JP3508065B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP3508065B2
JP3508065B2 JP00084592A JP84592A JP3508065B2 JP 3508065 B2 JP3508065 B2 JP 3508065B2 JP 00084592 A JP00084592 A JP 00084592A JP 84592 A JP84592 A JP 84592A JP 3508065 B2 JP3508065 B2 JP 3508065B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、隣接画素の分布を注
目した記録画素の濃度分布に反映させ高画質記録を行う
ものである。1画素分の画像データを隣接画素のデータ
を勘案してm×n(横×縦)の小画素に分割したのち、
各行毎に重心を求め、この重心に応じて参照波の位相を
変位させ、この参照波信号により前記画素の濃度データ
を変調した変調信号によりn本の小走査ラインからなる
ドット記録を行って文字及び中間調再現を行うカラー画
像形成装置に関するものである。また、記録装置はプリ
ンタ装置や表示装置として用いられるものが対象であ
る。 【0002】 【従来の技術】電子写真法による画像形成装置の分野に
おいて、原稿画像をスキャナで読み取り、その画像信号
に階調補正、D/A変換し、シェーディング補正を施し
た画像濃度データを参照波信号で変調して中間調再現さ
れたディジタル画像を得ている。 【0003】原稿画像をスキャナで読み取る画像信号
は、スキャナに組み込まれた固体撮像素子のアパーチャ
ーに起因して画像のエッジ部は中間調濃度として読み込
まれることになる。この画像信号から得られる画像濃度
データで感光体上に潜像形成を行う場合においては、当
該潜像のエッジ部に対応する記録画素は中間的な濃度の
場合記録画素中に平均的に記録することになるので画像
の鮮鋭度が低下して記録されることになる。従来これに
対しては画像信号に微分フィルタ、ラプラシアンフィル
タ等による鮮鋭化によるMTF補正が行われることが知
られている。しかしながら、これは画像のエッジ部のみ
を強調することになり、中間調画像の均一性は相対的に
低下してしまう。 【0004】また、CGやフォントデータから補間文字
や図形を作っても同様の問題がある。つまり、補間デー
タでエッジ部を中間濃度により滑らかに補間した場合エ
ッジ部に対応する記録画素は、画素中に平均濃度として
記録されるため記録された画像の解像力は低下する。こ
のことから画像エッジ部で中間濃度処理が必要となる。 【0005】上記潜像を形成する方法として、記録信号
によって変調された1本又は複数本のレーザビームを微
小なスポットに絞られた形で走査するドット露光を行う
技術手段が知られている。 【0006】かかる画像形成方法では、感光体ドラム上
のレーザビームのスポットの光強度分布は図22に示すよ
うにほぼガウス曲線になっていて、一定の閾値(s)以
上の部分が現像されたときトナーが付着する電位変化を
起こすことになる。従って、上記レーザビームのスポッ
トによる潜像はスポットの光強度が変化すると現像され
るトナー像のドット(これをトナードットということに
する。)の径は変化する。また、発光時間が長くなると
図22の点線で示すように主走査方向だけではなく副走査
方向にも大きくなる。 【0007】中間調画像を再現するには、画素に対応し
た濃度データに従って変化する変調信号を得て、この強
度変調信号によって半導レーザを駆動し、半導体レーザ
より発する強度の変化するレーザビームを感光体上に入
射させて潜像を形成すると潜像ドットの大きさが上記光
強度によって変化し多値化した微少な円形又は楕円形の
潜像を得ることができる。この潜像を現像して得られる
点状のトナードットは、印刷におけるスクリーンを用い
た網かけによって得られる網点と同様に階調性のある中
間調画像を形成することができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】前述の理由から画像エ
ッジ部での実効的に作用する中間濃度処理が必要となっ
ていたが、カラー画像形成においては各色ごとに中間濃
度処理を行うと、色調が変化するとか、文字が不鮮明に
なるという問題点がある。 【0009】また、前記の画像形成方法において、従来
レーザビームのスポット形状は小さな円形にすることが
困難で、副走査方向に長い楕円が用いられていた。従っ
て、かかる形状のスポットによって形成されるトナード
ットは、図23に示すように主走査方向に連結して縦縞
構造が出現し易く、写真などの中間調の人肌のような部
分が非常に見苦しくなるという問題点があった。 【0010】本発明の目的は変調を行ったレーザビーム
走査による画像形成において、見苦しい縞構造の現れる
のを防止し、鮮鋭度を向上させ、画質の高い画像を得る
画像形成方法を提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的は、注目画素に
隣接する画素の濃度データに対応して決定した該注目画
素内の小画素の濃度データにより、高密度画素記録を行
い、注目画素の各小走査ラインにおける濃度データに基
づいて記録位置変調を行う画像形成方法であって、主走
査方向の記録単位をd1、副走査方向の記録単位をd2
記録単位中の走査数をnとし、レーザビームの感光体上
のスポット形状の副走査方向の径をa、主走査方向の径
をbとするときの比(a/b)は、 0.3×(d2/nd1) ≦ (a/b) ≦ 0.9×(d2
nd1である ことを特徴とする画像形成方法によって達成され
る。 【0012】 【実施例】本発明を適用した一実施例であるカラー用の
画像形成装置400の構成について説明する。図1は本実
施例の画像形成装置の概略構成を示す斜視図である。 【0013】画像形成装置400は、感光体を一様帯電し
