JP3116174B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3116174B2
JP3116174B2 JP03220334A JP22033491A JP3116174B2 JP 3116174 B2 JP3116174 B2 JP 3116174B2 JP 03220334 A JP03220334 A JP 03220334A JP 22033491 A JP22033491 A JP 22033491A JP 3116174 B2 JP3116174 B2 JP 3116174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像データを特殊処
理して1画素内を複数のレーザビームで走査して画像を
高密度で鮮鋭度の優れた再現を行う画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法による画像形成装置の分野に
おいて、原稿画像をスキャナで画像信号として読み取
り、当該画像信号に階調補正、A/D変換し、シェーデ
ィング補正を施した画像濃度データを参照波信号で変調
して中間調再現されたディジタル画像を得ている。
【0003】原稿画像をスキャナで読み取る画像信号
は、スキャナに組み込まれた固体撮像素子のアパーチャ
ーに起因して画像のエッジ部は中間調濃度として読み込
まれることになる。この画像信号から得られる画像濃度
データで感光体上に潜像形成を行う場合においては、当
該潜像のエッジ部に対応する記録画素は中間的な濃度の
場合記録画素中に平均的に記録することになるので画像
の鮮鋭度が低下して記録されることになる。これは画像
信号にMTF補正等を加えることによっても対処できな
い。
【0004】一方CGやフォントデータから補間文字や
図形を作っても同様の問題がある。つまり、補間データ
でエッジ部を中間濃度により滑らかに補間した場合エッ
ジ部に対応する記録画素は、画素中に平均濃度として記
録されるため、記録された画像の解像力は低下する。こ
のことから画像エッジ部で中間濃度処理が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、スキャナ、CGやフォントデータ等から
作られる画像の鮮鋭度を向上させる画像形成装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、1画素内を
複数のレーザビームによるレーザスポットで走査する画
像形成装置において、像形成体上での前記レーザスポッ
トの副走査方向の間隔をh、レーザビーム数をn、1画
素の幅をDとし、 (D/n)/h=α とするとき、αは1より大なることを特徴とする画像形
成装置によって達成される。
【0007】また、 前記αは 1.2 ≦ α ≦ 2 とすることは好ましい1実施態様である。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例である画像形成装置400の
構成について説明する。図10は本実施例の画像形成装置
の概略構成を示す斜視図である。
【0009】画像形成装置400は、感光体を一様帯電し
た後にコンピュータ又はスキャナからのディジタル画像
濃度データをD/A変換して得られたアナログ画像濃度
信号と参照波信号とを比較して二値化するか、若しくは
差動増幅して得られた変調信号に基づいてパルス幅変調
若しくは強度変調したスポット光によりドット状の静電
潜像を形成し、これをトナーにより反転現像してドット
状のトナー画像を形成し、前記帯電,露光及び現像工程
を繰り返して感光体401上にカラートナー像を形成し、
該カラートナー像を転写し、分離、定着してカラー画像
を得る。
【0010】画像形成装置400は、矢印方向に回動する
ドラム状の感光体(以下、単に感光体という。)401と、該
感光体401上に一様な電荷を付与するスコロトロン帯電
器402と、走査光学系430、イエロー、マゼンタ、シアン
及び黒トナーを装填した現像器441〜444、スコロトロン
転写器462、分離器463、定着ローラ464、クリーニグ装
置470、除電器474とからなる。
【0011】本実施例に用いられる感光体401は高γ特
性を有する感光体で、その具体的構成例を図12に示す。
【0012】感光体401は、図12に示すように導電性支
持体401A、中間層401B、感光層401Cからなる。感光層40
