JP2000280219A - 擬岩製造方法 - Google Patents

擬岩製造方法

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JP2000280219A
JP2000280219A JP11090988A JP9098899A JP2000280219A JP 2000280219 A JP2000280219 A JP 2000280219A JP 11090988 A JP11090988 A JP 11090988A JP 9098899 A JP9098899 A JP 9098899A JP 2000280219 A JP2000280219 A JP 2000280219A
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mold
concrete
rock
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Sueo Hayashi
季穂 林
Tatsuji Tanahashi
達治 棚橋
Hiroaki Suzuki
裕明 鈴木
Akio Fukui
昭男 福井
Yoji Kaba
洋二 枷場
Shuho Kajima
秀峰 鹿島
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FUKUI TEKKOSHO KK
MIYAJIGUMI KK
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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FUKUI TEKKOSHO KK
MIYAJIGUMI KK
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B7/00Moulds; Cores; Mandrels
    • B28B7/06Moulds with flexible parts
    • B28B7/065Casting in sack or bag like moulds

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】大型の擬岩を製造する場合、オーバーハングが
あって形状が複雑になると、型枠を分割する必要がある
が、その場合に、分割部分により製造した擬岩に目地痕
が残ることがあった。 【解決手段】内面11bに凹凸を有する略半球状の弾性
変形可能な部分型枠112つをそれぞれの内面11bに
より空間を形成させて接合し、接合して得られた内部空
間を有する型枠1に開閉可能な開口12を設け、型枠1
を保持する変形可能な袋体6内に型枠を入れ、開成した
開口12から型枠1内にコンクリートCを打設し、開口
12を閉成した後袋体6内に型枠を保持した状態でコン
クリートCを硬化させて擬岩Rを製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的大型で、例
えばオーバーハングのあるような複雑な表面形状を有す
る擬岩の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築、土木、あるいは造園の分野
において、景観を向上させる観点から自然石の需要が高
まりつつある。このような需要がある一方で、自然石の
不足が顕著となり、入手が難しくなってきている。その
ために、様々なコンクリート製やモルタル製の擬岩が製
造されるようになってきている。
【0003】従来、この種の擬岩は、次のような方法で
製造されている。まず、鋼製型枠の内側に、内型枠とし
て岩石表面の形態を転写して製作した発泡スチロールや
ウレタン樹脂又はシリコン材を固定して、擬岩製造用の
型枠を製作する。そしてその型枠内にコンクリートを打
設して、そのコンクリートが硬化した後に、例えば発泡
スチロール製の内型枠の場合では、鋼製型枠と内型枠と
を分離した後その内型枠を破壊して、あるいは型枠を複
数に分割できるようにしておいて、分割した型枠毎に型
枠を離型することにより、擬岩を製造するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな型枠では、コンクリートの硬化後、内型枠を鋼製型
枠から取り外したとしても、内型枠自体が大きく変形し
ないため、岩石の表面形状が複雑に入り組んでいたり、
オーバーハングしている場合は、擬岩から内型枠を離型
するのが容易ではなかった。すなわち、無理に離型しよ
うとすると、内型枠を損傷したり、あるいは離型が不可
能な場合には、少なくとも内型枠を破壊しなければなら
ず、内型枠を再利用することができなかった。
【0005】このような事情に鑑みて、滑らかな岩石の
表面形状を転写し、オーバーハングをなくした擬岩を製
造することが試みられている。このような擬岩において
も、比較的大型のものを製造する場合にあっては、擬岩
