走査時間の遅延を、中間の1走査ライン分の画
像濃度データには1ライン走査時間の遅延をかけ、最後
の1走査ライン分の画像濃度データには遅延をかけな
い。さらに、各画像濃度データには、1クロック遅延回
路243によって2基準クロック分、又は1基準クロック
分の遅延をかけ、注目画素を含み注目画素に隣接した画
素の総ての画像濃度データを同時に演算処理回路241に
送出する。
【0056】演算処理回路241においては、前記RE処
理を行って小画素の濃度データを得る。まず、1画素内
の濃度分布を求める場合を示す。
【0057】得られる小画素の濃度データは、図10のs
1,s2,s3・・・を含む小走査ラインと、s4,s
5,s6・・・を含む小走査ライン及びs7,s8,s
9・・・を含む小走査ラインに分けられ、この小画素の
3小走査ライン分で元の画素の1走査ライン分に相当す
ることになる。
【0058】演算処理回路241はさらに各小走査ライン
の単位画素内の平均濃度(8ビット)と各小走査ライン
の元の1画素内の濃度データの重心位置より記録位置デ
ータ(8ビット)を求める演算を行う。平均濃度データ
(以下濃度データという)のディジタル信号は出力端子
O4,O5,O6からMTF補正回路232、γ補正回路233、
ラッチ回路234を経て変調回路260A〜260Cそれぞれの
入力端子Idに、記録位置データを出力端子OA〜OCよ
り変調回路260A〜260Cそれぞれの入力端子Ikに出力
する。すなわち、画素m5のs1,s2,s3(第1の
小走査ライン)の濃度重心がs1の左端にあるときは最
小値のディジタル信号(0)、濃度重心がs2中央にあ
るときは中間値のディジタル信号(128)、濃度重心が
s3の右端にあるときは最大値(255)のディジタル信
号である上記濃度重心位置に対応した記録位置データを
出力端子OAより変調回路260Aに出力する。同様に出力
端子OBからは画素m5のs4,s5,s6の濃度重心
位置より決まる第2の小走査ライン(この場合中央の小
走査ライン)の記録位置データを変調回路260Bに、出
力端子OCからは画素m5のs7,s8,s9の濃度重
心位置から決まる第3の小走査ラインの記録位置データ
を変調回路260Cに出力する。
【0059】また、画像が中間調領域の場合は画像判別
回路231からの信号によって2画素平均化回路221が作動
して主走査方向に隣接する2画素の平均した画像濃度デ
ータがRE処理回路240に送出されるので元の画素の2
画素を1画素と見做した前記RE処理が行われることに
なる。
【0060】一方、画像判別回路231は注目画素の画像
データが低い値の所定の第1と高い値の所定の第2の閾
値と比較し、第1と第2の閾値の外の領域にあると判別
された場合はその信号をRE処理回路240に送出し、R
E処理回路240からは全色成分について記録位置が中央
となる記録位置データ(128)を変調回路260A〜260C
に送出させると共に、MTF補正回路232は作動させな
い。これにより上記各小走査ラインの平均濃度データは
MTF補正回路232による補正を受けず、γ補正回路233
によって補正されたのちラッチ回路234を介して変調回
路260A〜260Cに送出される。
【0061】このことによりハイライト及び高濃度部領
域においては、MTF補正と位置変調は行われないので
均一性の高いノイズのない画像を形成できる。
【0062】また、画像判別回路231は上記条件下でさ
らに画像が大局的に文字領域か中間調領域のいずれであ
るかについても判別を行う。この判別は、注目画素を含
めた16×16画素中での濃度変化により行っている。濃度
変化が大きい領域である場合、注目画素を文字領域と判
別し、濃度変化が小さい領域である場合は中間調領域と
判別する。さらに判別領域結果が微少領域のみ異なって
いる場合、例えば文字領域中において、中間調領域が孤
立して存在している場合は、文字として判定させる。中
間調領域の場合も同様に判定する。文字や線画の文字領
域であると判別された場合は、セレクト回路282に画像
クロックとして基準クロックDCK0を出力する選択信
号を出力し、MTF補正回路232、γ補正回路233は不作