1Cの厚さは、5〜100μm程度であり、好ましくは10〜50
μmである。感光体401は直径150mmのアルミニウム製の
ドラム状導電性支持体401Aを用い、該支持体401A上にエ
チレン-酢酸ビニル共重合体からなる厚さ0.1μmの中間
層401Bを形成し、この中間層401B上に膜厚35μmの感光
層401Cを設けて構成される。
【0013】導電性支持体401Aとしては、アルミニウ
ム、スチール、銅等の直径150mm程度のドラムが用いら
れるが、そのほか、紙、プラスッチクフィルム上に金属
層をラミネートまたは蒸着したベルト状のもの、あるい
は電ちゅう法によって作られるニッケルベルト等の金属
ベルトであってもよい。また、中間層401Bは、感光体と
して±500〜±2000Vの高帯電に耐え、例えば正帯電の
場合はエレクトロンの導電性支持体ICから注入を阻止
し、なだれ現象による優れた光減衰特性が得られるよ
う、ホール移動性を有するのが望ましく、そのため中間
層401Bに例えば本出願人が先に提案した特願昭61-18897
5号明細書に記載された正帯電型の電荷輸送物質を10重
量%以下添付するのが好ましい。中間層401Bとしては、
通常、電子写真用の感光層に使用される例えば下記樹脂
を用いることができる。
【0014】(1) ポリビニルアルコール(ポバール)、ポ
リビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル等
のビニル系ポリマー (2) ポリビニルアミン、ポリ-N-ビニルイミダゾール、
ポリビニルピリジン(四級塩)、ポリビニルピロリド
ン、ビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー等の含窒
素ビニルポリマー (3) ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のポリエーテル系ポリ
マー (4) ポリアクリル酸およびその塩、ポリアクリルアミ
ド、ポリ-β-ヒドロキシエチルアクリレート等のアクリ
ル酸系ポリマー (5) ポリメタアクリル酸およびその塩、ポリメタアクリ
ルアミド、ポリヒドロキシプロピルメタアクリレート等
のメタアクリル酸系ポリマー (6) メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース等のエーテル繊維素系
ポリマー (7) ポリエチレンイミン等のポリエチレンイミン系ポリ
マー (8) ポリアラニン、ポリセリン、ポリ-L-グルタミン
酸、ポリ-(ヒドロキシエチル)-L-グルタミン、ポリ-
δ-カルボキシメチル-L-システイン、ポリプロリン、
リジン-チロシンコポリマー、グルタミン酸-リジン-ア
ラニンコポリマー、絹フィブロイン、カゼイン等のポリ
アミノ酸類 (9) スターチアセテート、ヒドロキシンエチルスター
チ、スターチアセテート、ヒドロキシエチルスターチ、
アミンスターチ、フォスフェートスターチ等のでんぷん
およびその誘導体 (10) ポリアミドである可溶性ナイロン、メトキシメチ
ルナイロン(8タイプナイロン)等の水とアルコールとの
混合溶剤に可溶なポリマー 感光層401Cは基本的には電荷輸送物質を併用せずに光導
電性顔料よりなる0.1〜1μm径のフタロシアニン微粒
子と、酸化防止剤と、バインダー樹脂とをバインダ樹脂
の溶剤を用いて混合分散して塗布液を調整し、この塗布
液を中間層に塗布し、乾燥し、必要により熱処理して形
成される。
【0015】また、光導電性材料と電荷輸送物質とを併
用する場合には、光導電性顔料と当該光導電性顔料の1
/5以下、好ましくは1/1000〜1/10(重量比)の少量
の電荷輸送物質とよりなり光導電性材料と、酸化防止剤
とバインダー樹脂中に分散させて感光層を構成する。こ
の様な高γ感光体を用いることによりビーム径の広がり
にもかかわらず鮮鋭な潜像を形成することができ、高解
像力を有する記録が効果的に行われる。
【0016】本実施例ではカラートナー像を感光体401
上に重ね合わせるので走査光学系からのビームがカラー
トナー像により遮蔽されないように赤外側に分光感度を
有する感光体及び赤外の半導体レーザが用いられる。
【0017】次ぎに本実施例に用いた高γ感光体の光減
衰特性について説明する。
【0018】図11は高γ感光体の特性を示すグラフであ
る。図において、V1は帯電電位(V)、V0は露光前の初
期電位(V)、L1は初期電位V0が4/5に減衰するのに