た後にコンピュータ又はスキャナからのディジタル画像
濃度データをD/A変換して得られたアナログ画像濃度
信号と参照波信号とを差動増幅して得られた変調信号に
基づいてパルス幅変調したスポット光によりドット状の
静電潜像を形成し、これをトナーにより反転現像してド
ット状のトナー画像を形成し、前記帯電,露光及び現像
工程を繰り返して感光体上にカラートナー像を形成し、
このカラートナー像を記録紙上に転写し、感光体より分
離し、定着してカラー画像を得る。 【0014】画像形成装置400は、矢印方向に回動する
ドラム状の感光体(以下、単に感光体という。)401
と、該感光体401上に一様な電荷を付与するスコロトロ
ン帯電器402と、走査光学系430、イエロー、マゼンタ、
シアン及び黒トナーを装填した現像器441〜444、スコロ
トロン帯電器からなる図示しない転写器、分離器、定着
ローラ及びクリーニグ装置470等からなる。 【0015】本実施例の走査光学系430は後述する3個
の発光点を有する半導体レーザ431より出射したレーザ
光をコリメータレンズ432で平行光としてレーザビーム
とする。このレーザビームを一定の速度で回転する回転
多面鏡434によって反射偏向させ、fθレンズ435及びシ
リンドリカルレンズ433,436によって、一様帯電したド
ラム状の感光体である感光体401周面上に微少な楕円ス
ポット状に絞ったレーザビームで走査し像露光する。こ
こでfθレンズ435は等速の光走査を行うための補正レ
ンズであり、シリンドリカルレンズ433,436は回転多面
鏡434の面倒れによるスポット位置の変動を補正すると
共に、その設置位置、焦点距離によつてレーザビームの
感光体上のスポット形状を決定する素子であり、本発明
では主走査方向に長い楕円になるよう設定される。437
はレーザビームを反射する走査ミラー、438はインデッ
クス用ミラー、439はインデックスセンサである。イン
デックスセンサ439からのインデックス信号によってレ
ーザビームによる走査の開始を検知すると共に所定速度
で回転する回転多面鏡434の面位置を検知し、主走査方
向の周期を検知している。これにより上記レーザビーム
のスポットは感光体401上をドラム軸に平行に走査す
る。 【0016】レーザビームの感光体401上のスポット形
状は、図2(n=3の場合を示す)に示すように主走査
方向に長い楕円で、レーザビームの感光体401上のスポ
ットの規約上の径(光強度の最大値の1/e2即ち13.5
%の強度の等強度線の径)の副走査方向の軸(短軸)の
長さをa、主走査方向の軸(長軸)の長さをb、1画素
の主走査方向の長さである主走査方向の記録単位を
1、副走査方向の記録単位をd2、記録単位中の走査数
をnとするときの比(a/b)、すなわち上記楕円の偏
平率は、 0.3×(d2/nd1) ≦ (a/b) ≦ 0.9×(d2/nd1) とするのが好ましい。 【0017】特に好ましくは 0.4×(d2/nd1) ≦ (a/b) ≦ 0.8×(d2
nd1)である。 【0018】また、a,bは 0.3×(d2/n) ≦ a ≦ 1.5×(d2/n), 0.3d1 ≦ b ≦ 1.5d1 さらに、レーザ強度は後述する感光体の半減露光光量の
2〜4倍にするのが好ましい。通常、d1とd2は等しく
設定されることが多い。 【0019】本発明ではレーザビームの感光体401上の
スポット形状を以上のように主走査方向に長くしている
ので、トナードットは低濃度部で副走査方向に連結する
ことが少なくなく、たてすじのない画像が形成される。
画像濃度が高くなった場合は図3に示すように主走査方
向に連結することがあるが主走査方向の記録位置変調に
より濃度が高い部分で起こるので見苦しい画像にはなら
ない。 【0020】本実施例に用いられる感光体401は高γ特
性を有する感光体で、その具体的構成例を図14に示す。 【0021】感光体401は、図14に示すように導電性支
持体401A、中間層401B、感光層401Cからなる。感光
層401Cの厚さは、5〜100μm程度であり、好ましくは10
〜50μmである。感光体401は直径150mmのアルミニウム
製のドラム状導電性支持体401Aを用い、該支持体401A
上にエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる厚さ0.1μm
の中間層401Bを形成し、この中間層401B上に膜厚35μ
mの感光層401Cを設けて構成される。 【0022】導電性支持体401Aとしては、アルミニウ
ム、スチール、銅等の直径150mm程度のドラムが用いら
れるが、そのほか、紙、プラスッチクフィルム上に金属
層をラミネートまたは蒸着したベルト状のもの、あるい
は電ちゅう法によって作られるニッケルベルト等の金属
ベルトであってもよい。また、中間層401Bは、感光体
として±500〜±2000Vの高帯電に耐え、例えば正帯電
の場合はエレクトロンの導電性支持体ICから注入を阻止
し、なだれ現象による優れた光減衰特性が得られるよ
う、ホール移動性を有するのが望ましく、そのため中間
層401Bに例えば本出願人が先に提案した特願昭61-1889
75号明細書に記載された正帯電型の電荷輸送物質を10重
量%以下添付するのが好ましい。中間層401Bとして
は、通常、電子写真用の感光層に使用される例えば下記
樹脂を用いることができる。 【0023】(1) ポリビニルアルコール(ポバール)、
ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル
等のビニル系ポリマー、(2) ポリビニルアミン、ポリ-
N-ビニルイミダゾール、ポリビニルピリジン(四級
塩)、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸
ビニルコポリマー等の含窒素ビニルポリマー、(3) ポリ
エチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等のポリエーテル系ポリマー、(4)
ポリアクリル酸およびその塩、ポリアクリルアミド、ポ
リ-β-ヒドロキシエチルアクリレート等のアクリル酸系
ポリマー、(5) ポリメタアクリル酸およびその塩、ポリ
メタアクリルアミド、ポリヒドロキシプロピルメタアク
リレート等のメタアクリル酸系ポリマー、(6) メチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等のエーテル繊維素系ポリマー、
(7) ポリエチレンイミン等のポリエチレンイミン系ポリ
マー、(8) ポリアラニン、ポリセリン、ポリ-L-グルタ
ミン酸、ポリ-(ヒドロキシエチル)-L-グルタミン、
ポリ-δ-カルボキシメチル-L-システイン、ポリプロリ
ン、リジン-チロシンコポリマー、グルタミン酸-リジン
−アラニンコポリマー、絹フィブロイン、カゼイン等の
ポリアミノ酸類、(9) スターチアセテート、ヒドロキシ
ンエチルスターチ、スターチアセテート、ヒドロキシエ
チルスターチ、アミンスターチ、フォスフェートスター
チ等のでんぷんおよびその誘導体、(10) ポリアミドで
ある可溶性ナイロン、メトキシメチルナイロン(8タイ
プナイロン)等の水とアルコールとの混合溶剤に可溶な
ポリマー。 【0024】感光層401Cは基本的には電荷輸送物質を
併用せずに光導電性顔料よりなる0.1〜1μm径のフタ
ロシアニン微粒子と、酸化防止剤と、バインダー樹脂と
をバインダー樹脂の溶剤を用いて混合分散して塗布液を
調整し、この塗布液を中間層に塗布し、乾燥し、必要に
より熱処理して形成される。 【0025】また、光導電性材料と電荷輸送物質とを併
用する場合には、光導電性顔料と当該光導電性顔料の1
/5以下、好ましくは1/1000〜1/10(重量比)の少
量の電荷輸送物質とよりなる光導電性材料と、酸化防止
剤とバインダー樹脂中に分散させて感光層を構成する。
この様な高γ感光体を用いることによりビーム径の広が
りにもかかわらず鮮鋭な潜像を形成することができ、高
解像力を有する記録が効果的に行われる。 【0026】本実施例ではカラートナー像を感光体401
上に重ね合わせるので走査光学系からのビームがカラー
トナー像により遮蔽されないように赤外側に分光感度を
有する感光体及び赤外の半導体レーザが用いられる。 【0027】次に本実施例に用いた高γ感光体の光減衰
特性について説明する。 【0028】図13は高γ感光体の特性を示すグラフであ
る。図において、V1は帯電電位(V)、V0は露光前の
初期電位(V)、L1は初期電位V0が4/5に減衰する
のに要するレーザビームの照射光量(μJ/cm2)、L2
初期電位V0が1/5に減衰するのに要するレーザビー
ムの照射光量(μJ/cm2)を表す。 【0029】L2/L1の好ましい範囲は 1.0<L2/L1≦1.5 である。 【0030】本実施例ではV1=1000(V)、V0=950
(V)、L2/L1=1.2である。また露光部の感光体電
位は10Vである。 【0031】光減衰曲線が初期電位(V0)を1/2に
まで減衰させた露光中期に相当する位置での光感度をE
1/2とし、初期電位(V0)を9/10まで減衰させた
露光初期に相当する位置での光感度をE9/10としたと
き、 (E1/2)/(E9/10)≧2 好ましくは (E1/2)/(E9/10)≧5 の関係を与える光導電性半導体が選ばれる。なお、ここ
では、光感度は微少露光量に対する電位低下量の絶対値
で定義される。 【0032】当該感光体401の光減衰曲線は、図13に示
すように光感度である電位特性の微分係数の絶対値は少
光量時に小さく、光量の増大と共に急峻に増大する。具
体的には光減衰曲線が図13に示すように露光初期におい
ては、若干の期間感度特性が悪くてほぼ横這いの光減衰
特性を示すが、露光の中期から後期にかけては、一転し
て超高感度となってほぼ直線的に下降する超高γ特性と
なる。感光体401は具体的には+500〜+2000Vの高帯電
下におけるなだれ現象を利用して高γ特性を得るものと
考えられる。つまり、露光初期において光導電性顔料の
表面に発生したキャリアは当該顔料と被覆樹脂との界面
層に有効にトラップされて光減衰が確実に抑制され、そ
の結果、露光の中期以降において極めて急激ななだれ現
象が生じると解される。 【0033】次に本実施例のカラー用の画像形成装置に
ついて説明するが、この画像形成装置は、画像濃度デー
タの注目する1画素分をm×n(横×縦)の小画素で形
成するようにし、該注目画素を含む隣接画素の濃度デー
タの分布を前記1画素内のm×nの小画素の分布に置き
換え、一定の定数Pを乗じた注目画素のデータを前記分
布に応じて分配することによって得られる小画素の画像
濃度データとに基づいて、小画素各行の参照波の位相を
変位させることによってn行のドットの書込み位置を変
位させて画像形成を行うものである。このドットの書込
み位置を変位させることを記録位置変調ということにす
る。また上記注目画素をm×nに分割した小画素の画像
濃度データに変換する処理を、解像力向上処理(RE処
理)ということにする。このRE処理によって高密度記
録を行うことができる。この場合特に参照波に正確に応
答して潜像を形成するのに高γ感光体が有効である。 【0034】本発明においてはこのRE処理は、 注目画素の濃度データが第1の閾値以上すなわち、特
定の濃度以上すなわち第1の閾値以上に対して行う。す
なわち、ハイライト部に対応する領域多くは原稿の背景
部に対してはRE処理は行わず、m×nの小画素は均一
濃度とする。CRTの場合はこのデータ表示が可能であ
る。 【0035】しかし、後に記すレーザ記録の場合は、均
一表示が困難であることから、濃度中心が中央にある参
照波を選択する。このことにより、ハイライト部での均
一性を保ちノイズイな画像の発生を防止できる。 【0036】一方、高濃度部の場合で、濃度勾配が大