を型枠から脱型するためには型枠を分割して型枠を開放
状態にしなければならず、脱型作業が手間取ることにな
った。また、型枠を分解するために分割する構成のもの
にあっては、型枠の組立状態において、隣接する各型枠
の接触部分には目地が生じ、その目地により擬岩表面に
は目地痕が生じてしまい、脱型後にその目地痕をなくさ
なければならず、これを放置したままにしておくと、擬
岩の外観を損ねることがあった。
【0006】加えて、発泡スチロールやウレタン樹脂で
内型枠を製作する場合、内型枠の製作時間が長くなり、
迅速な製品製造に対応できないことがあった。また、内
型枠の重量が重くなると、内型枠を支持する鋼製型枠が
必要になり、内型枠と鋼製型枠とからなる型枠自体の重
量が大きくなり、型枠の取りまわしが容易でないことが
あった。
【0007】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る擬岩製造方法は、型枠を内
面に凹凸を有する略半球状の弾性変形可能な部分型枠2
つを接合して袋状に製作し、型枠を保持する変形可能な
袋体内に型枠を入れ、その型枠の内部空間に開閉可能な
開口から型枠内にコンクリートを打設し、開口を閉成し
た状態で袋体内に型枠を保持してコンクリートを硬化さ
せて擬岩を製作する構成としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、内面に凹凸を有する略
半球状の弾性変形可能な部分型枠2つをそれぞれの内面
により空間を形成させて接合し、接合して得られた内部
空間を有する型枠に開閉可能な開口を設け、型枠を保持
する変形可能な袋体内に型枠を入れ、開成した開口から
型枠内にコンクリートを打設し、開口を閉成した後袋体
内に型枠を保持した状態でコンクリートを硬化させて擬
岩を製作することを特徴とする擬岩製造方法である。
【0010】このような構成のものであれば、比較的大
型な擬岩を製造する場合であっても、略半球状の2個の
部分型枠を凹凸が形成された内面により空間を形成して
接合するので、容易に大きな袋状の型枠を製作すること
が可能になる。このようにして得られた型枠に開閉可能
な開口を設け、その型枠を変形可能な袋体内に入れてコ
ンクリートを型枠内に打設し、開口を閉成してコンクリ
ートを硬化させるので、袋体の変形状態によって多様な
形状を形成することが可能になり、しかも、得られた形
状が例えばオーバーハング等を有する複雑な形状であっ
ても、型枠の弾性変形を利用して開口を大きく開成し
て、型枠内部から擬岩を脱型することが可能になる。し
かも、部分型枠は接合されているので、製造した擬岩に
合目痕が現れることがなく、良好な外観の擬岩を製造す
ることが可能になる。
【0011】このような型枠において、開口は、一方の
部分型枠を切断して形成され、その開口縁に可撓性を有
するファスナ部材を取り付けてなるものが好適である。
このような開口であれば、開口部分においても袋体の変
形状態に応じて変形するので、開口の位置や形状にかか
わらず多様な形状の擬岩を製造することが可能になる。
しかも、ファスナ部材を取り付けているので、容易に開
口を閉成し得るものとすることができる。
【0012】また、開口としては、一方の部分型枠を切
り取ることにより形成されるものであって、切り取った
部分型枠を開口を閉鎖する蓋体とし、蓋体を環状の連結
部材により部分型枠に取り付けて形成した開口を閉鎖す
るものであってもよい。このような構成であれば、型枠
が弾性変形していない状態で開口を開成した状態に保持
できるので、コンクリートを容易に打設することが可能
になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。擬岩Rを製造するにあたって、型枠1を製作
する。図1に示す型枠1は、2個の部分型枠11を接合
して製作するものである。部分型枠11は、肉厚の薄い
略半径状に製作するもので、箱状の鋼製型枠2内に、砂
利、砂あるいは岩石片等を岩石状に積み上げて母型3を
形成し、その母型3に常温硬化性樹脂、例えば加熱して
溶融させた熱可塑性材料4を接触させて硬化させて製作
する(図2)。母型3の外形は、製造する擬岩Rの外形
となるので、母型3を製作する際には、可能なかぎり岩
石の形状を模して製作すればよい。この母型3は、天然
の岩石であってもよい。母型3は、鋼製型枠2の底板上
に側板との間に距離をあけて形成する。このように距離
をあけることにより、母型3の周囲に平板部分が形成さ
れ、部分型枠11の平坦な接合面11aを形成できるも
のとなる。
【0014】熱可塑性材料4として、例えば、「EM/
エム」(商品名;住友大阪セメント株式会社)等を使用
する。この「EM/エム」は、特殊ポリマーの三次元網
目構造にオイルを封じ込めた熱可塑性エラストマーであ
り、常温においては硬化して弾性変形可能なゴム弾性体
となり、摂氏210度以上の高温ではオイル状となるも
のである。したがって、この熱可塑性材料4を母型3の
上に均等に付着するように落下させ、部分型枠11の厚