要するレーザビームの照射光量(μJ/cm2)、L2は初期電
位V0が1/5に減衰するのに要するレーザビームの照
射光量(μJ/cm2)を表す。
【0019】L2/L1の好ましい範囲は 1.0<L2/L1≦1.5 である。
【0020】本実施例ではV=1000(V)、V0=950
(V)、L2/L1=1.2である。又露光部の感光体電位は1
0Vである。
【0021】光減衰曲線が初期電位(V0)を1/2にま
で減衰させた露光中期に相当する位置での光感度をE1/
2とし、初期電位(V0)を9/10まで減衰させた露光初期に
相当する位置での光感度をE9/10としたとき、 (E1/2)/(E9/10)≧2 好ましくは (E1/2)/(E9/10)≧5 の関係を与える光導電性半導体が選ばれる。なお、ここ
では、光感度は微少露光量に対する電位低下量の絶対値
で定義される。
【0022】当該感光体401の光減衰曲線は、図11に示
すように光感度である電位特性の微分係数の絶対値は少
光量時に小さく、光量の増大と共に急峻に増大する。具
体的には光減衰曲線が図11に示すように露光初期におい
ては、若干の期間感度特性が悪くてほぼ横這いの光減衰
特性を示すが、露光の中期から後期にかけては、一転し
て超高感度となってほぼ直線的に下降する超高γ特性と
なる。感光体401は具体的には+500〜+2000Vの高帯電
下におけるなだれ現象を利用して高ガンマ特性を得るも
のと考えられる。つまり、露光初期において光導電性顔
料の表面に発生したキャリアは当該顔料と被覆樹脂との
界面層に有効にトラップされて光減衰が確実に抑制さ
れ、その結果、露光の中期以降において極めて急激なな
だれ現象が生じると解される。
【0023】なお、本発明においては、感光体は高γ特
性を有することが好ましいが、通常の光量と電位低下が
比例関係にあるものも用いることができる。
【0024】次に本発明に用いられる画像形成方法につ
いて説明するが、この画像形成方法は、画像濃度データ
の注目する1画素分をm×n(横×縦)の小画素で形成
するようにし、該注目画素を含む隣接画素の濃度データ
の分布を前記1画素内のm×nの小画素の分布に置き換
え、一定の定数Pを乗じた注目画素のデータを前記分布
に応じて分配することによって得られる小画素の画像濃
度データに基づいて画像形成を行う方法である。この画
像濃度データ処理を、解像力向上処理(RE処理)という
ことにする。このRE処理した画像濃度データと、一定
の参照波を組み合わせることによって得られるパルス幅
変調した画像信号により画像形成を行うものである。特
に参照波に正確に応答して潜像を形成するのに高γ感光
体が有効である。
【0025】さらに次にRE処理について詳細に説明す
る。図1(a)は上記注目画素をm5とし、注目画素m5を
3×3に分割する場合の、注目画素m5を含む隣接画素
をm1〜m9として表した平面図で、図1(b)は注目画素
m5を3×3の小画素に分割した場合の各小部分をs1〜
s9で表した場合を示す拡大図である。m1〜m9及びs1
〜s9はその部分の濃度をも表すものとし、小画素siの
濃度は次の式によって決定される。
【0026】 si=(9×m5×P×mi/A)+(1−P)×m5 ここで、i=1,2,.....9 であり、PはRE処理の強度と
もいうべき定数であり0.1〜0.9の範囲の数値が用いられ
る。Aはm1〜m9の総和である。
【0027】上式において、(9×m5×P×mi/A)
の項は注目画素m5の濃度にPを乗じた分を隣接画素の
濃度の割合に応じて振り分けたものであり、(1−P)
×m5の項は注目画素m5の残りの濃度を各小画素に均等
に振り分けたものであり、ボケの要素を取り入れたこと
になる。
【0028】図2は注目画素m5を3×3に分割し、P
=0.5とした場合の一例を示す図で、図2(a)は注目画
素m5を含む隣接画素の濃度分布の例、図2(b)は上記
濃度分布の場合に計算した注目画素m5内の小画素の濃
度分布を示す図である。
【0029】次に、注目画素m5を2×2に分割する場
合の例を図3及び図4に示す。
【0030】図3(a)は注目画素m5を2×2に分割す
る場合の例を示す図、図3(b)は注目画素内の小画素s
1〜s4に関係する隣接画素の一例を示す図である。s1,
s2,s3,s4の濃度の計算は数1に従って行われる。
【0031】
【数1】
【0032】図4(a)は同じく注目画素m5を2×2に
分割する場合の例を示す図、図4(b)は注目画素内の小