の場合、濃度の記録位置が中央にないとした参照波を選
択すると隣接画素にまたがってドットが形成されてしま
う。 【0037】これによる濃度変動と画素間の記録ドット
つぶれを防止するために高濃度部においても特定の第2
の閾値以上の場合は、濃度中心が中央にある参照波を選
択する。 【0038】CRTの場合は均一表示が可能であること
からm×nの小画素は均一濃度として処理する。すなわ
ち、RE処理は行わない。 【0039】すなわち、注目画素に隣接する画素の濃度
データに対応して決定した該注目画素内の濃度分布デー
タにより、高密度画素記録を行うカラー画像形成装置に
おいて、注目画素の特定濃度データが第1の閾値以上の
場合に対して、前記決定された濃度分布より記録位置変
調を行うことを特徴とするカラー画像形成装置。 【0040】さらに前記画素の特定濃度データが第2の
閾値以下の場合に対して、前記決定された濃度分布より
記録位置変調を行うことを特徴とするカラー画像形成装
置が好ましい。 【0041】図7(a)は上記注目画素をm5とし、注
目画素m5を3×3に分割する場合の、注目画素m5を
含む隣接画素をm1〜m9として表した図で、図7
(b)は注目画素m5を3×3の小画素に分割した場合
の各小部分をs1〜s9で表した場合を示す拡大図であ
る。m1〜m9及びs1〜s9はその部分の濃度をも表
すものとする。 【0042】RE処理を詳しくいうと、上記注目画素m
5を3×3の小画素に分割する場合を例にとると、小画
素siの濃度は次の式によって決定される。 【0043】 si=(9×m5×P×mi/A)+(1−P)×m5 ここで、i=1,2,・・・9であり、PはRE処理の強
度ともいうべき定数であり0.1〜0.9の範囲の数値が用い
られる。Aはm1〜m9の総和である。 【0044】上式において、(9×m5×P×mi/
A)の項は注目画素m5の濃度にPを乗じた分を隣接画
素の濃度の割合に応じて振り分けたものであり、(1−
P)×m5の項は注目画素m5の残りの濃度を各小画素
に均等に振り分けたものであり、ボケの要素を取り入れ
たことになる。 【0045】図8は注目画素m5を3×3に分割し、P
=0.5とした場合の一例を示す図で、図8(a)は注目
画素m5を含む隣接画素の濃度分布の例を示す図、図8
(b)はP=0.5として計算した注目画素m5内の濃度分
布を示す図である。 【0046】次に、注目画素m5を2×2に分割する場
合の例を図9及び図10に示す。 【0047】図9(a)は注目画素m5を2×2に分割
する場合の一例を示す図、図9(b)は注目画素内の小
画素s1〜s4に関係する隣接画素の一例を示す図であ
る。 【0048】s1,s2,s3,s4 の濃度の計算は数1
に従って行われる。 【0049】 【数1】 【0050】図10(a)は同じく注目画素m5を2×2
に分割する場合の他の例を示す図、図10(b)は注目画
素内の小画素s1〜s4に関係する隣接画素の他の例を
示す図である。s1,s2,s3,s4 の濃度計算は数2
に従って行われる。 【0051】 【数2】【0052】図4は本発明を適用したカラー用の画像形
成装置に用いられる画像処理回路の一実施例を示すブロ
ック図(注目画素を3×3に分割する場合の例)であ
り、図5は本実施例の参照波位相決定回路を示すブロッ
ク図、図6は本実施例の変調回路を示すブロック図であ
る。 【0053】本実施例の画像処理回路1000は、走査光学
系の駆動回路を構成する回路であり、画像データ処理回
路100、変調信号生成回路200、ラスタ走査回路300から
なる。 【0054】画像データ処理回路100は、フォントデー
タのエッジ部を補間して出力する回路であり、コンピュ
ータからなる入力回路110、フォントデータ発生回路12
0、フォントデータ記憶回路130、補間データ生成回路14
0からなり、入力回路110からのキャラクタコード信号、
サイズコード信号、ポジションコード信号及びカラーコ
ード信号をフォントデータ発生回路120に送出する。フ
ォントデータ発生回路120は、4種の入力信号からアド
レス信号を選択してフォントデータ記憶回路130に送出
する。フォントデータ記憶回路130はアドレス信号に対
応する1文字に対応するフォントデータをフォントデー
タ発生回路120に送出する。フォントデータ発生回路120
はフォントデータを補間データ生成回路140に送出す
る。補間データ生成回路140は、フォントデータのエッ
ジ部に生じる画像濃度データのギザギザや飛びを中間濃
度を用いて補間してフレームメモリからなる画像濃度デ
ータ記憶回路210へ送出する。また、発生色については
カラーコードに応じて、対応色を各イエロー(Y),マ
ゼンタ(M),シアン(C),黒(BK)の濃度データ
に変換する。このようにして各色が同一形状で濃度の割
合が異なった状態でフォントが各フレームメモリ中にビ
ットマップ展開が行われる。 【0055】変調信号生成回路200は、画像濃度データ
記憶回路210、読出し回路220、ラッチ回路230、画像判
別回路231、MTF補正回路232、γ補正回路233、参照波位
相決定回路240、セレクト回路250A〜250C、変調回路2
60A〜260C、基準クロック発生回路280、三角波発生回
路290、遅延回路群291等から構成される。 【0056】画像濃度データ記憶回路210は、通常ペー
ジメモリ(以降、単にページメモリ210という。)であ
り、ページ単位で記憶するRAM(ランダムアクセスメ
モリ)であり、少なくとも1ページ(1画面分)に相当
する多値の画像濃度データを記憶する容量を有する。ま
た、カラープリンタに採用される装置であるならば、複
数色、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の色成分
に対応する画像濃度信号を記憶するだけのページメモリ
を備えていることになる。 【0057】読出し回路220は、インデックス信号をト