動として濃度データは無処理のままラッチ回路234を介
して変調回路260A〜260Cに送出させる。このことによ
り、色調に変化のない鮮明な文字やエッジ部が再現され
る。また、中間調領域と判断した場合は、セレクト回路
282に画像クロックとして倍周クロックDCK1を出力す
る選択信号を出力する。
【0063】以上の処理により中間調領域において、階
調性の高い画像を形成できると共に、文字画像には鮮鋭
さとしまりを与える効果が生まれる。
【0064】記録位置決定及びRE処理に使用する画像
濃度データは、視覚的に一致するG成分、あるいはG成
分を有する無彩色データを用いるのが好ましい。本実施
例では特定色例えばR+2G+B(ここでRは赤の濃度
データ、Gは緑の濃度データ、Bは青の濃度データであ
る。)の濃度データに変換したものを用いている。便宜
のため(R+2G+B)の濃度データをNで表すことに
する。
【0065】記録位置を、各成分色に対し共通とするこ
とにより、画像の階調性の保証や色味の変化を防止でき
る。また、画像判別回路231に用いられる画像濃度デー
タも同様の理由により各成分色に共通のデータとして本
実施例では上記Nを用いている。
【0066】変調回路260A〜260Cでは前記記録位置デ
ータと濃度データとにより記録位置データに対応して記
録位置変調と濃度データに応じたパルス幅変調した書込
みパルスである変調信号を生成し、これらの変調信号の
並列して連続する小走査ライン3本分(元画像濃度デー
タの1ライン分)を1単位としてラスタ走査回路300に送
出する。
【0067】次ぎに、図2の変調回路260の構成及び動
作について図3のフローチャートと図4のタイムチャー
トに従って説明する。
【0068】図2のプログラマブル遅延発生回路A26
2、プログラマブル遅延発生回路B263には、例えばアナ
ログデバイセスのディジタル・プログラマブル遅延発生
器AD9501を用いることができる。この遅延発生器はデ
ィジタル・プログラム可能な遅延発生器で、入力パルス
の遅延時間をプログラム設定することが可能な遅延回路
である。これらの回路は外付けのコンデンサC及び抵抗
R1、R2によって最大遅延量が決定されるようになって
いる。
【0069】変調回路260の入力端子Ic、Ih、Ik、I
dにはそれぞれセレクト回路282からの画像クロック、画
像判別回路231からの画像判別信号、RE処理回路240に
よって処理されて出力する記録位置データ、濃度データ
が入力される。
【0070】画素判別信号は文字領域ではオン、中間調
領域ではオフになるようにした信号であり、この信号が
オンの時はTr1,Tr2は導通状態になるので上記最大遅
延量を決定する抵抗値は抵抗R1と抵抗R2との合成抵抗
となるので小となり、オフの時は抵抗R1の値で大とな
る。それで文字領域の場合は基準クロックDCK0の周
期と同一の最大遅延量、中間調領域の場合は倍周クロッ
クDCK1の周期と同一の最大遅延量となるようされて
いる。端子Icには文字領域では画像クロックとして基
準クロックDCK0、中間調領域では倍周クロックDC
1が入力される。従って、文字領域の場合は元の画素
単位(1ドット単位)の変調信号、中間調領域の場合は
2ドット単位の変調信号が生成されることになる。
【0071】パルス開始データとパルス終了データの生
成は、図3(a)のフローチャート従って行われる。パ
ルス開始・終了情報生成回路261に上記各種信号及び記
録位置データと濃度データが入力されると(ステップ
1)、先ず記録位置データの値Kが128以上であるかど
うか判断され(ステップ2)、128以上である時は濃度
データの値Dの1/2が(255−K)以上であるかどうかが
判断される(ステップ3)。YESの場合はステップ4
に移行し、パルス開始データの値Aは{A=255−D}
とし、パルス終了データの値Bは{B=255}とする。
【0072】ステップ2において{K≧128}でない場
合は、ステップ5に移行しDの1/2がK以上であるかど
うかが判断され(ステップ5)、YESの場合はパルス
開始データの値Aは{A=0}とし、パルス終了データ
値Bは{B=D}とする(ステップ6)。