画素s1〜s4に関係する隣接画素の他の例を示す図であ
る。s1,s2,s3,s4 の濃度計算は数2に従って行われ
る。
【0033】
【数2】
【0034】図7は本発明の画像形成装置に用いられる
画像処理回路の一実施例を示すブロック図(注目画素を
3×3に分割する場合の例)であり、図8は本実施例の
変調回路を示すブロック図である。なお、注目画素を2
×2に分割する場合は2レーザを用いることになる。
【0035】本実施例の画像処理回路は、走査光学系の
駆動回路を構成する回路であり、画像データ処理回路10
0、変調信号生成回路、ラスター走査回路300からなる。
【0036】画像データ処理回路100は、フォントデー
タのエッジ部を補間して出力する回路であり、コンピュ
ータからなる入力回路110、フォントデータ発生回路12
0、フォントデータ記憶回路130、補間データ生成回路14
0からなり、入力回路110からのキャラクタコード信号、
サイズコード信号、ポジションコード信号及びカラーコ
ード信号をフォントデータ発生回路120に送出する。フ
ォンドデータ発生回路120は、4種の入力信号からアド
レス信号を選択してフォントデータ記憶回路130に送出
する。フォントデータ記録回路130はアドレス信号に対
応する1文字に対応するフォントデータをフォントデー
タ発生回路120に送出する。フォントデータ発生回路120
はフォントデータを補間データ生成回路140に送出す
る。補間データ生成回路140は、フォントデータのエッ
ジ部に生じる画像濃度データのギザギザや飛びを中間濃
度を用いて補間してフレームメモリからなる画像濃度デ
ータ記憶回路210へ送出する。又、発生色についてはカ
ラーコードに応じて、対応色を各イエロー(Y),マゼン
タ(M),シアン(C),黒(BK)の濃度データに変換す
る。この様にして各色が同一形状で濃度の割合が異なっ
た状態でフォントが各フレームメモリ中にビットマップ
展開が行われる。
【0037】変調信号生成回路は、画像濃度データ記憶
回路210、読出回路220、演算処理回路241、1ライン遅
延回路242、1クロック遅延回路243、変調回路260A〜26
0C、クロック発生回路280、クロック3分周回路281、三
角波発生回路290から構成される。
【0038】クロック発生回路280はクロックパルス発
生回路であり、前記RE処理を行う前の元画素クロック
の3倍の周波数を有するクロックパルスを発生する。ク
ロック発生回路280から出力するクロックは小画素用の
クロックで、これを便宜上3倍クロックDCK3といい、ク
ロック3分周回路281、演算処理回路241、三角波発生回
路290、変調回路260A〜260Cに出力される。クロック3
分周回路281は、入力クロックの周波数を1/3に分周
する回路で、3倍クロックDCK3の1/3の周波数で元画
素のクロックと同周期のクロックパルスを出力する。こ
のクロックを便宜上基準クロックDCK0といい、読出回路
220、演算処理回路241に出力される。
【0039】画像濃度データ記憶回路210は、通常ペー
ジメモリ(以降、単にページメモリ210という。)であ
り、ページ単位で記憶するRAM(ランダムアクセスメ
モリ)であり、少なくとも1ページ(1画面分)に相当
する多値の画像濃度データを記憶する容量を有する。ま
た、カラープリンタに採用される装置であるならば、複
数色、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の色成分
に対応する画像濃度信号を記憶するだけのページメモリ
を備えていることになる。
【0040】読出回路220は、インデックス信号をトリ
ガとして基準クロックDCK0に同期して連続する1走査ラ
イン単位の連続する3走査ライン分の画像濃度データを
画像濃度データ記憶回路(ページメモリ)210から読み出
し、1ライン遅延回路242によって上記3走査ラインの
最初の1走査ライン分の画像濃度データには2ライン走
査時間の遅延を、中間の1走査ライン分の画像データに
は1ライン走査時間の遅延をかける(最後の1走査ライ
ン分の画像データには遅延をかけない)。さらに各画像
データには2基準クロック分及び1基準クロック分の遅
延を1クロック遅延回路243によってかけることによっ
て、注目画素を含み注目画素に隣接した画素の総ての画
像濃度データを同時に演算処理回路241に送出する。
【0041】演算処理回路241 においては、前記RE処
理を行って小画素の濃度データを得る。ここで得られる