リガとして基準クロックDCK0に同期して連続する1走査
ライン単位の連続する画像濃度データを画像濃度データ
記憶回路(ページメモリ)210から読み出し、参照波位
相決定回路240、画像判別回路231及びMTF補正回路232に
送出する。 【0058】ラッチ回路230は、後述する参照波位相決
定回路240の処理を実行している時間だけ、画像濃度デ
ータをラッチする回路である。 【0059】基準クロック発生回路280はパルス発生回
路であり、画素クロックと同一の繰り返し周期のパルス
信号を発生し、読出し回路220、三角波発生回路290、遅
延回路群291、変調回路260A〜260Cに出力する。便宜
上このクロックを基準クロックDCK0という。 【0060】290は三角波発生回路で基準クロックDCK0
に基づいて画素クロックと同周期の参照波である基準の
三角波φ0の波形成形を行う。また、遅延回路群291では
基準クロックDCK0に対し一定周期ずつ(この例で1/6
周期ずつ)位相差を有する複数のクロックDCK1〜DCK4
生成しこれに基づいて、位相の異なる参照波である三角
波φ1〜φ4(ここでは1/6周期進んだ三角波φ1、2
/6周期進んだ三角波φ2、1/6周期遅れた三角波
φ3、2/6周期遅れた三角波φ4)を出力する。 【0061】セレクト回路250A〜250Cは上記基準三角
波φ0と位相のずれた三角波φ1〜φ4の入力部を有し、
後述する参照波位相決定回路240からの選択信号により
上記三角波の内の1つを選択して変調回路260A〜260C
の入力端子Tに送出する。 【0062】変調回路260A〜260Cは、図6に示すよう
同一の回路構成であり、D/A変換回路261、コンパレ
ータ262と、前記の基準三角波φ0又は1/6周期ずつ位
相をずらした三角波の入力部Tを有していて、ラッチ回
路230を経て入力される画像濃度データを基準クロックD
CK0に同期してD/A変換回路261でD/A変換し、セレ
クト回路250A〜250Cから入力される上記の三角波を参
照波としてコンパレートしてパルス幅変調信号を得る回
路である。 【0063】参照波位相決定回路240は図5に示すよう
に1ライン遅延回路242、1クロック遅延回路243、演算
処理回路241からなり、1ライン遅延回路242によって、
上記1走査ライン分ずつ送られてくる画像濃度データの
3走査ライン分の最初の1走査ライン分の画像濃度デー
タには2ライン走査時間の遅延を、中間の1走査ライン
分の画像濃度データには1ライン走査時間の遅延をか
け、最後の1走査ライン分の画像濃度データには遅延を
かけない。さらに、各画像濃度データには、1クロック
遅延回路243によって2基準クロック分、又は1基準ク
ロック分の遅延をかけ、注目画素を含み注目画素に隣接
した画素の総ての画像濃度データを同時に演算処理回路
241に送出する。 【0064】演算処理回路241 においては、前記RE処
理を行って小画素の濃度データを得る。得られる小画素
の濃度データは、図7のs1,s2,s3・・・を含む
小走査ラインと、s4,s5,s6・・・を含む小走査
ライン及びs7,s8,s9・・・を含む小走査ライン
に分けられ、この小画素の3小走査ライン分で元の画素
の1走査ライン分に相当することになる。 【0065】演算処理回路241 はさらに各小走査ライン
の平均濃度と各小走査ラインの元の1画素内の濃度デー
タの重心位置を求める演算を行って、平均濃度データを
レーザドライバ301A〜301Cの発光出力へ、その重心位
置データより次のようにそれぞれ異なる選択信号を出力
端子OA〜OCよりセレクト回路250A〜250Cに出力す
る。すなわち、画素m5のs1,s2,s3(第1の小
走査ライン)の重心がs2の中央近傍にあるときは位相
変位のない基準三角波φ0を選択する信号を、重心がs
2とs1の境界近傍にあるときは位相が1/6周期進ん
だ三角波φ1を選択する信号を、重心がs1の中央近傍
にあるときは位相が2/6周期進んだ三角波φ2を選択
する信号を、重心がs2とs3の境界近傍にあるときは
位相が1/6周期遅れた三角波φ3を選択する信号を、
重心がs3中央近傍にあるときは2/6周期遅れた三角
波φ4を選択する信号を出力端子OAよりセレクト回路25
0Aに出力する。同様に出力端子OBからは画素m5のs
4,s5,s6の濃度重心より決まる第2の小走査ライ
ンの三角波選択信号をセレクト回路250Bに、出力端子O
Cからは画素m5のs7,s8,s9の濃度重心から決
まる第3の小走査ラインの三角波選択信号をセレクト回
路250Cに出力する。図11は上記位相の異なる三角波
と前記注目画素の関係の一例を示す図である。 【0066】また、演算処理回路241は各小走査ライン
の画素m5内の平均濃度に応じて各レーザドライバ301
A〜301Cの発光出力を制御する。例えばS1,S2,
S3の平均濃度に比例して半導体レーザ301Aのレーザ
発光を行うように制御する。図17は半導体レーザの駆
動電流とレーザ発光出力の関係の一例を示すグラフであ
る。 【0067】一方、画像判別回路231は注目画素の画像
データが第1、第2の閾値のいずれであるかについて判
別を行い、第1と第2との閾値外の領域であると判別さ
れた場合は、全色成分について参照波位相決定回路240
が選択した三角波は出力せず、基準三角波φ0のみを出
力する選択信号をセレクト回路250A〜250Cに送出し、
MTF補正回路232は作動させない。これにより読出し回路
220より読出された以外の画像濃度データはMTF補正回路
232による補正を受けず、γ補正回路233によって補正さ
れたのちラッチ回路230を介して変調回路260A〜260C
に送出される。 【0068】このことによりハイライト、高濃度部領域
において、均一性の高いノイズのない画像を形成でき
る。 【0069】また、画像判別回路231は上記条件下でさ
らに画像が文字領域か中間調領域のいずれであるかにつ