【0073】ステップ3においてNOすなわち{D/2<
(255−K)}である場合と、ステップ5においてNO
すなわち{D/2<K}である場合は、ステップ7に移行
し、パルス開始データの値A及びパルス終了データの値
Bは、{A=K−D/2},{B=K+D/2}とする。
【0074】濃度データ、記録位置データ、パルス開始
データ及びパルス終了データの値であるD,K,A,B
を図示すると図3(b)のようになる。各データは8ビ
ットからなり1周期の始点を0、終点を255とする値で
ある。図のパルス波形はハイレベルでレーザ書込み装置
430の書込みが行われる場合を示している。
【0075】パルス開始データ,パルス終了データの値
A,Bと記録位置データ,濃度データの値K,Dとの関
係は次のようになる。
【0076】 K=1/2(B−A)+A … (パルスの中心位置の値) D=B−A … … … …(パルス幅の値) 図4は変調信号である書込みパルスを生成するときのタ
イムチャートで、図の(a)は画像クロック、(b)は
濃度データ、(c)は記録位置データ、(d)はパルス
開始データ、(e)はパルス終了データ、(f)は後述
するトリガパルスt1、(g)は後述するトリガパルス
t2、(h)は変調された上記書込み信号のパルスを示
す。
【0077】上記パルス開始データはプログラマブル遅
延発生器A262に入力され、これにより周期始点よりA
だけ遅延したトリガパルスt1がD型フリップフロップ2
64に送出される。一方、パルス終了データはプログラマ
ブル遅延発生器B263に入力され、これにより周期始点
よりBだけ遅延したトリガパルスt2がD型フリップフ
ロップ264に入力される。この結果図4(h)に示され
る書込みパルスが生成されD型フリップフロップ264の
Q端子からレーザ書込み装置430に送出される。
【0078】前述のように低濃度部、高濃度部の画素の
場合は、記録位置データは128とされ記録位置変調は行
われない。上記変調信号生成結果により、濃度変化の大
きい領域では元の隣接した画素の濃度データより注目画
素内のn行の小ドットの位置は、図6に示されるように
元の文字や線画の線方向に沿った位置に変位する記録位
置変調が行われる結果、文字や線画が鮮明に再現される
こととなる。
【0079】また、中間調領域として判定された領域に
おける記録は2ドット単位で行われ、滑らかで階調性の
高い中間調表現が行われる。
【0080】さらに、記録位置データの値Kを順次副走
査方向に移るごとにずらしていくことによりスクリーン
角度の付いた網点に相当するドットを構成することがで
きる。例えば、スクリーン角度をイエロー成分では45
°、マゼンタ成分では26.6°、シアン成分では-26,6
°、黒成分では0°にして色再現の一様性を向上しモア
レ縞の発生を防止することができる。
【0081】特に黒成分を0°にすることにより、上記
変調手段はそのまま変更せず用いることができるという
利点を有する。
【0082】ラスタ走査回路300は、δ遅延回路311、2
δ遅延回路312、レーザドライバ301A〜301C、図示し
ないインデック検出回路及び多面鏡ドライバ等を備え
る。
【0083】レーザドライバ301A〜301Cは変調回路26
0A〜260Cからの変調信号で複数(この実施例では3
個)のレーザ発光部431A〜431Cを有する半導体レーザ
アレイ431を発振させるものであり、半導体レーザアレ
イ431からのビーム光量に相当する信号がフィードバッ
クされ、その光量が一定となるように駆動する。
【0084】インデックス検出回路は、図7のインデッ
クスセンサ439からのインデックス信号により所定速度
で回転する回転多面鏡434の面位置を検知し、主走査方
向の周期によって、ラスタ走査方式で前記変調された画
像濃度信号による光走査を行っている。走査周波数220
4.72Hzであり、有効印字幅297mm以上であり、有効露光
幅306mm以上である。
【0085】多面鏡ドライバは、直流モータを所定速度
で一様に回転させ、回転多面鏡434を16535.4rpmで回転
させるものである。
【0086】半導体レーザアレイ431は図8に示すよう
に3個の発光部431A〜431Cが等間隔にアレイ状に配置