小画素の濃度データは、図1(b)のs1,s2,s3...を含
む走査ラインと、s4,s5,s6...を含む走査ラインと、
s7,s8,s9...を含む走査ラインの、小画素の3走査ラ
イン分で元画素の1走査ライン分に相当することにな
る。以下小画素の走査ラインを小走査ラインということ
にする。演算処理回路241は並列して小走査ライン3本
分を変調回路260A,260B,260Cに出力する。変調回路260A
〜260Cでは三角波発生回路290からの参照波により変調
してパルス幅変調した変調信号を生成し、これらの変調
信号の並列して連続する小走査ライン3本分(元画像濃
度データの1ライン分)単位の変調信号をラスタ走査回
路300に送出する。
【0042】三角波発生回路290は3倍クロックDCK3
基づいて小画素用の参照波である三角波の波形成形を行
う。
【0043】変調回路260A〜260Cは、図8に示される同
一の回路構成であり、D/A変換回路261、コンパレー
タ262と、前記の三角波の入力部T、3倍クロックDCK3
の入力部CKと画像濃度データ入力部Dを有していて、演
算処理回路241から送出される画像濃度データは3倍ク
ロックDCK3に同期してD/A変換回路261でD/A変換
され、上記の三角波を参照波としてコンパレータ262に
おいてコンパレートしてパルス幅変調信号を得る回路で
ある。
【0044】ラスタ走査回路300は、2δ遅延回路311、
δ遅延回路312、レーザドライバ301A〜301C、図示しな
いインデック検出回路およびポリゴンドライバ等を備え
る。
【0045】レーザドライバ301A〜301Cは変調回路260A
〜260Cからの変調信号で3個のレーザ発光部431A〜431C
を有する半導体レーザアレイ431を発振させるものであ
り、半導体レーザアレイ431からのビーム光量に相当す
る信号がフィードバックされ、その光量が一定となるよ
うに駆動する。
【0046】インデック検出回路は、インデックスセン
サ439からのインデックス信号により所定速度で回転す
るポリゴンミラー436の面位置を検知し、主走査方向の
周期によって、ラスタ走査方式で後に記す変調されたデ
ィジタル画像濃度信号による光走査を行っている。走査
周波数2204.72Hzであり、有効印字幅297mm以上であり、
有効露光幅306mm以上である。
【0047】ポリゴンドライバは、直流モータを所定速
度で回転させ、ポリゴンミラー436を16535.4rpmで回転
させるものである。
【0048】図5は半導体レーザアレイ431の一例を示
す正面図、図6は図5の半導体レーザアレイ431による
感光体上のレーザスポットを示す図である。
【0049】半導体レーザアレイ431は図5に示すよう
な3個の発光部431A,431B,431Cが等間隔にアレイ状に配
置されたものを使用する。この場合発光部431A,431B,43
1Cの間隔dは20μm以下にすることが困難であり、感光
体401上の半導体レーザアレイ431によるレーザスポット
は互いに遠く離れて結像することになる。それで、発光
部431A,431B,431Cの中心を通る軸をポリゴンミラー436
の回転軸に平行で、かつ主走査方向に対して一定の傾斜
角度θに傾けて設置する。このようにして半導体レーザ
アレイ431 によるレーザビームの感光体401 上のレーザ
スポット31a,31b,31cは、図6に示すように上下に密接
して走査することができるようになる。しかし、このた
めレーザスポット31a,31b,31cの走査方向の位置は走査
方向に対してずれることになる。例えばこのずれが走査
時間にしてδ及び2δであるとすると、これを補正する
ために変調回路260Aとレーザドライバ301Aとの間には2
δだけ遅延させる2δ遅延回路311を挿入し、変調回路2
60Bとレーザドライバ301Bとの間にはδだけ遅延させる
δ遅延回路312を挿入する。この遅延させたタイミング
を取ることによって、ずれを補正して半導体レーザアレ
イ431から発光したレーザスポット31a',31b',31cは走査
方向に対して垂直に揃って記録される。
【0050】また、半導体レーザアレイ431の傾斜角度
θによってレーザスポットの副走査方向のスポット中心
の間隔hが定まる。1画素内を1本のレーザビームによ
って走査する場合には、上記間隔hの精度、レーザの輝
度ムラ、レーザビームのビーム径のムラが原因で走査ム
ラが発生し易い。また,1画素内を複数のレーザビーム