いても判別を行う。この判別は、注目画素を含めた5×
5画素での濃度変化により行っている。濃度変化が大き
い場合、注目画素を文字領域と判別し、小さい場合は中
間調領域と判別する。文字や線画の文字領域であると判
別された場合は、全色成分について前記参照波位相決定
回路240が選択する三角波を変調回路260A〜260Cに出
力させる選択信号をセレクト回路250A〜250Cに出力
し、MTF補正回路232、γ補正回路233は不作動として画
像濃度データは無処理のままラッチ回路230を介して変
調回路260A〜260Cに送出させる。このことにより、色
調に変化のない鮮明な文字やエッジ部が再現される。ま
た、中間調領域と判断した場合は、無彩色成分すなわち
黒色のデータについてのみ文字領域と同様の選択信号を
出力し、他の成分については参照波位相決定回路240が
選択した三角波は出力せず、基準三角波φ0のみを出力
する選択信号をセレクト回路250A〜250Cに送出し、MT
F補正回路232、γ補正回路233を作動させる。これによ
り読出し回路220より読出された黒以外の画像濃度デー
タはMTF補正回路232及びγ補正回路233によって補正さ
れたのちラッチ回路230を介して変調回路260A〜260C
に送出される。 【0070】このことにより中間調領域において、前記
レーザスポットの形状を主走査方向に長い楕円としたこ
とと相まってモアレや色飛び縞構造の発生しない画像を
形成できると共に、黒画像により画像に鮮鋭さとしまり
を与える効果が生まれる。 【0071】参照波の位相決定に使用するための特定色
例えばR+2G+B(ここでRは赤の濃度データ、Gは
緑の濃度データ、Bは青の濃度データである。)の濃度
データに変換したものを用いている。便宜のため(R+
2G+B)の濃度データをNで表すことにする。 【0072】参照波の位相を、各記録色に対し共通に用
いることにより、画像の階調性の保証や色味の変化を防
止できる。なお、位相の決定には、視覚的に一致するG
成分、あるいはG成分を有する無彩色データを用いるの
が好ましい。 【0073】また、画像判別回路231に用いられるデー
タも同様の理由により各色に共通のデータを用いてい
る。 【0074】変調回路260A〜260Cでは前記選択された
参照波である三角波によりラッチ回路230を経て入力さ
れる画像濃度データの信号を変調してパルス幅変調した
変調信号を生成し、これらの変調信号の並列して連続す
る小走査ライン3本分(元画像濃度データの1ライン分)
を1単位としてラスタ走査回路300に送出する。 【0075】次に変調信号生成回路200の動作について
説明する。 【0076】図12(a)〜(d)は記録位置変調される
場合の変調信号生成回路の各部信号を示すタイムチャー
トである。 【0077】図12において、(a)はページメモリ210
からインデックス信号をトリガとして基準クロックDCK0
に基づいて読み出される画像濃度データがD/A変換回
路261によりアナログ値に変換されたものの一部を示し
ている。高レベル側ほど淡い濃度を示し、低レベル側ほ
ど濃い濃度を示している。 【0078】(b)はセレクト回路250から順次出力さ
れ、遅延されたものを含むる参照波である三角波を示し
ている。 【0079】(c)は上記三角波(実線)と、上記アナ
ログ値に変換された画像濃度信号(一点鎖線)を示し、変
調回路260A〜260Cにおける変調動作を示している。 【0080】(d)はコンパレータ262によりコンパレ
ートされて生成したパルス幅変調信号を示している。 【0081】上記変調信号生成結果により、低濃度部、
高濃度部の画素の場合は、記録位置変調は行われず、一
方文字領域では元の隣接した画素の濃度データより注目
画素内のn行の小ドットの位置は元の文字や線画の線方
向に沿った位置に移動する記録位置変調が行われる結
果、文字や線画が鮮明に再現されることとなる。また、
上記の記録位置変調は、中間調領域では色調の変化を防
止するため黒成分のみ行われ、他の色成分では位相変位
のない三角波による変調が行われることになる。 【0082】さらに、参照波位相を順次副走査方向にず
らしていくことによりスクリーン角度の付いた網点に相
当するドットを構成することができる。例えば、スクリ
ーン角度をイエロー成分では45°、マゼンタ成分では2
6.6°、シアン成分では-26,6°、黒成分では0°にして
色再現の一様性を向上しモアレ縞の発生を防止すること
ができる。 【0083】特に黒成分を0°にすることにより、上記
記録位置変調手段はそのまま変更せず用いることができ
るという利点を有する。 【0084】ラスタ走査回路300は、δ遅延回路311、2
δ遅延回路312、レーザドライバ301A〜301C、図示し
ないインデックス検出回路及びポリゴンドライバ等を備
える。 【0085】レーザドライバ301A〜301Cは変調回路26
0A〜260Cからの変調信号で複数(この実施例では3
個、すなわちn=3)のレーザ発光部431A〜431Cを有
する半導体レーザアレイ431を発振させるものであり、
半導体レーザアレイ431からのビーム光量に相当する信
号がフィードバックされ、その光量が一定となるように
駆動する。 【0086】インデックス検出回路は、インデックスセ
ンサ439からのインデックス信号により所定速度で回転
する回転多面鏡434の面位置を検知し、主走査方向の周
期によって、ラスタ走査方式で前記変調された画像濃度
信号による光走査を行っている。走査周波数2204.72Hz
であり、有効印字幅297mm以上であり、有効露光幅306mm
以上である。 【0087】多面鏡ドライバは、直流モータを所定速度
で一様に回転させ、回転多面鏡434を16535.4rpmで回転
させるものである。 【0088】半導体レーザアレイ431は図15に示すよう
に3個の発光部431A〜431Cが等間隔にアレイ状に配置
されたものを使用する。発光部の間隔hは0.1mm以下に