みしたがって型枠1の厚みが、5〜30mm程度になる
ようにその落下量つまり使用量を調整する。熱可塑性材
料4が硬化した後、母型3から部分型枠11を剥離し
て、部分型枠11を完成させる。この部分型枠11の内
面には、母型3の表面における凹凸が転写されるもの
で、母型3の表面を岩肌状に形成しておくことにより、
内面11bも岩肌状の雌型の凹凸とすることができる。
【0015】このようにして、部分型枠11を2個製作
し、それぞれの部分型枠11を接合面11aにおいて接
合する(図3)。すなわち、部分型枠11は、その内面
11bを対向させた状態でそれぞれの接合面11aにお
いて接合するものである。したがって、部分型枠11の
内面11b同士で包囲された内部空間が形成され、型枠
1は略球状のものとなる(図4)。接合にあたっては、
接着剤を使用する。接着剤としては、例えば2液性接着
剤であるQUICKBOND V7(商品名:株式会社
関西ポリマー研究所)、あるいはアロンα(商品名:コ
ニシ株式会社)が使用できる。この実施例のように、部
分型枠11が熱可塑性材料4から製作したものである場
合、それぞれの部分型枠11の接合面11aを密着させ
ておいて、それぞれの接合面11a部分を半田鏝やアイ
ロン等の加熱手段で加熱して、部分型枠11を溶融させ
ることによって接合するものであってもよい。
【0016】このようにして製作した型枠1に、例えば
カッターにより切り込みを入れて、コンクリート打設及
び脱型用の開口12を形成する(図5)。この開口12
は、開成した場合に、型枠1の最大内法寸法となる平面
の面積の略50%の面積を有するものに設定する。この
ような大きさに形成した開口12には、コンクリート打
設後に開口12を閉成するために、可撓性を有するファ
スナ部材5を取り付ける。このファスナ部材5として
は、例えばシスナー/SISUNER(商品名:三井物
産株式会社)を使用する。ファスナ部材5は、図6に示
すように、開口12の両縁部12aに取り付けられる被
挟持部51と、その被挟持部51を密着した状態で挟持
するチャネル構造の挟持体52とから構成される。被挟
持部51は、断面形状が略L字状のもので、その上端は
挟持体52の内面と係合するように形成してある。この
被挟持部51は、接合に用いたのと同じ接着剤により型
枠1に接着される。
【0017】このようにしてファスナ部材5を取り付け
た型枠1に、コンクリートCを打設して擬岩Rを製造す
る。まず、型枠1を、変形可能な袋体6内に入れる(図
7)。袋体6は、いわゆるフレキシブルコンテナを使用
するものであってよく、型枠1に対して若干大きめのも
のが好ましい。これは、型枠1にコンクリートCを打設
した後、変形させる余裕を持たせるためである。また、
フレキシブルコンテナにあっては、その上部に複数本の
吊り下げベルト6aを備えるものが好ましい。この実施
例では、型枠1の底部及び肩部近傍を保形するために、
例えば砂を入れた袋7を、型枠1と袋体6との間に介在
させる。袋7が大きく、型枠1を押すような場合には、
製造した擬岩Rに凹部が形成されるものとなる。
【0018】次に、型枠1内にコンクリートCを打設す
るために、ファスナ部材5の挟持体52を被挟持部51
から外して、開口12を開成する(図8)。この場合、
この実施例の開口12は、型枠1を切り込んで形成した
ものであるので、コンクリートCを打設するのに要する
面積となるように、拡開させる。コンクリートCの打設
中、コンクリートCの重みで型枠1が弾性変形するが、
そのような変形は、袋体6により規制されるのて、型枠
1が損傷を被ることはない。
【0019】所定量のコンクリートCを打設した後、挟
持体52を被挟持部51に嵌着して開口12を閉成する
(図9)。この後、袋体6の上部開口6bを閉じて、そ
の袋体6を養生場所Pに移動し、岩石としての形状を模
すようにしてコンクリートCを硬化させる(図10)。
この場合、型枠1は弾性変形可能であり、また袋体6も
変形が可能であるので、養生場所Pにそのままで載置す
ると、弾性変形可能な範囲で型枠1が変形するので、全
体に平らな形状になる可能性がある。このため、養生場
所Pは、例えば保形材としての砂Sにより適当な形状の
凹陥部S1を形成しておき、型枠1の下側の形状が不自
然な平らな形状になるのを防止しておく。
【0020】さらに、このような砂Sによる保形では、
型枠1の上部がコンクリートCの重みで倒れ込んでくる
ことがあるので、養生場所Pに例えば2本の柱8を設
け、それら柱8間に横架材9を設け、その横架材9に袋
体6の吊り下げベルト6aにより吊って型枠1を支持す
る。この場合、型枠1の下部が砂Sから浮き上がらない
ように袋体6の吊り下げベルト6aの長さを調整する。
このように、袋体6の上部を吊り上げることにより、型
枠1が倒れ込むのを防止し、縦長や横長の擬岩R形状を
形成するものである。
【0021】このようにして養生場所Pに放置して、型
枠1内のコンクリートCを硬化させる。コンクリートC
が硬化した後、袋体6内から型枠1を取り出し、開口1
2を開成する。そして、開口12を最大限に拡開し、硬
