JP2000279312A - マット及びその製造方法 - Google Patents

マット及びその製造方法

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JP2000279312A
JP2000279312A JP11091844A JP9184499A JP2000279312A JP 2000279312 A JP2000279312 A JP 2000279312A JP 11091844 A JP11091844 A JP 11091844A JP 9184499 A JP9184499 A JP 9184499A JP 2000279312 A JP2000279312 A JP 2000279312A
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康之 中西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップを容易に取り付けることができ、しか
も、チップ取り付け部分の耐久性を確保できるマットを
得ることができる、マットの製造方法を提供すること。 【解決手段】 加硫ゴム板部材1にチップ3が取り付け
られたマットの製造方法において、加硫ゴム板部材1の
裏面11に、チップ3を当接させるとともに、チップ3
を覆って未加硫ゴムシート片41更には加硫ゴムシート
片5を積層する、積層工程と、未加硫ゴムシート片41
及び加硫ゴムシート片5を、加硫ゴム板部材1の裏面1
1に、加圧加熱処理して接合させる、接合工程と、を備
えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品管理の利便性
を向上させるためにデータキャリア(以下、チップと称
する)を取り付けたレンタル用のマット、及びその製造
方法、特にチップの取り付け方法に関するものである。
なお、チップは、商品管理等に必要なデータを記憶し出
力できる小型電子機器である。
【0002】
【従来技術及びその課題】商品管理の利便性を向上させ
るためにチップを取り付けたレンタル用のマットは、例
えば、特開平6−327542号公報に示されているよ
うに、既に公知である。ところで、レンタル用のマット
は繰り返し洗濯を行うものであるので、チップの取り付
けは洗濯に対する耐久性を十分に考慮しなければならな
い。この点、上記公報記載の技術では、チップの下方に
補強部材を設けることにより耐久性を持たせているが、
この方法では、作業性やコスト面の点で不利であった。
【0003】本発明は、簡単な構成で、チップ取り付け
部分に洗濯に対する耐久性を持たせた、レンタル用のマ
ットを提供すること、及びチップを容易に且つ短時間で
取りつけてそのようなマットを得ることができる製造方
法を提供すること、を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マット基材を構成する加硫ゴム板部材にデータキャリア
が取り付けられた、マットにおいて、加硫ゴム板部材の
裏面に、データキャリアが当接され且つデータキャリア
を覆って第1の加硫ゴムシート片が接合されており、更
に、第1の加硫ゴムシート片に第2の加硫ゴムシート片
が接合されており、第1の加硫ゴムシート片は、過酸化
物加硫系のゴム配合物からなる未加硫ゴムシート片を加
硫ゴム板部材の裏面に加圧加熱処理して形成されたもの
であり、加硫ゴム板部材と一体となっていることを特徴
としている。
【0005】なお、本発明において、「加硫」とは、硫
黄や過酸化物などを用いて、ゴムポリマーを架橋するこ
とを言う。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第2の加硫ゴムシート片が、過酸化物加硫
系のゴム配合物を加硫してなるものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、データキャリアの周縁に加硫ゴム環部材が
設けられているものである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、加硫ゴム板部材の色と第2の加硫ゴムシー
ト片の色とが異なっているものである。
【0009】請求項5記載の発明は、マット基材を構成
する加硫ゴム板部材にデータキャリアが取り付けられた
マットの製造方法において、加硫ゴム板部材の裏面に、
データキャリアを当接させるとともに、データキャリア
を覆って未加硫ゴムシート片更には加硫ゴムシート片を
積層する、積層工程と、過酸化物加硫系のゴム配合物か
らなる未加硫ゴムシート片、及び加硫ゴムシート片を、
加硫ゴム板部材の裏面に、加圧加熱処理して接合させ
る、接合工程と、を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、加硫ゴム板部材の裏面の、データキャリア