されたものを使用する。通常発光部の間隔dは20μm以
下にすることが困難であるので、図8に示すように各発
光部431A〜431Cの中心を通る軸を回転多面鏡434の回
転軸に平行で、かつ主走査方向に対して一定の角度に傾
けて設置する。このようにして半導体レーザアレイ431
によるレーザビームの感光体401上のレーザスポットs
a,sb,scは図9に示すように上下に密接して走査
することができるようになる。しかし、このためそれぞ
れのレーザスポットsa,sb,scの走査方向の位置
は主走査方向に対してずれることになる。このずれを補
正するために変調回路260Bとレーザドライバ301Bとの
間にはδ遅延回路311、変調回路260Cとレーザドライバ
301Cとの間には2δ遅延回路312を挿入してそれぞれ適
当量遅延させてタイミングを取ることによってずれを補
正し、半導体レーザアレイ431から発光したレーザスポ
ットsa,sb,scは主走査方向に対して垂直に揃っ
たsa,sb′,sc′となって記録することができ
る。
【0087】RE処理が注目画素を2×2の小画素に分
割して行われる場合は2個の発光部を有する半導体レー
ザアレイを用いる。
【0088】上記実施例の画像処理においては、変調回
路260A〜260CにRE処理回路240によって得られた各
小走査ラインの平均濃度データと記録位置データを入力
し、その結果得られる書込みパルスをレーザドライバ30
1A〜301Cに入力して画像記録を行ったが、次のような
画像処理も可能である。
【0089】すなわち、変調回路260A〜260Cに入力す
る画像データとして例えば中間値の128を入力し、RE
処理回路240で得られる記録位置データによる記録位置
変調のみを行い、記録ドットの大きさを前記RE処理回
路240のO4〜O6端子から出力する各小走査ラインの画
素m5内の平均濃度データをアナログ値に変換したもの
を各レーザドライバ301A〜301Cに入力してその駆動電
流を制御し、各半導体レーザ431A〜431Cの発光出力を
制御して変化させるよう構成することもできる。図16は
半導体レーザの駆動電流とレーザ発光出力の関係の一例
を示すグラフである。
【0090】また次に、図7に示した画像形成装置400
の画像形成プロセスについて説明する。
【0091】先ず、スコロトロン帯電器402により感光
体ドラム401が一様帯電される。感光体ドラム401上にイ
エローに対応する静電潜像は、画像濃度データ記憶回路
210中からのイエローデータ(8ビットのディジタル濃
度データ)により前記変調されたレーザビームがシリン
ドリカルレンズ433と回転多面鏡434,fθレンズ435,
シリンドリカルレンズ436,反射ミラー437を経て感光体
ドラム401上に照射されることにより形成される。前記
イエローに対応する静電潜像は、第1の現像器441によ
り現像され、感光体ドラム401上に極めて鮮鋭度の高い
ドット状の第1のトナー像(イエロートナー像)が形成
される。この第1のトナー像は記録紙に転写されること
なく、退避しているクリーニング装置470の下を通過
し、感光体ドラム401上に再びスコロトロン帯電器402に
より帯電が施される。
【0092】次いでマゼンタデータ(8ビットのディジ
タル濃度データ)により前記変調されたレーザビームが
感光体ドラム401上に照射されて静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、第2の現像装置442により現像さ
れて、第2のトナー像(マゼンタトナー像)が形成され
る。上記と同様にして第3現像装置443により順次現像
されて、第3のトナー像(シアントナー像)が形成さ
れ、感光体ドラム401上に順次積層された3色トナー像
が形成される。最後に第4のトナー像(黒トナー像)が
形成され、感光体ドラム401上に順次積層された4色ト
ナー像が形成される。
【0093】本実施例の画像形成装置400によれば、感
光体ドラム401に優れた高γ特性を有する感光体を用い
たので、優れた高γ特性がトナー像の上から帯電、露光
現像の工程を多数回にわたり繰り返しトナー像を重ね合