で走査するときは等間隔条件D=nhに設定すると上記
理由によってn本毎すなわち画素間に走査ムラが発生し
易い。さらに間隔hが大き過ぎると走査幅が隣接画素ま
で広がってしまい、また小さ過ぎると走査ラインn本毎
に白抜けの線が現れ見苦しい画像となる。実験の結果、
αを α=D/(n×h) とするとき α>1 すなわち nh<D であれば問題がなく、好ましくは 1.2 ≦ α ≦ 2 であることが判明した。
【0051】なお各レーザビーム径RはD/nより大き
いことが望ましい。上記した走査幅が隣接画素まで広が
ったり、白抜けが出るのを防止するには 1.0×(D/n)≦R≦1.8×(D/n) の条件が好ましい。なおレーザビーム径Rは副走査方向
のビーム径である。
【0052】上述の画像処理回路は、レーザプリンタと
して説明したが、これに限定されるものでなく、画像デ
ータ処理回路100に代わりカラースキャナ151、A/D変
換回路152、濃度変換回路153、マスキングUCR回路154等
から構成する画像データ処理回路150として、スキャナ
からの画像濃度データの入力及び画像処理を施す回路と
すれば、複写装置等の画像形成装置やCRT等の走査方
式の表示器に適用することができる。
【0053】次ぎに変調信号生成回路の動作について説
明する。
【0054】図9(a)〜(d)はこの実施例の変調信号生
成回路の各部信号を示すタイムチャートである。
【0055】図9において、(a)はページメモリ210から
インデックス信号をトリガとして基準クロックDCK0に基
づいて読み出される1走査ライン分の画像濃度データの
一部を仮にD/A変換したものを示す。
【0056】(b)は演算処理回路241においてRE処理
されたのち、3倍クロックDCK3に基づいて出力され変調
回路260においてD/A変換回路261によりアナログ値に
変換された3系統のRE処理を施された小画素用の画像
濃度データの1つの一部を示しており、画像濃度データ
は、参照波と同一の周期を有し、高レベル側ほど淡い濃
度を示し、低レベル側ほど濃い濃度を示している。
【0057】(c)は変調回路260における変調動作を行
うときの参照波(実線)とアナログ変換された画像データ
(一点鎖線)の一部を示している。
【0058】(d)はコンパレータ262によりパルス幅変
調されて出力する変調信号を示す。
【0059】また次に、画像形成装置400の画像形成プ
ロセスについて説明する。
【0060】先ず、スコロトロン帯電器402により感光
体401が一様帯電される。ドラム状感光体401上にイエロ
ーに対応する静電潜像が、画像濃度データ記憶回路210
中からのイエローデータ(8bitのディジタル濃度デー
タ)により光変調されたレーザ光の照射により形成され
る。前記イエローに対応する静電潜像は、第1の現像器
441により現像され、感光体401上に極めて鮮鋭度の高い
ドット状の第1のトナー像(イエロートナー像)が形成
される。この第1のトナー像は記録紙に転写されること
なく、感光体401上に再びスコロトロン帯電器402により
帯電が施される。次いでマゼンタデータ(8bitのディジ
タル濃度データ)によりレーザ光が光変調され、該変調
されたレーザ光が感光体401上に照射されて静電潜像が
形成される。この静電潜像は、第2の現像装置442によ
り現像されて、第2のトナー像(マゼンタトナー像)が
形成される。前記と同様にして第3現像装置443により
順次現像されて、第3のトナー像(シアントナー像)が
形成され、感光体401上に順次積層された3色トナー像
が形成される。最後に第4のトナー像(黒トナー像)が
形成され、感光体1上に順次積層された4色トナー像が
形成される。
【0061】本実施例の画像形成装置400によれば、1
画素内をn本のビームで走査し、さらに感光体が優れた
高ガンマ特性を有し、しかもこの優れた高ガンマ特性が
トナー像の上から帯電、露光現像の工程を多数回にわた
り繰り返しトナー像を重ね合わせて形成する場合にも潜
像が安定して形成される。すなわち、ディジタル信号に
基づいてレーザビームをトナー像の上から照射するとし
てもフリンジのない鮮鋭度の高いドット状の静電潜像が
形成されその結果、鮮鋭度の高いトナー像を得ることが
できる。
【0062】これらの4色トナー像は、給紙装置から供
給された記録紙上に転写器462の作用で転写される。
【0063】転写トナー像を担持した記録紙は、分離器
463により感光体401から分離され、ガイドおよび搬送ベ