化したコンクリートCから型枠1を脱型して擬岩Rを製
造する(図11)。開口12が上記した寸法を有してお
り、かつ型枠1が弾性変形するので、型枠1を切り開く
ことなくこの開口12から脱型する。
【0022】型枠1は、母型3に熱可塑性材料4を接触
させて製作した2つの部分型枠11を接合して製作する
ので、大きさを限定されることなく容易に製作すること
ができるとともに、部分型枠11の組み合わせを変える
ことにより多種多様な型枠1を製作することができる。
しかも、肉厚の薄い型枠1であるので、重量が軽く、取
り扱いが容易で作業性を向上させることができる。加え
て、母型3に熱可塑性材料4を接触させて型枠1を製作
するので、型枠1を短時間で準備することができ、製造
を開始するまでの時間を短縮することができ、製造に要
する時間を短縮することができる。
【0023】また、型枠1が薄皮状であるので、その形
状を弾性変形させることなく容易に所望の形状に変形さ
せることができ、しかも、そのような型枠1を袋体6に
入れて養生場所Pにおいて吊り下げるようにして保形し
て打設したコンクリートCを硬化させるので、複雑な凹
凸形状の擬岩Rを容易に製造することができる。すなわ
ち、製造しようとする擬岩Rの全体の形状は、型枠1の
本来の形状にとどまらず、養生場所Pにおける保形状
態、つまり下に敷く砂Sの形状及び吊り下げ高さ等によ
り、種々に設定することができ、同一の型枠1におい
て、形状の異なる種々の擬岩Rを製造することができ
る。
【0024】しかも、擬岩Rを脱型する場合、型枠1の
開口12より脱型するので、型枠1を分解したり破壊し
たりする必要がなく、作業量を低減することができると
ともに、型枠1を繰り返し使用することができる。この
ため、製造コストを下げることができる。脱型に際し
て、養生場所Pにおいて、例えばオーバーハングができ
るように保形しても、型枠1が弾性変形するので、開口
12より容易に脱型することができる。
【0025】また、型枠1は、開口12を有して袋状に
なっているため、複雑な形状の擬岩Rであっても、分解
可能な型枠により擬岩Rを形成した場合に生じる型枠の
目地による痕跡が擬岩表面に発生しないので、外観を岩
石に酷似させることができる。また、このような痕跡が
発生しないため、この痕跡を除去する作業が必要でな
く、全体として作業量を低減することができる。
【0026】なお、本発明は以上に説明した実施例に限
定されるものではない。上記実施例では略半球状の部分
型枠11を2個接合し、所定長さで切り込みを入れて開
口12を形成したが、開口112は、図12に示すよう
に、接合した一方の部分型枠11の頂上部分を切り取っ
て形成するものであってもよい。すなわち、この実施例
では、部分型枠11を接合して得られた略球体状の型枠
101の一部分を切除して開口112を形成し、その切
除した部分を、開口112を閉鎖するための蓋体113
として使用するものである。
【0027】具体的には、上記実施例と同じに、開口1
12を形成するまでの型枠101を製作する。次に、型
枠101の接合部分101cを除いた位置で、その一部
分を、切除跡に形成される開口112の面積が型枠10
1の最大内法寸法となる平面の面積の略50%となるよ
うに切除し、開口112を形成する。開口112を形成
するために切除した型枠101の一部は、蓋体113で
あり、環状の連結部材105により型枠101の開口1
12を閉塞して取り付けるものである。この連結部材1
05は、例えば上記実施例と同様に、可撓性のあるファ
スナ部材であってもよいし、図13に示すように、開口
112及び蓋体113の周囲を密着させた状態で挟持す
るようにしたものであってもよい。
【0028】このような構成であれば、開口112が平
面的に形成されているので、コンクリートを打設する際
に開口112を拡開しておく必要がなく、開口112全
体を使って迅速にコンクリートを打設することができ
る。したがって、作業性が改善され、作業時間を短縮す
ることができる。以上に説明したように、開口12,1
12にあっては、開成された際に、型枠1,101の最
大内法寸法となる平面の面積の略50%の面積を有する
ものにすれば、型枠1,101の弾性変形特性と共働し
て、オーバーハング等を有する複雑な外形形状のものに
あっても、型枠1,101を分割することなく離型する
ことができる。これに加えて、型枠1,101が、その
平均厚みが5〜30mmであるものであれば、弾性変形
が容易になるとともに、重量を軽くすることができ、取
り扱いを容易にすることができるものである。
【0029】なお、上記それぞれの実施例では、型枠
1,101を熱可塑性材料4により製作したが、2液性
ウレタン樹脂であるソフラン(商品名:東洋ゴム工業株
式会社)、あるいはシリコン材を用いるものであっても
よい。その他、各部の構成は図示例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可