することは困難であるので、図15に示すように各発光部
431A〜431Cの中心を通る軸を回転多面鏡434の回転軸
に平行で、かつ主走査方向に対して一定の角度θに傾け
て設置する。このようにして半導体レーザアレイ431に
よるレーザビームの感光体401上のレーザスポット31
a,31b,31cは図16に示すように上下に密接して走査
することができるようになる。しかし、このためそれぞ
れのレーザスポット31a,31b,31cの走査方向の位置
は主走査方向に対してずれることになり、31aは31b,
31cに対し走査速度によって決まる時間差δ及び2δの
ズレを生ずる。このズレを補正するために変調回路260
Bとレーザドライバ301Bとの間にはδ遅延回路311、変
調回路260Cとレーザドライバ301Cとの間には2δ遅延
回路312を挿入してそれぞれ適当量遅延させてタイミン
グを取ることによってズレを補正し、半導体レーザアレ
イ431から発光したレーザスポット31a,31b,31c,は
主走査方向に対して垂直に揃って記録されることができ
る。 【0089】RE処理が注目画素を2×2の小画素に分
割して行われる場合は2個の発光部を有する半導体レー
ザアレイを用いる。 【0090】本発明における先の実施例においては、各
副走査方向の濃度情報としては主走査方向の平均濃度を
レーザ発光出力としており、画像データとしては読出し
回路220からのものを用いていたが、図20、図21のよう
に参照波位相決定回路240によって得られた各小走査ラ
インの平均濃度を濃度情報として用い、各参照波による
変調回路260A〜260Cに入力し各レーザドライバ301A
〜301Cを変調する構成もとることができる。 【0091】また次に、図1に示した画像形成装置400
の画像形成プロセスについて説明する。 【0092】先ず、スコロトロン帯電器402により感光
体401が一様帯電される。ドラム状感光体401上にイエロ
ーに対応する静電潜像が、画像濃度データ記憶回路210
中からのイエローデータ(8bitのディジタル濃度デー
タ)により前記変調されたレーザビームはシリンドリカ
ルレンズ433と回転多面鏡434,fθレンズ435,シリン
ドリカルレンズ436,反射ミラー437を経て照射により形
成される。前記イエローに対応する静電潜像は、第1の
現像器441により現像され、感光体401上に極めて鮮鋭度
の高いドット状の第1のトナー像(イエロートナー像)
が形成される。この第1のトナー像は記録紙に転写され
ることなく、退避しているクリーニング装置470の下を
通過し、感光体401上に再びスコロトロン帯電器402によ
り帯電が施される。 【0093】次いでマゼンタデータ(8bitのディジタ
ル濃度データ)により前記変調されたレーザビームが感
光体401上に照射されて静電潜像が形成される。この静
電潜像は、第2の現像装置442により現像されて、第2
のトナー像(マゼンタトナー像)が形成される。前記と
同様にして第3現像装置443により順次現像されて、第
3のトナー像(シアントナー像)が形成され、感光体40
1上に順次積層された3色トナー像が形成される。最後
に第4のトナー像(黒トナー像)が形成され、感光体40
1上に順次積層された4色トナー像が形成される。 【0094】本実施例の画像形成装置400によれば、感
光体401が優れた高γ特性を有し、しかもこの優れた高
γ特性がトナー像の上から帯電、露光現像の工程を多数
回にわたり繰り返しトナー像を重ね合わせて形成する場
合にも潜像が安定して形成される。すなわち、ディジタ
ル信号に基づいてレーザビームをトナー像の上から照射
するとしてもフリンジのない高鮮鋭度の高いドット状の
静電潜像が形成され、その結果、鮮鋭度の高いトナー像
を得ることができる。 【0095】これらの4色トナー像は、給紙装置から供
給された記録紙上に図示しない転写器の作用で転写され
る。 【0096】転写トナー像を担持した記録紙は、図示し
ない分離器により感光体401から分離され、ガイド及び
搬送ベルトにより搬送されて図示しない定着ローラに搬
入され加熱定着されて排紙皿に排出される。 【0097】なお、本実施例において、RE処理の係数
Pの値を種々変更して実験した結果、Pの値は0.1〜0.9
の範囲で良好な画像が得られた。しかし、Pが小さい場
合は文字の鮮鋭性が不十分であり、Pが大きい場合は文
字や線画のエッジ部が強調され過ぎる結果が得られたこ
とから、好ましいPの値の範囲は0.3〜0.7の範囲である
ことが判明した。これにより、原稿が文字や線画の場合
にはエッジ部分が鮮明に現れるようになり、小さな文字
でもその細部まで再現可能となった。しかも低濃度部や
高濃度部にも悪影響が出ることはなかった。これは本方
法がこれら画素に対し記録位置変調を停止しており、実
効的にP=0としているためである。 【0098】本方法は、Pを一定として用いることもで
きるが、画像(文字領域や中間調領域)に応じてPを変
化させて用いることが好ましい。文字領域の場合の値を
1とし、中間調領域の場合をP2とすると、 P1>P2 とすることが好ましい。すなわち、画像が文字領域の場
合はPの値を大きく好ましくは0.9〜0.4とし、中間調領
域の場合はPの値を小さく0.6〜0.1とする。 【0099】なお、P=0は記録位置変調を行わないこ
とに対応している。 【0100】本発明においては、特定のPの値を用いて
も任意にRE処理の割合を変えることができる。 【0101】図18は主走査方向の記録位置と重心の関係
を変換する場合の一例を示すグラフ、図19は副走査方向
の平均濃度を変換する場合の一例を示すグラフである。 【0102】前記演算処理回路241において、画像濃度
データから演算処理して求めた結果を内蔵又は外付けし
たROM245を用いて、例えば図18に示すような事前に
設定した変換式に従って変換し記録位置を変更すること
ができる。同様に副走査方向の平均濃度も図19に示すよ