ルトにより搬送されて定着装置464に搬入され加熱定着
されて排紙皿に排出される。
【0064】なお、本実施例において、RE処理の定数
Pの値を種々変更して実験した結果、Pの値は0.1〜0.9
でほぼ良好な結果が得られた、しかし、Pが小さい場合
は文字の鮮鋭性が不十分であり、Pが大きい場合は文字
や線画のエッジ部が強調され過ぎる結果が得られたこと
から、好ましいPの値の範囲は0.3〜0.7の範囲であるこ
とが判明した。
【0065】また従来、網点からなる原稿のコピーは、
モアレ縞が出現することが多くこれを除去する有効な方
法がなかった。RE処理して形成したコピー画像のドツ
トの位置は原稿のドツトの位置と同じになり、モアレ縞
が現れなくなった。また、原稿が文字や線画の場合には
エッジ部分が鮮明に現れるようになり、小さな文字でも
その細部まで再現可能となった。しかも写真等の中間調
を有する場合にも悪影響が出ることはなかった。これは
本方法が中間調画像に対してはPの値による作用が小さ
いためである。本発明は、Pを一定として用いることも
できるが、画像(文字や中間調画像)に応じてPを変化
させて用いることが好ましい。文字の場合の値をP1
し、中間調画像の場合をP2とすると、 P1>P2 とすることが好ましい。即ち、画像が文字などの場合は
Pの値を大きく好ましくは0.9〜0.4とし、中間調の場合
はPの値を小さく0.6〜0.1とするとよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、注目画素を(m×
n)の小画素に分割し、各小画素の濃度は、注目画素を
含む隣接画素の濃度データの分布に応じて注目画素の濃
度を配分するRE処理を施して得たn本の画像データ
を、参照波信号等で変調して変調信号を生成し、このn
本の変調信号により画像記録を行う際、レーザスポット
の間隔をhとし1画素の幅をDとするとき、nh<Dと
なるようにしたことにより、スキャナやCGあるいはフ
ォントデータ等から作られる画像は走査ムラがなく高密
度となり鮮鋭度を向上し、網点からなる原稿のコピーに
もモアレ縞が出現しない優れた画像形成装置を提供する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いた画像形成方法を説明するための
図である。
【図2】本発明の注目画素を3×3に分割し、P=0.5
とした場合の濃度分布の一例を示す図である。
【図3】本発明の注目画素を2×2に分割する場合の一
例を示す図である。
【図4】本発明の注目画素を2×2に分割する場合の他
の例を示す図である。
【図5】本発明に用いられた半導体レーザアレイの一例
を示す正面図である。
【図6】図5の半導体レーザアレイによる感光体上のレ
ーザスポットを示す図である。
【図7】本発明を適用した画像形成装置の一実施例の画
像処理回路のブロック図である。
【図8】図7の実施例の変調回路を示すブロック図であ
る。
【図9】図7の実施例の変調信号生成回路の各部信号を
示すタイムチャートである。
【図10】本発明の一実施例の画像形成装置の概略構成
を示す斜視図である。
【図11】本実施例に用いられた高γ感光体の特性を示
すグラフである。
【図12】本実施例に用いられた高γ感光体の具体的構
成例を示す断面図である。
【符号の説明】
100 画像データ処理回路 210 画像濃度データ記憶回路(ページメモリ) 220 読出回路 241 演算処理回路 242 1ライン遅延回路 243 1クロック遅延回路 260A〜260C 変調回路 280 クロック発生回路 281 クロック3分周回路 290 三角波発生回路 300 ラスタ走査回路 400 画像形成装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1画素内を複数のレーザビームによるレ
    ーザスポットで走査する画像形成装置において、 像形成体上での前記レーザスポットの副走査方向の間隔
    をh、レーザビーム数をn、1画素の幅をDとし、 (D/n)/h=α とするとき、αは1より大なることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のαは 1.2 ≦ α ≦ 2 であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
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