わせて形成する場合にも潜像が安定して形成される。す
なわち、ディジタル信号に基づいて変調されたレーザビ
ームをトナー像の上から照射するとしてもフリンジのな
い高鮮鋭度の高いドット状の静電潜像が形成され、その
結果、鮮鋭度の高いトナー像を得ることができる。
【0094】これらの4色トナー像は、給紙装置から供
給された記録紙上に転写器462の作用で転写される。
【0095】転写トナー像を担持した記録紙は、分離器
463により感光体401から分離され、ガイド及び搬送ベル
トにより搬送されて定着ローラ464に搬入され加熱定着
されて排紙皿に排出される。
【0096】なお、本実施例において、RE処理の係数
Pの値を種々変更して実験した結果、Pの値は0.1〜0.9
の範囲で良好な画像が得られた。しかし、Pが小さい場
合は文字の鮮鋭性が不十分であり、Pが大きい場合は文
字や線画のエッジ部が強調され過ぎる結果が得られたこ
とから、好ましいPの値の範囲は0.3〜0.7の範囲である
ことが判明した。これにより、原稿が文字や線画の場合
にはエッジ部分が鮮明に現れるようになり、小さな文字
でもその細部まで再現可能となった。しかも低濃度部や
高濃度部にも悪影響が出ることはなかった。これは本方
法がこれら画素に対し記録位置変調を停止しており、実
効的にP=0としているためである。
【0097】本方法は、Pを一定として用いることもで
きるが、記録周期に合わせて、すなわち画像(文字領域
や中間調領域)に応じてPを変化させて用いることが好
ましい。記録周期が短い、すなわち文字領域の場合の値
をP1とし、記録周期の長い、すなわち中間調領域の場
合をP2とすると、 P1>P2 とすることが好ましい。すなわち、画像が文字領域の場
合はPの値を大きく好ましくは0.9〜0.4とし、中間調領
域の場合はPの値を小さく0.6〜0.1とする。
【0098】なお、P=0は記録位置変調を行わないこ
とに対応している。
【0099】また、本発明においては、RE処理の割合
を変えることができる。
【0100】図17は主走査方向の記録位置と重心の関
係を変換する場合の一例を示すグラフ、図18は副走査方
向の平均濃度を変換する場合の一例を示すグラフであ
る。
【0101】前記演算処理回路241において、画像濃度
データから演算処理して求めた結果を内蔵又は外付けし
たROM245を用いて、例えば図17に示すような事前に
設定した変換式に従う係数を重心位置データに乗じて変
換し記録位置を変更することができる。同様に小走査ラ
インの平均濃度データも図18に示すように変換すること
ができる。
【0102】特に、画像クロックを変更した場合に応じ
て上記図17、図18に示した変換の割合を変更するのがよ
い、画像クロックの周期が大きい場合は階調性重視とし
て、記録位置変調の割合を減らしたり、階調性のγを減
らしたりすることが好ましい。
【0103】上述の画像データの流れは一旦ページメモ
リ210に収納したデータを出力するレーザプリンタとし
て説明したが、これに限定されるものではなく、画像デ
ータ処理回路100に代わりカラースキャナ151、A/D変
換回路152、濃度変換回路153、マスキングUCR回路15
4等から構成する画像データ処理回路150に代え、スキャ
ナからの画像濃度データの入力及び画像処理を施す回路
とすれば、複写装置等の他の画像形成装置に適用するこ
とができる。
【0104】また、画像クロック周期の切り替えは画像
判別結果に応じて画素毎に行ったが、文字や写真モード
等の外部指令により全画面を一様に切り替えることもで
きる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、注目画素の濃度デ
ータに対応して、特定濃度に含まれる注目画素に対して
は、注目画素を小画素に分割し、各小画素の濃度は、注
目画素を含む隣接画素の濃度データの分布に応じて注目
画素の濃度を配分するRE処理を施した画像データの濃
度重心位置に応じた記録位置データと各小走査ラインの
平均濃度データを求め、これにより記録位置変調及びパ
ルス幅変調された隣接画素に影響を及ぼさない書込みパ
ルスを生成する変調手段を設け、低濃度部や高濃度部に