を当接させ且つデータキャリアを覆って未加硫ゴムシー
ト片を積層する部分に、粗面処理及び接着剤塗布処理を
施す前処理工程を、積層工程の前に備えたものである。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明において、積層工程において、加硫ゴムシート片とし
て、過酸化物加硫系のゴム配合物を加硫してなるものを
用いたものである。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項5記載の発
明において、積層工程において、加硫ゴムシート片とし
て、その面積が未加硫ゴムシート片の面積より小さいも
のを用いたものである。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項5記載の発
明において、積層工程において、加硫ゴムシート片の、
未加硫ゴムシート片への当接面に接着剤を塗布したもの
である。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項5記載の
発明において、データキャリアの周縁に加硫ゴム環部材
を設けるエッヂ処理工程を、積層工程の前に備えたもの
である。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項5記載の
発明において、積層工程において、未加硫ゴムシート片
として、可塑剤を含まないゴム配合物を用いたものであ
る。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項5記載の
発明において、加硫ゴム板部材の色と加硫ゴムシート片
の色とが異なっているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本実施形態
のレンタル用のマットの縦断面部分図である。図におい
て、1はマット基材を構成する加硫ゴム板部材、2は加
硫ゴム板部材1の表面に接合されたマット原反である。
マット原反2は、パイル21が基布22に植設されて構
成されており、更に裏面には形態安定やパイル抜け防止
のために適量のラテックス等が塗布されることがある。
なお、マット原反2としては、芝状シート、スポンジシ
ート、不織布シート、布状シートなどを用いることもで
きる。
【0018】このマットでは、加硫ゴム板部材1の裏面
11に、円板状のチップ(データキャリア)3が当接さ
れ且つチップ3を覆って第1の加硫ゴムシート片4が接
合されており、更に、第1の加硫ゴムシート片4に第2
の加硫ゴムシート片5が接合されている。なお、チップ
3は、その他の板状、シート状などの種々の形状であっ
てもよい。
【0019】図2は上記構成のマットの構成部材を示す
縦断面部分図である。上記構成のマットは、次のように
して製造する。即ち、まず、図3に示すように、加硫ゴ
ム板部材1を裏返して、加硫ゴム板部材1の裏面11の
チップ取り付け箇所12に粗面処理を施す。粗面処理は
バフ研磨により行う。なお、加硫ゴム板部材1は、表1
に示す組成の硫黄加硫系のゴム配合物を加硫してなるも
のである。なお、加硫ゴム板部材1としては、表1に示
すゴム配合物に限らず、他の種類のゴム配合物や過酸化
物加硫系などの他の加硫系のゴム配合物を、加硫してな
るものを、用いてもよい。
【0020】
【表1】
【0021】次に、図4に示すように、取り付け箇所1
2に接着剤塗布処理を施す。用いる接着剤は、熱硬化型
接着剤であり、具体的には表2に示す組成のものであ
る。なお、この接着剤は、塗布の後に常温下で充分に乾
燥させる。
【0022】
【表2】
【0023】一方、チップ3に対してはエッヂ処理を施
しておく。即ち、図5に示すように、チップ3に円形の
未加硫ゴムシート片61をプレスしながら加熱処理し
て、図6に示すように、チップ3の周縁に加硫ゴム環部
材6を形成する。このとき、未加硫ゴムシート片61
は、チップ3の寸法形状に合わせて適宜の寸法形状のも
のを選択する。加熱処理条件は、具体的には、200
℃、60秒間である。なお、加硫ゴム環部材6は、チッ
プ3に適宜の量の未加硫ゴムシート片を重ねてその上か
らプレスしながら加熱処理することによって、作成して
もよい。その場合は、均一な環状部材にならないことも
あるが、目的とする環状部材は得られる。加硫ゴム環部
材6は、図6及び図6のVII−VII断面図である図7に示
すように、テーパ面61を有する断面三角形状に形成さ
れている。なお、未加硫ゴムシート片61としては、未
加硫ゴムシート片41と同材料のものを用いる。また、
加硫ゴム環部材6は、その厚さがチップ3の厚さと略等
しいことが好ましく、更には、上記のようなテーパ面を
有する構造であるのが好ましい。
【0024】次に、接着剤塗布処理に続いて、図8に示
すように、取り付け箇所12の略中央に、チップ3を当
接させるとともに、チップ3を覆って未加硫ゴムシート
片41更には加硫ゴムシート片5を積層する。