うに変換することができる。 【0103】上述の画像データの流れは一旦ページメモ
リ210に収納したデータを出力するレーザプリンタとし
て説明したが、これに限定されるものではなく、画像デ
ータ処理回路100に代わりカラースキャナ151、A/D変
換回路152、濃度変換回路153、マスキングUCR回路154等
から構成する画像データ処理回路150に代え、スキャナ
からの画像濃度データの入力及び画像処理を施す回路と
すれば、複写装置等の他の画像形成装置に適用すること
ができる。 【0104】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は感光体上
のレーザスポットの形状を主走査方向に長い楕円とする
走査光学系を用い、注目画素の濃度データに対応して、
特定濃度に含まれる注目画素に対しては、注目画素を小
画素に分割し、各小画素の濃度は、注目画素を含む隣接
画素の濃度データの分布に応じて注目画素の濃度を配分
するRE処理を施した画像データから、参照波信号の位
相を選択し、この参照波で注目画素の濃度信号を変調し
た記録位置変調信号を生成し、低濃度部や高濃度部に対
しては記録位置変調を行わないことにより、縞構造の出
現しない鮮鋭度の高い優れた記録画像が得られた。さら
に画像判別回路により画像判別を行い、文字領域の場合
は全色成分について記録位置変調を行い、中間調領域で
は無彩色成分(黒)のみ記録位置変調を行った変調信号
によりカラー画像記録を行うようにしたので、スキャナ
やCGあるいはフォントデータ等から作られるカラー画
像の色調の変化を起こさずに鮮鋭度を向上することので
きる、優れた画像形成方法を提供することができた。 【0105】また、高γ感光体を用いることによりさら
に効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用した画像形成装置の一例を示す概
略斜視図である。 【図2】本発明のレーザビームの感光体上のスポット形
状を示す図である。 【図3】本発明のレーザスポットによるトナードットが
連結した場合を示す図である。 【図4】本実施例の画像処理回路のブロック図である。 【図5】図1の回路の参照波位相決定回路の一例を示す
ブロック図である。 【図6】図1の回路の変調回路の一例を示すブロック図
である。 【図7】参照波位相決定に用いられるRE処理を説明す
るため図である。 【図8】RE処理の注目画素を3×3に分割し、P=0.
5とした場合の一例を示す図である。 【図9】RE処理の注目画素を2×2に分割する場合の
一例を示す図である。 【図10】RE処理の注目画素を2×2に分割する場合
の他の例を示す図である。 【図11】参照波の位相変位を説明するための図であ
る。 【図12】図1の実施例の変調信号生成回路の各部信号
を示すタイムチャートである。 【図13】本実施例に用いられた高γ感光体の特性を示
すグラフである。 【図14】本実施例に用いられた高γ感光体の具体的構
成例を示す断面図である。 【図15】図4の実施例の半導体レーザアレイを示す図
である。 【図16】図15の半導体レーザアレイによるレーザス
ポットの走査軌跡を示す図である。 【図17】半導体レーザの駆動電流とレーザ発光出力と
の関係の一例を示すグラフである。 【図18】小走査ラインの主走査方向の重心と記録位置
との関係を変換する場合の一例を示すグラフである。 【図19】小走査ラインの副走査方向の平均濃度を変換
する場合の一例を示すグラフである。 【図20】本発明の他の実施例の画像処理回路を示すブ
ロック図である。 【図21】図20の参照波位相決定回路を示すブロック図
である。 【図22】レーザスポットの光強度発と光時間とトナー
ドットの大きさの関係を示す図である。 【図23】従来のレーザスポットによる連結したトナー
ドットを示す図である。 【符号の説明】 100 画像データ処理回路 200 変調信号生成回路 210 画像濃度データ記憶回路(ページメモリ) 220 読出し回路 230 ラッチ回路 231 画像判別回路 232 MTF補正回路 233 γ補正回路 240 参照波位相決定回路 241 演算処理回路 250A〜250C セレクト回路 260A〜260C 変調回路 280 基準クロック発生回路 290 三角波発生回路 291 遅延回路群 300 ラスタ走査回路 400 画像形成装置 430 走査光学系 431 半導体レーザアレイ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−154266(JP,A) 特開 平2−287469(JP,A) 特開 平2−47973(JP,A) 特開 平2−67154(JP,A) 特開 平5−63919(JP,A) 特開 平3−76660(JP,A) 特開 昭61−262366(JP,A) 特開 昭62−284575(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/23 - 1/31

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 注目画素に隣接する画素の濃度データに
    対応して決定した該注目画素内の小画素の濃度データに
    より、高密度画素記録を行い、注目画素の各小走査ライ
    ンにおける濃度データに基づいて記録位置変調を行う画
    像形成方法であって、 主走査方向の記録単位をd1、副走査方向の記録単位を
    2、記録単位中の走査数をnとし、レーザビームの感
    光体上のスポット形状の副走査方向の径をa、主走査方
    向の径をbとするときの比(a/b)は、 0.3×(d2/nd1) ≦ (a/b) ≦ 0.9×(d2
    nd1) であることを特徴とする画像形成方法。
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