対しては記録位置変調を行わないようにした。このこと
により、書込みドットが他の画素にはみ出すことがない
ので他の画素に影響を及ぼさず画質の優れた記録画像が
得られた。さらに画像判別回路により画像判別を行い、
文字領域の場合は周期の短い1ドット単位の書込みを行
い、中間調領域では周期の長い2ドット単位の書込みを
行うことによりカラー画像記録を行うようにしたので、
スキャナやCGあるいはフォントデータ等から作られる
カラー画像の色調の変化を起こさずに鮮鋭度を向上する
ことのできる、優れた画像形成装置を提供することがで
きた。また、高γ感光体を用いることによりさらに効果
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例の画像処理回
路のブロック図である。
【図2】図1の変調回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図3】図2のパルス開始・終了情報生成回路における
演算を示すフローチャート及び各データ間の関係を示す
図である。
【図4】書込みパルス生成時のタイムチャートである。
【図5】図1のRE処理回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明によって記録される画像の模式図であ
る。
【図7】本発明の画像形成装置の概略構成を示す斜視図
である。
【図8】図7の実施例の半導体レーザアレイを示す図で
ある。
【図9】図8の半導体レーザアレイによるレーザスポッ
トの走査軌跡を示す図である。
【図10】RE処理を説明するための図である。
【図11】RE処理の注目画素を3×3に分割し、P=
0.5とした場合の一例を示す図である。
【図12】RE処理の注目画素を2×2に分割する場合
の一例を示す図である。
【図13】RE処理の注目画素を2×2に分割する場合
の他の例を示す図である。
【図14】本実施例に用いられた高γ感光体の特性を示
すグラフである。
【図15】本実施例に用いられた高γ感光体の具体的構
成例を示す断面図である。
【図16】半導体レーザの駆動電流とレーザ発光出力と
の関係を示すグラフである。
【図17】小走査ライン主走査方向の重心と記録位置と
の関係を変更する場合の一例を示すグラフである。
【図18】小走査ラインの平均濃度を変換する場合を示
すグラフである。
【符号の説明】
100 画像データ処理回路 200 変調信号生成回路 210 画像濃度データ記憶回路(ページメモリ) 220 読出し回路 231 画像判別回路 232 MTF補正回路 233 γ補正回路 240 RE処理回路 260A〜260C 変調回路 280 基準クロック発生回路 281 倍周クロック発生回路 282 セレクト回路 300 ラスタ走査回路 400 画像形成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/51 9211−2C B41J 3/10 101 J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の濃度データに基づいてパルス幅変
    調信号を生成し、該パルス幅変調信号によって画像記録
    を行う画像形成装置において、 注目画素と隣接画素の濃度から求めた注目画素内の濃度
    分布に対応して前記パルス幅変調信号のパルス位置を変
    位させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス幅変調信号を生成し、かつ前
    記注目画素内の濃度分布に対応してパルス位置を変位さ
    せる変調手段は、パルス開始・終了情報生成回路と1つ
    以上のプログラマブル遅延発生器とD型フリップフロッ
    プから成ることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
JP4084129A 1992-04-06 1992-04-06 画像形成装置 Pending JPH05292297A (ja)

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