【0025】図8に示す上記積層工程において、チップ
3は、テーパ面61とは反対側の面62が取り付け箇所
12に当接するよう、当接させる。なお、図3に示す上
記粗面処理を、加硫ゴム板部材1に、加硫ゴム環部材6
のテーパ面61が収納される程度の深さの凹部が形成さ
れるよう、施しておき、この凹部に、テーパ面61が当
接するようチップ3を設置してもよい。また、加硫ゴム
シート片5の、未加硫ゴムシート片41に当接する面に
は、表2に示す熱硬化型接着剤を塗布しておく。未加硫
ゴムシート片41は、四角形状であり、チップ3を充分
に覆い且つ取り付け箇所12に充分に接合し得る面積を
有しており、表3に示す組成の過酸化物加硫系のゴム配
合物でできている。このゴム配合物は可塑剤を含んでい
ない点に特徴がある。なお、未加硫ゴムシート片41を
構成するゴム配合物の配合処方は、プレス時の加熱処理
条件に合わせて処方すればよい。また、この加熱処理条
件としては、プレス時間を短時間にして、充分な接着強
度を発現させ且つマット原反2の熱劣化を防止するとい
う観点からは、通常、60〜210℃程度、45秒間〜
3分間程度の範囲内で選択するのが好ましい。加硫ゴム
シート片5は、四角形状であり、未加硫ゴムシート片4
1より小さく且つチップ3の上面より少し大きい面積を
有しており、表3に示す組成の過酸化物加硫系のゴム配
合物を加硫してなるものである。
【0026】
【表3】
【0027】そして、未加硫ゴムシート片41及び加硫
ゴムシート片5を加硫ゴム板部材1の裏面11にプレス
しながら加熱処理する。加熱処理条件は、具体的には、
200℃、60秒間である。なお、加熱は加硫ゴム板部
材1側の面の一方向からのみ行い(マット原反2側から
は加熱しないで)プレスしながら加熱処理するのが、マ
ット原反2の熱劣化防止の点で好ましい。これにより、
図9に示すように、未加硫ゴムシート片41が加硫され
て加硫ゴムシート片4となって裏面11に接合し、更
に、加硫ゴムシート片4に加硫ゴムシート片5が接合す
る。こうして、図1に示す構造のマットが得られる。
【0028】上記製造方法によれば、次のような作用効
果が発揮される。 未加硫ゴムシート片41に、更に加硫ゴムシート片5
を積層するので、加硫時に未加硫ゴムシート片41のチ
ップ3に面した部分が流れてその厚みが薄くなっても、
該部分が加硫ゴムシート片5によって補われる。従っ
て、得られたマットのチップ3を取り付けた部分の耐久
性が確保される。
【0029】未加硫ゴムシート片41は、加圧加熱処
理によって加硫ゴム板部材1と一体となるので、未加硫
ゴムシート片41が加硫されてなる加硫ゴムシート片4
は加硫ゴム板部材1に強固に接合され、それ故、チップ
3を取り付けた部分の耐久性が確保される。
【0030】チップ取り付け箇所12に、粗面処理及
び接着剤塗布処理を施しているので、裏面11に対する
チップ3及び加硫ゴムシート片4の接合強度が向上す
る。
【0031】未加硫ゴムシート片41として、過酸化
物加硫系のゴム配合物を用いているので、加硫速度が速
く、従って、チップ3の取り付け作業に要する時間が短
くなる。
【0032】加硫ゴムシート片5としても、過酸化物
加硫系のゴム配合物を加硫してなるものを用いているの
で、加硫ゴムシート片4と加硫ゴムシート片5との接合
強度が向上する。
【0033】加硫ゴムシート片5の面積が未加硫ゴム
シート片41より小さいので、加熱処理時における未加
硫ゴムシート片41への熱回りが良好となり、従って、
この点からも、チップ3の取り付け作業に要する時間が
短くなる。
【0034】加硫ゴムシート片5の、未加硫ゴムシー
ト片41に当接する面に熱硬化型接着剤を塗布するの
で、この点からも、加硫ゴムシート片4と加硫ゴムシー
ト片5との接合強度が向上する。
【0035】チップ3にエッヂ処理を施さない場合に
は、チップ3によって未加硫ゴムシート片41と加硫ゴ
ム板部材1の裏面11との間に隙間ができるために、チ
ップ3の周縁に、加熱処理時に発生するガスや蒸気が溜
まった気泡ができ、該気泡によって、加硫ゴムシート片
4と裏面11との接合が阻害される。しかし、本実施形
態では、チップ3にエッヂ処理を施してチップ3の周縁
に加硫ゴム環部材6を形成するので、未加硫ゴムシート
片41と裏面11との間に隙間はできず、従って、加硫
ゴムシート片4と裏面11との接合が気泡によって阻害
されることはない。
【0036】未加硫ゴムシート片41が、表3に示す
ように、可塑剤を含んでいないので、加熱処理時に可塑
剤の蒸気が発生せず、従って、蒸気に因る気泡によって
加硫ゴムシート片4と裏面11との接合が阻害されるこ
とはない。
【0037】(別の実施形態)実施形態1における構成
の内、以下に示す構成(a)〜(f)は、それぞれ必ずしも必
須のものではない。 (a) 取り付け箇所12に粗面処理及び接着剤塗布処理を
施すこと。 (b) 加硫ゴムシート片5として、過酸化物加硫系のゴム