能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、比較的
大型な擬岩を製造する場合であっても、略半球状の2個
の部分型枠を凹凸が形成された内面により空間を形成し
て接合するので、容易に大きな袋状の型枠を製作するこ
とができる。このようにして得られた型枠に開閉可能な
開口を設け、その型枠を変形可能な袋体内に入れてコン
クリートを型枠内に打設し、開口を閉成してコンクリー
トを硬化させるので、袋体の変形状態によって多様な形
状を形成することができ、しかも、得られた形状が例え
ばオーバーハング等を有する複雑な形状であっても、型
枠の弾性変形を利用して開口を大きく開成して、型枠内
部から擬岩を脱型することができる。しかも、部分型枠
は接合されているので、製造した擬岩に合目痕が現れる
ことがなく、良好な外観の擬岩を製造することができ
る。
【0031】開口が、一方の部分型枠を切断して形成さ
れ、その開口縁に可撓性を有するファスナ部材を取り付
けてなるものであれば、開口部分においても袋体の変形
状態に応じて変形するので、開口の位置や形状にかかわ
らず多様な形状の擬岩を製造することができる。しか
も、ファスナ部材を取り付けているので、容易に開口を
閉成し得るものとすることができる。
【0032】また、開口が、一方の部分型枠を切り取る
ことにより形成されるものであって、切り取った部分型
枠を開口を閉鎖する蓋体とし、蓋体を環状の連結部材に
より部分型枠に取り付けて形成した開口を閉鎖するもの
であれば、型枠が弾性変形していない状態で開口を開成
された状態に保持できるので、コンクリートを容易に打
設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の型枠の斜視図。
【図2】同実施例の部分型枠の製造の工程説明図。
【図3】同実施例の部分型枠の接合の工程説明図。
【図4】同実施例の部分型枠同士を接合した状態を示す
斜視図。
【図5】同実施例の型枠に開口を設けた斜視図。
【図6】同実施例のファスナ部材の詳細を示す端面図。
【図7】同実施例の工程説明図。
【図8】同実施例の工程説明図。
【図9】同実施例の工程説明図。
【図10】同実施例の工程説明図。
【図11】同実施例の工程説明図。
【図12】本発明の他の実施例の型枠の分解斜視図。
【図13】他の実施例の連結部材の詳細を示す端面図。
【符号の説明】
1、101…型枠 5…ファスナ部材 6…袋体 11…部分型枠 11a…接合面 11b…内面 12、112…開口 105…連結部材 113…蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 季穂 大阪市大正区南恩加島7丁目1番55号 住 友大阪セメント株式会社セメント・コンク リート研究所内 (72)発明者 棚橋 達治 大阪市大正区南恩加島7丁目1番55号 住 友大阪セメント株式会社セメント・コンク リート研究所内 (72)発明者 鈴木 裕明 東京都千代田区神田美土代町1番地 住友 大阪セメント株式会社内 (72)発明者 福井 昭男 金沢市北安江3丁目5番10号 株式会社福 井鉄工所内 (72)発明者 枷場 洋二 横浜市都筑区中川1−2,F−1403 (72)発明者 鹿島 秀峰 石川県輪島市河井町22−38−1 Fターム(参考) 4G053 AA07 BE03 CA21 CA23 EA09 EA26 EB02 EB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に凹凸を有する略半球状の弾性変形可
    能な部分型枠2つをそれぞれの内面により空間を形成さ
    せて接合し、接合して得られた内部空間を有する型枠に
    開閉可能な開口を設け、型枠を保持する変形可能な袋体
    内に型枠を入れ、開成した開口から型枠内にコンクリー
    トを打設し、開口を閉成した後袋体内に型枠を保持した
    状態でコンクリートを硬化させて擬岩を製作することを
    特徴とする擬岩製造方法。
  2. 【請求項2】開口が、一方の部分型枠を切断して形成さ
    れ、その開口縁に可撓性を有するファスナ部材を取り付
    けてなることを特徴とする請求項1記載の擬岩製造方
    法。
  3. 【請求項3】開口が、一方の部分型枠を切り取ることに
    より形成されるものであって、切り取った部分型枠を開
    口を閉鎖する蓋体とし、蓋体を環状の連結部材により部
    分型枠に取り付けて形成した開口を閉鎖することを特徴
    とする請求項1記載の擬岩製造方法。
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DE102007016188A1 (de) * 2007-02-02 2008-08-07 Marcus Gaudoin Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Gebildes

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