配合物を加硫してなるものを用いること。 (c) 加硫ゴムシート片5の面積を未加硫ゴムシート片4
1より小さくすること。 (d) 加硫ゴムシート片5の、未加硫ゴムシート片41に
当接する面に熱硬化型接着剤を塗布すること。 (e) チップ3にエッヂ処理を施すこと。 (f) 未加硫ゴムシート片41として、可塑剤を含んでい
ないゴム配合物を用いること。
【0038】即ち、上記構成(a)に代えて、粗面処理及
び接着剤塗布処理を省略してもよい。また、上記構成
(b)に代えて、加硫ゴムシート片5として、例えば、硫
黄加硫系のゴム配合物を加硫してなるものを用いてもよ
い。また、上記構成(c)に代えて、加硫ゴムシート片5
の面積を未加硫ゴムシート片41と同じとしてもよい。
また、上記構成(d)に代えて、熱硬化型接着剤の塗布を
省略してもよい。また、上記構成(e)に代えて、チップ
3のエッヂ処理を省略してもよい。また、上記構成(f)
に代えて、未加硫ゴムシート片41として、例えば、表
4に示す組成のゴム配合物を用いてもよい。このゴム配
合物は可塑剤を含んでいる。この場合において、取り付
け箇所12に塗布する熱硬化型接着剤及び加硫ゴムシー
ト片5に塗布する熱硬化型接着剤としては、表5に示す
組成のものを用いるのが好ましい。
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】更に、加硫ゴムシート片5を、色材を含ま
せることなどによって、加硫ゴム板部材の色と異なる色
に着色したものとしてもよい。これによれば、チップ3
の取り付け位置が容易に見出せる。また、このようにす
ることで、後日にチップ3を交換する場合においても、
その作業が容易となる。加硫ゴムシート片5を着色する
には、例えば、カーボンブラックの代わりにシリカなど
の白色補強剤を用い且つ適宜の色の顔料を配合してなる
ゴム配合物を加硫して加硫ゴムシート片5を作成すれば
よい。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1の加
硫ゴムシート片が加硫ゴム板部材と融合一体となってい
るので、チップ(データキャリア)取り付け部分の耐久
性を確保できる。しかも、第2の加硫ゴムシート片によ
り第1の加硫ゴムシート片を補強できるので、チップ取
り付け部分の耐久性をより確実に確保できる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、加硫速度が
速くなるので、チップの取り付け作業に要する時間を短
くできる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、チップの周
縁を確実に埋め尽くすことができるので、第1の加硫ゴ
ムシート片と加硫ゴム板部材の裏面との間の隙間を無く
して両者の接合強度を向上できる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、チップの取
り付け位置を容易に見出すことができる。また、このよ
うにすることで、後日のチップの交換が必要となった場
合でも、その作業を容易なものにできる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、未加硫ゴム
シート片を加硫してなる第1の加ゴムシート片を第2の
加硫ゴムシート片により補強できるので、マットのチッ
プ取り付け部分の耐久性を確保できる。
【0047】また、未加硫ゴムシート片が加硫時に加硫
ゴム板部材の裏面と融合一体となるので、第1の加硫ゴ
ムシート片と加硫ゴム板部材の裏面との接合強度を向上
でき、従って、この点からも、チップ取り付け部分の耐
久性を確保できる。
【0048】請求項6記載の発明によれば、加硫ゴム板
部材の裏面に対するチップ及び第1の加硫ゴムシート片
の接合強度を向上できる。
【0049】請求項7記載の発明によれば、第1の加硫
ゴムシート片と第2の加硫ゴムシート片との接合強度を
向上できる。
【0050】請求項8記載の発明によれば、加熱処理時
における未加硫ゴムシート片への熱回りを向上でき、従
って、この点からも、チップの取り付け作業に要する時
間を短くできる。
【0051】請求項9記載の発明によれば、第1の加硫
ゴムシート片と第2の加硫ゴムシート片との接合強度を
向上できる。
【0052】請求項10記載の発明によれば、未加硫ゴ
ムシート片と加硫ゴム板部材の裏面との間に隙間ができ
るのを防止でき、従って、第1の加硫ゴムシート片と加
硫ゴム板部材の裏面との接合が気泡によって阻害される
のを防止できる。
【0053】請求項11記載の発明によれば、加熱処理
時に未加硫ゴムシート片から可塑剤の蒸気が発生するの
を防止できるので、蒸気によって接合が阻害されるのを
防止できる。
【0054】請求項12記載の発明によれば、チップの
取り付け位置を容易に見出すことができ、また、後日に
チップの交換が必要となった場合でもその作業を容易な
ものにできる、マットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1のマットの縦断面部分図である。
【図2】 実施形態1のマットの構成部材を示す縦断面
部分図である。
【図3】 実施形態1のマットの製造方法の一工程を示
す斜視部分図である。
【図4】 図3の工程に続く工程を示す斜視部分図であ
る。
【図5】 チップにエッヂ処理を施す工程を示す斜視図
である。
【図6】 エッヂ処理されたチップを示す斜視図であ
る。
【図7】 図6のVII−VII断面図である。
【図8】 図4の工程に続く工程を示す斜視部分図であ
る。
【図9】 図8の工程に続く工程を示す斜視部分図であ
る。
【符号の説明】
1 加硫ゴム板部材 11 裏面 12 取り付け箇所 3 チップ(データキャリア) 4 (第1の)加硫ゴムシート片 41 未加硫ゴムシート片 5 (第2の)加硫ゴムシート片 6 加硫ゴム環部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 和彦 大阪府吹田市豊津町1番33号 株式会社ダ スキン内 Fターム(参考) 3B120 AB20 BC10 DB01 EA20 EB16 EB30 5B035 BB09 CA01 CA03 CA23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マット基材を構成する加硫ゴム板部材に
    データキャリアが取り付けられた、マットにおいて、 加硫ゴム板部材の裏面に、データキャリアが当接され且
    つデータキャリアを覆って第1の加硫ゴムシート片が接
    合されており、更に、第1の加硫ゴムシート片に第2の
    加硫ゴムシート片が接合されており、 第1の加硫ゴムシート片は、過酸化物加硫系のゴム配合
    物からなる未加硫ゴムシート片を加硫ゴム板部材の裏面
    に加圧加熱処理して形成されたものであり、加硫ゴム板
    部材と一体となっていることを特徴とするマット。
  2. 【請求項2】 第2の加硫ゴムシート片が、過酸化物加
    硫系のゴム配合物を加硫してなるものである請求項1記
    載のマット。
  3. 【請求項3】 データキャリアの周縁に加硫ゴム環部材
    が設けられている請求項1記載のマット。
  4. 【請求項4】 加硫ゴム板部材の色と第2の加硫ゴムシ
    ート片の色とが異なっている請求項1記載のマット。
  5. 【請求項5】 マット基材を構成する加硫ゴム板部材に
    データキャリアが取り付けられたマットの製造方法にお
    いて、 加硫ゴム板部材の裏面に、データキャリアを当接させる
    とともに、データキャリアを覆って未加硫ゴムシート片
    更には加硫ゴムシート片を積層する、積層工程と、 過酸化物加硫系のゴム配合物からなる未加硫ゴムシート
    片、及び加硫ゴムシート片を、加硫ゴム板部材の裏面
    に、加圧加熱処理して接合させる、接合工程と、を備え
    たことを特徴とするマットの製造方法。
  6. 【請求項6】 加硫ゴム板部材の裏面の、データキャリ
    アを当接させ且つデータキャリアを覆って未加硫ゴムシ
    ート片を積層する部分に、粗面処理及び接着剤塗布処理
    を施す前処理工程を、積層工程の前に備えた請求項5記
    載のマットの製造方法。
  7. 【請求項7】 積層工程において、加硫ゴムシート片と
    して、過酸化物加硫系のゴム配合物を加硫してなるもの
    を用いた請求項5記載のマットの製造方法。
  8. 【請求項8】 積層工程において、加硫ゴムシート片と
    して、その面積が未加硫ゴムシート片の面積より小さい
    ものを用いた請求項5記載のマットの製造方法。
  9. 【請求項9】 積層工程において、加硫ゴムシート片
    の、未加硫ゴムシート片への当接面に接着剤を塗布した
    請求項5記載のマットの製造方法。
  10. 【請求項10】 データキャリアの周縁に加硫ゴム環部
    材を設けるエッヂ処理工程を、積層工程の前に備えた請
    求項5記載のマットの製造方法。
  11. 【請求項11】 積層工程において、未加硫ゴムシート
    片として、可塑剤を含まないゴム配合物を用いた請求項
    5記載のマットの製造方法。
  12. 【請求項12】 加硫ゴム板部材の色と加硫ゴムシート
    片の色とが異なっている請求項5記載のマットの製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009082633A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Duskin Co Ltd 両面接着型icタグ付設マット
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